JP2002063545A - 地図記号認識結果の確認支援方法及び装置並びに記録媒体 - Google Patents

地図記号認識結果の確認支援方法及び装置並びに記録媒体

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JP2002063545A
JP2002063545A JP2000251906A JP2000251906A JP2002063545A JP 2002063545 A JP2002063545 A JP 2002063545A JP 2000251906 A JP2000251906 A JP 2000251906A JP 2000251906 A JP2000251906 A JP 2000251906A JP 2002063545 A JP2002063545 A JP 2002063545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図記号の自動認識結果を容易にかつ漏れな
く確認可能にする。 【解決手段】 認識処理により認識された複数の地図記
号を指定する複数の認識結果情報の一つを選択し、選択
された認識結果情報が指定する認識済みの地図記号に
「確認中」を示す認識記号マークを付加し、その近傍の
地図構成物とともに原記号確認ウィンドウの中央に表示
する(S41)。選択された認識結果情報が示す地図記号の
図形を認識結果確認ダイアログボックスに表示する(S4
2)。利用者は二つの図形を照合して認識結果情報を確認
編集する(S43)。地図画像を分割して得られる複数の確
認領域の一つに属する複数の認識済みの地図記号につい
て以上の処理を繰り返す(S44, S48)。その後同じ確認領
域について認識漏れの地図記号の有無を確認し(S45, S4
6)、上記全処理を領域を変えて繰り返す(S47, S48)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動認識処理によ
り得られた地図記号の認識結果の確認を支援する地図記
号認識結果の確認支援方法及び装置並びに記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】地図画像に含まれた線図形、地図記号、
文字等をコンピュータ内で自動認識処理により認識させ
る方法が採られている。しかし、自動認識では、誤認識
及び認識漏れが発生するのは避けられない。誤認識に
は、例えば地図記号の場合には、その種類が間違って認
識される場合と、地図記号でないものが地図記号として
認識される場合とがある。このため、利用者が自動認識
の結果が正しいか否かを確認し、認識結果が間違ってい
る場合、修正又は削除等の作業を認識結果情報に対して
施している。本明細書では認識結果情報を修正又は削除
する作業を編集と呼ぶ。確認及び編集作業を実行しやす
くすることが重要である。
【0003】特開平5−12359号公報では、ディス
プレイ上に原図形の全体を示す背景図面とその図面に重
畳して認識結果情報を示す図面を表示し、二つの図を見
比べることにより自動認識の結果を確認する技術が開示
されている。自動認識では、文字、シンボル、図形が識
別され、複数の輪郭ベクトルは文字、小図形、図形、ノ
イズという複数のグループに区分されている。確認編集
すべきものが文字、図形のいずれであるかに応じて、異
なる輪郭ベクトルグループが背景図として使用され、こ
れにより背景図の情報量を減らしている。なお、上記二
つの図を重畳した状態で修正を実行する具体的な手順は
開示されていない。
【0004】特開平7−249113号公報には、地図
画像を複数のメッシュに区分し、メッシュごとに原画像
と認識結果情報を示すベクトル線図と文字群を表示装置
の画面に拡大してかつ互いに重畳して表示し、更に確認
しているメッシュの部分を枠で示し、両者を対比して認
識結果を確認する技術が開示されている。別に表示され
る確認ウィンドウにはそれぞれ異なるメッシュに対応す
る複数の矩形が表示され、確認が終了したメッシュに対
応する矩形の表示が変更される。したがって、確認ウィ
ンドウによりメッシュごとに確認終了か否かが判別可能
になっている。なお、上記二つの図を重畳した状態で確
認と修正を実行する具体的な手順は開示されていない。
【0005】特開平10−228541号公報には、シ
ンボル図形に対する認識結果情報として10個程度の類
似度が高いシンボルの情報を記憶し、これらの情報を使
用して各シンボル図形の認識結果の編集を迅速に行う技
術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−12359
号公報では、原画像の全領域に関する背景図とそれに対
応する認識結果情報を重ね合わせ、比較照合を行ってい
るので、大きな比較照合の対象領域に比較照合の対象と
なる多くの情報が同時に表示されることになり、比較照
合がしにくい。更に、重ね合わせによる比較照合では、
確認しようとする部分に他の情報が重なって表示される
ため、比較照合自体が難しい場合がある。背景図として
表示する情報を少なくする工夫がされているが、この問
題は残る。この公報では、線図形、文字、シンボルに対
して同様の技術が適用されているので、地図記号の認識
結果の確認についても以上の問題がある。例えば、一部
の領域に多数の地図記号が密集して存在する場合、この
問題は顕著になる。また、大きな地図に対しては、地図
記号等が小さく表示されるために、比較照合は更に難し
くなるという別の問題もある。
【0007】この比較照合の難しさとともに、確認対象
の選択が利用者の判断に基づいて行われるために、確認
漏れを完全に防ぐことも難しい。認識された記号の一部
を確認し忘れ、更に認識されなかった情報を見落とすこ
とが起こりうる。
【0008】特開平7−249113号公報に記載の技
術では、メッシュごとではあるが、原図面と認識結果情
報とを重ねあわせにより利用者が比較照合しているの
で、特開平5−12359号公報と同じく、確認が難し
く、確認漏れを防ぐことも難しい。ここでは、図形と文
字が認識対象として説明され、地図記号は言及されてい
ないが、そこに開示された技術を地図記号を含む地図に
適用した場合でも上記問題は同様に生じる。
【0009】特開平10−228541号公報に記載の
技術では、確認の方法、すなわち、間違って認識された
シンボルの見つけ方及び認識漏れのシンボルの見つけ方
は開示されていない。
【0010】以上に述べたように、従来技術では、地図
記号の認識結果の確認自体が難しく、かつ、認識された
地図記号の確認漏れ及び認識されなかった地図記号の確
認漏れを防ぐことも難しい。更に地図記号の密集度が高
い場所では認識された地図記号の確認及び認識されなか
った地図記号の確認が難しくなることが考慮されていな
い。
【0011】したがって、本発明の目的は、認識された
地図記号に対する認識結果の確認を容易なものにする地
図記号認識結果の確認支援方法及び装置並びに記録媒体
を提供することである。本発明の他の目的は、認識され
た地図記号に対する認識結果の確認の漏れを防止できる
地図記号認識結果の確認支援方法及び装置並びに記録媒
体を提供することである。本発明の更に他の目的は、認
識漏れの地図記号を見つけやすくする地図記号の認識結
果の確認支援方法及び装置並びに記録媒体を提供するこ
とである。本発明の更に他の目的は、地図記号の密集度
が一部の場所では高くなっている地図画像に対する認識
結果の確認を容易なものにする地図記号認識結果の確認
支援方法及び装置並びに記録媒体を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る地図記号認識結果の確認支援方法は、
地図画像に対する認識処理により認識された複数の前記
地図画像上の地図記号をそれぞれの位置と種別でもって
それぞれ指定する複数の認識結果情報の一つを選択する
ステップと、前記選択された認識結果情報により指定さ
れる前記地図画像上の地図記号を、前記地図画像上の他
の認識済みの地図記号から区分されるように表示する第
1の表示ステップと、前記指定された前記地図画像上の
地図記号に対する対比情報として、前記複数の認識結果
情報が指定する複数の種別の地図記号のうち前記選択さ
れた認識結果情報が指定する種別の地図記号の図形を表
示する第2の表示ステップと、を含むものである。
【0013】この発明によれば、複数の認識結果情報の
一つが選択される。選択された認識結果情報が指定する
前記地図画像上の認識された地図記号が、上記地図画像
の他の地図記号から区分されるように表示される。した
がって、利用者は確認すべき地図記号を容易に特定する
ことができ、その形状も容易に判断できる。
【0014】上記発明では、更に、前記認識された地図
記号に対する対比情報として、前記複数の認識結果情報
が指定する複数の種別の地図記号のうち前記選択された
認識結果情報が指定する種別の地図記号の図形が表示さ
れる。したがって、利用者は対比情報を容易に特定する
ことができ、その図形を判別することができる。こうし
て、利用者は、二つの画像に対して比較照合を容易に行
うことができ、認識結果情報が正しいか否かの確認が容
易になる。
【0015】上記一つの認識結果情報の選択では、利用
者により指定されていない認識結果情報が選択されても
よく、利用者により指定された認識結果情報が選択され
てもよい。地図画像の上記指定された地図記号以外の画
像が同時に表示されていてもよい。地図画像の他の部分
が上記指定された地図画像に連結して表示されていても
よい。
【0016】前記指定された認識済みの地図記号を前記
地図画像の他の地図記号から区分されるように表示する
方法はいろいろある。望ましい一つの方法では、前記第
1の表示ステップは、前記地図画像のうち、前記指定さ
れた前記地図画像上の地図記号とその近傍に位置する他
の地図構成物を含み得るサイズの部分領域を表示し、前
指定された認識済みの地図記号は、前記部分領域内に他
の地図記号が存在するときには、当該他の地図記号から
区分されるように表示される。
【0017】これにより、前記部分領域の表示時に前記
指定された認識済みの地図記号とともにその近傍に位置
する他の地図記号が同時に表示されていても、利用者
は、前記指定された前記地図画像上の地図記号を容易に
特定できる。更に、前記部分領域の表示時に前記指定さ
れた地図画像上の地図記号とともに他の地図構成物を同
時に表示することにより、前記指定された認識済みの地
図記号の確認の参考に上記他の地図構成物を利用するこ
とができる。
【0018】例えば、確認中の地図記号の識別が困難な
ときに、例えば不鮮明なときに、その近傍に表示される
他の地図構成物、例えば道路、建物、他の地図記号を、
確認中の地図記号の種別の判別に利用することができ
る。また、認識された地図記号自体が間違って地図上に
記載されていることがある。
【0019】このような地図画像に関する認識結果の確
認のために、認識された地図記号のみを表示した場合に
は、その記号自体の誤りには利用者は気がつくことが非
常に少ない。しかし、認識された地図の近傍の地図構成
物が同時に表示されているときには、それらの近傍の地
図構成物より、認識された地図記号自体の誤りを判断で
きる。
【0020】前記指定された前記地図画像上の地図記号
を前記部分領域内の他の地図記号から区分されるように
表示するにもいろいろの方法がある。そのための望まし
い一つの方法では、前記第1の表示ステップは、前記指
定された前記地図画像上の地図記号の表示形態を、前記
部分領域内に他の地図記号が含まれているときには、当
該他の地図記号の表示形態とは異ならせる。
【0021】前記指定された前記地図画像上の地図記号
の表示形態を前記部分領域内の他の地図記号の表示形態
と異ならせるには、例えば、前記指定された認識済みの
地図記号に特定の図形、例えばその地図記号を囲む矩形
を付加すればよい。本発明では、このように地図記号に
特定の図形を付加することも、地図記号の表示形態を変
える一つの方法と考える。又は前記地図画像上の認識済
みの地図記号の全てにこの図形を付加し、上記指定され
た地図記号に付加する図形の表示属性、例えば色を他の
認識済みの地図記号に付加された図形の表示属性と異な
らせてもよい。
【0022】あるいは、上記指定された前記地図画像上
の地図記号の表示属性を前記部分領域内の他の地図記号
のそれと異ならせてもよい。例えば、上記指定された前
記地図画像上の地図記号の背景色を、前記部分領域内の
他の地図記号の背景色と異ならせてもよい。また、上記
指定された前記地図画像上の地図記号の色又は線種を前
記部分領域内に含まれた他の地図記号の色又は線種と異
ならせてもよい。
【0023】前記指定された前記地図画像上の地図記号
を、前記部分領域内の他の地図記号から区分されるよう
に表示するための他の望ましい方法では、前記第1の表
示ステップは、前記指定された前記地図画像上の地図記
号を、所定の表示領域内の特定位置に表示する。
【0024】上記特定位置の望ましい例は、上記表示領
域の中心位置である。しかし、他の位置、例えば上記表
示領域の隅でもよい。例えば、右下隅のような特定の隅
あるいは右辺中央の傍のような特定の辺上の特定位置の
近傍である。上記特定位置がこのような特定の隅あるい
は特定の辺上の特定位置の近傍である場合、選択された
認識結果情報が示す種別の地図記号の図形をその特定位
置のすぐ近くに表示することができる。
【0025】より望ましくは、上記表示形態と上記特定
位置とを併用することである。より具体的には、前記第
1の表示ステップは、前記指定された認識済みの地図記
号を前記表示領域の中心位置に表示し、かつ、前記指定
された認識済みの地図記号の表示形態を、前記部分領域
内の他の部分の表示形態とは異ならせる。
【0026】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の望ましい態様は、前記複数の認識結果情報を順次
利用者の確認に供するために、前記複数の認識結果情報
を順次選択するように前記選択するステップを制御する
ステップを更に含む。これにより、前記複数の認識結果
情報の確認を順次利用者に行わせることができ、認識さ
れた地図記号の確認漏れをなくすことができる。
【0027】具体的には、前記順次選択させるステップ
では、前記二つの表示するステップの後に利用者から与
えられたあらかじめ定められた入力に応答して、前記選
択された認識結果情報の次の認識結果情報を選択させ
る。これにより、利用者の確認が完了した後でないと次
の認識結果情報の確認に移らないので、確認漏れを確実
に防止できる。
【0028】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の他の望ましい態様は、前記地図記号を複数の領域
に分割して管理するステップを更に有し、前記選択する
ステップは、前記複数の領域の一つを選択し、前記複数
の認識結果情報のうち当該選択された領域に含まれる一
群の地図記号を指定する一群の認識結果情報の中の一つ
の認識結果情報を選択する。
【0029】この発明では、一つの領域とそれに関する
一つの認識結果情報が選択される。したがって、地図画
像が大きくても、それを複数の領域に分け、領域別に認
識結果情報を確認することができる。なお、この選択で
は、利用者が指示したものを選択してもよく、利用者が
指示しなかったものを選択してもよい。
【0030】更に望ましくは、前記複数の認識結果情報
を順次利用者による確認に供するために、前記複数の認
識結果情報を順次領域別に選択するように前記選択する
ステップを制御するステップを更に含む。ここで、順次
領域別の選択とは、いずれかの領域に関する複数の認識
結果情報が順次選択され、その後この動作が順次異なる
領域について繰り返されることである。この結果、自動
認識処理で得られた複数の認識結果情報を順次領域別に
利用者に確認させることができる。
【0031】望ましくは、あらかじめ定められた領域の
順序にしたがって前記複数の領域が順次選択され、各領
域については、当該領域内に存在する認識された地図記
号に関するあらかじめ定められた順序にしたがって、当
該領域に関する複数の認識結果情報が続けて選択され
る。
【0032】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の他の望ましい態様は、いずれか一つの領域に属す
る複数の認識結果情報の全てが利用者により確認された
後、前記選択するステップで次の領域に属するいずれか
の認識結果情報が選択される前に、前記一つの領域の全
体を画面に表示し、利用者により当該画面上で指定され
た認識漏れの地図記号に関する情報を記憶するステップ
を更に含む。
【0033】これにより、一つの領域に関する認識結果
情報の確認につづいて同じ領域に対して認識漏れの記号
の確認が実行されることになる。認識結果情報の確認中
に、認識対象の領域に含まれた画像を見ているので、認
識結果情報の確認後続けてその領域について認識漏れの
地図記号の有無を確認することは、認識漏れの地図記号
の発見を容易にする。更に、認識結果情報の確認中に認
識漏れの地図記号に気が付くこともある。したがって、
この点からも認識結果情報の確認後続けて同じ領域につ
いて認識漏れの地図記号の有無を確認することは有効で
ある。
【0034】具体的には、前記選択するステップでは、
前記一つの領域が画面に表示された後、利用者により与
えられたあらかじめ定められた入力に応答して前記次の
領域に属する認識結果情報が選択される。これにより、
一つの領域についての認識漏れの地図記号の確認をしな
いで次の領域に関する認識結果情報の確認に移るのを防
止できる。
【0035】更に望ましくは、前記管理するステップ
は、前記複数の領域が、認識された地図記号の密集度が
大きいほど小さなサイズを有するように、前記地図画像
を前記複数の領域に分割する。これにより地図記号の密
集度の高い領域のサイズが小さくなり、この領域内の地
図記号は、密集度が低い領域の場合と比べて高い拡大率
で表示されることになる。その結果、領域内の地図記号
の密集度が高くても、画面上では、異なる地図記号間の
間隔が充分確保され、認識漏れの地図記号の確認が、密
集度が高くてもそうでない場合と同様に容易に実行でき
る。
【0036】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の更に他の望ましい態様は、認識処理が実行された
地図画像を、認識された地図記号の密集度が大きいほど
小さなサイズを有するように複数の領域に分割して管理
し、前記複数の領域の一つに関して前記認識処理で認識
されなかった認識漏れの地図記号の確認に供するため
に、前記一つの領域の全体を表示するステップを含むも
のである。
【0037】これにより、地図記号の密集度が高い部分
が地図画像に含まれていても、それが含まれる領域のサ
イズが小さくなるので、当該部分は大きな拡大率で表示
されることになり、認識漏れの地図記号の確認を容易に
実行できる。
【0038】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の更に他の望ましい態様は、地図画像に対する認識
処理により認識された地図記号の確認を、前記地図画像
を分割して得られる複数の領域の各々別に利用者に要求
する第1要求ステップと、前記認識処理で認識されなか
った認識漏れの地図記号の確認を前記複数の領域の各々
別に利用者に要求する第2要求ステップとを含むもので
ある。
【0039】これにより、認識された地図記号の確認と
認識漏れの地図記号の確認を区分して利用者に実行させ
ることができる。利用者は、それぞれの確認を集中して
実行することができ、この方法は、これらの確認を区別
せずに実行する場合よりも確認漏れを防ぎぐのに役立
つ。更に、これら二つの確認を領域別に区分して実行さ
せるので、確認すべき範囲を見落とすことも防ぐことが
でき、この方法は確認漏れを防ぐのに役立つ。
【0040】より具体的には、前記第2要求ステップ
は、前記第1要求ステップが実行された領域に含まれる
複数の認識された地図記号についての利用者の確認が終
了するごとに、次の領域に対して前記第1要求ステップ
が実行される前に、認識された地図記号についての確認
が終了した前記領域に対して実行される。このように、
同じ領域に対して認識結果情報の確認に続けて認識漏れ
の地図記号の確認を利用者に実行させるので、認識結果
情報の確認作業中にその領域に関して知り得たことが、
その後の認識漏れの地図記号の確認に役立つ。
【0041】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の更に他の望ましい態様は、地図画像に対する認識
処理により認識された複数の地図記号のうち、前記地図
画像を分割して管理される複数の領域のいずれかに属す
るいずれかの地図記号を確認するための原画像として、
当該いずれかの地図記号を含み、当該領域のサイズより
小さい前記地図画像の部分領域を画面に表示し、前記複
数の領域のいずれか一つについて当該領域における認識
漏れの地図記号の確認をするための原画像として当該領
域の全体を画面に表示する、ステップを含むものであ
る。これにより、領域ごとに、認識結果情報の確認と認
識漏れの地図記号の確認とを、それぞれの作業に合わせ
て異なるサイズの地図画像を表示して実行させることが
できる。
【0042】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の他の望ましい態様は、認識処理が実行された地図
画像の少なくとも一部を、その部分に含まれた認識され
た複数の地図記号の表示形態を他の部分と異ならせて表
示し、前記表示された前記少なくとも一部の地図画像上
で利用者により指摘された認識漏れの地図記号に関する
情報を記憶するステップを含むものである。
【0043】これにより、認識された地図記号の表示形
態が、地図画像上の他の部分と異ならされるので、認識
されていない地図記号を見つける場合、このような表示
形態を有しない地図記号の有無を確認すればよく、認識
済みの地図記号の表示形態が他の地図記号のそれと同じ
場合に比べて、認識漏れの地図記号の確認が極めて容易
となる。表示形態の違いの付け方には、例えば、選択さ
れた認識結果情報が指定する認識済みの地図記号の表示
形態を他と異ならせる方法として既に述べた方法を使用
することができる。
【0044】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
方法の他の望ましい態様は、地図画像に対する認識処理
により認識された複数の地図記号の各々に対応して確認
状態の初期値を記憶し、各認識された地図記号に対する
確認作業の実行に応じて当該地図記号に対して記憶され
た確認状態を変更し、前記地図画像の少なくとも一部を
表示するときに、当該一部に含まれた認識された地図記
号の表示形態を、当該地図記号に対して記憶された確認
状態に応じて異ならせるステップを含むものである。こ
れにより、利用者は、地図画像又はその一部を表示した
ときに、そこに含まれた地図記号のそれぞれの確認状態
を、それぞれの地図記号の表示形態の違いから判断する
ことができる。
【0045】例えば、前記変更するステップでは、当該
認識された地図記号に対する利用者の確認がなされたと
き、当該認識された地図記号に対する確認状態が確認済
み状態に変更される。あるいは、いずれかの認識された
地図記号に対する利用者の確認の結果、当該認識された
地図記号の削除が利用者により指示されたとき、当該認
識された地図記号の確認状態が削除状態に変更される。
なお、この発明における表示形態の違いの付け方には、
例えば、選択された認識結果情報が指定する認識済みの
地図記号の表示形態を他と異ならせる方法として既に述
べた方法を使用することができる。
【0046】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援
装置は、以上に述べたいくつかの本発明に係る地図記号
認識結果の確認支援方法で実行される複数のステップを
それぞれ実行するための複数の手段を備えるものであ
る。
【0047】更に、本発明に係る記録媒体は、以上に述
べたいくつかの本発明に係る地図記号認識結果の確認支
援方法で実行される複数のステップを実行するためのコ
ンピュータで実行されるプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体である。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地図記号認識
結果の確認支援方法及び装置並びに記録媒体の実施の形
態を図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
に係る地図記号認識結果の確認支援方法を実行し、本発
明に係る地図記号認識結果の確認支援装置を内蔵した地
図認識システムの概略構成を示す図である。
【0049】本システムは、処理装置11、表示装置と
してのグラフィックディスプレイ12、入力装置として
のキーボード13及びマウス14、画像入力装置として
のスキャナ15、処理装置11のメモリ16、補助記憶
装置としてのハードディスク17により構成される。処
理装置11は、画像入力部110、表示部111、自動
認識部112、領域分割部113、地図記号確認編集部
114を有する。
【0050】これらのブロック110から114はプロ
グラムにより実現される。したがって、本システムは、
通常のパーソナルコンピュータ又はワークステーション
により実現することができる。このプログラムは、磁気
記憶装置あるいはCD−ROM等の記録媒体に記録さ
れ、ハードディスク17にインストールされ、処理装置
11で実行される。また、オンライン回線やインターネ
ットなどのネットワークを用いてプログラムをハードデ
ィスク17にダウンロードして使用することも可能であ
る。本発明に係る地図記号認識結果の確認支援装置は、
図1に示された地図認識システムのうち、スキャナ15
及び自動認識部112以外の部分により構成される。な
お、それぞれのブロックの機能の一部あるいは全てを専
用回路により実現してもよい。
【0051】後述するように、メモリ16には、画像デ
ータに対するワークエリアとしての画像データ記憶領域
161が設けられ、更に認識結果テーブル162と確認
領域テーブル163が記憶される。ハードディスク17
には、地図画像データ格納ファイル171、図形データ
格納ファイル172、記号テンプレートファイル173
が記憶される。
【0052】画像入力部110は、スキャナ15又は地
図画像データ格納ファイル171から地図画像データを
読み込み、画像データ記憶領域161に記憶する。表示
部111は、画像データ記憶領域161に記憶された地
図画像データをグラフィックディスプレイ12に表示す
る。
【0053】自動認識部112は、画像データ記憶領域
161に読み込まれた地図画像データに対して地図記号
の自動認識処理を実行し、認識結果を認識結果テーブル
162に格納する。領域分割部113は、認識結果の確
認に使用するために、地図画像データ格納ファイル17
1に格納された地図画像データ上に複数の確認領域を設
定し、確認領域テーブル163に格納する。
【0054】地図記号確認編集部114は、認識結果テ
ーブル162を用いて地図記号に対する認識結果情報に
ついて確認編集作業を利用者に行わせ、確認作業に応じ
て、認識結果テーブル162を更新する。記号テンプレ
ートファイル173は、地図画像に使用されている複数
の地図記号のそれぞれの標準図形情報(テンプレート)
を含み、地図記号の自動認識処理及び認識結果の確認編
集作業において使用される。各テンプレートは、地図に
合わせて利用者によりあらかじめ準備される。
【0055】図2は、図1のシステムにより実行される
地図認識処理の概略的なフローチャートである。地図認
識処理は、画像入力処理S1、自動認識処理S2、領域
分割処理S3、地図記号確認編集処理S4の順に行われ
る。画像入力処理S1は、画像入力部110によって実
行される。画像入力処理S1では、スキャナ15又は地
図画像データ格納ファイル171から読み込まれた地図
画像データが画像データ記憶領域161に読み込まれ
る。この画像は2値化されたデータである。
【0056】自動認識処理S2は、自動認識部112に
より実行される。自動認識処理S2では、画像データ記
憶領域161に読み込まれた地図画像データに対して自
動認識処理が実行され、認識された地図記号に関する複
数の認識結果情報を記憶する認識結果テーブル162が
生成される。
【0057】領域分割処理S3では、地図記号の認識結
果の確認編集のために、画像データ記憶領域161に読
み込まれている原地図画像データ上に複数の確認領域が
設定され、分割により生成された確認領域のそれぞれの
位置を示す確認領域テーブル163が生成される。
【0058】地図記号確認編集処理S4は、地図記号確
認編集部114により実行される。地図記号確認編集処
理S4では、自動認識の結果に対する確認と編集の実行
が制御される。いずれかの認識された地図記号に対する
確認が終了したとき、認識結果テーブル162内のその
地図記号に関する認識結果情報の確認状態が変更され
る。認識されなかった地図記号が見つかったときに、認
識結果テーブル162にその地図記号に関する情報が追
加される。
【0059】地図認識処理の詳細を以下に説明する。図
3は、自動認識処理S2の処理手順のフローチャートで
ある。自動認識処理S2では、画像データ記憶領域16
1に読み込まれている地図画像データから記号テンプレ
ートファイル173内の地図記号のテンプレートと一致
する部分をパターンマッチングを用いて検出することに
より、地図画像データ内に存在する地図記号と類似度が
最も高いテンプレート内の地図記号を認識結果とする
(ステップS20)。パターンマッチングを用いた自動
認識はそれ自体公知の方法により行うことができる。
【0060】各地図図形に対して得られた認識結果情報
が認識結果テーブル162に設定される(ステップS2
1)。本実施の形態では、地図記号の認識結果情報とし
て、地図記号の記号番号とその位置座標が使用される。
位置座標は、認識された地図記号を代表する点の座標で
あり、例えばその地図記号の中心点が使用される。
【0061】図4に認識結果テーブル162の内容を示
す。認識結果テーブル162には、認識された複数の地
図記号に関する複数の認識結果情報がそれぞれ一つの認
識結果レコード210として記憶される。各レコード
は、領域番号211、記号番号212、位置座標21
3、状態フラグ214を記憶する4つのフィールドを有
する。自動認識が終了した時点では、各レコードの記号
番号212と位置座標213には、対応する地図記号に
関する認識結果情報が示す値が記憶される。
【0062】状態フラグ214は、初期状態として「未
確定」に設定される。「未確定」状態は、対応する地図
記号が認識済みであるが、利用者による確認が完了して
いないことを示す。状態フラグ214は、後に説明する
ように、対応する認識結果情報が確認作業のために選択
されたときに、「確認中」に変更され、確認作業が終了
すると「確定」に変更され、更に、対応する認識結果情
報が誤認識として削除されたときには、「削除」に変更
される。
【0063】いずれかの認識済み地図記号が確認編集の
ために表示されるときに、その地図記号の状態フラグ2
14の値に応じて表示形態が変化される。具体的には、
状態フラグ214の値に応じて異なる認識記号マークが
その地図記号に付される。この認識記号マークによりそ
の地図記号の確認状態を知ることができる。更に自動認
識処理で認識されなかった地図記号(以下、認識漏れの
地図記号あるいは未認識の地図記号と呼ぶ)の発見が容
易になる。
【0064】なお、後に示すように、いずれかの認識済
みの地図記号の認識結果情報を確認するときに、その認
識済みの地図記号に付加される「確認中」を示す認識記
号マークにより、その認識済みの地図記号が確認すべき
地図記号であることを判別できる。したがって、利用者
は、選択された地図記号に関しては、状態フラグの値を
「確認中」に変更しなくても、この地図記号に付加する
認識記号マークの種別を「確認中」に対応するものにす
るだけでもよい。
【0065】領域番号211は、後に領域分割処理S3
によって設定される複数の確認領域のうち対応する地図
記号が含まれている確認領域の番号が格納されるフィー
ルドである。自動認識が終了した時点では、領域番号2
11には、領域番号が設定されていないことを示すデー
タ、例えば「−1」が格納される。こうして自動認識処
理S2が終了する。
【0066】つぎに領域分割処理S3が実行される。図
5は、領域分割処理S3の好適な例を示すフローチャー
トである。領域分割処理S3では、まず地図画像が複数
の標準分割領域に分割されて管理され(ステップS3
0)、つぎに地図画像内の認識結果密領域が検出され
(ステップS31)、それぞれの領域の番号が決定され
る(ステップS32)。
【0067】標準分割領域は、認識結果の確認を容易に
するために設定される。認識結果密領域は、地図記号が
密集している部分で標準分割領域よりも小さな領域で確
認を行うために設定される。認識結果密領域と標準分割
領域を総称して確認領域と呼ぶ。認識された地図記号の
確認及び認識漏れの地図記号の確認は、確認領域別に実
行される。
【0068】なお、本明細書においては、地図画像のデ
ータを複数の領域に分割して管理することを簡単化のた
めに地図画像を複数の領域に分割すると呼ぶことがあ
る。更に、上記地図画像のデータのうちいずれかの領域
(又はその一部)に属する部分を表示することを簡単化
のためにその領域(又はその一部)を表示すると呼ぶこ
とがある。なお、分割は、地図画像のデータを物理的に
分割することを意味するのではなく、領域別に地図画像
のデータを処理(例えば表示)可能なように、各領域に
属する地図画像のデータを判別可能にすることである。
【0069】以下、これらのステップS30からS32
を図6を参照して説明する。図6は標準分割領域と認識
結果密領域の例を示す。図において、20は地図画像の
全体を表す。ステップS30では、地図画像20が、X
座標軸及びY座標軸に沿って均等なサイズの複数の標準
分割領域21に分割される。標準分割領域21のサイズ
は、利用者が所望の値にあらかじめ指定してもよい。具
体的には、グラフィックディスプレイ12の画面に設け
られる確認領域表示領域に、その領域が拡大して表示さ
れたときに、その領域内に含まれる未認識の地図記号が
容易に識別可能となるように、標準分割領域のサイズを
定めればよい。なお、確認領域表示領域のサイズは、確
認作業前又は作業途中に利用者が変更可能である。
【0070】ステップS31では、地図画像20内の認
識結果密領域22aから22cが検出される。地図画像
内に地図記号が密集した部分領域があると、その部分領
域を含む標準分割領域を上記確認領域表示領域に表示し
た場合、その部分領域に含まれる地図記号間の距離が小
さくなり、個々の地図記号を確認することがしにくくな
る。
【0071】地図記号が密集した部分領域を、標準分割
領域よりも大きな拡大率で拡大して確認領域表示領域に
表示し、それにより地図記号間の画面上での距離が地図
記号が密集していない部分領域と同じ程度になるよう
に、地図記号が密集した部分領域のサイズを小さくす
る。すなわち、地図記号が密集した部分領域が、地図記
号の密集度に応じた、標準分割領域より小さなサイズを
有するように検出される。このようにして検出された部
分領域が認識結果密領域として使用される。
【0072】ステップS31では、例えば次のようにし
て認識結果密領域が検出される。ここで、地図記号間の
距離を各地図記号とそれに最も近い他の地図記号との間
の距離として定義する。地図記号間の距離が小さい領
域、例えば、地図画像全体で認識された地図記号間の距
離の平均値の1/4以下である密集部分を含み、そのサ
イズが標準分割領域のサイズの1/4以下である矩形の
部分領域が抽出される。このような部分領域は、クラス
タ分析などで用いられる公知の方法を利用して検出可能
である。このようにして検出された部分領域が認識結果
密領域として使用される。
【0073】図に示されているように、各認識結果密領
域22aから22cは、複数の標準分割領域21より小
さく、標準分割領域の境界に関係なく検出される。複数
の認識結果密領域は互いに隣接していてもよい。その領
域の全体を確認領域表示領域に表示すると、上記密集部
分に対する画面上での地図記号間の距離が、前記複数の
標準分割領域に対する画面上の距離の平均値にほぼ等し
くなり、地図記号の確認が容易になる。
【0074】ステップS32では、各標準分割領域と各
認識結果密領域に割り当てるべき領域番号が決定され
る。この決定は、各確認領域の位置とあらかじめ定めら
れた領域の順序にしたがって決定される。この順序に
は、領域単位に認識結果の確認を実行するのに都合がよ
い順序があらかじめ定められる。図においては、各領域
内に示された番号が領域番号の例である。ここでは、ま
ず複数の認識結果密領域22aから22cに領域番号
0、1、2が順次割り当てられ、その後複数の標準分割
領域21に後続の番号3、4、...、18が割り当てら
れている。
【0075】複数の認識結果密領域22aから22cに
対する番号割当ての順序は、地図画像20を左上隅から
X座標軸方向にスキャンし、その後Y座標軸位置を変え
て同様にスキャンしたときにそれぞれの領域がスキャン
される順序、すなわち、左上隅から右下済みに至る順序
である。このことは複数の標準分割領域21についても
同じである。もちろん他の順序により、標準分割領域及
び認識結果密領域に対する番号を決めてもよい。
【0076】図5に戻り、メモリ16内に確認領域テー
ブル163が生成され、各確認領域の領域位置情報が確
認領域テーブル163に設定される(ステップS3
3)。図7に示すように、確認領域テーブル163は、
各確認領域に対応してレコード31を有する。ステップ
S33では、各レコード31に、対応する確認領域に対
する領域位置情報として、例えばその確認領域の左上座
標312と右下座標313が記憶される。
【0077】本実施の形態では、確認領域テーブル16
3内の複数のレコード31は、それらの先頭のものから
順に、確認領域の番号順にしたがって順次異なる確認領
域に対応するように配置される。すなわち、先頭のレコ
ードからのレコード番号が対応する確認領域の番号に一
致する。具体的には、ステップS33では、複数の確認
領域の領域位置情報を領域番号順に順次選択し、確認領
域テーブル163内の複数のレコード31に先頭のもの
から順次記憶すればよい。
【0078】図5に戻り、認識された各地図記号に対す
る領域番号を、認識結果テーブル162(図4)の対応
するレコード210の領域番号フィールド211に設定
する(ステップS34)。すなわち、認識結果テーブル
162の各レコード210に対応する認識された地図記
号が位置する確認領域の番号を、確認領域テーブル16
3に記憶された各領域に対する左上座標312、右下座
標313(図7)と当該地図記号の位置座標213(図
4)に基づいて判別し、そのレコード210の領域番号
フィールド211に記憶する。
【0079】なお、このとき、認識結果密領域の総数が
メモリ16(図1)の図示しない領域に記憶される。こ
の総数は、後に地図記号確認編集処理S4で認識済み地
図記号の確認を確認領域を順次切り替えて行うときに、
処理中の確認領域が認識結果密領域か否かを判断するの
に使用される。確認領域テーブル163内の各レコード
に、対応する確認領域が標準分割領域であるか認識結果
密領域であるかを示すフラグを記憶し、認識結果密領域
の総数に代えて使用してもよい。
【0080】認識結果密領域内の各位置は、いずれか一
つの標準分割領域に重複しているので、いずれかの認識
結果密領域に属する地図記号は、必ず標準分割領域にも
属する。しかし、本実施の形態では認識結果密領域と標
準分割領域とに重複して属する地図記号は、認識結果密
領域に優先して属させ、標準分割領域には重複して属さ
せない。このような地図記号が属する確認領域の決定
は、例えば次のようにすれば保証される。
【0081】既に述べたように、確認領域テーブル16
3には、認識結果密領域の領域情報が標準分割領域より
前方のレコードに設定されている。認識結果テーブル1
62の各レコード210の領域番号211には、自動認
識が終了した後の初期状態では、領域番号が設定されて
いないことを示すデータ「−1」が設定されている。し
たがって、認識結果テーブル162内の各レコード21
0について、当該レコード210の領域番号211の値
が「−1」が設定されていることを確認したうえでその
値を次のようにして更新する。
【0082】確認領域テーブル163内の複数のレコー
ドを先頭のレコードから順次参照し、当該レコード21
0内の認識された地図記号の位置座標213が含まれる
確認領域を示すレコード31が最初に見つかったとき、
そのレコード31の番号を、その認識された地図記号に
対する領域番号として、認識結果テーブル162内の当
該レコード210の領域番号211に記憶する。
【0083】図5に戻り、認識結果テーブル162内の
認識結果情報(レコード210)を領域番号211を用
いてソートする(ステップS35)。この結果、同じ領
域番号の確認領域に属する複数の認識された地図記号に
関する複数の認識結果情報(レコード210)が、認識
結果テーブル162内で連続して配置される。
【0084】図2に戻り、つぎに同じ領域番号を有する
認識結果情報(レコード210)をそれぞれに含まれた
位置座標213を用いて所定の順序にしたがってソート
し直す(ステップS36)。この順序は、同じ確認領域
内の複数の認識結果に対する確認作業を効率よく実行す
るためにあらかじめ定められている。この順序は、例え
ば同じ領域内の一番左上に位置するものから右下に位置
するものに向かう順序である。他の順序を使用してもよ
い。
【0085】更に、各確認領域に含まれていると認識さ
れた地図記号の数を認識結果テーブル162を用いて領
域別に計数し、得られた記号数を、確認領域テーブル1
63内の当該領域に対応するレコード31の記号数31
1に記憶する(ステップS37)。こうして、領域分割
処理S3が終了する。
【0086】つぎに地図記号確認編集処理S4が実行さ
れる。この処理S4では、自動認識の結果に対する確認
と編集の実行が制御される。確認作業では各認識結果が
正しいか否かが判別されると共に未認識地図記号を見つ
け、地図記号として認識結果に追加される。図8は、地
図記号確認編集処理S4の概略的なフローチャートであ
る。まず、領域番号Nを初期値0にセットする(ステッ
プS400)。
【0087】確認領域テーブル163を参照してこの番
号の領域に属する地図記号数311(図7)が0か否か
が判定される(ステップS401)。地図記号数が0で
ない場合、以下に述べる認識済みの地図記号の確認処理
(ステップS40からS44及びS49)が実行され、
その後に認識漏れの地図記号の確認処理(ステップS4
5からS48)が実行される。しかし、地図記号数が0
の場合、認識済みの地図記号の確認処理(ステップS4
0からS44とS49)がスキップされ、認識漏れの地
図記号の確認処理(ステップS45からS48)のみが
実行される。
【0088】ステップS401において、地図記号数が
0でないと判定された場合、認識結果テーブルから最初
の認識結果情報を選択する(S40)。原記号確認ウィ
ンドウを表示し、その中心に選択された認識結果情報が
指定する認識された地図記号を含む、地図画像の部分領
域を拡大表示する(ステップS41)。本明細書では選
択された認識結果情報で指定された認識済みの地図記号
を単に指定された認識済みの地図記号又は選択された認
識済みの地図記号と呼ぶことがある。
【0089】図9は原記号確認ウィンドウに表示された
部分領域の例を示す。図において、40は原記号確認ウ
ィンドウである。原記号確認ウィンドウ40には、最小
限、選択された認識済みの地図記号が表示されればよ
い。しかし、本実施の形態では選択された認識済みの地
図記号を含む部分領域として、その地図記号の近傍の地
図構成物も含み得る大きさの部分領域が表示される。原
記号確認ウィンドウ40に表示される部分領域の縦と横
のサイズの一例は、確認領域全体の縦と横のサイズの1
/3程度である。原記号確認ウィンドウ40に表示され
る部分領域のサイズを確認領域のサイズに等しいかある
いはそれに近いサイズにすると、表示される情報量が多
すぎ、選択された認識結果情報が示す地図記号の図形と
の比較照合には必ずしも有益ではない。
【0090】41aが選択された認識済み地図記号であ
り、41bは同時に表示された他の認識済みの地図記号
である。選択された認識済み地図記号41aは、原記号
確認ウィンドウ40の中心に表示される。この例では、
原記号確認ウィンドウ40に表示される地図画像上の部
分領域のサイズは、選択された認識済み地図記号41a
のサイズの3ないし4倍前後である。原記号確認ウィン
ドウ40のサイズは、この部分領域内の地図記号を鮮明
に識別可能に表示できる大きさであればよい。しかし、
原記号確認ウィンドウ40として、後に示す、確認領域
全体を表示するための更に大きな確認領域表示領域を使
用してもよい。
【0091】原記号確認ウィンドウ40に表示される情
報量は、確認領域表示領域に表示される情報量より小さ
い。したがって、原記号確認ウィンドウ40のサイズ
は、本来的には確認領域表示領域のサイズより小さくて
よい。したがって、本実施の形態のように確認領域表示
領域とは別に原記号確認ウィンドウ40を使用すると、
指定された認識済みの地図記号を、比較照合するのに適
した大きさで表示するように、原記号確認ウィンドウ4
0のサイズを決めることができる。
【0092】更に、原記号確認ウィンドウ40のサイズ
が確認領域表示領域より小さくて済むので、原記号確認
ウィンドウ40に表示される指定された認識済みの地図
記号と後に説明する認識結果ダイアログボックスに表示
される対比図形との距離を小さくでき、両者の比較照合
を行いやすくなる。
【0093】原記号確認ウィンドウ40上に選択された
認識された地図記号以外の地図構成物も表示されること
は利用者に役立つことがある。この部分領域の近傍の他
の地図構成物が含まれている場合、確認対象の地図記号
の識別が困難なときに、例えば不鮮明なときに、その近
傍に表示される他の地図構成物を見て、確認対象の地図
記号の種別の判別に利用することができる。また、間違
って地図記号として認識されたものが地図記号でないこ
とを識別することもできる。あるいは、認識結果情報の
確認の途中で、認識漏れの地図記号を見つけることも起
こり得る。
【0094】原記号確認ウィンドウ40に表示される部
分領域は、選択された認識済み地図記号41aが属する
確認領域の一部である。原記号確認ウィンドウ40のサ
イズは、表示される確認領域によらず同じである。な
お、原記号確認ウィンドウ40のサイズは、利用者が確
認作業前にあるいは作業途中に変更可能である。確認領
域のサイズは、既に述べたように確認領域が認識結果密
領域であるときには、そのサイズは標準分割領域より小
さく、認識結果密領域ごとにサイズが変化する。認識結
果密領域のサイズは、そこに存在する地図記号の距離が
小さいほど(密集度が大きいほど)、小さくなるように
決められている。すなわち、確認領域が小さいほど、拡
大率が大きくなる。
【0095】具体的には、いずれかの確認領域に属する
認識済みの地図記号を原記号確認ウィンドウ40に表示
するときに、その確認領域が、認識結果密領域か標準分
割領域かに応じて、確認領域のうち原記号確認ウィンド
ウ40に表示する部分のサイズを変える。
【0096】具体的には、本実施の形態では、複数の認
識結果密領域に関する確認が続けて行われた後に、複数
の標準分割領域に関する確認が行われる。したがって、
新たな確認領域について確認処理を始めるときに、それ
までに確認処理が終了した確認領域の総数が認識結果密
領域の総数より小さいか否かを判別し、その結果により
上記サイズを変えればよい。すなわち、それまでに確認
処理が終了した確認領域の総数が認識結果密領域の総数
より小さいとき、つぎに確認処理しようとする確認領域
は、認識結果密領域である。なお、認識結果密領域の総
数は、既に述べたように、領域分割処理S3においてメ
モリ16に記憶されている。
【0097】本実施の形態では、原記号確認ウィンドウ
40に表示される部分領域は、地図画像のうち選択され
た認識済み地図記号を中心に含む部分領域である。この
部分領域のサイズと確認領域のサイズとの比率は、原記
号確認ウィンドウ40のサイズが変化されない限り、複
数の確認領域に対して同じ値に保たれる。この結果、前
記部分領域のサイズは、選択された認識済み地図記号が
属する確認領域の密集度が高い場合、そうでないときよ
り小さくなる。
【0098】したがって、地図記号が密集している確認
領域でも、表示される地図記号の間隔は、地図記号が密
集していない確認領域と同程度になり、確認作業を実行
しやすくなる。なお、拡大比率は、利用者が作業しやす
いような値に設定するようにしてもよく、あるいは動的
に拡大比率を変更可能にしてもよい。
【0099】ただし、以上のように、認識結果密領域に
属する地図記号の確認時に当該地図記号を含む部分領域
として、サイズの小さい部分領域を使用する方法に代え
て、確認すべき地図記号が属する確認領域が標準分割領
域か認識結果密領域であるかに依存しないで、当該地図
記号を含む一定のサイズの部分領域を便宜的に使用する
こともできる。この場合には、当該サイズとしては、当
該地図記号が認識結果密領域に属する場合でも、当該地
図記号の近傍の余りに多くの地図構成物が当該部分領域
に含まれないように定めることが望ましい。
【0100】ステップS41(図8)において原記号確
認ウィンドウ40に複数の認識済み地図記号41a、4
1bが表示されるとき、それぞれの表示形態がそれぞれ
の状態フラグ214(図4)の値に応じて変化される。
本実施の形態では、異なる認識記号マーク42a、42
bがそれぞれの地図記号に付加される。
【0101】原記号確認ウィンドウ40が最初に表示さ
れたとき、選択された認識済み地図記号41aは、確認
用に選択された地図記号であるので、それに付加された
認識記号マーク42aは「確認中」を示す認識記号マー
クである。選択されていない認識済み地図記号41bの
状態は「未確定」であるので、それぞれに付加される認
識記号マーク42bは「未確定」を示す認識記号マーク
である。表示された認識記号マークは、対応する地図記
号の状態が確認編集作業により変更されたときに変更さ
れる。原記号確認ウィンドウ40に表示された地図記号
43には、認識記号マークが付加されていない。地図記
号43は、認識されなかった地図記号の例である。
【0102】本実施の形態では、認識済み地図記号は4
つの状態を採りうるので、4つの認識記号マークが使用
される。全ての認識記号マークは、同じサイズの矩形で
あるが、異なる色を有する。しかし、認識記号マークの
形状を変化させことにより、あるいは形状と色等の表示
属性との組合せを変えることにより異なる認識記号マー
クを表示してもよい。図では、便宜的に、「確認中」を
示す認識記号マーク42aを2重枠の矩形で示し、「未
確定」を示す認識記号マークを点線の矩形で示す。認識
済み地図記号が採り得る状態を4つの状態より多くし認
識記号マークの数も4種類より多くしてもよい。
【0103】図8に戻り、地図記号確認編集処理S4で
は、つぎに、認識結果確認ダイアログボックスを表示
し、その中に選択された認識済みの地図記号の認識結果
情報を表示する(ステップS42)。図10に認識結果
確認ダイアログボックスの例を示す。認識記号図形表示
領域451には、選択された認識結果情報内の記号番号
212(図4)が示す地図記号の図形が記号テンプレー
トファイル173(図1)から読み出されて表示され
る。認識記号名称表示領域452には、その地図記号の
名称が同様にして表示される。なお、数値453は、処
理中の確認領域について、確認済みの認識結果情報の総
数と、その確認領域に含まれた認識結果情報の総数を示
す。
【0104】認識結果確認ダイアログボックス45は、
その中の認識記号図形表示領域451が原記号確認ウィ
ンドウ40に表示された選択された認識済みの地図記号
41a(図9)に対比可能な位置に表示される。例え
ば、認識結果確認ダイアログボックス45は、原記号確
認ウィンドウ40の近傍にそれに並べて表示される。原
記号確認ウィンドウ40と認識結果確認ダイアログボッ
クス45の位置は固定した位置でもよい。
【0105】以上のように、認識された地図記号を含む
部分領域が原記号確認ウィンドウ40に表示され、原記
号確認ウィンドウ40内では選択された認識済み地図記
号に「確認中」を示す認識記号マークが付されるので、
選択された地図記号は、この認識記号マークによって原
記号確認ウィンドウ40内の他の地図記号から区分され
る。更に、選択された地図記号は、原記号確認ウィンド
ウ40の中心位置に表示される。したがって、認識され
た地図記号は、その表示位置によっても、原記号確認ウ
ィンドウ40内の他の地図記号から区分される。
【0106】このように、選択された地図記号は、原記
号確認ウィンドウ40内の他の地図記号から区分される
ように表示されているので、利用者は確認すべき地図記
号を容易に特定することができ、その形状も容易に判別
することができる。
【0107】前記認識された地図記号に対する対比情報
として、前記複数の認識結果情報が示す複数の地図記号
のうち前記選択された認識結果情報が示す地図記号の図
形が表示されるので、利用者は対比情報を容易に特定す
ることができる。こうして、利用者は、二つの画像の比
較照合を容易に行うことができ、認識結果情報が正しい
か否かの確認が容易になる。
【0108】図8に戻り、原記号確認ウィンドウ40と
認識結果確認ダイアログボックス45が表示された状態
で認識結果確定処理S43が実行される。図11は認識
結果確定処理S43の概略フローチャートである。利用
者は、確定ボタン454、修正ボタン455、削除ボタ
ン456、戻すボタン457をマウスで操作し以下に説
明するように確認編集作業を実行する。
【0109】まず、認識結果確認ダイアログボックス4
5内でどのような操作が行われたかを判断する(ステッ
プS430)。利用者は、原記号確認ウィンドウ40と
認識結果確認ダイアログボックス45との比較照合の結
果、認識結果確認ダイアログボックス45の認識記号図
形表示領域451に表示された認識結果地図記号の図形
から認識結果が正しくないと判断したときには、修正ボ
タン455をマウスでクリックする。修正ボタン455
がマウスでクリックされた場合、記号選択メニューウィ
ンドウが表示される(ステップS431)。
【0110】図12は、記号選択メニューウィンドウの
例である。記号選択メニューウィンドウ50の中に記号
選択メニュー55が表示される。記号選択メニュー55
は、地図記号とその名称のリストであり、スクロールバ
ーなどを利用して異なる地図記号を表示可能になってい
る。利用者は所望の地図記号をマウスで選んでOKボタ
ン56をクリックする。
【0111】図11に戻り、認識結果確定処理S43で
は、記号選択メニュー55から選択された地図記号にし
たがって、認識結果テーブル162(図4)内の選択さ
れた認識済み地図記号に対する認識結果情報の記号番号
212が変更される(ステップS432)。更に、認識
結果確認ダイアログボックス45内の認識記号図形表示
領域451と認識記号名称表示領域452の内容も選択
された記号のものに変更される(ステップS433)。
その後処理はステップS430に戻り、利用者の操作を
待つ。
【0112】原記号確認ウィンドウ40の選択された認
識済み地図記号が、地図記号と認識されるべきでないと
利用者が判断したときには、利用者は、削除ボタン45
6をクリックする。削除ボタン456がクリックされた
場合は、認識結果テーブル162内の当該認識結果情報
の状態フラグ214に「削除」状態を示すデータ、例え
ば「−1」を設定する(ステップS434)。原記号確
認ウィンドウ40に表示された対応する認識記号マーク
42a(図9)が削除を示すマークに変えられる(ステ
ップS435)。その後、処理はステップS430に戻
り、利用者の操作を待つ。
【0113】以上の修正又は削除が間違いであると利用
者が判断したときには、利用者は、戻すボタン457を
クリックする。このボタン457がクリックされた場
合、選択された認識済みの地図記号に対して行われた以
上の変更処理を取り消し、元の値に戻す(ステップS4
36)。その後、処理はステップS430に戻り、利用
者の操作を待つ。利用者は、再度修正ボタン463を操
作することもできる。
【0114】利用者は、原記号確認ウィンドウ40と認
識結果確認ダイアログボックス45の比較照合の結果、
認識結果が正しいと判断したときには、確定ボタン45
4をマウスでクリックする。また、上記修正、削除、戻
すという操作が正しいと判断したときにも、確定ボタン
454を操作する。確定ボタン454がクリックされた
場合、認識結果テーブル162内の当該認識結果情報の
状態フラグ214が「未確定」状態の値、例えば「0」
であるか否かをチェックする(ステップS437)。
「0」である場合には、「確定」状態であることを示す
数値、例えば「1」を設定し(ステップS438)、更
に、認識記号マーク42a(図9)を「確定」を示すマ
ークに変える(ステップS439)。
【0115】なお、判定ステップS437において、状
態フラグ214が「未確定」状態の値「0」でないと判
断されたときには、状態フラグ214は「削除」状態を
示す「−1」の場合である。この場合には、状態フラグ
214は変更されず、「削除」状態がそのまま確定さ
れ、認識記号マーク42a(図9)も「削除」を示すマ
ークのままとなる。
【0116】以上のように、選択された認識結果情報の
確認と編集作業が実行され、作業後の認識結果情報が確
定されると、認識結果確定処理S43が終了し、地図記
号確認編集処理S4に処理が戻る。以上の説明から明ら
かなように修正、削除等の編集作業及び確定作業も容易
に行える。なお、以上において使用されたボタン又は確
定のための操作は一例であり、本発明はこのような操作
に限定されるない。
【0117】図8に戻り、地図記号確認編集処理S4で
は、現在処理中の認識情報が属している確認領域内のす
べての認識結果情報に対する確認が終わったか否かを判
定する(ステップS44)。この判定のためには、現在
確認中の確認領域に関して確認を終えた地図記号の数を
記憶しておき、この数が、当該確認領域に存在する地図
記号数311(図7)に達したか否かでもって判断でき
る。又は、つぎに確認する認識結果の領域番号を直前に
確認した認識結果の領域番号と比較するなどの方法をと
ることもできる。
【0118】現在処理中の確認領域に関する認識結果情
報の確認が終了していないときは、認識結果テーブル1
62内の当該次の認識結果情報を認識結果テーブル16
2から選択して読み出し(ステップS49)、この認識
結果情報に対して以上に述べた確認編集作業を同様にし
て利用者に実行させる。
【0119】以上の処理が現在処理中の確認領域に属す
る認識結果情報の全てに対する確認編集が終了するまで
繰り返される。判定ステップS44において、現在処理
中の確認領域に関する認識結果情報の確認が終了したと
判断されたときには、現在の確認領域に対して、未認識
の地図記号の有無の確認を以下のようにして利用者に実
行させる。
【0120】まず、現在の確認領域の全体を、確認領域
表示領域に拡大して表示する(ステップS45)。図1
3は、確認領域表示領域に表示された確認領域全体の画
像の例を示す図である。図において、60は、確認領域
表示領域である。この確認領域表示領域60には、確認
領域の全体が表示されるので、表示される情報量が先に
述べた原記号確認ウィンドウ40に表示される部分領域
より大きい。したがって、確認領域表示領域60は、原
記号確認ウィンドウ40より大きく定められている。
【0121】確認領域表示領域60の中に表示された地
図画像には、複数種類の地図記号41c、41dが表示
されている。地図記号41c、41dには、認識記号マ
ーク42c、42dが付加されている。地図記号41
c、41dは、認識済みであり既に正しい地図記号であ
ると確認されたと仮定すると、これらの地図記号に付加
された認識記号マーク42c、42dは、「確定」を示
す。図では、「確定」を示す認識記号マーク42c、4
2dを便宜的に実線の矩形で示す。
【0122】一方、小さな丸44は、地図記号でないに
も拘わらず、地図記号であると間違って認識された地図
記号である仮定すると、この図形は先に実行された確認
編集作業により「削除」状態にされているはずである。
したがって、図形44に付加された認識記号マーク42
eは削除を示すマークである。図では、「削除」を示す
認識記号マーク42eを便宜的に2点鎖線の矩形で示
す。
【0123】更に記号43は、自動認識されなかった地
図記号の例である。この記号には、認識記号マークが付
加されていない。したがって、認識済みの地図記号が認
識記号マークにより地図画像の他の部分から区分されて
いる。利用者は、確認領域表示領域60内の、認識記号
マークが付されていない部分に未認識の地図記号がある
か否かをチェックすればよい。したがって、チェックす
べき対象の存在する範囲が限定され、チェックが容易と
なる。
【0124】チェックは具体的には以下のようにして実
行される。確認領域表示領域60が表示された状態で、
未認識記号確認処理S46が実行される。図14は、未
認識記号確認処理S46のフローチャートである。ま
ず、未認識記号選択用ダイアログボックスを表示する
(ステップS460)。図15は、そのダイアログボッ
クスの例である。未認識記号指定ダイアログボックス4
6には、未認識の地図記号が見つかった場合に、その地
図記号に対する認識結果として使用すべき記号図形を表
示する記号図形表示領域461とその名称を表示する記
号名称表示領域462が設けられている。更に、修正ボ
タン463、戻すボタン464、確定ボタン465、終
了ボタン466とが設けられている。
【0125】このダイアログボックス46は、確認領域
表示領域60に並べて表示される。あるいは、ダイアロ
グボックス46は、確認領域表示領域60上に重畳して
表示され、その位置をマウスで移動可能にしてもよい。
【0126】図14に戻り、未認識記号確認処理S46
では、どのような操作が利用者により行われたかを判断
する(ステップS461)。利用者は、図13に示した
確認領域表示領域60に表示された地図画像から、地図
記号43のような認識記号マークがついていない未認識
地図記号を探す。未認識地図記号が見つかった場合に
は、利用者は、図16に示すように、マウスでその未認
識地図記号を囲む矩形領域を指定する。確認領域表示領
域60内の矩形領域が指定されたときには、図14にお
いて記号指定処理S462が実行される。
【0127】図17は、記号指定処理S462の概略フ
ローチャートである。記号指定処理S462は、起動さ
れると、利用者の操作を判断する(ステップS462
1)。利用者は、図16に示されたように矩形領域を選
択した後、未認識記号指定ダイアログボックス46(図
15)内の修正ボタン463をクリックする。記号指定
処理S462では、修正ボタン463がクリックされた
場合、既に説明した記号選択メニューウィンドウ50
(図12)が表示される(ステップS4622)。
【0128】利用者は、認識漏れの地図記号43(図1
3)に対する認識結果として使用すべき地図記号を記号
選択メニュー55から選択し、OKボタン56をクリッ
クする。記号が選択されると、未認識記号指定ダイアロ
グボックス46(図15)の表示が変更される(ステッ
プS4623)。すなわち、選択された地図記号の図形
と名称が、記号図形表示領域461と記号名称表示領域
462の表示される。その後処理はステップS4621
に戻り、利用者の操作を待つ状態になる。
【0129】利用者は、上記記号の選択が間違いである
と判断したときには、戻すボタン464をクリックす
る。このボタン464がクリックされた場合は、未認識
記号指定ダイアログボックス46の内容がクリアされ、
記号が選択される前の状態に戻される(ステップS46
24)。その後処理はステップS4621に戻り、利用
者の操作を待つ状態になる。利用者は、その後修正ボタ
ン463を使用して、認識漏れの記号43に対して使用
すべき記号を再度選択することができる。
【0130】利用者は、未認識地図記号43に対して選
択した記号が正しいと判断したときには、確定ボタン4
65をクリックする。確定ボタン465がクリックされ
た場合、記号が選択されているか否かをチェックし(ス
テップS4626)、記号が選択されていない場合に
は、記号が選択されていないむねの警告を表示する。そ
の後処理はステップS4621に戻り、利用者の操作を
待つ状態になる。
【0131】判定ステップS4625において、記号が
選択されていると判断された場合、確認中の確認領域の
番号と、選択された記号の番号と、確認領域表示領域6
0上で指定された未認識地図記号を含む矩形領域(図1
6)の位置座標と、「確定」状態を示す状態フラグを含
む認識結果レコードを認識結果テーブル162(図4)
に追加する(ステップS4627)。更に確定を示す認
識記号マークが、この状態フラグに基づいて当該未認識
地図記号だった記号の周りに表示される(ステップS4
628)。こうして、記号指定処理S462が終了し、
処理は未認識記号確認処理S46に戻る。
【0132】図14において、記号指定処理S462で
は、処理S460に戻り、利用者の操作を待つ状態にな
る。確認領域表示領域60内に複数の未認識の地図記号
が見つかった場合には、それぞれに対して利用者は以上
の処理を繰り返せばよい。利用者は、未認識の地図記号
がもはや存在しないと判断すると、終了ボタン466
(図15)をクリックする。このボタンがクリックされ
ると、未認識記号確認処理S46が終了し、処理は地図
記号確認編集処理S4(図8)に戻る。
【0133】図8において、地図記号確認編集処理S4
では、領域番号Nが1だけインクリメントされ(ステッ
プS47)、新たな領域番号Nが最大値Nmaxを越え
たか否かを判断することにより(ステップS48)、す
べての確認領域に対する認識結果の確認が終わったか否
かが判定される。
【0134】認識結果の確認がされていない確認領域が
まだ存在するときは、認識結果テーブル162内の次の
認識結果情報の選択(ステップS49)以降の処理を繰
り返せばよい。すべての確認領域について認識結果の確
定が終了している場合には、地図記号確認編集処理S4
が終了し、図2に示す地図認識処理のすべての処理が終
了する。
【0135】以上から分かるように、同じ確認領域に対
する複数の認識結果情報が、地図記号確認編集部114
により順次選択されて利用者による確認編集に供され
る。認識結果情報を選択して原記号確認ウィンドウ40
と認識結果確認ダイアログボックス45を表示すること
により、利用者に確認を要求したことになる。更に、一
つの認識結果情報に対して確定ボタン454がクリック
されて初めて、次の認識結果情報が確認編集に供され
る。したがって、同じ確認領域内のいずれかの認識結果
情報に対して確認編集が見落とされることはない。
【0136】複数の認識結果情報が複数の確認領域の順
序にしたがって、かつ同じ領域内位置する認識結果情報
の順序にしたがって順次選択される。したがって、全認
識結果情報の確認が自動的に利用者に要求されるので、
いずれかの認識結果情報の確認が見落とされるというこ
とはなくなる。
【0137】本発明は以上の実施の形態に限定されるも
のではなくことは言うまでもない。例えば、実施の形態
では選択された認識済みの地図記号と一緒に他の地図記
号も原記号確認ウィンドウに表示されたが、選択された
認識済みの地図記号を含み、その近傍の他の地図構成物
を実質的に含め得ないサイズを有する地図画像の部分領
域をそこに表示するようにしてもよい。
【0138】この場合には、選択された認識済みの地図
記号は、当該ウィンドウにより地図画像の他の全ての部
分から区分される。したがって、選択された認識済みの
地図記号に「確認中」を示す認識記号マークを付加しな
くてもよいことは言うまでもない。この部分領域には、
指定された地図画像上の地図記号の近傍の地図構成物が
含まれていないので、そのような近傍に地図構成物を参
照可能なように、確認領域全体を同時に表示してもよ
い。
【0139】上記実施の形態では、選択された認識済み
地図記号の表示形態が他の地図記号の表示形態と異なら
せ、かつ、選択された認識済み地図記号を原記号確認ウ
ィンドウ内の特定の位置に表示されたが、これらの二つ
の方法の一方のみを用いて、選択された認識済み地図記
号を他の地図記号から区分可能にすることもできる。
【0140】上記実施の形態では、認識済みの地図記号
の確認時に原地図記号を含む部分領域を表示する領域と
して原記号確認ウィンドウが使用され、認識漏れの地図
記号の確認時にそれより大きな確認領域表示領域が使用
されたが、認識済みの地図記号の確認時に原記号確認ウ
ィンドウとして確認領域表示領域を使用してもよい。認
識済みの地図記号を確認領域全体を表示するウィンドウ
に表示するので、表示処理は簡単になる。
【0141】この場合には、認識された地図記号の確認
時には、選択された認識済みの地図記号を含む上記部分
領域は、上記実施の形態で示した場合より大きく拡大さ
れて表示されることになる。なお、原記号確認ウィンド
ウに代えて確認領域表示領域を使用して認識済みの地図
記号を確認する場合、確認領域の大きさが適当な大きさ
である場合には、確認領域より小さな部分領域を確認領
域表示領域に拡大して表示する方法に代えて、確認領域
と同じ大きさの部分領域を確認領域表示領域に表示して
もよい。
【0142】この場合も、上記実施の形態と同じく、選
択された認識済みの地図記号の表示形態を他の地図記号
のそれと異ならせるか、あるいは、選択された認識済み
の地図記号を確認領域表示領域の特定位置、例えば中央
に表示するか、あるいはそれらの両方を使用することが
有効である。
【0143】この場合には、上記実施の形態と異なり、
以下に述べるように、選択された認識済みの地図記号の
確認領域表示領域内で表示位置を変化させてもよい。そ
の場合でも、選択された認識済みの地図記号の表示形態
を他の地図記号のそれと異ならせれば、利用者は、選択
された認識済みの地図記号を容易に特定することができ
る。
【0144】例えば、いずれかの確認領域に関するいず
れかの認識結果情報が選択されたときに、当該確認領域
の全体(あるいは上記選択された認識結果情報が指定す
る認識済みの地図記号を含む、原記号確認ウィンドウに
表示された部分より広い一部の地図画像)を確認領域表
示領域に表示する。
【0145】つぎにその確認領域(あるいはその一部)
の中の、上記選択された認識結果情報が指定するいずれ
かの認識済みの地図記号を前述の「確認中」を示す認識
記号マークにより囲む。このことにより上記選択された
認識済みの地図記号の表示形態を他の地図記号の表示形
態から異ならせる。他の認識結果情報が選択された場
合、同じ確認領域の全体が表示された状態で、当該他の
認識結果情報が指定する他の認識済みの地図記号を囲む
ように、認識記号マークの位置を移動させる。領域が切
り替わる場合に、表示する確認領域を変えればよい。こ
のような表示方法でも、利用者は確認すべき認識された
地図記号を容易に特定することができる。
【0146】この場合、上記他の認識結果情報が示す地
図記号を示す図形を、上記移動後の認識記号マークの近
傍に表示するように、選択された認識済みの地図記号の
位置に合わせて、上記認識結果情報が示す地図記号の図
形を表示する位置を移動させてもよい。
【0147】また、選択された認識済み地図記号が属す
る確認領域の全体を確認領域表示領域に表示し、その表
示領域に重畳して、実施の形態で用いた原記号確認ウィ
ンドウを表示してもよい。このとき、背後に表示された
確認領域の全体を表示する画面は、選択された認識済
み地図記号の確認操作中に必要に応じて利用者の参照に
供するすることもできる。この場合、地図画像の部分領
域として、選択された認識済み地図記号のみを含み、他
の地図構築物を実質的に含まないものを表示してもよ
い。
【0148】以上の実施の形態では、地図記号の認識結
果として、その地図記号に対し最も類似度が高い一つの
地図記号の記号番号と位置情報が記憶された。しかし、
特開平10−228541号公報に記載のように、認識
結果情報として、類似度の高い複数の地図記号の記号番
号を類似度の順に記憶するようにしてもよい。この場
合、図10の認識結果確認ダイアログボックス45に
は、最も類似度の高い一つの地図記号に対応する記号図
形を表示し、その後、利用者の指示に応じて残りの地図
記号の図形を表示するようにすればよい。この方法で
は、確認確認作業で認識された記号の修正作業が簡単に
なる。
【0149】上記実施の形態では、各領域に関する複数
の認識結果情報の選択の順序は、それぞれが指定する認
識済みの地図記号の位置に依存して定められた。しか
し、他の順序として、例えば、間違っている可能性が高
い認識結果情報を先に選択してもよい。例えば、誤認さ
れやすい地図記号の種類とそれらの誤認されやすい地図
記号に対して誤って出力される可能性が高い認識結果と
しての地図記号があらかじめ分かっている場合、それら
の誤って出力される可能性が高い認識結果としての地図
記号を指定する複数の認識結果情報を先に順次選択して
もよい。こうすることにより、間違っている可能性が他
より高い認識結果情報を先に確認することができる。
【0150】以上の実施の形態では、確認領域ごとに認
識結果情報の確認と認識漏れの地図記号の確認とが続け
て実行された。しかし、いずれかの確認領域について認
識結果情報の確認を実行中に、確認を中断し、その後、
中断したところから中断した確認を再開するようにして
もよい。最後に確認した認識結果情報を記憶したレコー
ド210(図4)の番号を記憶しておけば、次の認識結
果情報から確認を再開することができる。この場合、複
数の認識結果情報が順次あらかじめ定められた順序で選
択され、確認されていることには変わりはない。
【0151】例えば、認識結果情報の確認中に認識漏れ
の地図記号が見つかった場合、実行中の確認作業を中断
して、見つかった未認識の地図記号に関する情報を入力
する処理を行えるようにしてもよい。
【0152】あるいは、認識結果情報の確認を実行中
に、既に確定した認識結果情報の誤りに利用者が気付い
たとき、その時点で、実行中の確認作業を中断して、利
用者が順次カーソルキーを操作して確認中の確認領域に
属する既に確定済みの複数の認識結果情報を順次選択可
能にし、これを利用して上記気が付いた確認済みの認識
結果情報を訂正できるようにしてもよい。
【0153】あるいは一つの確認領域に属する全ての認
識済みの地図記号に対する認識結果情報の確認が終了し
た後に、次の確認領域に対する確認作業を始める前に、
再確認のために確認が終了した確認領域に属する複数の
認識済みの地図記号を利用者の指示に従い順次選択し、
いずれかの確定された認識結果情報の誤りに気が付いた
とき、その認識結果情報を利用者の指示にしたがい修正
可能にしてもよい。
【0154】以上に記載したように認識結果情報の確定
後に訂正を行う場合には、各認識済み地図記号に付され
た認識結果マークによりその認識済みの地図記号に対す
る認識結果情報の確定状態が分かるので、利用者はこの
認識結果マークを見て認識結果情報の誤りの訂正の仕方
を決めることができる。例えば、いずれかの認識済みの
地図記号が間違って削除された場合には、まずその削除
を取り消し、その後、その認識済みの地図記号に対する
認識結果情報を確認すればよい。もしいずれかの認識済
みの地図記号の認識結果情報が間違ったまま確定されて
いることに気が付いた場合は、その認識結果情報を変更
すればよい。
【0155】確認の中断の他の態様として、ある確認領
域に関する地図記号の認識結果情報の確認の前あるいは
後に当該確認領域に関する地図記号以外の認識結果情報
(例えば、文字あるいは線図に関する認識結果情報)の
確認を行い、その後、次の確認領域に関して地図記号に
関する確認を同様に実行してもよい。
【0156】以上の実施の形態では、全確認領域につい
て、領域順に認識結果情報の確認と認識漏れの地図記号
の確認とが続けて実行された。しかし、以上の実施の形
態に示された認識結果情報の確認支援方法は、認識結果
情報の確認を認識漏れの地図記号の確認とは分離して行
う場合にも有効である。同様に、以上の実施の形態に示
された認識漏れの地図記号の確認支援方法は、認識結果
情報の確認とは別に、認識漏れの地図記号の確認だけを
行う場合にも有効である。
【0157】更に、以上の実施の形態に示された認識結
果情報の確認支援方法は、一つの認識結果情報のみを選
択してその確認を行う場合あるいは一つの確認領域を選
択してその領域に属する一つの認識結果情報の確認を行
う場合にも有効である。この場合、確認すべき認識結果
情報あるいは確認領域を利用者の指示にしたがって選択
しても、本発明は有効である。
【0158】更に、以上の実施の形態に示された認識漏
れの地図記号の確認支援方法は、自動認識の対象となっ
た地図画像の全体に対して実行される場合、あるいは一
つの確認領域に対してのみ実行される場合にも有効であ
る。後者の場合、対象とする確認領域が利用者により選
択されてもよい。
【0159】上記実施の形態では、認識された地図記号
に対応して状態フラグを記憶し、その地図記号に対する
確認作業の実行に応じて当該状態フラグの値を変更し、
当該地図記号の表示形態を当該状態フラグの値に応じて
異ならせた。状態フラグは、対応する認識された地図記
号に対する確認状態、すなわち、確認作業の実行の有無
若しくは実行結果を反映するものである。利用者は、各
地図記号の表示形態にによりその地図記号に対する確認
状態を知ることができ、このような方法は、上記実施の
形態に限らず、確認の漏れあるいは確認結果の再確認を
するとき等に有効である。
【0160】認識もれの地図記号の確認を支援する目的
には、上記のように確認状態に応じて地図記号の表示形
態を変更しなくてもよく、認識済みの地図記号の表示形
態が地図画像の他の部分のそれと異なっていればよい。
もちろん、実施の形態で示されたように、認識済みの地
図記号の表示形態が、認識後更に確認状態に応じて変更
されてもよい。
【0161】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、地図画像に対する認識結果情報の確認が容易にな
る。本発明の望ましい態様によれば、認識結果情報の確
認漏れを防止できる。本発明の他の望ましい態様によれ
ば、認識されなかった地図記号の確認も容易になる。本
発明の更に他の望ましい態様によれば、地図記号の密集
度が一部の場所で高くなっている地図画像に対しても認
識結果の確認が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地図記号認識結果の確認支援方法
を実行する地図認識システムの概略構成を示す図であ
る。
【図2】地図認識処理の概略的フローチャートである。
【図3】自動認識処理の概略的フローチャートである。
【図4】認識結果テーブルの構造を示す図である。
【図5】領域分割処理の概略的フローチャートである。
【図6】地図画像を分割して得られる標準分割領域と認
識結果密領域を説明するための図である。
【図7】確認領域テーブルの構造を示す図である。
【図8】地図記号確認編集処理の概略的フローチャート
である。
【図9】原記号確認ウィンドウに表示された地図画像の
部分領域の例を示す図である。
【図10】認識結果確認ダイアログボックスを示す図で
ある。
【図11】認識結果確認処理の概略的フローチャートで
ある。
【図12】記号選択メニューを示す図である。
【図13】確認領域表示領域に表示された画像の例を示
す図である。
【図14】未認識記号確認処理の概略的フローチャート
である。
【図15】未認識記号指定ダイアログボックスを示す図
である。
【図16】認識漏れの地図記号を指定する方法を説明す
る図である。
【図17】未認識記号指定処理の概略的フローチャート
である。
【符号の説明】
20…地図画像、21…標準分割領域、22a〜22c
…認識結果密領域、40…原記号確認ウィンドウ、41
a…選択された認識済み地図記号、41b、41c…認
識済み地図記号、42a…確認中を示す認識記号マー
ク、42b…未確定を示す認識地図記号マーク、42
c、42d…確定を示す認識記号マーク、42e…削除
済みを示す認識記号マーク、43…未認識地図記号、4
4…誤認識された地図記号でない図形、45…認識結果
確認ダイアログボックス、46…未認識記号指定ダイア
ログボックス、50…記号選択メニューウィンドウ、5
5…記号選択メニュー、60…確認領域表示領域、45
1…認識記号図形表示領域、452…認識記号名称表示
領域、461…記号図形表示領域、462…記号名称表
示領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 11/60 300 G06T 11/60 300 Fターム(参考) 5B050 BA06 BA17 CA07 DA03 DA06 EA04 EA18 FA02 FA12 FA17 5B064 AA10 AB17 EA11 FA10 5E501 AA02 AC15 AC34 BA05 BA09 CA02 CB02 CB09 CB13 EA05 EA10 FA14 FA23 FA44 FB23 5L096 BA12 BA17 CA23 DA01 DA04 GA19 HA08 JA09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図画像に対する認識処理により認識さ
    れた複数の前記地図画像上の地図記号をそれぞれの位置
    と種別でもってそれぞれ指定する複数の認識結果情報の
    一つを選択するステップと、 前記選択された認識結果情報により指定される前記地図
    画像上の地図記号を、前記地図画像上の他の認識済みの
    地図記号から区分されるように表示する第1の表示ステ
    ップと、 前記指定された前記地図画像上の地図記号に対する対比
    情報として、前記複数の認識結果情報が指定する複数の
    種別の地図記号のうち前記選択された認識結果情報が指
    定する種別の地図記号の図形を表示する第2の表示ステ
    ップと、 を含むことを特徴とする地図記号認識結果の確認支援方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1の表示ステップは、前記地図画
    像のうち、前記指定された前記地図画像上の地図記号と
    その近傍に位置する他の地図構成物を含み得るサイズの
    部分領域を表示し、 前記指定された認識済みの地図記号は、前記部分領域内
    に他の地図記号が存在するときには、当該他の地図記号
    から区分されるように表示されることを特徴とする請求
    項1に記載の地図記号認識結果の確認支援方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の表示ステップは、前記指定さ
    れた認識済みの地図記号の表示形態を、前記部分領域内
    に他の地図記号が含まれているときには、当該他の地図
    記号の表示形態とは異ならせることを特徴とする請求項
    2に記載の地図記号認識結果の確認支援方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の表示ステップは、前記指定さ
    れた認識済みの地図記号を、所定の表示領域内の特定位
    置に表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の
    地図記号認識結果の確認支援方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の認識結果情報を順次利用者に
    よる確認に供するために、前記複数の認識結果情報を順
    次選択するように前記選択するステップを制御するステ
    ップを更に含むことを特徴とする請求項1から4のいず
    れか一つに記載の地図記号認識結果の確認支援方法。
  6. 【請求項6】 前記地図記号を複数の領域に分割して管
    理するステップを更に有し、 前記選択するステップは、前記複数の領域の一つを選択
    し、前記複数の認識結果情報のうち当該選択された領域
    に含まれる一群の地図記号を指定する一群の認識結果情
    報の中の一つの認識結果情報を選択することを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか一つに記載の地図記号認識
    結果の確認支援方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の認識結果情報を順次利用者に
    よる確認に供するために、前記複数の認識結果情報を順
    次領域別に選択するように前記選択するステップを制御
    するステップを更に含むことを特徴とする請求項6に記
    載の地図記号認識結果の確認支援方法。
  8. 【請求項8】 いずれか一つの領域に属する複数の認識
    結果情報の全てが利用者により確認された後、前記選択
    するステップにより次の領域に属するいずれかの認識結
    果情報が選択される前に、前記一つの領域の全体を表示
    し、 利用者により当該表示領域上で指定された認識漏れの地
    図記号に関する情報を記憶するステップを更に含むこと
    を特徴とする請求項7に記載の地図記号認識結果の確認
    支援方法。
  9. 【請求項9】 前記管理するステップは、前記複数の領
    域が、認識された地図記号の密集度が大きいほど小さな
    サイズを有するように、前記地図画像を前記複数の領域
    に分割することを特徴とする請求項8に記載の地図記号
    認識結果の確認支援方法。
  10. 【請求項10】 認識処理が実行された地図画像を、認
    識された地図記号の密集度が大きいほど小さなサイズを
    有するように複数の領域に分割して管理し、 前記複数の領域の一つに関して前記認識処理で認識され
    なかった認識漏れの地図記号の確認に供するために、前
    記一つの領域の全体を表示するステップを含むことを特
    徴とする地図記号認識結果の確認支援方法。
  11. 【請求項11】 地図画像に対する認識処理により認識
    された複数の地図記号の確認を、前記地図画像を分割し
    て管理される複数の領域の各々別に利用者に要求する第
    1要求ステップと、 前記認識処理で認識されなかった認識漏れの地図記号の
    確認を複数の領域の各々別に利用者に要求する第2要求
    ステップと、 を含むことを特徴とする地図記号認識結果の確認支援方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第2要求ステップは、前記第1要
    求ステップが実行された領域に含まれる複数の認識され
    た地図記号についての利用者の確認が終了するごとに、
    次の領域に対して前記第1要求ステップが実行される前
    に、認識された地図記号についての確認が終了した前記
    領域に対して実行されることを特徴とする請求項11記
    載の地図記号認識結果の確認支援方法。
  13. 【請求項13】 地図画像に対する認識処理により認識
    された複数の地図記号のうち、前記地図画像を分割して
    管理される複数の領域のいずれかに属するいずれかの地
    図記号を確認するための原画像として、当該いずれかの
    地図記号を含み、当該領域のサイズより小さい前記地図
    画像の部分領域を画面に表示し、 前記複数の領域のいずれか一つについて当該領域に対し
    て認識されなかった認識漏れの地図記号の確認をするた
    めの原画像として当該領域の全体を画面に表示する、 ステップとを含むことを特徴とする地図記号認識結果の
    確認支援方法。
  14. 【請求項14】 認識処理が実行された地図画像の少な
    くとも一部を、その部分に含まれた認識された複数の地
    図記号の表示形態を他の部分と異ならせて表示し、 前記表示された前記少なくとも一部の地図画像上で利用
    者により指摘された認識漏れの地図記号に関する情報を
    記憶するステップを含むことを特徴とする地図記号認識
    結果の確認支援方法。
  15. 【請求項15】 地図画像に対する認識処理により認識
    された複数の地図記号の各々に対応して確認状態の初期
    値を記憶し、 各認識された地図記号に対する確認作業の実行に応じて
    当該地図記号に対して記憶された確認状態を変更し、 前記地図画像の少なくとも一部を表示するときに、当該
    一部に含まれた認識された地図記号の表示形態を、当該
    地図記号に対して記憶された確認状態に応じて異ならせ
    るステップを含むことを特徴とする地図記号認識結果の
    確認支援方法。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれか一つに記
    載の複数のステップをそれぞれ実行するための複数の手
    段を備えることを特徴とする地図記号認識結果の確認支
    援装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から15のいずれか一つに記
    載の複数のステップを実行するためのコンピュータで実
    行されるプログラムを記録したことを特徴とするコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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