JP2001092303A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2001092303A
JP2001092303A JP26792299A JP26792299A JP2001092303A JP 2001092303 A JP2001092303 A JP 2001092303A JP 26792299 A JP26792299 A JP 26792299A JP 26792299 A JP26792299 A JP 26792299A JP 2001092303 A JP2001092303 A JP 2001092303A
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fixing
temperature detecting
thermistor
image forming
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Shingo Kitamura
慎吾 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、温度検知手段に備えられた温度検
知素子の当接不良及び断線等の異常をすばやく検知する
ことができる定着装置及びこの定着装置を備える画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 温度検知手段510は、定着ローラ50
a表面に当接する当接部材と、定着ローラ50a表面の
当接部近傍に位置するよう該当接部材に内蔵され定着ロ
ーラ50a表面の温度を検知する複数の温度検知素子と
を有し、制御装置514は、任意に選択された1つの温
度検知素子の温度と他の温度検知素子の温度との差が所
定値以上となった際に電源からハロゲンヒータ509へ
の通電を遮断するよう設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着状態で現像
剤像を担持する記録媒体を加熱及び加圧して上記記録媒
体上に上記現像剤像を定着させる定着装置及びこの定着
装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる画像形成装置にあっては、
画像形成部で現像され、記録媒体たる記録紙に転写され
た現像剤像たるトナー像を記録紙上に定着処理し永久画
像とするために、ヒートローラによる熱定着方式を採用
する定着装置が主に用いられている。
【0003】かかる定着装置にあっては、一般に、加熱
手段たるヒータを内蔵する定着体たる定着ローラに加圧
体たる加圧ローラを圧接回転させ定着ニップが形成され
ている。トナー像を担持する記録紙は、この定着ニップ
間に通紙されることにより、ニップによる圧力とヒータ
による熱とが付与されて上記トナー像が上記記録紙上に
定着されることとなる。
【0004】従来の定着ローラの温度制御においては、
回転する定着ローラ上に当接する1つのサーミスタ等の
温度検知素子たる温度センサを備える温度検知手段によ
り、定着ローラ上の温度を読み取りこの温度に基づき定
着ローラの温度制御を行っていた。
【0005】図8は、従来の温度検知手段の概略構成を
示す外形図である。
【0006】図8に示すように、従来の温度検知手段に
あっては、温度検知素子たるサーミスタ103が当接部
材205に内蔵されており、当接部材205にあって
は、定着ローラ上との接触を保つために弾力性を有する
耐熱スポンジ素材101上にサーミスタ103が取り付
けられており、サーミスタ103が定着ローラとの電気
的絶縁を保つためにマイラーシート102を介して当接
するようになっている。
【0007】図9は、従来の定着装置に備えられた制御
手段における温度検知素子からの温度検出を説明するた
めの温度検出回路の回路図である。
【0008】図9に示すように、かかる温度検出回路
は、サーミスタ307、固定抵抗303,304,30
6、電流制限抵抗等の回路抵抗成分305、OPアンプ
302等により構成され、サーミスタ307の検出温度
に対応した検出電圧がOUT301から出力されるよう
になっている。
【0009】サーミスタ307の抵抗値Rthは、基準抵
抗値:温度(R0:T0)とすると、一般的に次式で示す
関係になる。
【0010】(式1) Rth=R0×expB{(1/T)−(1/T0)} 但し、BはサーミスタB定数(K)とし、Tは絶対温度
とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
定着装置にあっては、定着ローラの表面温度が100〜
150℃近辺で温調されており、この温度付近でのサー
ミスタ温度読み取り精度を良くすると、低温度側での温
度精度が悪くなる。
【0012】サーミスタの表面温度Tが下がればサーミ
スタの抵抗値は下がり、一般的にはメガオーダの抵抗値
になる。例えば、0℃から10℃に変化したとしても、
メガオーダでの変化しかない。しかし、分割する抵抗は
数キロオーダなため、分割後の電圧変化はほとんどな
い。
【0013】一方、機器の使用温度保証範囲は広く、例
えば0℃から50℃までとなっているため、低い温度で
のサーミスタ断線も検出しなければならない。
【0014】従来、サーミスタの断線検知は一定時間以
上に所定の温度上昇が無い場合は断線と判断していたた
め、例えば、0℃付近では温度上昇によるサーミスタ検
出電圧の変化は無いに等しく、10℃温度上昇を検知す
る時間は4分もかかってしまっていた。
【0015】一方、150℃付近の10℃温度上昇を検
知する為に要する時間はわずかな時間で検知できるので
ある。
【0016】このように、今までは低温側での定着ロー
ラ温度調整不良を発見する為に使用温度の全領域にわた
って、4分間にどのくらい温度上昇が生じたかで判断し
ていたために非常に長い時間を要していた。
【0017】そのため、サーミスタの当接量の不具合
や、信号線の断線等により実際のヒートローラの温度制
御が所定の温度に制御されていなくても上記1つの温度
センサの読み取り温度温度が実際のヒートローラ温度で
あると判断され、すぐに検知することができず、トナー
像の定着性の低下やトナーに与える熱量の増大により永
久画像不良が発生してしまう虞があった。
【0018】そこで、本発明は、温度検知手段に備えら
れた温度検知素子の当接不良及び断線等の異常をすばや
く検知することができる定着装置及びこの定着装置を備
える画像形成装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、互いに圧接回転する定着体及び加圧体と、電源か
らの通電によって該定着体を加熱する加熱手段とを備
え、未定着状態で現像剤像を担持する記録媒体を定着体
と加圧体との圧接部分に通すことにより上記記録媒体を
加熱及び加圧して上記記録媒体上に上記現像剤像を定着
させる定着装置であって、定着体表面に当接し定着体表
面の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の検
知結果に基づき定着体表面の温度が所定温度になるよう
加熱手段による定着体の加熱を制御する制御手段とを備
える定着装置において、温度検知手段は、定着体表面に
当接する当接部材と、定着体表面の当接部近傍に位置す
るよう該当接部材に内蔵され定着体表面の温度を検知す
る複数の温度検知素子とを有し、制御手段は、任意に選
択された1つの温度検知素子の温度と他の温度検知素子
の温度との差が所定値以上となった際に電源から加熱手
段への通電を遮断するよう設定されているという第一の
発明によって達成される。
【0020】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、制御手段は、任意に選択された1つの温
度検知素子の温度と他の温度検知素子の温度との差が所
定値以上あるか否かを判断する判断手段と、判断手段が
所定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常で
ある旨の信号を発生させる異常信号発生手段と、異常信
号発生手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱手
段への通電を遮断する電力遮断手段とを有しているとい
う第二の発明によっても達成される。
【0021】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、温度検知手段は、各温
度検知素子がほぼ同一位置に近接して配設されていると
いう第三の発明によっても達成される。
【0022】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体に
記録する画像形成装置であって、第一の発明の定着装置
を備えるという第四の発明によっても達成される。
【0023】更に、本出願によれば、上記目的は、第四
の発明において、制御手段は、任意に選択された1つの
温度検知素子の温度と他の温度検知素子の温度との差が
所定値以上あるか否かを判断する判断手段と、判断手段
が所定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常
である旨の信号を発生させる異常信号発生手段と、異常
信号発生手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱
手段への通電を遮断する電力遮断手段とを有していると
いう第五の発明によっても達成される。
【0024】又、本出願によれば、上記目的は、第四の
発明又は第五の発明において、温度検知手段は、各温度
検知素子がほぼ同一位置に近接して配設されているとい
う第六の発明によっても達成される。
【0025】即ち、本出願にかかる第一の発明にあって
は、制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上と
なった際に電源から加熱手段への通電を遮断する。
【0026】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、判断手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上あ
るか否かを判断し、異常信号発生手段が、判断手段が所
定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常であ
る旨の信号を発生させ、電力遮断手段が、異常信号発生
手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱手段への
通電を遮断する。
【0027】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上と
なった際に電源から加熱手段への通電を遮断する。
【0028】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上と
なった際に電源から加熱手段への通電を遮断する。
【0029】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、判断手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上あ
るか否かを判断し、異常信号発生手段が、判断手段が所
定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常であ
る旨の信号を発生させ、電力遮断手段が、異常信号発生
手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱手段への
通電を遮断する。
【0030】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上と
なった際に電源から加熱手段への通電を遮断する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0032】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0033】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例たるカラー画像形成装置の概略構成を示す断面図
である。
【0034】本実施形態にかかる画像形成装置は、上部
にデジタルカラー画像リーダ部(以下、リーダ部とい
う)と、下部にデジタルカラー画像プリンタ部(以下、
プリンタ部という)とを有している。
【0035】リーダ部にあっては、原稿台ガラス31上
に載せられた原稿30を、露光ランプ32により露光走
査することにより、原稿30からの反射光像を、レンズ
33によりフルカラーセンサ34に集光し、カラー色分
解画像信号を得る。該カラー色分解画像信号は、増幅回
路(図示せず)を経て、ビデオ処理ユニット(図示せ
ず)にて処理を施され、プリンタ部に送出される。
【0036】プリンタ部は、矢印方向に回転自在に支持
される潜像担持体である感光ドラム1を有しており、感
光ドラム1の周囲には、前露光ランプ11、コロナ帯電
器2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、色の異な
る4個の現像器4y,4c,4m,4Bk、ドラム上光
量検知手段13、転写装置6、クリーニング器6等が配
設されている。
【0037】レーザ露光光学系3においては、リーダ部
からの画像信号が、レーザ出力部(図示せず)にて光信
号に変換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3
aで反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って、感
光ドラム1の面に投影される。
【0038】プリンタ部における画像形成時には、感光
ドラム1を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除
電した後の感光ドラム1を帯電器2により一様に帯電さ
せて、各分解色ごとに光像Eを照射し、感光ドラム1上
に潜像を形成する。
【0039】次に、所定の現像器を動作させて、感光ド
ラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体
とした現像剤像たるトナー像を形成する。現像器は、偏
心カム24y,24c,24m,24Bkの動作によ
り、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近する
ようになっている。
【0040】更に、感光ドラム1上のトナー像を、記録
材カセット7より搬送系及び転写装置6を介して感光ド
ラム1と対向した位置に供給された記録媒体たる記録材
に転写する。転写装置5は、本実施形態では転写ドラム
6a、転写帯電器5b、記録材を静電吸着させるための
吸着帯電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器
5d、外側帯電器6eとを有し、回転駆動されるように
軸支された転写ドラム6aの周面開口域には誘電体から
なる記録材担持シート5fを円筒状に一体的に張設して
いる。記録材担持シート6fはポリカーボネートフィル
ム等の誘電体シートを使用している。
【0041】転写装置であるドラム状の転写ドラム6a
を回転させるにしたがい、感光ドラム1上のトナー像は
転写帯電器6bにより記録材担持シート5fに担持され
た記録材上に転写される。
【0042】このように、記録材担持シート6fに吸着
搬送される記録材には所望数の色のトナー像が転写さ
れ、フルカラー画像を形成する。
【0043】フルカラー画像形成の場合、このようにし
て4色のトナー像の転写を終了すると、転写処理後の記
録材が転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコ
ロ8b及び分離帯電器6hの作用によって分離され、熱
ローラ定着方式の定着装置たる定着器9にて定着処理を
施された後トレイ10上に排紙される。
【0044】一方、転写後、感光ドラム1は、表面の残
留トナーをクリーニング器6によって清掃された後再度
画像形成工程に供される。
【0045】記録材の両面に画像を形成する場合には、
定着器9を排出後、すぐに搬送パス切替ガイド19を駆
動し、搬送縦パス20を経て、反転パス21aにいった
ん導いた後、反転ローラ21bの逆転により、送り込ま
れた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向き
に退出させ、中間トレイ22に収納する。その後再び上
述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成
する。
【0046】又、転写ドラム5aの記録材担持シート5
f上の粉体の飛散付着、記録材上のオイルの付着等を防
止するために、ファーブラシ14と、記録材担持シート
5fを介してファーブラシ14に対向するバックアップ
ブラシ15と、オイル除去ローラ16と、記録材担持シ
ート6fを介してオイル除去ローラに対向するバックア
ップブラシ17との作用により清掃を行なう。このよう
な清掃は画像形成前もしくは後に行ない、又、ジャム
(紙づまり)発生時には随時行なうようになっている。
【0047】又、本実施形態においては、所望のタイミ
ングで偏心カム25を動作させ、転写ドラム6fと一体
化しているカムフォロワ6iを作動させることにより、
記録材担持シート5aと感光ドラム1とのギャップを任
意に設定可能な構成としている。例えば、スタンバイ中
又は電源オフ時には、転写ドラムと感光ドラムとの間隔
を離すようになっている。
【0048】図2は、定着器9の概略構成を示す断面図
である。
【0049】本実施形態では、画像形成部で現像され、
記録媒体たる記録紙に転写された現像剤像たるトナー像
を記録紙上に定着処理し永久画像とするために、ヒート
ローラによる熱定着方式を採用する定着装置を例として
説明する。
【0050】定着器9は、互いに圧接回転する定着体た
る定着ローラ50a及び加圧体たる加圧ローラ50b
と、電源からの通電によって定着ローラ50aを加熱す
る加熱手段たるハロゲンヒータ509と、定着ローラ5
0a表面に当接し定着ローラ50a表面の温度を検知す
る温度検知手段510と、温度検知手段510の検知結
果に基づき定着ローラ50a表面の温度が所定温度にな
るようハロゲンヒータ509による定着ローラ50aの
加熱を制御する制御手段たる制御装置514とを備えて
いる。
【0051】温度検知手段510は、図3に示すよう
に、定着ローラ50a表面に当接する当接部材205
と、定着ローラ50a表面の当接部近傍に位置するよう
当接部材205に内蔵され定着ローラ50a表面の温度
を検知する複数の温度検知素子たるサーミスタ203,
204とを有している。
【0052】制御装置514は、任意に選択された1つ
のサーミスタの温度と他のサーミスタの温度との差が所
定値以上となった際に電源からハロゲンヒータ509へ
の通電を遮断するよう設定されている。
【0053】図2に示すように、記録紙上のトナー像と
接触する定着ローラ50aは、アルミニュウム製の芯金
518上に1mm厚のHVT(高温加硫型)シリコンゴ
ム層517、この外側に特定の付加型シリコンゴム層5
16を有し、直径60mmに形成されている。
【0054】一方、加圧ローラ50bは、アルミニウム
製の芯金512上に1mm厚のHVTと、更に厚さ1m
mの特定の付加型シリコンゴム層515を設け、直径6
0mmに構成されている。
【0055】定着ローラ50aには、発熱手段であるハ
ロゲンヒータ509が芯金518内に配置され、加圧ロ
ーラ50bには、同様にハロゲンヒータ513が芯金5
12内に配置され、定着ローラ50a及び加圧ローラ5
0bは、互いに圧接回転しその圧接部にて記録材を両面
から加圧するようになっている。
【0056】定着ローラ50aに当接された温度検知手
段510によって定着ローラ50aの温度が検出され、
又、加圧ローラ50bに当接された温度検知手段511
によって、加圧ローラ50bの温度が検出されるように
なっている。この検知温度に基づいて制御手段たる制御
装置514によりハロゲンヒータ509,513の駆動
が制御され、定着ローラ50aの温度は170℃、加圧
ローラの温度は165℃に一定に維持されるように制御
される。
【0057】尚、定着ローラ50aと加圧ローラ50b
とは、加圧機構(図示せず)によって総加圧80kgで
加圧されている。又、図2において、符号Cは、離型剤
塗布手段たるオイル塗布装置であり、符号Cは、クリー
ニング装置であり、符号C1は加圧ローラ50b上のオ
イル、汚れを除去するクリーニングブレードである。
【0058】オイル塗布装置Cは、オイルパン507内
のジネチルシリコンオイル508をオイル汲み上げロー
ラ506,505及びオイル塗布ローラ504を経由さ
せてオイル塗布量調整ブレード503でオイル塗布量を
規制して定着ローラ50aに塗布するようになってい
る。
【0059】クリーニング装置Cは、突き当てローラ5
01によって定着ローラ50aに当接されたウェブ50
2によって定着ローラ50a表面を清掃するようになっ
ている。
【0060】本実施形態にかかる定着器9では、記録材
が未定着トナー像を表面に担持した記録材が、定着ロー
ラ50aと加圧ローラ50bとの間の定着ニップに搬送
され、この時表裏両面から加圧加熱されてトナーの定着
が行われる。この際、定着ローラ50a、加圧ローラ5
0bに付着したトナーは、それぞれクリーニング装置
C、クリーニングブレードC1によって除去されること
となる。
【0061】又、定着器9は、図2に示すように、温度
検知手段511を有している。
【0062】図3は、本実施形態にかかる温度検知手段
510の概略構成を示す外形図である。
【0063】図3に示すように、温度検知手段510に
あっては、温度検知素子たるサーミスタ203,204
が当接部材205に内蔵されており、当接部材205に
あっては、定着ローラ50a上との接触を保つために弾
力性を有する耐熱スポンジ素材201上にサーミスタ2
03,204が取り付けられており、サーミスタ20
3,204が定着ローラ50aとの電気的絶縁を保つた
めにマイラーシート202を介して当接するようになっ
ている。
【0064】温度検知手段510に備えられたサーミス
タ203,204は、定着ローラ50a上のほぼ同じ部
分の温度を読み取るようになっているので、サーミスタ
203の読み取り温度とサーミスタ204の読み取り温
度との差がほとんどない。そのため、この温度差が大き
くなれば明らかに温度検知手段510の異常であること
が即座に判別でき問題の対処を行うことが可能となるの
である。尚、温度検知手段511についても、温度検知
手段510と同様の構成となっている。
【0065】このように、本実施形態によれば、記録紙
上のトナー画像の定着性の低下やトナーに与える熱量の
減少又は増大により永久画像不良が発生してしまうとい
った問題を解決することが可能となっている。
【0066】次に、制御装置514による温度検知手段
510,511の制御について説明する。
【0067】図4は、2つのサーミスタ203,204
を備える温度検知手段510における各々のサーミスタ
の検出温度電圧と、定着ローラ50a上の温度との関係
を示す図である。
【0068】尚、図4において、符号407は、図2に
示す温度検知手段510に内蔵された2個のサーミスタ
203,204の温度差上限を示しており、符号408
は、図2に示す温度検知手段510に内蔵された2個の
サーミスタ203,204の温度差下限を示している。
又、符号402は、上記2個のサーミスタの温度差上限
407に、電気ノイズ等による誤動作を防ぐ為に、所定
のマージンを加えたものである。更に、符号401は、
上記2個のサーミスタの温度差下限408に、電気ノイ
ズ等による誤動作を防ぐ為に、所定のマージンを加えた
ものである。
【0069】図3に示す温度検知手段510に内蔵され
た2個のサーミスタ203,204は、定着ローラ50
a上のほぼ同一位置の温度を検出しているので、サーミ
スタ203,204の位置における温度差はほとんど無
い。しかし、実際にはサーミスタ素子の特性のバラツキ
等によって多少の検出温度差が生じてしまう。そこで、
図4に示すように、その検出温度の電圧差の範囲の上限
407、下限408を設定し、検知温度に対して、2個
のサーミスタによる温度検出電圧差が407、408の
範囲に収まっていれば異常は無いと判断可能である。例
えば、定着ローラ50aの温度が70℃の場合、図4中
の符号409に示す範囲であれば正常である。更に、本
実施形態では、サーミスタの温度特性バラツキ以外にも
電気ノイズ等の外乱があるため、所定の安全率を含んだ
領域を実際には使用する。例えば、定着ローラ50aの
温度が100℃の場合、図4中の符号410に示す範囲
であれば正常といえるのである。
【0070】このように、本実施形態では、温度検出手
段の異常を即座に判断可能となっている。
【0071】図5は、制御装置514における温度検知
素子からの温度検出を説明するための温度検出回路の回
路図である。
【0072】図5に示すように、制御装置514は、加
圧ローラ50b表面の温度検知のための温度読み取り回
路623と、定着ローラ50a表面の温度検知のための
温度読み取り回路630と、A/Dコンバータ616
と、CPU617と、デコーダ618と、I/Oポート
619と、ヒータ駆動回路620とを有しており、サー
ミスタ203,204の検知結果に基づきハロゲンヒー
タ509,513による加熱を制御するようになってい
る。
【0073】温度読み取り回路630は、固定抵抗60
1,603,605,606,608,610,61
2,613、コンデンサ604,611、OPアンプ6
07,614、マルチプレクサ615、ハロゲンヒータ
509,513等から構成されている。
【0074】温度読み取り回路623は、温度読み取り
回路630と同様の回路構成となっている。
【0075】定着ローラ50a表面に接触した2個のサ
ーミスタ203,204は、定着ローラ50aの表面温
度を読み取るようになっており、定着ローラ50a表面
の温度に対応して抵抗値が変化するようになっており、
その抵抗値は低い温度では抵抗値は高く、高い温度では
抵抗値は低くなる。
【0076】ここで、サーミスタ203の温度検出過程
について説明する。
【0077】温度読み取り回路630にあっては、サー
ミスタ203の温度に応じた抵抗値と、固定抵抗601
の抵抗値とによって電源電圧5Vが分割され、定着ロー
ラ50a表面温度に応じた分割電圧を出力する構成とな
っている。
【0078】固定抵抗603とコンデンサ604とは、
上記分割電圧に含まれるノイズ成分を除去するためのフ
ィルターを構成している。
【0079】OPアンプ607は、インビーダンス変換
を行うバッファーになっている。
【0080】尚、サーミスタ204についても同様であ
る。
【0081】温度読み取り回路630にあっては、先
ず、OPアンプ607が、サーミスタ203による定着
ローラ50a表面温度に対応する分割電圧を、マルチプ
レクサ615のAチャンネルに供給する。
【0082】OPアンプ614は、サーミスタ204に
よる定着ローラ50a表面温度に対応する分割電圧を、
マルチプレクサ615のBチャンネルに供給する。
【0083】マルチプレクサ615に入力された2つの
ほぼ同一場所の定着ローラ50a表面温度電圧は、時分
割にマルチプレクサ615から出力されA/Dコンバー
タ616のチャンネル1に入力される。
【0084】A/Dコンバータ616では、入力された
アナログ電圧をデジタル値に変換する。
【0085】デジタル値に変換された定着ローラ50a
表面温度と定着ローラ50a雰囲気温度とは、CPU6
17に読取られる。
【0086】CPU617は、定着ローラ50a表面温
度と定着ローラ50a雰囲気温度からハロゲンヒータ5
09に与える電力量を調整する。
【0087】次に、定着温度の異常検出について図6に
基づき説明する。
【0088】図6は、CPU517の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0089】CPU517にあっては、先ず、定着器9
の温度制御が開始されると、定着ローラ50a(上ロー
ラ)のためのサーミスタ203(以下、上サーミスタA
という)と加圧ローラ50b(下ローラ)のための一方
のサーミスタ(以下、下サーミスタAという)とからの
温度読みとりのためにI/OボートのP1、P2を”
L”にする(ステップ1101)。
【0090】そして、定着ローラ50a、加圧ローラ5
0bの表面温度読み取りのための上サーミスタA、下サ
ーミスタAの分割電圧をA/Dコンバータに取り込みデ
ジタル値に変換させ、表面温度データをA/Dコンバー
タから読み出す(ステップ1102)。
【0091】次いで、定着ローラ50aのためのサーミ
スタ204(以下、上サーミスタBという)と加圧ロー
ラ50bのための他方のサーミスタ(以下、下サーミス
タBという)とからの温度読みとりのためにI/Oボー
トのP1、P2を”H”にする(ステップ1103)。
【0092】そして、定着ローラ50a、加圧ローラ5
0bの表面温度よみとりのための上サーミスタB、下サ
ーミスタBの分割電圧をA/Dコンバータに取り込みデ
ジタル値に変換させ、表面温度データをA/Dコンバー
タから読み出す(ステップ1104)。
【0093】次に、上サーミスタAによって読みとられ
た定着ローラ50aの表面温度を現在の定着ローラ50
a表面温度とし、上サーミスタAによって読みとられた
定着ローラ50aの表面温度での2個の上サーミスタ
A,B温度差範囲をLUTから読みとる(ステップ11
05)。
【0094】次に、下サーミスタAによって読みとられ
た加圧ローラ50bの表面温度を現在の加圧ローラ50
b表面温度とする。下サーミスタAによって読みとられ
た加圧ローラ50bの表面温度での2個の下サーミスタ
A,B温度差範囲をLUTから読みとる(ステップ11
06)。
【0095】現在の定着ローラ50a表面温度に対し
て、2個の上サーミスタA,Bの温度差(上サーミスタ
Aによる温度−上サーミスタBによる温度)が、LUT
から読取られた値以内か判断される(ステップ110
7)。
【0096】上記温度差がLUTから読取られた値以内
の場合は、定着器9に異常は無いと判断し、定着ローラ
50a表面温度と所定の目標温度からハロゲンヒータ5
09(上ヒータ)に与える電力量が決定され(ステップ
1108)、決定された電力量によって、I/Oボート
P3のON/OFF制御を行いハロゲンヒータ509発
熱量の制御を行う(ステップ1109)。その後、ハロ
ゲンヒータ513(下ヒータ)について、ハロゲンヒー
タ509と同様に制御が行われる。
【0097】上記温度差がLUTから読取られた値以外
の場合は、定着ローラ50aに対するサーミスタ20
3,204の当接不良ERR信号が発生される(ステッ
プ1112)。その後、ハロゲンヒータ509,513
に与える電力はOFFされ機器は停止する(ステップ1
113)。
【0098】その後、ハロゲンヒータ513について、
ハロゲンヒータ509と同様に制御が行われる。
【0099】現在の加圧ローラ50b表面温度に対し
て、2個の下サーミスタA,Bの温度差(下サーミスタ
Aによる温度−下サーミスタBによる温度)が、LUT
から読取られた値以内か判断される(ステップ111
0)。
【0100】上記温度差がLUTから読取られた値以内
の場合は、定着器9に異常は無いと判断し、加圧ローラ
50b表面温度と所定の目標温度とからハロゲンヒータ
513に与える電力量が決定され(ステップ111
4)、決定された電力量によって、I/OボートP4の
ON/OFF制御を行いハロゲンヒータ509発熱量の
制御を行う(ステップ1115)。
【0101】上記温度差がLUTから読取られた値以外
の場合は、加圧ローラ50bに対するサーミスタの当接
不良ERR信号が発生される(ステップ1111)。そ
の後、ハロゲンヒータ509,513に与える電力はO
FFされ機器は停止する(ステップ1113)。
【0102】よって、本実施形態によれば、制御装置5
14が、サーミスタ203の温度とサーミスタ204の
温度との差が所定値以上となった際に電源からハロゲン
ヒータ509への通電を遮断するようになっているの
で、温度検知手段510に備えられたサーミスタ20
3,204の当接不良及び断線等の異常をすばやく検知
することができ、以て、定着時における熱量の減少や増
大による画像不良や定着性の低下を防止することができ
る。
【0103】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について、図7に基づき説明する。尚、第一の
実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0104】本実施形態にあっては、温度検知手段に備
えられた温度検知素子の断線検知をハードにより行う点
で、ソフトにより上記断線検知を行う第一の実施形態と
異なる。
【0105】図7は、第二の実施形態にかかる制御手段
における温度検知素子からの温度検出を説明するための
温度検出回路の回路図である。
【0106】図7に示すように、かかる制御手段は、固
定抵抗701,703,705,706,708,70
9,711,712,715,716,712,72
2,723,724,725,727,729,73
1、コンデンサ704,728,734,735、判断
手段たるOPアンプ710、OPアンプ707,71
3,714,720,719,726、電力遮断手段た
るOR回路717等により構成され、サーミスタ20
3,204の検知結果に基づき加熱手段たるハロゲンヒ
ータ509による加熱を制御するようになっている。
【0107】かかる制御手段にあっては、先ず、定着ロ
ーラ50a表面は、定着ローラ50aに接触したサーミ
スタ203によって読み取られる。
【0108】サーミスタ203は、定着ローラ50aの
表面温度に対応して抵抗値が変化するようになってお
り、その抵抗値は低い温度では抵抗値は高く、高い温度
では抵折値は低くなるようになっている。
【0109】図7に示すように、本実施形態にあって
は、サーミスタ203の温度に応じた抵抗値と、固定抵
抗701の抵抗値とによって電源電圧5Vが分割され、
定着ローラ50a表面温度に応じた分割電圧を出力する
構成となっている。
【0110】又、固定抵抗703とコンデンサ704
は、上記分割電圧に含まれるノイズ成分を除去するため
のフィルターを構成している。
【0111】更に、OPアンプ707は、インビーダン
ス変換を行うバッファーになっている。
【0112】ヒータ断線検知のためのもう一方のサーミ
スタ204も同様に、定着ローラ50aの温度を読み取
り、温度に応じた電圧がOPアンプ726によってイン
ビーダンス変換された後に出力されるようになってい
る。
【0113】その後、判断手段たるOPアンプ710に
よって、OPアンプ707の出力電圧とOPアンプ72
6の出力電圧とが比較される。
【0114】サーミスタ203,204の断線が発生し
ていないときは、OPアンプ707,726の出力電圧
は定着ローラ50aの表面温度に応じた同じ電圧である
ためにOPアンプ710の出力電圧は、0Vと5Vの中
間電圧である2.5Vとなる。
【0115】サーミスタ204が正常で、サーミスタ2
03が断線した場合、OPアンプ707の出力電圧は5
Vで、OPアンプ726の出力電圧はヒートローラの温
度上昇に応じて徐々に下がってくるためにOPアンプ7
10の出力電圧は、2.5Vから徐々に下がってGND
付近になる。その後、次段のコンパレータであるOPア
ンプ720によって、所定の電圧より下がった場合に、
サーミスタ203の断線信号が出力される。
【0116】サーミスタ203が正常で、サーミスタ2
04が断線した場合、OPアンプ726の出力電圧は5
Vで、OPアンプ707の出力電圧はヒートローラの温
度上昇に応じて徐々に下がってくるためにOPアンプ7
10の出力電圧は、2.5Vから徐々に上がって5V付
近になる。その後、次段のコンパレータであるOPアン
プ714によって、所定の電圧より上がった場合に、サ
ーミスタ204の断線信号が出力される。
【0117】サーミスタ203,204のどちらかの一
方の異常が出力されると、次段のOR回路717によっ
て、サーミスタ断線エラー信号が出力され、ハロゲンヒ
ータ509に供給している電力が遮断される。
【0118】よって、本実施形態によれば、制御手段
が、サーミスタ203の温度とサーミスタ204の温度
との差が所定値以上となった際に電源からハロゲンヒー
タ509への通電を遮断するようになっているので、温
度検知手段510に備えられたサーミスタ203,20
4の当接不良及び断線等の異常をすばやく検知すること
ができ、以て、定着時における熱量の減少や増大による
画像不良や定着性の低下を防止することができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、制御手段が、任意に選択された1つ
の温度検知素子の温度と他の温度検知素子の温度との差
が所定値以上となった際に電源から加熱手段への通電を
遮断するようになっているので、温度検知手段に備えら
れた温度検知素子の当接不良及び断線等の異常をすばや
く検知することができ、以て、定着時における熱量の減
少や増大による画像不良や定着性の低下を防止すること
ができる。
【0120】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
判断手段が、任意に選択された1つの温度検知素子の温
度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上あるか
否かを判断し、異常信号発生手段が、判断手段が所定以
上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常である旨
の信号を発生させ、電力遮断手段が、異常信号発生手段
が異常信号を発生させた際に電源から加熱手段への通電
を遮断するようになっているので、温度検知手段に備え
られた温度検知素子の当接不良及び断線等の異常をすば
やく検知することができ、以て、定着時における熱量の
減少や増大による画像不良や定着性の低下を防止するこ
とができる。
【0121】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上と
なった際に電源から加熱手段への通電を遮断するように
なっているので、温度検知手段に備えられた温度検知素
子の当接不良及び断線等の異常をすばやく検知すること
ができ、以て、定着時における熱量の減少や増大による
画像不良や定着性の低下を防止することができる。
【0122】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子の温
度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上となっ
た際に電源から加熱手段への通電を遮断するようになっ
ているので、温度検知手段に備えられた温度検知素子の
当接不良及び断線等の異常をすばやく検知することがで
き、以て、定着時における熱量の減少や増大による画像
不良や定着性の低下を防止することができる。
【0123】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、判断手段が、任意に選択された1つの温度検知素子
の温度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上あ
るか否かを判断し、異常信号発生手段が、判断手段が所
定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常であ
る旨の信号を発生させ、電力遮断手段が、異常信号発生
手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱手段への
通電を遮断するようになっているので、温度検知手段に
備えられた温度検知素子の当接不良及び断線等の異常を
すばやく検知することができ、以て、定着時における熱
量の減少や増大による画像不良や定着性の低下を防止す
ることができる。
【0124】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
制御手段が、任意に選択された1つの温度検知素子の温
度と他の温度検知素子の温度との差が所定値以上となっ
た際に電源から加熱手段への通電を遮断するようになっ
ているので、温度検知手段に備えられた温度検知素子の
当接不良及び断線等の異常をすばやく検知することがで
き、以て、定着時における熱量の減少や増大による画像
不良や定着性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態にかかる温度検知手段
の概略構成を示す外形図である。
【図4】本発明の第一の実施形態にかかる温度検知手段
に備えられた2つの温度検知素子における各々の検出温
度電圧と、定着体上の温度との関係を示す図である。
【図5】図2の定着装置に備えられた制御手段における
温度検知素子からの温度検出を説明するための温度検出
回路の回路図である。
【図6】本発明の第一の実施形態にかかる制御手段にお
ける温度検知素子の断線異常検知の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第二の実施形態にかかる制御手段にお
ける温度検知素子からの温度検出を説明するための温度
検出回路の回路図である。
【図8】従来の温度検知手段の概略構成を示す外形図で
ある。
【図9】従来の定着装置に備えられた制御手段における
温度検知素子からの温度検出を説明するための温度検出
回路の回路図である。
【符号の説明】
9 定着器(定着装置) 50b 加圧ローラ(加圧体) 50a 定着ローラ(定着体) 203 サーミスタ(温度検知素子) 204 サーミスタ(温度検知素子) 205 当接部材 509 ハロゲンヒータ(加熱手段) 510 温度検知手段 514 制御装置(制御手段) 710 OPアンプ(判断手段) 714 OPアンプ(異常信号発生手段) 717 OR回路(電力遮断手段) 720 OPアンプ(異常信号発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA42 BA31 BA32 BA35 CA06 CA44 3K058 AA12 BA18 CA23 CA61 CA91 CA92 CB02 DA02 GA06 5H323 AA36 BB17 CA08 CB04 DA01 EE01 EE11 FF01 FF10 GG04 HH02 KK05 MM02 NN03 NN15 NN19 QQ02 RR01 RR02 SS01 SS10 TT05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接回転する定着体及び加圧体
    と、電源からの通電によって該定着体を加熱する加熱手
    段とを備え、未定着状態で現像剤像を担持する記録媒体
    を定着体と加圧体との圧接部分に通すことにより上記記
    録媒体を加熱及び加圧して上記記録媒体上に上記現像剤
    像を定着させる定着装置であって、定着体表面に当接し
    定着体表面の温度を検知する温度検知手段と、温度検知
    手段の検知結果に基づき定着体表面の温度が所定温度に
    なるよう加熱手段による定着体の加熱を制御する制御手
    段とを備える定着装置において、温度検知手段は、定着
    体表面に当接する当接部材と、定着体表面の当接部近傍
    に位置するよう該当接部材に内蔵され定着体表面の温度
    を検知する複数の温度検知素子とを有し、制御手段は、
    任意に選択された1つの温度検知素子の温度と他の温度
    検知素子の温度との差が所定値以上となった際に電源か
    ら加熱手段への通電を遮断するよう設定されていること
    を特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、任意に選択された1つの温
    度検知素子の温度と他の温度検知素子の温度との差が所
    定値以上あるか否かを判断する判断手段と、判断手段が
    所定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常で
    ある旨の信号を発生させる異常信号発生手段と、異常信
    号発生手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱手
    段への通電を遮断する電力遮断手段とを有していること
    とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 温度検知手段は、各温度検知素子がほぼ
    同一位置に近接して配設されていることとする請求項1
    又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、
    請求項1に記載の定着装置を備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、任意に選択された1つの温
    度検知素子の温度と他の温度検知素子の温度との差が所
    定値以上あるか否かを判断する判断手段と、判断手段が
    所定以上の温度差を検知した際に温度検知手段が異常で
    ある旨の信号を発生させる異常信号発生手段と、異常信
    号発生手段が異常信号を発生させた際に電源から加熱手
    段への通電を遮断する電力遮断手段とを有していること
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 温度検知手段は、各温度検知素子がほぼ
    同一位置に近接して配設されていることとする請求項4
    又は請求項5に記載の画像形成装置。
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