JP2000181276A - 熱定着装置および画像形成装置 - Google Patents

熱定着装置および画像形成装置

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JP2000181276A
JP2000181276A JP10357948A JP35794898A JP2000181276A JP 2000181276 A JP2000181276 A JP 2000181276A JP 10357948 A JP10357948 A JP 10357948A JP 35794898 A JP35794898 A JP 35794898A JP 2000181276 A JP2000181276 A JP 2000181276A
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roller
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temperature detecting
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Shingo Kitamura
慎吾 北村
Nobuyuki Watabe
信之 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー画像の定着性の低下やトナーに与える
熱量の減少や増大により永久画像の不良が発生してしま
うといった問題を解決する。 【解決手段】 定着部材上の表面温度が一定に保たれる
ように温度検知手段からの温度信号に応じて発熱体の熱
量を制御するため発熱体へ供給する電力を制御するため
の電力制御手段を備え、前記温度検知手段は、少なくと
も1つ以上の温度検知素子を同一の定着部材上に配置し
て接触させ、所定の定着部材上に配置した温度検知手段
の温度検知素子の1つと、その他の温度検知素子による
定着部材表面の計測温度の差が所定の温度差範囲に収ま
っていることを判別するための判別手段と、温度検知素
子間の温度差が所定の温度差範囲外と判別された場合
に、前記温度検知手段の異常を示す異常信号を発生する
異常信号発生手段と、異常信号が発生された場合、前記
電力制御手段により発熱体への通電を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電子写真
画像形成装置の熱定着装置に係り、該熱定着装置におけ
る温度制御の異常検出、例えば、複写用紙に転写された
トナー画像を永久画像とするための熱定着を行うヒート
ローラの温度検知装置の異常検出機能を備えた熱定着装
置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置で現像されたトナー
画像を記録紙上に転写してこれを永久画像とするため
に、例えばヒートローラ等による熱定着手段が主に用い
られている。一般に熱定着は、ヒータを内装した定着ロ
ーラと加圧ローラとを当接しながら回転させることで定
着ニップが形成されている。その定着ニップ間をトナー
画像の転写された記録紙が通過すると、ヒータの熱によ
ってトナー画像を記録して熱定着されて永久画像とな
る。
【0003】ヒートローラの温度制御は、回転するヒー
トローラ上に於いて1つの当接された図3に示すような
温度検知装置101に内蔵されたサーミスタ等の温度セ
ンサ103によって、ヒートローラ上の温度を読み取る
ことによりヒートローラ自体の温度制御を行っていた。
【0004】このために、サーミスタ等の当接不具合
や、信号の断線等によって実際のヒートローラの温度制
御が所定の温度に制御されていなくても1つの温度セン
サの読み取り温度が実際のヒートローラ上の温度と判断
され、即座に異常を検出することができずに熱定着が行
なわれてしまうため、トナー定着画像に様々な異常を引
き起こしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ヒートローラ
上の温度を読み取って熱定着を制御するための温度検知
素子を、同一部材上に少なくとも1つ以上配置した温度
検知装置を回転する可動部であるヒートローラ上に当接
するか、または、異なる部材上に温度検知素子を配置し
た温度検知手段を少なくとも1つ以上にした温度検知装
置を回転する可動部であるヒートローラ上に当接するこ
とによって、前記温度検知装置内の前記温度検知素子
は、ヒートローラ上のほぼ同じ部分の温度を同時に読み
取ることができるため、読み取り温度差は略存在しない
はずである。この温度差が大きくなれば明らかに温度検
知装置の異常であることが即座に判断されて問題の対処
を行うことが可能となる。
【0006】以上のように、本発明の目的は、主として
電子写真装置における出力画像の原因となる定着器の温
度読み取り素子の異常を早急に検知することにより、ト
ナー画像の定着性の低下やトナーに与える熱量の増大に
より永久画像に不良が発生してしまうといった問題を解
決し、良好な画質の永久画像を形成することができる熱
定着装置を有した画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する熱定着装置の構成は、発熱体によって加熱さ
れた定着部材上の温度を検知する温度検知手段と、前記
定着部材上の表面温度が一定に保たれるように前記温度
検知手段の検知情報に基づいて前記発熱体への通電制御
を行なう電力制御手段を備えた熱定着装置において、前
記温度検知手段には、前記定着部材上に接触させた少な
くとも1つ以上の温度検知素子を有し、前記電力制御手
段は、前記定着部材上の所定位置に配置された前記温度
検知素子と他の温度検知素子による定着部材表面の計測
温度の差が、所定の温度差範囲に収まっているか否かを
判別し、温度差が所定の温度差範囲外であると前記温度
検知手段の異常を示す異常信号を発生して前記発熱体へ
の通電を制御する。
【0008】本出願に係る発明の目的を実現する画像形
成装置の構成は、上記した熱定着装置を有するものであ
る。
【0009】上記した構成によれば、主として電子写真
装置における出力画像の原因となる定着部材の温度計測
素子の異常を早急に検知することにより、トナー画像の
定着性の低下やトナーに与える熱量の減少もしくは増大
等により永久画像に不良が発生してしまうといった問題
を解決し、良好且つ高品質な画質の永久画像を形成する
ことができる。また、熱定着装置を不具合のままの状態
で次回に使用されることを未然に防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態における電子写真画像形成装置の
本体構成について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1には本実施の形態のカラー画像形成装
置の概略断面図を示す。
【0012】本実施の形態は、上部にデジタルカラー画
像リーダ部、下部にデジタルカラー画像プリンタ部を有
する。
【0013】リーダ部において、原稿30を原稿台ガラ
ス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査するこ
とにより、原稿30からの反射光像を、レンズ33によ
りフルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像信
号を得る。カラー色分解画像信号は、不図示の増幅回路
を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて処理を施さ
れ、プリンタ部に送出される。
【0014】プリンタ部において、像担持体である感光
ドラム1は矢印方向に回転自在に担持され、感光ドラム
1の周りに前露光ランプ11、コロナ帯電器2、レーザ
露光光学系3、電位センサ12、色の異なる4個の現像
器4y,4c,4m,4bk、ドラム上光量検知手段1
3、転写装置5、クリーニング器6を配置する。
【0015】レーザ露光光学系3において、リーダ部か
らの画像信号は、不図示のレーザ出力部にて光信号に変
換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで反
射され、レンズ3b及び反射ミラー3cを介して、感光
ドラム1の面上に投影される。
【0016】プリンタ部画像形成時には、感光ドラム1
を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後
の感光ドラム1を帯電器2により一様に帯電させて、各
分解色ごとに光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0017】次に、所定の現像器を動作させて、感光ド
ラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体
としたトナー画像を形成する。現像器は、偏心カム24
y,24c,24m,24bkの動作により、各分解色
に応じて択一的に感光ドラム1に接近するようにしてい
る。
【0018】さらに、感光ドラム1上のトナー画像を、
記録材カセット7より搬送系及び転写装置5を介して感
光ドラム1と対向した位置に供給された記録材に転写す
る。転写装置5は、本実施の形態では転写ドラム5a、
転写帯電器5b、記録材を静電吸着させるための吸着帯
電器5c、該吸着帯電器5cと対向する吸着ローラ5
g、内側帯電器5d、該内側帯電器5dと対向する外側
帯電器5eとを有し、回転駆動されるように軸支された
転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる記録材
担持シート5fを円筒状に一体的に張設している。記録
材担持シート5fはポリカーボネートフィルム等の誘電
体シートを使用している。
【0019】ドラム状とされる転写装置、つまり転写ド
ラム5aを回転させるに従って感光ドラム1上のトナー
像は転写帯電器5bにより記録材担持シート5fに担持
された記録材上に転写する。
【0020】このように記録材担持シート5fに吸着搬
送される記録材には所望数の色画像が転写され、フルカ
ラー画像を形成する。
【0021】フルカラー画像形成の場合、このようにし
て4色のトナー像の転写を終了すると記録材を転写ドラ
ム5aから分離爪8a,分離押し上げコロ8b及び分離
帯電器5hの作用によって分離し、熱ローラ定着器9を
介してトレイ10に排紙する。
【0022】他方、転写後、感光ドラム1は、表面の残
留トナーをクリーニング器6で清掃した後再度画像形成
工程に供する。
【0023】記録材の両面に画像を形成する場合には、
熱ローラ定着器9を排出後、すぐに搬送パス切替ガイド
19を駆動し、搬送縦パス20を経て、反転パス21a
にいったん導いた後、反転ローラ21bの逆転により、
送り込まれた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と
反対向きに退出させ、中間トレイ22に収納する。その
後再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画
像を形成する。
【0024】また、転写ドラム5aの記録材担持シート
5f上の粉体の飛散付着、記録材上のオイルの付着等を
防止するために、ファーブラシ14と記録材担持シート
5fを介して該ファーブラシ14に対向するバックアッ
プブラシ15や、オイル除去ローラ16と記録材担持シ
ート5fを介して該オイル除去ローラ16に対向するバ
ックアップブラシ17の作用により清掃を行なう。この
ような清掃は画像形成前もしくは後に行ない、また、ジ
ャム(紙づまり)発生時には随時行なう。
【0025】また、本実施の形態においては、所望のタ
イミングで偏心カム25を動作させ、転写ドラム5aと
一体化しているカムフォロワ5iを作動させることによ
り、記録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップ
を任意に設定可能な構成としている。例えば、スタンバ
イ中または電源オフ時には、転写ドラム5aと感光ドラ
ム1の間隔を離す。
【0026】次に、本実施の形態における動作について
説明する。
【0027】図4に、2つのサーミスタによる検出温度
電圧(V)、具体的には各々のサーミスタについて温度
検出電圧(V)と、ヒートローラ上の温度(℃)との関
係を表したグラフを示す。
【0028】図中407は、図2に示す本実施の形態の
温度検知装置201に内蔵された2個のサーミスタ20
3、204の温度差上限を示したものである。408
は、図2に示す本実施の形態の温度検知装置に内蔵され
た2個のサーミスタの温度差下限を示したものである。
図中402は、2個のサーミスタの温度差上限407
に、電気ノイズ等による誤動作を防ぐ為に、所定のマー
ジンを加えたものである。図中401は、2個のサーミ
スタの温度差下限408に、電気ノイズ等による誤動作
を防ぐ為に、所定のマージンを加えたものである。
【0029】図2に示す本実施の形態の温度検知装置2
01に内蔵された2個のサーミスタ203、204はヒ
ートローラ上のほぼ同一位置の温度を検出している為に
温度差は無い。しかし、実際にはサーミスタ素子の特性
のバラツキ等によって多少の温度差は生じてしまう。そ
の検出温度の電圧差の範囲の上限が図4中407で、下
限が408である。検知温度に対して、2個のサーミス
タ203、204による温度検出電圧差が温度差上限4
07、温度差下限408の範囲に収まっていれば異常は
無い。例えば、ヒートローラ温度が70℃の場合、図4
中の409の範囲であれば正常である。しかし、サーミ
スタの温度特性バラツキ以外にも、電気ノイズなどの外
乱がある為に所定の安全率を含んだ領域を実際には使用
する。例えば、ヒートローラ温度が100℃の場合、図
4中の410の範囲であれば正常といえるのである。
【0030】以上によって、本実施の形態によれば温度
検出手段の異常を即座に判断可能になるのである。
【0031】次に、本実施の形態の定着器の構成につい
て説明する。
【0032】図5は、本実施の形態の定着器の構成図で
ある。
【0033】ここでは、実施例として画像形成部で現像
され、転写されたトナー画像を記録紙上に永久画像とす
るため、上部の定着ローラと下部の加圧ローラとを当接
して形成される定着ニップ間でトナー画像を定着するた
めの定着器を例として説明する。
【0034】同図に於いて、トナー画像と接触する定着
ローラ50aは、アルミニュウム製の芯金518上に1
mm厚のHVT(高温加硫型)シリコンゴム層517、
この外側に特定の付加型シリコンゴム層516を有し、
直径60mmに形成されている。
【0035】一方、加圧ローラ50bは、アルミニュウ
ム製の芯金512上に1mm厚のHVTと、更に厚さ1
mmの前記特定の付加型シリコンゴム層515を設け、
直径60mmに構成されている。
【0036】上述の定着ローラ50aには、発熱手段で
あるハロゲンヒータ509が芯金518内に配置され、
加圧ローラ50bには、同じくハロゲンヒータ513が
芯金512内に配置されて記録材の両面から加圧を行っ
ている。定着ローラ50aに当接されたサーミスタ51
0によって定着ローラ50aの温度が検出され、また、
加圧ローラ50bに当接されたサーミスタ511によっ
て、加圧ローラ50bの温度が検出される。この検知温
度に基づいて制御装置514によりハロゲンヒータ50
9,513が制御され、定着ローラ50aの温度は17
0℃、加圧ローラ50bの温度は165℃一定に維持さ
れるように制御される。なお、定着ローラ50aと加圧
ローラ50bとは、不図示の加圧機構によって総加圧5
0kgで加圧されている。
【0037】また、図5においてOは、離型剤塗布手段
たるオイル塗布装置、Cは、クリーニング装置、C1は
加圧ローラ50bのオイル、汚れを除去するクリーニン
グブレードである。オイル塗布装置Oは、オイルパン5
07内のジネチルシリコンオイル508をオイル汲み上
げローラ506,505及びオイル塗布ローラ504を
経由させてオイル塗布量調整ブレード503でオイル塗
布量を規制して定着ローラ50aに塗布する。
【0038】クリーニング装置Cは、突き当てローラ5
01によって定着ローラ50aに当接されたウエブ50
2によって定着ローラ50a表面を清掃する。上記定着
装置では、記録材が未定着トナー像を表面に担持した記
録材は、定着ローラ50aと加圧ローラ50bとの間の
定着ニップに搬送され、この時表裏両面から加圧加熱さ
れてトナーの定着が行われる。この際、定着ローラ50
a、加圧ローラ50bに付着したトナーは、それぞれク
リーニング装置C、クリーニングブレードC1によって
除去される。510,511は本実施の形態の温度検知
装置である。
【0039】次に、CPUを使用する制御の概略につい
て説明する。
【0040】<制御回路説明>図6に本実施の形態の制
御回路を示す。
【0041】図中601,603,605,606,6
08,610,612,613は固定抵抗、602,6
09はサーミスタ、604,611はコンデンサ、60
7,614はOPアンプ、615はマルチプレクサ、6
21,624はヒートローラ、616はA/Dコンバー
タ、618はデコーダ、617はCPU、619はI/
Oポート、620はヒータ駆動回路である。
【0042】また、631はバックアップされた不揮発
性のバックアップRAMである。632はCPU617
の動作プログラムが格納されたROMである。633は
機器の動作状態等を表示する為の表示部である。表示部
633は、CPU617によって制御されている。63
4は制御信号によってシャットOFF可能なSWであ
る。635はAC電源を示している。636は機器内の
DC電源を生成する電源である。
【0043】回路623は上ヒータ624の温度計測回
路630と同じ回路構成となっている。
【0044】ヒートローラ表面温度読み取りは、ヒート
ローラに接触した2個のサーミスタ602,609によ
って読み取られる。サーミスタ602,609はヒート
ローラ温度に対応して抵抗値が変化するようになってお
り、その抵抗値は低い温度では抵抗値は高く、高い温度
では抵抗値は低くなる。ここで、一方のサーミスタ60
2の温度検出過程を説明すれば、サーミスタ602の温
度に応じた抵抗値と、固定抵抗601の抵抗値によって
電源電圧5Vが分割され、ヒートローラの表面温度に応
じた分割電圧を出力する構成となっている。
【0045】固定抵抗603とコンデンサ604は前記
分割電圧に含まれるノイズ成分を除去するためのフィル
ター回路を構成している。OPアンプ607はインピー
ダンス変換を行うバッファーになっている。尚、他方の
サーミスタ609についても同様である。
【0046】OPアンプ607の出力は、サーミスタ6
02の上ヒートローラの表面温度に対応する分割電圧
を、マルチプレクサ615のAチャンネルに供給する。
OPアンプ614の出力は、サーミスタ609の上ヒー
トローラの表面温度に対応する分割電圧を、マルチプレ
クサ615のBチャンネルに供給する。
【0047】マルチプレクサに入力された2つのほぼ同
一場所の上ヒートローラ表面温度電圧は時分割にマルチ
プレクサから出力されA/Dコンバータ616のチャン
ネル1に入力される。
【0048】A/D(616)では入力されたアナログ
電圧をデジタル値に変換する。
【0049】デジタル値に変換された上ヒートローラ表
面温度と上ヒートローラ雰囲気温度はCPU617に読
取られる。CPU617は上ヒートローラ表面温度と上
ヒートローラ雰囲気温度から上ヒータ624に与える電
力量を調整する。
【0050】CPU617は、機器内に供給する電源を
ON/OFFするスイッチをシャットOFF可能であ
り、CPU617の命令によって、I/Oポート619
のP7のポートの電圧をHにすることによって、シャッ
トOFFすることができる。
【0051】シャットOFFすることにより機器内の電
源は全て電源供給もとから切り離すことが可能である。
【0052】次に、本実施の形態における動作について
説明する。
【0053】<定着温度の異常検出>図11にCPU5
17の動作フロチャートを示す。
【0054】定着器温度制御が開始されると、上・下サ
ーミスタAからの温度読み取りのためにI/Oポートの
P1・P2を“L”にする(ステップ1101)。
【0055】上ローラと下ローラの表面温度読取りのた
め、ローラ表面温度に応じて変化する上・下サーミスタ
Aの分割電圧をA/Dコンバータに取り込みデジタル値
に変換させ、表面温度データをA/Dコンバータから読
み出す(ステップ1102)。その後、上・下サーミス
タAのデジタル値をRAM631に格納する。
【0056】上・下サーミスタBからの温度読み取りの
ためにI/OポートのP1・P2を“H”にする(ステ
ップ1103)。
【0057】上ローラと下ローラの表面温度読み取りの
ためのサーミスタBの分割電圧をA/Dコンバータに取
り込みデジタル値に変換させ、表面温度データをA/D
コンバータから読み出す(ステップ1104)。
【0058】上ローラのサーミスタAによって読み取ら
れた上ローラの表面温度を現在の上ローラ表面温度とす
る。LUTは、図4に示すサーミスタ温度差が異常であ
る電圧差の範囲が格納して有る。例えばサーミスタの読
み取り温度が100℃の時は、図4中の410で示され
る領域内に電圧範囲の値が格納されている。
【0059】サーミスタAによって読み取られた上ロー
ラの表面温度での2個のサーミスタA・B温度差範囲を
ROM630に格納されているルックアップテーブル
(以下LUT)から読み取る(ステップ1105)。
【0060】下ローラのサーミスタAによって読み取ら
れた下ローラの表面温度を現在の下ローラ表面温度とす
る。サーミスタAによって読み取られた下ローラの表面
温度での2個のサーミスタA・B温度差範囲をROM6
30に格納されているLUTから読み取る(ステップ1
106)。
【0061】現在の上ローラ表面温度に対して、上ロー
ラの2個のサーミスタA・Bの温度差(サーミスタA−
サーミスタB)が、LUTから読み取られた値以内か判
断される(ステップ1107)。温度差がLUTから読
み取られた値以内の場合は、定着器に異常は無いので、
上ローラ表面温度と所定の目標温度からヒータに与える
電力量が決定され(ステップ1108)、決定された電
力量によって、I/OポートP3のON/OFF制御を
行い上ヒータ発熱量の制御を行う(ステップ110
9)。その後下ヒータ制御が行われる。
【0062】温度差がLUTから読み取られた値以外の
場合は、上ローラサーミスタ断線ERR信号が発生され
る(ステップ1112)。
【0063】その後、上下ヒータに与える電力はOFF
され機器は停止する(ステップ1113)。
【0064】下ヒータについても同様な制御が行われ
る。
【0065】現在の下ローラ表面温度に対して、下ロー
ラの2個のサーミスタA・Bの温度差(サーミスタA−
サーミスタB)が、LUTから読み取られた値以内か判
断される(ステップ1110)。
【0066】温度差がLUTから読み取られた値以内の
場合は、定着器に異常は無いので、下ローラ表面温度と
所定の目標温度からヒータに与える電力量が決定され
(ステップ1114)、決定された電力量によって、I
/OポートP3のON/OFF制御を行い上ヒータ発熱
量の制御を行う(ステップ1115)。その後下ヒート
制御が行われる。
【0067】温度差がLUTから読み取られた値以外の
場合は、下ローラサーミスタ断線ERR信号が発生され
る(ステップ1111)。
【0068】その後、上下ヒータに与える電力はOFF
され機器は停止する(ステップ1113)。
【0069】<断線異常信号発生以降の処理>断線異常
処理のフローチャートを図11に示す。まず、断線異常
が発生されたかされないかの判断がなされ(ステップ1
101)、断線エラーが発生されていない場合は、メイ
ンルーチンに戻る。
【0070】断線エラーが発生されていた場合は、不揮
発性のバックアップRAMに断線エラーのエラーコード
を保存する(ステップ1102)。
【0071】その後、機器のメインSWをシャットOF
Fし、機器の動作を完全に停止する。
【0072】<断線エラーによる機器の電源シャットO
FF後に機器の電源を再投入した場合>断線エラー発生
によって機器のSWがOFFされた後に、機器の使用者
が電源を再投入した場合の動作フローを図12に示す。
【0073】エラー信号発生後に電源がONされると、
初期設定が開始され(ステップ1201)、その後、不
揮発性のバックアップRAM中に断線エラーコードが保
存されているかどうかが判断される(ステップ120
2)。
【0074】断線エラーコードが保存されていない場合
は、メインルーチンにもどり、断線エラーコードが保存
されている場合は、機器の表示装置に断線エラーコード
“E1”を表示し、無限ループに入る。ここで、機器の
サービスマン等の特定の人物によって、断線エラーの原
因が除去された後に、バックアップRAM中に保存され
たエラーコードが解除された場合に、無限ループからぬ
けて機器が正常に動作可能となる。
【0075】図9に機器の表示装置の外形図を示す。9
01が機器に取り付けられ、902は液晶表示装置、9
03は断線エラーである“E1”が液晶表示装置902
中に表示されている模様を示している。
【0076】<定着ローラ上の温度検知手段の取り付け
仕様の説明>図8は、定着器中のローラ部分の外形図で
ある。上定着ローラ807、上定着ヒータ808、下定
着ローラ810、下定着ヒータ809、上ローラの温度
検知手段801,802、下ローラの温度検知手段80
3,804である。また、805,806は両定着ロー
ラ上の画像定着を行う領域を示している。
【0077】上定着ローラ807に2つの温度検知手段
801,802が配置してあり、一方の温度検知手段8
01は、上定着ローラ807上の画像定着を行わない部
分である領域に配置して有る。他方の温度検知手段80
2は、上定着ローラ807上の画像定着を行う部分であ
る領域に配置して有る。尚、下定着ローラ810につい
ても同様である。
【0078】<定着ローラ上の温度検知手段の取り付け
仕様の説明>図10は、定着器中のローラ部分の外形図
であり、上定着ローラ1007、上定着ヒータ100
8、下定着ローラ1010、下定着ヒータ1009、上
定着ローラ1007の温度検知手段1001,100
2、下定着ローラ1010の温度検知手段1003,1
004を有している。
【0079】上定着ローラ1007に2つの温度検知手
段1001,1002ができる限り近接して配置され、
上定着ローラ1007上の長さ範囲1005中の任意の
場所に配置されている。下定着ローラ1010について
も同様である。
【0080】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態におけるハードによるサーミスタ断線検知
について説明する。
【0081】図7に本実施の形態の制御回路を示す。
【0082】図中、701,703,705,706,
708,709,711,712,715,716,7
12,722,723,724,725,727,72
9,731は固定抵抗、702,730はサーミスタ、
704,728,734,735はコンデンサ、70
7,713,714,720,719,726はOPア
ンプ、732は上ヒータ、717はOR回路である。
【0083】ヒートローラ表面温度読み取りは、ヒート
ローラ自体に接触したサーミスタ702によって読み取
られる。サーミスタ702はローラ温度に対応して抵抗
値が変化するようになっており、その抵抗値は低い温度
では抵抗値は高く、高い温度では抵抗値は低くなる。サ
ーミスタ702の温度に応じた抵抗値と、固定抵抗70
1の抵抗値によって電源電圧5Vが分割され、ローラ表
面温度に応じた分割電圧を出力する構成となっている。
【0084】固定抵抗703とコンデンサ704は前記
分割電圧に含まれるノイズ成分を除去するためのフィル
ターを構成している。OPアンプ707はインピーダン
ス変換を行うバッファーになっている。
【0085】ヒータ断線検知のためのもう一方のサーミ
スタ730も同様にヒートローラの表面温度を読み取
り、温度に応じた電圧がOPアンプ726によってイン
ピーダンス変換された後に出力される。
【0086】その後、OPアンプ707と726の出力
電圧が比較される。
【0087】サーミスタ730と702の断線が発生し
ていないときは、OPアンプ707と726の出力電圧
はヒートローラ表面温度に応じた同じ電圧であるために
OPアンプ710の出力電圧は、0Vと5Vの中間電圧
である2.5Vとなる。
【0088】サーミスタ730が正常で、サーミスタ7
02が断線した場合、OPアンプ707の出力電圧は5
Vで、OPアンプ726の出力電圧はヒートローラの温
度上昇に応じて徐々に下がってくるためにOPアンプ7
10の出力電圧は、2.5Vから徐々に下がってGND
付近になる。
【0089】その後、次段のコンパレータ720によっ
て、所定の電圧より下がった場合に、サーミスタ702
の断線信号が出力される。
【0090】サーミスタ702が正常で、サーミスタ7
30が断線した場合、OPアンプ726の出力電圧は5
Vで、OPアンプ707の出力電圧はヒートローラの温
度上昇に応じて徐々に下がってくるためにOPアンプ7
10の出力電圧は、2.5Vから徐々に上がって5V付
近になる。
【0091】その後、次段のコンパレータ714によっ
て、所定の電圧より上がった場合に、サーミスタ730
の断線信号が出力される。
【0092】サーミスタ702及び730のどちらかの
異常が出力されると、次段のOR回路717によって、
サーミスタ断線エラー信号が出力され、ヒータに供給し
ている電力が遮断される。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主として電子写真装置における出力画像の原因となる定
着部材の温度計測素子の異常を早急に検知することによ
り、トナー画像の定着性の低下やトナーに与える熱量の
減少もしくは増大等により永久画像に不良が発生してし
まうといった問題を解決し、良好且つ高品質な画質の永
久画像を形成することができる。また、熱定着装置を不
具合のままの状態で次回に使用されることを未然に防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の第1、第2の実施の形態の
カラー画像形成装置の概略断面図
【図2】本出願に係る発明の第1の実施の形態の温度検
知装置の概念を説明する斜視図
【図3】従来例の温度検知装置の概念を説明する斜視図
【図4】本出願に係る発明の第1の実施の形態の温度検
出電圧とヒートローラ温度との関係を示すグラフ
【図5】本出願に係る発明の第1の実施の形態の定着器
のブロック構成図
【図6】本出願に係る発明の第1の実施の形態の温度異
常検出回路の回路ブロック図
【図7】本出願に係る発明の第2の実施の形態の温度異
常検出回路の回路ブロック図
【図8】本出願に係る発明の第1の実施の形態の定着器
のローラ部分の外形図
【図9】本出願に係る発明の第1の実施の形態の表示装
置の外形図
【図10】本出願に係る発明の第1の実施の形態の定着
器の概略構成図
【図11】本出願に係る発明の第1の実施の形態の温度
異常検出の動作を示したフローチャートである。
【図12】本出願に係る発明の第1の実施の形態の温度
異常処理の動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…感光ドラム 2…帯電器 5…転写装置 6…クリーニング
器 5a…転写ドラム 5b…転写帯電器 5c…吸着帯電器 5f…記録材担持
シート 9…熱ローラ定着器
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DE10 EE08 EF01 EK01 EK03 EK06 GB07 2H033 AA35 BA32 BA35 BB00 CA02 CA27 CA34 CA38 CA57 3K058 AA00 BA18 CA23 CA33 CA61 CB12 CB13 CB15 CB22 CF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体によって加熱された定着部材上の
    温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材上の表面
    温度が一定に保たれるように前記温度検知手段の検知情
    報に基づいて前記発熱体への通電制御を行なう電力制御
    手段を備えた熱定着装置において、 前記温度検知手段には、前記定着部材上に接触させた少
    なくとも1つ以上の温度検知素子を有し、前記電力制御
    手段は、前記定着部材上の所定位置に配置された前記温
    度検知素子と他の温度検知素子による定着部材表面の計
    測温度の差が、所定の温度差範囲に収まっているか否か
    を判別し、温度差が所定の温度差範囲外であると前記温
    度検知手段の異常を示す異常信号を発生して前記発熱体
    への通電を制御することを特徴とする熱定着装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検知手段の少なくとも1つは、
    定着部材上のトナー画像定着領域内に配置され、その他
    の前記温度検知手段は、熱定着部材上のトナー画像定着
    領域外に配置されたことを特徴とする請求項1記載の熱
    定着装置。。
  3. 【請求項3】 前記電力制御手段が異常信号を発生する
    と、前記温度検知手段が異常であることを記憶手段に保
    存して、通電制御手段によって定着部材を含む機器全体
    に供給する電力を遮断し、その後、機器の電源を入れた
    場合は、前記記憶手段に保存された、定着部材の温度検
    知手段の異常ゐ機器の表示手段に表示し、機器の動作を
    行わない様にする異常信号ラッチ手段と、定着部材の温
    度検知手段の異常を修正後、前記記憶手段に保存された
    定着部材の温度検知手段の異常情報をクリアすることに
    よって前記異常信号ラッチ手段を解除し、機器を動作可
    能とさせる異常信号ラッチ解除手段とを有することを特
    徴とする請求項1または2記載の熱定着装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つ以上の温度検知手段を定
    着部材上の任意の場所にできる限り近接させて配置した
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載
    の熱定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    熱定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018042368A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 本田技研工業株式会社 電力変換装置の故障検知装置及び車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018042368A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 本田技研工業株式会社 電力変換装置の故障検知装置及び車両
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