JP2001092259A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2001092259A
JP2001092259A JP27033399A JP27033399A JP2001092259A JP 2001092259 A JP2001092259 A JP 2001092259A JP 27033399 A JP27033399 A JP 27033399A JP 27033399 A JP27033399 A JP 27033399A JP 2001092259 A JP2001092259 A JP 2001092259A
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Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラに液体現像剤を均一に塗布するこ
とにより画像品質を向上させることができるとともに装
置の小型化及び低コスト化が可能になる現像装置及び画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 絶縁性液体中にトナーを分散した高粘度
の液体現像剤13を担持する現像ローラ22と、現像ロ
ーラ22に液体現像剤13を塗布する塗布ローラ23
と、現像ローラ22の表面に接触して該表面に残留した
液体現像剤を除去するクリーニングローラ25とを備
え、現像ローラ22に担持した液体現像剤13により感
光体10上に形成された潜像を現像する現像装置におい
て、現像ローラ22として、表面部に弾性層22aを有
するものを用い、クリーニングローラ25として、現像
ローラ22との接触部において該現像ローラの表面に面
接触し且つ該表面と逆方向に表面移動するものを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置及び該装置に用いる現
像装置に係り、詳しくは、潜像担持体上に形成される潜
像を高粘度の液体現像剤を用いて顕像化する現像装置及
び該現像装置を備えた画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7−152254号公報、
特開平7−152254号公報、特開平7−21935
5号公報等に、高粘度の液体現像剤を使って潜像担持体
上の潜像を可視化する画像形成装置が開示されている。
これらの画像形成装置は、潜像担持体の表面を帯電手段
で均一に帯電し、該潜像担持体の表面を画像データにし
たがって書込手段により露光して潜像を形成する。そし
て、この静電潜像は液体現像装置により顕像化される。
【0003】上記液体現像装置では、絶縁性液体中に帯
電したトナーを分散した液体現像剤が用いられ、該液体
現像剤を担持する現像剤担持体と潜像担持体とが対向す
る現像領域において、該帯電したトナーが静電気力によ
って該絶縁性液体中を移動して該潜像担持体上の静電潜
像が顕像化される。このため、該絶縁性液体中の移動距
離が短いほど現像効率が向上する。したがって、上記現
像剤担持体においては液体現像剤を薄層化し、この薄層
化された液体現像剤を潜像担持体に接触させて現像する
ことが望ましい。この薄層化によって現像効率が向上す
るという効果は、特に100〜10000mPa・sに
調製された高粘度の液体現像剤を用いる場合により顕著
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記現
像領域を通過した現像剤担持体の表面には液体現像剤が
残留し、この残留した液体現像剤(以下「残留現像剤」
という。)を担持した現像剤担持体に、本出願人が特願
平10−270207号で提案しているような表面に彫
刻を施したグラビアローラ等の塗布部材によって新たに
液体現像剤を塗布すると、該残留現像剤が塗布ムラとな
って、ゴースト画像が生じるおそれがある。このような
液体現像剤の塗布ムラを防止するためには、上記現像剤
担持体の表面に除去部材を接触させて該表面から残留現
像剤を除去してから、新たに液体現像剤を塗布する必要
がある。
【0005】上記除去部材としては、例えばラバーや金
属などのブレード状部材を用いるものが考えられる。こ
のブレード状部材を用いた場合は、該部材の端部の摩耗
や、上記現像剤担持体の表面との接触で該表面に生じた
損傷などにより、該現像剤担持体の表面にスジ状の除去
ムラが発生しやすくなる。この現像剤担持体上の除去ム
ラがある部分に上記塗布部材で新たに液体現像剤を塗布
すると、該液体現像剤を均一に塗布することができなく
なってしまい、画像品質を劣化させてしまうといった問
題がある。
【0006】また、上記除去部材としてローラ状部材が
用いることが考えられる。このローラ状部材を用いた場
合は、現像剤担持体の表面と該ローラ状部材の表面とは
面による接触となるので、上記ブレード状部材を用いた
場合における除去部材の摩耗及び該現像剤担持体の損傷
といった問題が少く、安定した除去性能を維持できる。
このローラ状部材の表面移動方向としては、該現像剤担
持体との接触点において、該現像材担持体の表面移動方
向と同一方向に設定する場合と逆方向に設定する場合と
が考えられる。
【0007】上記現像剤担持体の表面移動方向と上記ロ
ーラ状部材の表面移動方向とを同一方向に設定する場
合、上記現像剤担持体上の残留液体現像剤は、該現像剤
担持体と該ローラ状部材との接触部を通過する際に、該
現像剤担持体の表面に沿った方向と、該ローラ状部材の
表面に沿った方向との二方向に分岐する。この残留現像
剤が分岐する比率は、該現像剤担持体の表面速度と該ロ
ーラ状部材の表面速度との速度比に依存する。この速度
比を変えることで、該ローラ状に該残留現像剤を移動さ
せることができるが、該残留現像剤の除去性能には限界
がある。そこで、該現像剤担持体と該ローラ状部材との
間に電界を形成することにより、該残留現像剤を良好に
除去しようとするものが知られている(特開平9−21
1993号公報参照)。しかしながら、上記電界を形成
するための電界形成手段が必要となるため、コストがか
かってしまうのと同時に装置が大型化してしまうといっ
た問題がある。
【0008】一方、上記現像材担持体の表面移動方向と
上記ローラ状部材の表面移動方向とを逆方向に設定する
場合、該現像剤担持体と該ローラ状部材との接触部にお
いて、該ローラ状部材が該現像剤担持体の表面を摺擦
し、該現像剤担持体上の該残留現像剤を該ローラ状部材
へ転移させるように除去する。この構成では、該接触部
を通過した該現像剤担持体の表面に残る残留現像剤がほ
とんどないので、該残留現像剤を効率よく除去するため
に上記速度比を最適設定したり、上記電界を該接触部に
形成したりする等の対策が不要になる。しかしながら、
該接触部において該現像剤担持体の表面移動方向とは逆
方向に該ローラ状部材を表面移動させる必要があるの
で、該ローラ状部材を表面移動するための駆動力が大き
くなってしまうという問題がある。このように大きな駆
動力が得られるように駆動装置を構成した場合は、やは
りコストがかかってしまうのと同時に装置が大型化して
しまうといった問題が発生する。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、現像剤担持体に液
体現像剤を均一に塗布することにより画像品質を向上さ
せることができるとともに、装置の小型化及び低コスト
化を可能にする現像装置及び該現像装置を備えた画像形
成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、絶縁性液体中にトナーを分散し
た高粘度の液体現像剤を担持する現像剤担持体と、該現
像剤担持体に該液体現像剤を塗布する塗布部材と、該現
像剤担持体の表面に接触して該表面に残留した該液体現
像剤を除去する除去部材とを備え、該現像剤担持体に担
持した該液体現像剤により潜像担持体上に形成された潜
像を現像する現像装置において、該現像剤担持体とし
て、表面部に弾性層を有するものを用い、該除去部材と
して、該現像剤担持体との接触部において該現像剤担持
体の表面に面接触し且つ該表面と逆方向に表面移動する
ものを用いたことを特徴とするものである。
【0011】この現像装置では、上記除去部材と上記現
像剤担持体との接触部において、該除去部材が該現像剤
担持体の表面とは逆方向に表面移動することにより該表
面を摺擦し、該表面に付着していた残留現像剤を該除去
部材側に転移させるように除去する。しかも、該除去部
材が該現像剤担持体に対して面接触しているので、線状
に接触している場合に比して、該除去部材の該現像剤担
持体に接触している部分が摩耗しにくく、該現像剤担持
体の表面の損傷も少なくなる。従って、該現像剤担持体
上の残留現像剤の除去ムラの発生を抑制することができ
る。また、該現像剤担持体の表面部に弾性層を有してい
るので、該表面部が剛体の場合に比して、該現像剤担持
体と該除去部材との接触部に所定の接触幅を得るための
両者間の接触圧が少なくて済む。従って、該接触部には
たらく摩擦力が小さくなるので、該除去部材を表面移動
させる駆動力を小さくすることができる。
【0012】ここで、いわゆるHertzの接触理論に
よると上記接触部で同一の接触幅を得るための接触圧
(線荷重)は上記弾性層の弾性定数に比例するので、該
弾性層の弾性定数が小さいほど、即ち該弾性層の表面硬
度が小さいほど、上記所定の接触幅を得るための接触圧
が少なくて済む。従って、上記弾性層の表面硬度は、例
えばJIS−A硬度で30度以下程度に設定するのが好
ましい。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の現像装置に
おいて、上記現像剤担持体の弾性層の表面に導電性薄層
を有することを特徴とするものである。
【0014】この現像装置においては、上記現像剤担持
体の弾性層の表面に導電性薄層を有することにより、該
現像剤担持体と潜像担持体との間に所定強度の現像電界
を形成するために、該弾性層自体を導電性の弾性材料で
形成する必要がない。従って、該弾性層を、上記駆動力
を低減する点で有利な低硬度の材料として選択の幅が広
い絶縁性の弾性体で形成することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項2の現像装置に
おいて、上記除去部材が導電性材料で形成され、該除去
部材に現像バイアスを印加することを特徴とするもので
ある。
【0016】この現像装置においては、導電性材料で形
成された除去部材に現像バイアスを印加することによ
り、該除去部材に接触している現像剤担持体の表面の導
電性薄層と潜像担持体との間に現像電界を形成すること
ができる。該現像剤担持体の表面に該現像バイアスを印
加する電極を新たに設ける必要がない。
【0017】請求項4の発明は、上記除去部材として、
上記現像剤担持体と接触する表面が無端移動するものを
用いた請求項1、2又は3の現像装置であって、該除去
部材の表面に当接し、該表面に付着した上記液体現像剤
を除去する当接部材を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0018】この現像装置においては、上記除去部材の
無端移動している表面に上記当接部材を当接させること
により、該表面に付着した液体現像剤が除去され、該除
去部材の除去性能が維持される。該液体現像剤が除去さ
れた該当接部材の表面は、再び上記現像剤担持体の表面
に接触し、該表面からの液体現像剤の除去に用いられ
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の現像装置に
おいて、上記当接部材は、上記除去部材の表面にカウン
タ方向から当接し、且つ該除去部材の表面の鉛直方向下
側に向いている部分に当接していることを特徴とするも
のである。
【0020】この現像装置においては、上記当接部材が
上記除去部材にカウンタ方向から当接されているので、
トレーリング方向から当接されている場合に比して該当
接部材と該除去部材との密着度が高くなる。この高い密
着度により、上記現像剤担持体から除去して該除去部材
の表面に付着した液体現像剤が、該当接部材と該除去部
材との接触部を通過することがない。また、該当接部材
が、該除去部材の表面の鉛直方向下側に向いている部分
に当接しているので、該除去部材から除去された液体現
像剤は、重力によって該当接部材に沿って落下し、該当
接部材の表面に沿って滞留することなく速やかに該当接
部材からも除去される。
【0021】請求項6の発明は、請求項4の現像装置に
おいて、上記当接部材の表面が、上記液体現像剤に対し
て離型性を有することをを特徴とするものである。
【0022】この現像装置においては、上記当接部材の
表面が、上記液体現像剤に対して離型性を有することに
より、該当接部材で除去した液体現像剤が該当接部材の
表面に付着して滞留する量が減少する。
【0023】請求項7の発明は、請求項4の現像装置に
おいて、上記当接部材として、上記除去部材と接触する
部分に薄い弾性材を接着した金属薄板を用いたことを特
徴とするものである。
【0024】この現像装置においては、上記当接部材と
して上記除去部材と接触する部分に薄い弾性材を接着し
た金属薄板を用いるので、十分な剛性を保ちながら該除
去部材から除去した液体現像剤の滞留が発生しにくくな
る。また、該金属薄板に接着した弾性体が該除去部材に
当接するので、該除去部材の表面を傷つけることがな
い。
【0025】請求項8の発明は、潜像担持体と、該潜像
担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体
上の潜像を顕像化する現像手段と、該潜像担持体上の顕
像を転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置
において、該現像手段として、請求項1、2、3、4、
5、6又は7の現像装置を用いたことを特徴とするもの
である。
【0026】この画像形成装置においては、潜像担持体
上の潜像を顕像化する現像装置に設けられた上記除去部
材と上記現像剤担持体との接触部において、該除去部材
が該現像剤担持体の表面とは逆方向に表面移動すること
により該表面を摺擦し、該表面に付着していた残留現像
剤を該除去部材側に転移させるように除去する。しか
も、該除去部材が該現像剤担持体に対して面接触してい
るので、線状に接触している場合に比して、該除去部材
の該現像剤担持体に接触している部分が摩耗しにくく、
該現像剤担持体の表面の損傷も少なくなる。従って、該
現像剤担持体上の残留現像剤の除去ムラの発生を抑制す
ることができる。また、該現像剤担持体の表面部に弾性
層を有しているので、該表面部が剛体の場合に比して、
該現像剤担持体と該除去部材との接触部に所定の接触幅
を得るための両者間の接触圧が少なくて済む。従って、
該接触部にはたらく摩擦力が小さくなるので、該除去部
材を表面移動させる駆動力を小さくすることができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、単に「複写機」という。)に
適用した一実施形態について説明する。まず、実施形態
に係る複写機全体の構成及び動作について説明する。図
1は、実施形態に係る複写機全体の構成を示す概略図で
ある。本実施形態の複写機は、像担持体としての感光体
10の周囲に、帯電手段としての帯電ローラ11と、書
込手段としての露光装置12と、現像手段としての液体
現像装置20と、転写手段としての転写装置14と、感
光体クリーニング装置15とを有する。感光体10上に
潜像を形成する潜像形成手段は、上記帯電ローラ11、
露光装置12などにより構成されている。また、上記転
写装置14によりトナー像が転写された転写材としての
転写紙17は、給紙部16から給紙搬送路を通って転写
装置14を通過し、定着手段としての定着装置18へ搬
送される。
【0027】上記感光体10は、上記帯電ローラ11で
帯電された後、上記露光装置12により画像に応じた光
が照射されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、
上記液体現像装置20によって液体現像剤13により現
像されて可視化される。本実施形態で使用する液体現像
剤13は、例えばジメチルポリシロキサンオイル等の絶
縁性液体からなるキャリア液の中にトナーを高濃度で分
散し、100〜10000mPa・sの高粘度を有する
ように調製されている。この液体現像剤13により感光
体10上に形成されたトナー像は、上記転写装置14に
よって上記給紙部16から搬送されてきた転写紙17に
転写される。そして、転写紙17に転写されたトナー
は、上記定着装置18に送られ、熱及び圧力の作用を受
けて該転写紙17に定着する。また、上記感光体10に
残留した転写残現像剤は、上記クリーニング装置15に
よって除去され、画像形成工程を終了し、以後、上述し
た処理を繰り返す。
【0028】次に、上記複写機の液体現像装置20の構
成について説明する。図2は、液体現像装置20の構成
を示す説明図である。この液体現像装置20は、液体現
像剤13を収容する現像剤収容タンク21を有する。こ
の現像剤収容タンク21の内部には、現像剤担持体とし
ての現像ローラ22と、塗布部材としての塗布ローラ2
3と、上記液体現像剤13の塗布量を計量するメータリ
ング手段としてのメータリングブレード24と、上記現
像ローラ22上に残留した残留現像剤を回収する除去部
材としてのクリーニングローラ25と、該ローラ25に
当接する当接部材としてのクリーニングブレード26
と、上記液体現像剤13を循環・攪拌させる現像剤循環
・攪拌手段としての一対の撹拌スクリュー27a、27
bとが設けられている。また、上記現像剤収容タンク2
1には、現像剤貯蔵タンク28内の液体現像剤が、現像
剤供給手段としての給液ポンプ29により所定のタイミ
ングで供給される。
【0029】上記塗布ローラ23は、現像剤収容タンク
21内の液体現像剤13にその一部が浸かっており、塗
布ローラ23上に付着した液体現像剤13をメータリン
グブレード24で計量し、これを現像ローラ22上に塗
布することで液体現像剤13の薄層を形成している。こ
の液体現像剤13によって潜像を現像し、現像後の液体
現像剤13はクリーニングローラ25によって現像ロー
ラ22上から除去される。なお、一対のスクリュー27
a、27bによって、現像剤収容タンク21内の液体現
像剤13を循環・攪拌して、液体現像剤13の状態、粘
性および分散状態を常に同一に保つことができる。
【0030】上記構成の液体現像装置20において、感
光体10上の潜像を現像した後に現像ローラ22上に残
留した未現像の液体現像剤を除去する除去部材として、
現像ローラ22に面接触するローラ状部材としてのクリ
ーニングローラ25を用いているので、現像ローラ22
の表面やクリーニングローラ25の表面を損傷すること
なく、安定した液体現像剤の除去性能を維持できる。
【0031】ここで、上記クリーニングローラ25と現
像ローラ22との間の接触部であるニップ部において、
クリーニングローラ25の表面移動方向を現像ローラの
表面移動方向と同一方向にした場合、該接触部を通過し
た液体現像剤は、該ニップ部の終了端部において2層に
分かれる。この分配比は両ローラの速度によって変化す
るがクリーニング性能の限界がある。
【0032】そこで、本実施形態の液体現像装置では、
良好なクリーニング性能を得るために、上記ニップ部に
おいて現像ローラ22に対し逆方向に表面移動するよう
にクリーニングローラ25を回転駆動している。このよ
うにクリーニングローラ25を回転駆動した場合は、ク
リーニングローラ22の駆動に要する駆動力(トルク)
が非常に大きくなるという問題がある。この問題を解決
するために、本実施形態では、現像ローラ22の表面部
に低硬度の弾性層22aを設けている。該現像ローラ2
2の弾性層22aの表面硬度としては、例えばJIS−
A硬度で30度以下程度にするのが好ましい。このよう
に現像ローラ22が低硬度の弾性層を有することによ
り、所定幅のニップ部を形成するための現像ローラ22
の表面に対するクリーニングローラ25の線荷重が小さ
くなる。よって、該ニップ部にはたらく摩擦力も小さく
なるので、クリーニングローラ25を駆動するトルクを
小さくすることができる。例えば、上記現像ローラ22
の弾性層22aをJIS−A硬度5度のシリコンゴム層
で形成することにより、該現像ローラ22の表面硬度で
JIS−A硬度で15度にすることができた。
【0033】また、本実施形態では、上記現像ローラ2
2の弾性層22a表面を、現像バイアスが印加される導
電性薄層22bとしてのPFA薄膜チューブで覆ってい
る。この現像ローラ22の表面に該導電性薄層22bを
設けることにより、該弾性層22aの材料として材料選
択の幅が広い絶縁性弾性体を用いることができる。よっ
て、現像ローラ22の表面硬度を低下させながら、現像
ローラ22と感光体10との間に下所定強度の現像電界
を形成することができる。
【0034】また、本実施形態においては、上記クリー
ニングローラ25として導電性を有する金属ローラを用
いている。この金属ローラからなるクリーニングローラ
25に現像バイアス電源30から現像バイアスを印加す
ると、該現像バイアスが上記現像ローラ22の表面の導
電性薄層22bに加わることになる。従って、現像ロー
ラ22の表面の導電性薄層22bに現像バイアス印加の
ために、新たに電極を設ける必要がないので、装置構成
の簡略化を図ることができる。
【0035】また、上記クリーニングローラ25には、
常時クリーニングブレード26が当接している。このク
リーニングブレード26は、クリーニングローラ25の
表面から液体現像剤13を掻き落として除去する。この
クリーニングブレード26でクリーニングローラ25の
表面に付着している液体現像剤を除去することにより、
該クリーニングローラ25のクリーニング性能を維持す
ることができる。
【0036】また、上記クリーニングブレード26は、
図3(a)に示すようにクリーニングローラ25の回転
軸を通る仮想水平面Cよりも下側にある該ローラ25の
表面に、カウンタ方向から当接している。このようにク
リーニングブレード26を当接させることにより、図3
(b)に示すようにトレーリング方向から当接させる場
合に比して、該クリーニングブレード26とクリーニン
グローラ25の表面との密着度が高くなり、良好なクリ
ーニング性能を得ることができる。また、クリーニング
ブレード26で掻き落とされた液体現像剤はこの該ブレ
ード26に沿って重力によって落下することになる。ク
リーニングブレード26を図3(b)のようにトレーリ
ング方向から当接している場合、クリーニングローラ2
5とクリーニングブレード26とによって形成されるメ
ニスカスによって、液体現像剤が当接位置を超えてしま
い、クリーニングローラ25と一緒に連れまわるおそれ
がある。これに対し、図3(a)のようにクリーニング
ブレード26をカウンタ方向から当接した場合は、クリ
ーニングローラ25とクリーニングブレード26との高
い密着度により、当接位置を超えて連れ回ることを防止
できる。なお、上記クリーニングブレード26の当接位
置はできるだけ、クリーニングローラ25の表面のでき
るだけ鉛直方向下側であることが望ましい。
【0037】なお、上記実施形態においては、クリーニ
ングブレード26の表面が上記液体現像剤13に対して
離型性を有するように、該表面を撥油処理することが好
ましい。この撥油処理に用いる撥油剤としては、例えば
フッ素系のコーティング剤を用いることができる。この
撥油処理により、上記液体現像剤13がクリーニングブ
レード26の表面に付着しにくくなるので、該ブレード
26でクリーニングされた後の液体現像剤は速やかに該
ブレード26から流れ落ちるようになる。ここで、クリ
ーニングブレード26上に液体現像剤が付着して流れな
い場合、該ブレード26に付着する液体現像剤を除去す
る手段を設ける必要があり、その分だけ装置が大型化し
まう。これに対して、上記撥油処理を施した場合は、ク
リーニングブレード26から液体現像剤が速やかに流れ
落ちるので、該ブレード26から液体現像剤を除去する
手段が不要となり、装置の小型化の点で有利である。ま
た、上記クリーニングブレード26から流れ落ちた液体
現像剤は、次の現像で直ちに再利用されることが可能と
なるので、該液体現像剤の利用効率も向上する。
【0038】また、上記クリーニングブレード26とし
ては、図4(a)に示すような薄い金属薄板26aの先
端部に薄い弾性体26b(例えば厚さ1.5mm以下の
ゴム板)を接着したものを用いてもよい。ここで、上記
クリーニングブレード26として図4(b)に示すよう
な一般的なゴム板を用いる場合、巻き込み防止や安定し
たクリーニング圧を得るためには2〜3mm程度の厚さが
必要となる。ブレードの厚さが増すとその先端の部分で
液体現像剤13が流れずに付着したり、長手方向両端部
に回りこんだりするといった問題があった。これに対し
て、図4(a)に示すような薄い金属薄板26aの先端
部に薄いゴム板26bを接着したクリーニングブレード
26を用いた場合は、十分な剛性を保ったまま薄いブレ
ードを実現できるので、該ブレード26の先端部での液
体現像剤の滞留を減少させることができる。しかも、薄
いゴム板26bがクリーニングローラ25に接触するの
で、クリーニングローラ25を傷つけることがなく、安
定したクリーニング性能を維持できる。
【0039】また、上記実施形態における液体現像装置
20においては、現像ローラ22の表面上の液体現像剤
を、該表面と逆方向に表面移動するクリーニングローラ
25でクリーニングする。そのため、液体現像剤の除去
性能は、現像ローラ22の周速とクリーニングローラ2
5の周速との間の周速比によって変化する。図5は、実
験により得られた、現像ローラ22の周速に対するクリ
ーニングローラ26の周速の周速比と、該液体現像剤の
除去性能(クリーニング率)との関係を示している。実
用的な観点から、クリーニング率が80%を越えると現
像ローラ22上でのゴースト画像の影響がほぼ見られな
い。図5の実験結果から、上記周速比が80%以上にな
るとき、クリーニング率が80%以上になり、上記ゴー
ストの発生を防止することができた。
【0040】
【発明の効果】請求項1乃至8の発明によれば、現像剤
担持体上の残留現像剤の除去ムラの発生を抑制して該残
留現像剤を良好に除去できるので、現像剤担持体に液体
現像剤を均一に塗布することができ、ゴースト画像等の
発生を抑え画像品質を向上させることができる。しか
も、該除去部材を表面移動させる駆動力を小さくするこ
とができるので、装置の小型化及び低コスト化を図るこ
とができるという優れた効果がある。
【0041】特に、請求項2の発明によれば、該現像剤
担持体と潜像担持体との間に所定強度の現像電界を形成
できるとともに、該弾性層の材料選択の幅が広くなると
いう優れた効果がある。
【0042】また特に、請求項3の発明によれば、上記
導電性材料からなる除去部材を介して現像剤担持体の表
面の導電性薄層に現像バイアスを印加することで該現像
剤担持体と潜像担持体との間に現像電界を形成できるの
で、該導電性薄層に現像バイアスを印加するための電極
等を新たに設ける必要がないので、装置を簡略化できる
という優れた効果がある。
【0043】また特に、請求項4の発明によれば、上記
除去部材の無端移動している表面に付着した液体現像剤
を当接部材で除去しているので、該除去部材の除去性能
を維持することができるという優れた効果がある。
【0044】また特に、請求項5の発明によれば、上記
現像剤担持体から除去して該除去部材の表面に付着した
液体現像剤が、該当接部材と該除去部材との接触部を通
過することがないので、該除去部材から液体現像剤を確
実に除去することができる。しかも、該除去部材から除
去した液体現像剤が該当接部材の表面に沿って滞留する
ことなく速やかに該と上sつ部材から除去されるので、
液体現像剤に対する該当接部材の除去性能を維持するこ
とができるという優れた効果がある。
【0045】また特に、請求項6の発明によれば、上記
当接部材の表面への液体現像剤の無駄な付着がなくな
り、該液体現像剤の無駄な消費を防止することができ
る。しかも、該当接部材による除去位置に液体現像剤が
滞留する無駄なスペースを確保する必要がないので、装
置の小型化を図ることができるという優れた効果があ
る。
【0046】また特に、請求項7の発明によれば、上記
当接部材と上記除去部材との接触部に液体現像剤の滞留
が発生しにくくなるので、該液体現像剤の無駄な消費を
防止することができる。しかも、該液体現像剤が滞留す
る無駄なスペースを確保する必要がないので、装置の小
型化を図ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】同複写機の液体現像装置の概略構成図。
【図3】(a)及び(b)は、同液体現像装置のクリー
ニングローラに当接するクリーニングブレードの説明
図。
【図4】(a)は変形例に係るクリーニングブレードの
説明図。(b)は比較例に係るクリーニングブレードの
説明図。
【図5】現像ローラの周速に対するクリーニングローラ
の周速の比と液体現像剤の除去性能(クリーニング率)
との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10 感光体 11 帯電ローラ 12 露光装置 13 液体現像剤 14 転写装置 17 転写紙 20 液体現像装置 21 現像剤収容タンク 22 現像ローラ 22a 弾性層 22b 導電性薄層 23 塗布ローラ 24 メータリングブレード 25 クリーニングローラ 26 クリーニングブレード 26a 金属薄板 26b ゴム板 27a、27b 攪拌スクリュー 28 現像剤貯蔵タンク 29 給液ポンプ 30 現像バイアス電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性液体中にトナーを分散した高粘度の
    液体現像剤を担持する現像剤担持体と、該現像剤担持体
    に該液体現像剤を塗布する塗布部材と、該現像剤担持体
    の表面に接触して該表面に残留した該液体現像剤を除去
    する除去部材とを備え、該現像剤担持体に担持した該液
    体現像剤により潜像担持体上に形成された潜像を現像す
    る現像装置において、 該現像剤担持体として、表面部に弾性層を有するものを
    用い、 該除去部材として、該現像剤担持体との接触部において
    該現像剤担持体の表面に面接触し且つ該表面と逆方向に
    表面移動するものを用いたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 上記現像剤担持体の弾性層の表面に導電性薄層を有する
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2の現像装置において、 上記除去部材が導電性材料で形成され、該除去部材に現
    像バイアスを印加することを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】上記除去部材として、上記現像剤担持体と
    接触する表面が無端移動するものを用いた請求項1、2
    又は3の現像装置であって、 該除去部材の表面に当接し、該表面に付着した上記液体
    現像剤を除去する当接部材を設けたことを特徴とする現
    像装置。
  5. 【請求項5】請求項4の現像装置において、 上記当接部材は、上記除去部材の表面にカウンタ方向か
    ら当接し、且つ該除去部材の表面の鉛直方向下側に向い
    ている部分に当接していることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項4の現像装置において、 上記当接部材の表面が、上記液体現像剤に対して離型性
    を有することをを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】請求項4の現像装置において、 上記当接部材として、上記除去部材と接触する部分に薄
    い弾性材を接着した金属薄板を用いたことを特徴とする
    現像装置。
  8. 【請求項8】潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成
    する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を顕像化す
    る現像手段と、該潜像担持体上の顕像を転写材に転写す
    る転写手段とを備えた画像形成装置において、 該現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6又は
    7の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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