JP2001092147A - レジストパターン形成方法およびレジストパターン形成装置およびレジストパターンおよびマイクロレンズ - Google Patents

レジストパターン形成方法およびレジストパターン形成装置およびレジストパターンおよびマイクロレンズ

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JP2001092147A
JP2001092147A JP26486899A JP26486899A JP2001092147A JP 2001092147 A JP2001092147 A JP 2001092147A JP 26486899 A JP26486899 A JP 26486899A JP 26486899 A JP26486899 A JP 26486899A JP 2001092147 A JP2001092147 A JP 2001092147A
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resist pattern
exposure
photomask
forming
objective lens
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Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトマスクに微細な開口パターンを多数並
べてその開口面積を変化させることで透過する光量を制
御して3次元的なレジストパターンを作成するのに、開
口パターンのピッチを大きくして表現できる階調数を増
やした場合でも、フォトマスク作成の工程数を増加させ
ず、かつ、滑らかなレジストパターン面を得ることを可
能にする。 【解決手段】 光源1からの光をフォトマスク2,対物
レンズ3を介して、フォトレジストの塗布された基板2
1に入射させ露光を行なって3次元的なレジストパター
ンを形成する。この際、開口パターンのピッチの一部も
しくは全てが露光装置の解像限界よりも大きいフォトマ
スク2を使用し、フォトレジストの塗布された基板21
を、対物レンズ3の焦点位置付近で露光装置の光軸に対
して平行に移動させて、複数の位置で露光を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストパターン
形成方法およびレジストパターン形成装置およびレジス
トパターンおよびマイクロレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロマシン,マイクロレンズの製造
において、精度の高い微細な3次元形状を作成する技術
が重要である。フォトレジストを使って複雑な3次元形
状(3次元的なレジストパターン)を作成する方法とし
て、フォトマスクに透過率分布を与えて、露光される深
さを制御する方法が検討されている。この方法には、フ
ォトマスクに半透過性の薄膜を形成して透過率を制御す
る第1の方法と、フォトマスクに微細な開口パターンを
多数並べてその開口面積を変化させることで透過する光
量を制御する第2の方法とがある。特に、第2の方法
は、通常用いられるフォトマスクの加工だけで目的の3
次元形状を作れるので、比較的利用しやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法において
形状の精度を上げようとする場合、透過率の変化量を細
かく制御する必要がある。第1の方法では、薄膜の膜厚
を変化させることで対応できるが、1階調あたり1回の
成膜(またはエッチング)が必要なため、階調数が数1
0〜数100になると、工程数が多すぎてあまり現実的
ではない。
【0004】一方、第2の方法では、開口面積の変化量
を細かく設定できるように、配列される開口パターンの
ピッチを大きくすれば、かなり多くの階調数を表現でき
る。
【0005】しかしながら、第2の方法で開口パターン
のピッチを大きくすると、パターン間にうまく回折せ
ず、開口パターン自体の形が転写されてしまう問題があ
る。この対策としては、焦点位置からずれた位置で露光
することで、開口パターンの像をぼけさせる方法などが
あるが、その場合でも、干渉等により光強度の強弱が発
生してしまい、滑らかなレジストパターン面を形成する
のは困難である。
【0006】本発明は、フォトマスクに微細な開口パタ
ーンを多数並べてその開口面積を変化させることで透過
する光量を制御して3次元的なレジストパターンを作成
するのに、開口パターンのピッチを大きくして表現でき
る階調数を増やした場合でも、フォトマスク作成の工程
数を増加させず、かつ、滑らかなレジストパターン面を
得ることの可能なレジストパターン形成方法およびレジ
ストパターン形成装置およびレジストパターンおよびマ
イクロレンズを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光源と、対物レンズと、大
きさの異なる複数の開口パターンをアレイ状に並べて透
過する光量の制御を行なうフォトマスクとを備えた露光
装置を用い、光源からの光をフォトマスク,対物レンズ
を介して、フォトレジストの塗布された基板に入射させ
露光を行なって3次元的なレジストパターンを形成する
レジストパターン形成方法であって、開口パターンのピ
ッチの一部もしくは全てが露光装置の解像限界よりも大
きいフォトマスクを使用し、フォトレジストの塗布され
た基板を、対物レンズの焦点位置付近で露光装置の光軸
に対して平行に移動させて、複数の位置で露光を行なう
ことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のレジストパターン形成方法において、フォトマスク
は、配列される開口パターンのピッチPが、露光装置の
開口率をNAとし、光源波長をλとするとき、P≧0.
61×λ/NAであることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のレジストパターン形成方法において、対物レンズの
焦点位置に対する基板の位置をある位置に移動させた後
に露光を行ない、また、対物レンズでの焦点位置に対す
る基板の位置を次の位置に移動させた後に露光を行なう
というように、基板位置の移動と露光とを別々に行なう
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のレジストパターン形成方法において、露光したまま
の状態で、対物レンズの焦点位置に対する基板の位置を
移動させることを特徴としている。
【0011】また、請求項5記載の発明は、光源と、対
物レンズと、大きさの異なる複数の開口パターンをアレ
イ状に並べて透過する光量の制御を行なうフォトマスク
とを備えた露光装置を用い、光源からの光をフォトマス
ク,対物レンズを介して、フォトレジストの塗布された
基板に入射させ露光を行なって3次元的なレジストパタ
ーンを形成するレジストパターン形成装置であって、開
口パターンのピッチの一部もしくは全てが露光装置の解
像限界よりも大きいフォトマスクを使用し、フォトレジ
ストの塗布された基板を、対物レンズの焦点位置付近で
露光装置の光軸に対して平行な複数の位置に移動させて
露光を行なうように構成されていることを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のレジストパターン形成装置において、露光装置は、
露光する光強度および/または焦点位置を連続的に変化
させながら露光する機能を有していることを特徴として
いる。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載のレジストパターン形
成方法を用いて作成したレジストパターンである。
【0014】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載のレジストパターン形
成方法を用いて作成したマイクロレンズである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、露光装置(縮小投影露光装
置;ステッパー)の構成例を示す図である。図1を参照
すると、露光装置は、光源1と、フォトマスク2と、対
物レンズ3とを有し、ステージ20上に載置されている
フォトレジストを塗布した基板21に、光源1からの光
をフォトマスク2,対物レンズ3を介して露光するよう
になっている。
【0016】ここで、本発明では、フォトマスク2に
は、大きさの異なる複数の開口パターンをアレイ状に並
べて透過する光量の制御を行なうものが用いられる。
【0017】そして、本発明では、光源1からの光を上
記フォトマスク2,対物レンズ3を介して、フォトレジ
ストの塗布された基板21に入射させ露光を行なって3
次元的なレジストパターンを形成するようになってい
る。この際、本発明では、開口パターンのピッチの一部
もしくは全てが露光装置の解像限界よりも大きいフォト
マスク2を使用し、フォトレジストの塗布された基板2
1を、対物レンズ3の焦点位置付近で露光装置の光軸に
対して平行に移動させて(図1に矢印Aで示す方向に移
動させて)、複数の位置で露光を行なうようになってい
る。
【0018】具体的に、フォトマスク2は、配列される
開口パターンのピッチPが、露光装置の開口率をNAと
し、光源波長をλとするとき、P≧0.61×λ/NA
となっている。
【0019】このようなレジストパターン形成方法で
は、フォトレジストの塗布された基板21を、対物レン
ズ3の焦点位置付近で露光装置の光軸に対して平行な複
数の位置に移動させて(図1に矢印Aで示す方向に移動
させて)露光を行なうようになっているので、マスク上
の開口パターンの形状自体が転写されてしまうため表面
に凹凸が生じてしまうような、露光装置の解像限界より
も大きい開口パターンをもつようなフォトマスクを使っ
た場合でも、表面にマスクパターンによる凹凸を生じさ
せずに3次元的なレジストパターンを形成することがで
きるようになる。
【0020】また、フォトマスクは、配列される開口パ
ターンのピッチPが、露光装置の開口率をNAとし、光
源波長をλとするとき、P≧0.61×λ/NAである
ので、露光装置の解像限界で決まるよりも多くの階調数
を開口パターンで表現できるようになり、形成できるフ
ォトレジストパターンの深さ方向の制御性を向上させる
ことができる。
【0021】また、本発明では、露光装置は、露光する
光強度および/または焦点位置を連続的に変化させなが
ら露光する機能を有している。
【0022】ところで、対物レンズ3の焦点位置に対す
る基板21の位置を移動させて露光を行なう仕方として
は、次の2つの仕方が考えられる。
【0023】すなわち、先ず、第1の仕方は、対物レン
ズ3の焦点位置に対する基板21の位置をある位置に移
動させた後に露光を行ない、また、対物レンズ3の焦点
位置に対する基板21の位置を次の位置に移動させた後
に露光を行なうというように、基板位置の移動と露光と
を別々に行なうものである。この第1の仕方では、例え
ば、a,b,cの基板21の位置で露光する場合、基板
21をaの位置へ移動した後、露光を行ない、次いで、
基板21をbの位置へ移動した後、露光を行ない、次い
で、基板21をcの位置へ移動した後、露光を行なうと
いうシーケンスとなる。
【0024】また、第2の仕方は、露光したままの状態
で、対物レンズ3の焦点位置に対する基板21の位置を
移動させるものである。すなわち、この第2の仕方は、
基板21の移動の工程と露光の工程とを別々にせず、露
光したまま基板21を上下に移動させるものである。
【0025】この第2の仕方では、露光時間を短縮でき
る。
【0026】このように、本発明では、フォトマスクの
開口率を制御して3次元レジストパターンを作製する
際、露光装置の解像限界よりも大きい開口パターンピッ
チを用いることで、表現できる階調数を増やし、更に、
露光時には、焦点位置を変えながら複数回露光を行うこ
とで、開口パターンピッチが大きくなったことに伴う光
強度分布のばらつきを低減させることができ、高精度な
3次元レジスト形状の作成が可能となる。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0028】実施例1 実施例1では、対物レンズ3の焦点位置を移動させて露
光することの効果を示すため、1.6μmピッチの開口
パターン列のフォトマスク2を露光装置を用いて露光す
るとき、レジスト表面に露光される光強度分布をシミュ
レーションにより求めた。
【0029】図2には、実施例1で使用したフォトマス
ク2のパターンが示されている。図2に示すように、フ
ォトマスク2には、縦横のピッチ(a,b)が1.6μ
mで、縦1.1μm,横1.2μmの正方形開口パター
ン11を、縦横に12個ずつ並べたものを用いた。露光
装置の条件は、光源波長λ=436nm、開口率NA=
0.54、コヒーレンスファクタσ=0.44とした。
【0030】図3(a),(b)には、フォーカスオフセッ
ト(焦点位置のオフセット値)を変化させた場合の光強度
分布が示されている。なお、図3(a),(b)は、図2に
示すフォトマスク2のx軸と平行な断面での光強度分布
をy軸の複数の値に対してプロットしたものである。図
2のフォトマスク2では、開口パターンのピッチが露光
装置の解像度よりも大きいため、図3(a)のように、フ
ォーカスオフセットが2μm程度では、パターン通りの
光強度分布になる。更にフォーカスオフセットを大きく
して11μmにした場合でも、図3(b)のように、光強
度の凹凸が若干残っている。
【0031】図4には、コントラストのフォーカスオフ
セット依存が示されている。ここでのコントラストは、
図2のフォトマスク2において、中心から横3μm、縦
2μmの領域での光強度の最大値imax,最小値im
inに対して、 (imax−imin)/(imax+imin) を計算して算出されたものである。
【0032】コントラストの値は、フォーカスオフセッ
トを大きくしていくと、周期的な変化を伴いながら減少
していく。フォーカスオフセットを11μmとした場合
には0.03程度になっている。
【0033】図5(a),(b),(c)には、本発明の方法
を用いて図2のフォトマスク2で露光を行った場合の光
強度分布が示されている。なお、図5(a),(b),(c)
の例では、図6の条件で露光を行った。
【0034】8.0μm,10.0μmのそれぞれのフ
ォーカスオフセットで露光を行った場合は、図5(a),
(b)から、コントラストは、0.04(8μm),0.
06(10μm)であるが、この2点での露光を重ねあ
わせることにより(8μm+10μm)、図5(c)からコ
ントラストを0.014まで低下させることができた。
このように、フォーカスオフセットの異なる複数の点に
おいて露光を行うことで、コントラストを低下させ、フ
ォトマスク2上の開口パターンのピッチが広い場合で
も、平坦な面形状を転写することが可能になる。
【0035】実施例2 実施例2では、シリンドリカルレンズ状にパターンを配
列した場合についてシミュレーションを行なった。図7
は実施例2で使用したフォトマスクのレイアウトを示す
図であり、図8はフォーカスオフセットに対するコント
ラスト変化を示す図である。図7のフォトマスク2で
は、15階調分の四角形開口パターン11がy軸に対し
て対称に17個づつ配列されている。なお、y方向に
は、シミュレーションの計算上、同じ配列が無限に並ぶ
ように仮定してある。計算結果のコントラストについて
は、x軸方向に±15μmの範囲について、1.6μm
の領域毎に区切ってコントラストを計算し、それぞれの
1.6μmの範囲内で計算されたコントラストのうち、
最大値をそれぞれのフォーカスオフセットにおけるコン
トラストとした。
【0036】図8に示すように、さまざまな大きさの開
口パターンをならべた場合は、同一パターンをならべた
場合に比べてコントラストが劣化する。この場合は、フ
ォーカスオフセット4乃至8.5μmの間で、コントラ
ストは0.07乃至0.11になった。
【0037】図9(a)には、フォーカスオフセット7μ
mで露光した場合の光強度分布が示され、また、図9
(b)には、本発明の方法に従って、複数のフォーカスオ
フセットで露光を行った場合の光強度分布が示されてい
る。図9(b)の場合は、図10に示すように、4点で露
光を行ない、コントラスト0.037が得られた。露光
方法については、図10に従って各フォーカスオフセッ
ト毎に所定の量の露光を行えばよいが、フォーカス(焦
点位置)を連続的に動かしながら、露光を行っても構わ
ない。その場合は、光量を一定にしてフォーカスの移動
速度を変化させて所定の露光量になるようにしてもよい
し、フォーカスの移動速度を一定にして光の強度を変化
させてもよい。あるいは、両方を同時に変化させながら
露光しても構わない。このような方法を用いれば、露光
時間を短縮することができる。
【0038】実施例3 図11には、本発明の露光方法に用いるフォトマスク2
の一例が示されている。図11の例では、マイクロ凹レ
ンズ形状を形成するためのパターンが配置されている。
なお、図11において、符号81はフォトマスクの開口
部であり、符号82はフォトマスクの遮光部である。
【0039】図12(a),(b)は図11のフォトマスク
2上に配列された開口パターン11のピッチとアドレス
サイズとの関係を示す図である。なお、図12(b)は開
口パターンの一つを拡大した図である。図12(a),
(b)を参照すると、マスク2上には、開口パターン11
が一定のピッチ(a,b)で配列されている。このピッ
チは、設計時に任意の大きさに設定できる。また、図1
2(b)において、アドレスサイズ(ad)はマスク描画
装置の電子ビームやレーザービームを動かせる最小の単
位長さである。
【0040】従って、パターンのピッチ(a,b)、ア
ドレスサイズ(ad)に対して表現できる階調数Gは、
最大で次式(数1)によって表わされる。
【0041】
【数1】G=(a/(ad))×(b/(ad))
【0042】図11のようなマイクロレンズパターンに
対して、光学的に十分な精度を持たせるためには、使用
する波長の1/10程度の精度が要求される。たとえ
ば、高さが30μmで650nmの光で利用するマイク
ロレンズの場合、65nm程度の精度が必要になるた
め、30/0.065=462階調が必要になる。一般
に、露光装置の解像度R,すなわち、配列される開口パ
ターンのピッチは、次式(数2)によって表わされる。
【0043】
【数2】 R=kλ/NA k=0.61 λ:光源波長 NA:露光装置の開口数
【0044】数2から、λ=436nm、NA=0.5
4の露光装置を用いた場合、グリッドサイズを解像限界
以下にするためには、0.49μm以下に抑える必要が
ある。
【0045】このパターンをフォトマスク2上に形成す
る場合を考えると、仮にパターンのピッチを0.5μm
とした場合、露光装置の縮小率を1/5として、マスク
2上に描画される開口のピッチは2.5μmになる。通
常用いられるマスク描画装置では、パターンの形状を
0.5乃至0.125μm刻み(アドレスサイズ)で描
画する。従って、4μmピッチの開口パターンで表現で
きる階調数は、図13に示すように、25〜400階調
となり、階調数が不足する。さらに、実際には近接効果
などの影響により形成できないパターンもあるため、表
現できる階調数はこの半分程度であり、また、アドレス
サイズが小さいほど、近接効果の影響で形成が困難なパ
ターンが多く、マスク製造にかかるコストも高価になる
ため、コストを抑えるためにはなるべく大きいアドレス
サイズを使った方が有利である。
【0046】これに対し、本発明の方法を適用したマス
クでは上記の露光条件で開口パターン11のピッチを解
像限界の約3倍の1.6μmとしている。この場合、マ
スク2上では8μmピッチになるため、アドレスサイズ
を0.25μmとしても1024階調となり、近接効果
の影響などを考慮しても十分な階調数が表現できる。
【0047】このように、本発明の方法を用いた場合、
解像限界よりもピッチの広い開口パターンを利用するこ
とが可能になり、より低コストで3次元的なレジストパ
ターン形状形成用マスクを作成することが可能になる。
また、非球面や非対称形状をもつ高精度なマイクロレン
ズを作成できるようになる。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項6記載の発明によれば、光源と、対物レンズと、大
きさの異なる複数の開口パターンをアレイ状に並べて透
過する光量の制御を行なうフォトマスクとを備えた露光
装置を用い、光源からの光をフォトマスク,対物レンズ
を介して、フォトレジストの塗布された基板に入射させ
露光を行なって3次元的なレジストパターンを形成する
場合、開口パターンのピッチの一部もしくは全てが露光
装置の解像限界よりも大きいフォトマスクを使用し、フ
ォトレジストの塗布された基板を、対物レンズの焦点位
置付近で露光装置の光軸に対して平行に移動させて、複
数の位置で露光を行なうので、通常はパターンが解像し
てしまうため表面に凹凸が生じてしまうような、ステッ
パーの解像限界より大きい開口パターンを持つようなフ
ォトマスクを使った場合でも、表面にマスクパターンに
よる凹凸を生じさせずに3次元的なレジストパターンを
形成することができる。
【0049】特に、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載のレジストパターン形成方法において、前記フ
ォトマスクは、配列される開口パターンのピッチPが、
露光装置の開口率をNAとし、光源波長をλとすると
き、P≧0.61×λ/NAであるので、露光装置の解
像限界で決まるよりも多くの階調数を開口パターンで表
現できるようになり、形成できるフォトレジストパター
ンの深さ方向の制御性を向上させることができる。
【0050】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1記載のレジストパターン形成方法において、露光し
たままの状態で、焦点位置に対する基板の位置を移動さ
せるので、マスクパターンを露光する際にかかる時間を
短縮できる。
【0051】また、請求項6記載の発明によれば、露光
装置は、露光する光強度および/または焦点位置を連続
的に変化させながら露光する機能を有しているので、露
光時間を短縮できる。
【0052】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のレジストパタ
ーン形成方法を用いて作成したレジストパターンを用い
ることにより、マイクロマシン等の作成が容易になる。
【0053】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のレジストパタ
ーン形成方法を用いて作成したマイクロレンズなので、
非球面や非対称形状をもつ高精度なマイクロレンズを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光装置の構成例を示す図である。
【図2】実施例1で使用したフォトマスクのパターンの
一例を示す図である。
【図3】図2のマスクパターンを使用し、フォーカスオ
フセットを変化させた場合の光強度分布を示す図であ
る。
【図4】コントラストのフォーカスオフセット依存を示
す図である。
【図5】本発明の方法を用いて図2のフォトマスクで露
光を行った場合の光強度分布を示す図である。
【図6】図5の露光の条件を示す図である。
【図7】実施例2で使用したフォトマスクのレイアウト
を示す図である。
【図8】フォーカスオフセットに対するコントラスト変
化を示す図である。
【図9】所定のフォーカスオフセットで露光した場合の
光強度分布を示す図である。
【図10】図9(b)の露光の条件を示す図である。
【図11】本発明の露光方法に用いるフォトマスクの一
例を示す図である。
【図12】図11のフォトマスク上に配列された開口パ
ターンのピッチとアドレスサイズとの関係を示す図であ
る。
【図13】所定ピッチの開口パターンで表現できる階調
数を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 フォトマスク 3 対物レンズ 11 開口パターン 20 ステージ 21 基板 81 フォトマスクの開口部 82 フォトマスクの遮光部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、対物レンズと、大きさの異なる
    複数の開口パターンをアレイ状に並べて透過する光量の
    制御を行なうフォトマスクとを備えた露光装置を用い、
    光源からの光をフォトマスク,対物レンズを介して、フ
    ォトレジストの塗布された基板に入射させ露光を行なっ
    て3次元的なレジストパターンを形成するレジストパタ
    ーン形成方法であって、開口パターンのピッチの一部も
    しくは全てが露光装置の解像限界よりも大きいフォトマ
    スクを使用し、フォトレジストの塗布された基板を、対
    物レンズの焦点位置付近で露光装置の光軸に対して平行
    に移動させて、複数の位置で露光を行なうことを特徴と
    するレジストパターン形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレジストパターン形成方
    法において、前記フォトマスクは、配列される開口パタ
    ーンのピッチPが、露光装置の開口率をNAとし、光源
    波長をλとするとき、P≧0.61×λ/NAであるこ
    とを特徴とするレジストパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレジストパターン形成方
    法において、対物レンズの焦点位置に対する基板の位置
    をある位置に移動させた後に露光を行ない、また、対物
    レンズでの焦点位置に対する基板の位置を次の位置に移
    動させた後に露光を行なうというように、基板位置の移
    動と露光とを別々に行なうことを特徴とするレジストパ
    ターン形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のレジストパターン形成方
    法において、露光したままの状態で、対物レンズの焦点
    位置に対する基板の位置を移動させることを特徴とする
    レジストパターン形成方法。
  5. 【請求項5】 光源と、対物レンズと、大きさの異なる
    複数の開口パターンをアレイ状に並べて透過する光量の
    制御を行なうフォトマスクとを備えた露光装置を用い、
    光源からの光をフォトマスク,対物レンズを介して、フ
    ォトレジストの塗布された基板に入射させ露光を行なっ
    て3次元的なレジストパターンを形成するレジストパタ
    ーン形成装置であって、開口パターンのピッチの一部も
    しくは全てが露光装置の解像限界よりも大きいフォトマ
    スクを使用し、フォトレジストの塗布された基板を、対
    物レンズの焦点位置付近で露光装置の光軸に対して平行
    な複数の位置に移動させて露光を行なうように構成され
    ていることを特徴とするレジストパターン形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレジストパターン形成装
    置において、前記露光装置は、露光する光強度および/
    または焦点位置を連続的に変化させながら露光する機能
    を有していることを特徴とするレジストパターン形成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載のレジストパターン形成方法を用いて作成したレジ
    ストパターン。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載のレジストパターン形成方法を用いて作成したマイ
    クロレンズ。
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