JP2001091909A - プラスチックレンズの染色方法および染色レンズ - Google Patents
プラスチックレンズの染色方法および染色レンズInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチックレンズの分散染料による染色性
と、染色の均一性を向上する。 【解決手段】 プラスチックレンズの表面に紫外線を照
射する染色用紫外線照射工程と、該紫外線が照射された
プラスチックレンズを分散染料により染色する染色工程
とを有することを特徴とするプラスチックレンズの染色
方法、およびこの方法によって得られた染色レンズ。
と、染色の均一性を向上する。 【解決手段】 プラスチックレンズの表面に紫外線を照
射する染色用紫外線照射工程と、該紫外線が照射された
プラスチックレンズを分散染料により染色する染色工程
とを有することを特徴とするプラスチックレンズの染色
方法、およびこの方法によって得られた染色レンズ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズの分散染料による染色性を向上させる染色方法および
その方法により得られた染色レンズに関し、特に、眼鏡
用プラスチックレンズの染色方法に関する。
ズの分散染料による染色性を向上させる染色方法および
その方法により得られた染色レンズに関し、特に、眼鏡
用プラスチックレンズの染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、眼鏡レンズは視力補正の目的だけ
でなく、ファッションとしても着用され、染色性の良好
な眼鏡用プラスチックレンズが要求されるようになって
きた。しかし、眼鏡用プラスチックレンズ材料の中に
は、分散染料と水素結合する極性基の含有率が少ないも
のや架橋密度の高いものが有る。この様な材料で作られ
たプラスチックレンズは、一般に分散染料が表面吸着し
難く、またレンズ内部に含浸し難いという問題がある。
でなく、ファッションとしても着用され、染色性の良好
な眼鏡用プラスチックレンズが要求されるようになって
きた。しかし、眼鏡用プラスチックレンズ材料の中に
は、分散染料と水素結合する極性基の含有率が少ないも
のや架橋密度の高いものが有る。この様な材料で作られ
たプラスチックレンズは、一般に分散染料が表面吸着し
難く、またレンズ内部に含浸し難いという問題がある。
【0003】そこで、このような問題を解決する為に、
従来より染色助剤や染色温度等の検討が種々なされてい
る。例えば、特開平10−273887号公報では、分
散染料と共に染色助剤を用いることが提案されている。
しかし、このような方法を用いても、極性基の含有率が
少なく、架橋密度の高いプラスチック材料で作られたプ
ラスチックレンズを染色しようとする場合は、短時間に
十分な染色度を得ると共に均一に染色することは困難で
ある。
従来より染色助剤や染色温度等の検討が種々なされてい
る。例えば、特開平10−273887号公報では、分
散染料と共に染色助剤を用いることが提案されている。
しかし、このような方法を用いても、極性基の含有率が
少なく、架橋密度の高いプラスチック材料で作られたプ
ラスチックレンズを染色しようとする場合は、短時間に
十分な染色度を得ると共に均一に染色することは困難で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチックレンズの分散染料による染色性を向上し、かつ
染色の均一性にも優れたプラスチックレンズの染色方法
および染色レンズを提供することにある。
スチックレンズの分散染料による染色性を向上し、かつ
染色の均一性にも優れたプラスチックレンズの染色方法
および染色レンズを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、プラスチックレンズの
表面に紫外線を照射した後、分散染料を用いて染色する
ことにより、プラスチックレンズの染色性が飛躍的に向
上し、しかも均一に染色できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
を達成すべく鋭意検討した結果、プラスチックレンズの
表面に紫外線を照射した後、分散染料を用いて染色する
ことにより、プラスチックレンズの染色性が飛躍的に向
上し、しかも均一に染色できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、プラスチックレンズの
表面に紫外線を照射する染色用紫外線照射工程と、該紫
外線が照射されたプラスチックレンズを分散染料により
染色する工程とを有することを特徴とするプラスチック
レンズの染色方法、および、この染色方法によって得ら
れたことを特徴とする染色レンズである。
表面に紫外線を照射する染色用紫外線照射工程と、該紫
外線が照射されたプラスチックレンズを分散染料により
染色する工程とを有することを特徴とするプラスチック
レンズの染色方法、および、この染色方法によって得ら
れたことを特徴とする染色レンズである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0008】本発明に用いられるプラスチックレンズ
は、重付加反応、イオン重合、ラジカル重合等により得
られたプラスチック材料から成る。例えば、ポリイソシ
アネートとポリチオールを重付加反応させて得られるチ
オウレタン系プラスチックレンズ、直鎖アルキルスルフ
ィド型エピスルフィド化合物を開環アニオン重合させて
得られるプラスチックレンズ、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート、ジフェン酸ジアリル等のアリル
系化合物をラジカル重合させて得られるプラスチックレ
ンズ、ウレタンビニル、ウレタンポリ(メタ)アクリレ
ート、エポキシポリ(メタ)アクリレート、エステル型
モノまたはポリ(メタ)アクリレート等を含む組成物を
熱または光でラジカル共重合して得られるプラスチック
レンズが好ましい。なお、本発明において「(メタ)ア
クリレート」とは、「メタクリレートおよび/またはア
クリレート」を意味する。
は、重付加反応、イオン重合、ラジカル重合等により得
られたプラスチック材料から成る。例えば、ポリイソシ
アネートとポリチオールを重付加反応させて得られるチ
オウレタン系プラスチックレンズ、直鎖アルキルスルフ
ィド型エピスルフィド化合物を開環アニオン重合させて
得られるプラスチックレンズ、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート、ジフェン酸ジアリル等のアリル
系化合物をラジカル重合させて得られるプラスチックレ
ンズ、ウレタンビニル、ウレタンポリ(メタ)アクリレ
ート、エポキシポリ(メタ)アクリレート、エステル型
モノまたはポリ(メタ)アクリレート等を含む組成物を
熱または光でラジカル共重合して得られるプラスチック
レンズが好ましい。なお、本発明において「(メタ)ア
クリレート」とは、「メタクリレートおよび/またはア
クリレート」を意味する。
【0009】ポリイソシアネートの具体例としては、イ
ソホロンジイソシアネート、m−ビス(イソシアナトメ
チル)シクロヘキサン、2,4−ジイソシアナトトルエ
ン、2,6−ジイソシアナトトルエン、m−キシリレン
ジイソシアネート、ビス(イソシアネートエチル)ベン
ゼン、ノルボルナンジイソシアネート、ビス(イソシア
ナトプロピル)ベンゼン、α,α,α',α'−テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソ
シアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等
が挙げられる。
ソホロンジイソシアネート、m−ビス(イソシアナトメ
チル)シクロヘキサン、2,4−ジイソシアナトトルエ
ン、2,6−ジイソシアナトトルエン、m−キシリレン
ジイソシアネート、ビス(イソシアネートエチル)ベン
ゼン、ノルボルナンジイソシアネート、ビス(イソシア
ナトプロピル)ベンゼン、α,α,α',α'−テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソ
シアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等
が挙げられる。
【0010】ポリチオールの具体例としては、1,2−
ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプト
プロパン、テトラキス(メルカプトメチル)メタン、
1,1,1−トリス(メルカプトメチル)プロパン、1,
2,3−プロパントリチオール、3,6−ジオキサオクタ
ン−1,8−ジメルカプタン、トリメチロールプロパン
トリス(チオグリコレート)ペンタエリスリトールビス
(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリト
ールテトラキスチオプロピオネート、ペンタエリスリト
ールテトラキスチオグリコレート、m−キシリレンジチ
オール等が挙げられる。
ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプト
プロパン、テトラキス(メルカプトメチル)メタン、
1,1,1−トリス(メルカプトメチル)プロパン、1,
2,3−プロパントリチオール、3,6−ジオキサオクタ
ン−1,8−ジメルカプタン、トリメチロールプロパン
トリス(チオグリコレート)ペンタエリスリトールビス
(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリト
ールテトラキスチオプロピオネート、ペンタエリスリト
ールテトラキスチオグリコレート、m−キシリレンジチ
オール等が挙げられる。
【0011】直鎖アルキルスルフィド型エピスルフィド
化合物の具体例としては、1,2−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)エタン、1,2−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)ブタン、ビス(β−エピチオプロピルチオ
エチル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ス
ルフィド等が挙げられる。
化合物の具体例としては、1,2−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)エタン、1,2−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)ブタン、ビス(β−エピチオプロピルチオ
エチル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ス
ルフィド等が挙げられる。
【0012】ウレタンビニルの具体例としては、m−キ
シリレンジイソシアネートと2−(4−ビニルベンジル
チオ)エタノールおよび/または2−(3−ビニルベン
ジルチオ)エタノールとを反応させたウレタンジビニ
ル、イソホロンジイソシアネートと2−(4−ビニルベ
ンジルチオ)プロパノールとを反応させたウレタンジビ
ニル等が挙げられる。
シリレンジイソシアネートと2−(4−ビニルベンジル
チオ)エタノールおよび/または2−(3−ビニルベン
ジルチオ)エタノールとを反応させたウレタンジビニ
ル、イソホロンジイソシアネートと2−(4−ビニルベ
ンジルチオ)プロパノールとを反応させたウレタンジビ
ニル等が挙げられる。
【0013】ウレタンポリ(メタ)アクリレートの具体
例としては、m−キシリレンジイソシアネートとヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレートとを反応させたウレ
タンジ(メタ)アクリレート、イソホロンジイソシアネ
ートとヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートとを反
応させたウレタンジ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
例としては、m−キシリレンジイソシアネートとヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレートとを反応させたウレ
タンジ(メタ)アクリレート、イソホロンジイソシアネ
ートとヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートとを反
応させたウレタンジ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0014】エポキシポリ(メタ)アクリレートの具体
例としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテルと
(メタ)アクリル酸とを反応させたエポキシジ(メタ)
アクリレート、テトラブロモビスフェノールAジグリシ
ジエーテルと(メタ)アクリル酸とを反応させたエポキ
シジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
例としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテルと
(メタ)アクリル酸とを反応させたエポキシジ(メタ)
アクリレート、テトラブロモビスフェノールAジグリシ
ジエーテルと(メタ)アクリル酸とを反応させたエポキ
シジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0015】エステル型モノまたはポリ(メタ)アクリ
レートの具体例としては、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族モノ(メ
タ)アクリレート;ビス(4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシフェニル)メタン、ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、p−ビ
ス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチルチオ)キシ
レン等の芳香族骨格のエステルジ(メタ)アクリレー
ト;ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシシ
クロヘキシル)メタン、ビス(4−(メタ)アクリロイ
ルオキシエトキシシクロヘキシル)プロパン等の脂環族
骨格のエステルジ(メタ)アクリレート;エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ル(n=4〜15)ジ(メタ)アクリレート等の脂肪族
骨格のエステルジ(メタ)アクリレート;その他の、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能
性(メタ)アクリレート;メチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の脂肪
族モノ(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の
脂環族モノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
レートの具体例としては、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族モノ(メ
タ)アクリレート;ビス(4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシフェニル)メタン、ビス(4−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、p−ビ
ス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチルチオ)キシ
レン等の芳香族骨格のエステルジ(メタ)アクリレー
ト;ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシシ
クロヘキシル)メタン、ビス(4−(メタ)アクリロイ
ルオキシエトキシシクロヘキシル)プロパン等の脂環族
骨格のエステルジ(メタ)アクリレート;エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ル(n=4〜15)ジ(メタ)アクリレート等の脂肪族
骨格のエステルジ(メタ)アクリレート;その他の、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能
性(メタ)アクリレート;メチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の脂肪
族モノ(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の
脂環族モノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0016】上述した各種の化合物を、加熱および/ま
たは活性エネルギー線で重合することにより、プラスチ
ックレンズを得ることができる。具体的には、例えば、
ガラス製、プラスチック製または金属製の型を対向さ
せ、その周囲をポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等の熱可塑性樹脂製ガスケットまたはポリエス
テル製等の粘着性テープで囲んだ鋳型中に、重合開始剤
を含むプラスチック材料を注入し、加熱処理することに
より得られる。この際、対向する型の一方または両方を
透明なガラス製またはプラスチック製の型とし、光重合
開始剤を用いれば、活性エネルギー線により硬化させる
ことも可能である。
たは活性エネルギー線で重合することにより、プラスチ
ックレンズを得ることができる。具体的には、例えば、
ガラス製、プラスチック製または金属製の型を対向さ
せ、その周囲をポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等の熱可塑性樹脂製ガスケットまたはポリエス
テル製等の粘着性テープで囲んだ鋳型中に、重合開始剤
を含むプラスチック材料を注入し、加熱処理することに
より得られる。この際、対向する型の一方または両方を
透明なガラス製またはプラスチック製の型とし、光重合
開始剤を用いれば、活性エネルギー線により硬化させる
ことも可能である。
【0017】このような重合を完了させた後、得られた
プラスチックレンズを分散染料で染色する場合、本発明
においては、その染色の前に、あらかじめプラスチック
レンズの表面(通常は両面)に、染色の前処理としての
染色用紫外線照射工程を行なう。この紫外線照射によ
り、プラスチックレンズの表面部分において、レンズを
構成する高分子有機化合物の主鎖や側鎖の結合は直接切
断される。また、紫外線照射で切断された部位が空気中
の酸素により過酸化ラジカルや過酸化物のラジカル解離
物等を生成することによっても結合が切断される。この
ような光酸化に基づく表面改質によってレンズの染色性
や染色の均一性が向上する。
プラスチックレンズを分散染料で染色する場合、本発明
においては、その染色の前に、あらかじめプラスチック
レンズの表面(通常は両面)に、染色の前処理としての
染色用紫外線照射工程を行なう。この紫外線照射によ
り、プラスチックレンズの表面部分において、レンズを
構成する高分子有機化合物の主鎖や側鎖の結合は直接切
断される。また、紫外線照射で切断された部位が空気中
の酸素により過酸化ラジカルや過酸化物のラジカル解離
物等を生成することによっても結合が切断される。この
ような光酸化に基づく表面改質によってレンズの染色性
や染色の均一性が向上する。
【0018】紫外線とは、波長400nm以下のエネル
ギー線である。特に、本発明においては、レンズを構成
する高分子有機化合物が効率よく光酸化され易い点か
ら、紫外線は短波長であるほど好ましく、具体的には波
長300nm以下の紫外線が好ましい。紫外線照射の為
の光源の種類は特に限定されないが、波長300nm以
下に高い発光強度をもつ低圧水銀ランプや高圧水銀ラン
プが適している。好ましい紫外線照射量は光源の種類に
より異なるが、特に、250nm付近の紫外線を200
mJ/cm2以上照射することが好ましく、さらに30
0mJ/cm2以上照射することがより好ましい。
ギー線である。特に、本発明においては、レンズを構成
する高分子有機化合物が効率よく光酸化され易い点か
ら、紫外線は短波長であるほど好ましく、具体的には波
長300nm以下の紫外線が好ましい。紫外線照射の為
の光源の種類は特に限定されないが、波長300nm以
下に高い発光強度をもつ低圧水銀ランプや高圧水銀ラン
プが適している。好ましい紫外線照射量は光源の種類に
より異なるが、特に、250nm付近の紫外線を200
mJ/cm2以上照射することが好ましく、さらに30
0mJ/cm2以上照射することがより好ましい。
【0019】本発明においては、この紫外線照射を行う
前に、必要に応じてプラスチックレンズを熱処理するこ
とができる。この熱処理によって、プラスチックレンズ
の未硬化部分を硬化させ、硬化性の違いから生じる染色
ムラを低減することができる。例えば、(メタ)アクリ
レート系化合物を含有する組成物を光硬化して得られた
プラスチックレンズに対しては、100〜170℃、3
0分〜4時間程度の条件で熱処理することが好ましい。
前に、必要に応じてプラスチックレンズを熱処理するこ
とができる。この熱処理によって、プラスチックレンズ
の未硬化部分を硬化させ、硬化性の違いから生じる染色
ムラを低減することができる。例えば、(メタ)アクリ
レート系化合物を含有する組成物を光硬化して得られた
プラスチックレンズに対しては、100〜170℃、3
0分〜4時間程度の条件で熱処理することが好ましい。
【0020】プラスチックレンズの表面に紫外線を照射
した後、分散染料により染色する。分散染料としては、
例えば、アゾ系、アントラキノン系、クマリン系、ニト
ロジフェニルアミン系、アミノナフチルイミド系等、従
来より知られる各種の分散染料を使用できる。これらは
一種を単独でまたは二種以上を混合して用いても良い。
また、分散染料と共に染色助剤を用いてもよい。染色助
剤としては、浸透剤、均染剤、染料分散剤、染色キャリ
ヤー等、従来より知られる各種の分散染料用染色助剤を
使用できる。
した後、分散染料により染色する。分散染料としては、
例えば、アゾ系、アントラキノン系、クマリン系、ニト
ロジフェニルアミン系、アミノナフチルイミド系等、従
来より知られる各種の分散染料を使用できる。これらは
一種を単独でまたは二種以上を混合して用いても良い。
また、分散染料と共に染色助剤を用いてもよい。染色助
剤としては、浸透剤、均染剤、染料分散剤、染色キャリ
ヤー等、従来より知られる各種の分散染料用染色助剤を
使用できる。
【0021】この染色を水媒体で行う場合、染色温度は
70〜100℃の範囲に設定するのが適当である。特
に、90〜100℃の範囲で染色すれば染色時間を短縮
することができる。染色時間に関しては、染色度に応じ
て1〜30分の範囲で十分な染色を行うことができる。
70〜100℃の範囲に設定するのが適当である。特
に、90〜100℃の範囲で染色すれば染色時間を短縮
することができる。染色時間に関しては、染色度に応じ
て1〜30分の範囲で十分な染色を行うことができる。
【0022】また、紫外線照射した後のプラスチックレ
ンズにハードコート層や反射防止膜層等を塗布し、その
後に染色した場合でも、同様の良好な効果を得ることが
できる。
ンズにハードコート層や反射防止膜層等を塗布し、その
後に染色した場合でも、同様の良好な効果を得ることが
できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
する。
する。
【0024】<合成例1:エポキシジメタクリレート
(EM1)の合成>攪拌機、冷却管、温度計付きの5リ
ットル4つ口丸底フラスコに、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル(東都化成(株)製、商品名エポトート
YD−8125)1730g、メタクリル酸860g、
触媒として塩化ベンジルトリメチルアンモニウム13
g、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0.8gを加え、60℃に加温しながら均一に攪拌し
た。その後、70℃で3時間、80℃で3時間、90℃
で10時間加熱を行い、酸価1以下のエポキシジメタク
リレート(EM1)を得た。
(EM1)の合成>攪拌機、冷却管、温度計付きの5リ
ットル4つ口丸底フラスコに、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル(東都化成(株)製、商品名エポトート
YD−8125)1730g、メタクリル酸860g、
触媒として塩化ベンジルトリメチルアンモニウム13
g、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0.8gを加え、60℃に加温しながら均一に攪拌し
た。その後、70℃で3時間、80℃で3時間、90℃
で10時間加熱を行い、酸価1以下のエポキシジメタク
リレート(EM1)を得た。
【0025】<合成例2:ウレタンジメタクリレート
(UM1)の合成>攪拌機、冷却管、温度計付きの5リ
ットル4つ口丸底フラスコに、イソホロンジイソシアネ
ート(ダイセルヒュルス(株)製、商品名IPDI)2
183g、ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫6.4g、お
よび重合禁止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール6.4gを入れ、内温を70℃に
保ち攪拌しながら、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート(三菱レイヨン(株)製、商品名アクリエステルH
P)2884gを5時間かけて滴下した。更に、この系
の内温を70℃に保ち、8時間反応を行い、ウレタンジ
メタクリレート(UM1)を得た。反応の終了は、IR
スペクトル、イソシアネート当量の測定より行った。
(UM1)の合成>攪拌機、冷却管、温度計付きの5リ
ットル4つ口丸底フラスコに、イソホロンジイソシアネ
ート(ダイセルヒュルス(株)製、商品名IPDI)2
183g、ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫6.4g、お
よび重合禁止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール6.4gを入れ、内温を70℃に
保ち攪拌しながら、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート(三菱レイヨン(株)製、商品名アクリエステルH
P)2884gを5時間かけて滴下した。更に、この系
の内温を70℃に保ち、8時間反応を行い、ウレタンジ
メタクリレート(UM1)を得た。反応の終了は、IR
スペクトル、イソシアネート当量の測定より行った。
【0026】<合成例3:ウレタンジビニル(UB1)
の合成>攪拌機、冷却管、温度計付きの1リットル4つ
口丸底フラスコに、2−(4−ビニルベンジルチオ)エ
タノールおよび2−(3−ビニルベンジルチオ)エタノ
ールの混合物400g、触媒としてジラウリン酸ジ−n
−ブチル錫0.3g、および重合禁止剤としてハイドロ
キノンモノメチルエーテル0.06gを入れ、内温を6
0℃に保ち攪拌しながら、m−キシリレンジイソシアネ
ート(武田薬品工業(株)製、商品名タケネート50
0)188gを3時間かけて滴下した。その後、内温を
70℃に昇温し、2時間反応してウレタンジビニル(U
B1)を得た。反応の終了は、IRスペクトル、イソシ
アネート当量の測定より行った。
の合成>攪拌機、冷却管、温度計付きの1リットル4つ
口丸底フラスコに、2−(4−ビニルベンジルチオ)エ
タノールおよび2−(3−ビニルベンジルチオ)エタノ
ールの混合物400g、触媒としてジラウリン酸ジ−n
−ブチル錫0.3g、および重合禁止剤としてハイドロ
キノンモノメチルエーテル0.06gを入れ、内温を6
0℃に保ち攪拌しながら、m−キシリレンジイソシアネ
ート(武田薬品工業(株)製、商品名タケネート50
0)188gを3時間かけて滴下した。その後、内温を
70℃に昇温し、2時間反応してウレタンジビニル(U
B1)を得た。反応の終了は、IRスペクトル、イソシ
アネート当量の測定より行った。
【0027】<実施例1> [プラスチック平板およびプラスチックレンズの作製]
予め内側面を鏡面仕上げした径70mmの2枚の離型処
理を施したガラスモールドの周囲をポリ塩化ビニル製ガ
スケットで挟んだ内厚10mmのプラスチック平板用母
型と、径70mmの離型処理を施したレンズ成型用ガラ
ス型を組み合わせて周囲をポリ塩化ビニル製ガスケット
で挟んだプラスチックレンズ用母型を作製し、それぞれ
の母型内に下記組成Aの材料を注入した。次いで、40
℃から90℃まで徐々に昇温しながら、20時間かけて
加熱硬化させた。その後、この硬化物を脱型し、プラス
チック平板およびプラスチックレンズを得た。
予め内側面を鏡面仕上げした径70mmの2枚の離型処
理を施したガラスモールドの周囲をポリ塩化ビニル製ガ
スケットで挟んだ内厚10mmのプラスチック平板用母
型と、径70mmの離型処理を施したレンズ成型用ガラ
ス型を組み合わせて周囲をポリ塩化ビニル製ガスケット
で挟んだプラスチックレンズ用母型を作製し、それぞれ
の母型内に下記組成Aの材料を注入した。次いで、40
℃から90℃まで徐々に昇温しながら、20時間かけて
加熱硬化させた。その後、この硬化物を脱型し、プラス
チック平板およびプラスチックレンズを得た。
【0028】 〔組成A〕 ・ジフェン酸ジアリル 100g ・ジイソプロピルパーオキシパーカーボネート 2.0g
【0029】[プラスチック平板およびプラスチックレ
ンズの染色用紫外線照射]得られたプラスチック平板を
ベルトコンベアに乗せて、図1に示すランプ特性(発光
スペクトル)の低圧水銀ランプ[(株)オーク製作所
製、商品名UVA−65B−22−21]の下を通過さ
せることにより、300mJ/cm2((株)オーク製
作所製紫外線積算光量計にて波長250nm付近を測定
した値)の紫外線を照射した。さらに平板を裏返し、同
じ紫外線照射を行った。また、プラスチックレンズに対
しても同様の操作で紫外線照射を行った。
ンズの染色用紫外線照射]得られたプラスチック平板を
ベルトコンベアに乗せて、図1に示すランプ特性(発光
スペクトル)の低圧水銀ランプ[(株)オーク製作所
製、商品名UVA−65B−22−21]の下を通過さ
せることにより、300mJ/cm2((株)オーク製
作所製紫外線積算光量計にて波長250nm付近を測定
した値)の紫外線を照射した。さらに平板を裏返し、同
じ紫外線照射を行った。また、プラスチックレンズに対
しても同様の操作で紫外線照射を行った。
【0030】[染色]水1リットルを90℃に加温し、
染色剤[(株)服部セイコー製、商品名セイコープラッ
クス染色剤アンバーD]を1g、分散剤[日光ケミカル
ズ製、商品名NES−203]を6cc、染色キャリヤ
ー[大和科学工業(株)製、商品名DK−CN]を3g
添加し、攪拌しながら97℃まで加温して染色液を調合
した。この染色液中に、前処理として染色用紫外線照射
したプラスチック平板およびプラスチックレンズを約1
0分間浸漬して染色を行った。その後、プラスチック平
板及びプラスチックレンズを染色液から取り出し、十分
水洗し風乾させた。
染色剤[(株)服部セイコー製、商品名セイコープラッ
クス染色剤アンバーD]を1g、分散剤[日光ケミカル
ズ製、商品名NES−203]を6cc、染色キャリヤ
ー[大和科学工業(株)製、商品名DK−CN]を3g
添加し、攪拌しながら97℃まで加温して染色液を調合
した。この染色液中に、前処理として染色用紫外線照射
したプラスチック平板およびプラスチックレンズを約1
0分間浸漬して染色を行った。その後、プラスチック平
板及びプラスチックレンズを染色液から取り出し、十分
水洗し風乾させた。
【0031】[評価]プラスチック平板の染色性は、ヘ
イズメーター[(株)村上色彩技術研究所製HM−6
5]を用いて染色後のプラスチック平板の可視光線透過
率を測定し、可視光線透過率が40%以下の場合の染色
性は「良好」、50%以上の場合は「不良」、40%か
ら50%の間の場合は「概ね良好」とした。また、プラ
スチックレンズの染色ムラは、目視で染色ムラの有無を
判定し、全く染色ムラが無いものを「○」、僅かに染色
ムラが有るものを「△」、はっきりと染色ムラがあるも
のを「×」とした。それらの結果を表1に示す。
イズメーター[(株)村上色彩技術研究所製HM−6
5]を用いて染色後のプラスチック平板の可視光線透過
率を測定し、可視光線透過率が40%以下の場合の染色
性は「良好」、50%以上の場合は「不良」、40%か
ら50%の間の場合は「概ね良好」とした。また、プラ
スチックレンズの染色ムラは、目視で染色ムラの有無を
判定し、全く染色ムラが無いものを「○」、僅かに染色
ムラが有るものを「△」、はっきりと染色ムラがあるも
のを「×」とした。それらの結果を表1に示す。
【0032】<実施例2> [プラスチック平板およびプラスチックレンズの作製]
予め内側面を鏡面仕上げした径70mmの2枚のガラス
モールドの周囲をポリエステルテープで囲んだ内厚10
mmのプラスチック平板用母型と、径70mmのレンズ
成型用ガラス型を組み合わせて周囲をポリエステルテー
プで囲んだプラスチックレンズ用母型を作製し、それぞ
れの母型内に下記組成Bの材料を注入した。次いで、3
kWのメタルハライドランプにより60J/cm2の紫
外線を母型の両面に照射し、組成物を硬化した。その
後、この硬化物を脱型し、130℃で1時間加熱処理し
てプラスチック平板およびプラスチックレンズを得た。
予め内側面を鏡面仕上げした径70mmの2枚のガラス
モールドの周囲をポリエステルテープで囲んだ内厚10
mmのプラスチック平板用母型と、径70mmのレンズ
成型用ガラス型を組み合わせて周囲をポリエステルテー
プで囲んだプラスチックレンズ用母型を作製し、それぞ
れの母型内に下記組成Bの材料を注入した。次いで、3
kWのメタルハライドランプにより60J/cm2の紫
外線を母型の両面に照射し、組成物を硬化した。その
後、この硬化物を脱型し、130℃で1時間加熱処理し
てプラスチック平板およびプラスチックレンズを得た。
【0033】 〔組成B〕 ・EM1 45g ・ベンジルメタクリレート (三菱レイヨン(株)製、商品名アクリエステル BZ) 30g ・1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート (三菱レイヨン(株)製、商品名アクリエステル HX) 10g ・UM1 15g ・2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル ホスフィンオキサイド 0.03g ・t−ブチルパ−オキシイソブチレート 0.20g
【0034】得られたプラスチック平板およびプラスチ
ックレンズに対し、実施例1と同様の紫外線照射と染色
を行ない、同様に評価した。その結果を表1に示す。
ックレンズに対し、実施例1と同様の紫外線照射と染色
を行ない、同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0035】<実施例3>下記組成Cの材料を用いたこ
と以外は実施例2と同様にしてプラスチック平板および
プラスチックレンズを得た。
と以外は実施例2と同様にしてプラスチック平板および
プラスチックレンズを得た。
【0036】 〔組成C〕 ・UB1 35g ・ベンジルメタクリレート (三菱レイヨン(株)製、商品名アクリエステル BZ) 10g ・p−ビス(2−メタクリロイルオキシエチルチオ)キシレン 40g ・ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン (新中村化学工業(株)製、商品名NKエステルBPE−100) 15g ・2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル ホスフィンオキサイド 0.05g ・t−ブチルパ−オキシイソブチレート 0.10g
【0037】得られたプラスチック平板およびプラスチ
ックレンズに対し、実施例1と同様の紫外線照射と染色
を行ない、同様に評価した。その結果を表1に示す。
ックレンズに対し、実施例1と同様の紫外線照射と染色
を行ない、同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0038】<実施例4>低圧水銀ランプの照射量を1
000mJ/cm2に変更したこと以外は、実施例3と
同様にして、プラスチック平板およびプラスチックレン
ズの作製、紫外線照射および染色を行い、同様に評価し
た。その結果を表1に示す。
000mJ/cm2に変更したこと以外は、実施例3と
同様にして、プラスチック平板およびプラスチックレン
ズの作製、紫外線照射および染色を行い、同様に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0039】<実施例5>低圧水銀ランプの照射量を2
00mJ/cm2に変更したこと以外は、実施例3と同
様にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズ
の作製、紫外線照射および染色を行い、同様に評価し
た。その結果を表1に示す。
00mJ/cm2に変更したこと以外は、実施例3と同
様にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズ
の作製、紫外線照射および染色を行い、同様に評価し
た。その結果を表1に示す。
【0040】<実施例6> [プラスチック平板およびプラスチックレンズの作製]
実施例1で用いたものと同じ母型のそれぞれに下記組成
Dの材料を注入した。次いで、40℃から120℃まで
徐々に昇温しながら、20時間かけて加熱硬化させた。
その後、この硬化物を脱型し、プラスチック平板および
プラスチックレンズを得た。
実施例1で用いたものと同じ母型のそれぞれに下記組成
Dの材料を注入した。次いで、40℃から120℃まで
徐々に昇温しながら、20時間かけて加熱硬化させた。
その後、この硬化物を脱型し、プラスチック平板および
プラスチックレンズを得た。
【0041】 〔組成D〕 ・m−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン (武田薬品工業(株)製、タケネート600) 67g ・ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート 29g ・テトラキス(メルカプトメチル)メタン 4g ・ジブチル錫ジラウレート 0.10g
【0042】得られたプラスチック平板およびプラスチ
ックレンズに対し、実施例1と同様の紫外線照射と染色
を行ない、同様に評価した。その結果を表1に示す。
ックレンズに対し、実施例1と同様の紫外線照射と染色
を行ない、同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0043】<比較例1>低圧水銀ランプによる染色用
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例1と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例1と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0044】<比較例2>低圧水銀ランプによる染色用
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例2と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例2と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0045】<比較例3>低圧水銀ランプによる染色用
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例3と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例3と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0046】<比較例4>低圧水銀ランプによる染色用
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例6と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
紫外線照射を行わないことこと以外は、実施例6と同様
にして、プラスチック平板およびプラスチックレンズの
作製および染色を行い、同様に評価した。その結果を表
1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分散染料染色により染色され難いプラスチックレンズの
染色性を向上し、また、分散染料染色により染色ムラが
生じ易いプラスチックレンズを均一に染色することがで
き、特に、眼鏡用プラスチックレンズの染色において非
常に有用である。
分散染料染色により染色され難いプラスチックレンズの
染色性を向上し、また、分散染料染色により染色ムラが
生じ易いプラスチックレンズを均一に染色することがで
き、特に、眼鏡用プラスチックレンズの染色において非
常に有用である。
【図1】実施例の染色用紫外線照射に用いた低圧水銀ラ
ンプの発光スペクトルを示すグラフである。
ンプの発光スペクトルを示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 元永 彰 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 三 菱レイヨン株式会社化学品開発研究所内 Fターム(参考) 2H006 BA01 BA06 4H057 AA02 BA08 DA02 DA18 GA07 HA90 JA02 JB01
Claims (7)
- 【請求項1】 プラスチックレンズの表面に紫外線を照
射する染色用紫外線照射工程と、該紫外線が照射された
プラスチックレンズを分散染料で染色する染色工程とを
有することを特徴とするプラスチックレンズの染色方
法。 - 【請求項2】 プラスチックレンズが、ラジカル重合に
より得られたものである請求項1記載の染色方法。 - 【請求項3】 プラスチックレンズが、(メタ)アクリ
レート系化合物を含有する組成物の共重合により得られ
たものである請求項1記載の染色方法。 - 【請求項4】 プラスチックレンズの表面に照射する紫
外線が、300nm以下の波長を含む請求項1〜3の何
れか一項記載の染色方法。 - 【請求項5】 プラスチックレンズの表面に照射する紫
外線の光源として、低圧水銀ランプを用いる請求項1〜
3の何れか一項記載の染色方法。 - 【請求項6】 プラスチックレンズの表面に波長250
nm付近の紫外線をエネルギー200mJ/cm2以上
照射する請求項5記載の染色方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項記載の染色方
法によって得られたことを特徴とする染色レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26852199A JP2001091909A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | プラスチックレンズの染色方法および染色レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26852199A JP2001091909A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | プラスチックレンズの染色方法および染色レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001091909A true JP2001091909A (ja) | 2001-04-06 |
Family
ID=17459686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26852199A Pending JP2001091909A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | プラスチックレンズの染色方法および染色レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001091909A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010032639A (ja) * | 2008-07-25 | 2010-02-12 | Hoya Corp | プラスチックレンズの染色方法 |
KR20190087387A (ko) * | 2019-07-17 | 2019-07-24 | 에스케이씨 주식회사 | 플라스틱 착색 렌즈 및 이의 제조방법 |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26852199A patent/JP2001091909A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010032639A (ja) * | 2008-07-25 | 2010-02-12 | Hoya Corp | プラスチックレンズの染色方法 |
KR20190087387A (ko) * | 2019-07-17 | 2019-07-24 | 에스케이씨 주식회사 | 플라스틱 착색 렌즈 및 이의 제조방법 |
KR102035732B1 (ko) | 2019-07-17 | 2019-10-23 | 에스케이씨 주식회사 | 플라스틱 착색 렌즈 및 이의 제조방법 |
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