JP2001091532A - 加速度センサ素子及びその製造方法 - Google Patents

加速度センサ素子及びその製造方法

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JP2001091532A JP26419999A JP26419999A JP2001091532A JP 2001091532 A JP2001091532 A JP 2001091532A JP 26419999 A JP26419999 A JP 26419999A JP 26419999 A JP26419999 A JP 26419999A JP 2001091532 A JP2001091532 A JP 2001091532A
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雅英 田村
Tsutomu Sawai
努 澤井
Tetsuo Nakagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対向電極とアース電極との導通を確実に図る
ことができる加速度センサ素子を得る。 【解決手段】 アース電極OEと対向電極を含む対向電
極パターンE0とを圧電セラミックス基板7aを貫通す
るスルーホール導電部27を介して電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の方向の加速
度を検出する加速度検出装置に用いられる加速度センサ
素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中央部に重錘が設けられた金属製のダイ
アフラムと、このダイアフラムの外周部を支持する金属
製のベースと、ダイアフラムの重錘が設けれた面とは反
対側の面上に接着剤層を介して固定された加速度センサ
素子とを具備する加速度検出装置が知られている。ここ
で用いられる加速度センサ素子は、圧電セラミックス基
板の一方の面上に加速度検出用電極とアース電極を含む
1以上の電極とが形成され、他方の面上に加速度検出用
電極と対向する対向電極が形成されており、重錘に作用
する加速度に基づくダイアフラムの変形に応じた加速度
信号を出力する。このような加速度センサ素子では、通
常、対向電極をアース電極に電気的に接続している。従
来は、対向電極とダイアフラムとの間の接着剤層中に両
者に接続される銀塗料等からなる導電接続部を形成し、
ダイアフラムとアース電極との間に導電性接着剤等から
なる導電部を形成して、対向電極とアース電極とを電気
的に接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
層中に銀塗料からなる導電接続部を形成すると、接着剤
層の接着剤と銀塗料とが混り合い導電接続部の導電性が
低下する。また、接着剤層と導電接続部とは、熱膨張率
が異なるため、温度変化によって接着剤層に歪が生じて
加速度センサ素子の検出精度が低下するおそれがある。
【0004】本発明の目的は、対向電極とアース電極と
の導通を確実に図ることができる加速度センサ素子及び
その製造方法を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、温度変化によって加
速度センサの検出精度が低下するのを防ぐことができる
加速度センサ素子及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電セラミッ
クス基板の一方の面上に加速度検出用電極とアース電極
を含む1以上の電極とが形成され、他方の面上に加速度
検出用電極と対向する対向電極が形成されてなる加速度
センサ素子を改良の対象とする。
【0007】本発明では、アース電極と対向電極とを圧
電セラミックス基板を貫通するスルーホール導電部を介
して電気的に接続する。本発明のように、スルーホール
導電部を用いてアース電極と対向電極とを電気的に接続
すれば、従来のように非導電物が混ることなく、アース
電極と対向電極との導電部を形成することができる。そ
のため、対向電極とアース電極との導通を確実に図るこ
とができる。また、従来のように、接着剤層中に導電接
続部を形成する必要がないので、対向電極とダイアフラ
ムとは、接着剤層のみで接合される。そのため、温度変
化によって接着剤層に歪が生じることはなく、加速度セ
ンサ素子の検出精度が低下するのを防ぐことができる。
【0008】本発明の加速度センサ素子は、厚み方向に
貫通するスルーホールを備えた圧電セラミックス基板を
形成する圧電セラミックス基板形成工程と、圧電セラミ
ックス基板の表面及び裏面にそれぞれ導電性塗料を用い
て表面に加速度検出用電極と1以上の電極を印刷形成
し、裏面に対向電極を印刷形成する電極形成工程と、加
速度検出用電極と対向電極との間に分極処理を施す分極
処理工程と、スルーホールに導電性塗料を充填してスル
ーホール導電部を形成して、アース電極と対向電極とを
スルーホール導電部を介して電気的に接続するスルーホ
ール導電部形成工程と、圧電セラミックス基板の表面に
導電性塗料を塗布して加速度検出用電極に接続される接
続パターンを印刷形成する接続パターン形成工程とを具
備し、スルーホール導電部形成工程及び接続パターン形
成工程を同じ導電性塗料を用いて同時に実施する方法で
製造することができる。このようにして加速度センサ素
子を製造すれば、スルーホール導電部形成工程及び接続
パターン形成工程を同じ導電性塗料を用いて同時に実施
することができるので、後述するスルーホール導電部を
形成した後に各電極を印刷形成する方法に比べて印刷形
成の工程を一つ少なくすることができる。また、従来の
ように接着剤層中に導電接続部を形成した加速度センサ
素子では、加速度センサ素子とダイアフラムとを接合し
た後に導電接続部が形成されているか否かを目視により
確認することはできない。これに対して本方法で製造し
た加速度センサ素子は、加速度センサ素子とダイアフラ
ムとを接合した後においても、加速度センサ素子の表面
側からスルーホール導電部が形成されているか否かを目
視により確認できる利点がある。
【0009】また、各電極を印刷形成する前にスルーホ
ール導電部を形成してもよい。この場合、各電極を印刷
形成した後に加速度検出用電極と対向電極との間に分極
処理を施す。このようにして加速度センサ素子を製造す
れば、圧電セラミックス基板の両面に位置するスルーホ
ール導電部の両端部を覆うようにアース電極と対向電極
とが形成されるので、アース電極及び対向電極の表面を
平滑にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態の加速度センサ素子を組み込んだ三軸加速度センサの
概略断面図であり、図2は図1の部分拡大図である。本
図に示すように、この三軸加速度センサは、ダイアフラ
ム1と、重錘3と、ベース5と、ダイアフラム1の重錘
3が取り付けられた面側とは反対側の面上に固定された
加速度センサ素子7とを備えている。なお、本図では、
理解を容易にするため、加速度センサ素子7の主要部の
厚みを誇張して描いている。これらの各部材は、枠状の
絶縁樹脂製ケース9内に収納されている。そして、絶縁
樹脂製ケース9には、樹脂成形体21に加速度センサ素
子7の出力電極OX,OY,OZ及び電極OD,OE,
OD(図3参照)にそれぞれ接続される3本の端子金具
25…が固定されてなる2つの端子ユニット11,11
が嵌合されている。またケース9の上側開口部には、金
属製の蓋部材6が取り付けられている。
【0011】ダイアフラム1,重錘3及びベース5は、
真鍮からなる金属材料により一体に成形された単体ユニ
ット10として構成されている。ダイアフラム1は、円
板形状を有している。重錘3は、円柱形状を有してお
り、その中心線の延長部分がダイアフラム1の中心を通
るようにダイアフラム1と一体化されている。ベース5
は円筒形状を有しており、ダイアフラム1の外周部を支
持している。絶縁樹脂製ケース9は、単体ユニット10
をインサートとして一体にインサート成形されており、
ベース5の外周部には、単体ユニット10の絶縁樹脂製
ケース9からの抜け止めを図るV字溝5aがベース5の
周方向に連続して形成されている。
【0012】この例では、加速度センサ素子7として、
図3の平面図及び図4の裏面図に示すように圧電セラミ
ックス基板7aの表面に三軸加速度検出用の加速度検出
用電極パターンE1 が形成され、裏面に対向電極パタ
ーンE0 が形成されて構成された圧電型三軸加速度セ
ンサ素子を用いている。
【0013】圧電セラミックス基板7aの裏面及び対向
電極パターンE0 は、エポキシ等の合成樹脂材料から
なる接着剤層4によってダイアフラム1の表面に接合さ
れている。圧電セラミックス基板7aは、輪郭形状が四
角形をなしており、内部に応力が加わると自発分極電荷
が発生するように電極に対応した部分に分極処理が施さ
れている。分極処理については後に説明する。図3に示
すように、圧電セラミックス基板7aは、重錘対向領域
8Aと、ベース対向領域8Bと、重錘対向領域8Aとベ
ース対向領域8Bとの間に位置する中間領域8Cとを有
している。重錘対向領域8Aに対応する部分には重錘3
が位置しており、ベース対向領域8Bに対応する部分に
はベース5が位置している。中間領域8Cは、重錘対向
領域8Aを囲む第1の応力発生領域8C1と、第1の応
力発生領域8C1とベース対向領域8Bとの間に位置す
る第2の応力発生領域8C2とから構成されている。第
1の応力発生領域8C1は、重錘3に加速度が作用した
ときに変形して内部に応力が発生する領域であり、表面
側に加速度検出用電極パターンE1の加速度検出用電極
EX1〜EZ4が形成されている。この第1の応力発生
領域8C1は、重錘3に対して圧電セラミックス基板7
aの基板面と平行な方向(X軸方向またはY軸方向)に
加速度が作用すると、重錘3の重心を中心として点対称
に異なった状態(引っ張り応力が加わった状態と、圧縮
応力が加わった状態と)に変形する。また、重錘3に対
して圧電セラミックス基板7aの基板面と直交する方向
(Z軸方向)に加速度が作用すると、第1の応力発生領
域8C1の各部は同じ状態に変形する。第2の応力発生
領域8C2は、第1の応力発生領域8C1に比べて僅かな
応力しか発生しない領域である。なお、図3において、
8Dは第1の応力発生領域8C1と第2の応力発生領域
8C2との境界線(中立線)である。
【0014】圧電セラミックス基板7aの表面及び裏面
に形成された加速度検出用電極パターンE1及び対向電
極パターンE0はいずれもスクリーン印刷により形成さ
れている。加速度検出用電極パターンE1 は、図3に
示すように、X軸方向検知電極パターン13とY軸方向
検知電極パターン15とZ軸方向検知電極パターン17
とを有している。X軸方向検知電極パターン13は、一
対のX軸方向加速度検出用電極EX1,EX2とX軸出
力電極OXとが接続線L1,L2により直列に接続され
た構造を有している。一対のX軸方向加速度検出用電極
EX1,EX2は、後に説明するY軸方向検知電極パタ
ーン15の一対のY軸方向加速度検出用電極EY1,E
Y2及びZ軸方向検知電極パターン17の4つのZ軸方
向加速度検出用電極EZ1〜EZ4と共に、重錘対向領
域8Aを囲む環状の列を形成している。一対のX軸方向
加速度検出用電極のそれぞれの電極EX1,EX2は、
X軸方向仮想線XLに対して線対称になり且つ重錘対向
領域8Aと第1の応力発生領域8C1とに跨がる矩形に
近い形状を有している。X軸出力電極OXはほぼ正方形
の形状を有しており、第2の応力発生領域8C2の外側
にある圧電セラミックス基板7aの外周縁部に位置する
ように形成されている。
【0015】Y軸方向加速度検出用電極パターン15
は、一対のY軸方向加速度検出用電極EY1,EY2と
Y軸出力電極OYとが接続線L3〜L5により直列に接
続された構造を有している。一対のY軸方向加速度検出
用電極のそれぞれの電極EY1,EY2もX軸方向加速
度検出用電極EX1及びEX2と同様な形状を有してお
り、Y軸方向仮想線YLに対して線対称になり且つ重錘
対向領域8Aと第1の応力発生領域8C1とに跨がる矩
形に近い形状を有している。Y軸出力電極OYはX軸出
力電極OXと同様にほぼ正方形の形状を有しており、第
2の応力発生領域8C2の外側にある圧電セラミックス
基板7aの外周縁部に位置するようにX軸出力電極OX
と並んで形成されている。
【0016】Z軸方向加速度検出用電極パターン17
は、Z軸方向加速度検出用電極EZ1〜EZ4及びZ軸
出力電極OZが、これらの順に接続線L6〜L9によっ
て直列に接続された構造を有している。4つのZ軸方向
加速度検出用電極EZ1〜EZ4は、それぞれ一対のX
軸方向加速度検出用電極EX1,EX2及び一対のY軸
方向加速度検出用電極EY1,EY2の各電極の間に配
置されるように形成されている。Z軸方向加速度検出用
電極EZ1〜EZ4の各電極は、矩形に近い形状を有し
ており、X軸方向加速度検出用電極EX1及びEX2と
同様に重錘対向領域8Aと第1の応力発生領域8C1と
に跨がって形成されている。Z軸出力電極OZもX軸出
力電極OXと同様にほぼ正方形の形状を有しており、第
2の応力発生領域8C2の外側にある圧電セラミックス
基板7aの外周縁部に位置するようにX軸出力電極OX
及びY軸出力電極OYと並んで形成されている。
【0017】出力電極OX,OY,OZが並ぶセラミッ
クス基板7aの辺と対向する辺に沿う部分には、3つの
電極OD,OE,ODが出力電極OX,OY,OZと平行
をなすように並んで形成されている。電極OEは、アー
ス端子に接続されるアース電極を構成しており、2つの
電極OD,ODは、支持用ダミー端子を接続するためだ
けのダミー電極を構成している。
【0018】圧電セラミックス基板7aの裏面上に形成
された対向電極パターンE0 は、図4に示すように、
加速度検出用電極パターンE1の加速度検出用電極EX
1〜EZ4と対向する円環状の対向電極E0aと、対向
電極E0aから圧電セラミックス基板7aの縁部に延び
る延伸部E0bとを有している。延伸部E0bは、その
端部が加速度検出用電極パターンE1 のアース電極O
Eと対向しており、図2に示すように、圧電セラミック
ス基板7aを貫通するスルーホール29の内壁を覆う接
続部OE1及びスルーホール導電部27を介してアース
電極OEと電気的に接続されている。これにより、アー
ス電極OEと対向電極パターンE0に含まれる対向電極
E0aとがスルーホール導電部27を介して電気的に接
続されることになる。スルーホール導電部27は、スル
ーホール29と各電極OE,E0とを貫通する貫通孔3
9に樹脂銀が充填されて形成されており、アース電極O
E及び延伸部E0bの各表面に両端部が露出している。
また、アース電極OEは、圧電セラミックス基板7aの
側部を通る導電性接着剤層31を介して単体ユニット1
0とも電気的に接続されている。これにより、対向電極
E0aと単体ユニット10の双方がアース電極OEと電
気的に接続されることになる。
【0019】図3に戻って、X軸方向加速度検出用電極
EX1,EX2に対応する圧電セラミックス基板7aの
各部分には、重錘3にZ軸方向(図3の紙面と直交する
方向)の加速度が作用して各部分に同種類の応力が発生
したときに重錘対向領域8Aの一方の側に位置する加速
度検出用電極EX1と他方の側に位置する加速度検出用
電極EX2とにそれぞれ逆極性の自発分極電荷が現れる
ように分極処理が施されている。また、Y軸方向加速度
検出用電極EY1,EY2に対応する圧電セラミックス
基板7aの各部分もX軸方向加速度検出用電極EX1,
EX2に対応する圧電セラミックス基板7aの各部分と
同様に、重錘3にZ軸方向の加速度が作用して各部分に
同種類の応力が発生したときに重錘対向領域8Aの一方
の側に位置するY軸方向加速度検出用電極EY1と他方
の側に位置するY軸方向加速度検出用電極EY2とにそ
れぞれ逆極性の自発分極電荷が現れるように分極処理が
施されている。また、Z軸方向加速度検出用電極EZ1
〜EZ4に対応する圧電セラミックス基板7aの各部分
は、重錘3にZ軸方向の加速度が作用して各部分に同種
類の応力が発生したときにすべてのZ軸方向加速度検出
用電極EZ1〜EZ4に同じ極性の自発分極電荷が現れ
るように分極処理が施されている。このため、重錘3に
作用する加速度に基づいてダイアフラム1が変形すると
圧電セラミックス基板7aが撓んで加速度検出用電極パ
ターンE1 と対向電極パターンE0との間に発生する
自発分極電荷が変化して、重錘3に加わった三軸(X
軸,Y軸,Z軸)方向の加速度が電流または電圧の変化
として測定される。
【0020】次に本実施の形態の加速度センサ素子の製
造方法について説明する。まず、図5(A)に示すよう
に、スルーホール29を備えた圧電セラミックス基板7
aを用意する。この圧電セラミックス基板7aは、グリ
ーンシート状態のセラミックス基板にパンチングを用い
てスルーホール29を形成した後にセラミックス基板を
焼成して形成した。次に、図5(B)に示すように、圧
電セラミックス基板7aの表面にガラス−銀からなる導
電性塗料を塗布した後これを予備乾燥して、加速度検出
用電極EX1〜EZ4と電極OX〜OZ,OD,OE,O
Dを印刷形成する。この時、アース電極OEを形成する
導電性塗料は、スルーホール29の内壁を通して圧電セ
ラミックス基板7aの裏面側に流れ出し、スルーホール
29の内壁及び圧電セラミックス基板7aの裏面上に
は、接続部OE1が形成される。次に、図5(C)に示
すように、圧電セラミックス基板7aの裏面にガラス−
銀からなる導電性塗料を塗布した後これを予備乾燥し
て、対向電極パターンE0を印刷形成する。次に、加速
度検出用電極EX1〜EZ4、電極OX〜OZ,OD,
OE,OD及び対向電極パターンE0を焼成する。次に
加速度検出用電極EX1〜EZ4及び対向電極パターン
E0の対向電極E0aの対向する各電極間に直流電圧を
印加することにより圧電セラミックス基板7aの所定位
置に分極処理を施す。次に接続部OE1の内壁に囲まれ
た貫通孔39に樹脂−銀塗料からなる導電性塗料を充填
すると共に同材料の導電性塗料を圧電セラミックス基板
7aの表面に塗布してから加熱硬化して、接続線L1〜
L9からなる接続パターンと図5(D)に示すようなス
ルーホール導電部27を印刷形成する。このような方法
で加速度センサ素子を製造すれば、スルーホール導電部
を形成する工程と接続パターンL1〜L9を形成する工
程とを同じ導電性塗料を用いて同時に実施することがで
きるので、後述の図6に示す電極を印刷形成する前にス
ルーホール導電部を形成する方法に比べて印刷形成の工
程を一つ少なくすることができる。また、この方法で製
造した加速度センサ素子は、加速度センサ素子とダイア
フラムとを接合した後においても、加速度センサ素子の
表面側からスルーホール導電部が形成されているか否か
を目視により確認できる利点がある。
【0021】図6(A)〜(C)は、他の方法で加速度
センサ素子を製造する態様を示している。この方法で
は、電極を印刷形成する前にスルーホール導電部を形成
しており、次の様にして実施する。まず、図6(A)に
示すように、厚み方向に貫通するスルーホール29を備
えた圧電セラミックス基板7aを用意する。次にスルー
ホール29に樹脂−銀塗料からなる導電性塗料を充填し
てから加熱硬化して図6(B)に示すようなスルーホー
ル導電部37を形成する。次に、図6(C)に示すよう
に、圧電セラミックス基板7aの表面及び裏面にそれぞ
れガラス−銀からなる導電性塗料を塗布した後に焼成し
て、圧電セラミックス基板7aの表面に加速度検出用電
極EX1〜EZ4と電極OX〜OZ,OD,OE’,O
Dを印刷形成し、圧電セラミックス基板7aの裏面に対
向電極パターンE0’を印刷形成する。これにより、ア
ース電極OE’と対向電極パターンE0’の延伸部E0
b’とがスルーホール導電部37を介して電気的に接続
される。次に加速度検出用電極EX1〜EZ4及び対向
電極パターンE0’の対向電極E0a’の対向する各電
極間に直流電圧を印加することにより圧電セラミックス
基板7aの所定位置に分極処理を施す。次に樹脂−銀塗
料からなる導電性塗料を圧電セラミックス基板7aの表
面に塗布してから加熱硬化して接続線L1〜L9からな
る接続パターンを印刷形成して加速度センサ素子を完成
する。このようにして加速度センサ素子7を製造すれ
ば、圧電セラミックス基板7aの両面に位置するスルー
ホール導電部37の両端部を覆うようにアース電極O
E’と対向電極パターンE0’とが形成されるので、ア
ース電極OE’及び対向電極パターンE0’の表面を平
滑にできる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、スルーホール導電部を
用いてアース電極と対向電極とを電気的に接続するの
で、従来のように非導電物が混ることなく、アース電極
と対向電極との導電部を形成することができる。そのた
め、対向電極とアース電極との導通を確実に図ることが
できる。また、従来のように、接着剤層中に導電接続部
を形成する必要がないので、対向電極とダイアフラムと
は、接着剤層のみで接合される。そのため、温度変化に
よって接着剤層に歪が生じることはなく、加速度センサ
素子の検出精度が低下するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の加速度センサ素子を組み
込んだ三軸加速度センサの概略断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態の加速度センサ素子の平面
図である。
【図4】本発明の実施の形態の加速度センサ素子の裏面
図である。
【図5】(A)〜(D)は、本発明の実施の形態の加速
度センサ素子の製造方法を説明するために用いる図であ
る。
【図6】(A)〜(C)は、本発明の他の実施の形態の
加速度センサ素子の製造方法を説明するために用いる図
である。
【符号の説明】
7 加速度センサ素子 27 スルーホール導電部 EX1〜EZ4 加速度検出用電極 OE アース電極 E0 対向電極パターン E0a 対向電極 E0b 延伸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中溝 佳幸 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 (72)発明者 田村 雅英 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 (72)発明者 澤井 努 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 (72)発明者 中川 徹郎 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミックス基板の一方の面上に加
    速度検出用電極とアース電極を含む1以上の電極とが形
    成され、他方の面上に前記加速度検出用電極と対向する
    対向電極が形成されてなる加速度センサ素子であって、 前記アース電極と前記対向電極とが前記圧電セラミック
    ス基板を貫通するスルーホール導電部を介して電気的に
    接続されていることを特徴とする加速度センサ素子。
  2. 【請求項2】 圧電セラミックス基板の一方の面上に加
    速度検出用電極とアース電極を含む1以上の電極とが形
    成され、他方の面上に前記加速度検出用電極と対向する
    対向電極が形成されてなる加速度センサ素子の製造方法
    であって、 厚み方向に貫通するスルーホールを備えた圧電セラミッ
    クス基板を形成する圧電セラミックス基板形成工程と、 前記圧電セラミックス基板の表面及び裏面にそれぞれ導
    電性塗料を用いて前記表面に前記加速度検出用電極と前
    記1以上の電極を印刷形成し、前記裏面に前記対向電極
    を印刷形成する電極形成工程と、 前記加速度検出用電極と前記対向電極との間に分極処理
    を施す分極処理工程と、 前記スルーホールに導電性塗料を充填してスルーホール
    導電部を形成して、前記アース電極と前記対向電極とを
    前記スルーホール導電部を介して電気的に接続するスル
    ーホール導電部形成工程と、 前記圧電セラミックス基板の前記表面に導電性塗料を塗
    布して前記加速度検出用電極に接続される接続パターン
    を印刷形成する接続パターン形成工程とを具備し、 前記スルーホール導電部形成工程及び前記接続パターン
    形成工程は、同じ導電性塗料を用いて同時に実施するこ
    とを特徴とする加速度センサ素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 圧電セラミックス基板の一方の面上に加
    速度検出用電極とアース電極を含む1以上の電極とが形
    成され、他方の面上に前記加速度検出用電極と対向する
    対向電極が形成されてなる加速度センサ素子の製造方法
    であって、 厚み方向に貫通するスルーホールを備えた圧電セラミッ
    クス基板を形成する圧電セラミックス基板形成工程と、 前記スルーホールに導電性塗料を充填してスルーホール
    導電部を形成するスルーホール導電部形成工程と、 前記圧電セラミックス基板の表面及び裏面にそれぞれ導
    電性塗料を用いて前記表面に前記加速度検出用電極と前
    記1以上の電極を印刷形成し、前記裏面に前記対向電極
    を印刷形成して、前記アース電極と前記対向電極とを前
    記スルーホール導電部を介して電気的に接続する電極形
    成工程と、 前記加速度検出用電極と前記対向電極との間に分極処理
    を施す分極処理工程と、 前記圧電セラミックス基板の前記表面に導電性塗料を用
    いて前記加速度検出用電極に接続される接続パターンを
    印刷形成する接続パターン形成工程とを具備することを
    特徴とする加速度センサ素子の製造方法。
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