JP2001090402A - 車両ドアの遠隔制御システム - Google Patents

車両ドアの遠隔制御システム

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JP2001090402A
JP2001090402A JP26919299A JP26919299A JP2001090402A JP 2001090402 A JP2001090402 A JP 2001090402A JP 26919299 A JP26919299 A JP 26919299A JP 26919299 A JP26919299 A JP 26919299A JP 2001090402 A JP2001090402 A JP 2001090402A
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Sadanori Watarai
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】車両のドアを自動的にロック・アンロックする
際、携帯送受信機が車両から遠ざかるときは、短距離離
れたところでロックし、車両に向かって近付いていると
きは遠距離のところでアンロックする車両ドアの遠隔制
御システムを提供する。 【解決手段】予定範囲内で受信可能な送信要求信号を送
信する送信機と、送信要求信号の受信に応答して携帯送
受信機から送信された返送信号を受信する車載受信機
と、返送信号の受信の有無に応じて、車両のドアの施錠
および解錠を制御する制御手段と、乗員降車検出手段と
を具備し、送信機は、降車検出に応答して第1範囲内で
受信可能な送信要求信号の送信を開始し、返送信号が予
定時間受信されないときは、第1範囲より大きい第2範
囲内で受信可能な送信要求信号の送信に切り換える。ま
た乗員の、乗車検出に応答して、送信要求信号の送信を
停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアの施錠、解
錠を無線方式で自動的に行なう車両の遠隔制御システ
ム、より具体的にいえば、車両に固有のコ−ドを割り当
てられた電子キーすなわちエントリキー(携帯送受信機
付き)を携帯した使用者(運転者)が予定距離以上車両
から離れたら車両のドアを自動的に施錠し、反対にある
距離範囲内に近付いたら、施錠されているドアを自動的
に解錠する、車両の遠隔制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載した送信機から、当該車両を
中心として、ある予定範囲内で受信可能な送信要求信号
を送信しておき、車両に固有のコ−ドを割り当てられた
エントリーキー(携帯送受信機付き)を携帯した使用者
(運転者)が車両から予定距離範囲外に出て前記エント
リーキーが前記送信要求信号を受信しなくなり、その返
送信号を返送しなくなると車両のドアが自動的に施錠さ
れ、反対に前記エントリキーが予定範距離囲内に入って
きて前記送信要求信号を受信すようになり、返送信号を
返送すると前記ドアが自動的に解錠されるようにした車
両ドアの施錠/解錠遠隔制御システムが知られている。
【0003】例えば特開平5−106376号公報や特
開平10−25939号公報には、ある予定範囲内で受
信可能な送信要求信号を、車両に設けた車載送信機から
間欠的に送信し、車両の使用者が携帯するエントリキー
が前記送信要求信号の受信可能範囲内にあって前記送信
要求信号が受信されると、これに応答して返送信号を返
送させ、車両側の車載受信機がこの返送信号を受信する
と、この返送信号が正規のものかどうかを判定し、正規
の信号であるときは当該車両のドアを自動的に解錠し、
一方前記返送信号が正規のものでないときや、前記エン
トリキーが前記送信要求信号の受信可能範囲外にあって
前記車載受信機が前記返送信号を受信しないときは、前
記ドアを施錠する、いわゆるウエルカム機能を備えた車
両ドア施錠/解錠遠隔制御システムが開示されている。
【0004】これによれば、車両の使用者はエントリキ
ーを携帯しているだけで、何等の注意も操作もする必要
なしに、車両から予定距離以上離れればドアが自動的に
施錠され、反対に予定距離範囲内に近付けば自動的にド
アが解錠されるので、ドアの施錠忘れを無くし、盗難な
どを効果的に防止できると共に、車両に戻ったときに解
錠する手数が省けるという利便性が期待される。
【0005】このような従来装置では、前記受信可能範
囲を狭く(例えば、1m以内に)設定しておけば、降車
時にドアが自動施錠されるのを確認することが容易であ
り、送信電力も小さくて済むのでバッテリの消耗が少な
く、さらにIDコ−ド(車両に特有の識別コ−ド)が他
人によって傍受されるのも確実に防止できる利点があ
る。なおドアの施錠は、ドアロック機構の作動音やシル
コンスイッチのロック位置への移動などによって聴覚
的、視覚的に確認される。
【0006】また特開平10−153025号公報の装
置では、前記送信要求信号送信用とは別に、中程度の広
さの領域内への物体侵入を検知するための送信アンテナ
を車両側に付設し、物体すなわち運転者の前記領域への
入来が検知されたときに狭い範囲内で受信可能な送信要
求信号を車両側から送信し、運転者のエントリキーによ
る前記送信要求信号の受信を示す返送信号が返送された
ときにドアを解錠する一方、ドアの施錠のためには受信
可能範囲の広い別個の第2の通信手段を準備し、第2通
信手段での交信が不能になった時点でドアを施錠するよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において、前
記送信要求信号の受信可能範囲が広い場合には、乗員な
どの使用者が車両に近づいていることを、車両側の制御
手段が早く検知することができるため、使用者が車両に
到達して乗車する時にドアを解錠させておく確実性が向
上する。これにより、使用者はドアアウタハンドルを操
作するだけで簡単に乗車でき、手動でドアを解錠する煩
わしさが無くなり、利便性が向上する。
【0008】しかし、前記送信要求信号の受信可能範囲
が広いため、降車時には使用者が車両から相当遠くに離
れるまでドアの施錠が行なわれなくなる。したがって、
使用者はドアが施錠されたことを確認し難くなる(通
常、ドアの施錠はドアロック機構の作動音で聴覚的に確
認したり、ロック位置に移動したシルコンSWを目視的
に確認したりする)という問題点があった。
【0009】また、エントリーキーを持った乗員が車両
の近くで、トランク内の荷物整理などの作業をしている
ときにはドアが施錠されないので、第3者によってドア
が開かれ、車室内の物品が盗まれる恐れがあるという問
題点もあった。特に、エントリーキーが車両から離れる
場合には、乗員は、車両に背を向けており、しかも前記
送信要求信号の受信可能範囲が大きければ大きいほど、
降車後に車両のドアが解錠状態に保たれる時間が長くな
るので、盗難に遭う危険性も多くなるという問題があ
る。
【0010】また、広い通信エリアに送信要求信号を送
信するためには大電力を必要として、電力消費量が大き
くなって車載バッテリの消耗が著しくなる。
【0011】その対策として、例えば、特開平10−2
5939号公報に示されるように、前記送信要求信号の
受信可能範囲を、各ドアの近傍 (約1m)のように狭く
設定した場合には、降車時のドアの施錠が容易に確認で
きるのみならず、IDコード(識別番号) の傍受の防止
が可能となるとともに、送信出力を下げることができる
ので電力の消費量も抑えることができる。
【0012】しかしこの場合は、乗車時にドアを解錠さ
せる確実性は低下する。すなわち、電力の消費量を抑え
るために、ー般的に、車両から送信される送信要求信号
は間欠送信されている。それでも、送信要求信号の受信
可能範囲が広ければ、送信間隔を長く設定しても前記受
信可能範囲内を車両に向かって接近中の使用者(が所持
するエントリキー)との交信が早くから可能であるの
で、使用者が車両のドアの前に到達したときにはドアの
解錠が完了されるようにすることが可能である。
【0013】しかし、前記送信要求信号の受信可能範囲
が狭い場合は、使用者(乗員)が急いで乗車するために
走ってきたときには、前記送信要求信号とその受信を示
す返送信号との交信が完了せず、したがって、使用者が
車両のドアの前に到達したときに、車両のドアが解錠さ
れておらず、乗車のために、使用者はドアアウタハンド
ルを何回も操作しなければならないという事態か発生す
る可能性がある。これによって、車両の商品価値が低下
してしまう恐れがある。
【0014】上記の問題点を解決するために、送信要求
信号の送信間隔を短く設定することも可能であるが、そ
うすると却って消費電力が増加し、車載バッテリに負担
がかかってしまうという新たな問題が生ずる。
【0015】また前記特開平10−153025号公報
の装置では、送信要求信号送信のための電力消費量を低
減できる可能性はあるが、物体侵入検知用の送信アンテ
ナを別個に設ける必要があり、構造の複雑化とコスト高
をもたらす傾向があり、さらにそのための電力消費が加
算されるという問題がある。のみならず、当該車両のエ
ントリキー(使用者)とは異なる第3者や物体が近付い
たときにも送信要求信号を送信するので電力消費量増大
の懸念もある。さらに解錠の前提要件として、エントリ
キーが正当なものであるかどうかを判定するための交信
エリアが狭いので、運転者が急いで車両に近付くような
場合には、車両に到達したときに未だドアが解錠されて
いないことがあり、折角の自動解錠機能が有効に機能し
ないという問題がある。
【0016】本発明の目的は、車両からエントリキーま
での距離に応じた最適な距離で、ドアの施錠/解錠(ロ
ック/アンロック)を制御する、すなわち、乗員が車両
から遠ざかっているか、または車両に近付いているかに
応じて、乗員が車両から遠ざかっているときには車両か
ら比較的短い距離離れただけでドアを施錠し、反対に乗
員が車両に近付いているときは比較的遠い距離でドアの
解錠を行なうことのできる車両ドアの遠隔制御システム
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1、2に
記載した車両ドアの遠隔制御システムは、車両に搭載さ
れ、予定範囲内で受信可能な送信要求信号を車外に向か
って送信する送信機と、前記送信要求信号の受信に応答
して前記携帯送受信機から送信された返送信号を受信す
る車載受信機と、前記返送信号の前記車載受信機による
受信の有無に応じて、前記車両のドアの施錠および解錠
を制御する制御手段とを具備した車両ドアの遠隔制御シ
ステムであって、乗員の降車操作を検出する降車検出手
段をさらに具備し、前記送信機は、前記降車検出手段に
よる降車検出に応答して第1範囲内で受信可能な送信要
求信号の送信を開始し、前記車載受信機が前記返送信号
を予定時間受信しないときは、前記第1範囲より大きい
第2範囲内で受信可能な送信要求信号の送信に切り換え
ることを特徴とする。
【0018】また本発明の請求項3に記載した車両ドア
の遠隔制御システムは、最大の予定範囲内で受信可能な
送信要求信号の受信を示す前記返送信号が前記車載受信
機によって受信されないときは、前記送信機が、前記最
大予定範囲内で受信可能な送信要求信号の送信を継続す
ることを特徴とする。
【0019】さらに本発明の請求項4に記載した車両ド
アの遠隔制御システムは、乗員の乗車操作を検出する乗
車検出手段をさらに具備し、前記乗車検出手段による乗
車検出に応答して、前記制御手段が送信要求信号の送信
を停止する点に特徴がある。
【0020】本発明の請求項5に記載した車両ドアの遠
隔制御システムは、乗員の乗車検出を、ドアのアンロッ
ク後に当該ドアが開かれることに応答して送信開始さ
れ、かつ車室内においてのみ受信可能な送信要求信号の
受信に応答する返送信号の受信に基づいて行なう点に特
徴がある。
【0021】本発明の請求項6に記載した車両ドアの遠
隔制御システムは、乗員の乗車検出を、イグニッション
スイッチの操作検出に基づいて行なうことを特徴とす
る。
【0022】本発明の請求項1〜3の発明によれば、前
記降車検出手段による乗員の降車検出に応答して第1範
囲内で受信可能な送信要求信号の送信が開始され、携帯
送受信機による前記送信要求信号の受信に応答して返送
される前記返送信号を前記車載受信機が予定時間受信し
ないときは、前記第1範囲より大きい第2範囲内で受信
可能な送信要求信号の送信に切り換えられる。
【0023】これにより、乗員が所持している携帯送受
信機が受信可能範囲の小さな送信要求信号を受信できな
い距離まで、車両から僅か離れた時点で、車両のドアを
自動施錠することが可能になるので、乗員はドアの自動
施錠を容易に確認でき、盗難防止性能も向上する。自動
施錠後は、受信可能範囲の大きい送信要求信号が送信さ
れるので、乗員が車両に近付いて乗車するときには、携
帯送受信機による前記送信要求信号の受信に応答する返
送信号の、車載受信機による受信に基づいて早目にドア
を自動解錠することができる。
【0024】請求項4の発明によれば、乗員が車両に乗
り込んだ後は送信要求信号の送信が停止されるので、送
信要求信号の送信時間が必要最小限に抑えられ、電力消
費を最小限に抑えて車載バッテリの消耗を減らすことが
できる。
【0025】請求項5、6の発明によれば、乗員の車両
への乗り込みが、車室内においてのみ受信可能な送信要
求信号の受信に応答する返送信号の、前記車載受信機に
よる受信に基づいて、またはイグニッションスイッチの
操作に基づいて検知されるので、乗員の乗車や車両の始
動時をより正確に判断できるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の一実施例を適用した車両用エントリキー装置を詳細に
説明するが、具体的説明に入る前に、以下の説明および
図面に使用する各種フラグ、ビットが1のときの意味、
およびタイマの意味を列記して説明する。 AREC =Aコ−ド受信 ATM =A送信要求信号送信 BCHG =スモールB送信要求信号からラージB送信
要求信号送信への切り換え判定開始 BLTM =ラージB送信要求信号送信 BREC =Bコ−ド受信 BSTM =スモールB送信要求信号送信 I(変数)=Aコードの連続受信回数 IMCHK=イモビチェックを開始 IMDONE=イモビチェック済 IMOK =イモビチェック結果 m(変数)=タイマT−OUTの設定値 MOD(n,m)=除算n/mの余り n(変数)=送信すべき送信要求信号の種別設定用 OUT =A送信要求信号通信エリア外にある RCHK =車両近傍不存在判定タイマT−OUTが始
動済 RF1/2=リフレッシュ手順1/2の処理済 T−BCHG=B送信要求の変更設定タイマ T−IMCHK=イモビチェック時間設定タイマ T−OUT=A送信要求信号通信エリア外を判定する時
間設定タイマ T−WR1/2=受信間隔第1/第2タイマ 送信要求信号タイマ割込み許可ビット=送信要求信号送
信のタイマ割込み許可まず、図1のブロック図を参照し
て、本発明の一実施例を適用した車両遠隔制御システム
について説明する。
【0027】スマートエントリユニット1は、車両のバ
ッテリなどの電源回路2、LF送信回路9a〜9cに接
続される入出力回路3、後述するイグニッションSWユ
ニット10に通信線32を介して接続されるバス通信回
路4、記憶回路5、MOSFET6、入力回路7、およ
びこれらに接続され種々の制御を行うCPU8から構成
され、さらに該CPU8にはRF受信回路9fが接続さ
れている。また、前記入力回路7には、後述するエント
リキー50から、手動操作によって送信されるマニュア
ルコードのみに応答するマニュアルモードに設定するた
めのマニュアルSW7aや、ドアの施錠/解錠状態を検
出するドアロックSW7bの他、4個のドアSW7c、
トランクSW7d、およびドアキーシリンダSW7eな
どが接続されている。なお、ドアSW、トランクSW
は、それぞれ、それらの開閉状態を検出するSWであ
り、またドアキーシリンダSWは、ドアキーシリンダが
ロックまたはアンロック側に操作されたことを検出する
SWである。
【0028】通常は車両の運転者が保持管理するエント
リキー50は、RF信号をアンテナを介して送信するR
F回路51、ブザーなどの警報、表示器52、前記LF
送受信回路9a〜9cから発信されたLF信号を受信し
て信号処理をする整流トリガ(TRIG)回路53、C
PU54、電池55、および手動でドアをロックした
り、アンロックしたりするマニュアルコードを送信する
ための手動スイッチ56、57、ならびにこのような手
動操作を許容・禁止するためのスイッチ58等から構成
されている。なお、前記スイッチ56、57を1個のス
イッチに統合し、操作ごとにロック、アンロックが繰り
返されるようにすることもできる。
【0029】前記イグニッションSWユニット10は、
スマートエントリユニット1との間で、通信線32を介
して信号の送受信をするバス通信回路11、電源回路1
2、記憶回路13、イモビ(盗難防止機能)用アンテナ
14、低周波(LF)送受信回路15、キーの着脱を検
出するキーSW16、イグニッション(IGN)SW1
7、該IGNSW17の接点位置を検出するIGNポジ
ション検知部18、前記IGNSW17の回転端子を駆
動するモータ19、該モータ19を駆動するモータドラ
イバ20、キーシリンダに抜き差しされる予備キー(ま
たは、緊急キー)21、該予備キー21の抜取りを制限
するインターロックACT(アクチュエータ)22、該
インターロックACT22を駆動するACTドライバ2
3、および前記各部の動作を制御するCPU24から構
成されている。また、該CPU24には、エンジンを始
動するためのクイックスタートSW31が接続されてい
る。
【0030】次に、前記スマートエントリユニット1と
エントリキー50の動作の概要について、図2、図3の
タイミングチャートおよび図13の概念図を参照して説
明する。図2はエントリキー50を所持している人(以
下では、単に「エントリキー」ということがある)が遠
方から車両1に近づいて乗車する時の接近検知に、また
図3はこれとは逆に降車後に車両1から離れていく時の
離隔検知にそれぞれ応答して車両のドアの施錠・解錠を
制御するウエルカム機能を説明する図である。これらの
図において、各送信要求信号の高さは信号の強さすなわ
ち受信可能範囲(距離)の大きさを表わしている。
【0031】エントリキーが車外にあり、かつ車両から
十分に離れていてドアがロックされている降車または駐
車状態においては、図2の左端に示されているように、
車両からA送信要求信号(例えば、100KHz)が、
第1の予定時間間隔(y秒間隔)で、図13に符号Aで
示す最大通信エリア(受信可能範囲:例えば、4〜5
m)を有する強度で発信されている。エントリキーを所
持している人が、車両からA送信要求信号の受信可能範
囲内の距離にまで接近してきて、該エントリキーが時刻
t1 に前記A送信要求信号を受信すると、これに応答し
てエントリキーは、前記A送信要求信号の受信を示すA
コードを含む返送信号(以下、単に「Aコード」という
ことがある)を返送する。返送信号のフォーマットにつ
いては、図15を参照して後述する。
【0032】車両側でこの返送信号を受信し、正規の返
送信号であると判定されると、車両からは時刻t2 にB
ラージ送信要求信号(図13に符号BLで示す、例えば
約1mの受信可能範囲を有する:例えば、300KH
z)を第2の予定時間(x秒)間隔で発信する。ここで
y>xであり、図示の例ではy=3xに設定されてい
る。時刻t3 で、エントリキーが前記Bラージ送信要求
信号を受信すると、エントリキー50はこれに応答した
Bコードを含む返送信号(以下、単に「Bコード」とい
うことがある)を返送する。該Bコードを含む返送信号
が正規のものであると判定されると、車両のドアロック
がアンロックにされる。
【0033】そこで、時刻t4 にドアが開けられ(ドア
SWオン)、次いで時刻t5 に該ドアが閉められると、
乗員が乗車し終ったと判断され(乗車検知)、当該車内
を通信エリアとするI(イモビ)送信要求信号が発信さ
れる。エントリキーが該I送信要求信号に応答したIコ
ード(イモビコード)を含む返送信号を送信すると、車
両側ではその正当性を確認するイモビチェック(イモビ
コード判定)を実行し、Iコードが一致すると、I送信
要求信号の送信が禁止されると共に、時刻t6にFI−
ECU33をエンジン作動可能状態にする。
【0034】続いて時刻t7 に、イグニッションSW
(IGN.SW)がON位置まで回転されると、Aおよ
びB送信要求信号の送信が停止されると共に、後述する
リフレッシュ2処理が実行される。なおAおよびB送信
要求信号の送信停止は、Iコードの一致または、ドアの
開閉に伴うドアスイッチのオン・オフ変化やイグニッシ
ョンスイッチの操作などの乗車検知に応答して実行する
こともできる(図2の二点鎖線に対応)。
【0035】次に、走行していた車両1が停車され、図
3に示されているように、時刻t1にIGN.SWがO
N位置からACC位置に回動されると、FI−ECU3
3はエンジン作動不能状態にされる。時刻t2 に、アン
ロック状態で、ドアSWがオフ(ドア閉)からオン(ド
ア開)になると、乗員が降車しようとしていると判断さ
れてBスモール送信要求信号(図13に符号BSで示
し、例えば約0.5mの受信可能範囲を有する:例え
ば、300KHz)の送信が開始される。なお、ここで
Bラージ送信要求信号とBスモール送信要求信号は、共
にエントリキーからの、Bコードを含む返送信号を要求
する信号であり、受信可能範囲が異なるのみで、他は同
一である。また、これらが請求項にいう「送信要求信
号」に相当している。その後は予定の時間間隔(x秒)
で、Bスモール送信要求信号が車両から送信される。さ
らに時刻t3 にドアSWがオンからオフ(ドア閉)に変
化するのに応答して、I送信要求信号も予定の周期で送
信され始める。
【0036】エントリキーが車外に出ると、該エントリ
キーはI送信要求信号を受信しなくなる一方、前記Bス
モール送信要求信号を受信するようになり、この受信に
応答してBコードを含む返送信号を返送する。時刻t4
に、該Bコードを含む返送信号が受信されてその正当性
が判定されると、A送信要求信号が出力され始める一
方、I送信要求信号の送信が停止される。エントリキー
は、AおよびBスモール送信要求信号を受信している間
中は、その応答であるAおよびBコ−ドを含む返送信号
を返送しつづける。
【0037】エントリキーが車両から次第に離れて、図
13のBSエリアの外に出るとBスモール送信要求信号
は受信されなくなるので、Bコ−ドの返送はなくなる。
返送されたAコ−ドを受信した後(図3の時刻t5 か
ら)、予定時間(例えば、図3に示すように、30秒
間)Bコ−ドが受信されないと、Bスモール送信要求信
号の送信がBラージ送信要求信号の送信に切り換えられ
る。車両側で、Aコードの受信とそのウエルカムコード
判定のみが行われ、Bコードが予定期間の間受信されな
くなると(実施例の場合は、Aコードが連続して受信さ
れる間、即ち、y秒間の間にBコードが一度も受信され
ないと)、最後のAコード判定時刻t7 においてドアが
ロックされる。
【0038】エントリキーが車両から十分離れ、A送信
要求信号も受信しなくなり、したがってエントリキーが
Aコードを返送しなくなってからT−OUTタイマの設
定時間(m秒)が経過した時刻t8 以降は、A送信要求
信号のみが予定周期y秒で間欠送信されるようになる。
なお、変形例として、図3に点線で示すように、Bコ−
ドが受信予想時刻に受信されなかった直後のAコ−ド受
信時刻t5 でドアをロックしてもよい。
【0039】次に、図4および図5のフローチャートを
参照して、前記スマートエントリユニット1の動作の概
要を説明する。
【0040】当該システムに通電された時点で、システ
ム全体の初期化が行われる(ステップS1)。ステップ
S2では、イグニッションスイッチ(以下、IGN.S
W)がオンにされているか否かが判断される。図3のt
1 時点で、停車のために乗員が該IGN.SWをオフに
すると、手順はステップS3に進んでリフレッシュ1の
処理、すなわちイモビ(盗難防止)システムに関する各
種フラグの初期化が行われる。前記ステップS3の処理
については、図7を参照して後述する。
【0041】次のステップS5では、ドアがアンロック
状態か否かの判断がなされ、ステップS6では、ドアS
Wがオンからオフに変化したか否か(すなわち車両のド
アが開状態から閉じられたか)の判断がなされる。降車
のためにドアを開閉するまでは、ステップS6の判断は
否定であるから、処理はステップS9へジャンプし、ド
アの施錠・解錠の手動スイッチ操作のみが可能なマニュ
アルモードに切換えるためのマニュアルSW7aがオン
であるか否かが判断される。通常は、該マニュアルSW
7aはオフにされている(すなわち、マニュアルモード
が選択されていない)から、この判定は否定になる。ス
テップS10では、ドアSWがオフからオンに(すなわ
ち、ドアが閉から開に)されたか否かが判断される。
【0042】降車のために乗員がドアを開けると、ドア
スイッチがオフからオンに変化するのでステップS10
の判定が肯定になり、ステップS11においてBREC
フラグが1かどうか(すなわち、Bコ−ドが受信された
かどうか)が判定される。初めは受信されないのでステ
ップS12へ進んで、BSTMフラグが1に、また送信
すべき送信要求信号の種別(A、Bスモール、Bラージ
のいずれか)を設定するための変数nが0にされる。
【0043】該ステップS12は、どの送信要求信号を
送信するかの選定をする処理であり、後述の説明から明
らかなように、ここでは受信可能範囲の小さいBスモー
ル送信要求信号送信を設定している。ステップS13で
は、送信要求信号送信処理の実行を許可するタイマ割込
み許可ビットがセットされ、タイマ割込みによる前記送
信要求信号送信が可能にされる。
【0044】つぎのステップS14では、受信されたコ
ード信号を、車両側の記憶回路5に予め記憶されたID
コードと比較して、正規のIDコードが受信されたか否
かが判断され、判断が肯定の場合は、次のステップS1
5で、機能コードが何であるかが判定される。すなわ
ち、エントリキー50からの返送信号(AまたはBコー
ド)、または手動操作のためのマニュアルコードが受信
されたか否かの判定がなされる。最初は、ステップS1
4の判断は否定であるからステップS15Aへ進み、I
MCHKフラグを参照してイモビチェックが行なわれて
いるかどうかを判定する。この段階ではイモビチェック
は行なわれていないから、処理はステップS30(図
5)へジャンプするが、ステップS30の判断も否定に
なるのでフローS41に進む。フローS41の処理で
は、一定時間以上前記コードが受信されない時に、ウエ
ルカム機能に関するフラグがイニシャライズされる。
【0045】具体的には、ステップS31でOUTフラ
グを参照してエントリキーがA送信要求信号の受信可能
範囲外にあるか否かの判断がなされる。最初は、A送信
要求信号の受信可能範囲外である旨の記録はされていな
い(すなわち、OUTフラグ=0)ので、ステップS3
2でRCHKフラグが1である(エントリキーが車両の
近傍に存在しないことを判定する時間設定用のT−OU
Tタイマが始動されている)か否かの判断がなされる。
この判断が否定の時にはステップS33に進み、T−O
UTタイマにm秒が設定されてこのT−OUTタイマが
始動される。
【0046】このmは、m秒>y(=3x)秒≧z秒の
関係を満足する大きさであるのが望ましい。ここで、図
2に示されているように、yはA送信要求信号の送信間
隔(または周期)、xはB送信要求信号の送信間隔であ
り、またzはI(イモビ)送信要求信号の送信間隔であ
る。ステップS34では、RCHKフラグが1にされ
る。
【0047】つぎのステップS35では、前記設定時間
mが経過して前記T−OUTタイマが0になったか否か
の判断がなされる。初めは上記時間mが経過していない
のでステップS2へ戻る。
【0048】乗員が降車し終ってドアが閉じられると、
ドアスイッチがオンからオフに変化するのでステップS
6の判断が肯定になり、ステップS7に進んでリフレッ
シュ1のフラグRF1が0にされる。次のステップS8
では、I送信要求信号送信処理が実行されるのを許可す
るタイマ割込み許可ビットがセットされ、タイマ割込み
によるI送信要求信号の送信が可能になる。その後、処
理はステップS14、S15A、S30およびフローS
41を経てステップS2へ戻る。
【0049】エントリキー50が車外へ移動されると、
Bスモール送信要求信号が受信されるのでエントリキー
はBコ−ドを返送する。エントリキー50から返送され
るIDコ−ドが車両側の受信機で受信され、正規である
と判定されると、ステップS14の判断が肯定になる。
これにより、処理はステップS15に進んで、受信した
コードが、エントリキー50から送信された、ドアのロ
ック・アンロック用手動スイッチの操作によるマニュア
ルコードであるか否かの判断がなされる。この判断が肯
定の場合にはステップS16に進んでマニュアル処理
(手動スイッチ操作によるコードを判定する処理:詳細
説明は省略)がなされる。
【0050】ここでは送信要求信号の受信に応答したB
コードであるから、前記ステップS15の判断が否定に
なり、処理はステップS17に進んで前記マニュアルS
Wがオンにされているか否かが判断される。そして、該
ステップS17の判断が肯定の時はステップS2に戻る
が、ここでも否定になるのでステップS18に進んで、
コード判定の結果に基づいて車両ドアのロック・アンロ
ックを実行するウエルカム処理が実行される。
【0051】次に図9および10を参照して、図4のス
テップS18のウエルカム処理の動作を、まず乗員がエ
ンジンを停止して降車し、エントリキーが車両から遠ざ
かる場合について説明する。前述のように、乗員の降車
が判定されると、ステップS12(図4)でBスモール
送信要求信号送信が選択され、nが0にリセットされる
と共に、ステップS13でタイマ割込みによるB送信要
求信号送信が可能化される。そして、対応するBコード
の受信に応答してステップS18のウエルカム処理が始
まる。
【0052】まずステップS171では、エントリキー
から返送されて車両側で受信されたAコードが一致した
か否かの判断がなされるが、初めはA送信要求信号は送
信されないので、この判定は否定になり、処理はステッ
プS201へ進む。ステップS201で、受信したBコ
ードが一致していると判断された時には、ステップS2
02に進んで、Bコ−ド受信を示すBRECフラグが1
にされ、同時にAコ−ドの連続受信回数を示すIが0に
される。つぎのステップS204ではドアがアンロック
される。
【0053】つぎのステップS209では、ARECフ
ラグが1であるか否かの判断がなされるが、この時点で
はAコ−ドは受信されておらず、この判断は否定になる
のでステップS210に進んでATMフラグが1にされ
てA送信要求信号の間欠送信が可能になる。ステップS
211では前記nが0にされる。ステップS212で
は、I送信要求信号タイマ割込み許可ビットをクリアし
てI送信要求信号の送信を禁止する。ステップS214
ではBCHGフラグを0にする。Bコ−ドが連続受信さ
れている間は上記の処理が繰り返される。
【0054】ここで前記A送信要求信号に応答してエン
トリキーから返送されたAコ−ドが受信されると、ステ
ップS171の判定が肯定になるので、処理はステップ
S172に進み、ARECフラグを1にし、OUTフラ
グおよびRCHKフラグを0にして、エントリキー50
がA送信要求信号の受信可能範囲内にあることを登録
し、タイマT−OUTをリセットする。ステップS17
3では、Aコードの連続受信回数を示す変数Iに1を加
算して更新する(このとき、Iは1になる)。ステップ
S174では前記変数Iが2(1例として)になったか
どうかを判定するが、最初は2にならないのでステップ
S180へジャンプする。
【0055】ステップS180では、Bスモール送信要
求信号の選択を指示するBSTMフラグが1であるか否
かの判断がなされる。今はBSTMフラグは1であるの
でこの判断は肯定となり、処理がステップS181に進
んで、B送信要求信号のBスモールからBラージへの切
り換えを開始するBCHGフラグが1であるか否かの判
断がなされる。BCHGフラグは0にされているので、
ステップS182に進んでBCHGタイマが例えば30
秒に設定される。
【0056】この設定時間は、その間にエントリキーが
車両から十分に離れてBラージ送信要求信号の受信可能
範囲外へ出てしまうことが期待できるように、例えば経
験的または実測に基づいて選定されることができる。そ
の後、処理はステップS184に進んでBCHGフラグ
が1にされる。次に、ステップS185で、BCHGタ
イマが0になったか否かの判断がなされる。初めは0で
ないので、ステップS2へ戻る。
【0057】その後、エントリキーからのAコ−ドが受
信されると、処理はステップS174からステップS1
80へジャンプし、さらにステップS181からステッ
プS185へジャンプする。前にBCHGタイマに設定
された時間(30秒)が経過するまではステップS18
5の判定が否定になるので直ちにステップS2へ戻る
が、前記設定時間が経過すると、ステップS185の判
定が肯定になる。
【0058】その結果、処理はステップS186に進ん
でBスモール送信要求信号を選択する前記BSTMフラ
グが0にされ、ステップS187ではBラージ送信要求
信号を選択するBLTMフラグが1にセットされる。そ
の結果、タイマ割込みによってBラージ送信要求信号が
送信されるようになるが、このときはエントリキーは十
分に車両から離れてその受信可能範囲外へ出ているの
で、Bラージ送信要求信号を受信することはできず、し
たがって返送信号であるBコ−ドは返送されない。
【0059】エントリキーがBスモール送信要求信号の
受信可能範囲(図13参照)外へ遠ざかると、車両側で
はBコ−ドが受信されず、Aコ−ドのみが連続して受信
されるようになるので、ウエルカム処理ではステップS
171の判定のみが連続して肯定となるようになる。そ
の結果、ステップS173で変数Iが2に更新されてス
テップS174の判定が肯定になり、処理はステップS
176に進んでドアがロックされる。
【0060】エントリキーがさらに車両から離れると、
ついにはA送信要求信号も受信しなくなり、Aコ−ドの
返送もなくなる。この状態での処理は、図4のステップ
S14の判定が否定になってステップS15Aから図5
のS30へ進むようになり、フローS41で、前述した
ようなステップS31、S32の判定が行なわれ、ステ
ップS33でT−OUTタイマにm秒が設定される。そ
してステップS35の判定が否定の間はステップS2へ
戻って循環する。
【0061】Aコードの返送がなく、図5のフローチャ
ートにおいて、T−OUTタイマに設定された時間m秒
が経過して前記ステップS35の判断が肯定になると、
すなわちエントリキー50からの返送信号がm秒間受信
されないと、処理はステップS36〜S39に進んで、
ウエルカム処理に関するフラグである、AREC,BR
EC,BLTM,BSTMフラグが、それぞれ、0にイ
ニシャライズされると共に、ステップS40に進んで、
OUTフラグが1にされ、エントリキー50がA送信要
求信号の受信可能範囲外であることが記録される。その
後、最初のステップS2へ戻って前述の処理を繰り返
す。
【0062】このときはBLTMおよびBSTMフラグ
が共に0にされているので、図3のt8 より後、図2の
t1 以前の状態に相当し、A送信要求信号のみが間欠送
信されている。もちろん、この間はA送信要求信号はエ
ントリキーによって受信されないので、Aコードは返送
されない。
【0063】つぎに、エントリキー50が遠方から車両
に近付いて乗員が乗車する場合について説明する。エン
トリキーがA送信要求信号を受信しない遠距離位置から
同信号の通信範囲内の位置にまで近付くとまずA送信要
求信号が受信され、これに応答してエントリキーがAコ
−ドを返送する。車両側では正規なIDコードが受信さ
れるので、ステップS14の判定が肯定となって処理は
ステップS15に進み、受信したコードがマニュアルコ
ードであるか否かの判断がなされる。
【0064】この判断が肯定の場合にはステップS16
に進んで、マニュアル処理がなされる。ここではマニュ
アルコ−ドの受信でないから、前記ステップS15の判
断が否定になり、処理はステップS17に進んでマニュ
アルSWがオンにされているか否かが判断される。そし
て、該ステップS17の判断が肯定の時はステップS2
に戻るが、ここでは否定になるのでステップS18に進
んで図9のウエルカム処理が実行される。
【0065】ウエルカム処理では、ステップS171の
判定が肯定、ステップS174の判定は否定になるの
で、処理はステップS180へジャンプされる。この時
はステップS180の判定も否定であるので、ステップ
S188でBLTMフラグが1かどうかを判定する。こ
の段階では、BLTMフラグは1にされていないので、
処理はステップS189へ進み、BLTMフラグが1に
されてBラージ送信要求信号送信が選択され、さらにス
テップS190で変数nに1がセットされる。Aコ−ド
のみが受信されている間は上記の処理が繰り返され(た
だし、ステップS188の判定は肯定になるので、ステ
ップS189及び190の処理はジャンプされる)、A
送信要求信号およびBラージ送信要求信号がそれぞれ予
定の周期で間欠送信される。
【0066】使用者が乗車のためにさらに車両に近付く
と、エントリキーは車両から発信されるBラージ送信要
求信号をも受信するようになり、Bコードを返送するよ
うになる。返送されたBコ−ドが車両側で受信される
と、ステップS171の判定が否定、ステップS201
の判定が肯定となり、ステップS204でドアがアンロ
ックされる。このときは既にAコ−ドが受信されている
のでステップS209の判定が肯定になり、ステップS
212でI送信要求信号の送信を禁止する。つぎのステ
ップS214では、BCHGフラグを0にしてBラージ
送信要求信号送信からBスモール送信要求信号送信への
切り換えを禁止してこの処理を抜ける。
【0067】乗員が車両のドアを開けて車内にはいり、
ドアを閉めると、ステップS6(図4)の判定が肯定に
なり、ステップS8で、I送信要求信号の送信を許可す
るタイマ割込み許可ビットがセットされ、I送信要求信
号の間欠送信のタイマ割込みが許可される。なおこの状
態では、エントリキーはAおよびB送信要求信号を受信
しないので(これらの送信要求信号は車外に向けて送信
されるから)、車両側ではAコードおよびBコ−ドはい
ずれも受信されない。
【0068】エントリキー50がこのI送信要求信号を
受信してIコ−ドを返送し、これが車両側で受信される
と、メインフローのステップS14、S15およびS1
7を経た後、図9のウエルカム処理に入る。そしてステ
ップS171、S201の判定が否定になるので、図1
0のステップS221に進む。なお、前記図10の鎖線
SCで囲まれた各処理は既知のイモビライザ機能の処理
である。
【0069】前記ステップS221では、イモビチェッ
クが済んでいるかを示すIMDONEフラグが1である
か否かの判断がなされる。この時点では前記判断は否定
であるからステップS222に進んでイモビチェックが
行われる。このイモビチェックでは、図11を参照して
詳細に後述するように、受信したIコ−ドが正当なもの
か否かが判定され、正当なものであるときは、これを示
すIMOKフラグが1にされる。つぎのステップS22
3では、イモビチェックの結果がOKか否かの判断がI
MOKフラグを参照して行なわれる。
【0070】前記ステップS223の判断が否定の時に
は、ステップS227でエンジンを不作動状態にする
が、判断が肯定の時にはステップS224に進んでエン
ジンの始動を許可する。ステップS225ではATMフ
ラグが0にされ、さらにステップS226ではAREC
フラグが0にされる。なお、この時点で、BLTMフラ
グを0にして、送信要求信号の送信を停止することも可
能である。つぎにIコ−ドが受信されたサイクルで、前
述と同様にして処理がステップS221に達すると、こ
の判断は肯定になるので、ステップS228へ進み、I
送信要求信号のタイマ割込み許可ビットをクリアしてI
送信要求信号の間欠送信を禁止する。
【0071】なお前記IMOKフラグの情報は、通信線
(バス)32を介してFI−ECU33へ伝送される
(図1参照)。前記FI−ECU33は、前記IMOK
フラグの値に応じて、すなわち、その値が1のときはエ
ンジンを作動させるように、また反対に値が0のときは
エンジンを不作動にするように、それぞれ燃料ポンプ、
燃料噴射装置、点火装置(いずれも図示せず)などを制
御する。
【0072】また、前記図9の鎖線SBで囲まれた各処
理は、Bコード送信要求信号の受信可能範囲すなわち受
信可能領域に、乗車時と降車時とでヒステリシスを持た
せ、降車して車両から離れるときにはBスモール送信要
求信号を選択して早期にドアロックを行ない、反対に乗
車のために車両に近付くときには、可及的早目にドアの
アンロックを行なうためにBラージ送信要求信号を選択
するための処理である。
【0073】乗員が乗り込んでIGN.SWがオンにさ
れると、図4の前記ステップS2の判断が肯定になるの
でステップS21へ進む。そして、後で図8を参照して
詳述するリフレッシュ2の処理、すなわちウエルカム機
能に関するフラグの初期化の動作が行われる。つづくス
テップS22では、IMOKフラグが1である(イモビ
チェックの結果が適正だった)か否かの判断がなされ
る。今はこの判断が肯定であるのでステップS23に進
んで、エンジンを作動可能とする処理が行われる。
【0074】次のステップS25では、IMDONEフ
ラグ(イモビチェックが済んでいることを示す)も1に
されているからこの判定も肯定になり、ステップS28
へ進んで、I送信要求信号のタイマ割込み許可ビットが
クリアされて同信号の送信が禁止される。車両の運転中
はIGN.SWがオンに保持されるので、前述の処理が
循環される。
【0075】なお、前記ステップS25の判断が否定で
あるときは処理がステップS26に進み、前記ステップ
S8と同様の処理である、I送信要求信号の送信を許可
するタイマ割込み許可ビットがセットされる。つづくス
テップS27では、図11を参照して後述するイモビチ
ェックの処理がなされる。その後処理はステップS2か
らステップS22へ進む。
【0076】IGN.SWがACCまたはOFF位置へ
回動されてエンジンが停止されるとステップS2の判定
が否定になり、処理はステップS3の側へ進んで前述し
た降車時の処理が行われる。
【0077】次に図6を参照して、前述したウエルカム
処理で実行される送信要求信号の送信処理について説明
する。該送信要求信号送信処理は、x秒毎のタイマ割込
みで行われ、対応する送信要求信号送信選択フラグが1
であることを条件に、AまたはB(BラージまたはBス
モール)送信要求信号が間欠的に送信される。なお、A
送信要求信号、Bラージ送信要求信号、Bスモール送信
要求信号については、図2、図3および図13などを参
照して前述したとおりである。
【0078】まずステップS91では、MOD(n,
3)=0が成立するか否かの判断がなされる。該MOD
(n,3)は、先にステップS190やS211に関し
て説明した変数nを3で除算した時の余りを示す。MO
D(n,3)=0が成立する時には、ステップS92に
進んで、ATMフラグが1であるか否かの判断がなされ
る。この判断が肯定の時にはステップS93に進んで、
A送信要求信号が送信される。
【0079】一方、前記除算の余りが1または2で、前
記ステップS91の判定が否定であるか、またはステッ
プS92の判断が否定の時には、ステップS94に進ん
でBSTMフラグが1であるか否かの判断がなされる。
この判断が肯定の時にはステップS95に進んでBスモ
ール送信要求信号が送信される。ステップS94の判断
が否定の時にはステップS96に進んでBLTMフラグ
が1であるか否かの判断がなされる。この判断が肯定の
時にはステップS97に進んで、Bラージ送信要求信号
が送信される。
【0080】次に図7を参照して、ステップS3のリフ
レッシュ1(図4)の詳細について説明する。ステップ
S101では、リフレッシュ1の処理が既に済んでいる
ことを示すRF1(リフレッシュ1)フラグが1か否か
が判定され、これが肯定、すなわち前記処理が終了して
いる場合には、出口(EXIT)に進む。初めは前記判
定が否定になる。次のステップS103では、該IMO
Kフラグが0にされ、ステップS104では、IMDO
NE(イモビチェック済み)フラグが0にされ、ステッ
プS105では、IMCHK(イモビチェック開始)フ
ラグが0にされる。
【0081】この結果、イモビシステムに関するフラグ
の初期化が終了する。ステップS109では、前記RF
1フラグが1にされてリフレッシュ1処理済みが登録さ
れ、ステップS110では、RF2フラグが0にされて
リフレッシュ2未処理が登録される。
【0082】次に図8を参照して、前記ステップS21
のリフレッシュ2(図4)の処理動作の内容を具体的に
説明する。ステップS121では、前記RF2フラグが
1であるか否か、すなわちリフレッシュ2の処理が既に
済んでいるか否かの判断がなされ、この判断が肯定の場
合には、出口(EXIT)に進む。一方、否定の時に
は、ステップS122,S123,S124を順次実行
し、それぞれのステップでATMフラグ、BLTMフラ
グ、BSTMフラグが0にされる。なお、これらの処理
は、前述したように、A、Bラージ、Bスモール送信要
求信号の送信を禁止する処理である。
【0083】次のステップS125、S126では、そ
れぞれARECフラグ、BRECフラグが0にされる。
これらの処理は、車両側から送信した送信要求信号に応
答してエントリキー50から返送されるコードが車両側
の受信機で未だ受信されていないことを登録する処理で
ある。ステップS128では、送信すべき送信要求信号
の選定変数であるnが0にされる。
【0084】ステップS129では、エントリキー50
がA送信要求信号の受信可能範囲外にあることを示すO
UTフラグが0(否定)にされ、ステップS130で
は、エントリキー50がA送信要求信号の受信可能範囲
内にあるかどうかを検知する制限時間を設定するT−O
UTタイマが未だ始動されていないことを表わすため
に、RCHKフラグが0にされる。ステップS131で
は送信要求信号送信タイマ割込み許可ビットがクリアさ
れ、前記タイマ割込みが禁止される。
【0085】以上の処理により、ウエルカム機能に関す
るフラグ等の初期化が終了する。次いで、ステップS1
35では、前記RF2フラグが1にされてリフレッシュ
2処理済みが登録され、ステップS136では、RF1
フラグが0にされてリフレッシュ1未処理が登録され
る。
【0086】次に図11を参照して、前記ステップS2
22(図10)のイモビチェックの処理の詳細を説明す
る。まずステップS230では、イモビチェックが開始
されたことを示すIMCHKフラグが1であるか否かの
判断がなされる。イモビチェックが開始されておらず、
前記判断が否定の時には、ステップS235に進んでイ
モビチェックタイマT−IMCHKにイモビチェック動
作時間(例えば30秒)がセットされる。ステップS2
36ではIMCHKフラグが1にされる。
【0087】イモビチェックが開始されており、前記ス
テップS230の判断が肯定の時にはステップS231
に進み、エントリキーから送信されたイモビコードI
が、予め車両側の記憶回路5または13に記憶されたコ
−ドと一致したか否かの判断がなされる。この判断が肯
定の時には、ステップS232に進んでイモビコ−ド照
合が確認されたことを示すIMOKフラグが1にされ、
さらにステップS233へ進む。これにより、前述のよ
うに、FI−EUC33はエンジンが作動するように制
御する。
【0088】前記ステップS231の判断が否定の時に
は処理がステップS246へ進み、前記IMCHKタイ
マがタイムアップしたか否かの判断がなされる。この判
断が否定ならばイモビチェック処理を抜け、一方前記ス
テップS246の判断が肯定の時にはステップS233
に進む。ステップS233では、イモビチェックが終了
したことを示すIMDONEフラグが1にされる。
【0089】図12は、例えばステップS26(図4)
でI送信要求信号タイマ割込み許可ビットがセットされ
た状態で、前記I送信要求信号を間欠送信する処理であ
り、例えばz秒毎にタイマ割込みがなされる。最初のス
テップS271でIMDONEフラグを参照してイモビ
チェックが済んでいるか否かを判定し、済んでいないと
きにはステップS272に進んでI送信要求信号が送信
される。イモビチェックが済んでおり、前記ステップS
271の判断が肯定のときは、そのまま何もしないでこ
の処理を抜ける。
【0090】この実施例によれば、車両から携帯送受信
機に向けて送信される送信要求信号の受信可能範囲が、
乗員が降車して車両から離れる場合のBスモール送信要
求信号に比較して、遠くから車両に近付いて乗車する場
合のBラージ送信要求信号の方が大きく設定されるの
で、乗車時にはドアの自動アンロックを早目に確実に完
了することができ、走って車両へ戻った場合にもドアの
アンロックが間に合わないような不便が解消される。
【0091】一方、降車時には送信要求信号の受信可能
範囲が狭く設定されるので、ドアのロックを早期に行な
って盗難防止を効果的に達成できるのみならず、さらに
ドアロック機構(アクチュエータ)の作動音やシルコン
スイッチのロック位置への移動などによって聴覚的、視
覚的に容易に確認されるので、ドアロックを表示するた
めの特別な部材を付加したしすること無しに、乗員に心
理的な安心感を与えることができる。このようにして、
車両の商品価値を高めることができる。
【0092】さらにこの実施例によれば、広い受信可能
範囲で、送信間隔の大きいA送信要求信号をエントリキ
ーが受信してその応答を車両に向かって返送し、この返
送信号が正当なエントリキーからの応答であることが車
両側のウエルカムコ−ド判定によって確認された場合の
み、A送信要求信号に対して、格段に狭い受信可能範囲
のB送信要求信号が、A送信要求信号の送信間隔の間に
送信される。換言すれば、正当なエントリキーを所持し
ない、当該車輛とは無関係の人物や物体が図13のA領
域(A送信要求信号通信エリア)内に存在していても、
前記B送信要求信号は送信されることがない。
【0093】それ故に、実際にドアのロック、アンロッ
クを制御するためのB送信要求信号の送信を必要最小限
に抑えて車両バッテリの消費電力量を低減することがで
きる。また、正当のエントリキーを所持したものが車両
に近づいたときには、送信要求信号の送信間隔が実質的
に小さくなるので、車両に対するエントリキーの位置を
正確に判定できる。その結果、前記消費電力量をあまり
増やさずに、比較的狭い最適な受信可能範囲と最適な送
信時期(間隔)を有するB送信要求信号を送信し、車両
からエントリキーまでの距離に応じて適切な車両ドアの
自動アンロック、ロックなどの車載機器制御を的確に実
施することができる。すなわち、省電力とエントリキー
による的確な車載機器の制御を両立させることができ
る。
【0094】前述の実施例では、ドアのロック・アンロ
ックを直接制御するためのBスモール、Bラージ送信要
求信号の他に、これらよりも広い受信可能範囲を有する
A送信要求信号を車両から送信するようにしたが、当業
者には容易に理解されるように、ドアの自動ロック・ア
ンロックを制御するための限界となる、車両からエント
リキーまでの距離にヒステリシス特性を持たせるために
は、前記A送信要求信号は必須ではなく、これを省略す
ることができる。
【0095】つぎに、前記A送信要求信号を省略した本
発明の他の実施例を説明する。図17は、エンジンが停
止されて乗員が降車し、車両から離れるときのドアの自
動ロック動作を、また図18は、逆に乗員が遠方から車
両に近付いて乗車するときのドアの自動アンロックの動
作を示すタイムチャートである。
【0096】走行していた車両1が停車され、図17に
示されているように、時刻t1 にIGN.SWがON位
置からACC位置に回動されると、FI−ECU33は
エンジン作動不能状態にされる。時刻t2 にドアSWが
オフ(ドア閉)からオン(ドア開)になると、乗員が降
車しようとしていると判断されてBスモール送信要求信
号(図13に符号BSで示す受信可能範囲を有する:例
えば、300KHz)の送信が開始される。その後は予
定の時間間隔(p秒)で、Bスモール送信要求信号が車
両から車外に向けて送信される。さらに時刻t3 にドア
SWがオンからオフ(ドア閉)に変化するのに応答し
て、I送信要求信号が予定の周期で車内に向けて送信さ
れ始める。
【0097】エントリキーが車外に出ると、該エントリ
キーはI送信要求信号を受信しなくなる一方、前記Bス
モール送信要求信号を受信するようになり、この受信に
応答してBコードを返送する。時刻t4 に、該Bコード
が受信されてそのウエルカムコード判定が成立すると、
I送信要求信号の送信が停止される。一方Bスモール送
信要求信号は、車載受信機がエントリキーからの返送信
号を受信している間中、間欠的に送信されつづける。
【0098】エントリキーが車両から次第に離れて、図
13のBSエリアの外に出るとBスモール送信要求信号
は受信されなくなるので、Bコ−ドの返送はなくなる。
車両側で、Bコードが予定期間の間受信されなくなると
(例えば、予め設定された時間である時刻t5 から時刻
t6 までのt0 秒の間にBコードが一度も受信されない
と)、時刻t6 においてドアがロックされる。その後、
前記Bスモール送信要求信号よりも受信可能範囲の広い
Bラージ送信要求信号(図13に符号BLで示す受信可
能範囲を有する:例えば、100KHzまたは300K
Hz)が予定の周期(p秒)で間欠的に送信される。こ
のときはエントリキーは、Bラージ送信要求信号を受信
できないほど十分に車両から離れており、Bコ−ドの返
送は行なわれない。
【0099】なおこの場合、Bラージ送信要求信号の送
信周期はBスモール送信要求信号のそれと同じでも良い
が、後者のそれよりも長くしてもよい。また変形例とし
て、図17に点線で示すように(時刻t7 )、Bコ−ド
が受信予想時刻に(予定回数)受信されなかったことが
確認された後にドアをロックしても良い。
【0100】エントリキーが車外にあり、かつ車両から
十分に離れていて車両ドアがロックされている降車また
は駐車状態においては、前述し、また図18の左端に示
されているように、車両からはBラージ送信要求信号
が、予定の時間(p秒)間隔で、図13に符号BLで示
す広い受信可能範囲を有する強度で発信されている。エ
ントリキーを所持している乗員が、Bラージ送信要求信
号の受信可能範囲BL内の距離にまで接近してくると、
該エントリキーが時刻t1 に前記Bラージ送信要求信号
を受信する。
【0101】前記受信に応答してエントリキーは、Bコ
ードを返送する。車両側でこのBコ−ドを受信し、ウエ
ルカムコード判定によって正規のコードであると判定さ
れると、時刻t2 に車両ドアがアンロックされる。そし
て、時刻t3 にドアが開けられ(ドアSWオン)、次い
で時刻t4 に該ドアが閉められると、乗員が乗車し終っ
たと判断され、当該車内を受信可能範囲とするI送信要
求信号が発信される。
【0102】エントリキーが該I送信要求信号に応答し
てイモビコード(Iコード)を返送すると、車両側では
イモビコード判定をし、時刻t5 にIコードが一致する
と、FI−ECU33をエンジン作動可能状態にすると
共に、I送信要求信号の送信が禁止される。続いて時刻
t6 に、イグニッションSW(IGN.SW)がON
(またはACC)位置まで回転されると、Bラージ送信
要求信号の送信が停止されると共に、後述するリフレッ
シュ2処理が実行される。
【0103】なお図中に点線・二点鎖線で示したよう
に、I送信要求信号の送信はドアのアンロック後のドア
開操作に応答して行なってもよく、Bラージ送信要求信
号の送信停止は、Iコードの一致やイグニッションスイ
ッチのロック位置からの操作に応答して行なってもよ
い。さらに、Bラージ送信要求信号の送信停止を、ドア
の開閉に伴うドアスイッチのオン・オフ変化に応答して
実行することもできる。また、以上では、エントリキー
がBスモール、Bラージ送信要求信号の受信に応答して
返送するBコ−ドは同一のものであるとして説明した
が、これらを互いに識別可能な特性にしても良いことは
当然である。
【0104】次に、図19ならびに図20および21の
フローチャートを参照して、前記スマートエントリユニ
ット1の動作の概要を説明する。なお、図19は図4と
組合わせられてメインフローを構成し、図20および2
1は共同してウエルカム処理の手順を示す。これらの図
において、前述の図4、5および9、10と同一のステ
ップ符号は同一内容を示すので、以下の説明においては
それらの説明は簡略化または省略し、相違点の処理のみ
を述べる。
【0105】まず降車時の処理について説明する。図1
7のt1 時点で、停車のために乗員が該IGN.SWを
オフにすると、手順は図4のステップS5を経てステッ
プS10に達し、降車のために乗員がドアを開けると、
ドアスイッチがオフからオンに変化するのでステップS
10の判定が肯定になる。つづくステップS12で、B
スモールTMフラグが1にされ、受信可能範囲の小さい
Bスモール送信要求信号の送信が選択される。
【0106】つづくステップS14では、エントリキー
50から返送される送信信号が受信されていないので、
ステップS15AからステップS30(図19)へ進
み、ステップS35からステップS2へ戻る。なお図1
9のステップS31およびS40のOUTフラグは、本
実施例の場合は、エントリキーがBラージ送信要求信号
の受信可能範囲内にはないことを示している。乗員が降
車し終ってドアが閉じられると、ドアスイッチがオンか
らオフに変化するのでステップS6の判断が肯定にな
り、ステップS14、S15A、S30およびフローS
41を経てステップS2へ戻る。
【0107】エントリキー50が車外へ移動されると、
Bスモール送信要求信号が受信されるのでエントリキー
はBコ−ドを含む返送信号を返送し、これが車両側の受
信機で受信されるので、ステップS15からステップS
18に進んでウエルカム処理が実行される。
【0108】次に図20および21を参照して、前記ウ
エルカム処理の動作を説明する。まず乗員がエンジンを
停止して降車し、エントリキーが車両から遠ざかる場合
について説明する。前述のように、乗員の降車が判定さ
れると、Bスモール送信要求信号送信が可能化され、対
応するBコードの受信に応答してステップS18のウエ
ルカム処理が始まる。
【0109】最初のステップS201で、受信したBコ
ードが一致していると判断された時には、ステップS2
02Aに進んで、Bコ−ド受信を示すBRECフラグが
1にされ、同時にOUTフラグおよびRCHKフラグを
0にして、エントリキー50がBコード受信可能範囲内
にあることを登録し、タイマT−OUTをリセットす
る。ステップS204では、ドアがアンロック状態に保
持される。
【0110】エントリキーがさらに車両から離れ、Bス
モール送信要求信号の受信可能範囲(図13参照)外へ
遠ざかると、ついにはBスモール送信要求信号を受信し
なくなり、エントリキーはBコ−ドを含む返送信号の返
送をしなくなる。車両側ではBコ−ドが受信されなくな
るので、図4のステップS14の判定が否定になってス
テップS15Aから図19のステップS30、フローS
41へ進むようになる。
【0111】図19のフローチャートにおいて、T−O
UTタイマに設定された時間t0 秒が経過して前記ステ
ップS35の判断が肯定になると、すなわちBコードが
t0秒間受信されないと、処理はステップS37〜S4
0に進んでBRECおよびBSTMフラグがそれぞれ、
0にイニシャライズされると共に、ステップS38Aで
はBLTMフラグが1にされて受信可能範囲の広いBラ
ージ送信要求信号が選択される。さらにステップS40
で、OUTフラグが1にされてエントリキー50がBコ
ード受信可能範囲外であることが記録される。
【0112】そしてステップS45でドアをロックす
る。その後、最初のステップS2へ戻って前述の処理を
繰り返す。このときはBLTMフラグが1、かつBST
Mフラグが0にされているので、図17のt6 より後、
図18のt1 以前の状態に相当し、Bラージ送信要求信
号が間欠送信されている。しかし、このときはエントリ
キーは十分に車両から離れてその受信可能範囲外へ出て
いるいるので、Bラージ送信要求信号を受信することは
できず、したがってBコ−ドは返送されない。
【0113】つぎに、エントリキー50が遠方から車両
に近付いて乗員が乗車する場合について説明する。図1
8の左端に示すように、Bラージ送信要求信号が間欠送
信されている状態で、エントリキーがその受信可能範囲
内の位置にまで近付くと、Bラージ送信要求信号が受信
され、これに応答してエントリキー50がBコ−ドを含
む返送信号を返送する。車両側ではBコ−ドが受信され
るので、ステップS14の判定が肯定となって図20の
ウエルカム処理が実行される。
【0114】この段階のウエルカム処理では、ステップ
S201の判定が肯定になるので、前述のステップS2
02A、S204、S212の処理が行なわれ、ドアが
アンロックされる。乗員が車両のドアを開けて車内に入
ると、エントリキー50がI送信要求信号を受信してI
コ−ドを含む返送信号を返送するようになり、図20の
ウエルカム処理に入る。そしてステップS201の判定
が否定になるので、図21のステップS221、ステッ
プS223からステップS224に進んでエンジンの始
動を許可する。つぎのステップS226AではBREC
フラグが0にされる。なお、この時点で、BLTMフラ
グを0にして、送信要求信号の送信を停止することも可
能である。
【0115】乗員が乗り込んでIGN.SWがオンにさ
れると、図4の前記ステップS2の判断が肯定になるの
でステップS21へ進み、同図に関して前述した処理が
行なわれ、イモビコード照合が適正に行なわれたか否か
の判断結果にしたがって、エンジンを不作動または始動
可能にする処理が行われる。車両の運転中はIGN.S
Wがオンに保持されるので、前述の処理が循環される。
【0116】IGN.SWがACCまたはOFF位置へ
回動されてエンジンが停止されるとステップS2の判定
が否定になり、処理はステップS3の側へ進んで前述し
た降車時の処理が行われる。
【0117】次に図22を参照して、前述したBラー
ジ、Bスモール送信要求信号の送信処理について説明す
る。該送信要求信号送信処理は、p秒毎のタイマ割込み
で行われ、図6の場合と同様に、BスモールまたはBラ
ージ送信要求信号の送信を選択するフラグが1であるこ
とを条件に、対応するB送信要求信号が間欠的に送信さ
れる。
【0118】ステップS94BではBSTMフラグが1
であるか否かの判断がなされる。この判断が肯定の時に
はステップS95Bに進んでBスモール送信要求信号が
送信される。ステップS94Bの判断が否定の時にはス
テップS96Bに進んでBLTMフラグが1であるか否
かの判断がなされる。この判断が肯定の時にはステップ
S97Bに進んで、Bラージ送信要求信号が送信され
る。
【0119】なお、Bラージ送信要求信号、Bスモール
送信要求信号については、図2、図3および図13など
を参照して前述したとおりである。またこれらの間欠送
信周期を、Bラージ送信要求信号の方がBスモール送信
要求信号よりも長くなるようにしても良い。
【0120】本実施例のメインフローにおける、ステッ
プS3のリフレッシュ1やイモビチェックの処理は前述
した図7、図11と同一であり、前記ステップS21の
リフレッシュ2の処理内容は、図8のそれからステップ
S122、S125を除いたものである。
【0121】この実施例によれば、広い受信可能範囲を
有し、したがって電力消費の比較的大きいA送信要求信
号を送信しないので、車両バッテリの消費電力をより一
層節減し、また構成や制御を簡略化しながら、ドアの自
動遠隔制御の利便性を改善することができる。
【0122】以上では、車両の全ドアに共通のB送信要
求信号およびこれに応答する返送信号を用いる例を説明
したが、この場合は、エントリキーが遠くから近付いて
図13に符号BLで示したような予定距離内に入ると、
すべてのドアが同時にアンロックされてしまう。
【0123】このような事態を避けるために、図14の
概念図に示すように、左右の各ドア2a、2bおよび後
部トランク2cごとに固有の、大小受信可能範囲を有す
るB送信要求信号B1S、B1L、B2S、B2L、B
3S、B3Lを、前述と同様のヒステリシス特性を持た
せて送信するようにし、ドアのロックは、例えば、どれ
か1つのB送信要求信号に対応するBコ−ドが受信され
なくなったときに全ドア同時に実行するが、反対にアン
ロック時には、どのドアに対応するBラージ送信要求信
号の返送信号(Bコ−ド)が車載受信機で受信されるか
にしたがって、受信されたBコ−ドに対応する特定のド
アのみをアンロックするようにすることができる。
【0124】またこのように、ドアごとに固有のB送信
要求信号および返送コ−ドを用いる場合には、例えば図
9のウエルカム処理フローにおいて、ステップS201
でドアごとの固有コ−ドの一致を判定するように修正す
れば良いことは、当業者には明らかであるので、その詳
細フローの図示およびその説明は省略する。なおこの場
合も、さきの実施例の場合と同様に、受信可能範囲がB
ラージ送信要求信号よりも大きいA送信要求信号を省略
できることは当然である。
【0125】図15は、上述した本発明の各実施例に好
適な、エントリキーから送信されるコード信号のコード
フォーマット構成の1例を示す図である。なお、コード
信号とは、送信要求信号に応答してエントリキーから送
信される返送信号、およびエントリキーのマニュアルS
Wの操作で送信されるマニュアルコードを含めた総称で
ある。同図において、CDAはスタートビット、CDB
は識別コ−ド、CDIDは車両ごとに固有の1Dコ−
ド、CDFは機能コ−ドであり、括弧内の数字はビット
数の1例を表している。基本的にIDコードにより、エ
ントリキーが正規なものか否かを判定し、機能コードに
より、Aコード(探査コード)かBコード(ドアロック
制御基本コード)かを識別している。4ビットの機能コ
−ドは例えば、図13の場合はAコ−ド=[100
0]、Bコ−ド=[1001]、マニュアルロックコー
ド=[1100]、マニュアルアンロックコード=[1
101]であり、また図14の場合はAコ−ド=[10
00]、ドライバドア用Bコ−ド=[1001]、アシ
スタントドア用Bコ−ド=[1010]、トランク用B
コ−ド=[1011]とすることができる。
【0126】図16は、同じく本発明の各実施例に好適
なイモビ(盗難防止)用の返送信号のフォーマット構成
の1例を示す図である。周知のように、イモビ用のコ−
ド照合は盗難防止の上で極めて重要であるので、他のコ
−ドとはその構成を異にするのが望ましい。同図におい
て、CDAはスタートビット、CDBは識別コ−ド、C
DIMはイモビ用IDコ−ドである。もちろん、Iコ−
ドを他のA、Bコ−ドと同様に機能コード部で識別する
ようにしてもよい。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、車両から携帯送受信機
に向けて送信される送信要求信号の受信可能範囲が、乗
員が降車して車両から離れる場合に比較して、遠くから
車両に近付いて乗車する場合の方が大きく設定されるの
で、乗車時にはドアの自動アンロックを早目に確実に完
了することができ、走って車両へ戻った場合にもドアの
アンロックが間に合わないような不便が解消される。
【0128】一方、降車時には送信要求信号の受信可能
範囲が狭く設定されるので、ドアのロックを早期に行な
って盗難防止を効果的に達成できるのみならず、さらに
ドアロック機構(アクチュエータ)の作動音やシルコン
スイッチのロック位置への移動などによって、ドアロッ
ク動作が聴覚的、視覚的に容易に確認されるので、ドア
ロックを表示するための特別な部材を付加したしするこ
と無しに、乗員に心理的な安心感を与えることができ
る。このようにして、車両の商品価値を高めることがで
きる。
【0129】また乗員の乗車を検知し、乗員が乗り込ん
だ後は送信要求信号の送信が停止されるので送信要求信
号の送信時間が必要最小限に抑えられ、車載バッテリの
電力消費を抑えて消耗を減らすことができる。さらにエ
ンジンを始動状態にするイグニッションスイッチ操作を
検知して乗員の乗車を判断するので、乗員の乗車や車両
の始動時期をより正確に検知することができる。これに
より、例えば、降車後に忘れ物に気付いて一時的に再乗
車し、直ぐに降車するような場合には、送信要求信号の
送信が継続されているので確実にドアを自動施錠するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構造例を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の1実施例において、エントリキーが車
両に近付いて乗員が乗車する時のドアの自動アンロック
作用を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の1実施例において、乗員が下車してエ
ントリキーが車両から遠ざかる時のドアの自動ロック作
用を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の1実施例の動作を示すメインフローチ
ャートの1部である。
【図5】本発明の1実施例の動作を示すメインフローチ
ャートの残部である。
【図6】本発明の1実施例における送信要求信号のタイ
マ割込み送信処理を示すフローチャートである。
【図7】前記図4中のリフレッシュ1の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】前記図4中のリフレッシュ2の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】前記図4中のウエルカム処理の1部を示すフロ
ーチャートである。
【図10】前記図4中のウエルカム処理の残部を示すフ
ローチャートである。
【図11】前記図4中のイモビチェック処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の1実施例におけるI送信要求信号の
タイマ割込み送信処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の1実施例における車両からエントリ
キーまでの距離と各制御の関係を示す概念図である。
【図14】本発明の他の実施例における、車両の各ドア
からエントリキーまでの距離と各制御の関係を示す概念
図である。
【図15】本発明に用いるのに好適な各種返送信号のフ
ォーマット構成例を示す図である。
【図16】本発明に好適なイモビ用返送信号のフォーマ
ット構成例を示す図である。
【図17】本発明の他の実施例において、乗員が降車し
てエントリキーが車両から遠ざかる時のドアの自動ロッ
ク作用を説明するためのタイミングチャートである。
【図18】前記他の実施例において、エントリキーが車
両に近付いて乗員が乗車する時のドアの自動アンロック
作用を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】前記他の実施例の動作を示すメインフローチ
ャートの1部である。
【図20】前記他の実施例におけるウエルカム処理の1
部を示すフローチャートである。
【図21】図20のウエルカム処理の残部のフローチャ
ートである。
【図22】前記他の実施例におけるBスモール、Bラー
ジ送信要求信号のタイマ割込み送信処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…スマートエントリユニット、 3…入出力回路、
4、11…バス通信回路、 8、24、54…CPU、
9a,b,c…LF送信回路、 9f…RF受信回
路、 10…イグニッションスイッチ、 50…エント
リキー、 51…RF回路、 52…警報表示器、 5
3…整流トリガ回路、 56…手動ロックスイッチ、
57…手動アンロックスイッチ、 58…手動モード設
定スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 井村 義和 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 野澤 宗久 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 渡会 貞則 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下那珂字和田山 3700番地 株式会社ホンダロック内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 BB10 BB65 DD06 EE04 FF23 FF27 FF36 HH01 JJ03 KK03 LL00 LL01 SS02 SS04 TT00 5K048 AA15 AA16 BA42 BA52 CA11 EA14 EA16 EB03 FA07 HA04 HA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、予定範囲内で受信可能な
    送信要求信号を車外に向かって送信する送信機と、 前記送信機から送信された送信要求信号を受信して返送
    信号を送信する携帯送受信機と、 車両に搭載され、前記携帯送受信機から送信された返送
    信号を受信する車載受信機と、 前記返送信号の前記車載受信機による受信の有無に応じ
    て、前記車両のドアの施錠および解錠の少なくとも一方
    を制御する制御手段とを具備した車両ドアの遠隔制御シ
    ステムであって、 乗員の降車操作を検出する降車検出手段をさらに具備
    し、 前記送信機は、前記降車検出手段による降車検出に応答
    して第1範囲内で受信可能な送信要求信号の送信を開始
    し、前記車載受信機が前記返送信号を予定時間受信しな
    いときは、前記第1範囲より大きい第2範囲内で受信可
    能な送信要求信号の送信に切り換えることを特徴とする
    車両ドアの遠隔制御システム。
  2. 【請求項2】車両に搭載され、予定範囲内で受信可能な
    送信要求信号を車外に向かって送信する送信機と、 車両に搭載され、前記送信要求信号の受信に応答して携
    帯送受信機から送信される返送信号を受信する車載受信
    機と、 前記返送信号の前記車載受信機による受信の有無に応じ
    て、前記車両のドアの施錠および解錠の少なくとも一方
    を制御する制御手段とを具備した車両ドアの遠隔制御シ
    ステムであって、 乗員の降車操作を検出する降車検出手段をさらに具備
    し、 前記送信機は、前記降車検出手段による降車検出に応答
    して第1範囲内で受信可能な送信要求信号の送信を開始
    し、前記車載受信機が前記返送信号を予定時間受信しな
    いときは、前記第1範囲より大きい第2範囲内で受信可
    能な送信要求信号の送信に切り換えることを特徴とする
    車両ドアの遠隔制御システム。
  3. 【請求項3】最大の予定範囲内で受信可能な送信要求信
    号の受信に応答した前記返送信号が前記車載受信機によ
    って受信されないときは、前記送信機は、前記最大の予
    定範囲内で受信可能な送信要求信号の送信を継続するこ
    とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の車
    両ドアの遠隔制御システム。
  4. 【請求項4】乗員の乗車操作を検出する乗車検出手段を
    さらに具備し、 前記制御手段は、前記乗車検出手段による乗車検出に応
    答して、送信要求信号の送信を停止することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の車両ドアの遠隔
    制御システム。
  5. 【請求項5】前記乗車検出手段は、ドアのアンロック後
    に当該ドアが開または閉操作されることに応答して送信
    開始され、かつ車室内においてのみ受信可能な送信要求
    信号の受信に応答する前記携帯送受信機からの返送信号
    の、前記車載受信機による受信に基づいて、乗員の乗車
    を検出することを特徴とする請求項4に記載の車両ドア
    の遠隔制御システム。
  6. 【請求項6】前記乗車検出手段は、イグニッションスイ
    ッチの操作に基づいて、乗員の乗車を検出することを特
    徴とする請求項4に記載の車両ドアの遠隔制御システ
    ム。
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