JP2001089687A - インクジェット記録液、インクジェット記録方法及びカラートナー - Google Patents

インクジェット記録液、インクジェット記録方法及びカラートナー

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JP2001089687A
JP2001089687A JP26961099A JP26961099A JP2001089687A JP 2001089687 A JP2001089687 A JP 2001089687A JP 26961099 A JP26961099 A JP 26961099A JP 26961099 A JP26961099 A JP 26961099A JP 2001089687 A JP2001089687 A JP 2001089687A
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recording liquid
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JP26961099A
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Masaki Nakamura
正樹 中村
Atsushi Asatake
敦 朝武
Motoaki Sugino
元昭 杉野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現性上好ましい色相を有しており、耐光
性、耐湿性などの画像堅牢性が良好な色素を用いたイン
クジェット記録液、インクジェット記録方法及びカラー
トナーを提供する。 【解決手段】 少なくとも着色剤を含有するインクジェ
ット記録液において、下記一般式(1)で表される色素
のうち、還元電位が−1100mVから−800mV
(SCE)の間にある色素を少なくとも1種含有する事
を特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 〔式中、R1、R2は置換されても良いアルキル基を表
し、R1とR2が連結して環を形成しても良い。R3
4、R5、R6は、それぞれ独立に、水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基を表す。AとBは置換基を表す。但
し、少なくともAまたはBいずれかは、金属イオン含有
化合物とキレートを形成出来る基である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐光性、耐熱性、耐
湿性などの保存安定性が向上したシアン色素、およびそ
のキレート色素を用いたインクジェット記録液、インク
ジェット記録方法及びカラートナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】染料や顔料として知られている色素は、
繊維の染色剤、樹脂や塗料の着色剤、写真、印刷、複写
機、プリンターにおける画像形成剤、カラーフィルター
の光吸収剤などの様々な用途で広範に利用されている。
近年ではインクジェット、電子写真、銀塩写真、感熱転
写等を用いたカラーハードコピー用画像形成色素が種々
提案され、またエレクトロニクスイメージングの進展に
伴い、固体撮像管やカラー液晶テレビ用フィルター用色
素や半導体レーザーを利用した光記録媒体用色素等の需
要が増大しており、色素の利用分野が拡大している。
【0003】色素をインクジェット用のインクに使用す
る場合、種々の記録方式(1:ピエゾ素子の電気−機械
変換により液滴を圧力吐出させる方式、2:電気−熱変
換により気泡を発生させて液滴を圧力吐出させる方式、
3:静電力により液滴を吸引吐出させる方式など)に適
合すること、高い記録濃度を有し色調が良好であるこ
と、耐光性や耐熱性及び耐水性といった画像堅牢性に優
れること、被記録媒体に対して定着が早く記録後に滲ま
ないこと、インクとしての保存性に優れていること、毒
性等安全性に問題がないこと、安価であることなどが要
求される。このような観点から種々のインクジェット用
記録液が提案、検討されているが、要求の多くを同時に
満足するような記録液はきわめて限られている。イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックを用いたカラー画像記
録においては、例えばC.I.インデックスに記載され
ている従来から公知のC.I.ナンバーを有する染料、
顔料が広く検討されてきた。C.I.アシッドレッド5
2、CIアシッドブルー9のようなキサンテン系、C.
I.ダイレクトレッド20のようなアゾ系の水溶性染
料、銅フタロシアニンのようなフタロシアニン系を使用
したものが知られているが、キサンテン系は耐光性のよ
うな堅牢性に問題を有し、アゾ系、フタロシアニン系は
色調の鮮明性に欠けるといった色再現性に関する分光吸
収特性の問題を有していた。そこで、堅牢性及び色調を
改良した色素として、特開平10−30061号、同1
0−72560号にイミダゾールアゾメチンキレート色
素が記載されているが、堅牢性ではまだ不十分であっ
た。
【0004】更に、上記色素をカラートナーに使用する
場合を考える。電子写真方式を利用したカラーコピア、
カラープリンターにおいては、一般に樹脂粒子中に着色
剤分散させてなるトナー、又は樹脂粒子表面に着色剤を
付着させてなるトナーが用いられている。樹脂表面に着
色剤を付着させる方法は、表面のみの着色であるため十
分な着色効果を得ることは難しい。また、着色剤の表面
から離脱することで帯電性能が変化したり、定着ローラ
ー表面を汚染するという問題も発生する。そのため、粒
子内部に着色剤を分散させたトナーが広く用いられてい
る。かかるカラートナーに要求される性能として、色再
現性と、Over Head Projector(以
下OHP)における画像の透過性、耐光性が挙げられ
る。顔料を着色剤として粒子に分散させたトナーが特開
昭62−157051号、同62−255956号及び
特開平6−118715号に開示されているが、これら
のトナーは耐光性には優れるが、不溶性であるため凝集
しやすく、透明性の低下や透過色の色相変化が問題とな
っている。一方、染料を着色剤として使用したトナーが
特開平3−276161号、同2−207274号、同
2−207273号に開示されているが、これらのトナ
ーは逆に透明性が高く、色相変化はないものの、耐光性
に問題がある。
【0005】それぞれの用途に使用可能な色素には、共
通して次のような性質を具備していることが望まれてい
る。即ち、色再現性上好ましい色相を有すること、最適
な分光吸収特性を有すること、耐光性、耐湿性、耐薬品
性などの画像堅牢性が良好であること、モル吸光係数が
大きいこと等が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、再現
性上好ましい色相を有しており、耐光性、耐湿性などの
画像堅牢性が良好な色素を用いたインクジェット記録
液、インクジェット記録方法及びカラートナーを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0008】(1) 少なくとも着色剤を含有するイン
クジェット記録液において、下記一般式(1)で表され
る色素のうち、還元電位が−1100mVから−800
mV(SCE)の間にある色素を少なくとも1種含有す
る事を特徴とするインクジェット記録液。
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1、R2は置換されても良いアル
キル基を表し、R1とR2が連結して環を形成しても良
い。R3、R4、R5、R6は、それぞれ独立に、水素原
子、アルキル基、アルコキシ基を表す。AとBは置換基
を表す。但し、少なくともAまたはBいずれかは、金属
イオン含有化合物とキレートを形成出来るキレート形成
基である。〕 (2) 少なくとも着色剤を含有するインクジェット記
録液において、上記一般式(1)で表される色素のう
ち、還元電位が−1100mVから−800mV(SC
E)の間にある色素を配位子とした金属錯体化合物を少
なくとも1種含有する事を特徴とするインクジェット記
録液。
【0011】(3) 前記1又は2記載のインクジェッ
ト記録液を記録媒体上に噴霧して記録する事を特徴とす
るインクジェット記録方法。
【0012】(4) 少なくとも樹脂と着色剤を含むカ
ラートナーにおいて、上記一般式(1)で表される色素
のうち、還元電位が−1100mVから−800mV
(SCE)の間にある色素を少なくとも1種含有する事
を特徴とするカラートナー。
【0013】(5) 少なくとも樹脂と着色剤を含むカ
ラートナーにおいて、上記一般式(1)で表される色素
のうち、還元電位が−1100mVから−800mV
(SCE)の間にある色素を配位子とした金属錯体化合
物を少なくとも1種含有する事を特徴とするカラートナ
ー。
【0014】以下に本発明を更に詳しく説明する。本発
明の一般式(1)において、A、Bは置換基を表すが、
少なくともいずれかは金属イオン含有化合物とキレート
形成が出来るキレート形成基である。
【0015】好ましいキレート形成基とは、下記一般式
(2)に表される含窒素5員環が好ましい。
【0016】
【化3】
【0017】式中、Z1からZ4は、窒素原子または>C
−Rzを表す。ここで、Rzは水素原子又は、ハメット
σp値≦0.1電子供与性の基を表し、好ましいRz
は、電子供与性のアルキル基(例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、2−エチルへ
キシル基、エトキシエトキシ基、ポリエトキシエトキシ
基、)、電子供与性のアリール基(例えばフェニル基、
m−トリル基、p−メトキシフェニル基、o−ブトキシ
フェニル基、p−ジメチルアミノ基、メシチル基、m−
メチル−p−メトキシフェニル基)、電子供与性アルコ
キシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピル基、
ブトキシ基、エトキシエトキシエトキシ基など)、電子
供与性のアリールオキシ基(例えばフェノキシ基、m−
メチルフェノキシ基、p−メトキシフェニル基、o−ジ
メチルアミノフェノキシ基)、電子供与性の置換アミノ
基(例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基)など
である。
【0018】A、Bがキレート形成基でない場合は、い
ずれかの基が、電子供与性基(σp値≦0)であること
が好ましい。具体的には、電子供与性のアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、2−エチルへキシル基、エトキシエトキシ基、
ポリエトキシエトキシ基、スルホポリエトキシ基な
ど)、電子供与性のアリール基(例えばフェニル基、m
−トリル基、p−メトキシフェニル基、o−ブトキシフ
ェニル基、p−スルホエトキシ基、m−スルホ−p−ジ
メチルアミノ基、p−ジメチルアミノ基、メシチル基、
m−メチル−p−メトキシフェニル基など)、電子供与
性のヘテロ環基(例えば、ピロール基、イミダゾール
基、モルホリノ基など)、電子供与性のアルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピル基、ブトキ
シ基、エトキシエトキシエトキシ基、スルホポリエトキ
シ基など)、電子供与性のアリールオキシ基(例えばフ
ェノキシ基、m−メチルフェノキシ基、p−メトキシフ
ェニル基、o−ジメチルアミノフェノキシ基、m−スル
ホフェノキシ基、m−カルボキシフェノキシ基など)、
電子供与性の置換アミノ基(例えばジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基など)が挙げられる。
【0019】さらに好ましくは、電子供与基が置換した
フェニル基、電子供与性のヘテロ環基が挙げられる。
【0020】好ましいR1、R2は、それぞれ置換されて
も良いアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヒドロキシエチル基、ジメチルアミノ
スルホニルエチル基、メトキシエチル基、2−エチルヘ
キシル基、ポリエトキシエチル基、スルホオキシエチル
基など)、置換されても良いアルケニル基(例えばエチ
ニル基、プロペニル基、ブテニル基など)、または、R
1とR2で縮合環を形成する場合は、シクロアルキル基、
シクロアルケニル基(例えばシクロヘキシル基、シクロ
ヘキセニル基など)が挙げられる。
【0021】好ましいR3からR6は、それぞれ水素原
子、置換されても良いアルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヒドロキシエチル基、
メトキシエチル基、2−エチルヘキシル基など)、置換
されても良いアルコキシ基を表す。(例えば、メトキシ
基、エトキシ基、ブトキシ基、エトキシエトキシエトキ
シ基、ポリエトキシ基、スルホポリエトキシ基など)、
1とR2で縮合環を形成する場合のシクロアルキル基
(例えば、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基な
ど)が挙げられる。
【0022】本発明の一般式(1)で表される色素は、
還元電位が−1100〜−800mV(SCE)である
ものが有効である。還元電位が−800mVより大きい
場合は、保存安定性、特に耐湿保存性の劣化が著しく、
用いることができない。また、還元電位が−1100m
Vより小さい化合物は、空気酸化のためにやはり保存性
が低く、用いる事が難しい。
【0023】本発明に於ける酸化電位及び還元電位の測
定はBAS社製100B/W装置を用いたオスターヤン
グ矩形波ボルタンメトリー法で行った。0.1モル/L
のテトラブチルアンモニウム過塩素酸塩を支持電解質と
して含む乾燥アセトニトリル溶媒に色素検体を大凡10
-4〜10-3モル/L濃度に溶解し、窒素ガスを通じて脱
気した後、参照電極には銀/硝酸銀電極を、作用電極に
は微小白金電極を、対極には白金ワイヤーを用いて測定
した。得られた値はすべて同時に測定したフェロセンの
値を400mV(vs SCE)として補正した。
【0024】以下に本発明の一般式(1)で表され、還
元電位が−1100〜−800mV(SCE)である色
素の具体例を示す。
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】本発明の色素は以下のようにして合成し
た。
【0031】例示化合物(1)の合成 第一工程 アミジンの4.56g(0.03mol)とp−メトキ
シ−α−ブロモアセトフェノンの2.29g(0.01
mol)を酢酸エチル30mlに溶解し、5時間加熱還
流した。生じた沈澱を除去後濃縮し、カラムクロマトグ
ラフィーで分離精製し、中間体を無色結晶として2.1
2g得た。収率75% 第二工程 得られた上記中間体の1.41g(0.005mol)
をメタノール20mlに溶解させ、トリエチルアミン
4.0g、2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエンの
1.15g(0.0065mol)を加える。氷冷下、
過硫酸アンモニウム3.4g(0.015mol)の1
0ml水溶液を滴下する。得られた沈殿物をろ取し、メ
タノールで洗い、緑色の色素を1.26g得る。収率5
5%、λmax619nm、ε53300(アセトン)
であった。
【0032】本発明の一般式(1)で表される色素を配
位子とした金属錯体化合物は、本発明の一般式(1)で
表される色素と金属イオン含有化合物を混合する事によ
り得られる。金属イオン含有化合物は金属イオンの無機
または有機の塩及び金属キレートが挙げられ、中でも有
機酸の塩及び錯体が好ましい。
【0033】金属としては、周期律表の第1〜8族に属
する1価及び多価の金属が挙げられるが、中でもAl、
Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、S
n、Ti及びZnが好ましく、特にNi、Cu、Cr、
Co及びZnが好ましい。メタルソースの具体例として
は、Ni2+、Cu2+、Cr2+、Co2+及びZn2+と酢酸
やステアリン酸等の脂肪族の塩、或いは安息香酸、サル
チル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げられる。ま
た、下記一般式(3)で表される錯体は特に好ましく用
いることができる。
【0034】一般式(3) [M(Q1l(Q2m(Q3nP+(Y-P 但し、上記式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+
Cu2+、Cr2+、Co2+及びZn2+を表す。Q1、Q2
3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配
位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても
良い。これらの配位化合物としては、例えばキレート化
学(5)(南江堂)に記載されている配位化合物から選
択することができる。Yは有機アニオン基を表し、具体
的にはテトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼ
ンスルホン酸アニオン等が挙げることができる。lは
1、2又は3の整数を表し、mは1、2又は0を表し、
nは1又は0を表すが、これらは前記一般式(3)で表
される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定され
るか、或いはQ1、Q2、Q3の配位子の数によって決定
される。
【0035】Pは0、1又は2を表す。P=0は、
1、Q2、Q3で表される配位化合物がアニオン性化合
物であり、Q1、Q2、Q3で表されるアニオン性化合物
とMで表される金属カチオンとが電気的に中和された状
態であることを意味する。アニオン性化合物としては下
記一般式(4)で表される化合物が好ましい。
【0036】
【化9】
【0037】一般式(4)において、R31、R33は各々
同じであっても異なっていても良いアルキル基、アリー
ル基または複素環基を表し、R32はアルキル基、アルコ
キシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、水素
原子を表す。メタルソースの添加量は、通常、受像材料
又は熱溶融性層に対し、0.5〜20g/m2が好まし
く、1〜15g/m2がより好ましい。
【0038】本発明の色素及び本発明の色素を配位子と
した金属錯体化合物を含有するインクジェット記録液は
水系インクジェット記録液、油系インクジェット記録
液、固体(相変化)インクジェット記録液等の種々のイ
ンクジェット記録液に用いることが出来る。水系インク
ジェット記録液は、本発明の色素の他に溶剤として水と
水溶性有機溶媒を一般に使用する。
【0039】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカ
ンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリ
コールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチ
レンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テト
ラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−
ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキ
シルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例え
ば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、
スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が
挙げられる。
【0040】上記のような水系インクジェット記録液に
おいて、色素はその溶媒系に可溶であればそのまま溶解
して用いることができる。一方、そのままでは不溶の固
体である場合、色素を種々の分散機(例えば、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
ターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波
ホモジナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミ
ル等)を用いて微粒子化するか、あるいは可溶である有
機溶媒に色素を溶解した後に、高分子分散剤や界面活性
剤とともにその溶媒系に分散させることができる。さら
に、そのままでは不溶の液体または半溶融状物である場
合、そのままかあるいは可溶である有機溶媒に溶解し
て、高分子分散剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分
散させることができる。このような水系インクジェット
記録液の具体的調製法については、例えば特開平5−1
48436号、同5−295312号、同7−9754
1号、同7−82515号、同7−118584号等の
明細書に記載の方法を参照することができる。
【0041】高分子分散剤とは、分子量1万以上の親水
基モノマーと疎水基モノマーの共重合物であったり、親
水性のみの比較的大きな原子団に疎水基がブロック重合
されたもの、あるいは疎水性のみの比較的大きな原子団
に親水基がブロック重合されたものなどが挙げられる。
具体的な例としては、コ(スチレン−アクリル酸ナトリ
ウム−アクリル酸ドデシル)共重合体、コ(ドデシルオ
キシエチレン−アクリル酸ナトリウム−アクリルアミ
ド)共重合体、ナフタレンスルホン酸塩類のホルマリン
重縮合物などが挙げられる。
【0042】界面活性剤の例としては脂肪酸ナトリウム
類(ラウリル酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、
ステアリル酸ナトリウム)、アルキルベンゼンスルホン
酸類(ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム)、
高級アルコール硫酸エステル類(ドデシルオキシ硫酸ナ
トリウム)、脂肪族アミン及び脂肪族アミドの硫酸塩
類、ホリマリン縮合のナフタレンスルホン酸塩類、砂糖
脂肪酸エステル類(サッカロースラウレート、サッカロ
ースステアレート)、四級アンモニウム類(セチルメチ
ルアンモニウムブロマイド、セチルピリジニウムブロマ
イド、ドデシルアミン酢酸塩)、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類(ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル)、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
類(ノニルフェノールポリオキシエチレンエーテル)、
ポリオキシエチレンアルキルエステル類(ポリオキシエ
チレンラウリルエステル)、ソルビタン系界面活性剤
(ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート)、
グリセリン系界面活性剤(グリセリンモノステアレー
ト)。
【0043】このような水系インクジェット記録液の具
体的調製法については、例えば、特開平5−14843
6号、同5−295312号、同7−97541号、同
7−82515号、同9−241565号、同10−2
98477号、同11−61017号等の明細書に記載
の方法を参照する事が出来る。
【0044】油系インクジェット記録液は、本発明の色
素の他に溶媒として有機溶媒を使用する。油系インクジ
ェット記録液の溶媒の例としては、上記水系インクジェ
ット記録液において水溶性有機溶媒として例示したもの
に加えて、アルコール類(例えば、ペンタノール、ヘプ
タノール、オクタノール、フェニルエチルアルコール、
フェニルプロピルアルコール、フルフリルアルコール、
アニルアルコール等)、エステル類(エチレングリコー
ルジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、酢
酸エチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエ
チル、酢酸フェノキシエチル、フェニル酢酸エチル、プ
ロピオン酸ベンジル、安息香酸エチル、安息香酸ブチ
ル、ラウリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、リ
ン酸トリエチル、リン酸トリブチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジ
プロピル、ジエチルマロン酸ジエチル、コハク酸ジエチ
ル、コハク酸ジブチル、グルタル酸ジエチル、アジピン
酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジブチ
ル、アジピン酸ジ(2−メトキシエチル)、セバシン酸
ジエチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、
マレイン酸ジオクチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジ
オクチル、ケイ皮酸−3−ヘキセニル等)、エーテル類
(例えば、ブチルフェニルエーテル、ベンジルエチルエ
ーテル、ヘキシルエーテル等)、ケトン類(例えば、ベ
ンジルメチルケトン、ベンジルアセトン、ジアセトンア
ルコール、シクロヘキサノン等)、炭化水素類(例え
ば、石油エーテル、石油ベンジル、テトラリン、デカリ
ン、ターシャリーアミルベンゼン、ジメチルナフタリン
等)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンア
ミド等)が挙げられる。
【0045】上記のような油系インクジェット記録液に
おいて、色素はそのまま溶解させて用いることができ、
また樹脂状分散剤や結合剤を併用して分散または溶解さ
せて用いることもできる。このような油系インクジェッ
ト記録液の具体的調製法については、特開平3−231
975号、特表平5−508883号等の明細書に記載
の方法を参照することができる。
【0046】固体(相変化)インクジェット記録液は、
本発明の色素の他に溶媒として室温で固体であり、かつ
インクの加熱噴射時には溶融した液体状である相変化溶
媒を使用する。
【0047】このような相変化溶媒としては、天然ワッ
クス(例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワック
ス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロラクタム等)、ポリエチレンワックス誘導
体、塩素化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフ
トンベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒド
ロキシステアリン酸等)、有機酸エステル(例えば、上
記した有機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、エ
チレングリコール等のアルコールとのエステル等)、ア
ルコール(例えば、ドデカノール、テトラデカノール、
ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テ
トラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノー
ル、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセノー
ル、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノー
ル、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオー
ル、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセ
リン、テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオ
ール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テト
ラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリ
ン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニル
プロピレングリコール、ビスフェノールA、パラアルフ
ァクミルフェノール等)、ケトン(例えば、ベンゾイル
アセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコ
サノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘ
ントリアコンタノン、ヘプタトリアコンタノン、ステア
ロン、ラウロン、ジアニソール等)、アミド(例えば、
オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テト
ラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン
酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−
ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸
アミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N′
−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N′−メチレン
ビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘ
ン酸アミド、N,N′−キシリレンビスステアリン酸ア
ミド、N,N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセ
バシン酸アミド、N,N′−システアリルセバシン酸ア
ミド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、
N,N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、フェナセ
チン、トルアミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/
エチレンジアミン/ステアリン酸(1:2:2のモル
比)のような2量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物
テトラアミド等)、スルホンアミド(例えば、パラトル
エンスルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、
ブチルベンゼンスルホンアミド等)、シリコーン類(例
えば、シリコーンSH6018(東レシリコーン)、シ
リコーンKR215、216、220(信越シリコー
ン)等)、クマロン類(例えば、エスクロンG−90
(新日鐵化学)等)、コレステロール脂肪酸エステル
(例えば、ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸
コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン
酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシ
ン酸コレステロール等)、糖類脂肪酸エステル(ステア
リン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘ
ン酸サッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン
酸サッカロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン
酸ラクトース、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラク
トース、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース
等)が挙げられる。
【0048】固体インクの固体−液体相変化における相
変化温度は、60℃以上であることが好ましく、80〜
150℃であることがより好ましい。
【0049】上記のような固体インクジェット記録液に
おいて、加熱した溶融状態の溶媒に本発明の色素をその
まま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散剤や
結合剤を併用して分散または溶解させて用いることもで
きる。
【0050】このような固体インクジェット記録液の具
体的調製法については、特開平5−186723号、同
7−70490号等の明細書に記載の方法を参照するこ
とができる。
【0051】上記したような水系、油系、固体の各イン
クジェット記録液は、その飛翔時の粘度として40cp
s以下が好ましく、30cps以下であることがより好
ましい。
【0052】本発明のインクジェット記録液は、その飛
翔時の表面張力として20dyn/cm以上が好まし
く、30〜80dyn/cmであることが、より好まし
い。
【0053】本発明の色素は、全インクジェット記録液
量の0.1〜25重量%の範囲で使用されることが好ま
しく、0.5〜10重量%の範囲であることがより好ま
しい。
【0054】本発明のインクジェット記録液において
は、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ
適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上
の目的に応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗
調整剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添
加することもできる。
【0055】本発明のインクジェット記録液は、その使
用する記録方式に関して特に制約はないが、特にオンデ
マンド方式のインクジェットプリンタ用のインクとして
好ましく使用することができる。オンデマンド型方式と
しては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビ
ティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピスト
ン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、
電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット
型、バブルジェット型等)、静電吸引方式(例えば、電
界制御型、スリットジェット型等)、放電方式(例え
ば、スパークジェット型等)などを具体的な例として挙
げることができる。
【0056】本発明の色素及び本発明の色素を配位子と
した金属錯体化合物のトナーへの添加量はバインダー樹
脂に対して0.01重量部〜15重量部、好ましくは
1.0重量部〜10重量部が使用される。
【0057】トナー用バインダー樹脂としては一般に使
用される全てのバインダーが使用出来る。例えば、スチ
レン系樹脂・アクリル系樹脂・スチレン/アクリル系樹
脂・ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0058】本発明においては、トナーに対して流動性
向上、帯電制御等を目的として無機微粉末、有機微粒子
を外部添加しても良い。表面をアルキル基含有のカップ
リング剤等で処理したシリカ微粒子、チタニア微粒子が
好ましく用いられる。なお、これらは数平均一次粒子径
が10〜500nmのものが好ましく、さらにはトナー
中に0.1重量%〜20重量%添加するのが好ましい。
【0059】離型剤としては、従来使用されている離型
剤は全て使用することができる。具体的には、低分子量
ポリプロピレン・低分子量ポリエチレン・エチレン−プ
ロピレン共重合体等のオレフィン類、マイクロクリスタ
リンワックス・カルナウバワックス・サゾールワックス
・パラフィンワックス等があげられる。これらの添加量
はトナー中に1〜5重量%添加することが好ましい。
【0060】荷電制御剤としては、必要に応じて添加し
ても良いが、発色性の点から無色のものが好ましい。例
えば4級アンモニウム塩構造のもの、カリックスアレン
構造を有するものなどがあげられる。
【0061】キャリアとしては、鉄・フェライト等の磁
性材料粒子のみで構成される非被覆キャリア、磁性材料
粒子表面を樹脂等によって被覆した樹脂被覆キャリアの
いずれを使用してもよい。このキャリアの平均粒径は体
積平均粒径で30〜150μmが好ましい。
【0062】本発明のトナーが適用される画像形成方法
としては、特に限定されるものではないが、例えば感光
体上に繰り返しカラー画像を形成した後に転写を行い画
像を形成する方法や、感光体に形成された画像を逐次中
間転写体等へ転写し、カラー画像を中間転写体等に形成
した後に紙等の画像形成部材へ転写しカラー画像を形成
する方法等があげられる。
【0063】
【実施例】実施例1 インクジェット用インク組成物は、色素15重量部、水
70重量部、ドデシル硫酸ナトリウム部150重量部を
加え、サンドミル分散し、平均粒径180nm、最大粒
径380nmの分散物を得て、インク組成物を調製し
た。
【0064】このインク組成物を用いて、液滴重量40
ngになるようにインクジェットプリンターによって、
インクジェット用専用紙、コニカフォトジェットQP
(コニカ(株)社製)上に記録してサンプルを作製し
た。このサンプルを用いて、耐光性、耐湿性の評価を次
のように行った。
【0065】耐光性の評価サンプルは、得られた画像に
対してキセノンフェードメーターで5日間光照射を行
い、作製した。
【0066】耐湿性の評価サンプルは得られた画像を5
0℃、80RH%の恒温恒湿状態で7日間放置し、作製
した。
【0067】それぞれの評価サンプルはX−Rite3
10TRにより画像濃度を測定し、色素残存率を求め
た。結果を表1に示す。尚、色素残存率は保存前の濃度
をD0、保存後の濃度をDとしてD/D0×100で表
す。
【0068】また本発明の色素の代わりに比較色素を用
いた場合でも同様の評価をし、結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【化10】
【0071】表1から、本発明の色素を用いたインクを
用いれば、色再現性が良く、保存安定性に優れたインク
ジェット画像が得られることが判る。
【0072】さらに、本プリンタにおける連続吐出試験
においても問題なく使用でき、本発明のインクジェット
記録液の電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認
した。
【0073】実施例2 インクジェット用専用紙コニカフォトジェットQP(コ
ニカ(株)社製)上に金属イオン含有化合物I−1のア
セトン溶液を噴霧乾燥して、金属イオン含有化合物含有
インクジェット用紙を作製した。
【0074】
【化11】
【0075】インクジェット用インク組成物は、実施例
1に用いた物を用いて、前記金属イオン含有化合物含有
インクジェット用紙に、インクジェットプリンターによ
って記録してサンプルを作製した。
【0076】このサンプルを用いて、耐光性、耐湿保存
性の評価を、実施例1と同様に行った。結果を表2に示
す。
【0077】
【表2】
【0078】表2から、本発明の試料が耐光性、耐湿保
存性に優れていることが判る。さらに、本プリンタにお
ける連続吐出試験においても問題なく使用でき、本発明
のインクジェット記録液の電気−機械変換方式に対する
高い信頼性を確認した。
【0079】従って、本発明の色素を用いたインクを金
属イオン含有化合物含有インクジェット用紙に記録すれ
ば、色再現性が良好で、保存安定性にも優れたインクジ
ェット画像が得られる。
【0080】実施例3 実施例1に用いた色素と化合物I−2をアセトンで混合
し金属錯体化合物を形成したのち濃縮して、金属錯体色
素を得た。この色素を実施例1に用いた色素の替わりに
用いた他は同様にして、各インク組成物を調製し、イン
クジェット用専用紙上に記録してサンプルを作製した。
【0081】
【化12】
【0082】このサンプルを用いて、耐光性、耐湿保存
性の評価を、実施例1と同様に行った。結果を表3に示
す。尚、表3の各化合物量の単位は全インクジェット記
録液に対する重量%である。
【0083】
【表3】
【0084】さらに、本プリンタにおける連続吐出試験
においても問題なく使用でき、本発明のインクジェット
記録液の電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認
した。
【0085】従って、本発明の色素と金属イオン含有化
合物によって得られた金属錯体色素を用いたインクを用
いれば、色再現性が良く、さらに保存安定性に優れたイ
ンクジェット画像が得られる。
【0086】実施例4 インクジェット用インク組成物は、色素1.4重量部を
エタノール70重量部に溶解して調製した。
【0087】このインク組成物を用いて、液滴重量40
ngになるようにインクジェットプリンターによって、
インクジェット用専用紙コニカフォトジェットQP(コ
ニカ(株)社製)上に記録してサンプルを作製した。こ
のサンプルを用いて、耐光性、耐湿性の評価を実施例1
と同様に行った。
【0088】
【表4】
【0089】従って、本発明の色素を用いたインクを用
いれば、色再現性が良く、保存安定性に優れたインクジ
ェット画像が得られる。
【0090】さらに、本プリンタにおける連続吐出試験
においても問題なく使用でき、本発明のインクジェット
記録液の電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認
した。従って、油系インクジェットでも本発明の色素を
用いれば、色再現性が良く保存安定性が優れている事が
分る。
【0091】実施例5 カラートナーは、ポリエステル樹脂100部、本発明の
色素2部、ポリプロピレン3部を、混合、練肉、粉砕、
分級し、平均粒径8.5μmの粉末を得た。更にこの粉
末100部と、シリカ微粒子(粒子径12nm、疎水化
度60)1.0部とをヘンシェルミキサーで混合し、カ
ラートナーを得た。
【0092】キャリアは、スチレン/メチルメタクリレ
ート=6/4の共重合体微粒子40g、比重5.0、重
量平均径45μm、1000エルステッドの外部磁場を
印加したときの飽和磁化が25emu/gのCu−Zn
フェライト粒子1960gを高速攪拌型混合機に投入
し、品温30℃で15分間混合した後、品温を105℃
に設定し、機械的衝撃力を30分間繰り返し付与し、冷
却しキャリアを作製した。
【0093】上記キャリア418.5gと、各トナー3
1.5gとをV型混合機を用いて20分間混合し、実写
テスト用の現像剤を作製し、画像形成装置としてKon
ica 9028(コニカ社製)を用いて、紙上に、そ
れぞれ反射画像を作製し、実施例1と同じ方法で耐光
性、耐湿性の評価を行った。なお、トナー付着量は0.
7±0.05(mg/cm2)の範囲で評価し、結果を
表5に示す。
【0094】
【表5】
【0095】
【化13】
【0096】表5から明らかなように、本発明のカラー
トナーを用いることにより、保存安定性に優れた画像が
得られるので、フルカラートナーとして使用するのに適
している。
【0097】実施例6 実施例5に用いた色素と上述した化合物I−2(化1
2)をアセトンで混合し金属錯体化合物を形成したのち
濃縮して、金属錯体色素を得た。この色素を用いた他は
実施例5と同様にして、本発明のカラートナーを得て、
実施例5と同様にしてそれぞれ反射画像を作製し、耐光
性、耐湿性の評価を行い、結果を表6に示す。
【0098】
【表6】
【0099】表6から明らかなように、本発明のカラー
トナーを用いることにより、保存安定性に優れたシアン
画像が得られるので、フルカラートナーとして使用する
のに適している。
【0100】
【発明の効果】本発明により、再現性上好ましい色相を
有しており、耐光性、耐湿性などの画像堅牢性が良好な
色素を用いたインクジェット記録液、インクジェット記
録方法及びカラートナーを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H005 CA21 CA25 CA28 EA01 2H086 BA55 4J039 BA30 BA31 BA32 BA33 BA35 BA36 BA37 BA38 BA39 BC05 BC12 BC16 BC33 BC44 BC49 BC51 BC53 BC54 BC59 BE01 BE02 EA16 EA35 EA37 EA38 EA44 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤を含有するインクジェ
    ット記録液において、下記一般式(1)で表される色素
    のうち、還元電位が−1100mVから−800mV
    (SCE)の間にある色素を少なくとも1種含有する事
    を特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 〔式中、R1、R2は置換されても良いアルキル基を表
    し、R1とR2が連結して環を形成しても良い。R3
    4、R5、R6は、それぞれ独立に、水素原子、アルキ
    ル基、アルコキシ基を表す。AとBは置換基を表す。但
    し、少なくともAまたはBいずれかは、金属イオン含有
    化合物とキレートを形成出来るキレート形成基であ
    る。〕
  2. 【請求項2】 少なくとも着色剤を含有するインクジェ
    ット記録液において、上記一般式(1)で表される色素
    のうち、還元電位が−1100mVから−800mV
    (SCE)の間にある色素を配位子とした金属錯体化合
    物を少なくとも1種含有する事を特徴とするインクジェ
    ット記録液。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインクジェット記
    録液を記録媒体上に噴霧して記録する事を特徴とするイ
    ンクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも樹脂と着色剤を含むカラート
    ナーにおいて、上記一般式(1)で表される色素のう
    ち、還元電位が−1100mVから−800mV(SC
    E)の間にある色素を少なくとも1種含有する事を特徴
    とするカラートナー。
  5. 【請求項5】 少なくとも樹脂と着色剤を含むカラート
    ナーにおいて、上記一般式(1)で表される色素のう
    ち、還元電位が−1100mVから−800mV(SC
    E)の間にある色素を配位子とした金属錯体化合物を少
    なくとも1種含有する事を特徴とするカラートナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9957401B2 (en) 2009-07-20 2018-05-01 Markem-Imaje Corporation Solvent-based inkjet ink formulations

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