JP2001088301A - 圧電体素子及びその製造方法並びにインクジェット式記録ヘッド及びインクジェットプリンタ - Google Patents

圧電体素子及びその製造方法並びにインクジェット式記録ヘッド及びインクジェットプリンタ

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JP2001088301A
JP2001088301A JP26918899A JP26918899A JP2001088301A JP 2001088301 A JP2001088301 A JP 2001088301A JP 26918899 A JP26918899 A JP 26918899A JP 26918899 A JP26918899 A JP 26918899A JP 2001088301 A JP2001088301 A JP 2001088301A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電体膜の優先配向方位との関連で上部電極
或いは下部電極の応力状態を設定することで圧電体素子
の変位量を向上させる。 【解決手段】 圧電体素子13は上部電極72と下部電
極71に挟まれる圧電体膜9を備えている。圧電体膜9
は(100)面方位に優先配向処理されたPZT系の多
結晶体から構成されている。上部電極72と下部電極7
1の少なくとも一方は圧電体膜内部に圧縮応力を与える
薄膜、例えば白金で構成されている。上部電極72と下
部電極71の少なくとも一方を上記薄膜で構成すること
で、圧電体膜9は圧縮応力を受ける膜となる。(10
0)面方位に優先配向された圧電体膜9は圧縮応力を受
けることで分極軸がより変位方向(例えば、加圧室10
を加圧する方向)へ向くため、圧電体素子13の変位量
を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電セラミックス等
の圧電体を利用した圧電体素子に係わり、特に、圧電体
素子を構成する上部電極及び下部電極の改良技術に関わ
る。
【0002】
【従来の技術】インク吐出用の駆動源、即ち、電気的エ
ネルギーを機械的エネルギーに変換する素子として、従
来からチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電体
素子を使用したインクジェット式記録ヘッドがある。こ
のインクジェット式記録ヘッドは、一般には、多数の個
別インク通路(インクキャビティやインク溜り等)を形
成した加圧室基板と、全ての個別インク通路を覆うよう
に加圧室基板に取り付けた振動板膜と、この振動板膜の
前記個別インク通路上に対応する各部分に被着形成した
圧電体素子(電気機械変換素子)とを備えて構成されて
いる。この構成のインクジェット式記録ヘッドは、圧電
体素子に電界を加えて振動板を変位させることにより、
個別インク通路内に収容されているインクを、個別イン
ク通路に設けられたノズルプレートに開口しているノズ
ルから吐出すように設計されている。
【0003】ところで、PZTのような圧電体材料の選
定は、誘電率、電気機械結合係数、圧電歪定数や、電界
誘起による機械的変位の大きな結晶構造を探索すること
によって行われる。圧電体材料の結晶構造が圧電特性に
与える影響を考慮し、特開平10−81016号公報に
おいて、優先配向方位が(111)面方位、或いは(1
00)面方位である菱面体晶系のPZT系圧電材料が良
好な圧電特性を示すことが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧電体膜を
(100)面方位に優先配向すると、分極軸が変位方向
(加圧室を圧縮する方向)に対してやや傾きを持つた
め、その状態で変位を生じさせても圧電体膜が有する本
来の変位量を得ることができない。
【0005】また、圧電体膜を(111)面方位に優先
配向すると、圧電体膜の変位は(111)方向(変位方
向)への変位と分極軸の反転によって生じるが、この場
合、(111)方向の分極軸は圧電体膜の内部応力によ
り伸び切っており、また、分極軸の反転は圧電体膜内の
内部応力により抑制されているため、さらなる変位量の
向上は期待することができない。
【0006】そこで、本発明は(100)面方位或いは
(111)面方位に優先配向している圧電体膜を有する
圧電体素子において、従来の構成よりも変位量を向上さ
せることのできる圧電体素子及びその製造方法を提供す
ることを課題とする。また、当該圧電体素子をインク吐
出駆動源とするインクジェット式記録ヘッド及びインク
ジェットプリンタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するべ
く、本発明の圧電体素子は、上部電極と下部電極に挟ま
れる圧電体膜を備えており、前記圧電体膜は(100)
面方位に優先配向処理された多結晶体から構成され、さ
らに上部電極と下部電極の少なくとも一方が圧電体膜内
部に圧縮応力を与える薄膜で構成されていることを特徴
とする。
【0008】上部電極と下部電極の少なくとも一方を上
記の薄膜で構成することで、圧電体膜は圧縮応力を受け
る膜となる。(100)面方位に優先配向された圧電体
膜は圧縮応力を受けることで分極軸がより変位方向(例
えば、加圧室を加圧する方向)へ向くため、圧電体素子
の変位量を向上させることができる。
【0009】本発明の他の形態として、圧電体膜を(1
11)面方位に優先配向処理された多結晶体から構成
し、さらに上部電極と下部電極の少なくとも一方を圧電
体膜内部に引っ張り応力を与える薄膜で構成する。
【0010】上部電極と下部電極の少なくとも一方を電
極内部に圧縮応力を生じる薄膜とすることで、圧電体膜
は引っ張り応力を受ける膜となる。(111)面方位に
優先配向された圧電体膜は(111)方向(圧電体素子
の変位方向)へ分極軸が反転することで圧電体素子の変
位を生じるが、当該圧電体膜は引っ張り応力を受けるこ
とで、内部応力により飽和していた(111)方向の分
極軸の伸びが緩和され、さらに結晶が面内方向へ拡がる
ことで分極軸の反転に必要な空間的余裕が形成されるた
め圧電体素子の変位量を向上させることができる。
【0011】ここで、本明細書における膜応力の定義を
する。薄い基板に薄膜が成膜されると、基板には当該薄
膜の膜応力による反りが現れるのが一般的である。この
反りの基板に対する方向により引張り応力と圧縮応力を
区別する。例えば、基板が薄膜を内側にして反る場合を
膜内に引張り応力が存在すると定義し、基板が薄膜を外
側にして反る場合を膜内に圧縮応力が存在すると定義す
る。基板を加圧室に喩えると、薄膜に引張り応力が存在
する場合には薄膜は加圧室を加圧する方向に反り、薄膜
に圧縮応力が存在する場合には薄膜は加圧室を減圧する
方向に反ることになる。以上の定義は、“薄膜の力学的
特性評価技術(株)リアライズ社 第218頁〜219
頁 平成4年3月19日発行”に基づいている。
【0012】また、本発明の圧電体素子は上部電極より
も下部電極の方が広いテーパ形状となっており、エッジ
部分のテーパ角が45°未満であることを特徴とする。
かかる構成により、上部電極或いは下部電極による圧電
体膜中の応力状態を保持することができる。
【0013】本発明の圧電体素子の製造方法は、上部電
極と下部電極に挟まれる圧電体膜を備える圧電体素子の
製造方法において、前記圧電体膜を(100)面方位に
優先配向処理して成膜する工程と、上部電極と下部電極
の少なくとも一方を圧電体膜内部に圧縮応力を与える薄
膜で成膜する工程を備える。当該薄膜は導電性薄膜を熱
アニール処理することで圧電体膜内部に圧縮応力を与え
る薄膜とすることができる。
【0014】本発明の他の形態として、圧電体膜を(1
11)面方位に優先配向処理して成膜する工程と、上部
電極と下部電極の少なくとも一方を圧電体膜内部に引っ
張り応力を与える薄膜で成膜する工程とを備える。当該
薄膜は導電性薄膜を熱酸化処理或いは窒化処理すること
で圧電体膜内部に引っ張り応力を与える薄膜とすること
ができる。
【0015】本発明のインクジェット式記録ヘッドは、
本発明の圧電体素子と、当該圧電体素子の機械的変位に
よって内容積が変化する加圧室と、当該加圧室に連通し
てインク滴を吐出する吐出口とを備える。当該出口は、
主走査方向と略平行にライン状に列設されていることが
好ましい。また、本発明のインクジェットプリンタは本
発明のインクジェット式記録ヘッドを印字機構に備え
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、各図を参照して本実施の形
態について説明する。
【0017】図1にインクジェットプリンタの構成図を
示す。インクジェットプリンタは、主にインクジェット
式記録ヘッド100、本体102、トレイ103、ヘッ
ド駆動機構106を備えて構成されている。インクジェ
ット式記録ヘッド100は、イエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラックの計4色のインクカートリッジ101を備
えており、フルカラー印刷が可能なように構成されてい
る。また、このインクジェットプリンタは、内部に専用
のコントローラボード等を備えており、インクジェット
式記録ヘッド100のインク吐出タイミング及びヘッド
駆動機構106の走査を制御し、高精度なインクドット
制御、ハーフトーン処理等を実現する。また、本体10
2は背面にトレイ103を備えるとともに、その内部に
オートシードフィーダ(自動連続給紙機構)105を備
え、記録用紙107を自動的に送り出し、正面の排出口
104から記録用紙107を排紙する。記録用紙107
として、普通紙、専用紙、推奨OHPシート、光沢紙、
光沢フィルム、レベルシート、官製葉書等が利用でき
る。
【0018】次に、インクジェット式記録ヘッドの分解
斜視図を図2に示す。ここではインクの共通通路が加圧
室基板内に設けられるタイプを示す。同図に示すよう
に、インクジェット式記録ヘッドは加圧室基板1、ノズ
ルプレート2及び基体3から構成される。加圧室基板1
はシリコン単結晶基板がエッチング加工された後、各々
に分離される。加圧室基板1には複数の短冊状の加圧室
10が設けられ、全ての加圧室(キャビティ)10にイ
ンクを供給するための共通通路12を備える。加圧室1
0の間は側壁11により隔てられている。加圧室基板1
の基体3側にはインク吐出駆動源として圧電体素子が取
り付けられている。各圧電体素子からの配線はフレキシ
ブルケーブルである配線基板4に収束され、プリントエ
ンジン部によって制御される。
【0019】ノズルプレート2は加圧室基板1に貼り合
わされる。ノズルプレート2における加圧室10の対応
する位置にはインク滴を吐出するためのノズル(吐出
口)21が形成されている。ノズル21は印字の際のイ
ンクジェット式記録ヘッドの主走査方向と略平行方向に
ライン状に列設されており、ノズル間のピッチは印刷精
度に応じて適宜設定される。各色のノズル数は、カラー
印字精度に応じて定められ、例えば、黒色32ノズル、
カラー各色32ノズル等が設定される。基体3はプラス
チック等で形成されており、加圧室基板1の取付台とな
る。
【0020】インクジェット式記録ヘッドの主要部の断
面図を図3(F)に示す。加圧室基板1には加圧室10
がエッチング加工により形成されている。加圧室10の
上面には振動板膜5及び下地層6を介して圧電体素子1
3が形成されている。圧電体素子13の機械的変位は加
圧室10内の内容積を変化させ、加圧室10に充填され
ているインクをノズル21から吐出する。
【0021】圧電体素子13は下部電極71、チタン層
8、圧電体膜9及び上部電極72を備えて構成されてい
る。圧電体膜9の種類としては、少なくともチタン、鉛
を構成成分に有する強誘電体が好ましく、例えば、チタ
ン酸鉛(PbTiO)、ジルコン酸チタン酸鉛(Pb
(Zr,Ti)O)、チタン酸鉛ランタン((Pb,
La),TiO)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン
((Pb,La)(Zr,Ti)O)、又はマグネシ
ウムニオブ酸ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr,T
i)(Mg,Nb)O)等が好適である。特に、ジル
コン酸チタン酸鉛(PZT)が好適である。上部電極7
2或いは下部電極71として用いる電極材料としては、
白金、イリジウム、ルテニウム、パラジウム、ロジウ
ム、オスミウム及びその酸化物等がある。
【0022】圧電体膜9は(100)面方位或いは(1
11)面方位に優先配向処理される。圧電体膜9が(1
00)面方位に優先配向処理された場合には、上部電極
72又は/及び下部電極71を電極内部に引っ張り応力
を生じる薄膜材料、例えば白金を用いることができる。
白金以外の導電性材料であっても、熱アニール処理によ
り電極内部の応力が引っ張り応力となる薄膜とすること
ができる。
【0023】一方、圧電体膜9が(111)面方位に優
先配向処理された場合には、上部電極72又は/及び下
部電極71を電極内部に圧縮応力を生じる薄膜材料、例
えば、イリジウムを用いることができる。イリジウム以
外の導電性材料であっても、酸化、窒化処理により電極
内部が圧縮応力となる薄膜とすることができる。
【0024】また、同図(E)に示すように、圧電体素
子13は下部電極71側が上部電極72側よりも広いテ
ーパ形状となっており、圧電体素子13のエッジ部分の
テーパ角θは45°よりも小さい角度になっている。圧
電体素子13をかかる構成とすることで上部電極72又
は/及び下部電極71の引っ張り応力(或いは圧縮応
力)による圧電体膜9内に生じた圧縮応力(或いは引っ
張り応力)を保持することができる。
【0025】尚、同図に図示してないが、圧電体素子1
3及び表面に露出している下地層6の全面を覆うように
パッシベーション膜で被覆してもよい。パッシベーショ
ン膜としてフッ素樹脂、シリコン酸化膜、エポキシ樹脂
等が好適である。 (実施例)図3を参照しながら圧電体素子の製造工程に
ついて、インクジェット式記録ヘッドの主要部の製造工
程と併せて説明する。まず、同図(A)に示すように、
加圧室基板1に振動板膜5、下地層6を成膜した。加圧
室基板1として、例えば、直径100mm、厚さ220
μmのシリコン単結晶基板を用いた。振動板膜5は、1
100℃の炉の中で、乾燥酸素を流して22時間程度熱
酸化させ、約1μmの膜厚の熱酸化膜を形成した。この
他に、CVD法等の成膜法を適宜選択して成膜してもよ
い。また、振動板膜5として、二酸化珪素膜に限られ
ず、酸化タンタル膜、窒化シリコン膜、酸化アルミニウ
ム膜でもよい。次に、下地層6として酸化ジルコニウム
(ZrO)を成膜するため、ジルコニウムをターゲッ
トとし、酸素ガスの導入による反応性スパッタリング法
等で膜厚400nm程度に成膜した。他の成膜法とし
て、酸化ジルコニウムターゲットでRFスパッタリング
法で成膜したり、DCスパッタリング法でジルコニウム
をを成膜した後、熱酸化してもよい。
【0026】次に、下地層6上に下部電極71を成膜し
た(同図(B))。下部電極71は複数の導電性材料か
らなる積層構造を有している。下部電極71として、下
地層6側からチタン(膜厚20nm)、イリジウム(膜
厚20nm)、白金(膜厚60nm)、イリジウム(膜
厚20nm)を順次成膜した。
【0027】続いて、下部電極71上にチタン層8を積
層した(同図(C))。チタン層8の成膜は、DCマグ
ネトロンスパッタ法を利用して5nmの膜厚に成膜し
た。本発明者の実験により、チタン層の膜厚を2nm〜
10nmの範囲で成膜すれば、圧電体膜9を(100)
面方位に優先配向にできることが確認されている。ま
た、チタン層8の膜厚を10nm〜20nmの膜厚で成
膜すれば圧電体膜9は(111)面方位に優先配向する
ことができる。チタン層8の成膜は、CVD法、蒸着法
等の成膜法を利用することもできる。
【0028】次に、チタン層8上に圧電体膜9、上部電
極72を成膜した(同図(D))。本実施例では圧電体
膜9としてPZT膜をゾル・ゲル法で成膜した。ゾル・
ゲル法とは、一般には、金属アルコキシド等の金属有機
化合物を溶液系で加水分解、重縮合させて金属−酸素−
金属結合を成長させ、最終的に焼結することにより完成
させる無機酸化物の作製方法である。具体的には、基板
上に金属有機化合物を含む溶液を塗布し、乾燥したあと
焼結を行う。用いられる金属有機化合物としては、無機
酸化物を構成する金属のメトキシド、エトキシド、プロ
ポキシド、ブトキシド等のアルコキシドやアセテート化
合物等があげられる。硝酸塩、しゅう酸塩、過塩素酸塩
等の無機塩でも良い。これら化合物から無機酸化物を作
製するには加水分解および重縮合反応を進める必要があ
るため、塗布溶液中には水の添加が必要となる。添加量
は系により異なるが多すぎると反応が速く進むため得ら
れる膜質が不均一となり易く、また反応速度の制御が難
しい。水の添加量が少なすぎても反応のコントロールが
難しく、適量がある。さらに、加水分解の加速触媒や金
属原子に配位するキレート剤を添加して反応速度及び反
応形態の制御ができる。加速触媒としては一般の酸およ
び塩基が用いられる。触媒の種類により膜質が大きく影
響される。また、キレート剤としては、アセチルアセト
ン、エチルアセトアセテート、ジエチルマロネート等が
あげられる。溶媒としては、上記材料が沈澱しないも
の、すなわち相溶性に優れたものが望ましい。溶液濃度
は塗布方法にもよるが、スピンコート法の場合、溶液粘
度が数cP〜数十cPとなるように調整すると良い。コ
ーティングした膜は焼結することにより有機物の脱離及
び結晶化が促進される。焼結温度は材料により異なる
が、通常の金属酸化物粉末の焼成にかかる温度より低温
で作製できる。
【0029】本実施例では圧電体膜9の組成をPb(Z
0.56Ti0.44)Oとし、ジルコン酸鉛とチ
タン酸鉛のモル混合比が56%:44%となる2成分系
のPZTとした。圧電体膜9を成膜するために、上記P
ZTを構成する金属成分の水酸化物の水和錯体、即ち、
ゾルを調整した。このゾルを調整するため、2−n−ブ
トキシエタノールを主溶媒として、これにチタニウムテ
トライソプロポキシド、テトラ−n−プロポキシジルコ
ニウムを混合し、室温下で20分間攪拌した。次いで、
ジエタノールアミンを加えて室温で更に20分間攪拌
し、更に酢酸鉛を加え、80℃に加熱した。加熱した状
態で20分間攪拌し、その後、室温になるまで自然冷却
した。
【0030】このようにして得られたゾルをチタン層8
上に塗布するためにスピンコートした。このとき、膜厚
を均一にするために最初は500rpmで30秒間、次
に1500rpmで30秒間、最後に500rpmで1
0秒間、スピンコーティングした。この工程でPZTを
構成する各金属原子は有機金属錯体として分散してい
る。ゾルをチタン層8上に塗布した後、180℃で30
分間乾燥させ、ホットプレートを用いて空気中において
330℃で10分間脱脂した。スピンコートから脱脂ま
での工程を2回繰り返し、その後、環状炉にて酸素雰囲
気中700℃で30分間結晶化熱処理を行った。この工
程をさらに7回繰り返すことで合計14層から成る膜厚
1.6μmの圧電体膜9を成膜した。
【0031】上記の工程により、圧電体膜は(100)
面方位に優先配向するため、上部電極を引っ張り応力を
生じる導電性材料で成膜する。本実施例では、DCスパ
ッタ法を用いて圧電体膜9上に白金を50nmの厚みに
成膜し、上部電極72を形成した(同図(D))。膜内
部に圧縮応力を生じる導電性材料、例えば、イリジウム
のような金属材料であっても、熱アニール処理により膜
内部に引っ張り応力を生じさせることができるため、上
部電極72の材料に用いることができる。上部電極72
のアニール処理は、例えば、上部電極72の成膜後に7
00℃程度の温度で60分間の熱処理をすればよい。
【0032】次に、上部電極72上にレジストをスピン
コートし、加圧室が形成されるべき位置に合わせて露光
・現像してパターニングする。残ったレジストをマスク
として上部電極72、圧電体膜9、チタン層8及び下部
電極71をエッチングし、加圧室が形成されるべき位置
に対応して圧電体素子13を分離した(同図(E))。
このとき、同図に示すように、圧電体素子13のエッジ
部分のテーパ角θを45°未満となるテーパ形状とし
た。
【0033】続いて、加圧室が形成されるべき位置に合
わせてエッチングマスクを施し、平行平板型反応性イオ
ンエッチング等の活性気体を用いたドライエッチングに
より、予め定められた深さまで加圧室基板1をエッチン
グし、加圧室10を形成した(同図(E))。エッチン
グされずに残った部分は側壁11となる。加圧室基板1
のエッチングは、5重量%〜40重量%の水酸化カリウ
ム水溶液等の高濃度アルカリ水溶液によるウエットエッ
チングでも可能である。
【0034】最後に、同図(F)に示すように、樹脂等
を用いてノズルプレート2を加圧室基板1に接合した。
ノズル21はリソグラフィ法、レーザ加工、FIB加
工、放電加工等を利用してノズルプレート2の所定位置
に開口することで形成することができる。ノズルプレー
ト2を加圧室基板1に接合する際には、各ノズル21が
加圧室10の各々の空間に対応して配置されるよう位置
合せする。ノズルプレート2を接合した加圧室基板1を
基体3に取り付ければ、インクジェット式記録ヘッドが
完成する。
【0035】本発明の圧電体素子と従来の圧電体素子の
圧電定数及び変位量を比較した。圧電体膜9を(10
0)面方位に優先配向処理し、上部電極72を700℃
の熱アニール処理により引っ張り応力を生じる薄膜とし
たところ、圧電定数d31は駆動電圧15Vにおいて、
熱アニール処理前の値から約30%向上した。また、駆
動電圧25Vでは熱アニール処理前の値から約20%向
上した。
【0036】一方、圧電体膜9を(111)面方位に優
先配向処理し、上部電極72を700℃の熱アニール処
理により引っ張り応力を生じる薄膜としたところ、圧電
定数d31は駆動電圧15Vにおいて、熱アニール処理
前の値から約10%低下した。また、駆動電圧25Vで
は熱アニール処理前の値から約10%低下した。
【0037】また、圧電体膜9を(100)面方位に優
先配向処理し、上部電極72を700℃の熱アニール処
理により引っ張り応力を生じる薄膜としたところ、変位
量は駆動電圧15Vにおいて、熱アニール処理前の値2
08.3nmから256.3nmへと向上した。また、
駆動電圧25Vでは熱アニール処理前の値327.7n
mから373.3nmへと向上し、駆動電圧30Vでは
熱アニール処理前の値371.0nmから415.5n
mへと向上した。
【0038】一方、圧電体膜9を(111)面方位に優
先配向処理し、上部電極72を700℃の熱アニール処
理により引っ張り応力を生じる薄膜としたところ、変位
量は駆動電圧15Vにおいて、熱アニール処理前の値2
02.3nmから182.3nmへと低下した。また、
駆動電圧25Vでは熱アニール処理前の値279.7n
mから246.5nmへと低下し、駆動電圧30Vでは
熱アニール処理前の値302.0nmから266.5n
mへと低下した。
【0039】以上の実験結果から、圧電体膜9を(10
0)面方位に優先配向処理した場合には、上部電極72
を引っ張り応力が生じる薄膜とすることで圧電体素子1
3の圧電定数d31及び変位量を向上させることができ
るが確認できた。
【0040】尚、本実施例においては、圧電体膜9を
(100)優先配向処理し、上部電極72を引っ張り応
力を生じる膜としたが、下部電極71を引っ張り応力を
生じる膜としてもよい。この場合、下部電極は白金等の
ように膜内部に引っ張り応力を生じる膜で成膜すればよ
いが、膜内部に圧縮応力を生じる膜であっても熱アニー
ル処理をすることで引っ張り応力を生じる膜とすること
ができる。かかる材料を用いる場合、下部電極の熱アニ
ール処理は、圧電体膜の焼成工程におけるファイナルア
ニールの際、或いは圧電体膜の結晶化後において圧電体
膜の焼成温度よりも高い温度で熱処理をすればよい。
【0041】また、圧電体膜9を(100)面方位に優
先配向する処理は上記のプロセスに限らず、例えば、加
圧室基板1として(100)面方位のシリコン単結晶基
板を用いて圧電体膜9をエピタキシャル成長させるプロ
セスを用いてもよい。
【0042】また、本実施例においては、圧電体膜9を
(100)優先配向処理をする場合を説明したが、圧電
体膜9を(111)優先配向処理をする場合には上述し
たように、上部電極72又は/及び下部電極71を圧縮
応力を生じる薄膜材料、例えば、イリジウム等で構成す
ればよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、圧電体膜の結晶配向方
位に応じて上部電極と下部電極の少なくとも一方の膜内
部の応力状態を引っ張り応力或いは圧縮応力に設定する
ことで圧電体素子の変位量を向上させることができる。
また、圧電体素子のエッジ部分のテーパ角を45°未満
に調整することで上部電極或いは下部電極による圧電体
膜中の応力状態を有効に保持することができる。
【0044】また、本発明によれば、駆動特性に優れた
インクジェット式記録ヘッド及びインクジェットプリン
タを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの構成図である。
【図2】インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であ
る。
【図3】インクジェット式記録ヘッドの製造工程断面図
である。
【符号の説明】
1…加圧室基板、2…ノズルプレート、3…基体、4…
配線基板、5…振動板膜、6…下地層、71…下部電
極、8…チタン層、9…圧電体膜、72…上部電極、1
0…加圧室、11…側壁、12…共通流路、13…圧電
体素子、21…ノズル、100…インクジェット式記録
ヘッド、101…インクカートリッジ、102…本体、
103…トレイ、104…排出口、105…オートシー
トフィーダ、106…ヘッド駆動機構、107…記録用

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極と下部電極に挟まれる圧電体膜
    を備える圧電体素子において、前記圧電体膜は(10
    0)面方位に優先配向処理された多結晶体から構成さ
    れ、さらに上部電極と下部電極の少なくとも一方が圧電
    体膜内部に圧縮応力を与える薄膜で構成されていること
    を特徴とする圧電体素子。
  2. 【請求項2】 前記薄膜は、熱アニール処理された導電
    性薄膜であることを特徴とする請求項1に記載の圧電体
    素子。
  3. 【請求項3】 上部電極と下部電極に挟まれる圧電体膜
    を備える圧電体素子において、前記圧電体膜は(11
    1)面方位に優先配向処理された多結晶体から構成さ
    れ、さらに上部電極と下部電極の少なくとも一方が圧電
    体膜内部に引っ張り応力を与える薄膜で構成されている
    ことを特徴とする圧電体素子。
  4. 【請求項4】 前記薄膜は、酸化処理或いは窒化処理さ
    れた導電性薄膜であることを特徴とする請求項3に記載
    の圧電体素子。
  5. 【請求項5】 前記圧電体素子は上部電極よりも下部電
    極の方が広いテーパ形状となっており、エッジ部分のテ
    ーパ角が45°未満であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のうち何れか1項に記載の圧電体素子。
  6. 【請求項6】 上部電極と下部電極に挟まれる圧電体膜
    を備える圧電体素子の製造方法において、前記圧電体膜
    を(100)面方位に優先配向処理して成膜する工程
    と、上部電極と下部電極の少なくとも一方を圧電体膜内
    部に圧縮応力を与える薄膜で成膜する工程を備えた圧電
    体素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 上部電極と下部電極に挟まれる圧電体膜
    を備える圧電体素子の製造方法において、前記圧電体膜
    を(100)面方位に優先配向処理して成膜する工程
    と、上部電極と下部電極の少なくとも一方を熱アニール
    処理することで圧電体膜内部に圧縮応力を与える薄膜と
    する工程を備えた圧電体素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 上部電極と下部電極に挟まれる圧電体膜
    を備える圧電体素子の製造方法において、前記圧電体膜
    を(111)面方位に優先配向処理して成膜する工程
    と、上部電極と下部電極の少なくとも一方を圧電体膜内
    部に引っ張り応力を与える薄膜で成膜する工程を備えた
    圧電体素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 上部電極と下部電極に挟まれる圧電体膜
    を備える圧電体素子の製造方法において、前記圧電体膜
    を(111)面方位に優先配向処理して成膜する工程
    と、上部電極と下部電極の少なくとも一方を酸化処理或
    いは窒化処理することで圧電体膜内部に引っ張り応力を
    与える薄膜とする工程を備えた圧電体素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 圧電体素子全体を上部電極よりも下部
    電極の方が広いテーパ形状とし、且つエッジ部分のテー
    パ角を45°未満にする工程を備えた請求項6乃至請求
    項9のうち何れか1項に記載の圧電体素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項5のうち何れか1
    項に記載の圧電体素子と、当該圧電体素子の機械的変位
    によって内容積が変化する加圧室と、当該加圧室に連通
    してインク滴を吐出する吐出口とを備えたインクジェッ
    ト式記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記吐出口は、主走査方向と略平行に
    ライン状に列設されていることを特徴とする請求項11
    に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12に記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッドを印字機構に備えたインクジ
    ェットプリンタ。
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