JP2001088256A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2001088256A
JP2001088256A JP26563999A JP26563999A JP2001088256A JP 2001088256 A JP2001088256 A JP 2001088256A JP 26563999 A JP26563999 A JP 26563999A JP 26563999 A JP26563999 A JP 26563999A JP 2001088256 A JP2001088256 A JP 2001088256A
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resin
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Seiji Kuroda
誠二 黒田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン系樹脂で構成した化粧シー
ト、特に、2枚のポリオレフィン系樹脂シートを使用し
たダブリングシートに表面保護層をさらに積層した構成
の化粧シートを、別の基材に貼ったときの180°剥離
強度を向上させることを課題としている。 【解決手段】 2枚のポリオレフィン系樹脂シートのう
ち、表側(観察側)の方のポリオレフィン系樹脂シート
の硬さ、および表面保護層の厚みを規定することによ
り、上記の課題を解決することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂シートを主体として構成され、別の基材に貼ったと
きのピーリング強度を高くした化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の内外装用、家具、家電製品もし
くは雑貨等への表面化粧用として、従来から、ポリ塩化
ビニル樹脂シート(以下、樹脂をPVC樹脂、シートを
PVCシートと言う。)を素材とした化粧シートがよく
使用されている。
【0003】従来のPVCシートを素材とした化粧シー
トの代表的な構成は、着色したPVCシートの表面に印
刷し、その上を透明なPVCシートを熱融着により被覆
し、印刷された模様の上下をPVCシートでサンドイッ
チして、合計2枚のPVCシートで構成した、いわゆる
ダブリングシートである。あるいは、1枚のPVCシー
トの表もしくは裏に印刷したものもある。また、上記し
た2枚のPVCシートで構成した化粧シート、および1
枚の化粧シートのいずれに関しても、必要により、表面
に保護層をさらに積層したものもある。
【0004】PVCシートを構成するPVC樹脂は、通
常、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体であり、接着性に
寄与する酢酸ビニル部分を有しているので、PVCシー
トは印刷、ラミネート、熱エンボス等の加工に適してお
り、可塑剤の配合量を変えることにより、硬軟の度合い
を自由に変えることができ、かつ、火災の際にも自身で
は燃え出さない、即ち自燃性がない等の多くの利点を有
しており、かつ、汎用されているために価格も安定して
いるという経済的な利点をも有している。
【0005】しかし、PVC樹脂は、構造中に塩素原子
を含んでいるため、経時的に変退色することが避けられ
ない。また、焼却処分しようとすると、有毒ガスや煙の
発生もある。さらに、通常、配合される可塑剤に起因し
た問題もある。
【0006】そこで、最近、使用する樹脂をポリオレフ
ィン系樹脂に変更しつつも、PVC樹脂シートの持つ長
所を持たせたポリオレフィン系樹脂製の化粧シートを実
現しようとする検討が行なわれている。しかし、ポリオ
レフィン系樹脂は、汎用樹脂であるものも多く、価格的
に安定しているが、これをシート化したポリオレフィン
系樹脂シートは熱接着性はあるものの、インキの密着性
が良くなく、また、化粧シートを構成したときに、他の
基材に対する接着性がPVCシートを素材とする化粧シ
ートよりも劣るため、引続き、改良が進められている。
【0007】いわゆるダブリングシートに関しては、着
色したポリオレフィン系樹脂シートの表面に印刷し、そ
の上に透明なポリオレフィン系樹脂シートを積層するに
は、ポリウレタン系樹脂接着剤等の接着剤を使用しての
ラミネーションを行なう必要がある。使用する接着剤と
しては、柔軟性を有するものを選ぶものの、得られる化
粧シートが硬くなる傾向がある。また、ポリオレフィン
系樹脂は、PVC樹脂に比べると傷付きやすいため、実
用上、最表面に表面保護層を形成せざるを得ないが、傷
付きを防止しようとすると表面保護層が硬くなる傾向が
ある。
【0008】ところで、このようにポリオレフィン系樹
脂で構成した化粧シートは、その剛性が増すのに従い、
化粧シートを板や棒状の基材に貼ったときの、接着強
度、特に180°剥離強度が向上する傾向がある。しか
しながら、このような化粧シートの剛性が増すと、化粧
シートを使用した加工に支障を来たすことがある。最も
顕著な例が、ラッピング加工を行なう際である。このラ
ッピング加工は、平らな板へのラミネーションとは違
い、例えば、四角柱状の棒に、フォールディングロール
等により、化粧シートを折り曲げながら貼って行く加工
であるので、化粧シートとしては、折り曲げしやすいも
のであることが要求される。このような加工の際に、化
粧シートとして剛性が過度になると、折り曲げが円滑に
行なえなかったり、一旦、貼った化粧シートの剥離の原
因ともなりかねない。実用的に言って、化粧シートとし
ては、180°剥離強度が2Kg/2.5cm幅以上あ
り、かつ、ラッピング加工に支障のない程度の折り曲げ
やすさを備えたものが望まれるが、ポリオレフィン系樹
脂で構成した化粧シートにおいては、実現が難しかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、ポリオレフィン系樹脂で構成した化粧シート、特
に、2枚のポリオレフィン系樹脂シートを使用したダブ
リングシートに表面保護層をさらに積層した構成の化粧
シートに、実用上、支障の無い剥離強度を付与し、か
つ、折り曲げしやすさを付与することを課題としてい
る。
【0010】
【課題を解決する手段】本発明者によれば、2枚のポリ
オレフィン系樹脂シートのうち、表側(=観察側)の方
のポリオレフィン系樹脂シートの硬さ、および表面保護
層の厚みを規定することにより、上記の課題を解決する
ことができた。
【0011】第1の発明は、接着剤層により積層されて
いる2枚のシートの少なくとも一方がポリオレフィン樹
脂系シートである積層シートと、表側にさらに積層され
た表面保護層とからなり、前記積層シートを構成する2
枚のシートのうち、表側のシートの積層前のユニバーサ
ル硬さが30〜100N/mm2であり、表面保護層の
厚みが1〜6μmであることを特徴とする化粧シートに
関するものである。第2の発明は、第1の発明におい
て、接着剤層により積層されている2枚のシートの少な
くとも一方がポリオレフィン系樹脂シートである積層シ
ートと、表側にさらに積層された表面保護層とからな
り、前記積層シートを構成する2枚のシートのうち、表
側のシートの積層前のユニバーサル硬さが30〜100
N/mm 2であり、表面保護層の厚みが3〜6μmであ
ることを特徴とする化粧シートに関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、いずれも、ポリオ
レフィン系樹脂シートを素材とする本発明の化粧シート
の実施例を示す断面図である。図1に示す化粧シート1
は、いわゆるダブリングシートの構造を持ち、ポリオレ
フィン系樹脂の着色シート2上にプライマー層3を介し
て模様層4が積層されており、模様層4上には接着剤層
5を介してポリオレフィン系樹脂の透明シート6が積層
されており、透明シート6上にはプライマー層3を介し
て透明な表面保護層7が積層されていると共に、表面保
護層の上面にエンボス部8が形成されているものであ
る。これらの層のうち、プライマー層3、3は省略し得
る。また、表面保護層7は設けた方がよいが、用途によ
っては省略し得る。また、エンボス部8も省略可能であ
る。表面保護層7を省いたときでもエンボス部8を設け
ることができる。
【0013】図2および図3に示す化粧シートは、ポリ
オレフィン樹脂シートを1枚使用した化粧シートで、図
2に示すものは、表側に模様層を有し、図3に示すもの
は、裏側に模様層を有する。図2に示す化粧シートは、
ポリオレフィン系樹脂の着色シート2上にプライマー層
3を介して模様層4が積層されており、模様層4上には
透明な表面保護層7が積層されていると共に、表面保護
層の上面にエンボス部8が形成されているものである。
また、図3に示す化粧シートは、ポリオレフィン系樹脂
の透明シート6の下面にプライマー層3を介して模様層
4が積層されており、さらに模様層4の下面に着色層2
aが隠蔽層として積層されている。また、ポリオレフィ
ン系樹脂の透明シート6の上面には、プライマー層3を
介して透明な表面保護層7が積層されていると共に、表
面保護層の上面にエンボス部8が形成されているもので
ある。上記したポリオレフィン系樹脂シートを1枚使用
した図2および図3に示す化粧シートにおいても、プラ
イマー層3、3は省略し得る。また、表面保護層7は設
けた方がよいが、用途によっては省略し得る。また、エ
ンボス部8も省略可能である。図3に示す化粧シート1
において、最下面の着色層は省略し得ることがある。ま
た、表面保護層7を省いたときでもエンボス部8を設け
ることができる。以下に、本発明の化粧シートの各部分
について説明する。
【0014】本発明の化粧シートは、2枚の樹脂シート
で構成する際には、少なくとも一方がポリオレフィン系
樹脂製であることが好ましいが、さらに、2枚の樹脂シ
ートの合計厚みのうち、50%〜90%、好ましくは7
0%〜90%がポリオレフィン系樹脂であると、化粧シ
ートのポリオレフィン樹脂製である特徴が発揮されやす
い。化粧シートの構造を問わず、ポリオレフィン系樹脂
シートの厚みは、20μm〜150μm、好ましくは3
0μm〜100μmである。
【0015】2枚の樹脂シートで化粧シートを構成する
場合、使用する事が可能なポリオレフィン系樹脂以外の
樹脂のシートとしては、次のような樹脂からなるものが
挙げられる。即ち、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエス
テル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、
ポリブチレンテレフタレート樹脂、およびポリエチレン
ナフタレート−イソフタレート共重合樹脂等)、アクリ
ル樹脂(例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメ
タクリル酸エチル樹脂、およびポリアクリル酸ブチル樹
脂等)、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポ
リアミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポ
リスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、又はポリイミド樹脂等である。上記のうち、ポ
リビニルアルコール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、およびエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂等
は、ポリオレフィン系樹脂と見る事もできる。なお、本
発明の目的からすると、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂等のような塩素原子を含む樹脂は必ずしも好ましく
ない。
【0016】本発明の化粧シート1において、ポリオレ
フィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系樹脂に
は、種々のものがあり、大別すると、非エラストマーで
あるポリオレフィン系樹脂と、ポリオレフィン系熱可塑
性エラストマー(以降に述べる(1)〜(8)のような
もの)がある。ポリオレフィン系樹脂シートを構成する
ポリオレフィン系樹脂の1つのタイプは非エラストマー
であるが、具体的にはポリエチレン(低密度、又は高密
度)、ポリプロピレン(イソタクチック型、シンジオタ
クチック型、又はこれらの混合型)、ポリメチルペンテ
ン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロ
ピレン/ブテン共重合体等の高結晶質のものである。ポ
リオレフィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系
樹脂のもう1つのタイプは、ポリオレフィン系熱可塑性
エラストマーであって、次の(1)〜(8)のようなも
のである。
【0017】(1)主原料がハードセグメントである高
密度ポリエチレン、又はアイソタクチックポリプロピレ
ン等からなり、更に、ソフトセグメントとしてのエラス
トマー及び、必要に応じて無機充填剤を添加したもの。
ここで、エラストマーとしては、ジエン系ゴム、水素添
加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等が用いられ
る。ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、ブチルゴム、プロピレン/ブタジエンゴム、ア
クリロニトリル/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/
イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム等がある。
水素添加ジエンゴムは、上記のジエン系ゴム分子の二重
結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるも
ので、ポリオレフィン系樹脂(本発明においては、高密
度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶化を抑え、
柔軟性を向上させたものである。オレフィンエラストマ
ーとしては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重
合しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体
であり、オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、α
−オレフィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4
−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用さ
れる。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例
えばエチレン/プロピレン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。なお、これ
らのエラストマーは、必要に応じて有機過酸化物、硫黄
等の架橋剤を用いて、適量架橋させてもよい。
【0018】(2)ハードセグメントがアイソタクチッ
クポリプロピレン、ソフトセグメントがアタクチックポ
リプロピレンであるもので、好ましくは、後者の割合が
5重量%未満のもの(特公平6−23278号公報記
載)。
【0019】(3)エチレン/プロピレン/ブテンの共
重合体で、ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、ま
たはイソブチレンの3種の構造異性体の1種を含むも
の。次の(3a)〜(3c)が代表的である。 (3a)エチレン/プロピレン/ブテンの3元のランダ
ム共重合体であり、モノマー中のプロピレンが、好まし
くは90重量%であるもの(特開平9−111055号
公報記載)。 (3b)プロピレン成分含有率が50重量%以上であ
る、エチレン/プロピレン/ブテンの3元の共重合体か
らなる非晶質と、結晶質ポリプロピレンからなるもの
(特開平5−77371号公報記載)。 (3c)プロピレン及び/又は1−ブテンの含有量が5
0重量%以上の低結晶質と、アイソタクチックポリプロ
ピレン等の結晶性ポリオレフィンを含むものに、更に、
油ゲル化剤を0.5重量%添加したもの(特開平7−3
16358号公報記載)。
【0020】(4)ハードセグメントがポリエチレン、
ポリプロピレン又はポリメチルペンテン等の結晶質であ
り、ソフトセグメントが部分架橋したエチレン/プロピ
レン非共役ジエン3元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムであるもの(特公昭53−21021号公
報記載)。
【0021】(5)ハードセグメントとしてのオレフィ
ン系共重合体(結晶質)とソフトセグメントとしての未
架橋モノオレフィン共重合体ゴムとを加熱しつつ剪断応
力を加え、部分架橋させてあるもの(特公昭53−34
210号公報記載)。
【0022】(6)過酸化物と混合・加熱すると分子量
が減って流動性が増す過酸化物分解型オレフィン重合
体、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン/エチレン共重合体、又はプロピレン/ブテン−1
共重合体をハードセグメントとし、同様な操作で流動性
が減る過酸化物架橋型モノオレフィン重合体、例えば、
エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピ
レン/非共役ジエン3元共重合体ゴム等をソフトセグメ
ントとし、更には、同様な操作で架橋せず、流動性も変
わらない過酸化物非架橋型炭化水素ゴム、等を過酸化物
の存在下で混合・加熱して得られるもの(特公昭56−
15741号公報記載)。
【0023】(7)エチレン/スチレン/ブタジエン共
重合体(特開平2−139232号公報記載)。
【0024】(8)水酸基又はカルボキシル基を持たせ
た上記(1)〜(7)のオレフィン系エラストマー。
【0025】ポリオレフィン系樹脂シートとしては、延
伸シート、未延伸シートのいずれも使用可能である。ポ
リオレフィン系樹脂シートには、必要に応じて、充填
剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤等野各種の添加剤を添加してよい。このよ
うなポリオレフィン系樹脂シートの厚みは20〜300
μm程度である。また、ダブリングシートの場合には、
着色シート2もポリオレフィン系樹脂シートで構成する
ので、着色剤である染料又は顔料を添加して適宜な色彩
になるよう調整する。また、ポリオレフィン系樹脂シー
トは、そのままでは接着性が乏しいため、印刷又は接着
に関与する面にコロナ放電処理を行なって、接着性を改
善しておくとよく、さらに、ポリオレフィン樹脂シート
の印刷又は接着に関与する面には、プライマー層を積層
して、接着性を向上させることが好ましい。
【0026】プライマー層3は、着色シート2もしくは
透明シート6と、模様層4、表面保護層7、もしくは隠
蔽層2a等との密着性を高めるためのものであり、ポリ
オレフィン系樹脂シートは接着性が乏しいため、このプ
ライマー層3を介在させるとよい。プライマー層3を構
成する樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、もしくはニトロセルロース樹脂等が
ある。これらの樹脂は単独、若しくは混合して塗料組成
物、又はインキ組成物とし、適宜な塗布手段、又は印刷
手段を用いてプライマー層3を形成する。
【0027】ポリオレフィン樹脂シートには、紫外線吸
収剤と光安定剤とからなる添加剤を含ませておくことが
好ましく、このことにより、ポリオレフィン樹脂シート
の変退色の防止や隣接する層との接着性を経時的に維持
するのに役立つ。ダブリングシート場合には、表面保護
層7、透明シート6、もしくは接着剤層5のうちの1つ
又はそれ以上に、上記の添加剤を添加しておくとよい。
図2に示すような場合には表面保護層7に、図3に示す
ような場合に発明は、表面保護層7もしくは透明シート
6のいずれか、又は両方に、添加剤を添加するとよい。
いずれのケースにおいても、1つの層に添加剤を添加す
るよりも2つ、あるいはそれ以上の層に添加した方が、
化粧シート全体でとらえた場合の添加効果が上がり、ダ
ブリングシートにおいては、上記した3つの層に添加す
ると最も良い結果を生む。
【0028】紫外線吸収剤と光安定剤とからなる添加剤
を各々の層に適用するには、それらの層を形成するため
の塗料組成物又はインキ組成物中に適量を混練又は分散
させた後、それらを用いて塗布又は印刷するか、シート
を製造する際に、ポリオレフィン系樹脂のペレットと共
に添加剤を加熱溶融して混合するか、あるいは、少量の
樹脂ペレットに予め、添加剤を溶融混合しておいたもの
を必要な量の樹脂ペレットと溶融混合する等の方法によ
って行なう。
【0029】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、アクリレート系、サ
リシレート系、もしくはオキザニリド系のものが使用で
き、添加する対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、
0.1〜2重量%程度を配合するとよい。また光安定材
としては、ヒンダードアミン系のものが好ましく、やは
り、添加する対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、
0.1〜2重量%程度を配合するとよい。なお、紫外線
吸収剤と光安定剤は、各々を単独で使用しても効果はあ
るが、併用した方が、相乗的に効果が向上するため、併
用する事が望ましい。
【0030】模様層4は本発明の化粧シートに、外観意
匠的な価値を与えるためのものであり、通常、印刷法に
より形成する。接着性を考慮してのバインダーの選択範
囲が広いグラビア印刷法が適しているが、これ以外の手
法によってもよい。模様層4の絵柄は任意のものでよ
く、用途に合わせて選択する。図3に示す化粧シート1
は、図3の上の方から眺めるものであるので、左右のあ
る絵柄の場合、左右を逆に作成した、いわゆる逆版を用
いて印刷する。ダブリングシートの場合には、着色シー
ト2上に印刷するときは、模様層5の絵柄の向きを考慮
しなくてよいが、上側の透明シート6の下側に印刷する
ときは、逆版を用いて印刷する。
【0031】図3に示す化粧シート1においては、模様
層4の濃度の低い部分や、印刷の網点の間では下層が透
けて見えるので、模様層4の下層に着色層2aを隠蔽層
として積層するとよい。着色層2aの色相は絵柄のハイ
ライトの部分に相当する色相としておくのがよいが、そ
の他の色相でもよい。
【0032】接着剤層5はダブリングシートのタイプの
場合、上面に模様層4が積層された着色シート2と透明
シート6とを接着するためのもので、熱可塑性樹脂接着
剤、熱硬化性樹脂接着剤、ゴム(エラストマー)系接着
剤が使用可能であるが、中でも熱硬化性接着剤、とりわ
け、ポリウレタン系樹脂接着剤を使用するのが、化粧シ
ートの柔軟性を確保できる上、接着性も高く好ましい。
【0033】表面保護層7は、化粧シート1の最表面に
積層され、化粧シート1の表面の物理的および化学的な
耐久性を向上させるためのものである。これらの耐久性
および化粧シートの柔軟性を満足するものとして、熱硬
化性樹脂であるポリウレタン系樹脂が好ましい。また、
ウレタンアクリレートとトリメチロールプロパントリア
クリレート等の多官能モノマーとを配合して使用し、表
面保護層の架橋密度を上げることもできる。
【0034】表面保護層7はさらに、分子中に重合性不
飽和結合または、エポキシ基を有するプレポリマー、オ
リゴマー、及び/又はモノマーを適宜に混合した電離放
射線硬化性樹脂組成物を用いて構成してもよい。プレポ
リマー、およびオリゴマーの例としては、不飽和ジカル
ボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステ
ル類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタ
クリレート、ポリオールメタクリレート、メラミンメタ
クリレート等のメタクリレート類、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレー
ト、メラミンアクリレート等のアクリレート、カチオン
重合型エポキシ化合物が挙げられる。モノマーとして
は、スチレン系モノマー、アクリル酸エステル類もしく
はメタクリル酸エステル類、置換アミノアルコールエス
テル類、不飽和カルボン酸アミド、またはアクリル酸も
しくはメタクリル酸と多価アルコールとのエステル等が
挙げられる。硬化が紫外線照射により行われるときは、
光重合開始剤や光重合促進剤を添加する。表面保護層7
には、その層の表面の耐摩耗性を向上させる意味で、好
ましくは無機質であって、架橋硬化した樹脂よりも高硬
度の球状粒子を含有させるとなおよい。球状粒子として
はα−アルミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイア
モンド、黒鉛等があるが、中でも、硬度が高く、球形の
ものが多い点から、球形のα−アルミナが推奨でき、平
均粒径が、表面保護層7の厚みと同程度か、もしくはそ
れ以下であることが好ましい。
【0035】表面保護層7は、厚みが厚く、硬い方が耐
久性の点で優れているが、図4に示すように、化粧シー
ト1を他の基材10に貼り、180°剥離強度を測定す
る目的で180°剥離を行なうと、表面保護層7が厚け
れば厚いほど、あるいは樹脂シートが硬ければ硬いほ
ど、化粧シート1全体の剛性が増す結果、化粧シート1
は、より大きな半径Rの曲げ部分を有しつつ剥がれ、剥
がれ始める部分では、化粧シート1と基材10とが上下
に剥がれてしまい、180°剥離の測定値が高く出るよ
うになる。しかし、表面保護層7の厚みを薄くし、ある
いは樹脂シートの硬さを低下させて行くと、曲げ部分の
半径Rは次第に小さくなって、180°剥離に近づき、
化粧シート1の伸びも影響してくるので、180°剥離
強度の測定値が小さくなってくる。実際には、接着剤や
接着条件は変えてないので、化粧シート1と基材10の
本質的な接着性は同じであってもである。
【0036】表面保護層7の厚みは、下層の樹脂シート
の厚みよりもはるかに薄いが、表面を強化して化粧シー
トを保護する機能を発揮する意味で、ある程度以上の硬
さを有しており、表面保護層7の厚みが変わると、化粧
シート全体の剛性に与える影響は大きい。これに比べる
と、化粧シートを構成するポリオレフィン樹脂シート
は、表面保護層7ほど硬くはないが、厚みが厚く、ま
た、ポリオレフィン樹脂シートの厚みは、実用上の見地
から、ある範囲に納まるため、化粧シート全体から見れ
ば、シート自身の硬さの影響が大きい。従って、化粧シ
ートの表面保護層7の厚み、および下層の樹脂シートの
硬さの範囲を規定することにより、180°剥離強度を
必要な水準以上に維持し、かつ、ラッピング加工等の加
工に適した折り曲げしやすさを備えた化粧シートとする
ことができる。
【0037】本発明の化粧シート1においては、表面保
護層7の厚みは、1〜6μm、好ましくは3〜6μmと
することが望ましい。下限未満では、表面保護層7の耐
久性、特に耐摩耗性が不十分であり、180°剥離強度
も不十分である。また、上限を超えると、硬さの影響が
出て、ラッピング加工(化粧シートを流れ方向に平行な
線に沿って折り曲げ、角柱状等の棒状の基材に貼る加
工)が困難になり、かつ折り曲げ部分が白化する。又、
本発明においては、下層(ダブリングシートの場合は、
透明シート)の硬さ(表側のシートの積層前のユニバー
サル硬さ)は30〜100N/mm2であることが好ま
しい。硬さの下限未満では、化粧シート1全体の剛性が
不十分となり、180°剥離強度も不十分である。上限
を超えると、硬さの影響が出て、ラッピング加工(化粧
シートを流れ方向に平行な線に沿って折り曲げ、角柱状
等の棒状の基材に貼る加工)が困難になり、かつ折り曲
げ部分が白化する。化粧シート1の材質や全体の厚みに
もよるが、上記のように、表面保護層7の厚みの範囲、
および下層の硬さの範囲を規定することにより、180
°剥離強度の値は2.2〜3.0Kg重/2.5cm幅
となり、一般的に言って問題の無い180°剥離強度の
値となる。
【0038】本発明の化粧シート1を製造するには、ポ
リオレフィン系樹脂シート等のシート上に順次、各層を
積層して行けばよく、図1の化粧シート1の場合には、
着色シート2上にプライマー層3および模様層4を形成
しておき、接着剤層5を介して透明シート6を積層し、
透明シートの露出面にプライマー層3および表面保護層
を順次積層して行く。あるいは、模様層4を透明シート
6の下面に積層してもよい。接着剤層5による積層の際
には接着する面どうしの、いずれか一方もしくは両方に
塗布して行なう。透明シート6の積層は、予め作製した
透明シートをラミネートすることによってもよいが、接
着剤層5を積層した面上に、透明シートを構成する樹脂
を溶融押出しして積層するエクストルージョンコーティ
ングによってもよい。表面保護層7は最後に積層しても
よいが、接着剤層により透明シート6を積層する前に、
透明シート6の上面に表面保護層7を積層してもよい。
【0039】図2に示す化粧シート1の場合には、着色
シート上にプライマー層3、模様層4、および表面保護
層7を順に積層すればよい。また、図3に示す化粧シー
ト1の場合、透明シート6の下面に、プライマー層3、
模様層4、および着色層2aを順に積層すればよく、そ
の後、表面保護層を積層する。なお、透明シート6上面
への表面保護層7の積層を、下面へのプライマー層3、
模様層4、および着色層2aの積層に先立って行なって
もよい。
【0040】
【実施例】ポリオレフィン樹脂製の着色シートを準備
し、表面にコロナ処理、およびプライマー層形成を行な
った上で、印刷を行ない、印刷済みシートを得た。別
に、ポリプロピレン樹脂のホモポリマー、ランダムポリ
マー、3元コポリマーを用いて得られた、ユニバーサル
硬度の異なる数種類の透明シートを準備し、上記で得ら
れた印刷済みシートの印刷面上に、予めポリウレタン樹
脂接着剤を塗布し、塗布面に、準備した各透明シートを
ドライラミネートした。ドライラミネート後、透明シー
ト上に、ウレタンアクリレート系接着剤とトリメチロー
ルプロパントリアクリレートとからなる表面保護層形成
用塗料を塗布量を変えて塗布し、塗布後、紫外線を照射
して架橋、硬化させた。得られた資料の、素材の透明シ
ートのユニバーサル硬さ、および、表面保護層の厚み、
ならびに、得られた化粧シートをMDF(中密度繊維
板)に接着剤で貼り付けたときの180°剥離強度を下
記の「表1」に示す。
【0041】
【表1】
【0042】上記「表1」から分かるように、表面保護
層7の厚み、1〜6μm、および下層(ダブリングシー
トの場合は、透明シート)の硬さ(表側のシートの積層
前のユニバーサル硬さ)は30〜100N/mm2であ
る場合には、180°剥離強度が十分に得られる。
【0043】
【発明の効果】第1、および第2のいずれの発明にって
も、ポリオレフィン系樹脂で構成した化粧シート、特
に、2枚のポリオレフィン系樹脂シートを使用したダブ
リングシートに表面保護層をさらに積層した構成の化粧
シートを、別の基材に貼ったときの180°剥離強度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブリングシートの構成の化粧シートの断面図
である。
【図2】単層表印刷の化粧シートの断面図である。
【図3】単層裏印刷の化粧シートの断面図である。
【図4】剛性のある化粧シートを180°剥離する様子
を示す図である。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 着色シート 3 プライマー層 4 模様層 5 接着剤層 6 透明シート 7 表面保護層 8 エンボス部 10 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03A AK03B AK25G AK51G AK62A AK66A AK80 AL03 AL09 AT00B BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 CA05 CA07 CB00 GB07 GB48 GB81 HB00 HB21 HB31 JA20B JK06 JK12B JN01B YY00B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤層により積層されている2枚のシ
    ートの少なくとも一方がポリオレフィン系樹脂シートで
    ある積層シートと、表側にさらに積層された表面保護層
    とからなり、前記積層シートを構成する2枚のシートの
    うち、表側のシートの積層前のユニバーサル硬さが30
    〜100N/mm2であり、表面保護層の厚みが1〜6
    μmであることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】 接着剤層により積層されている2枚のシ
    ートの少なくと一方がポリオレフィン系樹脂シートであ
    る積層シートと、表側にさらに積層された表面保護層と
    からなり、前記積層シートを構成する2枚のシートのう
    ち、表側のシートの積層前のユニバーサル硬さが30〜
    100N/mm2であり、表面保護層の厚みが3〜6μ
    mであることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
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