JP2001087428A - ウッドクラブヘッド - Google Patents
ウッドクラブヘッドInfo
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- JP2001087428A JP2001087428A JP26719299A JP26719299A JP2001087428A JP 2001087428 A JP2001087428 A JP 2001087428A JP 26719299 A JP26719299 A JP 26719299A JP 26719299 A JP26719299 A JP 26719299A JP 2001087428 A JP2001087428 A JP 2001087428A
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Abstract
向上され、打撃時の反発力が高いフェースを備えたウッ
ドクラブヘッドを提供する。 【解決手段】 ヘッド体積が250cc以上の金属製中
空殻体構造のウッドクラブヘッドであって、ボールを打
撃するフェースの裏面のフェース中央近傍のみに、フェ
ースの上下方向に成分を有する複数個のリブが形成され
たリブ領域を設ける。
Description
が250cc以上の金属製中空殻体構造のウッドクラブ
ヘッドにおいて、フェースの補強構造に関する。
に、クラブヘッドのフェースとボールとが衝突した際
に、フェースを十分に変形させて変形が基に戻る時の反
発力を利用することが提案されている。この場合、フェ
ースを十分に変形させるためにフェースの厚さを薄くす
る必要がある。また、最近ヘッドが大型化されしかもヘ
ッド重量の増加を抑制する必要から、フェースはその面
積が広くなる一方でその厚さは出来るだけ薄くされる傾
向にある。従って、前記の反発力を高めようとしてフェ
ースの厚さを薄くし過ぎるとボール打撃時の変形が過大
となりフェースが破損してしまう懸念が増大する。この
ため、特開平6−269518号、図17に見られるよ
うに、フェースの背後に別のフェースを2重に配置して
フェースの衝撃荷重を分担してこの変形を抑制する工夫
が提案されている。また、特開平9−308713号で
は、薄い厚さのフェースを補強するようにフェースの裏
面全域に細いリブを上下左右に多数配置されたものが提
案されている。
にフェースを配置したものでは、仮に後方に追加配置す
る別のフェースを前方のフェースと同一の大きさとする
と、後方のフェース材質がステンレスの場合には40g
また比重の小さなチタニウムとした場合でも25gの重
量増加となって、ヘッド全体の重量が通常200g程度
に抑えられている現状からして無視できない重量増加と
なる問題が発生する。また、後者のフェースの裏面全域
上下左右に細いリブを多数配置したものでは、フェース
の裏面全域に亘りリブの本数がむやみに多く設置されて
いることから矢張り同様な重量増加の問題が発生する。
は、ヘッドの重心が浅くなって所謂スイートスポットの
大きさが小さくなったり、重量増加分だけヘッド体積を
小さくしなければならなくなるという不具合を招来する
こととなる。従って、このような状況に鑑みて本発明の
目的とするところは、ヘッド重量増加を少なく抑えた上
で、フェースの反発力を高めながらもフェースの耐久性
に優れるウッドクラブヘッドを提供することである。
めに、本発明のウッドクラブヘッドでは、請求項1に記
載のように、ヘッド体積が250cc以上の金属製中空
殻体構造のウッドクラブヘッドであって、ボールを打撃
するフェース面の裏側のフェース中央近傍のみに、フェ
ースの上下方向に成分を有する複数個のリブが形成され
たリブ領域が設けられている。
た場合には、フェースはヘッドの内方向にくぼみ変形を
起こす。衝撃耐久実験からフェースはこの変形を繰り返
し受けることで破損する場合があることが確かめられて
いる。材料力学によれば、周辺を固定された円盤の中心
又は中心近傍に集中または分布荷重をかけた場合には、
円盤の最大撓みと最大応力(引張応力)とは円盤の中央
近傍に発生することが知られている。
通常打撃は打点のずれを考慮しても凡そフェースの中央
傍近で成されるのでフェースの中央近傍に最大撓みと最
大引張応力とが発生していると推察することが出来る。
更に、繰り返しボールを打撃するフェース耐久実験の結
果において、フェースの破損は、通常、フェースの左右
方向即ちフェースのトウ側からヒール側方向に走る亀裂
として発生する事実からして、前記の最大引張応力はフ
ェースの上下方向に沿って発生していることが判る。
の上下方向の最大引張応力を小さくしてやれば前記フェ
ースのくぼみ変形を小さく出来て、フェースの破損を効
果的に防止することが出来ることが考察される。また、
フェースの中央近傍以外の部分は、前記の撓みと応力、
特に引張応力が最大値とならず小さな値であることから
して、この部分を補強するのは効率的でなく寧ろフェー
スの重量を増加させる弊害の方が大きくなると考察され
る。このような種々の考察結果に基づいて、本発明で
は、フェース中央近傍のみに、フェースの上下方向に成
分を有する複数個のリブが形成されたリブ領域が設けら
れているのである。
いては、請求項2に記載されるように、フェース中心を
中心とし、ゴルフプレーヤの平均的な打痕の最大径を短
径とするほぼフェースの平面形状に相似な楕円形とされ
ている。
なる位置は、フェースの荷重作用点即ちボールが当たる
打点にあるので、本発明では、種々の技量のゴルフプレ
ーヤーが実際に打撃して測定されたフェース面上の打痕
(打撃されたボールの痕跡)の大きさに基づいて前記リ
ブ領域の大きさと形状が設定される。即ち、発明者の実
験によれば、ヘッドスピード50m/sのプレーヤーの
場合には打痕が平均的に直径18mmの略円形であり、
またシニアや女性ゴルファーの場合には打痕が平均的に
直径8mmの略円形であることが確認されているので、
これよりリブ領域は、フェース中心(平面視したフェー
スの図心とする)を中心とし、ゴルフプレーヤーのヘッ
ドスピードに応じてその短径を8〜18mmの範囲内の
値に設定されたほぼフェースの平面形状に相似な楕円形
とされる。尚、前記リブ領域の短径の大きさは、同一技
量のプレーヤーにおけるフェース面上での打点のバラツ
キを考慮して、その範囲を若干広げ13〜23mmと設
定することが出来る。但し、この場合にはヘッド重量が
若干増加する。
フェースの上下方向の長さに対しトウ側からヒール側に
至る長さが長い形状に設計されているので、前記リブ領
域の形状は、フェースの上下方向が短径でトウからヒー
ル方向が長径の楕円形とされる。
ドにおいて、前記リブ領域に配置されるリブは、請求項
3に記載されるように、その幅(厚さ)を2〜7mm、
またその高さを3mm以下とされる。リブ幅が7mm、
リブ高さが3mmを超えるとヘッド重量が増加し好まし
くない。本発明においては、リブ補強による重量の増加
を極力抑えるために、特に、ヘッド重量の増加が5%以
下に抑えられるようにリブの形状及び本数が選択され
る。尚、リブ幅が2mm未満ではリブの補強効果が無く
なる。
は、前記リブ領域の中心に近く配置されるものほどその
高さが高く設定されるのが好ましい。リブ領域内に配置
される複数のリブをこのように構成することで、リブ領
域内の引張応力の分布に対応してリブ領域の中心に向か
って次第に強く補強されるので打撃時に発生するフェー
スの引張応力を効果的に抑制し、しかもヘッド重量の増
加を極力抑制する構造とすることが出来る。
係わる実施例を説明する。図1は、本発明に係わる実施
例1のドライバークラブのヘッド正面図である。ヘッド
1は、全体がチタニュウム合金製で体積260ccの薄
肉中空殻体構造とされている。また、フェースの厚さは
2.5mmとされている。
ース2の図心とされるフェースセンター(C)を中心と
し、短径16mm、長径37.6mmの楕円4で区画さ
れたリブ領域5が設定されている。なお、前記楕円4の
短径は、ヘッドスピード40m/sのゴルファーがボー
ルを打撃した際の打痕の最大外径にほぼ同じ大きさとさ
れている。長径は、リブ領域5の形状が正面視されたフ
ェースの形状にほぼ相似となるように、前記楕円4の短
径と長径との比がフェース高さh(44.2mm)とフ
ェース幅w(105.6mm)の比に一致するようにし
て設定され37.6mmとされている。
に示すされるように、前記リブ領域内には、リブ領域5
の中心に設けられフェースの上下方向に延在するリブ6
の左右に同じように上下方向に延在する3本ずつのリブ
7が設置されている。これらのリブ6、7は、その幅
(厚さ)を2mmとし、ピッチ3mmで配列されてお
り、しかも、リブの高さrは、リブ領域5の中心に配置
されるリブ6の高さを最も高く(4mm)し中心から離
れるリブ7ほどその高さが1mmづつ低くされている。
成とされているので、ボールを打撃した際のフェースの
変形が小さくなり、また特に、フェース面上の打痕位置
でのフェースの引張応力が低減されてフェースの耐久性
が著しく向上する。殊に、フェースを補強したリブが、
リブ領域内即ちフェースの裏面のフェース中央近傍のみ
に限定されて配置されているので、リブ付設によるヘッ
ド重量の増加は極僅かの量(略10g以下)で済み補強
によるヘッド重量の増加が防止される。また、リブが延
在する方向がフェースの上下方向(図1中、矢印方向)
に成分を有するようにされているので打撃時の最大引張
応力方向の補強が効果的になされフェースの耐久性を効
率的に向上することが出来る。
ッド正面図である。実施例2で、ヘッド1自体は実施例
1と同一の材質寸度及び体積とされている。フェース2
の厚さも又実施例1と同一の2.5mmに設定されてい
る。フェースの裏面3には、ヘッドスピード40m/s
のゴルファーが作る平均的な打痕の最大直径を短径とし
た実施例1と同一大きさでフェース2の図心に中心を持
つ楕円4で区画されたリブ領域5が設定されている。フ
ェースの裏面3の前記リブ領域5内には、リブ領域5を
区画した前記楕円4と同心且つ相似形でリング状のリブ
8が3個形成されている。而して、リブ8の幅(厚
さ)、高さ、ピッチは、それぞれ2、3、2mmとされ
ている。リング状のリブ8にはフェ−ス2の上下方向の
成分が含まれるので、フェースの補強効果は実施例1と
同様に発揮される。また、重量増加抑制機能も特に前記
図心から遠くの大きなリング状のリブ8になるほどリブ
高さを低く設定することでより効果的に発揮させること
ができる。
発明に係わる前記実施例1及び2のウッドクラブヘッド
と本発明のリブ領域を付設しない従来品のウッドクラブ
ヘッド(比較例)とを用いてフェースの衝撃耐久試験を
実施した。試験は、フェースセンターにボール速度50
m/s、又は30m/sでボールを最大500回ほど衝
突させて、その後のフェースの破損状態を目視で観察す
るものである。試験結果を次表1に示す。
明らかであり、また、リブはフェース裏面の全域に必要
でなく、フェースの中央部分のみに設置すれば十分であ
ることが判る。
は、フェースの中央近傍に限られたリブ補強とされるの
で、金属製の大型中空殻体構造とされたヘッドの重量を
殆ど増加することなく、薄肉のフェースを効果的に補強
することが出来る。また、フェースの耐久性向上により
フェースを極めて薄肉に出来る上、フェースの周辺が薄
肉で無補強のままとされるので、クラブヘッドのフェー
スにボールが衝突した際に、フェースを十分に変形させ
て大きな反発力を発揮させゴルフボールの飛距離を向上
させることが出来る。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ヘッド体積が250cc以上の金属製中
空殻体構造のウッドクラブヘッドであって、ボールを打
撃するフェース面の裏側のフェース中央近傍のみに、フ
ェースの上下方向に成分を有する複数個のリブが形成さ
れたリブ領域が設けられていることを特徴とするウッド
クラブヘッド。 - 【請求項2】 前記リブ領域が、フェース中心を中心と
し、ゴルフプレーヤーの平均的な打痕の最大径を短径と
するほぼフェースの平面形状に相似な楕円形とされてい
ることを特徴とする請求項1に記載のウッドクラブヘッ
ド。 - 【請求項3】 前記リブは、その幅を2〜7mm、また
その高さを3mm以下とされていることを特徴とする請
求項1又は2に記載のウッドクラブヘッド。 - 【請求項4】 前記リブは、前記リブ領域の中心に近く
配置されるものほどその高さが高く設定されていること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のウ
ッドクラブヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26719299A JP2001087428A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | ウッドクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26719299A JP2001087428A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | ウッドクラブヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001087428A true JP2001087428A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17441406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26719299A Pending JP2001087428A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | ウッドクラブヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001087428A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083049A1 (fr) * | 2000-05-02 | 2001-11-08 | Mizuno Corporation | Club de golf |
US7775906B2 (en) * | 2006-07-19 | 2010-08-17 | Daiwa Seiko, Inc. | Golf club |
US7785213B2 (en) | 2006-10-17 | 2010-08-31 | Bridgestone Sports Co., Ltd | Golf club head |
-
1999
- 1999-09-21 JP JP26719299A patent/JP2001087428A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083049A1 (fr) * | 2000-05-02 | 2001-11-08 | Mizuno Corporation | Club de golf |
US6899638B2 (en) | 2000-05-02 | 2005-05-31 | Mizuno Corporation | Golf club |
JP4703085B2 (ja) * | 2000-05-02 | 2011-06-15 | 美津濃株式会社 | ゴルフクラブ |
US7775906B2 (en) * | 2006-07-19 | 2010-08-17 | Daiwa Seiko, Inc. | Golf club |
US7785213B2 (en) | 2006-10-17 | 2010-08-31 | Bridgestone Sports Co., Ltd | Golf club head |
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Legal Events
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