JP2001054599A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP2001054599A
JP2001054599A JP11233158A JP23315899A JP2001054599A JP 2001054599 A JP2001054599 A JP 2001054599A JP 11233158 A JP11233158 A JP 11233158A JP 23315899 A JP23315899 A JP 23315899A JP 2001054599 A JP2001054599 A JP 2001054599A
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face
line groove
face line
groove
small
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JP11233158A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Sano
喜則 佐野
Takeshi Iwanaga
健 岩永
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない重量増加でフェース部の耐久性を向上
する。 【解決手段】 ボールを打撃するフェース部2aの表面
4に少なくとも1本のフェースライン溝5を凹設した金
属製のゴルフクラブヘッドである。フェース部2aの表
面4と直角に前記フェースライン溝5を前記フェース部
2の裏面6に投影したフェースライン溝裏投影部7の少
なくとも一部を覆って前記裏面6に、この裏面6から隆
起する1以上の小凸部9を配する。この小凸部9は、前
記フェースライン溝5の溝長さ方向の最大長さaが1.
0〜3.0mm、かつフェースライン溝5の溝巾方向の最
大長さbが1.0mm以上かつ前記フェース部の高さの1
/2未満、しかも前記裏面6からの最大突出高さhが
0.3mm以上をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少ない重量増加で
フェース部の耐久性を向上しうるゴルフクラブヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブヘッドは、パーシモンを中
心とした木質材料からステンレス鋼を主体としたいわゆ
るメタルヘッドへと変遷し、更に近年では、低比重かつ
高強度のチタン合金を中心とした大型ヘッドが主流とな
りつつある。これに伴い、ヘッドは、著しい大型化が進
み、例えばドライバー(ウッド型の#1)と呼ばれるヘ
ッドでは300cc前後が主流となっており、現在では
400ccを超えるものも出現している。また、アイア
ン型のゴルフクラブヘッドにおいても、ヘッドのチタン
合金化やフェース部のチタン合金化などにより、ヘッド
大型化の傾向がある。このような状況において、ヘッド
の薄肉化、とりわけボールを打撃するフェース部の薄肉
化が進んでいる。このようなヘッドの薄肉化は、第一に
ヘッドの大型化に寄与し、第二に質量をヘッドの周辺に
分散することでヘッドの慣性モーメントを大きくし、第
三にフェース部の薄肉化により反発性を高めるなどの利
点がある。
【0003】ところが、ヘッドの薄肉化、特にフェース
部の薄肉化が進むと、ボール打撃時の衝撃により、フェ
ース部に割れ、凹みなどの損傷が生じることがある。ま
たフェース部の表面には、フェースライン溝と称される
細溝が略水平方向に沿って凹設されることがあるが、こ
のフェースライン溝が形成されると、その溝深さ分だけ
フェース部の厚さがさらに薄くなる。従って、極限まで
フェース部の厚さを減じたヘッドでは、ボール打撃時
に、例えばフェースライン溝の溝底部に応力集中が生
じ、該溝底部を起点としてクラックが生じやすい。
【0004】特開平9−154984号公報などでは、
フェース部の裏面にフェース部の上縁から下縁にまでの
びるリブを配してフェース部を補強することを開示して
いる。しかしながら、このようなリブでは、フェース部
を補強しうるものの、昨今の大型ヘッドにおいては、リ
ブが占める補強部の重量が大となり、ヘッドの重量を増
大させたり、逆にその重量分だけヘッドの大型化を阻害
する他、フェース部の撓み特性を低下させるなどの不具
合がある。
【0005】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、フェース部の表面と直角に前記フェー
スライン溝を前記フェース部の裏面に投影したフェース
ライン溝裏投影部の少なくとも一部を覆って前記裏面
に、この裏面から隆起する1以上の小凸部を配するとと
もに、この小凸部の寸法などを一定範囲に限定すること
を基本として、少ない重量増加でフェース部の耐久性な
どを向上しうるゴルフクラブヘッドを提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、ボールを打撃するフェース部の表面に少な
くとも1本のフェースライン溝を凹設した金属製のゴル
フクラブヘッドであって、前記フェースライン溝を前記
フェース部の表面と直角に該フェース部の裏面に投影し
たフェースライン溝裏投影部を少なくとも一部に含む前
記裏面に、この裏面から隆起する1以上の小凸部を配す
るとともに、前記小凸部は、前記フェースライン溝の溝
長さ方向の最大長さaが1.0〜3.0mm、かつ前記フ
ェースライン溝の溝巾方向の最大長さbが1.0mm以上
かつ前記フェース部の高さHの1/2未満、しかも前記
裏面からの最大突出高さhが0.3mm以上であることを
特徴としている。
【0007】前記小凸部は、例えば前記フェースライン
溝の溝巾方向の最大長さbが1.0〜3.0mmかつ前記
最大突出高さhが0.3〜2.0mmであり、しかも前記
フェースライン溝裏投影部を覆う一つの覆い部と、この
覆い部に連なり前記フェースライン溝裏投影部からはみ
出る1以上のはみ出し部とを含んで構成することができ
る。
【0008】そして、前記フェースライン溝は、溝長さ
が10mm以上である第1のフェースライン溝を含み、か
つこの第1のフェースライン溝に対応して前記小凸部を
配することが望ましい。またこの第1のフェースライン
溝は、例えば前記フェース部の中央領域に凹設されるこ
とができる。
【0009】また前記フェースライン溝は、溝巾方向に
並べて凹設された複数本からなり、かつ各フェースライ
ン溝の各フェースライン溝裏投影部には少なくとも一つ
の前記小凸部を配することができる。このとき前記小凸
部は、例えば1つの前記覆部と、この覆部に連なり前記
フェースライン溝裏投影部を上、下にはみ出す2つの前
記はみ出し部とから形成されなり、しかも前記溝巾方向
に隣り合う2本のフェースライン溝裏投影部にそれぞれ
配された各小凸部は、フェースライン溝の溝長さ方向に
位置をずらして配されることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には、本実施形態のゴルフクラ
ブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)
の正面図を示している。該ヘッド1は、本例では内部に
中空部(図示せず)を有するウッド型のものであって、
ヘッド本体2と、このヘッド本体2のヒール側に連設さ
れかつシャフトが装着されるネック部3とを含むものが
例示される。
【0011】前記ヘッド本体2は、ボールを打撃するフ
ェース部2aと、このフェース部2aの上縁に連なりヘ
ッドの上面をなすクラウン部2bと、前記フェース部2
aの下縁に連なりヘッド底面をなすソール部2cと、前
記クラウン部2bとソール部2cとの間を継ぐサイド部
2dとを具える。このようなヘッド1は、金属材料、例
えばチタン、チタン合金、ステンレス、アルミ合金、マ
ルエージング鋼、ベリリウム鋼、軟鉄、マグネシウム合
金、アモルファス金属、その他の金属材料などの1種以
上を用いて構成しうる。なおヘッド1の中空部には、図
示していないがバランス調整部材や発泡樹脂などを必要
に応じて配することができる。
【0012】また図2には、図1のフェース部2aをそ
の裏面5から見た部分斜視図を示している。図1、図2
のように、前記フェース部2aの表面4には、少なくと
も1本、本例では略水平にのびる複数本のフェースライ
ン溝5をその溝巾方向に並べて凹設したものを例示して
いる。このフェースライン溝5は、フェース部2aの表
面4においてボールとの摩擦を高めるなどの役割を果た
し、本例では断面略三角形状で形成されている。なおフ
ェースライン溝5については、日本ゴルフ協会のゴルフ
規則において、溝巾Gwが0.9mm以下、溝深さGdが
0.5mm以下、溝の間隔Pが溝巾Gwの3倍以上として
規定されている。
【0013】本例のフェースライン溝5は、例えば溝巾
Gwが0.5〜0.9mm、溝深さGdが0.3〜0.5
mm、溝の間隔Pが溝巾の3〜5倍として設定されるが、
本発明は特にフェースライン溝5の溝巾Gwを0.7〜
0.9mm、溝深さGdを0.35〜0.50mmとしたい
わゆる深彫りのものに対してより高い効果を発揮でき
る。またフェースライン溝5の溝長さは、種々定めうる
が、本例では溝長さが10mm以上である第1のフェース
ライン溝5Aのみがフェース部2aの表面に凹設された
ものを例示する。
【0014】また図2に示したように、前記凹設された
フェースライン溝5を前記フェース部2aの表面4と直
角に該フェース部2aの裏面6に投影したフェースライ
ン溝裏投影部7を少なくとも一部に含む前記裏面6に、
この裏面6から隆起する1以上の小凸部9を配してい
る。このような小凸部9は、フェースライン溝5によっ
て厚さが小となるフェースライン溝裏投影部7を補強で
き、フェースライン溝5の溝底部などを起点とするクラ
ックなどを効果的に抑制し、フェース部2aの強度を向
上できる。このため、フェース部2の厚さtを薄くして
も、ヘッドの耐久性が維持されるから、ヘッドの大型化
などを損ねることがない。本例での場合、ヘッド体積を
200〜450cc程度、より好ましくは300〜45
0cc程度に構成しうる。
【0015】またウッド型のヘッド1の場合、前記フェ
ース部2の厚さtは、1.8〜4.0mm、より好ましく
は1.5〜3.5mm、さらに好ましくは1.8〜2.9
mmとすることが望ましい。なおアイアン型のヘッドの場
合、前記フェース部2の厚さtは、1.8〜8.0mm程
度で形成されるが、上記のような小凸部9を設けること
により、例えば1.5〜3.5mm、さらに好ましくは
1.8〜2.9mmとすることが可能になる。
【0016】また図2に示す如く、前記小凸部9は、前
記フェースライン溝5の溝長さ方向の最大長さaが1.
0〜3.0mm、かつ前記フェースライン溝5の溝巾Gw
の方向の最大長さbが1.0mm以上かつ前記フェース部
2aの高さHの1/2未満、しかも前記裏面6からの最
大突出高さhが0.3mm以上であることが望ましい。な
お前記「フェース高さH」とは、図1に示した如く、ヘ
ッド1を所定のロフト角、ライ角で水平面に載置した状
態において、前記水平面からフェース部2の上縁までの
垂直方向高さである。
【0017】前記小凸部9の各長さ等は、いずれも小凸
部9による補強効果と重量増加の兼ね合いにより定めら
れ、例えば前記各最大長さa、bが1.0mm未満の場合
又は前記最大突出高さhが0.3mm未満の場合、フェー
スライン溝裏投影部7を補強する効果が低下し、逆に前
記最大長さaが3.0mmよりも大の場合又は前記最大長
さbがフェース部の高さHの1/2以上になると、補強
効果の向上は頭打ちになるにも拘わらずヘッド1の重量
を増す傾向がある。好ましくは、前記フェースライン溝
5の溝巾方向の最大長さbを1.0〜10.0mm、さら
に好ましくは1.0〜8.0mm、より好ましくは1.0
〜3.0mmかつ前記最大突出高さhを0.3〜2.0mm
とするのが重量抑制の観点から望ましい。
【0018】また前記小凸部9は、例えば鋳造、鍛造、
プレス等によって前記フェース部に一体的に形成される
とともに、図2に示す如く、前記フェースライン溝裏投
影部7を覆う覆い部9aと、この覆い部9aに連なり前
記フェースライン溝裏投影部7からはみ出す1以上のは
み出し部9bとを含んで構成されることが望ましい。本
例の小凸部9は、いずれも一つの前記覆い部9aと、そ
の両側に形成される1以上、本例では合計2つのはみ出
し部9b、9bとからなる。つまり、本例の小凸部9
は、1本のフェースライン溝裏投影部7だけを横切るよ
うに配されてなり、同時に2本のフェースライン溝裏投
影部7を横切らないものが例示されている。
【0019】このような小凸部9は、前記フェースライ
ン溝5の溝巾方向の最大長さbを1.0〜3.0mmと小
型化でき、重量増加をさらに抑制するのに役立つ。また
小凸部がより一層小型化できることにより、大幅な重量
増加を抑えつつフェース部2aの裏面6にこれを多数分
散し該フェース部2aを広範囲に補強し得るほか、特定
領域に偏ることなくフェース部2aの強度をバランス良
く高めることを可能とする。なお特に限定されるもので
はないが、例えばフェース部2aの裏面6に沿って切断
した前記小凸部9の断面積は、好ましくは0.8〜9.
0mm2 、より好ましくは1.0〜7.0mm2 程度とする
のが望ましい。その切り口の断面形状は、本例では長方
形状をなすが、正方形、菱形、平行四辺形、円形、楕円
形、三角形など種々の形状で構成することができる。
【0020】また図3(A)〜(C)は、それぞれフェ
ース部2aのフェースライン溝5の溝長さ方向と直角な
断面図を示しており、図3(A)では、小凸部9と、フ
ェース部2aの裏面6との交わり部を小円弧Rで滑らか
に接続したものを例示している。これにより、前記交わ
り部dでの応力集中を効果的に緩和しさらに耐久性が増
す点で好ましい。図3(B)のものは、小凸部9の角部
10、10を面取り状にカットしたものを例示し、図3
(C)では、小凸部の表面を円弧状に形成したものを例
示している。これらの場合には、補強効果を実質的に低
下させることなく小凸部9の重量をさらに小とすること
を可能とする点で好ましい。そして、これらの実施形態
は、適宜組み合わせて実施することもできる。
【0021】また前記小凸部9は、本例では各フェース
ライン溝裏投影部7に適当な間隔を隔ててそれぞれ複数
個設けられたものが例示される。例えば、1本のフェー
スライン溝裏投影部7の長さ(つまり、フェースライン
溝5の溝長さ)に応じて小凸部9の配設個数を定めるこ
とができる。例えば、1本のフェースライン溝裏投影部
7の長さを、そのフェースライン溝裏投影部7に配され
た小凸部9の全個数で除した値が、10〜40(mm/
個)、より好ましくは15〜27(mm/個)程度とする
ことにより、十分な補強効果を維持しつつヘッドの重量
増加を抑制しうる点で望ましい。
【0022】また図4には、前記フェース部2aを裏面
6からみた裏面図を示している。図のように、溝巾方向
に隣り合う2本のフェースライン溝裏投影部7にそれぞ
れ配された各小凸部9は、フェースライン溝5の溝長さ
方向に位置をずらして配されたものが例示されている。
例えばフェースライン溝投影部7Aと7Bや、7Bと7
C、さらには7Cと7Dの各小凸部9は、前記溝長さ方
向に位置をずらして配されたものが例示されている。こ
れにより、小凸部9をフェース部2aに分散させて配置
することができ、該フェース部2aの強度をバランス良
く高め、撓み特性を均一化するのに役立つ。従って、例
えば、異なる打点でボールを打撃した場合でも、反発力
の変化などを極力防止でき、安定した飛距離と方向性を
得るのに役立つ。
【0023】なお「各小凸部のフェースライン溝5の溝
長さ方向に位置をずらして配する」とは、小凸部9の前
記最大長さaの中間点を通るフェースライン溝と直交す
る向きの中心線が互いに整一しないことを言い、より好
ましくは、フェースライン溝5の溝長さ方向で互いにオ
ーバラップする部分を持たないことが望ましい。また、
例えばフェースライン溝投影部7Aと7Cの如く、直接
隣接しない2本のフェースライン溝投影部の小凸部9に
ついては、前記位置ずれさせなくても良い。
【0024】また図5に示す如く、小凸部9は、少なく
ともフェース部2aの中央領域Mに相当する裏面6を含
んで配されることが望ましい。これにより、ボール打撃
時により大きい負荷が作用する中央領域Mを効果的に補
強でき、ヘッド1の耐久性をさらに高めうる。ここで、
フェース部2aの中央領域Mとは、フェース部2aの表
面4の面積重心Gから、フェース部2aの周縁Sまでの
各距離の中点P1、P2、P3、…を結んだ区画線Xに
囲まれる領域、より好ましくはフェース部2aの周縁S
までの各距離の3/4を前記重心Gから隔てる点(図示
せず)を結んだ区画線に囲まれる領域として定めること
ができる。またフェース部2aの周縁Sとは、クラブ毎
に設定されるフェース部2aの端であって、具体的には
他の部分と色分けされたり、メッキされていたり、また
表面の粗度を違えたりして表現されることがある。
【0025】図6には、本発明の他の実施形態を示して
いる。図6(A)は、前記フェース部2aを表面4から
見た部分正面図、図6(B)は、同裏面6からみた部分
裏面図である。図のように、本実施形態では、フェース
ライン溝5は、溝長さが10mm以上である前記第1のフ
ェースライン溝5Aと、溝長さが10mm未満である第2
のフェースライン溝5Bとを含むものが例示される。ま
た、上端側、及び下端側に配された前記第1のフェース
ライン溝5Aには、そのフェースライン溝裏投影部7に
前記小凸部9を配していないものが含まれる。また本例
では、前記第2のフェースライン溝5Bのフェースライ
ン溝裏投影部7には、前記小凸部9を配していないもの
が例示されている。このように、負荷が小さいフェース
ライン溝5Aや、溝長さが小の第2のフェースライン溝
5Bについては、特にクラックなどの起点になり難いた
め、前記小凸部9によって補強しない場合が含まれう
る。この場合、フェース部2は、小凸部9の個数を低減
でき、さらに重量増加を抑制しうる点で好ましい。
【0026】また本例の小凸部9は、図7にフェース部
2の部分断面図を示すように、二つの前記覆い部9a、
9aと、それらの両側に形成される本例では合計3つの
はみ出し部9bとからなる。つまり、本例の小凸部9
は、隣接した複数本、本例では2本のフェースライン溝
裏投影部7を横切るように配されたものが例示されてい
る。なお小凸部9の前記最大長さbが許す限り、同時に
3本以上のフェースライン溝裏投影部7を横切るように
も構成しうる。特に、2以上のフェースライン溝裏投影
部7を横切る小凸部9については、前記最大長さbが
3.0mm以上かつ前記フェース部の高さHの1/2未
満、より好ましくは3.0〜10.0mm、さらに好まし
くは5.0〜8.0mm程度とするのが望ましい。
【0027】図9には、さらに本発明の他の実施形態を
例示している。本例では、アイアン型のヘッド1を例示
しており、(A)はヘッド1の内部に中空部iを有する
もの、同(B)は、フェース部2aの裏面6がバックフ
ェース側に露出するものがそれぞれ示されている。本発
明は、このようなヘッドとしても実施できる。
【0028】
【実施例】表1に示す仕様にてウッド型のゴルフクラブ
ヘッドを試作し、ヘッドの耐久性、ヘッド重量などを調
べた。なお全てのヘッドに共通する仕様として、ヘッド
体積310cc、フェースライン溝の溝巾を0.7mm、溝
深さを0.3mm、フェースライン溝の間隔を5mm、フェ
ースライン溝の溝角度をフェース部の表面に立てた法線
に対して25゜の角度とした。またヘッドの材質はチタ
ンとした。
【0029】ヘッドの耐久性については、各供試ヘッド
にシャフトを装着してゴルフクラブを製作し(クラブ総
重量285g、クラブ全長45インチ)、スイングロボ
ットによってボールを繰り返し打球し、ヘッドが破損す
るまでの打球数を測定するとともに、小凸部のないヘッ
ドを装着した比較例5を100とする指数で表示した。
なお打球時のヘッドスピードは50m/sに設定し、ボ
ールはツーピースボール(住友ゴム工業社製「DDH
TOUR SPECIAL」)を用いて行った。数値が
大きいほど、耐久性が高く良好であることを示す。また
ヘッドの重量については、比較例5を100とする指数
で表示している、数値が小さいほど軽量であることを示
す。テストの結果を表1に示すが、実施例の各ヘッド
は、少ない重量増加によって非常に高い耐久性を得てい
ることが確認できた。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明で
は、少ない重量増加によりヘッドの耐久性を大幅に向上
でき、フェース部の薄肉化を図ることによりさらなるヘ
ッドの大型化を可能とする。
【0032】また請求項2記載の発明では、小凸部を小
型化できるため、大幅な重量増加を抑えつつ多数を分散
させてフェース部の裏面に配することが可能となり、フ
ェース部の強度をバランス良く高めるのに役立つ。
【0033】また請求項3記載の発明では、溝長さが大
きい第1のフェースライン溝を小凸部で補強することが
できるため、効率よくフェース部を強化でき、さらに耐
久性を高めうる。
【0034】また請求項4記載の発明では、打球時の応
力が集中しやすいフェース部の中央領域に凹設されてい
る前記第1のフェースライン溝を小凸部で補強しうる結
果、さらに効率よくフェース部を強化でき、より一層耐
久性を高めうる。
【0035】また請求項5記載の発明では、小凸部がよ
り一層フェース部に分散して配置されるため、該フェー
ス部の強度をバランス良く高め、例えば、異なる打点で
ボールを打撃した場合でも、反発力の変化などを極力防
止でき、安定した飛距離と方向性を得るのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のゴルフクラブヘッドを例示する正
面図である。
【図2】フェース部を裏面から見た部分斜視図である。
【図3】(A)〜(C)は、フェース部の部分断面図で
ある。
【図4】フェース部を裏面から見た裏面図である。
【図5】フェース部の中央領域などを説明するヘッドの
正面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図であり、(A)
はフェース部の正面図、(B)はその裏面図である。
【図7】そのフェース部の部分断面図である。
【図8】比較例2のフェース部を裏面から見た裏面図で
ある。
【図9】(A)、(B)は本発明の他の実施形態を示す
ヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド 2a フェース部 4 フェース部の表面 5 フェースライン溝 5A 第1のフェースライン溝 6 フェース部の裏面 7 フェースライン溝投影部 9 小凸部 9a 覆い部 9b はみ出し部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボールを打撃するフェース部の表面に少な
    くとも1本のフェースライン溝を凹設した金属製のゴル
    フクラブヘッドであって、 前記フェースライン溝を前記フェース部の表面と直角に
    該フェース部の裏面に投影したフェースライン溝裏投影
    部を少なくとも一部に含む前記裏面に、この裏面から隆
    起する1以上の小凸部を配するとともに、 前記小凸部は、前記フェースライン溝の溝長さ方向の最
    大長さaが1.0〜3.0mm、かつ前記フェースライン
    溝の溝巾方向の最大長さbが1.0mm以上かつ前記フェ
    ース部の高さHの1/2未満、しかも前記裏面からの最
    大突出高さhが0.3mm以上であることを特徴とするゴ
    ルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】前記小凸部は、前記フェースライン溝の溝
    巾方向の最大長さbが1.0〜3.0mmかつ前記最大突
    出高さhが0.3〜2.0mmであり、 しかも前記フェースライン溝裏投影部を覆う一つの覆い
    部と、この覆い部に連なり前記フェースライン溝裏投影
    部からはみ出る1以上のはみ出し部とを含むことを特徴
    とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】前記フェースライン溝は、溝長さが10mm
    以上である第1のフェースライン溝を含み、 かつこの第1のフェースライン溝の前記フェースライン
    溝裏投影部を少なくとも一部に含んだ前記裏面に前記小
    凸部を配したことを特徴とする請求項1又は2記載のゴ
    ルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】前記第1のフェースライン溝は、前記フェ
    ース部の中央領域に凹設されていることを特徴とする請
    求項3記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項5】前記フェースライン溝は、溝巾方向に並べ
    て凹設された複数本からなり、かつ各フェースライン溝
    の各フェースライン溝裏投影部には少なくとも一つの前
    記小凸部が配されるとともに、 前記小凸部は、1つの
    前記覆部と、この覆部に連なり前記フェースライン溝裏
    投影部を上、下にはみ出す2つの前記はみ出し部とから
    なり、 しかも前記溝巾方向に隣り合う2本のフェースライン溝
    裏投影部にそれぞれ配された各小凸部は、フェースライ
    ン溝の溝長さ方向に位置をずらして配されたことを特徴
    とする請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
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