JP2001087122A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2001087122A
JP2001087122A JP26540999A JP26540999A JP2001087122A JP 2001087122 A JP2001087122 A JP 2001087122A JP 26540999 A JP26540999 A JP 26540999A JP 26540999 A JP26540999 A JP 26540999A JP 2001087122 A JP2001087122 A JP 2001087122A
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篤司 別枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯鍋内の圧力を調節する機構を備える炊飯
器を提供する。 【解決手段】 炊飯器は、炊飯鍋1を収容する本体2、
蓋体5及び誘導加熱コイル7を備える。蓋体5に形成さ
れた排気口20aと対向して少なくとも一部が磁性材料
からなる調圧ボール25が配置されている。非給電時に
突出位置となり調圧ボール25を排気口20aから退避
させ、給電時に引き込み位置となり調圧ボール25を排
気口20aに載置させるプランジャ27aを備えるソレ
ノイド27と、ソレノイド27から延びて調圧ボール2
5を取り囲む金属部材32A,32Bと、ソレノイド2
7への供給電力を制御する制御装置8が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器に関し、特
に炊飯鍋内の圧力を調整する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炊飯器には、蓋体に形成された炊
飯鍋内の蒸気を排出するための排気口と、この排気口と
対向して配置された調圧ボールと、この調圧ボールを駆
動するソレノイドとからなる調圧機構を備えるものがあ
る。
【0003】炊飯前及び炊飯初期は、上記ソレノイドに
は給電されず、ソレノイドのプランジャは突出位置とな
る。突出位置のプランジャで押圧された調圧ボールは排
気口から退避し、排気口が開放される。炊飯中の所要時
期にソレノイドに給電されるとプランジャが引き込み位
置となり、上記調圧ボールにより排気口が閉鎖されるた
め、炊飯鍋内を大気圧と調圧ボールの自重に対応する圧
力の和まで加圧することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の調
圧機構で炊飯鍋内の圧力を調節するには、加熱手段への
通電を制御して炊飯鍋内での蒸気発生量を調節する必要
があり、各種メニュー等に応じて炊飯鍋内の圧力をきめ
細かく制御することができない。
【0005】そこで、本発明は、炊飯鍋内の圧力を調節
する機構を備える炊飯器を提供することを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の発明は、炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容する本体
と、該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密
閉する蓋体と、上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備え
る炊飯器において、上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内
の蒸気を排出するための排気口と、該排気口に対向して
配置され、少なくとも一部が磁性材料からなる調圧ボー
ルと、非給電時に突出位置となり上記調圧ボールを排気
口から退避させて排気口を開放し、給電時に引き込み位
置となり上記調圧ボールを排気口に載置させて排気口を
閉鎖するプランジャを備えるソレノイドと、上記ソレノ
イドから延びて調圧ボールを取り囲む金属部材と、上記
ソレノイドへの供給電力を制御する制御装置とを備える
ことを特徴とする炊飯器を提供するものである。
【0007】第1の発明の炊飯器では、プランジャが引
き込み位置にあり調圧ボールが排気口を閉鎖している状
態から、ソレノイドへの供給電力をさらに増加させる
と、ソレノイドから金属部材を介して作用する磁力によ
り、炊飯鍋内から排気口に供給される蒸気による調圧ボ
ールの振動が抑制されるため、炊飯鍋内の圧力が上昇す
る。
【0008】また、第2の発明は、炊飯鍋と、該炊飯鍋
を収容する本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ、
上記炊飯鍋を密閉する蓋体と、上記炊飯鍋を加熱する加
熱手段とを備える炊飯器において、上記蓋体に形成され
た上記炊飯鍋内の蒸気を排出するための排気口と、該排
気口の開口面積を調節する開口面積調節機構とを備える
ことを特徴とする炊飯器を提供するものである。
【0009】第2の発明の炊飯器では、開口面積調節機
構により排気口の開口面積を増加させると炊飯鍋内の圧
力が低下する。一方、開口面積調節機構により排気口の
開口面積を減少させると炊飯鍋内の圧力が上昇する。
【0010】具体的には、上記開口面積調節機構は、上
記排気口に対向して配置された調圧ボールと、上記排気
口に遊挿され、その先端が上記調圧ボールに当接するニ
ードル弁と、該ニードル弁を駆動する電磁コイルとを備
えている。
【0011】あるいは、上記開口面積調節機構は、上記
排気口が形成された弾性膜部材と、該弾性膜部材を伸縮
させる伸縮駆動機構とを備え、上記弾性膜部材が伸びる
と排気口が拡大し、上記弾性部材が縮むと排気口が縮小
するものであってもよい。
【0012】上記伸縮駆動機構はソレノイドを備えるも
のであっても、モータを備えるものであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す本発明の実施形
態について説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示す本発明の第1実施
形態の炊飯器は、炊飯鍋1と、この炊飯鍋1を収容する
本体2と、この本体2にヒンジ3により開閉可能に取り
付けられ、上記炊飯鍋1を密閉する蓋体5とを備えてい
る。
【0014】上記本体2には加熱手段である誘導加熱コ
イル7と、制御装置8が収容されている。
【0015】上記蓋体5は、蓋上板11及び蓋下板12
からなる蓋本体13と、炊飯鍋1内が異常な高圧となっ
たときに内圧を逃がすためのリリーフ弁14を備え、そ
の外周に炊飯鍋1と密着するシール部材15が装着され
た内蓋16と、蓋ヒータ17が取り付けられた放熱板1
8とを備えている。
【0016】上記内蓋16の中央に形成された開口16
aには排気口20aが形成された下ケース20が装着さ
れている。蓋体5には、炊飯鍋1内から排気口20aと
蓋上板11に取り付けられた蒸気口セット21の蒸気口
21aとを経て大気に連通する蒸気流路22が形成され
ている。
【0017】上記下ケース20の上方には上ケース23
が装着されており、下ケース20と上ケース23により
形成される空間内に、上記排気口20aに対して上方か
ら対向するように調圧ボール25が配設されている。こ
の調圧ボール25は、磁性材料である鉄製の球体をポリ
プロピレンで被覆したものである。上記上ケース23の
側部にはスリット23aが設けられており、このスリッ
ト23aを介してソレノイド27のプランジャ27aが
上記調圧ボール25に臨んでいる。
【0018】上記ソレノイド27は、図2に示すように
ねじ28により蓋下板12に対して固定されている。ま
た、ソレノイド27のプランジャ27aは、蓋下板12
に装着された弾性部材からなる隔壁部材29に挿入され
ている。さらに、プランジャ27aには、ばね30が外
装されており、このばね30はプランジャ27aを図に
おいて右向きに弾性的に付勢している。
【0019】図2に示すように、上記ソレノイド27か
ら上記調圧ボール25に向けて水平方向に延びる一対の
金属部材32A,32Bが設けられている。これらの金
属部材32A,32Bは基端側に上記ソレノイド27の
側方に位置する直線部32aを備え、先端側に上記調圧
ボール25の周囲を取り囲む円弧状の湾曲部32bを備
えている。金属部材32A,32Bの湾曲部32bの最
先端部は、間隔をあけて互いに対向している。
【0020】上記制御装置8は、本体2に設けられた図
示しない操作表示パネルの操作によって選択されたメニ
ューと、図示しない内鍋温度センサ及び蓋体温度センサ
からの入力信号に基づいて、ソレノイド27、上記誘導
加熱コイル7及び蓋ヒータ17への供給電力を制御す
る。
【0021】上記構成の第1実施形態の炊飯器では、炊
飯前及び炊飯初期には、ソレノイド27に対して給電さ
れない。この非給電時には、上記ばね30の付勢力によ
りプランジャ27aが図において右向きに突出する突出
位置となる。この突出位置にあるプランジャ27aによ
り押圧された調圧ボール25は排気口20aから退避
し、排気口20aが開放される。そのため、上記蒸気流
路22を介して炊飯鍋1内が大気と連通する圧力開放状
態となる。
【0022】炊飯開始後の所要時期に、ソレノイド27
に給電すると、プランジャ27aが上記ばね30の付勢
力に抗して図において左側に移動して引き込み位置とな
る。プランジャ27aが引き込み位置となると、調圧ボ
ール25が排気口20aを閉鎖し、炊飯鍋1内は密閉さ
れて加圧状態となる。この状態では、誘導加熱コイル7
で炊飯鍋1を加熱することにより、大気圧と調圧ボール
25の自重に対応する圧力の和まで炊飯鍋1内の圧力を
上昇させることができる。
【0023】次に、上記ソレノイド27への供給電力を
増加させると、図2において一点鎖線Eで示すように、
ソレノイド27のコイル(図示せず)から各金属部材3
2A,32B及び調圧ボール25を経てソレノイド27
のコイルに戻る磁気回路が形成される。上記のようにソ
レノイドのプランジャ27aを引き込み位置としただけ
では、炊飯鍋1から排気口20aに供給される蒸気によ
り調圧ボール25が振動して間欠的に排気口20aが開
放されるため、炊飯鍋1内を上記大気圧と調圧ボール2
5の自重に対応する圧力の和以上に上昇させることがで
きない。しかし、上記のようにソレノイド27から金属
部材32A,32Bを介して作用する磁力により、調圧
ボール25を拘束して振動を抑制することができるた
め、調圧ボール25は排気口20aを閉鎖した状態で維
持される。その結果、単にソレノイド27を引き込み位
置としただけの場合と比較して炊飯鍋1内の圧力をさら
に高めることができる。
【0024】また、ソレノイド27への供給電力が増加
するのに伴って、調圧ボール25に作用する磁力が増加
し、調圧ボール25はより強固に拘束されるため、ソレ
ノイド27への供給電力が増加するのに伴って、炊飯鍋
1の圧力も高くなる。よって、ソレノイド27への供給
電力を制御することにより、炊飯鍋1内の圧力を調節す
ることができる。
【0025】(第2実施形態)図3及び図4に示す本発
明の第2実施形態の炊飯器では、下ケース20に形成さ
れた排気口20aは図において上方に向けて小径となる
テーパ状である。
【0026】また、下ケース20内に、磁性材料により
構成されたニードル弁35が収容されている。このニー
ドル弁35は、先端側に図において上方に向けて小径と
なるテーパ部35aを備え、このテーパ部35aは上記
排気口20aに遊挿されている。テーパ部35aの先端
に設けられた突起35bは、排気口20aの上方に配置
された調圧ボール25に当接するようになっている。一
方、ニードル弁35の基端側には、ばね受け部35cが
形成されており、このばね受け部35cと内蓋16に固
定された支持板36との間にばね37が縮装されてい
る。さらに、下ケース20の周囲にはニードル弁35を
駆動するための電磁コイル38が配設されている。上記
調圧ボール25、ニードル弁35及び電磁コイル38が
本発明における開口面積調節機構を構成している。
【0027】上記電磁コイル38に対して給電していな
いときは、ばね37の付勢力により、ニードル弁35は
図3に示す最も上側の位置(上限位置)となり、ニード
ル弁35の突起35bにより押し上げられた調圧ボール
25は排気口20aから退避し、排気口20aが開放さ
れる。そのため、電磁コイル38へ給電していないとき
は、炊飯鍋1内は蒸気流路22を介して大気と連通する
圧力開放状態にある。
【0028】上記電磁コイル38へ給電すると、ニード
ル弁35は、ばね37の付勢力に抗して図において下方
に移動する。ニードル弁35が上記図3に示す上限位置
からわずかに下方に移動すると、調圧ボール25が排気
口20aを閉鎖し、炊飯鍋1内は密閉されて加圧状態と
なる。
【0029】電磁コイル38への供給電力を最大にする
と、図4に示すように、ニードル弁35は、ばね受け部
35cが支持板36の上面に当接する最も下側の位置
(下限位置)となる。ニードル弁35が下限位置にある
ときに、ニードル弁35のテーパ部35aと排気口20
aの周壁との間に形成される隙間は最大であり、排気口
20aの開口面積が最大となる。
【0030】電磁コイル38への供給電力を最大値から
徐々に減少させると、ニードル弁35は、ばね37の付
勢力により上記図4に示す下限位置から徐々に上昇す
る。そして、ニードル弁35が上昇するのに伴って、ニ
ードル弁35のテーパ部35aと排気口20aの周壁と
の間に形成される隙間が縮小し、排気口20aの開口面
積が低減する。電磁コイル38への供給電力をさらに減
少させると、ニードル弁35が上記図3に示す上限位置
に達する直前に、ニードル弁35のテーパ部35aと排
気口20aの周壁との間に形成される隙間が最小とな
り、排気口20aの開口面積が最小となる。
【0031】排気口20aが調圧ボール25により閉鎖
されている加圧状態では、排気口20aの開口面積が小
さい程、炊飯鍋1内で発生した蒸気が調圧ボール25に
作用する面積が小さくなる。よって、上記図4に示すよ
うに電磁コイル38への供給電力を最大とし、排気口2
0aの開口面積が最大としたときに、加圧状態のうちで
炊飯鍋1内の圧力は最も低くなる。そして、電磁コイル
38への供給電力を低減して排気口20aの開口面積を
低減させると、それに伴って炊飯鍋1内の圧力が上昇
し、調圧ボール25が排気口20aから退避して圧力開
放状態となる直前に、排気口20aの開口面積が最小と
なり、炊飯鍋1内の圧力が最も高くなる。このように第
2実施形態の炊飯器では、電磁コイル38への供給電力
を制御して排気口20aの開口面積を調節することによ
り、炊飯鍋1内の圧力を調節することができる。
【0032】第2実施形態のその他の構成及び作用は上
記第1実施形態と同様であるので、同一の要素には、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0033】なお、上記ばね37を引張りばねとし、電
磁コイル38の非給電時には図4に示すようにニードル
弁35が下限位置となり調圧ボール25により排気口2
0aが閉鎖され、電磁コイル38への供給電力を増加さ
せるのに伴って、ばね37の付勢力に抗してニードル弁
35が図3に示す上限位置に向かって上昇するようにし
てもよい。
【0034】(第3実施形態)図5に示す本発明の第3
実施形態の炊飯器では、蓋体5は蓋本体40、蓋リング
41、放熱板42、蓋ヒータ43、シール部材44及び
圧力センサ45を備えている。
【0035】上記蓋リング41には開口41aが設けら
れており、この開口41aを閉鎖するように弾性膜部材
47が取り付けられている。この弾性膜部材47は、シ
リコンゴム等の耐熱性を有する弾性材料からなり、その
中央に排気口47aが形成されている。
【0036】また、上記蓋リング41の上面側には開口
41aの周囲から突出する筒状部41bが形成されてお
り、この筒状部41bにはソレノイド49のプランジャ
49aが摺動自在に挿通されている。また、筒状部41
bの周囲にはソレノイド49のコイル49bが配置され
ている。さらに、プランジャ49aと蓋本体13の下面
との間には中空弾性部材50が介装されている。
【0037】上記ソレノイド49のプランジャ49a
は、上記筒状部41bに挿通される大径部49cと、こ
の大径部49cの上端に形成された小径部49dとから
なり、軸線方向に貫通する軸孔49eを備えている。
【0038】上記中空弾性部材50は、上記プランジャ
49aの大径部49cに外嵌される筒状部50aと、ば
ね部50bとを備えている。このばね部50bは軸方向
の両端部から中央部に向けて拡径している。ばね部50
bの上端部には蒸気を通過させるための孔50cが設け
られており、この孔50cは上記蓋本体40に設けられ
た蒸気口40aと対向している。炊飯鍋1内は、排気口
47a、軸孔49e、孔50c及び蒸気口40aを通る
蒸気流路22により大気と連通している。上記弾性膜部
材47とソレノイド49が本発明における開口面積調節
機構を構成し、このうちソノイド49は伸縮駆動機構を
構成している。
【0039】図5に示すように、ソレノイド49のコイ
ル49bに給電していないときは、プランジャ49aの
自重と、プランジャ49aが上記中空弾性部材50から
受ける下向きの付勢力により、弾性膜部材47は弾性的
に延びて下向きに膨出している。ソレノイド49のコイ
ル49bに給電すると、プランジャ49aはそれ自体の
自重と上記中空弾性部材50から受ける付勢力に抗して
図において上方に移動する。上記ソレノイド49のコイ
ル49bへの供給電力が増加する程、プランジャ49a
は上方に移動する。そして、プランジャ49aが上方に
移動するのに伴って、上記のように下向きに膨出する状
態で伸びていた弾性膜部材47が収縮する。図6に示す
ように、プランジャ49aの小径部49dの上端が蓋本
体40の下面と当接する位置まで上昇すると、弾性膜部
材47は伸びが消失してほぼ平坦となる。
【0040】上記弾性膜部材47に形成された排出口4
7aの開口面積は、弾性膜部材47の伸びが大きい程大
きくなる。よって、ソレノイド49のコイル49bへの
供給電力を調節してプランジャ49aを昇降させること
により、排出口47aの開口面積を調節することができ
る。例えば、上記図5に示すように、ソレノイド49の
コイル49bに対して給電していないとき、弾性膜部材
47の伸びは最大であり、排気口47aの直径Dは最大
となる。一方、上記図6に示すように、プランジャ49
aが蓋本体40の下面に小径部49dが当接する位置ま
で上昇すると、排気口47aの直径Dは最小となる。そ
して、上記排気口47aの開口面積が小さい程、炊飯鍋
1から排気口47aを通過する蒸気に作用する流路抵抗
が大きくなり、炊飯鍋1内の圧力が高くなる。そのた
め、第2実施形態の炊飯器では、ソレノイド49への供
給電力を制御することにより、炊飯鍋1内の圧力を調節
することができ、ソレノイド49のコイル49bへの供
給電力が大きいほど炊飯鍋1内の圧力が高くなる。
【0041】第3実施形態のその他の構成及び作用は上
記第1実施形態と同様であるので、同一の要素には、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0042】なお、中空弾性部材50のほかにプランジ
ャ49aを上向きに付勢するばねをもうけ、コイル49
bへの非給電時に、プランジャ49aが図6に示す上端
位置に位置するようにしてもよい。この場合、コイル4
9aへの供給電力が増加するのに伴ってプランジャ49
aが下方に移動し、排気口47aの開口面積が増加して
炊飯鍋1内の圧力が低下する。
【0043】(第4実施形態)図7に示す本発明の第4
実施形態の炊飯器では、蓋本体40は弾性膜部材47が
設けられた開口41aに向けて延びる筒状部40bを備
え、この筒状部40bと蓋リング41の筒状部41bと
の間に、円筒部材53が回転自在であるが軸方向に移動
不可に保持されている。この円筒部材53は、外周に歯
部53aが形成され、内周に雌ねじ53bが形成されて
いる。また、円筒部材53には駆動部材55が収容され
ている。
【0044】この駆動部材55は大径部55aと小径部
55bからなり、軸方向に貫通する軸孔55cを備えて
いる。また、駆動部材55の外周には、雄ねじ55dが
形成されている。この雄ねじ55dは、上記円筒部材5
3の雌ねじ53bと係合している。また、駆動部材55
と蓋本体40の下面との間には、中空弾性部材50が介
装され、駆動部材55の大径部55aに中空弾性部材5
0の筒状部50aが外嵌されている。
【0045】炊飯鍋1内は、排気口47a、軸孔55
c、孔50c及び蒸気口40aを通る蒸気流路22によ
り大気と連通している。
【0046】上記蓋リング41の上面にはモータ57が
固定されている。このモータ57の出力軸に取り付けら
れたギヤ59は、上記円筒部材53の歯部53aと係合
している。上記弾性膜部材47、円筒部材53、駆動部
材55、モータ57が本発明の開口面積調節機構を構成
し、このうち円筒部材53、駆動部材55及びモータ5
7が伸縮駆動機構を構成している。
【0047】上記モータ57の回転はギヤ59及び歯部
53aを介して円筒部材53に伝達され、上記のように
円筒部材53の雌ねじ53bと駆動部材55の雄ねじ5
5dが係合しているため、円筒部材53が回転すると駆
動部材55が上昇又は降下する。駆動部材55の上下方
向位置の変化により弾性膜部材47が伸縮し、それに伴
って排気口47aの開口面積が変化する。そして、上記
排気口47aの開口面積が小さい程、排気口20aを通
過する蒸気に作用する流路抵抗が大きくなり、炊飯鍋1
内の圧力が高くなる。よって、第4実施形態の炊飯器で
は、モータ57により駆動部材55の上下位置を調節す
ることにより、炊飯鍋1内の圧力を調節することができ
る。
【0048】第4実施形態のその他の構成及び作用は上
記第3実施形態と同様であるので、同一の要素には、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0049】本発明は上記実施形態に限定されず、種々
の変形が可能である。例えば、上記第3及び第4実施形
態において、弾性膜部材47の上面に排気口47aを閉
鎖するように調圧ボールを配置してもよい。また、第3
実施形態において蓋本体40とプランジャ49aとの間
にプランジャ49aを弾性膜部材47側に付勢するため
のばねを介装してもよい。さらに、第3及び第4実施形
態で圧力センサ45を設けずに、内鍋温度センサと蓋体
温度センサの出力信号に基づいて炊飯鍋1内の圧力を検
出するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明の炊飯器では、調圧ボールを駆動するためのソレノ
イドから延びて調圧ボールを取り囲む金属部材が設けら
れているため、ソレノイドに給電する電力を高めること
により、炊飯鍋内から排気口に供給される蒸気による調
圧ボールの振動が抑制されるため、炊飯鍋内の圧力を高
めることができる。
【0051】また、第2の発明の炊飯器では、炊飯鍋内
の蒸気を排出するための排気口の開口面積を調節する開
口面積調節機構が設けられているため、排気口を通過す
る蒸気に作用する流路抵抗を調節することにより、炊飯
鍋内の圧力を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の炊飯器を示す部分断
面側面図である。
【図2】 図1の要部平面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の炊飯器を示す要部断
面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態の炊飯器を示す要部断
面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態の炊飯器を示す概略構
成図である。
【図6】 本発明の第3実施形態の炊飯器を示す概略構
成図である。
【図7】 本発明の第4実施形態の炊飯器を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 炊飯鍋 2 本体 3 ヒンジ 5 蓋体 7 誘導加熱コイル 8 制御装置 11 蓋上板 12 蓋下板 13,40 蓋本体 14 リリーフ弁 15,44 シール部材 16 内蓋 17,43 蓋ヒータ 18,42 放熱板 20 下ケース 20a 排気口 21 蒸気口セット 21a 蒸気口 22 蒸気流路 23 上ケース 23a スリット 25 調圧ボール 27 ソレノイド 27a プランジャ 28 ねじ 29 隔壁部材 30,37 ばね 32A,32B 金属部材 35 ニードル弁 35a テーパ部 35b 突起 35c ばね受け部 36 支持板 38 電磁コイル 41 蓋リング 45 圧力センサ 47 弾性膜部材 47a 排気口 49 ソレノイド 49a プランジャ 49b コイル 49c 大径部 49d 小径部 49e 軸孔 50 中空弾性部材 50a 筒状部 50b ばね部 50c 孔 53 円筒部材 55 駆動部材 57 モータ 59 ギヤ
フロントページの続き (72)発明者 河野 公博 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 AA08 BA07 BA36 BA61 CA21 CA69 CA73 CB08 CC04 CC29 CC39 FA09 FA14 FB49 FC01 GA04 GC33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯鍋と、 該炊飯鍋を収容する本体と、 該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密閉す
    る蓋体と、 上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備える炊飯器におい
    て、 上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内の蒸気を排出するた
    めの排気口と、 該排気口に対向して配置され、少なくとも一部が磁性材
    料からなる調圧ボールと、 非給電時に突出位置となり上記調圧ボールを排気口から
    退避させて排気口を開放し、給電時に引き込み位置とな
    り上記調圧ボールを排気口に載置させて排気口を閉鎖す
    るプランジャを備えるソレノイドと、 上記ソレノイドから延びて調圧ボールを取り囲む金属部
    材と、 上記ソレノイドへの供給電力を制御する制御装置とを備
    えることを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 炊飯鍋と、 該炊飯鍋を収容する本体と、 該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密閉す
    る蓋体と、 上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備える炊飯器におい
    て、 上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内の蒸気を排出するた
    めの排気口と、 該排気口の開口面積を調節する開口面積調節機構とを備
    えることを特徴とする炊飯器。
  3. 【請求項3】 上記開口面積調節機構は、 上記排気口に対向して配置された調圧ボールと、 上記排気口に遊挿され、その先端が上記調圧ボールに当
    接するニードル弁と、 該ニードル弁を駆動する電磁コイルとを備えることを特
    徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 上記開口面積調節機構は、 上記排気口が形成された弾性膜部材と、 該弾性膜部材を伸縮させる伸縮駆動機構とを備え、 上記弾性膜部材が伸びると排気口が拡大し、上記弾性部
    材が縮むと排気口が縮小するものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 上記伸縮駆動機構はソレノイドを備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 上記伸縮駆動機構はモータを備えること
    を特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
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