JP3581856B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP3581856B2
JP3581856B2 JP2003155041A JP2003155041A JP3581856B2 JP 3581856 B2 JP3581856 B2 JP 3581856B2 JP 2003155041 A JP2003155041 A JP 2003155041A JP 2003155041 A JP2003155041 A JP 2003155041A JP 3581856 B2 JP3581856 B2 JP 3581856B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice cooker
exhaust port
lid
pressure
solenoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003155041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004049897A (ja
Inventor
悟 西脇
篤司 別枝
公博 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2003155041A priority Critical patent/JP3581856B2/ja
Publication of JP2004049897A publication Critical patent/JP2004049897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3581856B2 publication Critical patent/JP3581856B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器に関し、特に炊飯鍋内の圧力を調整する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、炊飯器には、蓋体に形成された炊飯鍋内の蒸気を排出するための排気口と、この排気口と対向して配置された調圧ボールと、この調圧ボールを駆動するソレノイドとからなる調圧機構を備えるものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
炊飯前及び炊飯初期は、上記ソレノイドには給電されず、ソレノイドのプランジャは突出位置となる。突出位置のプランジャで押圧された調圧ボールは排気口から退避し、排気口が開放される。炊飯中の所要時期にソレノイドに給電されるとプランジャが引き込み位置となり、上記調圧ボールにより排気口が閉鎖されるため、炊飯鍋内を大気圧と調圧ボールの自重に対応する圧力の和まで加圧することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−192005号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の調圧機構で炊飯鍋内の圧力を調節するには、加熱手段への通電を制御して炊飯鍋内での蒸気発生量を調節する必要があり、各種メニュー等に応じて炊飯鍋内の圧力をきめ細かく制御することができない。
【0006】
そこで、本発明は、炊飯鍋内の圧力を調節する機構を備える炊飯器を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明は、炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容する本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密閉する蓋体と、上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備える炊飯器において、上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内の蒸気を排出するための排気口と、上記排気口に対向して配置された調圧ボールと、上記排気口に遊挿され、その先端が上記調圧ボールに当接するニードル弁と、該ニードル弁を駆動する電磁コイルとを備え、上記ニードル弁の昇降位置により、上記調圧ボールによる上記排気口の開放及び閉鎖の切り換えと、上記調圧ボールが排気口から退避した位置にある状態での上記排気口の開口面積の調節とを行うようにした、開口面積調節機構とを備えることを特徴とする炊飯器を提供するものである。
【0008】
また、第2の発明は、炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容する本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密閉する蓋体と、上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備える炊飯器において、上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内の蒸気を排出するための蒸気孔と、上記蒸気孔に対向して排気口が形成された弾性膜部材と、該弾性膜部材を伸縮させる伸縮駆動機構とを備え、上記弾性膜部材が伸びると上記排気口が拡大し、上記弾性部材が縮むと上記排気口が縮小するようにした、開口面積調節機構とを備えることを特徴とする炊飯器を提供するものである。
【0009】
第1及び第2の発明の炊飯器では、開口面積調節機構により開口面積を増加させると炊飯鍋内の圧力が低下する。一方、開口面積調節機構により開口面積を減少させると炊飯鍋内の圧力が上昇する。
【0010】
上記伸縮駆動機構はソレノイドを備えるものであっても、モータを備えるものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す本発明の実施形態について説明する。
(基本構成)
図1及び図2に示す本発明と関連する基本構成の炊飯器は、炊飯鍋1と、この炊飯鍋1を収容する本体2と、この本体2にヒンジ3により開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋1を密閉する蓋体5とを備えている。
【0012】
上記本体2には加熱手段である誘導加熱コイル7と、制御装置8が収容されている。
【0013】
上記蓋体5は、蓋上板11及び蓋下板12からなる蓋本体13と、炊飯鍋1内が異常な高圧となったときに内圧を逃がすためのリリーフ弁14を備え、その外周に炊飯鍋1と密着するシール部材15が装着された内蓋16と、蓋ヒータ17が取り付けられた放熱板18とを備えている。
【0014】
上記内蓋16の中央に形成された開口16aには排気口20aが形成された下ケース20が装着されている。蓋体5には、炊飯鍋1内から排気口20aと蓋上板11に取り付けられた蒸気口セット21の蒸気口21aとを経て大気に連通する蒸気流路22が形成されている。
【0015】
上記下ケース20の上方には上ケース23が装着されており、下ケース20と上ケース23により形成される空間内に、上記排気口20aに対して上方から対向するように調圧ボール25が配設されている。この調圧ボール25は、磁性材料である鉄製の球体をポリプロピレンで被覆したものである。上記上ケース23の側部にはスリット23aが設けられており、このスリット23aを介してソレノイド27のプランジャ27aが上記調圧ボール25に臨んでいる。
【0016】
上記ソレノイド27は、図2に示すようにねじ28により蓋下板12に対して固定されている。また、ソレノイド27のプランジャ27aは、蓋下板12に装着された弾性部材からなる隔壁部材29に挿入されている。さらに、プランジャ27aには、ばね30が外装されており、このばね30はプランジャ27aを図において右向きに弾性的に付勢している。
【0017】
図2に示すように、上記ソレノイド27から上記調圧ボール25に向けて水平方向に延びる一対の金属部材32A,32Bが設けられている。これらの金属部材32A,32Bは基端側に上記ソレノイド27の側方に位置する直線部32aを備え、先端側に上記調圧ボール25の周囲を取り囲む円弧状の湾曲部32bを備えている。金属部材32A,32Bの湾曲部32bの最先端部は、間隔をあけて互いに対向している。
【0018】
上記制御装置8は、本体2に設けられた図示しない操作表示パネルの操作によって選択されたメニューと、図示しない内鍋温度センサ及び蓋体温度センサからの入力信号に基づいて、ソレノイド27、上記誘導加熱コイル7及び蓋ヒータ17への供給電力を制御する。
【0019】
上記構成の炊飯器では、炊飯前及び炊飯初期には、ソレノイド27に対して給電されない。この非給電時には、上記ばね30の付勢力によりプランジャ27aが図において右向きに突出する突出位置となる。この突出位置にあるプランジャ27aにより押圧された調圧ボール25は排気口20aから退避し、排気口20aが開放される。そのため、上記蒸気流路22を介して炊飯鍋1内が大気と連通する圧力開放状態となる。
【0020】
炊飯開始後の所要時期に、ソレノイド27に給電すると、プランジャ27aが上記ばね30の付勢力に抗して図において左側に移動して引き込み位置となる。プランジャ27aが引き込み位置となると、調圧ボール25が排気口20aを閉鎖し、炊飯鍋1内は密閉されて加圧状態となる。この状態では、誘導加熱コイル7で炊飯鍋1を加熱することにより、大気圧と調圧ボール25の自重に対応する圧力の和まで炊飯鍋1内の圧力を上昇させることができる。
【0021】
次に、上記ソレノイド27への供給電力を増加させると、図2において一点鎖線Eで示すように、ソレノイド27のコイル(図示せず)から各金属部材32A,32B及び調圧ボール25を経てソレノイド27のコイルに戻る磁気回路が形成される。上記のようにソレノイドのプランジャ27aを引き込み位置としただけでは、炊飯鍋1から排気口20aに供給される蒸気により調圧ボール25が振動して間欠的に排気口20aが開放されるため、炊飯鍋1内を上記大気圧と調圧ボール25の自重に対応する圧力の和以上に上昇させることができない。しかし、上記のようにソレノイド27から金属部材32A,32Bを介して作用する磁力により、調圧ボール25を拘束して振動を抑制することができるため、調圧ボール25は排気口20aを閉鎖した状態で維持される。その結果、単にソレノイド27を引き込み位置としただけの場合と比較して炊飯鍋1内の圧力をさらに高めることができる。
【0022】
また、ソレノイド27への供給電力が増加するのに伴って、調圧ボール25に作用する磁力が増加し、調圧ボール25はより強固に拘束されるため、ソレノイド27への供給電力が増加するのに伴って、炊飯鍋1の圧力も高くなる。よって、ソレノイド27への供給電力を制御することにより、炊飯鍋1内の圧力を調節することができる。
【0023】
(第1実施形態)
図3及び図4に示す本発明の第1実施形態の炊飯器では、下ケース20に形成された排気口20aは図において上方に向けて小径となるテーパ状である。
【0024】
また、下ケース20内に、磁性材料により構成されたニードル弁35が収容されている。このニードル弁35は、先端側に図において上方に向けて小径となるテーパ部35aを備え、このテーパ部35aは上記排気口20aに遊挿されている。テーパ部35aの先端に設けられた突起35bは、排気口20aの上方に配置された調圧ボール25に当接するようになっている。一方、ニードル弁35の基端側には、ばね受け部35cが形成されており、このばね受け部35cと内蓋16に固定された支持板36との間にばね37が縮装されている。さらに、下ケース20の周囲にはニードル弁35を駆動するための電磁コイル38が配設されている。上記調圧ボール25、ニードル弁35及び電磁コイル38が本発明における開口面積調節機構を構成している。
【0025】
上記電磁コイル38に対して給電していないときは、ばね37の付勢力により、ニードル弁35は図3に示す最も上側の位置(上限位置)となり、ニードル弁35の突起35bにより押し上げられた調圧ボール25は排気口20aから退避し、排気口20aが開放される。そのため、電磁コイル38へ給電していないときは、炊飯鍋1内は蒸気流路22を介して大気と連通する圧力開放状態にある。
【0026】
上記電磁コイル38へ給電すると、ニードル弁35は、ばね37の付勢力に抗して図において下方に移動する。ニードル弁35が上記図3に示す上限位置からわずかに下方に移動すると、調圧ボール25が排気口20aを閉鎖し、炊飯鍋1内は密閉されて加圧状態となる。
【0027】
電磁コイル38への供給電力を最大にすると、図4に示すように、ニードル弁35は、ばね受け部35cが支持板36の上面に当接する最も下側の位置(下限位置)となる。ニードル弁35が下限位置にあるときに、ニードル弁35のテーパ部35aと排気口20aの周壁との間に形成される隙間は最大であり、排気口20aの開口面積が最大となる。
【0028】
電磁コイル38への供給電力を最大値から徐々に減少させると、ニードル弁35は、ばね37の付勢力により上記図4に示す下限位置から徐々に上昇する。そして、ニードル弁35が上昇するのに伴って、ニードル弁35のテーパ部35aと排気口20aの周壁との間に形成される隙間が縮小し、排気口20aの開口面積が低減する。電磁コイル38への供給電力をさらに減少させると、ニードル弁35が上記図3に示す上限位置に達する直前に、ニードル弁35のテーパ部35aと排気口20aの周壁との間に形成される隙間が最小となり、排気口20aの開口面積が最小となる。
【0029】
排気口20aが調圧ボール25により閉鎖されている加圧状態では、排気口20aの開口面積が小さい程、炊飯鍋1内で発生した蒸気が調圧ボール25に作用する面積が小さくなる。よって、上記図4に示すように電磁コイル38への供給電力を最大とし、排気口20aの開口面積が最大としたときに、加圧状態のうちで炊飯鍋1内の圧力は最も低くなる。そして、電磁コイル38への供給電力を低減して排気口20aの開口面積を低減させると、それに伴って炊飯鍋1内の圧力が上昇し、調圧ボール25が排気口20aから退避して圧力開放状態となる直前に、排気口20aの開口面積が最小となり、炊飯鍋1内の圧力が最も高くなる。このように第1実施形態の炊飯器では、電磁コイル38への供給電力を制御して排気口20aの開口面積を調節することにより、炊飯鍋1内の圧力を調節することができる。
【0030】
第1実施形態のその他の構成及び作用は上記基本構成と同様であるので、同一の要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】
なお、上記ばね37を引張りばねとし、電磁コイル38の非給電時には図4に示すようにニードル弁35が下限位置となり調圧ボール25により排気口20aが閉鎖され、電磁コイル38への供給電力を増加させるのに伴って、ばね37の付勢力に抗してニードル弁35が図3に示す上限位置に向かって上昇するようにしてもよい。
【0032】
(第2実施形態)
図5に示す本発明の第2実施形態の炊飯器では、蓋体5は蓋本体40、蓋リング41、放熱板42、蓋ヒータ43、シール部材44及び圧力センサ45を備えている。
【0033】
上記蓋リング41には開口41aが設けられており、この開口41aを閉鎖するように弾性膜部材47が取り付けられている。この弾性膜部材47は、シリコンゴム等の耐熱性を有する弾性材料からなり、その中央に排気口47aが形成されている。
【0034】
また、上記蓋リング41の上面側には開口41aの周囲から突出する筒状部41bが形成されており、この筒状部41bにはソレノイド49のプランジャ49aが摺動自在に挿通されている。また、筒状部41bの周囲にはソレノイド49のコイル49bが配置されている。さらに、プランジャ49aと蓋本体13の下面との間には中空弾性部材50が介装されている。
【0035】
上記ソレノイド49のプランジャ49aは、上記筒状部41bに挿通される大径部49cと、この大径部49cの上端に形成された小径部49dとからなり、軸線方向に貫通する軸孔49eを備えている。
【0036】
上記中空弾性部材50は、上記プランジャ49aの大径部49cに外嵌される筒状部50aと、ばね部50bとを備えている。このばね部50bは軸方向の両端部から中央部に向けて拡径している。ばね部50bの上端部には蒸気を通過させるための孔50cが設けられており、この孔50cは上記蓋本体40に設けられた蒸気口40aと対向している。炊飯鍋1内は、排気口47a、軸孔49e、孔50c及び蒸気口40aを通る蒸気流路22により大気と連通している。上記弾性膜部材47とソレノイド49が本発明における開口面積調節機構を構成し、このうちソノイド49は伸縮駆動機構を構成している。
【0037】
図5に示すように、ソレノイド49のコイル49bに給電していないときは、プランジャ49aの自重と、プランジャ49aが上記中空弾性部材50から受ける下向きの付勢力により、弾性膜部材47は弾性的に延びて下向きに膨出している。ソレノイド49のコイル49bに給電すると、プランジャ49aはそれ自体の自重と上記中空弾性部材50から受ける付勢力に抗して図において上方に移動する。上記ソレノイド49のコイル49bへの供給電力が増加する程、プランジャ49aは上方に移動する。そして、プランジャ49aが上方に移動するのに伴って、上記のように下向きに膨出する状態で伸びていた弾性膜部材47が収縮する。図6に示すように、プランジャ49aの小径部49dの上端が蓋本体40の下面と当接する位置まで上昇すると、弾性膜部材47は伸びが消失してほぼ平坦となる。
【0038】
上記弾性膜部材47に形成された排出口47aの開口面積は、弾性膜部材47の伸びが大きい程大きくなる。よって、ソレノイド49のコイル49bへの供給電力を調節してプランジャ49aを昇降させることにより、排出口47aの開口面積を調節することができる。例えば、上記図5に示すように、ソレノイド49のコイル49bに対して給電していないとき、弾性膜部材47の伸びは最大であり、排気口47aの直径Dは最大となる。一方、上記図6に示すように、プランジャ49aが蓋本体40の下面に小径部49dが当接する位置まで上昇すると、排気口47aの直径Dは最小となる。そして、上記排気口47aの開口面積が小さい程、炊飯鍋1から排気口47aを通過する蒸気に作用する流路抵抗が大きくなり、炊飯鍋1内の圧力が高くなる。そのため、第2実施形態の炊飯器では、ソレノイド49への供給電力を制御することにより、炊飯鍋1内の圧力を調節することができ、ソレノイド49のコイル49bへの供給電力が大きいほど炊飯鍋1内の圧力が高くなる。
【0039】
第2実施形態のその他の構成及び作用は上記基本構成と同様であるので、同一の要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
なお、中空弾性部材50のほかにプランジャ49aを上向きに付勢するばねをもうけ、コイル49bへの非給電時に、プランジャ49aが図6に示す上端位置に位置するようにしてもよい。この場合、コイル49aへの供給電力が増加するのに伴ってプランジャ49aが下方に移動し、排気口47aの開口面積が増加して炊飯鍋1内の圧力が低下する。
【0041】
(第3実施形態)
図7に示す本発明の第3実施形態の炊飯器では、蓋本体40は弾性膜部材47が設けられた開口41aに向けて延びる筒状部40bを備え、この筒状部40bと蓋リング41の筒状部41bとの間に、円筒部材53が回転自在であるが軸方向に移動不可に保持されている。この円筒部材53は、外周に歯部53aが形成され、内周に雌ねじ53bが形成されている。また、円筒部材53には駆動部材55が収容されている。
【0042】
この駆動部材55は大径部55aと小径部55bからなり、軸方向に貫通する軸孔55cを備えている。また、駆動部材55の外周には、雄ねじ55dが形成されている。この雄ねじ55dは、上記円筒部材53の雌ねじ53bと係合している。また、駆動部材55と蓋本体40の下面との間には、中空弾性部材50が介装され、駆動部材55の大径部55aに中空弾性部材50の筒状部50aが外嵌されている。
【0043】
炊飯鍋1内は、排気口47a、軸孔55c、孔50c及び蒸気口40aを通る蒸気流路22により大気と連通している。
【0044】
上記蓋リング41の上面にはモータ57が固定されている。このモータ57の出力軸に取り付けられたギヤ59は、上記円筒部材53の歯部53aと係合している。上記弾性膜部材47、円筒部材53、駆動部材55、モータ57が本発明の開口面積調節機構を構成し、このうち円筒部材53、駆動部材55及びモータ57が伸縮駆動機構を構成している。
【0045】
上記モータ57の回転はギヤ59及び歯部53aを介して円筒部材53に伝達され、上記のように円筒部材53の雌ねじ53bと駆動部材55の雄ねじ55dが係合しているため、円筒部材53が回転すると駆動部材55が上昇又は降下する。駆動部材55の上下方向位置の変化により弾性膜部材47が伸縮し、それに伴って排気口47aの開口面積が変化する。そして、上記排気口47aの開口面積が小さい程、排気口20aを通過する蒸気に作用する流路抵抗が大きくなり、炊飯鍋1内の圧力が高くなる。よって、第3実施形態の炊飯器では、モータ57により駆動部材55の上下位置を調節することにより、炊飯鍋1内の圧力を調節することができる。
【0046】
第3実施形態のその他の構成及び作用は上記第2実施形態と同様であるので、同一の要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記第2及び第3実施形態において、弾性膜部材47の上面に排気口47aを閉鎖するように調圧ボールを配置してもよい。また、第2実施形態において蓋本体40とプランジャ49aとの間にプランジャ49aを弾性膜部材47側に付勢するためのばねを介装してもよい。さらに、第2及び第3実施形態で圧力センサ45を設けずに、内鍋温度センサと蓋体温度センサの出力信号に基づいて炊飯鍋1内の圧力を検出するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、発明の炊飯器では、炊飯鍋内の蒸気を排出するための排気口の開口面積を調節する開口面積調節機構が設けられているため、排気口を通過する蒸気に作用する流路抵抗を調節することにより、炊飯鍋内の圧力を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本構成の炊飯器を示す部分断面側面図である。
【図2】図1の要部平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の炊飯器を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の炊飯器を示す要部断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の炊飯器を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第2実施形態の炊飯器を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第3実施形態の炊飯器を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 炊飯鍋
2 本体
3 ヒンジ
5 蓋体
7 誘導加熱コイル
8 制御装置
11 蓋上板
12 蓋下板
13,40 蓋本体
14 リリーフ弁
15,44 シール部材
16 内蓋
17,43 蓋ヒータ
18,42 放熱板
20 下ケース
20a 排気口
21 蒸気口セット
21a 蒸気口
22 蒸気流路
23 上ケース
23a スリット
25 調圧ボール
27 ソレノイド
27a プランジャ
28 ねじ
29 隔壁部材
30,37 ばね
32A,32B 金属部材
35 ニードル弁
35a テーパ部
35b 突起
35c ばね受け部
36 支持板
38 電磁コイル
41 蓋リング
45 圧力センサ
47 弾性膜部材
47a 排気口
49 ソレノイド
49a プランジャ
49b コイル
49c 大径部
49d 小径部
49e 軸孔
50 中空弾性部材
50a 筒状部
50b ばね部
50c 孔
53 円筒部材
55 駆動部材
57 モータ
59 ギヤ

Claims (4)

  1. 炊飯鍋と、
    該炊飯鍋を収容する本体と、
    該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密閉する蓋体と、
    上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備える炊飯器において、
    上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内の蒸気を排出するための排気口と、
    上記排気口に対向して配置された調圧ボールと、上記排気口に遊挿され、その先端が上記調圧ボールに当接するニードル弁と、該ニードル弁を駆動する電磁コイルとを備え、上記ニードル弁の昇降位置により、上記調圧ボールによる上記排気口の開放及び閉鎖の切り換えと、上記調圧ボールが排気口から退避した位置にある状態での上記排気口の開口面積の調節とを行うようにした、開口面積調節機構と
    を備えることを特徴とする炊飯器。
  2. 炊飯鍋と、
    該炊飯鍋を収容する本体と、
    該本体に開閉可能に取り付けられ、上記炊飯鍋を密閉する蓋体と、
    上記炊飯鍋を加熱する加熱手段とを備える炊飯器において、
    上記蓋体に形成された上記炊飯鍋内の蒸気を排出するための蒸気孔と、
    上記蒸気孔に対向して排気口が形成された弾性膜部材と、該弾性膜部材を伸縮させる伸縮駆動機構とを備え、上記弾性膜部材が伸びると上記排気口が拡大し、上記弾性部材が縮むと上記排気口が縮小するようにした、開口面積調節機構と
    を備えることを特徴とする炊飯器。
  3. 上記伸縮駆動機構はソレノイドを備えることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 上記伸縮駆動機構はモータを備えることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
JP2003155041A 2003-05-30 2003-05-30 炊飯器 Expired - Fee Related JP3581856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003155041A JP3581856B2 (ja) 2003-05-30 2003-05-30 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003155041A JP3581856B2 (ja) 2003-05-30 2003-05-30 炊飯器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26540999A Division JP3484378B2 (ja) 1999-09-20 1999-09-20 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004049897A JP2004049897A (ja) 2004-02-19
JP3581856B2 true JP3581856B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=31944667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003155041A Expired - Fee Related JP3581856B2 (ja) 2003-05-30 2003-05-30 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3581856B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101432165B1 (ko) * 2012-12-31 2014-09-23 김차식 전기밥솥
KR101458598B1 (ko) 2014-03-14 2014-11-11 김차식 전기밥솥
KR101458597B1 (ko) 2014-03-14 2014-11-07 김차식 전기밥솥
CN108261087A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪锅具及调节烹饪锅具的蒸汽出气量的方法
CN108272337B (zh) * 2017-01-05 2020-09-01 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电烹饪装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004049897A (ja) 2004-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3484378B2 (ja) 炊飯器
TWI611785B (zh) 加熱調理器及蓋
JP3417916B2 (ja) 電気圧力釜の蒸気排出装置
JP3581856B2 (ja) 炊飯器
US20070278319A1 (en) Gas oven with proportional gas supply
CN110025214A (zh) 一种可调压力式加热烹饪器
JP2018126267A (ja) 圧力式炊飯器
TWI221891B (en) Fire power adjusting apparatus
JP3789368B2 (ja) ガスバルブ
EP1844685A3 (fr) Appareil de cuisson sous pression à tarage réglable et décompression maitrisée
JP6927944B2 (ja) ジャー炊飯器
KR20190051126A (ko) 전기압력조리기 제어방법
KR20150074019A (ko) 서모스탯
JP3556841B2 (ja) 加熱容器の圧力調整装置
CN112664976A (zh) 按比例供给燃气的燃气烤箱
JP3541141B2 (ja) 圧力炊飯器
JP2001137113A (ja) 圧力調理器
JP3420974B2 (ja) 圧力調理器
TWI745063B (zh) 以低動力控制大流量之氣體安全裝置
JP7420516B2 (ja) 圧力炊飯器及び圧力炊飯方法
ATE2390T1 (de) Druckbegrenzungsventil fuer ein unter druck arbeitendes haushaltsgeraet.
CN211408596U (zh) 烹饪器具
CN211041032U (zh) 按比例供给燃气的燃气烤箱
KR20010104159A (ko) 전기 압력밥솥의 압력조절장치
JP2001137114A (ja) 圧力調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees