JP2001087073A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2001087073A
JP2001087073A JP26691099A JP26691099A JP2001087073A JP 2001087073 A JP2001087073 A JP 2001087073A JP 26691099 A JP26691099 A JP 26691099A JP 26691099 A JP26691099 A JP 26691099A JP 2001087073 A JP2001087073 A JP 2001087073A
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覚二 宮田
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顕 佐々木
Toshiichi Minagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動プレートの位置にかかわることなく、固
定プレートから回動プレートが離脱しようと働く力を有
効に抑えてスライドギヤとインターナルギヤとの係合力
を高め、その結果として装置の小型軽量化および強度向
上を図る。 【解決手段】 ガイド部41,42を有する固定プレー
ト21と、軸30と、インターナルギヤ66を有する回
動プレート22と、一対のスライドギヤ70,71と、
カム部材72と、回動プレート22をシートバックが前
傾する方向へ回動させる渦巻きばね60等を備えてい
る。固定プレート21に、両プレート21,22の離脱
を阻止する保持部材59,59を、スライドギヤ70,
71に近接させて設ける。保持部材59の回動プレート
22を保持する部分の少なくとも一部が、スライドギヤ
70,71の係合方向に延びる幅Wの範囲内に存してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用シ
ート等のシートバック(背もたれ)の傾斜角度を調節す
るリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のシートに着座してシー
トバックの角度を調節する場合には、着座者がリクライ
ニング装置の操作レバーを操作してシートバックの係合
状態を解除した状態にし、後方へは着座者の上半身でシ
ートバックを倒し、前方へはリクライニング装置に設け
られたばねの弾性力で前傾させ、所望のシートバックの
位置で操作レバーを離して係合させるようになってい
る。
【0003】上記リクライニング装置は、シートクッシ
ョンに固定される円盤状の固定プレートと、シートバッ
クに固定されて固定プレートに対向配置される同じく円
盤状の回動プレートと、これらプレートの間に介在され
て回動プレートをシートバックが前傾する方向に常に回
動するよう付勢するばねと、両プレートの中心に回転自
在に貫通させられて上記操作レバーにより回動操作され
る軸と、回動プレートを固定プレートに係合させるため
に固定プレートに設けられた一対のスライドギヤとを主
体として構成されたものが一般的である。
【0004】回動プレートには、固定プレートへの係合
用のインターナルギヤ(内歯)が形成されている。一
方、一対のスライドギヤは、上記軸を挟んだ状態で固定
プレートの径方向外側に対して進退自在に設けられてお
り、その先端には、回動プレートのインターナルギヤに
噛み合って係合する歯部が形成されている。各スライド
ギヤは、歯部が回動プレートのインターナルギヤに係合
するロック位置と、歯部がインターナルギヤから離れる
ロック解除位置とに亘って移動自在とされ、その移動
は、軸に取り付けられたカム部材により同時になされ
る。通常、各スライドギヤはロック位置にあり、これに
よって回動プレートは固定プレートに係合してシートバ
ックは固定されている。シートバックの角度を調節する
場合には、操作レバーを操作して軸を回動させる。する
と、各スライドギヤはカム部材によりロック解除位置ま
で移動させられるので、回動プレートは固定プレートに
対してフリーになり、シートバックの角度を任意に調節
できる。この後、操作レバーを離すとカム部材によって
各スライドギヤがロック位置に戻り、再び回動プレート
が固定プレートに固定され、シートバックの角度がそこ
で固定される。
【0005】ところで、上記のようなリクライニング装
置にあっては、回動プレートの回動をガイドするととも
に、両プレートが互いに離脱することを防ぐ保持部材が
設けられている。この保持部材は、ピンおよびピンの先
端部に固定されたフランジを有するもので、例えば特開
平7−136032号公報や特開平7−231820号
公報に開示されているリクライニング装置では、両プレ
ートにそれぞれ1つずつ設けられており、自身のプレー
トとフランジとの間に相手のプレートの外周部を摺動可
能に挟む構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなリクライ
ニング装置では、着座者がもたれかかってシートバック
に負荷がかかると、その負荷は回動プレートを介してス
ライドギヤとインターナルギヤとの係合位置に伝わる
が、これにより、固定プレートと回動プレートとの間に
は、両プレートを離脱させようとする力が係合位置を中
心として発生する。実際には、上記保持部材によって離
脱は阻止されるのであるが、ここで問題とされるのは、
回動プレート側に設けられた保持部材は当然回動プレー
トとともに移動するので、その保持部材と係合位置との
相対位置がシートバックの傾斜角によって変わり、場合
によっては互いに大きく離間することにある。つまり、
両プレートを離脱させようとする力が発生する係合位置
から回動プレート側の保持部材が大きく離間してしまう
のである。すると、保持部材による保持力が係合位置に
有効に作用せず、その結果、係合力が減少してしまう。
このため、強度を確保する上で保持部材やスライドギヤ
等の大型化を招き、装置全体としても大型化や重量増大
といった不都合を招くことになる。
【0007】よって本発明の目的は、回動プレートの位
置にかかわることなく固定プレートから回動プレートが
離脱しようと働く力を有効に抑えることができ、その結
果、スライドギヤとインターナルギヤとの係合力を高め
て小型軽量化および強度向上が達成されるリクライニン
グ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のリクライニング
装置は、互いに対向する一対のガイド壁を有する第1の
ガイド部および互いに対向する一対のガイド壁を有する
第2のガイド部が設けられた固定プレートと、固定プレ
ートに水平方向の軸線回りに回転自在に設けられた軸
と、固定プレートに対し軸を中心に相対回転可能に対向
配置され、かつ該軸を中心とする円弧に沿ったインター
ナルギヤが設けられ、シートクッションに対し軸を中心
に傾動自在に設けられるシートバックに一体に固定され
る回動プレートと、固定プレートに設けられ、回動プレ
ートを回転自在に支持するとともに、固定プレートから
の回動プレートの離脱を阻止する保持部材と、第1のガ
イド部の各ガイド壁間に収容され、かつインターナルギ
ヤに係合するロック位置とインターナルギヤから離れる
ロック解除位置とに亘って移動自在な第1のスライドギ
ヤと、第2のガイド部の各ガイド壁間に収容され、かつ
インターナルギヤに係合するロック位置とインターナル
ギヤから離れるロック解除位置とに亘って移動自在な第
2のスライドギヤと、第1のスライドギヤと第2のスラ
イドギヤとの間で軸に取り付けられ、該軸により回動さ
せられることでこれらスライドギヤを同時にロック位置
とロック解除位置とに亘って移動させるカム部材と、固
定プレートと回動プレートとの間に介在され、回動プレ
ートをシートバックが前傾する方向に回動させる付勢部
材とを具備している。
【0009】本発明のリクライニング装置では、軸を回
転させて第1、第2のスライドギヤをインターナルギヤ
から離間させることにより、回動プレートが固定プレー
トに対して回転可能となる。この状態で渦巻きばねの弾
性力によってあるいは弾性力に抗してシートバックを傾
動させ、所望の位置で軸を逆回転させて各スライドギヤ
をインターナルギヤに噛み合わせることにより、シート
バックが固定される。
【0010】そして本発明は、上記構成において、固定
プレートに設けられた保持部材が、各スライドギヤに近
接し、かつ少なくとも各スライドギヤに対して1つずつ
設けられ、さらに、この保持部材の回動プレートを保持
する部分の少なくとも一部が、スライドギヤの係合方向
に延びる幅の範囲内にあることを特徴としている。
【0011】このような保持部材の配置形態によれば、
シートバックの傾動に伴って回動する回動プレートの位
置(回動角度)にかかわることなく、保持部材は常にス
ライドギヤとインターナルギヤとの係合位置の近傍にお
いて回動プレートを固定プレートに保持する。これは、
保持部材が固定プレートに設けられ、スライドギヤとの
相対位置が回動プレートの回動とは関係なく常に固定的
であるからである。この保持部材が係合位置の近傍にあ
ることにより、係合位置を中心として発生する両プレー
トを離脱させようとする力が有効に抑えられる。その結
果、スライドギヤとインターナルギヤとの係合力が常に
十分確保され、ひいては装置の小型軽量化ならびに強度
の向上を図ることができる。特に本発明では、保持部材
の回動プレートを保持する部分の少なくとも一部がスラ
イドギヤの係合方向に延びる幅の範囲内にあることか
ら、両プレートを離脱させる力を抑える作用がより効果
的に働く。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。A.実施形態の構成 図1は自動車用シートの進行方向に向かって左側のリク
ライニング装置20を示す分解斜視図であり、図2は右
側のリクライニング装置20’を示している。これら2
つのリクライニング装置20,20’は、勝手違いに製
作されている。図4は、リクライニング装置20を組み
立てた状態を示している。さて、本実施形態のリクライ
ニング装置20は、図示せぬシートクッションのフレー
ムに固定される固定プレート21と、固定プレート21
に重ねて設けられる回動プレート22を備えている。こ
れら固定プレート21と回動プレート22はいずれも金
属製のプレス成形品、もしくは冷間鍛造等の鍛造製品で
ある。
【0013】固定プレート21には、外周側へ突出する
比較的大きな2つの鍔部23,23が円周方向に互いに
離間して形成され、各鍔部23には、シートクッション
のフレームに取り付けるためのボルトを挿入する孔23
aが形成されている。回動プレート22には、外面側に
突出した固定用凸部24がプレス成形されており、図5
に示すように、固定用凸部24をシートバックのバック
フレーム27に溶接するなどしてシートバックに固定さ
れる。
【0014】固定プレート21と回動プレート22のそ
れぞれの中央部には、貫通孔25,26が形成されてい
る。これら貫通孔25,26には、軸30が水平方向に
挿入されている。軸30は、フランジ状の基部31と、
断面が非円形のカム取付部32と、シャフト取付部33
aおよびレバー取付部33b(図2参照)を有してい
る。シャフト取付部33aには、図2に示すシャフトT
が取り付けられている。軸30は、その軸線O(図1と
図5に示す)まわりに回転自在である。そして、回動プ
レート22は、固定プレート21に対して軸30を中心
に相対回転自在である。
【0015】固定プレート21には、プレス成形によっ
て内側(図5において右側)に凸となるように打ち出し
た第1のガイド部41と第2のガイド部42が設けられ
ている。第1のガイド部41は、互いに対向するほぼ平
行な一対のガイド壁45,46を含む凸部47,48を
有している。第2のガイド部42も、互いに対向するほ
ぼ平行な一対のガイド壁50,51を含む凸部52,5
3を有している。
【0016】第1のガイド壁45,46の間には、プレ
ス成形によって外側(図5において左側)に向けて凹ま
せた一対の溝55が設けられている。第2のガイド壁5
0,51の間にも、プレスによって外側に向かって凹ま
せた一対の溝56が設けられている。さらに中央の貫通
孔25の近傍には、プレス成形によって外側に打ち出し
た一対の丸型位置決め凸部57aと角型位置決め凸部5
7bとが設けられている。丸型位置決め凸部57aは、
軸線Oに関して互いに対称位置に配置され、丸形位置決
め凸部57aおよび角型位置決め凸部57bは、軸線O
から同じ寸法離間している。そして、これら丸型位置決
め凸部57aおよび角型位置決め凸部57bにブラケッ
ト61が固定されている。
【0017】ブラケット61は、略半円筒状をなす縦板
部61aと、この縦板部61aから内周側へ向けて延在
する底板部61bとからなっている。これら縦板部61
aおよびと底板部61bの交叉部には、縦板部61aお
よび底板部61bに亘る複数の切欠61c,61dが形
成されている。切欠61cは半円状をなし、固定プレー
ト21の丸形位置決め凸部57aと嵌合している。切欠
61dは矩形状をなし、角型位置決め凸部57bと嵌合
している。そして、これら切欠61c,61dと位置決
め凸部57a,57bとを溶接することにより、ブラケ
ット61は、回り止めがなされた状態で固定プレート2
1に固定されている。
【0018】固定プレート21の外周部の所定2箇所に
は、比較的小さい鍔部29が形成されており、これら鍔
部29には、回動プレート22が固定プレート21から
離脱しないようにするための保持部材59が設けられて
いる。この保持部材59は、ピン59aの一端にフラン
ジ59bを有するもので、図5に示すように、ピン59
aが鍔部29に形成された孔29aに挿入されて固定プ
レート21に固定されており、固定プレート21とフラ
ンジ59bによって回動プレート22の外周部を摺動可
能に挟み込んでいる。
【0019】一方、回動プレート22にも、回動プレー
ト22自身が固定プレート21から離脱しないようにす
るための保持部材62が設けられている。この保持部材
62は、回動プレート22の外周部の所定1箇所に形成
された比較的大きな鍔部22aに設けられている。保持
部材62は、固定プレート21側の保持部材59のピン
59aよりも長いピン62aの軸方向中間部にフランジ
62bを有するもので、図5に示すように、ピン62a
が鍔部22aに形成された孔22bに挿入されて回動プ
レート22に固定されており、回動プレート22とフラ
ンジ62bによって固定プレート21の外周部を摺動可
能に挟み込んでいる。
【0020】上記保持部材59,59,62は円周方向
の3箇所に分散配置されており、固定プレート21と回
動プレート22とを離間させる負荷がかかったときに、
その負荷を支えて両プレート21,22が互いに離脱す
ることを阻止する。
【0021】また、固定プレート21の所定2箇所に
は、外周側に突出するストッパ58が周方向に離間して
形成されており、回動プレート22の保持部材62のピ
ン62aがストッパ58に当接することで、回動プレー
ト22の回動範囲が制限されている。すなわち、保持部
材62は回動プレート22の回動範囲を制限するための
手段を兼ねている。さらに、固定プレート21の回動プ
レート22側の面には、軸線Oを中心とする円弧状の凸
条75が形成されており、回動プレート22が凸条75
の表面と摺接するようになっている。
【0022】ここで、図3を参照して上記保持部材5
9,59,62およびストッパ58の位置関係を詳述す
る。当該リクライニング装置は、右方が前方とされる同
図のようにしてシートに取り付けられる。まず、固定プ
レート21の一方(後側)の鍔部23は下方に延びてお
り、他方の鍔部23は前方に向けられる。また、固定プ
レート21の一方(後側)のストッパ58は後部やや上
方に配置され、このストッパ58から同図で時計回りに
約120゜達した位置に他方のストッパ58が形成され
ている。回動プレート22の保持部材62は、ストッパ
58,58の上側の間において移動するよう配置されて
いる。
【0023】また、固定プレート21の各鍔部29は、
前後のストッパ58,58のすぐ下方であって軸30を
中心とする点対称の前後位置にそれぞれ形成されてお
り、したがって、これら鍔部29に固定される各保持部
材59も、各鍔部29に応じた配置関係とされている。
【0024】図5に示すように、上記回動プレート22
側の保持部材62のピン62aは外側に比較的長く突出
しており、その突出部に、シートバックを前傾させる方
向に付勢する渦巻きばね(付勢部材)60の外周側の端
部60bが係止されている。渦巻きばね60は、その中
央空間部にブラケット61が収容されるように取り付け
られ、その内周側の端部60aは、ブラケット61の縦
板部61aに係止されている。そして、渦巻きばね60
の外周側の端部60bは、渦巻きばね60をねじった状
態でピン62aに係止されている。これにより、回動プ
レート22には、軸30まわりのトルク(シートバック
を前傾させる方向のトルク)が与えられている。すなわ
ち、保持部材62は渦巻きばね60を回動プレート22
に係止させる手段を兼ねている。
【0025】次に、回動プレート22には、内側に向か
ってほぼ円形に打ち出したオフセット加工部65が形成
されている。このオフセット加工部65は、固定プレー
ト21と向かい合う面が凹んだ形状となっており、その
内周面にはインターナルギヤ66が形成されている。イ
ンターナルギヤ66は、軸30が通る貫通孔26を中心
とする円弧に沿って形成されている。なお、図1の回動
プレート22に記載したギヤ状の部分は、インターナル
ギヤ66をプレス成形する際の雌型の彫刻面で形成され
たものである。
【0026】オフセット加工部65の内側の固定プレー
ト21と回動プレート22との間に形成された空間部分
には、一対のスライドギヤ70,71が収容され、これ
らスライドギヤ70,71の中間にカム部材72が収容
されている。一方のスライドギヤ70は、第1のガイド
壁45,46に沿って移動することができ、他方のスラ
イドギヤ71は、第2のガイド壁50,51に沿って移
動することができる。スライドギヤ70,71は同形同
大とされ、点対称に配置されている。
【0027】スライドギヤ70,71の先端部には、イ
ンターナルギヤ66に係脱可能な歯部82が形成されて
いる。スライドギヤ70,71の基端側には、歯部82
に沿う方向へ突出する凸部87が形成され、この凸部8
7の内側に後述するカム部材72のフック100が挿入
されている。また、凸部87と対向する部分には、ロッ
ク状態の時にカム部材72のカム面101によって押圧
されるカム面88が形成されている。
【0028】また、スライドギヤ70,71には、外側
へ向けて打ち出した凸部90,91が設けられている。
これら凸部90,91は、上述の溝55,56に挿入さ
れ、溝55,56に沿う方向に凸部90,91が移動す
るのでスライドギヤ70,71はロック位置とロック解
除位置とに亘って移動することができる。これら凸部9
0,91と溝55,56とを嵌合させたことにより、追
突のときにスライドギヤ70,71からガイド部41,
42にかかる荷重が軽減される。
【0029】カム部材72の中心部には孔95が形成さ
れ、この孔95には軸30のカム取付部32が挿入され
ている。そして、図5に示すように、固定プレート21
および回動プレート22に軸30を外側(左側)から挿
入し、内側から軸30に座金96を通してその内側をか
しめる(図5中符号97で示す)ことによって、軸30
がカム部材72から抜け出ないようになっている。カム
部材72には、一対のフック100が点対称に形成され
ている。これらフック100は、スライドギヤ70,7
1のそれぞれの凸部87の内側に挿入される。また、カ
ム部材72には、スライドギヤ70,71のそれぞれの
カム面88を押圧可能な一対のカム面101が点対称に
形成されている。これらのカム面101は、カム部材7
2が図3に示すロック位置にある時にスライドギヤ7
0,71のカム面88を押圧し、これにより、スライド
ギヤ70,71がインターナルギヤ66に向かって押圧
される。
【0030】カム部材72のフック100は、カム部材
72が図3において反時計回りのロック解除方向に回動
する際に、スライドギヤ70,71の凸部87に係合し
てスライドギヤ70,71を軸30に近付ける方向に引
き寄せる。以上の構成のカム部材72は、図1に示すリ
ターンばね110によって、ロック位置方向(図3にお
いて時計回り方向)に常時付勢されている。図示例の場
合、リターンばね110は2個使われており、それぞれ
固定プレート21に形成したばね掛け部111と、カム
部材72に形成したばね受け部112との間に、カム部
材72をロック位置方向に付勢するトルクを発生するよ
うにねじった状態でセットされている。
【0031】上記構成のリクライニング装置20は、図
3に示すように、一方のスライドギヤ71が前方(右
側)に、他方のスライドギヤ70が後方に配置され、さ
らに詳しく言うと、その移動方向が若干前上がりに傾斜
するように前後に配置されている。ここで、前述した固
定プレート21側の前後の保持部材59は、スライドギ
ヤ70,71に対してそれぞれ近接して1つずつ設けら
れている。そして、図3に示すように、各保持部材59
のピン59aの中心は、スライドギヤ70,71の係合
方向(外周方向)に延びる幅Wの範囲内にある。さら
に、各保持部材59が回動プレート22を保持する部
分、すなわちフランジ59bと回動プレート22との重
畳部分は、そのほとんどがスライドギヤ70,71の係
合方向に延びる幅Wの範囲内にある。このような配置
は、右側のリクライニング装置20’も同様になされて
いる。
【0032】図2に示すように、その右側のリクライニ
ング装置20’においては、軸30のレバー取付部33
bの外周に溝33cが形成され、この溝33cにはスナ
ップリング120が取り付けられている。一方、操作レ
バー34には、その厚さ方向に延在する取付穴35が形
成されて、取付穴35の内周には、スナップリング12
0が嵌合する溝(図示略)が形成されている。したがっ
て、操作レバー34の取付穴35にレバー取付部33b
を挿入すると、スナップリング120によって両者が結
合される。なお、この実施形態では、右側のリクライニ
ング装置20’にはブラケット61と渦巻きばね60を
装着していないが、右側のリクライニング装置20’に
のみブラケット61および渦巻きばね60を装着するこ
とも可能である。さらに、これらを両方のリクライニン
グ装置20,20’に装着することもできる。
【0033】B.実施形態の動作 次に、上記構成のリクライニング装置20の動作につい
て説明する。図3に示すロック状態では、カム部材72
のカム面101によってスライドギヤ70,71がイン
ターナルギヤ66に押し付けられており、スライドギヤ
70,71の歯部82とインターナルギヤ66が係合す
ることにより、回動プレート22が固定プレート21に
固定される。つまり、シートバックが固定された状態と
なる。
【0034】この状態で操作レバー34をロック解除方
向(図2において上方)に操作すると、フック100が
凸部87に係合してスライドギヤ70,71を軸30側
へ引き寄せる。これにより、スライドギヤ70,71が
インターナルギヤ66から離れ、両者の係合が外れる。
このロック解除状態では、スライドギヤ70,71によ
る回動プレート22の拘束が解かれるため、固定プレー
ト21に対して回動プレート22が軸30を中心に回動
することが可能となる。
【0035】上記のロック解除状態でシートバックの傾
斜角度を変えると、回動プレート22は固定プレート2
1の凸条75の表面を摺動しつつ回動する。そして、シ
ートバックを所望の位置にしてレバー34の操作力を解
除すれば、カム部材72がリターンばね110の弾性力
によって図3に示すロック位置に戻るとともに、操作レ
バー34も元の位置に戻る。これにより、スライドギヤ
70,71がインターナルギヤ66と係合して回動プレ
ート22が固定される。
【0036】上記実施形態によれば、シートバックの傾
動に伴って回動する回動プレート22の位置にかかわる
ことなく、固定プレート21側の各保持部材59は常に
スライドギヤ70,71とインターナルギヤ66との係
合位置の近傍において、回動プレート22を固定プレー
ト21に保持する。これは、保持部材59が固定プレー
ト21に設けられ、スライドギヤ70,71との相対位
置が回動プレート22の回動に関係なく常に固定的であ
るからである。このように各保持部材59が係合位置の
近傍にあることにより、その係合位置を中心として発生
する両プレート21,22を離脱させようとする力が有
効に抑えられる。その結果、スライドギヤ70,71と
インターナルギヤ66との係合力が常に十分確保され、
ひいては当該リクライニング装置20(20’)の小型
軽量化ならびに強度の向上を図ることができる。特に、
各保持部材59は、図3に示したように、回動プレート
22を保持する部分のほとんどがスライドギヤ70,7
1の係合方向に延びる幅Wの範囲内にあることから、両
プレート21,22を離脱させる力を抑える作用がより
効果的に働く。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ライドギヤとインターナルギヤとの係合位置を中心とし
て固定プレートと回動プレートを離脱させようと働く力
を、回動プレートの位置にかかわることなく、固定プレ
ートに設けた保持部材によって常に有効に抑えることが
できる。このため、スライドギヤとインターナルギヤと
の係合力を高めることができ、その結果、装置の小型軽
量化および強度向上を図ることができるといった効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のリクライニング装置の
左側の部分を示す分解斜視図である。
【図2】 一実施形態のリクライニング装置の右側の部
分を示す分解斜視図である。
【図3】 一実施形態のリクライニング装置を回動プレ
ートのインターナルギヤの部分で切断した断面図であ
る。
【図4】 図1に示すリクライニング装置を組み立てた
状態を示す斜視図である。
【図5】 図4に示すリクライニング装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
20…リクライニング装置 21…固定プレート 22…回動プレート 30…軸 41…第1のガイド部 42…第2のガイド部 45,46…第1のガイド部のガイド壁 50,51…第2のガイド部のガイド壁 59…保持部材 60…渦巻きばね(付勢部材) 66…インターナルギヤ 70,71…スライドギヤ 72…カム部材 W…スライドギヤの係合方向に延びる幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 敏一 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BD03 3B099 AA05 BA04 CA05 CA23 CA31 CB06 DA07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する一対のガイド壁を有する
    第1のガイド部および互いに対向する一対のガイド壁を
    有する第2のガイド部が設けられた固定プレートと、 上記固定プレートに水平方向の軸線回りに回転自在に設
    けられた軸と、 上記固定プレートに対し上記軸を中心に相対回転可能に
    対向配置され、かつ該軸を中心とする円弧に沿ったイン
    ターナルギヤが設けられ、シートクッションに対し上記
    軸を中心に傾動自在に設けられるシートバックに一体に
    固定される回動プレートと、 上記固定プレートに設けられ、上記回動プレートを回転
    自在に支持するとともに、固定プレートからの回動プレ
    ートの離脱を阻止する保持部材と、 上記第1のガイド部の各ガイド壁間に収容され、かつ上
    記インターナルギヤに係合するロック位置とインターナ
    ルギヤから離れるロック解除位置とに亘って移動自在な
    第1のスライドギヤと、 上記第2のガイド部の各ガイド壁間に収容され、かつ上
    記インターナルギヤに係合するロック位置とインターナ
    ルギヤから離れるロック解除位置とに亘って移動自在な
    第2のスライドギヤと、 上記第1のスライドギヤと上記第2のスライドギヤとの
    間で上記軸に取り付けられ、該軸により回動させられる
    ことでこれらスライドギヤを同時に上記ロック位置と上
    記ロック解除位置とに亘って移動させるカム部材と、 上記固定プレートと上記回動プレートとの間に介在さ
    れ、上記回動プレートを上記シートバックが前傾する方
    向に回動させる付勢部材とを具備したリクライニング装
    置において、 上記保持部材は、上記各スライドギヤに近接し、かつ少
    なくとも各スライドギヤに対して1つずつ設けられ、さ
    らに、該保持部材の上記回動プレートを保持する部分の
    少なくとも一部が、スライドギヤの係合方向に延びる幅
    の範囲内にあることを特徴とするリクライニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010051520A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Toyota Boshoku Corp 車両用シートの連結装置
WO2015125912A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 アイシン精機 株式会社 シートリクライニング装置

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