JP2001087010A - 調整用鈎ホック - Google Patents
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Abstract
を違和感や不用意な外れを招くことなく行え、生地に皺
を生じさせない調整用鈎ホック。 【解決手段】 横長の可動鈎ホック1と、ウェスト帯W
の打合せ部の外側生地Aの内面に可動鈎ホックを、内側
生地Bの外面に受止具4をそれぞれ縫着固定して、可動
鈎ホックの鈎片33を掛止する受止具4との一対から成
る。可動鈎ホックと受止具とを、ウェストに沿う長手方
向に湾曲させるとともに、可動鈎ホック内に、一端を鈎
ホック主体3の鈎片形成端とは反対の端部裏面に形成し
た突片34に当接し、他端を鈎ホック基体2に起立させ
た止め片22の折り曲げにより咥え込み固定した圧縮コ
イルバネ31を具備する。可動鈎ホックの鈎片の掛け用
隙間32を、折返し部分から先端部に至る間に傾斜段3
5を設けて狭くする。
Description
スカート等にウェストサイズ調整用としてウェスト帯に
取付けて使用され、これらのサイズを一定範囲において
自動的に調整可能とする調整用鈎ホックに関する。
部は、着脱の便宜のために、ウェスト帯の打合せ部で開
閉するようになっている。そして前記打合せ部には、多
くの場合、折り返し形成した舌状の鈎片を有する鈎ホッ
ク体と、鈎片を掛止する門形の受止体とを取付け、これ
ら相互の掛止により所定のウェストサイズを形成するよ
うになっている。
数や身体の肥痩或いは食事前後の腹の膨れ度合いにより
変化する腰回りサイズに対応しないことから、打合せ部
の周方向に所定のピッチで複数の受止体を列設した構成
として、これら受止体の選択した一つに、鈎ホック体を
掛止する又は掛止する受止体を変更することにより、ウ
ェストサイズを一定範囲において調整できるようにした
ものが知られている。
ホック体と列設した受止体とから構成したウェストサイ
ズ調整手段によれば、受止体を列設するピッチを一定間
隔以下にすることが縫製上も、受止体へのスムーズな掛
止操作の確保からも困難であり、畢竟ピッチ間隔が大き
くなること、また受止体への鈎片の差込位置と実際に掛
止される位置とが、鈎片の折返し長さ(約8〜10mm)分
だけ異なることから、適切且つ細かいウェストサイズ調
整ができなかった。
を入れた際には腹圧が強まり、ウェストサイズが適合し
なくなって腹部に苦痛を感じる場合があり、ホックを緩
めたり、外すことで対応していたが、このような作業は
手数を要して面倒であるだけでなく、行儀が悪い上に衣
服等に乱れを生じて自他共に不快感が抱くものであっ
た。
体を取り付ける場合は、受止体が所定のピッチで列設さ
れるように個別にウェスト帯に沿って縫着するか予め縫
着したウェスト帯を縫製しなければならず、いずれも縫
製能率が低く、縫製コストの高騰を招くものであった。
側に形成した打合せ部のウェスト帯に、腹圧等のウェス
トサイズ変化に応じて作用するようにした、サイズ調整
機能付きのホックを発明して特許出願(特願平10-22418
1号)した。
ホックは、前記従来の受止体列設構成とした場合の機能
的、縫製的問題点を解消し、自動的にウェストサイズの
変化に対応すること及び縫製コストを低減できる点にお
いてきわめて有用且つ実用的に優れたものであるが、特
に全体が長手方向に直板状に形成していることが起因し
て、人体のウェスト部の曲線と僅かではあるが整合せず
に違和感を与える場合があることから、サイズ調整機能
付きのホック全体を、人体のウェスト部の曲線と整合す
るように長手方向に湾曲させた構成に変更を試みた。
消することはできるものの、極めて稀であるが、雄ホッ
クと雌ホックとの係合の不用意な外れや、特に圧縮変形
する弾性体としての蛇行板バネの変形が湾曲に順応しな
いだけでなく、蛇行屈曲部が抵抗して調整範囲が狭くな
ること、また弾性体として引張バネを使用する場合は、
伸長したバネが露呈し体裁を悪くするだけでなく物を挟
む込むことを考慮して、スライドする鈎ホック主体(雄
ホック主体)を、引張バネが常に隠れるサイズとすると
いった新たな問題点を露呈する結果となった。
のホック全体を、人体のウェスト部の曲線と整合するよ
うに長手方向に湾曲させた場合に生じる前記問題点を解
消して、違和感も係合の不用意な外れもなく、経済的及
び機能的不都合を招くことなく広い調整範囲を確保した
上で、自動的なウェストサイズの変化への対応と縫製コ
ストの低減が図れる調整用鈎ホックの提供を課題とす
る。
するためになされたものであり、スカート、ズボン等の
ウェストサイズが自動調整できるように、ウェスト帯
(W)の一部又は両側で開閉する打合せ部の一方の端部内
面に取り付けられるところの横長の可動鈎ホック(1)
と、ウェスト帯(W)の前記打合せ部の他方の端部外面に
取り付けられて前記可動鈎ホック(1) の鈎片(33)を掛止
する受止具(4) との一対からなり、前記可動鈎ホック
(1)が、横長にバネ収納用溝(21)を形成した鈎ホック基
体(2)と、掛け用隙間(32)を確保して折返し形成した鈎
片(33)を具備し前記鈎ホック基体(2)をガイド体として
スライドする鈎ホック主体(3)と、これらの間となる前
記バネ収納用溝(21)内に介装する弾性体とからなる構成
とした調整用鈎ホックを基本とする。
前記横長の可動鈎ホック(1)と受止具(4) とを、ウェス
トに沿う長手方向に湾曲させるとともに、前記弾性体を
圧縮コイルバネ(31)とし、その一端を鈎ホック主体(3)
の鈎片形成端とは反対の端部裏面に形成した突片(34)に
当接し、他端を鈎ホック基体(2)に起立させた止め片(2
2)の折り曲げにより咥え込み固定し、さらに鈎片(33)の
前記掛け用隙間(32)を、折返し部分から先端部に至る間
に傾斜段(35)を設けて狭くし、反りによって広くした先
端部分の開口した隙間に連続させたことを特徴とする。
によれば、人体のウェスト部の曲線と整合するように長
手方向に湾曲させた場合に生じる前記問題点を解消し
て、違和感も係合の不用意な外れもなく、また経済的及
び機能的不都合を招くことなく、広い調整範囲を確保し
た上で、着用者にとっての最適サイズとなるように自動
的且つ無段階にウェストサイズが調整され、縫製コスト
の低減が図れる調整用鈎ホックが提供できる。
受止具(4) とを、ウェストに沿う長手方向に、人体のウ
ェスト部の曲線と略整合するように湾曲させたことか
ら、違和感を解消することができるのであるが、該構成
とした場合に生じ易い可動鈎ホック(1)と受止具(4)との
係合の不用意な外れは、鈎片(33)の前記掛け用隙間(32)
を、折返し部分から先端部に至る間に傾斜段(35)を設け
て狭くし、反りによって広くした先端部分の開口隙間に
連続させたことによって、可動鈎ホック(1)の受止具(4)
への引掛け操作に支障を与えることなく、そして外す場
合には前記傾斜段(35)が、受止具(4)に対する鈎片(33)
の移動に適度の抵抗を与えるように作用して解消するの
である。
とを湾曲させ、弾性体として蛇行板バネを使用した場
合の、湾曲不順応と伸縮非円滑及び狭くなる調整範囲、
また弾性体として引張バネを使用する場合の、伸長した
バネの露呈、物の挟む込み、これを防ぐための引張バネ
の隠蔽のためのサイズ増大による不経済は、弾性体を圧
縮コイルバネ(31)とし、その一端を鈎ホック主体(3)の
鈎片成端とは反対の端部裏面に形成した突片(34)に当接
し、他端を鈎ホック基体(2)に起立させた止め片(22)の
折り曲げにより咥え込み固定したことによって、圧縮コ
イルバネ(31)の湾曲順応性、伸縮円滑性、調整範囲の拡
大が確保できるとともに、鈎ホック基体(2)に対する可
動鈎ホック(1)の移動が圧縮変形であることから、小寸
サイズで圧縮状態において圧縮コイルバネ(31)が隠され
て体裁が良くなるとともに経済性を良くし、圧縮コイル
バネ(31)への物の挟み込みを解消し、しかも、このよう
に弾性体として圧縮コイルバネ(31)を使用する場合に
は、湾曲形状に馴染まず直線状態に戻ろうとする力が常
に圧縮コイルバネ(31)の一端を外そうとする方向に作用
することからの外れが、鈎ホック基体(2)に起立させた
止め片(22)の折り曲げにより圧縮コイルバネ(31)の一端
を咥え込み固定することによって解消される。
膨満状態や腹部に力を入れた際のウェストサイズの変動
に順応して、腹部に苦痛を感じることがなく、鈎ホック
を外してサイズを緩めたり、掛けたりする手数を不要と
し、衣服等の乱れを惹起することなく他人に不快感を与
える問題もない。
ェスト帯自体には伸縮機能を持たせないため、ウェスト
帯で押えられる衣服等の生地に皺が発生せず、外観体裁
を損なわせる虞がない。従って使用対象が限定されず、
外観体裁を特に重視するスーツや礼服等に使用すること
ができる。
ては、ウェスト帯に多数の受止体の取り付け、ゴム製ベ
ルト等の広範囲に渡る縫着を不要とし、鈎ホック主体と
受止体を取り付けるだけで伸縮機能を付与することがで
きるため、縫製能率が高く、縫製コストを低減すること
ができる。
ックを図を用いて説明すると、図1は調整用鈎ホックの
分解状態の斜視図、図2は可動鈎ホック(1) の長手方向
拡大断面図、図3は可動鈎ホック(1)の斜視図、図4は
圧縮コイルバネ(31)の一端と鈎ホック基体との結合を示
す説明図、図5はズボンのウェスト帯(W)の打合せ部に
取り付けた調整用鈎ホックの断面略図であって、ズボン
のウェスト帯(W)の打合せ部の一方の端部内面に取り付
けられるところの横長の可動鈎ホック(1)と、ウェスト
帯(W)の前記打合せ部の他方の端部外面に取り付けられ
て前記可動鈎ホック(1)の鈎片(33)を掛止する受止具(4)
との一対からなり、以下、可動鈎ホック(1)の各構成部
品ごとの説明に続いて受止具(4)について説明する。
示すように、鈎ホック基体(2)と、これをガイド体とし
てスライドする鈎ホック主体(3)と、圧縮コイルバネ(3
1)とからなり、それぞれの構成は次の通りである。
レス製薄板を打抜き及びプレス加工手段により、ウェス
トに沿う長手方向に、取付け面側が凸となる半径65mmに
湾曲形成するとともに、長手方向直角断面において、巾
6.0mm 、深さ2mm の凹形のバネ収納用溝(21)とその開口
端部両側に沿って庇状の摺動レール(23)を形成して、巾
11.5mm、溝部長さ25mm、厚さ2.5mm、全長40mm の外形輪
郭形状とし、前記バネ収納用溝(21)の底部の両端に二股
の取付け用突刺(24)を延設形成するとともに、バネ収納
用溝(21)の底内面の両端部の一方にはストッパー(25)
を、他方には長手方向中央方向へ折り曲げる止め片(22)
をそれぞれ起立形成した構成とする。
ステンレス製薄板を打抜き、プレス及び折曲げ加工手段
により製作して、前記鈎ホック基体(2)の長手方向の湾
曲に符合するように湾曲させたものであり、鈎ホック基
体(2)のバネ収納用溝(21)上を覆う基板(37)の両側に摺
動レール(23)を抱持する形のレール覆縁(36)を一体形成
し、基板(37)のスライド方向の一端部に、基板(37)の表
面側に掛け用隙間(32)を確保した折返しによって鈎片(3
3)を形成するための鈎形成片を延設するとともに、その
反対側に、前記鈎ホック基体(2)のバネ収納用溝(21)内
に設けたストッパー(25)に対応する突片(34)を形成する
ための突片形成片を延設し、これら鈎形成片及び突片形
成片を折り曲げて鈎片(33)及び突片(34)とした構成とす
る。
らせるとともに該先端部分と基板(37)部との中間位置
に、基板(37)の表面よりも膨出する状態に傾斜段(35)を
形成してなり、その根元部分から基板(37)の表面側へ掛
け用隙間(32)を確保して折返すように曲げて鈎片(33)と
するのであり、この場合前記掛け用隙間(32)は、折返し
部分から先端部に至る間に傾斜段(35)により狭くなった
後、反りによって広くなった先端部分の隙間に連続する
ようになる。
裏面方向へ直角に折り曲げてストッパー(25)に対応して
形成したものであり、これに次に説明する圧縮コイルバ
ネ(31)の一端の当接を兼ねさせるようにする。
の厚みを薄くするように形成したバネ収納用溝(21)の深
さと幅に対応し、サイズ調整に最適の弾性を保有させる
べく、円形螺旋の圧縮コイルバネ素材を矩形螺旋又は長
円螺旋の扁平形態としてバネ性を具備させたものであ
り、前記鈎ホック主体(3)の突片(34)に一端を当接し、
鈎ホック基体(2)に起立させた止め片(22)に他端を当接
した後、該他端部を止め片(22)の折り曲げにより咥え込
み固定する。(図4参照)
相互の結合は、既述した各部の構成説明から明らかであ
るが、明瞭にするために組立順序を図1に基づいて説明
すると、鈎ホック基体(2)の止め片(22)が形成されてい
る端部から、鈎ホック主体(3)を、圧縮コイルバネ(31)
の一端を突片(34)に当接させて内側に保持した状態とし
て、そのレール覆縁(36)を摺動レール(23)にガイドさせ
ることにより、バネ収納用溝(21)を覆うように差込んで
組立て、次いで前記止め片(22)の内側に僅かに圧縮変形
させた状態で圧縮コイルバネ(31)の他端を当接した後、
該他端部を止め片(22)の折り曲げ(図4参照)により咥
え込み固定することによって組立てられている。
は、図1に示すように、ステンレス製の薄板を屈曲して
門形に形成した受け主体(41)と、裏当て板(42)とからな
り、受け主体(41)は、鈎ホック主体(3)の鈎片(33)を掛
止し得る内巾とした門形の掛止部(43)とウェスト帯(W)
に装着するための突刺折曲脚(44)とで門形とした構成と
し、裏当て板(42)は、両端部に突刺脚用孔(45)を穿設し
た構成である。
とからなる調整用鈎ホックは、図5に示すように、ズボ
ンのウェスト帯(W)の打合せ部の外側生地(A)の内面に可
動鈎ホック(1)を、内側生地(B)の外面に受止具(4)をそ
れぞれ縫着固定して、鈎片(33)を受止具(4)に引掛ける
ように使用される。このズボンのウェスト帯(W)の打合
せ部は両側に形成してそれぞれに取付けて使用し、打合
せ部を開く方向に力が作用すると、可動鈎ホック(1)に
装備させた圧縮コイルバネ(31)が圧縮変化し、緩むと復
元して、ウェストサイズが最適サイズに自動的に調整さ
れる。
ックについて説明したがこれに限定されるものではな
く、また可動鈎ホック(1)と受止具(4)の取付け手段とし
て、取付け用突刺(24)を設けてウェスト帯(W)に刺し込
みこれを折り曲げて取付ける場合について説明したが、
脚部に縫着用穴を設けた場合、鳩目固定する場合、合成
樹脂製の調整用鈎ホックについては融着固定手段とする
場合もあることから、取付け構成についても限定するも
のではない。
状態の斜視図。
の結合を示す説明図。
けた調整用鈎ホックの断面略図。
Claims (1)
- 【請求項1】 スカート、ズボン等のウェストサイズが
自動調整できるように、ウェスト帯(W)の単一又は両側
で開閉する打合せ部の一方の端部内面に取り付けられる
ところの横長の可動鈎ホック(1)と、ウェスト帯(W)の前
記打合せ部の他方の端部外面に取り付けられて前記可動
鈎ホック(1) の鈎片(33)を掛止する受止具(4) との一対
からなり、前記可動鈎ホック(1)が、横長にバネ収納用
溝(21)を形成した鈎ホック基体(2)と、掛け用隙間(32)
を確保して折返し形成した鈎片(33)を具備し前記鈎ホッ
ク基体(2)をガイド体としてスライドする鈎ホック主体
(3)と、これらの間となる前記バネ収納用溝(21)内に介
装する弾性体とからなる構成とした調整用鈎ホックであ
って、前記横長の可動鈎ホック(1)と受止具(4) とを、
ウェストに沿う長手方向に湾曲させるとともに、前記弾
性体を圧縮コイルバネ(31)とし、その一端を鈎ホック主
体(3)の鈎片形成端とは反対の端部裏面に形成した突片
(34)に当接し、他端を鈎ホック基体(2)に起立させた止
め片(22)の折り曲げにより咥え込み固定し、さらに鈎片
(33)の前記掛け用隙間(32)を、折返し部分から先端部に
至る間に傾斜段(35)を設けて狭くし、先端部分の隙間に
連続させたことを特徴とする調整用鈎ホック。
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CN (1) | CN1141051C (ja) |
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