JP2001086758A - 圧電トランスの駆動方法及びその装置 - Google Patents

圧電トランスの駆動方法及びその装置

Info

Publication number
JP2001086758A
JP2001086758A JP25781699A JP25781699A JP2001086758A JP 2001086758 A JP2001086758 A JP 2001086758A JP 25781699 A JP25781699 A JP 25781699A JP 25781699 A JP25781699 A JP 25781699A JP 2001086758 A JP2001086758 A JP 2001086758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
piezoelectric transformer
driving
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25781699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kamiya
謙治 神谷
Junichi Shimamura
純一 嶋村
Mamoru Sakamoto
守 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP25781699A priority Critical patent/JP2001086758A/ja
Publication of JP2001086758A publication Critical patent/JP2001086758A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電圧レベル、負荷、温度等の変化に関わ
りなく最大の変換効率で駆動可能若しくは比較的高い出
力電圧を供給可能な圧電トランスの駆動方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 周波数fcの駆動用交流信号V1を搬送
波として周波数fsの変調用交流信号V3によって駆動
用交流信号の周波数を変調して圧電トランス10の1次
側に入力し、圧電トランス10の1次側に入力される交
流信号V7の電圧における周波数fs成分と電流におけ
る周波数fs成分の位相差を交流信号V16として検出
し、交流信号V16と変調用交流信号V3とを乗算して
得られた交流信号V17の直流成分V2のレベルが常時
ほぼ0になるようにVCO21によって周波数fcを変
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流−直流電源、
交流−直流電源、直流−交流電源等の電源装置に使用さ
れる圧電トランスの駆動方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、例えばチタン酸バリウ
ムやジルコン酸チタン酸鉛(PZT)系の圧電セラミッ
クス等の圧電材料を使用した変圧素子である。
【0003】この圧電トランスの基本構造は、上記圧電
材料の薄長板からなる圧電振動体、または圧電材料の薄
長板を積層した構造を有する圧電振動体の厚み方向に入
力電圧を印加して機械的振動を励起させる1次側電極を
付設した駆動部と、この機械的振動を電圧に変換して取
り出す2次側電極を付設した発電部とからなる。
【0004】上記圧電トランスは、従来の電磁トランス
に比べて小型であるため、高電圧発生素子或いは電源用
変圧素子として、液晶のバックライト電源、空気清浄
器、オゾン発生器やコピー機等に多用されている。
【0005】図1は圧電トランスの典型である、いわゆ
るローゼン型圧電トランスを示す斜視図である。図1に
おいて、ローゼン型圧電トランス10は、圧電材料から
なる薄長板状のシートを積層した構造をなす圧電振動体
7と、圧電振動体7の厚み方向に対向して1次側電極8
a,8bを付設した駆動部11と、圧電振動体7の一端
面に2次側電極9を付設した発電部12とから構成され
ている。
【0006】上記構成により、1次側電極8a,8b間
に交流入力電圧Vinを印加して機械的振動を駆動部11
に励起させ、2次側電極9に交流出力電圧Voutが得ら
れる(Roは負荷抵抗)。尚、図中の矢印は分極方向を
示す。
【0007】上記圧電トランスは、その内部に抵抗成
分、容量成分、誘導成分を含み、等価的に共振回路を構
成する。このため、従来、この等価共振回路における共
振周波数で駆動すれば効率よく電力を取り出すことがで
き、高い出力電圧(電力)を得ることができると考えら
れていた。
【0008】ところで、前述した圧電トランスの共振周
波数は、入力電圧レベル、負荷、温度等の条件により変
化する。従って、圧電トランスの性能を引き出すために
は、この共振周波数の変化に追従させて駆動周波数を変
化させる必要がある。しかし、一般に、動作中の回路素
子の共振周波数を直接検出することは困難であるため、
例えば特開昭61−220386号公報に開示されるよ
うに、入力電圧の位相と入力電流の位相を検出し、これ
らが等しくなるように、又は一定の位相差となるように
駆動周波数を制御することにより、共振周波数の変化に
駆動周波数を追従させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電ト
ランスでは、入力電圧レベル、負荷、温度等が変化する
と、これに伴って共振周波数における位相差自体も変化
してしまうため、入力電圧と入力電流が一定の位相差と
なるように駆動周波数を制御しても、常に効率よく電力
を取り出すことは困難であるという問題があった。
【0010】例えば、図2に示すように、入力電圧レベ
ル及び温度を一定値に設定し、負荷抵抗Roとして10
kΩ、50kΩ、100kΩ、500kΩ、1MΩをそ
れぞれ用いたときの、入力電圧と入力電流との位相差θ
inの周波数特性はそれぞれ異なる特性となる。これと同
様に、入力電圧レベルや温度等が変化しても上記位相差
θinの周波数特性は変化する。
【0011】また、本出願人は上記入力電圧と入力電流
の位相差が極大値となる周波数の交流信号によって圧電
トランスを駆動することにより最大効率が得られること
をつきとめた(特願平11−114834号)。実際の
測定結果を図3に示す。図3において、横軸は圧電トラ
ンス10の1次側に入力する交流信号の周波数を表す。
また、縦軸は圧電トランス10の1次側に入力する交流
信号の電圧と電流の比(入力インピーダンスZin)、1
次側入力電圧と2次側出力電圧の比(昇圧比IVR)、
1次側入力電力と2次側出力電力の比(効率η)、及び
1次側入力電圧と1次側入力電流の位相差(位相差θi
n)を表している。
【0012】この実測結果が示すように、1次側入力電
圧と電流の位相差θinが極大値を示す周波数で圧電トラ
ンス10を駆動すると、最大効率が得られる。
【0013】しかし、前述したように入力電圧レベル、
負荷、温度等が変化すると、これに伴って1次側入力電
圧と入力電流の位相差自体も変化してしまうため、入力
電圧と入力電流の位相差が極大値を維持するように駆動
周波数を制御することが難しかった。
【0014】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、入力
電圧レベル、負荷、温度等の変化に関わりなく最大の変
換効率で駆動可能若しくは比較的高い出力電圧を供給可
能な圧電トランスの駆動方法及びその装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、1次側に入力された交流信号の電圧或い
は電流若しくはその両方を変換して2次側から取り出す
圧電トランスの駆動方法において、第1周波数の駆動用
交流信号を搬送波として第2周波数の変調用交流信号に
よって前記駆動用交流信号の周波数を変調し、該変調さ
れた駆動用交流信号を前記圧電トランスの1次側に入力
し、前記圧電トランスの1次側に入力される交流信号の
電圧と電流の位相差を交流信号として検出し、該交流信
号と前記変調用交流信号とを乗算し、該乗算によって得
られた乗算交流信号の直流成分を検出し、該直流成分の
レベルが常時ほぼ0になるように前記第1周波数を変化
する圧電トランスの駆動方法を提案する。
【0016】該駆動方法の動作原理は以下の通りであ
る。
【0017】即ち、圧電トランスへの入力電圧と入力電
流の位相差が極大値となる周波数の交流信号によって圧
電トランスを駆動することにより最大効率が得られるの
で、前記駆動用交流信号の周波数(第1周波数)fcを
変化量とし、この変化量fcに対して、前記圧電トラン
スの1次側に入力される交流信号の電圧と電流の位相差
I(fc)が図4に示すように変動すると考えると、一般
的な極大値検出制御においては、I(fc)を最大値に保
つように、駆動用交流信号の周波数fcの値を設定する
ことが必要になる。
【0018】この場合、次の(1)式乃至(3)式を満
たす周波数fcoで前記圧電トランスの1次側に入力され
る交流信号の電圧と電流の位相差I(fco)は極大値をと
る。
【0019】 dI(fc)/dfc=0 fc=fco …(1) dI(fc)/dfc>0 fc<fco …(2) dI(fc)/dfc<0 fc>fco …(3) ここで、次の(4)式で表されるように、第1周波数f
cの交流信号を搬送波として第2周波数fsの交流信号で
変調する。このとき周波数が時間軸上でほぼ正弦波状に
変化するように変調する。
【0020】 f(t)=fc±Δf=fc+fd・cosωt …(4) ここで、fcに比べてfdが微少なとき、fc−fd<f
(t)<fc+fdの範囲内で、I(fc)が線形であるとす
ると、I(fc)を次の(5)式及び(6)式で表すこと
ができる。
【0021】 I(fc)=a・f(t)+b fc≦fco …(5) I(fc)=−a・f(t)+b fc≧fco …(6) 従って、y(t)=I(fc)とおくと、y(t)は、次の
(7)式及び(8)式で表される。
【0022】 y(t)=a・fc+b+a・fd・cosωt fc≦fco …(7) y(t)=−a・fc+b−a・fd・cosωt fc≧fco …(8) 次に、上記(7)式及び(8)式で、交流成分のみを考
えると、次の(9)式及び(10)式で表される。
【0023】 yac(t)=a・fd・cosωt fc≦fco …(9) yac(t)=−a・fd・cosωt fc≧fco …(10) これらの(9)式及び(10)式を1つにまとめると、
次の(11)式となる。
【0024】 yac(t)=a・fd・cos(ωt−θ) …(11) ここで、fc≦fcoのときθ=0、fc≧fcoのときθ=
πである。
【0025】fc≧fcoの状態では入力信号に対して、
ac(t)が反転することがわかる。この性質を利用し
て、圧電トランスへの入力信号の交流成分xac(t)と位
相差I(fco)における交流成分yac(t)を乗算すること
によって、極大値を保持する制御が可能となる。即ち、
これらを乗算すると、次の(12)式で表される。
【0026】 xac(t)・yac(t)=fd・cosωt・a・fd・cos(ωt−θ) =a・fd2[cosθ+cos(2ωt−θ)]/2 …(12) この乗算によって得られた乗算交流信号を例えばローパ
スフィルタ等を通過させて直流成分を抽出すると、この
直流成分は上記(12)式の第1項成分、即ち{(a・
fd2cosθ)/2}のみになる。ここで、定数aは、I
(fc)が極大値に近づくにつれて0に近づくので、周波
数fcに対する第1項成分の変動は、図5のように予想
される。
【0027】従って、上記第1項成分{(a・fd2cos
θ)/2}が0になるように、駆動用交流信号の周波数
fcの値を制御すれば、位相差I(fc)を常に極大値に保
持することができる。
【0028】また、前述したように圧電トランスの入力
電圧−入力電流位相差が、極大(最小)値を持つことが
測定で得られており、この極大値を取る点において効率
が最大となる。圧電トランスを上記方法によって駆動す
ることにより、常に効率最大点を保持して駆動すること
ができる。
【0029】また、本発明は、前記圧電トランスの1次
側に入力される交流信号の電圧及び電流のそれぞれに応
じた交流信号を矩形波信号に変換し、これらの位相差成
分を矩形波信号として得た後に正弦波状の交流信号とな
すことにより、位相差を正確に検出できるようにした。
【0030】さらに、本発明は、前記駆動用交流信号を
前記変調用交流信号によって周波数変調又は周波数偏移
変調することにより容易に実施可能とした。
【0031】また、本発明は、上記の駆動方法を容易に
実現するための駆動装置として、1次側に入力された交
流信号の電圧或いは電流若しくはその両方を変換して2
次側から取り出す圧電トランスの駆動装置において、制
御信号に基づく第1周波数の駆動用交流信号を発生する
駆動用交流信号発生手段と、第2周波数を有する正弦波
状の変調用交流信号を発生する変調用交流信号発生手段
と、前記駆動用交流信号を搬送波として前記変調用交流
信号によって前記駆動用交流信号を変調し、該変調され
た駆動用交流信号を前記圧電トランスの1次側に入力す
る変調手段と、前記圧電トランスの1次側に入力される
交流信号の電圧と電流の位相差を検出して交流信号とし
て出力する位相差検出手段と、該位相差検出手段によっ
て出力される交流信号と前記変調用交流信号とを乗算し
た交流信号を出力する乗算手段と、該乗算手段から出力
される乗算交流信号の直流成分を検出して直流信号を出
力する直流分検出手段と、該直流分検出手段から出力さ
れる直流信号のレベルが常時ほぼ0になるように前記第
1周波数を変化する前記制御信号を出力する周波数制御
手段とを備えた圧電トランスの駆動装置を構成した。
【0032】さらに、本発明は、位相差の検出を正確に
行うための構成として、前記位相差検出手段の構成を、
前記圧電トランスの1次側に入力される交流信号の電圧
に応じた交流信号のみを矩形波信号に変換する第1変換
手段と、前記圧電トランスの1次側に入力される交流信
号の電流に応じた交流信号のみを矩形波信号に変換する
第2変換手段と、前記第1変換手段から出力される矩形
波信号と前記第2変換手段から出力される矩形波信号の
位相差成分を矩形波信号として出力する差成分検出手段
と、該差成分検出手段から出力される矩形波信号を正弦
波状の交流信号に変換して出力する第3変換手段とを有
する構成とした。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0034】図6は、本発明の第1の実施形態における
圧電トランス駆動装置の構成を示すブロック図である。
図において、20は圧電トランス駆動装置で、搬送波発
生用の電圧制御発振回路(以下、VCOと称する)2
1、変調部22、電圧位相検出部23、電流位相検出部
24、位相差検出部25、アナログ乗算器26、及び低
域通過型フィルタ(以下、LPFと称する)27から構
成されている。この駆動装置20によって前述した従来
例と同様の圧電トランス10が駆動され、圧電トランス
10の2次側に負荷として接続された放電灯30が点灯
される。
【0035】VCO21は、周波数fcの正弦波交流信
号V1を出力すると共に、制御信号としてLPF27か
ら入力する直流電圧V2がほぼ0Vになるように交流信
号V1の周波数fcを変化する。ここで、VCO21が
出力する交流信号V1の周波数fcは、例えば55kH
z〜75kHz程度の周波数帯に設定されている。
【0036】変調部22は、正弦波発生器221、周波
数変調器(以下、FM変調器と称する)222、コンパ
レータ223、駆動回路224、正弦化フィルタ225
から構成されている。
【0037】正弦波発生器221は、周波数fsの正弦
波交流信号V3を発生する。本実施形態では、周波数f
sを、例えば500Hzに設定した。
【0038】FM変調器222は、VCO21から出力
される正弦波交流信号V1を搬送波として、この搬送波
を正弦波発生器221から出力される正弦波交流信号V
3によって周波数変調し、交流信号V4として出力す
る。
【0039】コンパレータ223は、FM変調器222
から出力される交流信号V4を0Vをしきい値として2
値化し、矩形波信号V5として出力する。
【0040】駆動回路224は、スイッチング動作して
矩形波信号V5を交流信号V6として出力する回路であ
る。例えば、周知の電力増幅回路や矩形波信号V5を制
御信号としたインバータ回路(DC・AC変換回路)
等、或いはNchのFETとPchのFETを用いたコ
ンプリメンタリ型のプッシュプル回路又は同種の2つの
FETを用いたダブルエンド型のプッシュプル回路等を
用いることができる。
【0041】正弦化フィルタ225は、駆動回路224
から出力された交流信号V6を正弦波状の交流信号V7
として出力する。この交流信号V7が圧電トランス10
の1次側の一方の電極8aに印加される。
【0042】例えば、図7に示すように、駆動回路22
4として、駆動パルス生成回路311とコンプリメンタ
リ型のプッシュプル回路312(フルブリッジ回路)を
使用し、正弦化フィルタ225としてインダクタを使用
しても良い。
【0043】図7の回路では、コンパレータ223の出
力信号(図10中のV5)が駆動回路224の駆動パル
ス生成回路311に入力される。駆動パルス生成回路3
11から出力されるパルス信号Gate1,Gate2は、それ
ぞれコンプリメンタリ型のプッシュプル回路312のP
チャネルFET312aのゲート、NチャネルFET3
12bのゲートに供給される。プッシュプル回路312
の出力信号は、正弦化フィルタ225を成すインダクタ
を介して圧電トランス10の1次側の一端8aに供給さ
れる。
【0044】駆動パルス生成回路311は、入力された
信号から、図8に示すようなパルスGate1と、パルスG
ate1に似た波形のパルスGate2とを生成する。この2つ
のパルスはPチャネルFET312aとNチャネルFE
T312bとを交互に切り替えると共に、貫通電流防止
のために、PチャネルFET312aとNチャネルFE
T312bの双方がオフ状態になる期間(デッドタイム
Td)を設けている。
【0045】また、例えば、図9に示すように、駆動回
路224として、駆動パルス生成回路313とダブルエ
ンド型のプッシュプル回路314(ハーフブリッジ回
路)を使用し、正弦化フィルタ225としてインダクタ
を使用しても良い。
【0046】駆動パルス生成回路313は、図10に示
すように、パルスGate1'、パルスGate2'を生成する。
即ち、パルスGate1'はパルスGate2'を反転させた波形
に似たパルスであり、パルスGate1'はチャージポンプ
回路315を介して電源側のNチャネルFET314a
のゲートに供給される。また、パルスGate2'はグラン
ド側のNチャネルFET314bのゲートに供給され
る。デッドタイムTdを設けるのは、コンプリメンタリ
型プッシュプル回路の場合と同じである。
【0047】チャージポンプ回路315は、駆動パルス
生成回路313の出力であるパルスGate1'のハイレベ
ルと、プッシュプル回路314の電源電圧Vccとの電圧
が違うので、パルスGate1'のハイレベルを電源電圧Vc
cに近いレベルにレベルシフトするための回路である。
即ち、グランド側のFET314bがオンの場合、電源
側のFET314aのソース電圧が低くなるので、ゲー
ト電圧を低くしてオフの状態にする必要がある。また、
グランド側のFET314bがオフの場合、電源側のF
ET314aのソース電圧が高くなるので、ゲート電圧
を電源電圧Vcc程度に高くしてオン状態にする必要があ
る。このため、ゲート電圧を好適にする方法として、チ
ャージポンプ回路315を用いている。
【0048】チャージポンプ回路315の一例として
は、図11に示すようにNOT回路315a、スイッチ
ング素子315b,315c、抵抗器315d,315
e、コンデンサ315fから構成される回路を挙げるこ
とができる。
【0049】また、駆動回路224として、例えば図1
2に示すように、駆動パルス生成回路316と2つのコ
ンプリメンタリ型プッシュプル回路317,318から
なるフルブリッジ回路319を使用し、正弦化フィルタ
225としてインダクタを使用しても良い。
【0050】駆動パルス生成回路316は、図13に示
すように、パルスGate1、パルスGate2とパルスGate
3、パルスGate4を生成する。パルスGate1、パルスGa
te2は、上記図7のパルスと同様である。また、パルス
Gate3はパルスGate1と同じタイミングの信号であり、
パルスGate4はパルスGate2と同じタイミングの信号で
ある。
【0051】これらのパルス信号は、各プッシュプル回
路317,318のPチャネルFET317a,318
aとNチャネルFET317b,318bとを交互に切
り替えると共に、貫通電流防止のために、PチャネルF
ET317a,318aとNチャネルFET317b,
318bの双方がオフ状態になる期間(デッドタイム)
を設けている。
【0052】パルスGate1,Gate2は、一方のコンプリ
メンタリ型プッシュプル回路317のPチャネルFET
317aのゲート、NチャネルFET317bのゲート
に供給され、パルスGate3,Gate4は、他方のコンプリ
メンタリ型プッシュプル回路318のPチャネルFET
318aのゲート、NチャネルFET318bのゲート
に供給される。
【0053】即ち、一方のコンプリメンタリ型プッシュ
プル回路317における電源側のPチャネルFET31
7aのゲートにパルスGate1が供給され、グランド側の
NチャネルFET317bのゲートにパルスGate2が供
給される。また、他方のコンプリメンタリ型プッシュプ
ル回路318における電源側のPチャネルFET318
aのゲートにパルスGate3が供給され、グランド側のN
チャネルFET318bのゲートにパルスGate4が供給
される。
【0054】また、一方のプッシュプル回路317の出
力信号は正弦化フィルタ225を成すインダクタを介し
て圧電トランス10の1次側の一端8aに供給され、他
方のプッシュプル回路318の出力信号は圧電トランス
の1次側の他端8bに供給される。
【0055】尚、上記回路では正弦化フィルタ225を
インダクタによって構成したが、インダクタに限らずロ
ーパスフィルタ、バンドパスフィルタを使用して正弦化
フィルタ225を構成しても良い。
【0056】電圧位相検出部23は、低域通過型フィル
タ(LPF)231とコンパレータ232から構成され
ている。LPF231は圧電トランス10の1次側電極
8aに印加される交流信号V7の電圧における周波数f
sを中心とした所定帯域の周波数を通過可能なフィルタ
で、周波数fsの高調波成分を除去できるものである。
【0057】コンパレータ232は、LPF231から
出力された交流信号V9を入力し、0Vをしきい値とし
て2値化し、矩形波信号V9として出力する。
【0058】電流位相検出部24は、抵抗器241、電
圧増幅器242、低域通過型フィルタ(LPF)24
3、コンパレータ244から構成されている。抵抗器2
41は、圧電トランス10の他方の1次側電極8bと接
地間に接続され、1次側電極8a,8b間に流れる電流
を電圧V10に変換して出力する。
【0059】電圧増幅器242の入力端子は圧電トラン
ス10の他方の1次側電極8bに接続され、抵抗器24
1によって生成された電圧V10を入力してこれを増幅
した電圧V11を出力する。
【0060】LPF243は、電圧増幅器242から出
力される電圧V11における周波数fsを中心とした所
定帯域の周波数を通過可能なフィルタで、周波数fsの
高調波成分を除去できるものである。
【0061】コンパレータ244は、LPF243から
出力された交流信号V12を入力し、0Vをしきい値と
して2値化し、矩形波信号V13として出力する。
【0062】位相差検出部25は、位相比較器251、
帯域通過型フィルタ(以下、BPFと称する)252、
及び増幅器253から構成されている。
【0063】位相比較251は、例えば図14に示すよ
うな排他的論理和回路41から構成され、電圧位相検出
部23から出力される矩形波信号V9と電流位相検出部
24から出力される矩形波信号V13を入力し、これら
の位相差を表す矩形波信号V14を出力する。
【0064】排他的論理和回路41は、2入力のNAN
D回路411a,411b,411cとNOT回路41
2a,412bから構成されている。NAND回路41
1aの一方の入力端子には矩形波信号V9がNOT回路
412aによって反転された状態で入力され、他方の入
力端子には矩形波信号V13が入力されている。また、
NAND回路411bの一方の入力端子には矩形波信号
V9が入力され、他方の入力端子には矩形波信号V13
がNOT回路412bによって反転された状態で入力さ
れている。NAND回路411cの入力端子にはNAN
D回路411a,411bの出力信号が入力され、NA
ND回路411cは矩形波信号V14を出力する。
【0065】また、位相比較器251を、例えば図15
に示すように位相差検出回路42、チャージポンプ回路
43、増幅回路44から構成しても良い。この位相比較
器251としては、市販品のICを用いることができ、
例えばモトローラ社のMC4344、MC4044等を
使用できる。
【0066】位相差検出回路42は、2入力のNAND
回路421a〜421f、4入力のNAND回路42
2、3入力のNAND回路423a,423bから構成
され、矩形波信号V9と矩形波信号V13を入力して、
NAND回路413aから矩形波信号PUを出力し、N
AND回路423bから矩形波信号PDを出力する。
【0067】チャージポンプ回路43は、npn型トラ
ンジスタ431a〜431e、ダイオード432a〜4
32c、抵抗器433a〜433dから構成され、位相
差検出回路42から入力した矩形波信号PD,PUに基
づく位相差信号を増幅回路44に出力する。
【0068】増幅回路44は、ダーリントン接続された
2つのnpn型トランジスタ441a,441b、抵抗
器442a,442b及びコンデンサ443から構成さ
れ、チャージポンプ回路43から入力した矩形波信号を
増幅して矩形波信号V14として出力する。
【0069】尚、上記位相比較器251は、アナログ型
の位相比較器であっても良い。また、位相比較器251
においては、入力した2つの矩形波信号V9,V13の
立ち上がりエッジの位相差のみを検出しても良いし、立
ち下がりエッジの位相差のみを検出しても良い。
【0070】BPF252は、位相比較器251から出
力された矩形波信号V14を入力し、この信号における
周波数fs成分のみを通過させ、正弦波状の交流信号V
15として出力する。
【0071】増幅器253は、BPF252から出力さ
れた交流信号V15を増幅して交流信号V16として出
力する。
【0072】アナログ乗算器26は、増幅器253から
出力される交流信号V16と正弦波発生器221から出
力される交流信号V3とを入力し、これらの交流信号を
乗算した交流信号V17を出力する。アナログ乗算器2
6の一例としては、例えば図16に示す可変トランスコ
ンダクタンス形掛算器が知られている。図16におい
て、51a〜51fはnpn型のトランジスタ、52a
〜52dは抵抗器である。
【0073】LPF27は、アナログ乗算器26から出
力される交流信号の直流成分のみを直流電圧V2として
通過させる。
【0074】次に、前述の構成よりなる圧電トランス駆
動装置20の動作を図17乃至図21を参照しながら説
明する。
【0075】VCO21によって圧電トランス10の駆
動用周波数を有する交流信号V1が発生される。この周
波数fcは、前述したように55kHz〜75kHz程
度の周波数帯に設定され、制御信号V2によってコント
ロールされている。
【0076】交流信号V1はFM変調器222において
周波数fsの交流信号V3によって周波数変調され、交
流信号V4として出力される。交流信号V4はコンパレ
ータ223によって矩形波信号V5に変化されて駆動回
路224に入力される。
【0077】駆動回路224では、矩形波信号V5の周
期に同期し、且つ圧電トランス10を駆動する電圧を有
した交流信号或いは交流の矩形波信号V6が生成され、
この信号V6は正弦化フィルタ225によって正弦波の
交流信号V7に変換され、圧電トランス10の1次側電
極8aに印加される。
【0078】これにより、圧電トランス10の2次側電
極9に高電圧が発生して放電灯30が点灯する。
【0079】図18は、圧電トランス10の1次側に印
加される電圧・電流信号波形V7,V10、LPF23
1,243の出力信号波形V8,V12、コンパレータ
232,244の出力信号波形V9,V13、位相比較
器251の出力信号波形V14、BPF252の出力信
号波形V15を示している。ここで、信号波形V8から
V14は、説明のため時間軸を拡大して示している。
【0080】一方、圧電トランス10の1次側に印加さ
れる電圧の位相及び1次側を流れる電流の位相は、それ
ぞれ電圧位相検出部23及び電流位相検出部24によっ
て検出され、位相の状態を表す矩形波信号V9,V13
として出力される。これらの矩形波信号V9,V13は
位相比較器251に入力される。
【0081】位相比較器251では、矩形波信号V9,
V13の位相差に相当する部分が検出されて、これが矩
形波信号V14として出力される。この矩形波信号V1
4はBPF252によって正弦波状の交流信号V15と
して出力される。この交流信号V15が、上記(11)
式によって表されるyac(t)=a・fd・cos(ωt−
θ)に相当する。この交流信号V15は、増幅器253
によって増幅されて交流信号V16として出力される。
【0082】交流信号V16は、アナログ乗算器26に
よって、正弦波発生器221から出力される交流信号V
3と乗算され、交流信号V17として出力される。ここ
で、交流信号V3が前述した圧電トランス10への入力
信号の交流成分xac(t)=fd・cosωtに相当する信号
であり、交流信号V16が前述した位相差I(fco)にお
ける交流成分yac(t)=a・fd・cos(ωt−θ)に相
当する信号であり、交流信号V17が、上記(12)式
によって表されるxac(t)・yac(t)=a・fd2[cosθ
+cos(2ωt−θ)]/2に相当する信号である。
【0083】この交流信号V17をLPF27に入力す
ると、LPF27から直流成分のみが出力され、出力さ
れる直流電圧V2が上記(12)式の第1項成分{(a
・fd2cosθ)/2}に相当する信号となる。
【0084】ここで、図19に示すように、位相差I
(fc)が極大値となる周波数fcoを境にして、第1領域
と第2領域では検出信号の位相が反転し、図5に示した
ように直流電圧V2は位相I(fc)が極大値となる周波
数fcoにおいて0Vになる。LPF27から出力される
直流電圧V2は、図20及び図21に示すように、第1
領域においては正の電圧であり(図20)、第2領域に
おいては負の電圧となる(図21)。
【0085】また、VCO21は、直流電圧V2が0V
になるように出力する交流信号V1の周波数fcを制御
しているので、圧電トランス10の1次側電極には、電
圧と電流の位相差が最大となる周波数fcoの交流信号が
常に印加される。従って、入力電圧レベル、負荷、温度
等の変化に関わりなく常に最大の変換効率が得られるよ
うに圧電トランス10を駆動することができる。
【0086】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0087】図22は、第2の実施形態の圧電トランス
駆動装置60を示す構成図である。図において前述した
第1の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し
その説明を省略する。また、第1の実施形態と第2の実
施形態との相違点は、第1の実施形態における変調部2
2に変えて変調部62を設け、アナログ乗算器26に変
えてスイッチ回路66を設けることにより、FM変調に
変えてFSK変調を用いたことにある。
【0088】変調部62は、矩形波発生器621、FS
K変調器622、駆動回路623、正弦化フィルタ62
4から構成されている。
【0089】矩形波発生器621は、周波数fsの矩形
波交流信号V21を発生する。本実施形態では、周波数
fsを、例えば500Hzに設定した。
【0090】FSK変調器622は、VCO21から出
力される正弦波交流信号V1を搬送波として、この搬送
波を矩形波発生器621から出力される矩形波交流信号
V21によって周波数偏移変調し、矩形波信号V22と
して出力する。
【0091】駆動回路623は、矩形波信号V22を増
幅して交流信号V23として出力する回路である。例え
ば、周知の電力増幅回路や、矩形波信号V22を制御信
号としたインバータ回路(DC・AC変換回路)等を用
いることができる。
【0092】正弦化フィルタ624は、駆動回路623
から出力された交流信号V23を正弦波状の交流信号V
7として出力する。この交流信号V7が圧電トランス1
0の1次側の一方の電極8aに印加される。
【0093】スイッチ回路66は、矩形波信号V21に
よって切り替え制御され、矩形波信号V21がハイレベ
ルのときにのみ入出力端子が導通状態とされて、位相差
検出部25から出力された交流信号V16を信号V17
としてLPF27に出力する。
【0094】次に、前述の構成よりなる圧電トランス駆
動装置60の動作を図23乃至図26を参照しながら説
明する。
【0095】VCO21によって圧電トランス10の駆
動用周波数を有する交流信号V1が発生される。この周
波数fcは、前述したように55kHz〜75kHz程
度の周波数帯に設定され、制御信号V2によってコント
ロールされている。
【0096】交流信号V1はFSK変調器622におい
て周波数fsの矩形波信号V21によって周波数偏移変
調され、矩形波信号V22として出力される。矩形波信
号V22は駆動回路623に入力される。
【0097】駆動回路623では、矩形波信号V22の
周期に同期し且つ圧電トランス10を駆動する電圧を有
した交流信号或いは交流の矩形波信号V23が生成さ
れ、この信号V23は正弦化フィルタ624によって正
弦波の交流信号V7に変換され、圧電トランス10の1
次側電極8aに印加される。
【0098】これにより、圧電トランス10の2次側電
極9に高電圧が発生して放電灯30が点灯する。
【0099】図24は、圧電トランス10の1次側に印
加される電圧・電流信号波形V7,V10、LPF23
1,243の出力信号波形V8,V12、コンパレータ
232,244の出力信号波形V9,V13、位相比較
器251の出力信号波形V14、BPF252の出力信
号波形V15を示している。ここで、信号波形V8から
V14は、説明のため時間軸を拡大して示している。
【0100】一方、圧電トランス10の1次側に印加さ
れる電圧の位相及び1次側を流れる電流の位相は、それ
ぞれ電圧位相検出部23及び電流位相検出部24によっ
て検出され、位相の状態を表す矩形波信号V9,V13
として出力される。これらの矩形波信号V9,V13は
位相比較器251に入力される。
【0101】位相比較器251では、矩形波信号V9,
V13の位相差に相当する部分が検出されて、これが矩
形波信号V14として出力される。この矩形波信号V1
4はBPF252によって正弦波状の交流信号V15と
して出力される。この交流信号V15が、上記(11)
式によって表されるyac(t)=a・fd・cos(ωt−
θ)に相当する。この交流信号V15は、増幅器253
によって増幅されて交流信号V16として出力される。
【0102】交流信号V16は、矩形波発生器621か
ら出力される矩形波信号V21によって切り替え制御さ
れるスイッチ回路66によって、交流信号V17として
出力される。ここで、交流信号V21が前述した圧電ト
ランス10への入力信号の交流成分xac(t)=fd・cos
ωtに相当する信号であり、交流信号V16が前述した
位相差I(fco)における交流成分yac(t)=a・fd・c
os(ωt−θ)に相当する信号であり、交流信号V17
が、上記(12)式によって表されるxac(t)・y
ac(t)=a・fd2[cosθ+cos(2ωt−θ)]/2に相
当する信号である。
【0103】この交流信号V17をLPF27に入力す
ると、LPF27から直流成分のみが出力され、出力さ
れる直流電圧V2が上記(12)式の第1項成分{(a
・fd2cosθ)/2}に相当する信号となる。
【0104】ここで、図19に示すように、位相差I
(fc)が極大値となる周波数fcoを境にして、第1領域
と第2領域では検出信号の位相が反転し、図5に示した
ように直流電圧V2は位相I(fc)が極大値となる周波
数fcoにおいて0Vになる。LPF27から出力される
直流電圧V2は、図25及び図26に示すように、第1
領域においては正の電圧であり(図25)、第2領域に
おいては負の電圧となる(図26)。第1領域及び第2
領域の何れか一方を使用するようにしても良い。
【0105】また、VCO21は、直流電圧V2が0V
になるように出力する交流信号V1の周波数fcを制御
しているので、圧電トランス10の1次側電極には、電
圧と電流の位相差が最大となる周波数fcoの交流信号が
常に印加される。従って、入力電圧レベル、負荷、温度
等の変化に関わりなく常に最大の変換効率が得られるよ
うに圧電トランス10を駆動することができる。
【0106】周波数fco以上の範囲のみ、または周波数
fco以下の範囲のみを使用しても良い。
【0107】尚、LPF27の出力V2にバイアス電圧
が加えられていても良い。この場合、直流電圧V2は上
述した0Vに対応するバイアス電圧に近づくように、V
CO21の出力の交流信号V3の周波数はほぼ位相差I
(fc)が極大値となる周波数fcoになる。
【0108】また、前述した第1及び第2の実施形態
は、本発明の一具体例であり、本発明がこれらのみに限
定されることはない。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
至請求項4記載の圧電トランスの駆動方法によれば、入
力電圧レベル、負荷、温度等の変化に関わりなく常に最
大の変換効率が得られるように圧電トランスを駆動する
ことができる。
【0110】また、請求項5乃至請求項8記載の圧電ト
ランスの駆動装置によれば、入力電圧レベル、負荷、温
度等の変化に関わりなく常に最大の変換効率が得られる
ように圧電トランスを駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローゼン型圧電トランスの一例を示す構成図
【図2】圧電トランスの負荷の違いにおける入力電圧と
入力電流の位相差の周波数特性を示す図
【図3】圧電トランスの入力インピーダンス、昇圧比、
効率、位相差の周波数特性の実測結果を示す図
【図4】本発明の圧電トランス駆動方法の理論を説明す
る図
【図5】本発明の圧電トランス駆動方法の理論を説明す
る図
【図6】本発明の第1の実施形態における圧電トランス
駆動装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第1の実施形態における駆動回路の構
成を示すブロック図
【図8】本発明の第1の実施形態における駆動回路の動
作を説明するタイミングチャート
【図9】本発明の第1の実施形態における駆動回路の他
の構成例を示すブロック図
【図10】本発明の第1の実施形態における駆動回路の
他の構成例の動作を説明するタイミングチャート
【図11】本発明の第1の実施形態におけるチャージポ
ンプ回路の構成例を示すブロック図
【図12】本発明の第1の実施形態における駆動回路の
他の構成例を示すブロック図
【図13】本発明の第1の実施形態における駆動回路の
他の構成例の動作を説明するタイミングチャート
【図14】本発明の第1の実施形態における位相比較器
の一例を示す構成図
【図15】本発明の第1の実施形態における位相比較器
の他の例を示す構成図
【図16】本発明の第1の実施形態におけるアナログ乗
算器の一例を示す構成図
【図17】本発明の第1の実施形態の動作を説明する波
形図
【図18】本発明の第1の実施形態の動作を説明する波
形図
【図19】本発明の第1の実施形態の動作を説明する図
【図20】本発明の第1の実施形態の動作を説明する波
形図
【図21】本発明の第1の実施形態の動作を説明する波
形図
【図22】本発明の第2の実施形態における圧電トラン
ス駆動装置の構成を示すブロック図
【図23】本発明の第2の実施形態の動作を説明する波
形図
【図24】本発明の第2の実施形態の動作を説明する波
形図
【図25】本発明の第2の実施形態の動作を説明する波
形図
【図26】本発明の第2の実施形態の動作を説明する波
形図
【符号の説明】
7…圧電振動体、8a,8b…1次側電極、9…2次側
電極、10…圧電トランス、20…圧電トランス駆動装
置、21…VCO、22…変調部、221…正弦波発生
器、222…周波数変調器(FM変調器)、223…コ
ンパレータ、224…駆動回路、225…正弦化フィル
タ、23…電圧位相検出部、231…LPF、232…
コンパレータ、24…電流位相検出部、241…抵抗
器、242…電圧増幅器、243…LPF、244…コ
ンパレータ、25…位相差検出部、251…位相比較
器、252…BPF、253…増幅器、26…アナログ
乗算器、27…LPF、41…排他的論理和回路、42
…位相差検出回路、43…チャージポンプ回路、44…
増幅回路、60…圧電トランス駆動装置、62…変調
部、621…矩形波発生器、622…周波数偏移変調器
(FSK変調器)、623…駆動回路、624…正弦化
フィルタ、66…スイッチ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 守 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA01 BC01 BC07 EB07 GA02 GB12 GB18 GC04 HB03 5H007 AA06 BB03 CA02 CB06 CC32 DA03 DB03 DC02 DC04 DC05 5H730 AA05 AS11 BB24 DD04 DD21 EE48 FD01 FD31

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側に入力された交流信号の電圧或い
    は電流若しくはその両方を変換して2次側から取り出す
    圧電トランスの駆動方法において、 第1周波数の駆動用交流信号を搬送波として第2周波数
    の変調用交流信号によって前記駆動用交流信号の周波数
    を変調し、該変調された駆動用交流信号を前記圧電トラ
    ンスの1次側に入力し、 前記圧電トランスの1次側に入力される交流信号の電圧
    と電流の位相差を交流信号として検出し、 該交流信号と前記変調用交流信号とを乗算し、 該乗算によって得られた乗算交流信号の直流成分を検出
    し、 該直流成分のレベルが常時ほぼ0になるように前記第1
    周波数を変化することを特徴とする圧電トランスの駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 前記圧電トランスの1次側に入力される
    交流信号の電圧及び電流のそれぞれに応じた交流信号を
    矩形波信号に変換し、これらの位相差成分を矩形波信号
    として得た後に正弦波状の交流信号となすことを特徴と
    する請求項1記載の圧電トランスの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記駆動用交流信号を前記変調用交流信
    号によって周波数変調することを特徴とする請求項1記
    載の圧電トランスの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記駆動用交流信号を前記変調用交流信
    号によって周波数偏移変調することを特徴とする請求項
    1記載の圧電トランスの駆動方法。
  5. 【請求項5】 1次側に入力された交流信号の電圧或い
    は電流若しくはその両方を変換して2次側から取り出す
    圧電トランスの駆動装置において、 制御信号に基づく第1周波数の駆動用交流信号を発生す
    る駆動用交流信号発生手段と、 第2周波数を有する変調用交流信号を発生する変調用交
    流信号発生手段と、 前記駆動用交流信号を搬送波として前記変調用交流信号
    によって前記駆動用交流信号の周波数を変調し、該変調
    された駆動用交流信号を前記圧電トランスの1次側に入
    力する変調手段と、 前記圧電トランスの1次側に入力される交流信号の電圧
    と電流の位相差を検出して交流信号として出力する位相
    差検出手段と、 該位相差検出手段によって出力される交流信号と前記変
    調用交流信号とを乗算した交流信号を出力する乗算手段
    と、 該乗算手段から出力される乗算交流信号の直流成分を検
    出して直流信号を出力する直流分検出手段と、 該直流分検出手段から出力される直流信号のレベルが常
    時ほぼ0になるように前記第1周波数を変化する前記制
    御信号を出力する周波数制御手段とを備えたことを特徴
    とする圧電トランスの駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記位相差検出手段は、前記圧電トラン
    スの1次側に入力される交流信号の電圧に応じた交流信
    号のみを矩形波信号に変換する第1変換手段と、 前記圧電トランスの1次側に入力される交流信号の電流
    に応じた交流信号のみを矩形波信号に変換する第2変換
    手段と、 前記第1変換手段から出力される矩形波信号と前記第2
    変換手段から出力される矩形波信号の位相差成分を矩形
    波信号として出力する差成分検出手段と、 該差成分検出手段から出力される矩形波信号を正弦波状
    の交流信号に変換して出力する第3変換手段とを有する
    ことを特徴とする請求項5記載の圧電トランスの駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 前記変調手段は、前記駆動用交流信号を
    前記変調用交流信号によって周波数変調することを特徴
    とする請求項5記載の圧電トランスの駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記変調手段は、前記駆動用交流信号を
    前記変調用交流信号によって周波数偏移変調することを
    特徴とする請求項5記載の圧電トランスの駆動装置。
JP25781699A 1999-09-10 1999-09-10 圧電トランスの駆動方法及びその装置 Withdrawn JP2001086758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25781699A JP2001086758A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 圧電トランスの駆動方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25781699A JP2001086758A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 圧電トランスの駆動方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001086758A true JP2001086758A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17311533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25781699A Withdrawn JP2001086758A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 圧電トランスの駆動方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001086758A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1296542A1 (en) * 2001-09-21 2003-03-26 Minebea Co., Ltd. Inverter circuit for a discharge tube
JP2008512981A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 パワー・パラゴン・インコーポレイテッド スイッチモード電源のための直接振幅変調
JP2008161052A (ja) * 2003-06-11 2008-07-10 Seiko Epson Corp 充電システム
JP2009224336A (ja) * 2001-09-21 2009-10-01 Minebea Co Ltd 液晶表示ユニット
JP2013193014A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 液滴吐出装置及び粒子製造装置
WO2017156840A1 (zh) * 2016-03-18 2017-09-21 深圳市华星光电技术有限公司 直流-直流转换器的控制电路
JP2020181822A (ja) * 2015-07-29 2020-11-05 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフトTdk Electronics Ag 圧電トランスの周波数制御のための方法ならびに圧電トランスを有する回路構成体

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1296542A1 (en) * 2001-09-21 2003-03-26 Minebea Co., Ltd. Inverter circuit for a discharge tube
US6774580B2 (en) 2001-09-21 2004-08-10 Minebea Co., Ltd. Inverter circuit for a discharge tube
JP2009224336A (ja) * 2001-09-21 2009-10-01 Minebea Co Ltd 液晶表示ユニット
JP4536145B2 (ja) * 2001-09-21 2010-09-01 ミネベア株式会社 液晶表示ユニット
JP2008161052A (ja) * 2003-06-11 2008-07-10 Seiko Epson Corp 充電システム
JP2008512981A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 パワー・パラゴン・インコーポレイテッド スイッチモード電源のための直接振幅変調
JP2013193014A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 液滴吐出装置及び粒子製造装置
JP2020181822A (ja) * 2015-07-29 2020-11-05 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフトTdk Electronics Ag 圧電トランスの周波数制御のための方法ならびに圧電トランスを有する回路構成体
JP7169322B2 (ja) 2015-07-29 2022-11-10 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト 圧電トランスの周波数制御のための方法ならびに圧電トランスを有する回路構成体
WO2017156840A1 (zh) * 2016-03-18 2017-09-21 深圳市华星光电技术有限公司 直流-直流转换器的控制电路
US10177656B2 (en) 2016-03-18 2019-01-08 Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd Control circuit for DC-DC converter that includes differential amplifier and oscillator to fast reach desired output voltage

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3031265B2 (ja) 圧電トランスの駆動回路および駆動方法
JPH07185457A (ja) 超音波振動子駆動回路
CN112787536A (zh) 高频电源
US20110227645A1 (en) Class-d power amplifier
JP2016540479A5 (ja)
KR20160091365A (ko) 라인 주파수 및 라인 전압 ac의 무선 송신
US11605773B2 (en) Piezoelectric element driving circuit and fluid control apparatus
JP2001086758A (ja) 圧電トランスの駆動方法及びその装置
US8593842B1 (en) Method and apparatus for supplying and switching power
JP2716105B2 (ja) 交番定電流回路
JP2688660B2 (ja) インバータ装置
JP2002017090A (ja) 圧電トランスの駆動方法および駆動装置
JP2009290622A (ja) 信号増幅装置
JP2518527B2 (ja) 圧電トランスコンバ―タ
JP3413621B2 (ja) 圧電トランスを用いた電圧変換装置
US6798676B2 (en) Inverter for changing direct current to alternating current
JP2000312474A (ja) 電源装置
US6816394B2 (en) Approximated sinusoidal waveform inverter
JP2014171296A (ja) 半導体スイッチ素子の駆動装置
JP2697681B2 (ja) インバータ装置
JPH10327583A (ja) インバータ装置
JPH04313369A (ja) 超音波アクチュエータ駆動回路
JP2017131052A (ja) 圧電素子駆動装置
JP2738354B2 (ja) 広入力圧電トランスコンバータ
JP2005210620A (ja) 正弦波信号出力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205