JP2001086186A - プロトコル変換装置 - Google Patents

プロトコル変換装置

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JP2001086186A
JP2001086186A JP25527399A JP25527399A JP2001086186A JP 2001086186 A JP2001086186 A JP 2001086186A JP 25527399 A JP25527399 A JP 25527399A JP 25527399 A JP25527399 A JP 25527399A JP 2001086186 A JP2001086186 A JP 2001086186A
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JP25527399A
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Masahiro Takahashi
昌弘 高橋
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、設備の無駄をできるだけなく
し、より多くの種類のプロトコル変換を可能にするプロ
トコル変換装置を提供することである。 【解決手段】上記課題は、複数種類の通信プロトコルに
対応したアダプタを収容し、PHS端末からの呼出しを
当該呼出しに含まれるアクセス番号にて特定される公衆
回線網からの着信回線を介して受信したときに、通信相
手の端末に適した通信プロトコルに対応したアダプタか
ら上記呼出しに含まれる通信相手の着信電話番号に対し
て発呼して、該PHS端末と通信相手の端末との間の公
衆回線網を介した通信を可能にさせるプロトコル変換装
置において、着信回線に対して各種類の通信プロトコル
に対応した複数のアクセス番号を付与し、PHS端末か
らの呼出しに含まれたアクセス番号に対応する種類の通
信プロトコルに対応したアダプタを選択するアダプタ手
段を有し、該アダプタ選択手段にて選択されたアダプタ
から通信相手の端末への発呼を行うようにしたプロトコ
ル変換装置にて解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS( パーソナ
ル・ハンディフォン・システム) に用いられるプロトコ
ル変換装置に係り、詳しくは、PHS端末からの呼出し
を公衆回線網を介して受信し、該呼出しに含まれる着信
先電話番号の端末を発呼して該PHS端末と相手端末と
の間の公衆回線網を介した通信を可能にさせるプロトコ
ル変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PHS( パーソナル・ハンディフ
ォン・システム) では、PHS端末と公衆回線に接続さ
れる端末との間のデータ通信がプロトコル変換装置(P
TE)を介して可能となっている。このプロトコル変換
装置は、例えば、図1に示すように構成される。
【0003】図1において、プロトコル変換装置は、プ
ロトコル変換装置本体と、該プロトコル変換装置本体に
接続された複数のアダプタ群ADP−A、ADP−Fと
を有している。この例の場合、例えば、アダプタ群AD
P−Aは、PHS用のプロトコル( 例えば、PIAF
S) にて受信したPHS端末からのデータをアナログ通
信のプロトコルに変換して送信するための複数のアダプ
タで構成され、また、アダプタ群ADP−Fは、その受
信データをファックス通信のプロトコルに変換して送信
するための複数のアダプタで構成されている。
【0004】このアダプタ変換装置本体には、公衆回線
網(ISDN)から着信回線として各呼種( アナログ、
ファックス) に対応した専用回線が接続されている。各
専用回線には別個のPTEアクセス番号が割当てられて
いる。また、プロトコル変換装置本体と公衆回線網との
間には、発信回線として各呼種に対応した専用回線が敷
設されている。
【0005】このようなシステムでは、PHS端末の利
用者がアナログ通信のプロトコルにて受信可能な相手端
末(MODEMを介して公衆回線網に接続された端末)
にデータを送信する場合、PHS端末からアナログ変換
用のPTEアクセス番号を着番号として発呼がなされ
る。すると、このPHS端末からの呼出しがアナログ変
換用の専用回線を介してアダプタ変換装置本体にて受信
されると、アダプタ群ADP−AのアダプタとPHS端
末との間で呼制御メッセージの送受が行われる。そし
て、該アダプタとPHS端末との間の呼が確立される
と、PHS端末からの上記呼出しに含まれる相手端末の
電話番号を着番号として当該アダプタから発呼がなされ
る。
【0006】このアダプタからの呼出しは、アナログ変
換用の発信回線、及び公衆回線網を介して相手端末に送
信される。そして、当該アダプタと相手端末との呼が確
立すると、PHS端末からのPHS用のプロトコルで送
信されるデータが当該アダプタにてアナログ通信用のプ
ロトコルに変換されて相手端末に送信される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のプ
ロトコル変換装置では、呼種( 通信プロトコル) ごとに
公衆回線網との間にPTEアクセス番号が付与された専
用回線を敷設しなければならない。従って、上記のよう
なプロトコル変換装置において、例えば、デジタル変換
のアダプタ群を設けてデジタル通信用のプロトコル変換
を可能にする場合、この呼種( デジタル通信) に対応し
た新たな専用回線を増設しなければならない。
【0008】この場合、各種のプロトコル変換のために
1専用回線に収容可能な最大数、或いは、それに近い数
のアダプタ( アダプタ群) を設ける必要がある場合には
よいが、その必要がない場合には、設備の無駄が生じて
しまう。そこで、本発明の課題は、設備の無駄をできる
だけなくし、より多くの種類のプロトコル変換を可能に
するプロトコル変換装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載されるように、複数種類
の通信プロトコルに対応したアダプタを収容し、PHS
端末からの呼出しを当該呼出しに含まれるアクセス番号
にて特定される公衆回線網からの着信回線を介して受信
したときに、通信相手の端末に適した通信プロトコルに
対応したアダプタから上記呼出しに含まれる通信相手の
着信電話番号に対して発呼して、該PHS端末と通信相
手の端末との間の公衆回線網を介した通信を可能にさせ
るプロトコル変換装置において、着信回線に対して各種
類の通信プロトコルに対応した複数のアクセス番号を付
与し、PHS端末からの呼出しに含まれるアクセス番号
に対応した種類の通信プロトコルに対応したアダプタを
選択するアダプタ手段を有し、該アダプタ選択手段にて
選択されたアダプタから通信相手の端末への発呼を行う
ように構成される。
【0010】このようなプロトコル変換装置では、通信
相手の端末に適した通信プロトコルに対応したアクセス
番号を含む呼出しがPHS端末から着信回線を介して受
信されると、そのアクセス番号に対応する種類の通信プ
ロトコルに対応したアダプタが選択され、その選択され
たアダプタから当該着信電話番号の端末に対して発呼が
なされる。その結果、PHS端末と通信相手の端末との
間の公衆回線網を介した通信が可能となる。
【0011】上記PHS端末は、通常のPHS端末とと
もに、PHS端末と同様のプロトコルにて通信可能な端
末装置も含み得る。第一電気通信事業者が管理する公衆
回線網において、複数の着信回線に対して代表取扱番号
を設定することが可能であると共に各着信回線に対して
ダイヤルイン子番号設定することが可能である。このよ
うな、着信回線に対して複数の番号を付与できるサービ
スを用いて容易に上記プロトコル変換装置を実現すると
いう観点から、本発明は、請求項2に記載されるよう
に、上記プロトコル変換装置において、複数の着信回線
に対して設定可能な代表取扱番号とダイヤルイン子番号
を上記各種類の通信プロトコルに対応させるべき複数の
アクセス番号として用いるように構成することができ
る。
【0012】また、上記本発明の課題を解決するため、
本発明は、請求項3に記載されるように、複数種類の通
信プロトコルに対応したアダプタを収容し、PHS端末
からの呼出しを当該呼出しに含まれるアクセス番号にて
特定される公衆回線網からの着信回線を介して受信した
ときに、通信相手の端末に適した通信プロトコルに対応
したアダプタから上記呼出しに含まれる通信相手の着信
電話番号に対して発呼して、該PHS端末と通信相手の
端末との間の公衆回線網を介した通信を可能にさせるプ
ロトコル変換装置において、複数種類の通信プロトコル
に対応したアダプタに対して優先順位が予め定められ、
PHS端末からの呼出しを受信したときに、より優先順
位の高い種類のアダプタから着信電話番号にて発呼させ
る優先発呼制御手段と、該優先発呼制御手段にてなされ
たより優先順位の高い種類のアダプタからの発呼に対し
て接続が可能でないことを表す所定のメッセージが返送
されたときに、上記優先順位に従って、他の種類のアダ
プタから当該着信電話番号にて再発呼する再発呼手段と
を有するように構成される。
【0013】このようなプロトコル変換装置では、所望
の通信プロトコルに適した通信相手を特定する着信電話
番号を含む呼出しがPHS端末から着信回線を介して受
信されると、通信相手の端末に適した通信プロトコルの
如何にかかわらず、優先順位の高い種類のアダプタから
当該着信電話番号にて発呼がなされる。その発呼に対し
て、接続が可能でないことを表す所定のメッセージが返
送された場合には、当該優先順位に従って他の種類のア
ダプタからの再発呼がなされる。上記優先順位の高い種
類のアダプタからの発呼または、他のアダプタからの再
発呼に対して正常応答があれば、該PHS端末と通信相
手の端末との間の公衆回線網を介した通信が可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の実施の一形態に係るプロ
トコル変換装置が適用される通信システムは、例えば、
図2に示すように構成される。図2において、データ処
理を行う情報処理端末(例えば、パソコン)10には、
アダプタ12を介してPHS端末14が接続されてい
る。アダプタ12は、例えば、情報端末10にセット可
能なカードにて構成され、情報処理端末1 0で処理され
たデータの形式をPHS用のプロトコル(PIAFS)
に対応した形式に変換する機能を有する。PHS端末1
4は、公衆回線網( 例えば、ISDN) 50に接続され
た基地局(CS)20との間で無線通信を行う。
【0015】プロトコル変換装置本体100には、着信
回線及び発信回線として用いられる公衆回線網50から
の回線が接続されている。また、各種のプロトコル変換
を行うアダプタ群110、120がプロトコル変換装置
本体100に接続されている。情報処理端末( 例えば、
パソコン) 30がターミナルアダプタ(TA)31を介
して公衆回線網50に接続されている。この情報処理端
末30は、ターミナルアダプタ31を介して公衆回線網
50に対してデジタル形式にてデータの送受信を行う。
また、他の情報処理端末( 例えば、パソコン) 40がモ
デム(MODEM)41を介して公衆回線網50に接続
されている。この情報処理端末40は、モデム41を介
して公衆回線網50に対してアナログ形式にてデータの
送受信を行う。
【0016】上述したようにプロトコル変換装置本体1
00及びアダプタ群110、120を有するプロトコル
変換装置において、各アダプタ群110、120と着信
回線、発信回線との関係は、例えば、図3に示すように
定められている。図3において、上記アダプタ群110
は、アナログ通信のプロトコル変換を行うアナログ変換
用アダプタ群(ADP−A)113とデジタル通信のプ
ロトコル変換を行うデジタル変換用アダプタ群(ADP
−I)115とから構成されている。また、アダプタ群
12は、ファクシミリ通信のプロトコル変換を行うファ
クシミリ変換用アダプタ群(ADP−F)にて構成され
ている。
【0017】アナログ変換用アダプタ群(ADP−A)
113及びデジタル変換用アダプタ群(ADP−I)1
15が混在するアダプタ群110に対して着信回線( 例
えば、3回線) が設けられると共に、ファクシミリ変換
用アダプタ(ADP−F)群120に対して着信回線(
例えば1回線) が設けられている。アナログ用、デジタ
ル用のアダプタが混在するアダプタ群110に対して設
けられた着信回線に対して、例えば、公衆回線網50に
て提供される代表取扱サービス、ダイヤルインサービス
に従って代表取扱番号及びダイヤルイン子番号が付与さ
れている。そして、代表取扱番号がアナログ変換用アダ
プタ群(ADP−A)113のアダプタに対する番号と
して、また、ダイヤルイン子番号がデジタル変換用アダ
プタ群(ADP−I)115のアダプタに対する番号と
して、それぞれプロトコル変換装置本体100の交換機
内に設定されている。
【0018】ファクシミリ用アダプタ群(ADP−F)
120に対して設けられた着信回線に対して所定の電話
番号が付与されている。また、発信回線もまた、デジタ
ル変換及びアナログ変換のために用いられる回線と、フ
ァクシミリ変換のために用いられる回線とから構成され
ている。なお、図示していないが、アナログ変換用アダ
プタ群(ADP−A)113の各アダプタは、モデム
(MODEM)を介して発信回線に接続され、デジタル
変換用アダプタ群(ADP−I)115の各アダプタは
ターミナルアダプタ(TA)を介して発信回線に接続さ
れている。
【0019】上記のようなシステムにおいて、情報処理
端末10にて作成されたデータをPHS端末14からデ
ジタル通信にて情報処理端末30に対して送信する場
合、例えば、図4に示す手順にて処理が行われる。図4
において、情報処理端末10(DTE)は、PTEアク
セス番号としてダイヤルイン子番号が指定されると共に
相手先端末30の着信電話番号が指定されると、それら
の番号を電番1として含むダイヤル発信コマンド(AT
D)をアダプタ12に送出する。アダプタ12(AD
P)のオフフック処理により、PHS端末14からPT
Eアクセス番号としてのダイヤルイン子番号及び着信電
話番号を含む呼設定メッセージが基地局20(CS)に
送信され、対応する呼設定メッセージ(SET UP)が基地
局20から公衆回線網50(NW)を介してプロトコル
変換装置PTEに送信される。
【0020】プロトコル変換装置PTEでは、受信した
呼設定メッセージに含まれるPTEアクセス番号がダイ
ヤルイン子番号となることから、交換機がデジタル変換
用アダプタ群(ADP−I)115のアダプタを着信回
線に接続する。そして、このデジタル変換用アダプタ
(ADP)が呼設定メッセージ(SET UP)を受信する。
その後、公衆回線網50(NW)から呼設定受付メッセ
ージ(CALL PROC )が基地局20(CS)に送信され、
基地局20( CS) から呼設定受付及び認証要求の各メ
ッセージがPHS端末14に送信される。この各メッセ
ージを受信したPHS端末14は、認証応答のメッセー
ジを基地局20(CS)に返送する。
【0021】また、上記のように呼設定メッセージ(SE
T UP)を受信したデジタル変換用アダプタ(ADP)
は、呼出しメッセージ(ALERT )及び応答メッセージ
(CONNECT )を公衆回線網50(NW)を介して基地局
20(CS)に送信する。これらのメッセージを受信し
た基地局20(CS)は、対応する呼出しメッセージ及
び応答メッセージをPHS端末14に送信する。そし
て、上記デジタル変換用アダプタ(ADP)が基地局2
0( CS) から応答確認メッセージを受信すると、この
デジタル変換用アダプタ( ADP) とPHS端末14に
接続されたアダプタ12との間の呼が確立する。
【0022】この状態で、ARQ同期処理、通信パラメ
ータ設定要求、通信パラメータ設定受付け、( ユーザ情
報) TA初期化要求が、アダプタ12とプロトコル変換
装置PTE内のデジタル変換用アダプタ(ADP)との
間で、PHS用のプロトコル( 例えば、PIAFS) に
従って行われる。デジタル変換用アダプタ(ADP)
は、( ユーザ情報) TA初期化要求の受信を契機とし
て、プロトコル変換装置PTE内のターミナルアダプタ
(TA)に対して接続確認(TA)を送出する。このデ
ジタル変換用アダプタ(ADP)は、この接続確認(T
A)に対して、許容(OK)のメッセージをターミナル
アダプタ(TA)から受信すると、(ユーザ情報)TA
初期化受付けを公衆回線網50(NW)、基地局20
(CS)及びPHS端末14を介してアダプタ12(A
DP)に送信する。
【0023】その後、デジタル変換用アダプタ(AD
P)は、上述したように呼設定メッセージ内の着信電話
番号を電番2として含むダイヤル発信コマンド(AT
D)をターミナルアダプタ(TA)に送出する。する
と、ターミナルアダプタ(TA)は、この着信電話番号
を含めた呼設定メッセージ(SET UP)を発信回線、公衆
回線網50(NW)を介して着信端末側のターミナルア
ダプタ31(DEVICE)に送信する。そして、このターミ
ナルアダプタ31(DEVICE)は、呼出しメッセージを公
衆回線網50(NW)に返送すると共に、接続される情
報処理端末30(DTE)に受信表示信号(RION 、RI
NG)を送出する。情報処理端末30(DTE)は、この
受信表示信号を受信すると、オフ・フックに関するメッ
セージ(ATA)をターミナルアダプタ31(DEVICE)
に返送する。
【0024】その後、ターミナルアダプタ31(DEVIC
E)は、応答メッセージ(CONNECT )を公衆回線網50
(NW)を介してプロトコル変換装置PTE内のターミ
ナルアダプタ(TA)に送信する。ターミナルアダプタ
(TA)は、対応する応答メッセージ(CONNECT )をデ
ジタル変換用アダプタ(ADP)に送出する。この応答
メッセージ(CONNECT )を受信したデジタル変換用アダ
プタ(ADP)は、(ユーザ情報)接続完了通知を公衆
回線網50(NW)、基地局20(CS)、PHS端末
14を介してアダプタ12に送信する。そして、アダプ
タ12は、応答メッセージ(CONNECT )を情報処理端末
10(DTE)に送出すると共に、(ユーザ情報)接続
完了応答をPHS端末14、基地局20(CS)及び公
衆回線網50(NW)を介してプロトコル変換装置内の
デジタル変換用アダプタ(ADP)に返送する。
【0025】上記のようにして、プロトコル変換装置内
のデジタル変換用アダプタ(ADP)が(ユーザ情報)
接続完了応答を受信すると、デジタル変換用アダプタ
(ADP)と情報処理端末30に接続されたターミナル
アダプタ31との間の呼が確立される。その結果、アダ
プタ12を介してPHS端末14が接続された情報処理
端末10と、ターミナルアダプタ31を介して公衆回線
網50に接続された情報処理端末30との間でのデータ
通信が可能な状態となる。この状態で、情報処理端末1
0からのデータがPHS端末14、公衆回線網50を介
してプロトコル変換装置PTE内のデジタル変換用アダ
プタにPHS用のプロトコル(例えば、PIAFS)に
従って伝送される。更に、このデータがデジタル変換用
アダプタからデジタル通信の所定プロトコルに従ってタ
ーミナルアダプタ、公衆回線網50及びターミナルアダ
プタ31を介して情報処理端末30に送信される。
【0026】上記のように、ダイヤルイン子番号をPT
Eアクセス番号としてPHS端末14から発呼すること
により、プロトコル変換装置では、同一着信回線に接続
されるアナログ変換用アダプタとデジタル変換用アダプ
タから自動的にデジタル変換用アダプタが選択される。
その結果、PHS端末14から送信される情報処理端末
10からのデータを、プロトコル変換装置PTEを介し
て、デジタル通信を行う情報処理端末30に送信するこ
とができる。
【0027】一方、上記のようなシステムにおいて、情
報処理端末にて作成されたデータをPUS端末14から
アナログ通信にて情報処理端末40に対して送信する場
合、例えば、図5に示す手順に従って処理が行われる。
図5において、情報処理端末10(DTE)は、PTE
アクセス番号として代表取扱番号が指定されると共に相
手先端末40の着信電話番号が指定されると、それらの
番号を電番1として含むダイヤル発信コマンド(AT
D)をアダプタ12に送出する。すると、上述した例と
同様の手順(図4参照)にて、PHS端末12からの呼
設定メッセージが基地局20(CS)に送信され、更
に、基地局20(CS)から対応する呼設定メッセージ
(SET UP)が公衆回線網50(NW)を介してプロトコ
ル変換装置PTEに送信される。
【0028】プロトコル変換装置PTEでは、受信した
呼設置メッセージに含まれるPTEアクセス番号が代表
取扱番号となることから、交換機がアナログ変換用アダ
プタ群(ADP−A)113のアダプタを着信回線に接
続する。そして、このアナログ変換用アダプタ(AD
P)が呼設定メッセージ(SET UP)を受信する。その
後、上述した例〈図4参照〉と同様の手順に従って、上
記アナログ変換用アダプタ(ADP)とPHS端末14
に接続されたアダプタ12との間の呼が確立する。
【0029】この状態で、上記の例と同様に、ARQ同
期処理、通信パラメータ設定要求、通信パラメータ受付
け、(ユーザ情報)TA初期化要求が、アダプタ12と
プロトコル変換装置PTE内のアナログ変換用アダプタ
(ADP)との間で、PHS用のプロトコル(例えば、
PIAFS)に従って行われる。アナログ変換用アダプ
タ(ADP)は、(ユーザ情報)TA初期化要求の受信
を契機として、プロトコル変換装置PTE内のモデム
(MODEM )に対して接続確認(TA)を送出する。この
アナログ変換用アダプタ(ADP)は、この接続確認
(TA)に対して、許容(OK)のメッセージをモデム
(MODEM )から受信すると、(ユーザ情報)TA初期化
受付けを公衆回線網50(NW)、基地局20(CS)
及びPHS端末14を介してアダプタ12(ADP)に
送信する。
【0030】その後、アナログ変換用アダプタ(AD
P)は、受信した呼設定メッセージ内の着信電話番号を
電番2として含むダイヤル発信コマンド(ATD)をモ
デム(MODEM )に送出する。すると、このモデム(MODE
M )と、着信電話番号で特定される情報処理端末40に
接続されたモデム41(DEVICE)との間で、上述した例
における各ターミナルアダプタ間と同様の手順に従って
(図4参照)、呼制御メッセージの通信が行われる。そ
して、その過程で、モデム41(DEVICE)と情報処理端
末40との間で、受信表示信号(RION、RING)、オフ・
フックに関するメッセージ(ATA)の送受信が行われ
る。
【0031】プロトコル変換装置PTE内のモデム(MO
DEM )は、呼設定メッセージ(SETUP)を送信した後
に、公衆回線網50(NW)を介して応答メッセージ
(CONNECT )を受信すると、対応する応答メッセージ
(CONNECT )をアナログ変換用アダプタ(ADP)に送
出する。以後、前述した例と同様の手順に従って( 図4
参照) 、アナログ変換用アダプタ(ADP)と情報処理
端末40に接続されたモデム41との間の呼が確立され
る。その結果、アダプタ12を介してPHS端末14に
接続された情報処理端末10と、モデム41を介して公
衆回線網50に接続された情報処理端末40との間での
データ通信が可能な状態となる。この状態で、情報処理
端末10からのデータがPHS端末14、公衆回線網5
0を介してプロトコル変換装置PTE内のアナログ変換
用アダプタにPHS用のプロトコル( 例えば、PIAF
S) に従って伝送される。更に、このデータがアナログ
変換用のアダプタからアナログ通信の所定プロトコルに
従ってモデム、公衆回線網50及びモデム41を介して
情報処理端末40に送信される。
【0032】上記のように、代表取扱番号をPTEアク
セス番号としてPHS端末14から発呼することによ
り、プロトコル変換装置では、同一着信回線に接続され
るアナログ変換用アダプタとデジタル変換用アダプタか
ら自動的にアナログ変換用アダプタが選択される。その
結果、PHS端末14から送信される情報処理端末10
からのデータを、プロトコル変換装置PTEを介して、
アナログ通信を行う情報処理端末40に送信することが
できる。
【0033】次に、プロトコル変換装置の他の例を説明
する。この例では、着信回線に対してアナログ変換用ア
ダプタ群( ADP−A) 113及びデジタル変換用アダ
プタ群(ADP−I)115が上記の例と同様に割当て
られている。ただし、その着信回線には、前述の例とは
異なって、単一の着信電話番号が割り付けられている。
このプロトコル変換装置は、例えば、デジタル変換用ア
ダプタから優先的に相手先端末に発呼がなされるように
なっている。
【0034】このようなプロトコル変換装置を有するシ
ステムでは、例えば、図6に示す手順に従って処理が行
われる。図6において、情報処理端末10(DTE)
は、所定のPTEアクセス番号及び相手先端末40の着
信電話番号が指定されると、それらの番号を電番1とし
て含むダイヤル発信コマンド(ATD)をアダプタ12
に送出する。すると、上述した各例と同様の手順( 図4
及び図5参照) にて、呼設定メッセージ(SET UP)が公
衆回線網50(NW)を介してプロトコル変換装置PT
Eに送信される。
【0035】プロトコル変換装置PTEでは、交換機が
優先的にデジタル変換用アダプタ群(ADP−I)のア
ダプタを着信回線に接続する。そして、このデジタル変
換用アダプタ(ADP)が呼設定メッセージ(SET UP)
を受信する。その後、図4に示した例と同様の手順に従
って、デジタル変換用アダプタ(ADP)とPHS端末
14に接続されたアダプタ12との間の呼が確立する。
【0036】この状態で、図4に示した例と同様に、ア
ダプタ12とプロトコル変換装置PTE内のデジタル変
換用アダプタ(ADP)との間で各種処理(ARQ同期
処理、通信パラメータ設定要求及び受付けなど)がなさ
れた後、デジタル変換用アダプタ(ADP)は、プロト
コル変換装置PTE内のターミナルアダプタ(TA)に
対して接続確認(TA)を送出する。このアナログ変換
用アダプタ( ADP)は、この接続確認( TA) に対し
て、許容(OK)のメッセージをターミナルアダプタ
(TA)から受信すると、( ユーザ情報)TA初期化受
付けをアダプタ12に送信する。
【0037】その後、デジタル変換用アダプタ(AD
P)は、受信した呼設定メッセージ内の着信電話番号を
電番2として含むダイヤル発信コマンド(ATD)をタ
ーミナルアダプタ(TA)に送出する。すると、このタ
ーミナルアダプタ(TA)は、着信電話番号を含めた呼
設定メッセージ(SET UP)を着信端末側のモデム41
(DEVICE)に送信する。この場合、モデム41(DEVIC
E)は、デジタル通信に基づいたターミナルアダプタ(
TA) からの呼設定メッセージ(SET UP)を受信してし
まうので、切断メッセージ(DISC#3)を公衆回線網50
(NW)を介してプロトコル変換装置PTE内のターミ
ナルアダプタ( TA) に返送する。そして、このターミ
ナルアダプタ( TA) は、デジタル変換用アダプタ(A
DP)に、「 相手先ルートなし」 といった切断理由を含
むメッセージ(No Route)を送る。
【0038】このように、デジタル変換用アダプタ(A
DP)が「 相手先ルートなし」 という切断理由を含むメ
ッセージ(No Route)を受信すると、プロトコル変換装
置本体100からの指示に基づいて、アナログ変換用ア
ダプタ(ADP)は、上記着信電話番号を電番2として
含むダイヤル発信コマンド(ATD)をモデム(MODEM
)に送出することにより再発呼指示を行う。すると、
モデム(MODEM )は、呼設定メッセージ(SET UP)を公
衆回線網50( NW) を介してモデム41(DEVICE)に
送信する。モデム41は、呼設定受付メッセージ(CALL
PROC )を公衆回線網50(NW)に返送すると共に、
接続される情報処理端末40(DTE)に受信表示信号
(RION、RING)を送出する。情報処理端末(DTE)
は、この受信表示信号を受信すると、オフ・フックに関
するメッセージ(ATA)をモデム41(DEVICE)に返
送する。そして、モデム41(DEVICE)は、応答メッセ
ージ(CONNECT )公衆回線網50(NW)を介してプロ
トコル変換装置PTE内のモデム(MODEM )に送信す
る。
【0039】このモデム(MODEM )は、呼設定メッセー
ジ(SET UP)を送信した後に、公衆回線網50(NW)
を受信すると、対応する応答メッセージ(CONNECT )を
アナログ変換用アダプタ(ADP)送出する。以後、前
述した各例と同様の手順に従って( 図4、図5参照) 、
アナログ変換用アダプタ( ADP) と情報処理端末40
に接続されたモデム41との間の呼が確立される。その
結果、アダプタ12を介してPHS端末14に接続され
た情報処理端末10と、モデム41を介して公衆回線網
50に接続された情報処理端末40との間でのアナログ
通信手順に従ったデータ通信が可能な状態となる。
【0040】なお、上述した例において、着信側端末が
デジタル通信可能な情報処理端末30の場合は、プロト
コル変換装置PTE内で優先的に選択されるデジタル変
換用アダプタからの発呼により、図4に示す手順と同様
の手順に従って、情報処理端末10と当該情報処理端末
30との間でのデータ通信が可能となる。上記のような
システムにおけるプロトコル変換装置PTEでは、着信
回線を介して呼出しを受信したときに、プロトコル変換
装置PTE内で優先的にデジタル変換用アダプタが選択
され、そのデジタル変換用アダプタから相手端末への発
呼が行われる。そして、相手端末がデジタル通信の可能
な端末ではない場合に、該相手端末側からの切断メッセ
ージを契機に、アナログ変換用アダプタに切換えて再発
呼するようにしている。そのため、着信回線に割り付け
られたアダプタ群にアナログ変換用アダプタ及びデジタ
ル変換用アダプタが混在していても、ユーザ指定の情報
処理端末とのデータ通信を確実に実行することができる
ようになる。
【0041】なお、上記例では、デジタル変換用アダプ
タを優先的に選択するようにしたが、アナログ変換用ア
ダプタを優先的に選択することも可能である。また、上
述したように図6に示す手順に従って処理がなされる例
において、別体として設けられたデジタル変換用アダプ
タ(ADP)とアナログ変換用アダプタ(ADP)に代
えてアナログ通信のプロトコル変換機能とデジタル通信
のプロトコル変換機能の双方を備えたデジタル・アナロ
グ共用アダプタを用いることができる。この場合、図6
において、デジタル・アナログ共用アダプタは、ターミ
ナルアダプタ(TA)から「 相手先ルートなし」 といっ
た切断理由を含むメッセージ(No Route)を受信する
と、自動的にアナログ通信のプロトコル変換機能を有効
にして、モデム(MODEM )に対して再発呼の指示を行う
ことになる。
【0042】
【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項1乃
至3に係る本願発明によれば、単一の着信回線に対して
複数種類の通信プロトコルに割り付けることが可能とな
ることから、通信プロトコルごとに着信回線を設ける必
要がなく、また、1つの着信回線に割付ける各通信プロ
トコルに対応したアダプタの数は、サービスの程度にあ
わせて設定することが可能となる。従って、設備の無駄
をできるだけなくし、より多くの種類のプロトコル変換
を可能とするプロトコル変換装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプロトコル変換装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るプロトコル変換装
置が適用される通信システムを示す図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るプロトコル変換装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】図2に示す通信システムにおける通信手順の第
一の例を示すシーケンス図である。
【図5】図2に示す通信システムにおける通信手順の第
二の例を示すシーケンス図である。
【図6】図2に示す通信システムにおける通信手順の第
三の例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 情報処理端末( パソコン) 12 アダプタ 14 PHS端末 20 基地局 30 情報処理端末( パソコン) 31 ターミナルアダプタ 40 情報処理端末( パソコン) 41 モデム 50 公衆回線網( ISDN) 100 プロトコル変換装置本体 110 アダプタ群 113 アダプタ群( アナログ変換用) 115 アダプタ群(デジタル変換用) 120 アダプタ群( ファクシミリ用)
フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA19 HB18 HC04 JA03 JL01 JT01 JT02 5K034 AA14 AA20 EE13 FF13 HH11 HH61 JJ23 LL01 MM03 MM21 5K051 BB02 CC04 CC07 JJ14 5K067 AA41 BB04 DD13 DD17 DD23 DD51 EE02 GG07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の通信プロトコルに対応したアダ
    プタを収容し、PHS端末からの呼出しを当該呼出しに
    含まれるアクセス番号にて特定される公衆回線網からの
    着信回線を介して受信したときに、通信相手の端末に適
    した通信プロトコルに対応したアダプタから上記呼出し
    に含まれる通信相手の着信電話番号に対して発呼して、
    該PHS端末と通信相手の端末との間の公衆回線網を介
    した通信を可能にさせるプロトコル変換装置において、 着信回線に対して各種類の通信プロトコルに対応した複
    数のアクセス番号を付与し、 PHS端末からの呼出しに含まれたアクセス番号に対応
    する種類の通信プロトコルに対応したアダプタを選択す
    るアダプタ選択手段を有し、 該アダプタ選択手段にて選択されたアダプタから通信相
    手の端末への発呼を行うようにしたプロトコル変換装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプロトコル変換装置におい
    て、 複数の着信回線に対して設定可能な代表取扱番号と各着
    信回線に対して設定可能なダイヤルイン子番号を上記各
    種類の通信プロトコルに対応させるべき複数のアクセス
    番号として用いたプロトコル変換装置。
  3. 【請求項3】複数種類の通信プロトコルに対応したアダ
    プタを収容し、PHS端末からの呼出しを当該呼出しに
    含まれるアクセス番号にて特定される公衆回線網からの
    着信回線を介して受信したときに、通信相手の端末に適
    した通信プロトコルに対応したアダプタから上記呼出し
    に含まれる通信相手の着信電話番号に対して発呼して、
    該PHS端末と通信相手の端末との間の公衆回線網を介
    した通信を可能にさせるプロトコル変換装置において、 複数種類の通信プロトコルに対応したアダプタに対して
    優先順位が予め定められ、 PHS端末からの呼出しを受信したときに、より優先順
    位の高い種類のアダプタから着信電話番号にて発呼させ
    る優先発呼制御手段と、 該優先発呼制御手段にてなされたより優先順位の高い種
    類のアダプタからの発呼に対して接続が可能でないこと
    を表す所定のメッセージが返送されたときに、上記優先
    順位に従って、他の種類のアダプタから当該着信電話番
    号にて再発呼する再発呼手段とを有するプロトコル変換
    装置。
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