JP2001086051A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001086051A
JP2001086051A JP26229899A JP26229899A JP2001086051A JP 2001086051 A JP2001086051 A JP 2001086051A JP 26229899 A JP26229899 A JP 26229899A JP 26229899 A JP26229899 A JP 26229899A JP 2001086051 A JP2001086051 A JP 2001086051A
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radio
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signal
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JP26229899A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Miyata
哲次 宮田
Yasunori Oya
康功 大家
Tadayuki Yoshino
忠行 吉野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数を複数設定する必要が無く、安価な構
成で高い回線品質を維持し得る冗長化無線回線構成を実
現する。 【解決手段】 送信側無線装置11Aでは、送信データ
を分配器51で分配し、一方を、変復調部52、無線部
53、アンテナ54を経て水平偏波信号fHとして送信
し、他方を、変復調部55、無線部56、アンテナ57
を経て垂直偏波信号fVとして送信する。受信側無線装
置11Bでは、アンテナ64で現用系回線からの水平偏
波信号fHを受信し、無線部63、変復調部62を経て
復調して信号切替器61に渡し、アンテナ67で予備系
回線からの垂直偏波信号fVを受信し、無線部66、変
復調部65を経て復調して信号切替器61に渡す。信号
切替器61は、通常時、現用系変復調部62で復調され
た信号を選択し、現用系回線が回線断となった場合、予
備系変復調部65で復調された信号を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向配置される2
つの無線装置を含んで成る無線通信システムに関し、特
に、上記無線装置間の無線回線の冗長構成の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムの一形態として、各地
点にノード装置を分散配置すると共に、これら各ノード
装置に設けられる無線装置により対向局同士で無線通信
を行いながらセンタノード装置に情報を収集して管理す
るものがある。
【0003】通常、この種のシステムでは、対向するノ
ード装置の無線装置間に上り及び下りの双方向にそれぞ
れ冗長構成された複数の無線回線を設け、該各回線を現
用系回線と予備系回線とに使い分けている。
【0004】この種の従来システムにおける無線回線の
冗長構成としては、図11に示す如く、対向する無線装
置15Aと15B毎に、それぞれ、変復調部、無線部、
アンテナを二重化する形態が一般的であった。
【0005】このシステムにおいて、送信側(無線装置
15A)では、送信データが分配器71で分配され、そ
れぞれ現用系変復調部72、予備系変復調部75で変調
される。変調された信号は、それぞれ、現用系無線部7
3、予備系無線部76で互いに異なる無線周波数f1,
f2に変換された後、現用系アンテナ74からは周波数
f1の電波が、予備系アンテナ77からは周波数f2の
電波がそれぞれ送信される。
【0006】また、受信側(無線装置15B)では、現
用系と予備系の周波数が異なるのに合わせて、現用系ア
ンテナ84及び現用系無線部83は、送信側現用系から
の周波数f1の電波を受信し、予備系アンテナ87及び
予備系無線部86は送信側予備系からの周波数f2の電
波を受信する。
【0007】この受信信号は、現用系変復調部82と予
備系変復調部85とでそれぞれ復調され、信号切替器8
1に入力される。信号切替器81は、回線切替制御部8
8の制御により、通常は、現用系で受信・復調した信号
を選択して出力し、現用系回線が回線断になった場合、
予備系で復調された信号を選択し受信データとして出力
するように動作する。
【0008】図12は、上記従来システムの運用形態を
示す概念図である。図12において、200A,200
Bはビル等の建物である。建物200A,200Bの屋
上には、図11に示す如くの冗長構成された回線を持つ
無線装置15A,15Bがそれぞれ設置され、これら両
装置15A,15Bのアンテナ(74と84、及び77
と87)は互いに無線の見通しがとれるように対向して
配置されている。
【0009】また、建物200Aの屋上には、無線装置
15Aのアンテナ74,77の前を通過するゴンドラ3
00(建物の壁面に対するシーリングや塗装等の作業、
あるいは該壁面や窓に対する清掃等の作業を行う)が併
設されている。
【0010】図12において、ゴンドラ300がアンテ
ナ74とアンテナ84間の見通しを遮らない位置で作業
している場合には、上述した方法により、現用系回線
(周波数f1を使用する回線)により両無線装置15
A,15B間の通信が維持される。
【0011】これに対し、ゴンドラ300がアンテナ7
4とアンテナ84間の見通しを遮る位置を通過する場合
には、上述した方法により、現用系回線から予備系回線
(周波数f2を使用する回線)に切り替えて通信を維持
するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
システムでは、対向する無線装置間の無線回線の冗長構
成として、送信側と受信側とで、それぞれ、変復調部、
無線部、アンテナを二重化する形態が一般的であった。
かかる従来システムの冗長化構成では、現用系回線と予
備系回線とにそれぞれ異なる周波数を割り当てる必要が
あり、回線の数に応じて使用する周波数が増え、限りあ
る周波数資源を有効利用できないという問題点があっ
た。
【0013】本発明は上記問題点を解消し、周波数を複
数設定する必要が無く、周波数資源を有効利用しながら
高い回線品質を維持し得る冗長化無線回線構成を有する
無線通信システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、上り及び下りの双方向にそれぞ
れ冗長構成された複数の無線回線を有し、該各回線を現
用系回線と予備系回線とに使い分け可能に対向配置され
る少なくとも2つの無線装置を含んで成る無線通信シス
テムにおいて、前記現用系回線と前記予備系回線を、周
波数が同一で互いに偏波方向の異なる電波を送出する交
差偏波伝送回線で構成したことを特徴とする。
【0015】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
発明において、送信データに該データを送信する無線回
線の系に対応する系識別子を付加する系識別子付加手段
と、受信データから前記系識別子を抽出して該データを
送出した系を判別し、該データを送出した系が当該デー
タを受信した無線回線の系と相違する場合、当該データ
の出力を禁止すべく制御する受信データ選別制御手段と
を具備することを特徴とする。
【0016】また、請求項3の発明は、上記請求項1の
発明において、降雨を検出する降雨検出手段と、前記降
雨検出手段により降雨が検出された場合、前記予備系回
線として使用中の無線回線による電波の送出を禁止すべ
く制御する送出規制制御手段とを具備することを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明に係わる無線通信システム
の全体構成を示す図である。この無線通信システムは、
リングを構成する複数のノード装置10〔ベースノード
装置(BN)10−1,リングノード装置(RN1)1
0−2,(RN2)10−3,(RN3)10−4〕
と、該リング内のBN10−1に接続されるセンタノー
ド装置(CN)20と、該CN20に接続されるネット
ワーク管理装置(NMS)30とにより構成される。更
に、CN20は、通信網40に接続されている。
【0019】このシステムにおいて、各ノード装置10
(10−1,10−2,10−3,10−4)はそれぞ
れ無線装置11を有し、対向ノード装置間で相互に無線
通信を行うようになっている。これにより、リング内で
は、任意のノード装置10間または各ノード装置10に
接続された通信端末(図示せず)間でデータ伝送を行う
ことができる。
【0020】リング内での伝送データは、BN10−1
を介してCN20に送られ、NMS30により管理され
る。NMS30は、この管理結果を基に各ノード装置1
0を制御することが可能である。また、この管理結果は
CN20から通信網40を介して他のネットワークへ伝
送することもできる。
【0021】このシステムにおいて、対向する各ノード
装置10の無線装置11間(上記無線通信区間)には、
上り及び下りの双方向にそれぞれ冗長化された複数の無
線回線が設けられる。これら各回線は現用系回線と予備
系回線とに使い分けられ、例えば、現用系回線が回線断
となった場合、予備系回線を通じて通信を救済するとい
った具合に運用される。
【0022】本発明では、上記無線回線の冗長化にあた
って、現用系回線と予備系回線とが、周波数が同一で互
いに偏波方向の異なる電波を送出する交差偏波伝送回線
により構成されている。
【0023】図2は、本発明に係わるシステムに用いら
れる無線装置11の第1の実施形態を示すブロック図で
ある。同図において、11Aは、図1における例えばB
N10−1の無線装置11に相当し、11Bは、このB
N10−1と対向するRN10−2の無線装置11に相
当する。
【0024】なお、図2では、対向する無線装置11
A、11B間の一方向(以下、便宜的に上り方向とい
う)の無線回線のみしか開示していないが、実際には、
図の逆方向(下り方向)にも同様の無線回線が備わって
いる。
【0025】図2における無線回線の構成に合わせて、
以下、無線装置11Aを送信側、無線装置11Bを受信
側としてその構成及び動作について説明する。
【0026】図2において、送信側無線装置11Aは、
分配器(DIV)51、現用系の変復調部(MODE
M)52,同じく無線部(T/R)53、同じくアンテ
ナ54、予備系の変復調部(MODEM)55,同じく
無線部(T/R)56,同じくアンテナ57を備えて構
成される。
【0027】また、受信側無線装置11Bは、信号切替
器(S/W)61、現用系の変復調部(MODEM)6
2,同じく無線部(T/R)63、同じくアンテナ6
4、予備系の変復調部(MODEM)65,同じく無線
部(T/R)66,同じくアンテナ67、回線切替制御
部68を備えて構成される。
【0028】送信側無線装置11Aの無線部53,5
6、受信側無線装置11Bの無線部63,66には、そ
れぞれ、前段の各変復調部52,55,62,65から
の変調信号を水平偏波信号fHまたは垂直偏波信号fVと
して送信可能な送信部と、上記水平偏波信号fHまたは
垂直偏波信号fVを受信処理する受信部が備わる。
【0029】これら無線装置11A、11Bは、例え
ば、図12に示す無線装置15Aのように、ゴンドラ3
00が併設される建物200Aの屋上に設置され、該ゴ
ンドラ300の通過位置にアンテナ(54,57)、
(64,67)を配置する形で運用される。
【0030】図2において、送信側無線装置11Aで
は、送信データが分配器51で分配され、それぞれ現用
系変復調部52、予備系変復調部55で変調される。
【0031】変復調部52、55で変調された各信号
は、それぞれ、現用系無線部53、予備系無線部56で
同一の無線周波数fTに変換された後、現用系アンテナ
54からは水平偏波信号fHが、予備系アンテナ57か
らは垂直偏波信号fVがそれぞれ送信される。
【0032】これに対して、受信側無線装置11Bで
は、現用系無線部63が現用系アンテナ64を介して上
記水平偏波信号fHを受信し、予備系無線部66が予備
系アンテナ67を介して垂直偏波信号fVを受信する。
【0033】受信側現用系変復調部62は現用系無線部
63にて受信された信号(送信側現用系変復調部52で
変調された信号)を復調し、受信側予備系変復調部65
は予備系無線部66にて受信された信号(送信側予備系
変復調部55で変調された信号)を復調する。
【0034】変復調部62、65で復調された信号は、
信号切替器61に入力される。信号切替器61は、現用
系無線部63と予備系無線部66の受信出力レベルに応
じて回線切替制御部68から与えられる切替制御信号に
よって、通常時(現用系回線が回線断でない時)、現用
系変復調部62で復調された信号を選択し、受信データ
として出力する。
【0035】これに対し、図3に示すように、現用系ア
ンテナ54の前を例えばゴンドラ300が通過したり機
器が故障する等により現用系回線が回線断となった場
合、信号切替器61は、現用系変復調部62から受信出
力が停止したことで当該回線断を認識した回線切替制御
部68から与えられる切替制御信号により、予備系変復
調部65で復調された信号を選択し、受信データとして
出力する。
【0036】このように、第1の実施形態では、現用系
回線では水平偏波信号fHを送信し、予備系回線では垂
直偏波信号fVを送信する(現用系回線、予備系回線と
fH、fVの関係は逆であっても良い)冗長構成回線を備
えるため、現用系回線と予備系回線とで同一周波数fT
を利用でき、無線回線の冗長化に際して、周波数の数の
増大を防ぎ、回線コストを低減できる。
【0037】ところで、第1の実施形態において、受信
側現用系アンテナ64は、通常時、送信側現用系アンテ
ナ54からの水平偏波信号fHを受信するが、現用系回
線が回線断となり、水平偏波信号fHが受信されなくな
った時には、図4に示すような受信状態となる可能性も
ある。
【0038】図4は、現用系回線が回線断となり、受信
側現用系アンテナ64で水平偏波信号fHが受信されな
くなった時に、このアンテナ64で送信側予備系アンテ
ナ57より送信される垂直偏波信号fVから水平偏波面
に漏れ込む水平偏波信号fVHが受信される様子を示して
いる。この場合、水平偏波面に漏れ込む水平偏波信号f
VHの信号レベルは非常に低く、回線状態が悪いので、こ
の信号を復調して得たデータには誤りが多く、信号切替
器61で選択されると、誤りの多いデータが出力される
こととなる。
【0039】このような誤データ送出を回避するため、
第2の実施形態では、送信側において、水平偏波信号f
Hと垂直偏波信号fVとに現用系若しくは予備系を識別す
るための識別情報を付加し、受信側では、上記識別情報
に基づいてデータ選択を行うようにしている。
【0040】図5は、本発明に係わるシステムに用いら
れる無線装置11の第2の実施形態を示すブロック図で
ある。
【0041】この第2の実施形態において、送信側無線
装置11Aには、現用系変復調部52と予備系変復調部
55に、それぞれ、送信側現用系識別子と送信側予備系
識別子を設定する識別子設定部71と72が付加され
る。
【0042】また、受信側無線装置11Bには、現用系
変復調部62と予備系変復調部65に、それぞれ、受信
側現用系識別子と受信側予備系識別子を設定する識別子
設定部73と74が設けられる。また、現用系変復調部
62と予備系変復調部65には、復調データの付加され
る系識別子と設定された系識別子を比較し、系識別子が
異なる場合にはそれぞれ現用系識別子警報と予備系識別
子警報を出力する機能が付加される。
【0043】図5において、送信側無線装置11Aで
は、送信データが分配器51で分配され、それぞれ送信
側現用系変復調部52、送信側予備系変復調部55で変
調される。
【0044】この変調処理に際し、現用系変復調部5
2、予備系変復調部55では、それぞれの識別子設定部
71、72からの識別子設定に基づき、該当する各変調
信号に対して各々現用系識別子と予備系識別子を付加し
て出力する。
【0045】具体的に、現用系変復調部52と予備系変
復調部55とは、分配器51にて分配される各送信デー
タに対して、図6に示す如く、一定周期でフレーム同期
信号と識別子(現用系識別子または予備系識別子)を付
加して送出する。
【0046】現用系変復調部52にて現用系識別子が付
加された変調信号と、予備系変復調部55にて予備系識
別子が付加された変調信号は、それぞれ、現用系無線部
53、予備系無線部56で同一の無線周波数に変換され
た後、現用系アンテナ54からは水平偏波信号fH、予
備系アンテナ57からは垂直偏波信号fVとして送信さ
れる。
【0047】一方、受信側無線装置11Bでは、現用系
無線部63が現用系アンテナ64を介して上記水平偏波
信号fHを受信し、予備系無線部66が予備系アンテナ
67を介して垂直偏波信号fVを受信する。
【0048】受信側現用系変復調部62は現用系無線部
63にて受信された信号(送信側現用系変復調部52で
変調された信号)を復調し、受信側予備系変復調部65
は予備系無線部66にて受信された信号(送信側予備系
変復調部55で変調された信号)を復調する。変復調部
62、65で復調された信号は、信号切替器61に入力
される。
【0049】この復調処理に際し、現用系変復調部62
と予備系変復調部65は、それぞれ受信した信号から識
別子を検出し、自己の系と異なる系の識別子を検出した
場合には、それぞれ識別子警報を信号切替器27に送出
する。
【0050】この識別子検出動作の具体例として、受信
側現用系変復調部62と受信側予備系変復調部65は、
送信側無線装置11Aから送られる図6に示す如くのフ
レーム内のフレーム同期信号を基にフレーム同期をと
り、該フレーム同期信号の位置から識別子の検出を行
う。
【0051】信号切替器61は、識別子警報を受信しな
い時には第1の実施形態に係わるシステムと同様の信号
切替動作を行い、識別子警報を受信した場合、該識別子
警報を送出した変復調部からの復調信号を選択しないよ
うに動作する。
【0052】これにより、通常時、受信側現用系変復調
部62により送信側現用系変復調部52で変調された信
号が復調されている限りは、現用系識別子警報が受信さ
れないため、信号切替器61は、該現用系変復調部62
で復調された信号を選択し、受信データとして出力す
る。
【0053】これに対し、図5に示す如く、現用系回線
が回線断になると、受信側現用系変復調部62で現用系
の信号を受信できなくなるが、この時、送信側予備系ア
ンテナ54から送信される垂直偏波信号fVから水平偏
波面に漏れ込む水平偏波信号fVHが受信されることがあ
る。
【0054】この場合、受信側現用系変復調部62では
この水平偏波信号fVHから予備系識別子を検出し、識別
子設定部73より設定される現用系識別子と異なること
を認識して、信号切替器61に現用系識別子警報を送出
する。
【0055】この現用系識別子警報を受けることによ
り、信号切替器61は、現用系変復調部62で復調され
た信号(水平偏波信号fVH)の選択を行わず、識別子警
報が出力されていない予備系変復調部65で復調された
信号を選択し、受信データとして出力する。
【0056】このように、第2の実施形態では、送信側
無線装置11Aにおいて、現用系変復調部52に現用系
を示す識別子を設定し、かつ予備系変復調部55に予備
系を示す識別子を設定する。
【0057】そして、受信側無線装置11Bでは、現用
系変復調部62と予備系変復調部65で、それぞれ受信
した信号から識別子を検出し、現用系変復調部62が予
備系の識別子を検出した場合は、現用系識別子警報を信
号切替器61に入力して当該現用系で復調されたデータ
を選択しないようにし、また、予備系変復調部65が現
用系の識別子を検出した場合は、予備系識別子警報を信
号切替器61に入力して当該予備系で復調されたデータ
を選択しないようすることによって、無線回線断に至っ
た場合に異偏波面から漏れ込んだ電波を受信して復調さ
れたデータを誤って選択しないようにすることができ
る。
【0058】上述したように、本発明では、対向する無
線装置11間における現用系回線及び予備系回線の冗長
化構成を、周波数が同一で互いに偏波方向の異なる電波
を伝送する交差偏波伝送回線により実現するものであ
る。
【0059】図7(a)は、本発明の冗長化構成方式に
よる現用系回線及び予備系回線の偏波利用形態を示し、
図7(b)は、同方式による無線区間での電波伝送形態
を示す概念図である。
【0060】本発明によれば、例えば、図7(a)に示
す如く、現用系回線にH偏波、予備系回線にV偏波を用
いる(逆であっても差し支えない)ことによって周波数
の利用効率を高めることができる。
【0061】この交差偏波伝送方式を採用した無線区間
では、図7(b)に示すように、現用系受信部(現用R
X)631,予備系受信部(予備RX)661におい
て、予備側の回線(点線示す)は同一のルートと見なせ
るため、受信側C/N(搬送波対干渉雑音電力比)は交
差偏波識別度(XPD)に等しいものとなる。
【0062】ところが、このXPDは降雨により劣化す
る性質がある。このため、降雨時にはXPDの劣化に伴
ってC/Nが劣化し、所要のC/N以下の値となった場
合に回線品質が著しく悪化する危険性がある。
【0063】図8は、交差偏波伝送方式における降雨時
の受信特性を示す概念図である。同図からも分かるよう
に、交差偏波伝送回線においては、降雨時、通常時の受
信レベルAに対して降雨による減衰とXPDによる減衰
が加わって同図Bに示すようなレベルとなり、結果的
に、C/Nを大幅に劣化せしめる。
【0064】そこで、第3の実施形態では、上述した交
差偏波伝送方式において、降雨によるXPDの劣化を回
避するために、降雨時には予備系回線の送信出力を停止
するようにしたものである。
【0065】図9は、本発明に係わるシステムに用いら
れる無線装置11の第3の実施形態を示すブロック図で
ある。図9においても、図2と同様、対向する無線装置
11A、11B間の一方向(上り方向)の無線回線しか
開示されていないが、実際には、図の逆方向(下り方
向)にも同様の無線回線を有するものである。
【0066】この第3の実施形態において、送信側無線
装置11Aには、降雨を検出する降雨センサ58と、こ
の降雨センサの検知出力に基づき現用系無線部53、予
備系無線部56の送信出力を制御する送信出力制御部5
9が備わっている。
【0067】送信側無線装置11A、受信側無線装置1
1Bともに、上記以外の構成は、第1の実施形態のもの
(図2参照)と同様である。
【0068】この第3の実施形態に係わる無線装置11
A,11Bの基本動作は、第1の実施形態に係わるシス
テムと同様である。
【0069】すなわち、図9において、送信側無線装置
11Aでは、送信データが分配器51で分配され、それ
ぞれ送信側現用系変復調部52、送信側予備系変復調部
55で変調される。
【0070】変復調部52、55で変調された各信号
は、それぞれ、送信側現用系無線部53、送信側予備系
無線部56で同一の無線周波数に変換された後、送信側
現用系アンテナ54からは水平偏波信号fH、送信側予
備系アンテナ57からは垂直偏波信号fVとして送信さ
れる。
【0071】これに対して、受信側無線装置11Bで
は、現用系無線部63が現用系アンテナ64を介して上
記水平偏波信号fHを受信し、予備系無線部66が予備
系アンテナ67を介して垂直偏波信号fVを受信する。
【0072】受信側現用系変復調部62は現用系無線部
63にて受信された信号(送信側現用系変復調部52で
変調された信号)を復調し、受信側予備系変復調部65
は予備系無線部66にて受信された信号(送信側予備系
変復調部55で変調された信号)を復調する。
【0073】変復調部62、65で復調された信号は、
信号切替器61に入力される。信号切替器61は、回線
切替制御部68の制御によって、通常時(現用系無線回
線が回線断でない時)、現用系変復調部62で復調され
た信号を選択し、受信データとして出力する。
【0074】これに対し、現用系アンテナ54の前を例
えばゴンドラ300が通過したり機器の故障等により現
用系回線が回線断となった場合、信号切替器61は、予
備系変復調部65で復調された信号を選択し、受信デー
タとして出力する。
【0075】上記動作中、現用系回線,予備系回線が共
に正常動作している状態で、降雨センサ58が降雨を検
知すると、該検知出力が送信出力制御部59に入力され
る。
【0076】送信出力制御部59は、降雨センサ58か
らの降雨検知出力に基づき、送信側現用系無線部52と
送信側予備系無線部55のいずれか一方の送信出力を停
止するように制御する。
【0077】本実施形態のように、現用系回線が正常動
作中であれば、上記降雨検出時、予備系回線の送信を停
止するように制御する。この時、受信側無線装置11B
では、回線切替制御部68が予備系無線部66の受信出
力が消失したことを認識して、信号切替器61を、現用
系変復調部62で復調した信号を選択するように制御す
る。
【0078】この降雨時における予備系回線の送信停止
制御によって、無線装置11Aと無線装置11B間の無
線区間では、現用系回線を通じて水平偏波信号fHのみ
が伝送され、その結果、XPDの劣化が抑制される。
【0079】図10は、第3の実施形態に係わる無線装
置11の運用時間と受信レベルの関係を示す図である。
同図において、通常の伝搬路損失のみによる運用時(期
間t1)の現用系回線と予備回線の受信レベルは標準受
信レベルR1を維持している。
【0080】降雨時(期間t2)には、予備系回線が送
出停止となり、現用系回線からのみ水平偏波信号fHが
受信される。この降雨時(期間t2)における現用系回
線の受信レベルは標準受信入力レベルR1から最大R2
まで(例えば、−30dB相当)低下するが、この時に
は、予備系回線の無線送出が停止されているため、XP
Dの劣化が抑えられ、十分なC/Nマージンによって、
受信可能なレベルにある。
【0081】その後、天候が回復し、降雨センサ58か
らの降雨検知出力が消失すると、予備系回線の無線送出
が再開され、現用系回線及び予備系回線共に受信可能な
レベルとなる。
【0082】更に、期間t3において、現用系回線が例
えばゴンドラ300の通過によって回線断になると、上
述した制御によって、予備系回線からの垂直偏波信号f
Vの受信復調信号を選択するように切り替えられるが、
この時には、当該予備系回線が受信レベルR1で受信を
継続し、データ伝送を維持できる。
【0083】なお、降雨時には予備系回線の無線送出停
止によって、予備系回線が一時的に使用できなくなり、
現用系回線の回線断に対する通信救済が行えなくなる。
【0084】ここで、本方式のシステムの運用に際して
は、無線装置11A、11Bを、図12に示すようにゴ
ンドラ300が併設される建物200Aの屋上に設置す
るケースが想定される。この場合、降雨時にはゴンドラ
300が使用されないことが多く、該ゴンドラ300の
通過によって、現用系回線が回線断となる可能性が極め
て小さいことになる。
【0085】従って、このような状況下で現用系回線の
回線断による通信救済が行えなかったとしてもそれほど
の不都合はなく、むしろ降雨時における回線品質を維持
するメリットの方が大きいと考えられる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対向する無線装置間における現用系回線と予備系回線
を、周波数が同一で互いに偏波方向の異なる電波を送出
する交差偏波伝送回線で構成したため、現用系回線と予
備系回線とで同一周波数を利用でき、無線回線の冗長化
に際して、周波数の数の増大を防ぎ、限りある周波数資
源を有効利用できる。
【0087】また、本発明では、送信側無線装置では、
送信データに該データを送信する無線回線の系に対応す
る系識別子を付加して送信し、受信側無線装置では、受
信データから系識別子を抽出して該データを送出した系
を判別し、該データを送出した系が当該データを受信し
た無線回線の系と相違する場合、当該データの出力を禁
止すべく制御するようにしたため、例えば、現用系回線
が回線断となった時に、受信側無線装置の現用系無線部
が送信側の予備系から送出される偏波信号から現用系の
交差偏波面に漏れ込む干渉波を受信した際に、この時に
復調されたデータを誤って選択することを防止でき、高
精度のデータ伝送が行える。
【0088】また、本発明では、降雨時、予備系回線と
して使用中の無線回線による電波の送出を禁止すべく制
御するようにしたため、降雨時に、XPD(交差偏波識
別度)の劣化を抑え、十分なC/N(搬送波対干渉雑音
電力比)マージンを確保して、回線品質を良好に維持で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無線通信システムの全体構成を
示す図。
【図2】本発明システムで用いられる無線装置の第1の
実施形態を示す図。
【図3】第1の実施形態における現用系回線遮断時の状
態を示す図。
【図4】予備系回線から現用系回線へ電波混入時の状態
を示す図。
【図5】本発明システムで用いられる無線装置の第2の
実施形態を示す図。
【図6】第2の実施形態で用いるデータ伝送フレームの
構成を示す図。
【図7】本発明に係わる交差偏波伝送方式の偏波利用形
態と同方式の無線区間における電波伝送形態を示す概念
図。
【図8】本発明に係わる交差偏波伝送方式における降雨
時の受信特性を示す概念図。
【図9】本発明システムで用いられる無線装置の第3の
実施形態を示す図。
【図10】第3の実施形態に係わる無線装置の運用時間
と受信レベルの関係を示す図。
【図11】従来システムの無線装置の構成を示す図。
【図12】従来システムの運用形態を示す概念図。
【符号の説明】
10−1 ベースノード装置(BN) 10−2,10−3,10−4 リングノード装置(R
N) 20 センタノード装置(CN) 30 ネットワーク管理装置(NMS) 40 通信網 11 無線装置 11A 送信側無線装置 51 分配器(DIV) 52 現用系変復調部(MODEM) 53 現用系無線部(T/R) 54 現用系アンテナ 55 予備系変復調部(MODEM) 56 予備系無線部(T/R) 57 予備系アンテナ 58 降雨センサ 59 送信出力制御部 11B 受信側無線装置 61 信号切替器(SW) 62 現用系変復調部(MODEM) 63 現用系無線部(T/R) 64 現用系アンテナ 65 予備系変復調部(MODEM) 66 予備系無線部(T/R) 67 予備系アンテナ 68 回線切替制御部 71,72,73,74 識別子設定部 531 現用系送信部(現用TX) 561 予備系送信部(予備TX) 631 現用系受信部(現用RX) 661 予備系受信部(予備RX)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 忠行 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K021 AA05 BB00 CC02 CC04 CC14 CC16 DD02 EE00 FF04 FF11 5K022 DD03 DD11 DD21 DD31 5K059 CC03 DD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上り及び下りの双方向にそれぞれ冗長構
    成された複数の無線回線を有し、該各回線を現用系回線
    と予備系回線とに使い分け可能に対向配置される少なく
    とも2つの無線装置を含んで成る無線通信システムにお
    いて、 前記現用系回線と前記予備系回線を、周波数が同一で互
    いに偏波方向の異なる電波を送出する交差偏波伝送回線
    で構成したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 送信データに該データを送信する無線回
    線の系に対応する系識別子を付加する系識別子付加手段
    と、 受信データから前記系識別子を抽出して該データを送出
    した系を判別し、該データを送出した系が当該データを
    受信した無線回線の系と相違する場合、当該データの出
    力を禁止すべく制御する受信データ選別制御手段とを具
    備することを特徴とする請求項1記載の無線通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 降雨を検出する降雨検出手段と、 前記降雨検出手段により降雨が検出された場合、前記予
    備系回線として使用中の無線回線による電波の送出を禁
    止すべく制御する送出規制制御手段とを具備することを
    特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
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