JP2001085936A - 高周波基板及び誘電体レンズアンテナ、並びにその製造方法 - Google Patents

高周波基板及び誘電体レンズアンテナ、並びにその製造方法

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JP2001085936A
JP2001085936A JP25577699A JP25577699A JP2001085936A JP 2001085936 A JP2001085936 A JP 2001085936A JP 25577699 A JP25577699 A JP 25577699A JP 25577699 A JP25577699 A JP 25577699A JP 2001085936 A JP2001085936 A JP 2001085936A
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lens antenna
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Takanori Horiai
孝宣 堀合
Ushio Sagawa
潮 寒川
Kazuaki Takahashi
和晃 高橋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一誘電体材料からなる板状の誘電体レンズ
アンテナを低コストで容易に構成する。 【解決手段】 誘電体レンズアンテナは、円形平行平板
状の単一誘電体材料の高周波基板からなる誘電体部材1
から構成される。誘電体部材1には、この平板部材の法
線方向3、すなわち電磁波の出入斜面の法線方向(軸方
向)と平行に多数の貫通孔2が形成されている。貫通孔
2の入出射面上での分布は、誘電体部材1の中心からの
距離に従って空間的密度が高くなるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波/マイクロ
波帯などの高周波帯域において誘電率分布を有する誘電
体材料を含んでなる高周波基板、及びその高周波基板を
用いて構成した誘電体レンズアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波帯域の電磁波(例えば、光
やミリ波/マイクロ波帯域)の指向特性、主ビーム及び
/又はサイドローブ特性を所定値に設定する誘電体レン
ズアンテナについて、例えば、特開平7−86827号
公報に記載されている「誘電体樹脂電波レンズおよびそ
の製造方法」が知られている。
【0003】図6はこのような従来の板状誘電体レンズ
アンテナの構成を示す断面図である。図6において、誘
電体部材61の各分割部分は、それぞれ純基材樹脂に対
して異なる誘電率の物質を充填した充填材からなり、か
つ、物質の充填量及び材質に基づいて充填材全体の誘電
率を調整した構成となっている。
【0004】単一誘電率を有する誘電体材料を用いて誘
電体レンズを作製する場合、レンズ面形状が球面(場合
によっては高度な非球面)に成形する必要がある。すな
わち、焦点から発せられた電磁波がレンズ直前に設けら
れた電磁波進行方向の軸に垂直な平面に到達する場合を
想定すると、電磁波がたどる軌跡の焦点から平面までの
経路長がレンズ中心部と周辺部とで等しくなるようにす
るために、複雑なレンズ面形状が必要となる。そこで、
上記公報の板状誘電体レンズアンテナは、レンズ面形状
によって中心部と周辺部との経路長を等しく調整してい
たものを、異なる誘電率を有する誘電体材料を組み合わ
せることによって実現し、その誘電体レンズの形状を板
状として製作時の加工を容易にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、板状誘電体レンズアンテナの製作において
は、例えば、セラミック材や高抵抗シリコン材等の誘電
体を同心円上に形成し難く、その作製が困難である。ま
た、誘電率の分布化を実現するために、限られた種類の
中から誘電体を選択し、さらに充填量を調整する必要が
あるため、設計に手間がかかり、設計コストが増加す
る。これに加えて、製作においても数種類の誘電体材料
が必要となるため、材料点数と製作工程の増加によって
製造コストが増加するという問題点がある。さらに、ミ
リ波帯での使用に適した低誘電損失の樹脂系誘電体材料
の種類は少なく、板状に誘電体レンズを構成しうるほど
誘電率に分布を持たせるのが難しく、所望の誘電率分布
の形成が実現困難であるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、単一誘電体材料からなる誘電体部材において誘電率
に空間分布を持たせることができ、板状の誘電体レンズ
アンテナを低コストで容易に、しかも少ない個体差で構
成することが可能な高周波基板及びその高周波基板を用
いた誘電体レンズアンテナを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の高周波基板は、単一誘電体材料からなる誘電体部材に
おいて、誘電体の存在しない小領域を多数個この誘電体
部材内部に非等方的に分布させることによって、誘電率
に空間的分布を形成したことを特徴とする。
【0008】前記誘電体材料としては、高抵抗シリコ
ン、誘電体セラミックなどが用いられる。高抵抗シリコ
ンにより高周波基板を構成する場合は、例えばドライエ
ッチングなどによって前記誘電体の存在しない小領域を
形成する。また、誘電体セラミックにより高周波基板を
構成する場合は、誘電体粉末を含む樹脂成形物を加圧焼
成処理することにより誘電体セラミックを形成し、この
加圧焼成処理の前に、前記誘電体の存在しない小領域を
樹脂成形物に加工形成する。
【0009】上記構成においては、単一誘電体材料の平
板状の誘電体部材であっても、誘電率の空間的分布によ
って、通過する電磁波(光やミリ波/マイクロ波帯域)
を集束させる集波特性(集光特性)が容易に得られ、し
かも低コストでかつ少ない個体差で高周波基板を形成可
能である。また、誘電体の存在しない小領域の分布を変
えることにより、集波特性を容易に変更でき、高周波基
板の設計も容易に行える。
【0010】本発明の請求項2に記載の高周波基板の製
造方法は、単一誘電体材料からなる平板状の誘電体部材
を高抵抗シリコンにより作製する工程と、前記誘電体部
材に誘電体の存在しない小領域を多数個形成して非等方
的に分布させる工程とを含むことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に記載の高周波基板の製
造方法は、単一誘電体材料からなる平板状の誘電体部材
を、誘電体粉末を含む樹脂成形物を加圧焼成処理するこ
とにより形成した誘電体セラミックにより作製する工程
と、前記加圧焼成処理前に前記誘電体部材に誘電体の存
在しない小領域を多数個加工形成して非等方的に分布さ
せる工程とを含むことを特徴とする。
【0012】上記製造方法においては、簡単な工程で高
周波基板を作製することが可能であり、単一誘電体材料
を用いて所定の誘電率の空間分布を有する高周波基板を
容易かつ低コストで形成可能となる。
【0013】本発明の請求項4に記載の誘電体レンズア
ンテナは、単一誘電体材料からなる誘電体部材において
誘電体の存在しない小領域を多数個この誘電体部材内部
に非等方的に分布させた高周波基板を用いた誘電体レン
ズアンテナであって、前記誘電体の存在しない小領域と
して前記誘電体部材の法線方向に平行に形成した貫通孔
を備え、前記貫通孔は前記誘電体部材の中心からの距離
に従って密度が高くなる分布を有しており、前記貫通孔
の分布により生じる誘電率の空間的分布によって通過す
る電磁波を集束させるものである。
【0014】請求項5に記載の誘電体レンズアンテナ
は、請求項4において、前記誘電体部材は円形板状の部
材からなり、前記貫通孔の分布は、前記誘電体部材の法
線方向中心軸から外周部に向かって距離が長くなるに従
って連続的に密度が高くなるような分布であることを特
徴とする。
【0015】請求項6に記載の誘電体レンズアンテナ
は、請求項4において、前記誘電体部材は方形板状の部
材からなり、前記貫通孔の分布は、前記誘電体部材の法
線方向中心軸を含み対向する一組の外周辺に平行な面か
らの距離に従って連続的に密度が高くなるような分布で
あることを特徴とする。
【0016】また、請求項7に記載の誘電体レンズアン
テナは、請求項6において、前記方形板状の誘電体部材
を二つ有し、これらの誘電体部材は所定距離をもって離
間して配置され、前記法線方向中心軸を中心として二つ
の誘電体部材の相対的角度が可変するように回動可能で
あることを特徴とする。
【0017】上記構成においては、単一誘電体材料の平
板状の誘電体部材であっても、貫通孔の分布によって容
易に所定の誘電率の空間的分布が得られ、この誘電体部
材の中心から周辺部に向かって連続的に変化する誘電率
分布によって、通過する電磁波(光やミリ波/マイクロ
波帯域)を集束させる集波器(集光器)として作用する
誘電体レンズアンテナが構成される。したがって、容易
かつ低コストで、しかも少ない個体差で所定の集波特性
(放射指向性、サイドローブ特性など)を有する誘電体
レンズアンテナを形成可能となる。また、誘電体レンズ
アンテナの製造工程及び設計工程が簡略化されるため、
製造及び設計にかかるコストも削減される。
【0018】また、誘電率分布は従来のものと比べてよ
り連続的になるため、放射指向性が向上し、特にサイド
ローブの制御性が向上する。なお、貫通孔の径は、通過
する電磁波の伝播波長に比べて十分に小さく設定する。
また、貫通孔の分布を変えることにより、集波特性を容
易に設定変更でき、誘電体レンズアンテナの設計も容易
に行える。また、二つの方形板状の誘電体部材を法線方
向中心軸を中心として回動可能に構成した場合は、誘電
体部材の相対的角度を変化させることによって、利得の
可変が容易に機械的に実現できる。
【0019】本発明の請求項8に記載の通信装置は、請
求項4ないし7のいずれかに記載の誘電体レンズアンテ
ナを有してなるものである。また、請求項9に記載の速
度及び位置検出装置は、請求項4ないし7のいずれかに
記載の誘電体レンズアンテナを有してなるものである。
【0020】上記構成の誘電体レンズアンテナを通信装
置、或いは速度及び位置検出装置に適用することによ
り、電磁波の放射又は入射に関する指向特性が向上し、
かつ特性の所定値への設定が容易かつ確実に可能にな
る。また、所定の特性を有する装置を安価に構成可能と
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 [第1実施形態]図1は本発明の第1実施形態に係る平
板誘電体レンズアンテナの構成を示す斜視図であり、誘
電体レンズアンテナを立体的に示したものである。
【0022】第1実施形態の誘電体レンズアンテナは、
円形平行平板状の単一誘電体材料の高周波基板からなる
誘電体部材1から構成され、この誘電体部材1には、こ
の平板部材の法線方向3、すなわち電磁波の出入斜面の
法線方向(軸方向)と平行に多数の貫通孔2が形成され
ている。貫通孔2の孔径は、貫通孔2による散乱の影響
が小さくなるように、誘電体部材1内を通過する電磁波
の伝播波長に比較して十分に小さく形成されている。ま
た、貫通孔2の入出射面上での分布は、誘電体部材1の
中心からの距離に従って空間的密度が高くなるように構
成されている。
【0023】次に、図2を参照して第1実施形態におけ
る作用について説明する。図2は第1実施形態の誘電体
レンズアンテナの作用を説明するための断面図である。
【0024】誘電体部材1の本来の誘電率に比較して貫
通孔2の密度が高い領域ほど実効的誘電率が低くなるた
め、誘電体部材1が集光器として作用するように、貫通
孔の密度を所定値に設定する。これによって、誘電体部
材1の中心からの距離に従って低誘電率となる誘電率の
分布を形成できる。図2において、符号4,5,6,7
は通過する電磁波の経路及び伝幡方向を示している。
【0025】例えば、誘電体レンズアンテナの焦点8、
法線方向中心軸(光軸ともいう)上の点9、10の経路
(経路8−9−10)と、焦点8、中心軸外の点11、
12の経路(経路8−11−12)との間の、二つの経
路を通過する電磁波の経路長を比較する。貫通孔2がな
い場合は、中心軸上の経路8−9−10の経路長に比べ
て、中心軸外の経路8−11−12の経路長が明らかに
長くなる。そこで、経路11−12近傍の貫通孔2の密
度を高くして実効誘電率を低下させることにより、経路
11−12の経路長を経路9−10に比べて短縮させ
る。これにより、経路8−9−10と経路8−11−1
2との両経路の経路差が「0」となるため、二つの経路
を進行する電磁波は焦点8に集束される。
【0026】このようにして、誘電体部材1に貫通孔2
を設け、この貫通孔2の密度を適宜調整して設定するこ
とにより、レンズ形状に成形することなく、平板状の単
一誘電体材料であっても集光器として作用する誘電体レ
ンズアンテナを容易に構成することが可能である。
【0027】ここで、誘電体レンズアンテナを構成する
高周波基板の製造方法について説明する。
【0028】例えば、誘電体材料として高抵抗シリコン
を用いて構成する場合、高抵抗シリコンの基板上に貫通
孔2を形成するための孔加工が必要とされる位置にエッ
チングマスクを設け、基板全体を高速ドライエッチング
加工する。これにより、誘電体部材1において高精度か
つ容易に貫通孔2が形成される。
【0029】また、誘電体材料として誘電体セラミック
を用いて構成する場合、誘電体のセラミック粉末を混入
したシート状の樹脂成形材料において、加圧焼成処理前
に予め所定位置に孔加工を施すことによって貫通孔2を
形成し、その後加圧焼成処理を行うことによって焼成セ
ラミックを作製する。これにより、誘電体部材1におい
て簡単に貫通孔2の形成が可能になる。
【0030】このような製造方法を適用することによっ
て、単一材料のみで平板誘電体レンズの製作が可能とな
る。この場合、製造が容易であり、かつ、個々の特性差
(個体差)の少ない平板誘電体レンズを多量に製造でき
るようになる。また、従来例で参照した異なる誘電体の
層構造を用いた平板誘電体レンズに比較して、本実施形
態の高周波基板による誘電体レンズアンテナは、誘電率
分布がより連続的に形成されるため、放射指向性が向上
する。この場合、主ビームだけでなく、サイドローブ特
性を容易に所定値に設定できるようになり、特にサイド
ローブの制御性が向上する。
【0031】このように本実施形態によれば、平板状の
単一誘電体材料からなる誘電体部材にこの誘電体部材の
中心からの距離に従って空間的密度が高くなるように貫
通孔を設けることによって、誘電体が存在しない複数の
小領域を非等方的に分布させ、誘電率の空間的分布を形
成することができる。これにより、製造が容易な平板状
の単一誘電体材料からなる高周波基板によって誘電体レ
ンズアンテナを構成することができるため、低コストで
容易に、しかも少ない個体差で誘電体レンズアンテナを
提供できる。
【0032】[第2実施形態]図3は本発明の第2実施
形態に係る誘電体レンズアンテナの構成を示す斜視図で
ある。
【0033】第2実施形態の誘電体レンズアンテナは、
方形(好ましくは正方形)の平行平板状の高周波基板か
らなる誘電体部材13で形成された二つの誘電体レンズ
14,15を備えて構成される。誘電体レンズ14,1
5は、誘電体部材13の法線方向3と平行に多数の貫通
孔2が形成され、また、このような単一材料で同一形状
を有する二つの誘電体レンズ14,15を所定の間隙を
挟んで平行に配置することによって、誘電体レンズアン
テナが形成される。貫通孔2の孔径は、貫通孔2による
散乱の影響が小さくなるように、誘電体部材13内を通
過する電磁波の伝播波長に比較して十分に小さく形成さ
れている。
【0034】また、貫通孔2の入出射面上での分布は、
誘電体部材13の法線方向中心軸を含み対向する一組の
外周辺に平行な面からの距離に従って密度が高くなるよ
うに、すなわち図中のX軸方向に関して誘電体部材13
の中心から基板周辺部へ向うほど空間的密度が高くな
り、Y軸方向については密度が変化しないように分布が
形成されている。このように、X軸方向においてのみ誘
電体部材中心から基板周辺部へ向かって連続的に空間的
密度が高くなるように、貫通孔2の分布を形成すること
により、誘電体レンズ14,15は、それぞれ単体でX
軸に平行な電磁波の束(光束)に対しては集波作用(集
光作用)を有し、Y軸に平行な電磁波の束(光束)に対
しては集波作用(集光作用)を持たないシリンドリカル
レンズとして作用する。
【0035】そして、所定間隔で平行に配置された誘電
体レンズ14,15は、少なくとも一方が回動可能に構
成され、二つの誘電体レンズ14,15の相対的角度を
変化できるようになっている。例えば、上側の誘電体レ
ンズ14のみを機械的に回動可能とする。この場合、回
転軸は、法線方向3に平行であり、誘電体レンズ14に
入射した電磁波が有効に誘電体レンズ15に入射するよ
うに、誘電体レンズ14,15の重なる面積が常に最大
となるようにこれらの誘電体部材13の中心軸の周りに
回動可能に設定する。
【0036】次に、図4及び図5を参照して第2実施形
態における作用について説明する。図4及び図5は第2
実施形態の誘電体レンズアンテナの作用を説明するため
の斜視図である。図4及び図5において、符号16は誘
電体レンズ14又は15の回転方向を示しており、ま
た、図4には誘電体レンズ14又は15単体におけるビ
ーム形状17が示され、図5には誘電体レンズ14と1
5を相対的角度90度で組み合わせたときのビーム形状
18が示されている。
【0037】誘電体レンズ14に対して法線方向3に電
磁波を入射すると、図4において一点鎖線で表したよう
なビーム形状17となる。次に、図3に示したように同
型の回転可能な誘電体レンズ15を誘電体レンズ14に
対して所定間隔をもって平行に配置する。法線方向3か
ら見て貫通孔2の分布が二つの誘電体レンズ14,15
におい全くて等しい場合、すなわち誘電体レンズ14,
15の相対的角度が0度の場合は、図4に示した誘電体
レンズ14単体の場合と同様のX軸方向のみに集束する
ビーム形状17となる。この場合、X軸方向にのみ誘電
率の空間的分布が形成され、Y軸に平行な電磁波の束に
対して集波作用がないため、低利得アンテナとなる。
【0038】一方、図5に示したように、図3の状態か
ら誘電体レンズ15を誘電体レンズ14に対して回転方
向16に90度回転させ、相対的角度90度で重なるよ
うに配置した場合は、X軸とY軸両方向に集束するビー
ム形状18となる。この場合、X軸とY軸両方向に誘電
率の空間的分布が形成され、X軸に平行な電磁波の束と
Y軸に平行な電磁波の束に対してそれぞれ集波作用が得
られるため、高利得アンテナとなる。
【0039】このように本実施形態によれば、四角形の
平板状の単一誘電体材料からなる誘電体部材にこの誘電
体部材の一方向において中心からの距離に従って空間的
密度が高くなるように貫通孔を設けることによって、誘
電体が存在しない複数の小領域を非等方的に分布させ、
誘電率の空間的分布を形成することができる。また、こ
の誘電体部材を二枚用いて所定距離をもって離間して配
置し、相対的に回動可能に構成することにより、製造が
容易な平板状の単一誘電体材料からなる高周波基板によ
って可変利得型の誘電体レンズアンテナを低コストで容
易に構成することができる。
【0040】なお、上記実施形態においては、誘電体材
料として高抵抗シリコン、誘電体セラミックを用いた例
を説明したが、その他の誘電体材料であっても同様に適
用して構成可能である。
【0041】また、上記実施形態の誘電体レンズアンテ
ナは、送受信機等の通信装置、速度及び位置検出装置に
適用して構成することができる。これにより、光波やミ
リ波/マイクロ帯域の電磁波に関する指向特性の向上を
図ることが可能であり、また、指向特性の所定値への設
定を容易かつ確実に実施することができる。さらに、低
コストの誘電体レンズアンテナによってこれらの装置を
安価に構成できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
一誘電体材料からなる誘電体部材において誘電率に空間
分布を持たせることができ、板状の誘電体レンズアンテ
ナを低コストで容易に、しかも少ない個体差で構成する
ことが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る平板誘電体レンズ
アンテナの構成を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の誘電体レンズアンテナの作用を
説明するための断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る誘電体レンズアン
テナの構成を示す斜視図である。
【図4】第2実施形態の誘電体レンズアンテナの作用を
説明するための斜視図である。
【図5】第2実施形態の誘電体レンズアンテナの作用を
説明するための斜視図である。
【図6】従来の板状誘電体レンズアンテナの構成例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1,13 誘電体部材 2 貫通孔 4,5,6,7 電磁波の伝播方向 8 焦点 9,10 中心軸上の点 11,12 中心軸外の点 14,15 誘電体レンズ 17 ビーム形状(低利得) 18 ビーム形状(高利得)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 和晃 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 5J020 AA02 BB01 CA04 CA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一誘電体材料からなる誘電体部材にお
    いて、誘電体の存在しない小領域を多数個この誘電体部
    材内部に非等方的に分布させることによって、誘電率に
    空間的分布を形成したことを特徴とする高周波基板。
  2. 【請求項2】 単一誘電体材料からなる平板状の誘電体
    部材を高抵抗シリコンにより作製する工程と、前記誘電
    体部材に誘電体の存在しない小領域を多数個形成して非
    等方的に分布させる工程とを含むことを特徴とする高周
    波基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 単一誘電体材料からなる平板状の誘電体
    部材を、誘電体粉末を含む樹脂成形物を加圧焼成処理す
    ることにより形成した誘電体セラミックにより作製する
    工程と、前記加圧焼成処理前に前記誘電体部材に誘電体
    の存在しない小領域を多数個加工形成して非等方的に分
    布させる工程とを含むことを特徴とする高周波基板の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 単一誘電体材料からなる誘電体部材にお
    いて誘電体の存在しない小領域を多数個この誘電体部材
    内部に非等方的に分布させた高周波基板を用いた誘電体
    レンズアンテナであって、 前記誘電体の存在しない小領域として前記誘電体部材の
    法線方向に平行に形成した貫通孔を備え、前記貫通孔は
    前記誘電体部材の中心からの距離に従って密度が高くな
    る分布を有しており、前記貫通孔の分布により生じる誘
    電率の空間的分布によって通過する電磁波を集束させる
    ことを特徴とする誘電体レンズアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記誘電体部材は円形板状の部材からな
    り、前記貫通孔の分布は、前記誘電体部材の法線方向中
    心軸から外周部に向かって距離が長くなるに従って連続
    的に密度が高くなるような分布であることを特徴とする
    請求項4に記載の誘電体レンズアンテナ。
  6. 【請求項6】 前記誘電体部材は方形板状の部材からな
    り、前記貫通孔の分布は、前記誘電体部材の法線方向中
    心軸を含み対向する一組の外周辺に平行な面からの距離
    に従って連続的に密度が高くなるような分布であること
    を特徴とする請求項4に記載の誘電体レンズアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記方形板状の誘電体部材を二つ有し、
    これらの誘電体部材は所定距離をもって離間して配置さ
    れ、前記法線方向中心軸を中心として二つの誘電体部材
    の相対的角度が可変するように回動可能であることを特
    徴とする請求項6に記載の誘電体レンズアンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれかに記載の誘
    電体レンズアンテナを有してなる通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし7のいずれかに記載の誘
    電体レンズアンテナを有してなる速度及び位置検出装
    置。
JP25577699A 1999-09-09 1999-09-09 高周波基板及び誘電体レンズアンテナ、並びにその製造方法 Pending JP2001085936A (ja)

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