JP2001085925A - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システムInfo
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Abstract
め、安価で小型なシステムを構築すること。 【解決手段】 可変指向性アレーアンテナをもつ無線基
地局と、制御局の間をROFで伝送するシステムにおい
て、アレーアンテナの各素子の信号を周波数の異なる複
数の信号に周波数変換し、さらにこれらの複数の信号と
一定の周波数だけはなれた参照信号を多重して、同一の
光ファイバで伝送する無線通信システムを提案する。本
発明により、電気―光変換器及び光―電気変換器が削減
でき、無線基地局側の構成が大幅に簡素化されるため、
安価で小型なシステムを構築できる。また、本構成で
は、すべての信号を1本の光ファイバを用いて伝送する
ため、伝送途中の各光ファイバの伸縮による相対的な位
相変動がなくなる。
Description
可変指向性アレーアンテナの各素子の信号を、光ファイ
バで伝送する無線通信システムに関する。
ence Transport System)に代表
される移動通信の無線基地局を光ファイバで制御局に収
容するRadio on Fiber (ROF)技術
が注目されている。光ファイバに無線信号をそのまま光
伝送させることにより、変復調器及び制御器等は制御局
に一括収容し、無線基地局の構成を簡単化して小型化す
る。そのため、多数の無線基地局を道路沿い、地下街、
トンネル等に配置することが可能となる。
迫、あるいは干渉波等の問題を解決するべく、アダプテ
ィブアンテナが注目されている。アダプティブアンテナ
は、アレーアンテナを備え、各アンテナ素子に給電する
電気信号によってアレーアンテナの指向性が変化する可
変指向性アンテナである。無線基地局から端末局へ通信
では、無線基地局から送信する無線信号の放射パターン
を信号演算回路により導出し、端末局の移動及び位置に
合わせて適応的にアンテナの指向性を変え、端末局から
無線基地局への通信では、無線基地局で受信した信号か
らビーム形成回路により所望の信号を導出する。
する無線基地局に適用する方法として、図8に概念図で
示すように、1つのアンテナに1本の光ファイバを割り
当てる手法がある。ここで、移動通信で考えられている
アンテナブランチ数は、通常4〜8本である。この場
合、無線基地局と制御局では、電気―光変換器及び光―
電気変換器が、ブランチ数組み必要となり、構成規模が
大きくなる問題がある。図8は、制御局から伝送した信
号を無線基地局から送信する場合の構成であるが、無線
基地局で受信した信号を制御局に伝送する場合も同様で
ある。ROFを適用する目的の1つは、無線基地局のを
小型化することであるが、アダプティブアンテナを組み
込むことで、制御局、無線基地局に複数の光−電気/電
気−光変換器を必要となるため、装置が複雑となりコス
トが上昇する。また、このような構成では、各ブランチ
においてそれぞれ異なる光ファイバを用いているため、
光ファイバの伸縮により伝送途中における各ブランチ間
の相対的な位相差が、それぞれ独立に常に変動してしま
うという問題がある。
をROFで収容する手段として、1つのアンテナに1本
の光ファイバを割り当てる手法が取られている。移動通
信で考えられているアンテナブランチ数は、通常、4〜
8本である。無線基地局と制御局では、電気―光変換器
及び光―電気変換器がブランチ数組み必要となり、構造
が複雑となりコストが上昇するという問題がある。ま
た、個々の光ファイバの伸縮により、伝送途中でビーム
形成のための相対的な位相情報が変動してしまうという
問題がある。
に本発明においては、可変指向性アレーアンテナをもつ
無線基地局と、制御局の間をROFで伝送するシステム
において、アレーアンテナの各素子の信号を周波数の異
なる複数の信号に周波数変換し、さらにこれらの複数の
信号と一定の周波数だけはなれた参照信号を多重して、
同一の光ファイバで伝送する無線通信システムを提案す
る。本発明により、電気―光変換器及び光―電気変換器
が削減でき、無線基地局側の構成が大幅に簡素化される
ため、安価で小型なシステムを構築できる。また、本構
成では、すべての信号を1本の光ファイバを用いて伝送
するため、伝送途中の各光ファイバの伸縮による相対的
な位相変動がなくなる。
の第1の実施例に係る無線通信システムの構成を示す図
である。図中に左側の破線で囲んである部分が制御局、
右側が無線基地局である。ここでは、無線基地局から放
射する信号の指向性の制御を制御局で行う方法について
説明する。また、アンテナ素子の数をn素子とするが、
図では1、2およびnのブランチのみを示している。ま
た通信媒体としては光ファイバを用いる。
IFのIF信号である。IF信号は102の分配器でア
ンテナ素子数と同じ数(n)に分配され、それぞれ重み
付け回路1041、1042〜104nによって振幅お
よび位相の両方もしくはどちらか一方の変化(W1、W
2〜Wn)をうける。振幅および(もしくは)位相の変
化量は、所望のアンテナ指向性が得られるように信号演
算回路103で計算される。これらの信号は周波数多重
するために、それぞれ異なる周波数に変換される。10
81、1082〜108nはそれぞれ異なる周波数
f1、f2〜fnの局部発信信号を発生する発振器でこ
れらの局部発信信号と重み付けされたIF信号は、10
51、1052〜105nで示すミキサで混合された
後、1061、1062〜106nで示すフィルタによ
って、周波数f1+fIF、f2+fI F〜fn+f
IFで示される和の周波数成分(もしくは周波数f1−
fIF、f 2−fIF〜fn−fIFで示される差の周
波数)成分のみを取り出すことによって、異なる周波数
に変換される。以降は和の周波数成分のみを取り出した
ものとして説明する。これらの信号は107によって多
重される。ここで、1081、1082〜108nから
出力された信号の一部は、分岐回路1091、1092
〜109nで分岐され、ミキサに入力されずそのまま1
07に入力され、他の周波数成分と多重される。多重さ
れた信号を周波数軸でみると、たとえば110に示すよ
うな間隔で並んでいる。周波数軸上の信号の配列はたと
えば図3に示すような間隔で並んでいても構わない。こ
れらの信号を111で電気−光変換(E/O変換)して
112の光ファイバで伝送する。電気−光変換器として
は、内部変調器をもつレーザー光源などを用いる。伝送
された信号を113で光−電気変換(O/E変換)す
る。光−電気変換器としてはフォトダイオードなどを用
いる。光−電気変換された信号は110で示す信号と同
じになる。光−電気変換された信号は114で2つに分
けられ、それぞれ115および116に示すn分配回路
でn分配される。114、115、116のかわりに、
図2の201で示すような2n分配回路を用いた場合で
もその後の信号処理は同じである。115で分配された
信号は帯域通過フィルタ1241、1242〜124n
でそれぞれf1+fIF、f2+fIF〜fn+fIF
の周波数成分のみを抽出され、1181、1182〜1
18nで示されるミキサの一方の入力端子に入力され
る。一方116で分配された信号は、1171、117
2〜117nで示される帯域通過フィルタによって、そ
れぞれf1、f2〜fnの周波数成分のみを抽出され、
それぞれ1181、1182〜118nで示されるミキ
サのもう一方の入力端子に入力される。ミキサで出力さ
れた信号を1191、1192〜119nで示される帯
域通過フィルタを通し、fIFの周波数成分を取り出
す。ここで1191から出力される信号は1141で重
み付けされたIF信号が得られ、以下同様に1192か
ら出力される信号は1142で重み付けされたIF信
号、119nから出力される信号は114nで重み付け
されたIF信号が得られる。これらのIF信号は、発振
器120、ミキサ1121、1122〜112nおよび
帯域通過フィルタ1221、1222〜122nによっ
てfRFに周波数変換され、アレーアンテナの各素子1
231、1232〜123nによって空間に放射され
る。ここで、アンテナから放射されるビームの指向性
は、1041、1042〜104nの重みづけ回路で与
えた振幅、位相により形成される。実際には各コンポー
ネントのばらつきなどで、得られたIF信号の振幅およ
び位相は、必ずしも1041、1042〜104nで与
えた振幅および位相とは異なる値となるが、この問題に
ついては、あらかじめキャリブレーションを行なって各
ブランチにおける較正値を得ておき、1041、104
2〜104nで重みを与える際にこれらの較正値を含ん
だ値を与えることにより、制御局においてアンテナに給
電される振幅および(もしくは)位相を制御可能であ
る。
気−光変換器および無線基地局の光−電気変換器が大幅
に削減できる。また、すべての信号を周波数多重して同
一の光ファイバで送ることにより、光ファイバの伸縮に
よる各信号の相対的な位相の変動を抑圧できる。 (第2の実施例)図4は、本発明の第2の実施例に係る
無線通信システムの構成を示す図である。図中に左側の
破線で囲んである部分が制御局、右側が無線基地局であ
る。第1の実施例と同様に、無線基地局から放射する信
号の指向性の制御を制御局で行う方法について説明す
る。アンテナ素子の数をn素子とするが、図では1、2
およびnのブランチのみを示している。また通信媒体と
しては光ファイバを用いる。
と共通する部分が多いため、第1の実施例との差分につ
いて説明する。フィルタやO/E、E/O変換器などの
帯域が十分にとれる場合、制御局において401で示す
無線周波数fRFのRF信号を周波数変換して送る方法
であってもかまわない。この場合、制御局の構成は図1
と同じである。したがって407で多重された信号は、
410に示すように並んでいる。これらを411で電気
−光変換し、412の光ファイバで送り、413で光−
電気変換して電気信号に戻すと、光−電気変換された信
号は410で示す信号と同じになる。この信号を415
で2n分配する。このうちn個の信号は、4241、4
242〜424nで示される帯域通過フィルタによっ
て、それぞれf1+fRF、f2+fRF〜fn+f
RFの周波数成分のみを抽出され、それぞれ4181、
4182〜418nに示すミキサの一方の入力端子に入
力される。残りのn個の信号は、4171、4172〜
417nで示される帯域通過フィルタによって、それぞ
れf1、f2〜fnの周波数成分のみを抽出され、それ
ぞれ4181、4182〜418nで示されるミキサの
もう一方の入力端子に入力される。ミキサで出力された
信号を4191、4192〜419nで示される帯域通
過フィルタを通し、fRFの周波数成分を取り出す。こ
の信号は、制御局において、4041、4042〜40
4nで与えられた振幅、位相を持っているため、アンテ
ナから放射されるRF信号の指向性は、この振幅、位相
情報に従って形成される。
て、IF信号からRF信号への周波数変換がなくなるた
め、第1の実施例に比べ、さらに構造が簡単になる。 (第3の実施例)図5は、本発明の第3の実施例に係る
無線通信システムの構成を示す図である。図中に左側の
破線で囲んである部分が制御局、右側が無線基地局であ
る。本実施例は、無線基地局で受信した信号を制御局に
伝送し、制御局でビーム形成を行なうための信号を得る
方法について説明する。アンテナ素子の数をn素子とす
るが、図では1、2およびnのブランチのみを示してい
る。また通信媒体としては光ファイバを用いる。
ンテナの各素子で、ここで受信されたRF信号は、ミキ
サ5031、5032〜503nにおいて発振器502
からのfRF−IFの周波数の信号と混合され、帯域通
過フィルタ5041、5042〜504nにより差周波
数fIFのみを得ることで周波数変換され、IF信号と
なる。これらの信号は周波数多重するために、それぞれ
異なる周波数に変換される。5061、5062〜50
6nはそれぞれ異なる周波数f1、f2〜fnの局部発
信信号を発生する発振器で、これらの局部発信信号とア
ンテナで受信し周波数変換された周波数fIFのIF信
号は、5051、5052〜505nで示すミキサで混
合された後、5081、5082〜508nで示すフィ
ルタによって、和の周波数(もしくは差の周波数)成分
のみを取り出すことによって、異なる周波数に変換され
る。これらの信号は509によって多重される。ここ
で、5061、5062〜506nから出力された信号
の一部は、分岐回路5071、5072〜507nで分
岐され、ミキサに入力されずそのまま509に入力さ
れ、他の周波数成分と多重される。多重された信号を周
波数軸でみると、たとえば図1の110に示すような間
隔、あるいは図3に示すような間隔で並んでいる。これ
らの信号を510で電気−光変換(E/O変換)して5
11の光ファイバで伝送する。伝送された信号を512
で光−電気変換(O/E変換)する。光−電気変換され
た信号は513で2つに分けられ、それぞれ514およ
び515に示すn分配回路でn分配される。514で分
配された信号は5201、5202〜520nで示され
る帯域通過フィルタによって、それぞれf1+fIF、
f2+fIF〜fn+fIFの周波数成分のみを抽出さ
れ、それぞれ5171、5172〜517nで示される
ミキサの一方の入力端子に入力される。一方515で分
配された信号は、5161、5162〜516nで示さ
れる帯域通過フィルタによって、それぞれf1、f2〜
fnの周波数成分のみを抽出され、それぞれ5171、
5172〜517nで示されるミキサのもう一方の入力
端子に入力される。ミキサで出力された信号を518
1、5182〜518nで示される帯域通過フィルタを
通し、fIFの周波数成分を取り出す。ここで5181
から出力されるIF信号は5041から出力されるIF
信号が得られ、以下同様に5182から出力される信号
は5042から出力されるIF信号、518nから出力
される信号は504nから出力されるIF信号が得られ
る。すなわちこれらのIF信号は、各アンテナ素子50
11、5012〜501nで受信した各信号を周波数変
換した信号となっている。これらのIF信号をビーム形
成回路519で信号処理をすれば、所望の信号が得られ
る。実際には各コンポーネントのばらつきや周波数によ
る位相差などで、ビーム形成回路519に入力されるI
F信号の振幅および位相は、必ずしもアンテナ501
1、5012〜501nで受信した振幅および位相とは
異なる値となるが、この問題については、あらかじめキ
ャリブレーションを行なって各ブランチにおける較正値
を得ておき、ビーム形成回路519で信号処理を行なう
際に補正することで、制御局においてアンテナ受信信号
を信号処理できる。
の電気−光変換器および制御局の光−電気変換器が大幅
に削減できる。また、すべての信号を周波数多重して同
一の光ファイバで送ることにより、光ファイバの伸縮に
よる各信号の相対的な位相の変動を抑圧できる。
様、各コンポーネントの周波数帯域が十分であれば、5
02、5031〜503n、5041〜504nなどに
よってアンテナ受信信号である周波数fRFの信号を中
間周波数fIFに変換することなく伝送可能であり、無
線基地局の構成がさらに簡単になる。 (第4の実施例)図6は、本発明の第4の実施例に係る
無線通信システムの構成を示す図である。図中に左側の
破線で囲んである部分が制御局、右側が無線基地局であ
る。本実施例は、アンテナ送信信号および受信信号の両
方を、制御局で信号処理するための方法について説明す
る。アンテナ素子の数をn素子とするが、図では1、2
およびnのブランチのみを示している。また通信媒体と
しては光ファイバを用いる。
IFをもつのIF信号である。この信号は、図1に示す
第1の実施例の制御局側の構成と全く同じ手順で信号処
理され、612で示す光ファイバによって、無線基地局
に伝送される。伝送された光信号は、光−電気変換器6
13で電気信号に変換され2n分配器615で2n分岐
される。このうちn個のブランチは、6501、650
2〜650nで示される帯域通過フィルタでぞれf1+
fIF、f2+fIF〜fn+fIFの周波数成分のみ
を抽出された後、ミキサ6181、6182〜618n
の一方の入力端子に入力する。残るn個のブランチは6
161、6162〜616nで示される帯域通過フィル
タでぞれf1、f2〜fnの周波数成分のみを抽出され
た後、一部が6171、6172〜617nで分岐して
一方はミキサ6181、6182〜618nのもう一方
の入力端子に入力する。混合された信号から、帯域通過
フィルタ6181、6182〜618nにより周波数f
IFのIF信号のみを抽出し発振器620、ミキサ62
11、6212〜621n、帯域通過フィルタ622
1、6222〜622nによって周波数変換され、アン
テナから放射する周波数fRFのRF信号を得る。RF
信号はサーキュレータ6231、6232〜623nを
介してアンテナ素子6241、6242〜624nに給
電され、空間に放射される。
24nで受信したRF信号は、サーキュレータ623
1、6232〜623nを介して6251、6252〜
625nで示されるミキサの一方の入力端子にそれぞれ
入力する。これらのRF信号は、発振器620、ミキサ
6251、6252〜625n、帯域通過フィルタ62
61、6262〜626nによって中間周波数fIFの
IF信号に周波数変換される。これらのIF信号は周波
数多重するために、それぞれ異なる周波数に変換される
ため、6291、6292〜629nで示すミキサの一
方の入力端子に入力される。ここで分岐回路6171、
6172〜617nで分岐したもう一方の信号は、それ
ぞれ異なる周波数f1、f2〜fnの信号である。これ
らの信号は6291、6292〜629nで示すミキサ
のもう一方の入力端子に入力される。ミキサで混合され
た信号は、6301、6302〜630nで示すフィル
タによって、和の周波数(もしくは差の周波数)成分の
みを取り出すことによって、異なる周波数に変換され
る。周波数変換された信号は、640に示す多重化回路
に入力する。ここで、分岐回路6171、6172〜6
17nで分岐したそれぞれ異なる周波数f1、f2〜f
nの信号の一部は、さらに分岐回路6281、6282
〜628nで分岐され、ミキサに入力されずそのまま6
40に入力され、他の周波数成分と多重される。多重し
た信号は、電気−光変換器641で光信号に変換され光
ファイバ642により無線基地局から制御局に伝送され
る。伝送された信号は、図5に示す第3の実施例の制御
局側の信号処理と同様の手順により信号処理され、64
8に示すビーム形成回路より、所望のアンテナ受信信号
を得る。
のアンテナから放射されるRF信号の指向性制御と、無
線基地局のアンテナで受信したRF信号の信号処理の両
方が制御局側で可能となる。またこの構成では、無線基
地局側の周波数f1、f2〜fnの発振器を省略できる
ため、無線基地局の構成が簡単になり、小型化等に有利
である。 (第5の実施例)図7は、本発明の第5の実施例に係る
無線通信システムの構成を示す図である。図中に左側の
破線で囲んである部分が制御局、右側が無線基地局であ
る。本実施例は、アンテナ送信信号および受信信号をそ
れぞれ制御局で信号処理するための方法について説明す
る。アンテナ素子の数をn素子とするが、図では1、2
およびnのブランチのみを示している。また通信媒体と
しては光ファイバを用いる。
(制御局→無線基地局)の構成は、第4の実施例と共通
全く同じため、受信側(無線基地局→制御局)の構成の
み説明する。アレーアンテナの各素子7241、724
2〜724nで受信したRF信号は、サーキュレータを
介してミキサ7251、7252〜725nの一方の入
力端子にそれぞれ入力する。これらのRF信号は、発振
器720、ミキサ7251、7252〜725n、帯域
通過フィルタ7261、7262〜726nによって中
間周波数fIFのIF信号に周波数変換される。これら
のIF信号は周波数多重するために、それぞれ異なる周
波数に変換されるため、7291、7292〜729n
で示すミキサの一方の入力端子に入力される。分岐回路
7171、7172〜717nから分岐した信号はそれ
ぞれ異なる周波数f1、f2〜f nの信号で、それぞれ
7291、7292〜729nで示すミキサのもう一方
の入力端子に入力される。ミキサで混合された信号は、
7301、7302〜730nで示すフィルタによっ
て、和の周波数(もしくは差の周波数)成分のみを取り
出すことによって、異なる周波数に変換される。周波数
変換された信号は、740に示す多重化回路に入力す
る。多重された信号は、741で電気−光変換され、光
ファイバ742で制御局に伝送され、743で光−電気
変換される。光−電気変換された信号は、n分配器74
4でn分配され、7491、7492〜749nで示さ
れる帯域通過フィルタでぞれf1+fIF、f2+f
IF〜fn+fIFの周波数成分のみを抽出された後、
それぞれミキサ7461、7462〜746nの一方の
入力端子に入力する。ミキサ7461、7462〜74
6nのもう一方の入力端子には、送信側の周波数変換で
用いた周波数f1、f2〜fnの局部発信信号を発生す
る発振器7081、7082〜708nの局部発信信号
を入力する。ミキサ7461、7462〜746nから
出力した信号は、帯域通過フィルタ7471、7472
〜747nによって中間周波数fIFのIF信号のみ取
り出される。ここで7471から得られる信号は、72
41で示すアンテナ素子で受信した信号を周波数変換し
た信号に対応しており、同様に、7472から得られる
信号は、7242で示すアンテナ素子で受信した信号に
対応し、747nから得られる信号は、724nで示す
アンテナ素子で受信した信号に対応している。これらの
信号をビーム形成回路748で信号処理をすることで所
望の信号が取り出せる。
第4の実施例に比べ、アンテナ受信信号を無線基地局か
ら制御局への信号伝送の際に必要なコンポーネントをさ
らに削減可能であり、制御局および無線基地局の構成が
簡単になり、小型化等に有利である。ただし本構成の場
合には、受信側についてはf1、f2〜fnの局部発信
信号は光ファイバ742を通らないため、この分の遅延
差分をビーム形成回路748において補正をする必要が
ある。これついては、あらかじめキャリブレーションを
行なって各ブランチにおける較正値を得、それに基づい
てビーム形成回路内で補正を行なえば良い。
および無線基地局の電気−光変換器/電気−光変換器の
数を大幅に低減可能である。従って無線基地局が小型で
かつ低価格で構成できる。このため無線基地局の数を増
やし、通信エリアを拡大できる。
べての信号を1本の光ファイバを用いて伝送するため、
伝送途中の各光ファイバの伸縮による相対的な位相変動
がなくなる。このためシステムの動作が安定する。
つの制御局が複数の無線基地局を収容している場合に、
光分岐/合成回路、ファイバーアンプなどの数が少なく
てすむため、システム全体のコストを削減できる。
図。
分配器 103…信号演算回路 1041、1042、104n、4041、4042、
404n…重み付け回路 1051、1052、105n、1181、1182、
118n、1211、1212、121n、4181、
4182、418n、5031、5032、503n、
5051、5052、505n5171、5172、5
17n、6181、6182、618n、6211、6
212、621n、6251、6252、625n、6
291、6292、629n、6461、6462、6
46n、7251、7252、725n、7291、7
292、729n、7461、7462、746n…ミ
キサ 1061、1062、106n、1171、1172、
117n、1191、1192、119n、1221、
1222、122n、1241、1242、124n、
4171、4172、417n、4191、4192、
419n、5041、5042、504n、5081、
5082、508n、5161、5162、516n、
5181、5182、518n、520n、5201、
5202、520n、6161、6162、616n、
6191、6192、619n、6221、6222、
622n、6261、6262、626n、6301、
6302、630n、6451、6452、645n、
6471、6472、647n、6491、6492、
649n、6501、6502、650n、7261、
7262、726n、7301、7302、730n、
7471、7472、747n、7491、7492、
749n…帯域通過フィルタ 107、407、509、640、740…多重化回路 1081、1082、108n、120、502、50
61、5062、506n、620、7081、708
2、708n、720…発振器 1091、1092、109n、114、5071、5
072、5073、513、6171、6172、61
7n、6281、6282 628n、7171、71
72、717n…分岐回路 110、410…周波数マップ 111、411、510、641、741…電気−光変
換器 112、412、511、612、642、742…光
ファイバ 113、413、512、613、643、743…電
気−光変換器 1231、1232、123n、4231、4232、
423n、5011、5012、501n、6241、
6242、642n、7241、7242、724n…
アンテナ素子 201、415、615、644…2n分配器 401…RF信号 519、648、748…ビーム形成回路 6231、6232、623n、6231、7232、
723n…サーキュレータ
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のアンテナ素子に給電する電気信号
によって指向性が変化する可変指向性アレーアンテナを
備えた無線基地局と、前記可変指向性アレーアンテナの
放射パターンを導出する信号演算回路を備えた制御局を
備え、前記無線基地局と前記制御局を通信媒体で接続
し、前記複数のアンテナ素子に給電する電気信号を前記
制御局から前記通信媒体により前記無線基地局に伝送さ
れることを特徴とする無線通信システムにおいて、前記
通信媒体を伝送する信号は、前記複数のアンテナ素子に
給電する電気信号をそれぞれ周波数の異なる複数の局部
発信信号により異なる周波数に周波数変換した電気信号
と、前記局部発信信号とを多重した信号であることを特
徴とする無線通信システム。 - 【請求項2】 複数のアンテナ素子を含むアレーアンテ
ナを備えた無線基地局と、前記可変指向性アレーアンテ
ナの受信信号から所望の信号を導出するビーム形成回路
を備えた制御局を備え、前記無線基地局と前記制御局を
通信媒体で接続し、前記複数のアンテナ素子で受信した
電気信号を前記無線基地局から前記通信媒体により前記
制御局に伝送されることを特徴とする無線通信システム
において、前記通信媒体を伝送する信号は、前記複数の
アンテナ素子で受信した電気信号をそれぞれ周波数の異
なる複数の局部発信信号に異なる周波数に周波数変換し
た電気信号と、前記局部発信信号とを多重した信号であ
ることを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項3】 請求項1および2記載の無線通信システ
ムにおいて、前記無線基地局と前記制御局を接続する通
信媒体は光ファイバであることを特徴とする請求項1お
よび2記載の無線通信システム。
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