JP6502218B2 - 送受信モジュールおよびアクティブフェーズドアレーアンテナ - Google Patents

送受信モジュールおよびアクティブフェーズドアレーアンテナ Download PDF

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Description

本発明は、送受信モジュールおよびアクティブフェーズドアレーアンテナに関し、特にレーダおよび通信装置に含まれるアクティブフェーズドアレイアンテナの構成品として用いられる送受信モジュールおよびそのような送受信モジュールを備えるアクティブフェーズドアレーアンテナに関する。
複数のアンテナ素子をアレイ状に配列したアクティブフェーズドアレイアンテナが知られている。アクティブフェーズドアレイアンテナの一形式であるディジタルビームフォーミング型のアクティブフェーズドアレイアンテナにおいては、各々のアンテナ素子に取り付けられた送受信モジュールによって、各々のアンテナ素子から放射される電波の周波数および位相を制御する。これによって、複数の方向に同時に電波を放射するマルチビーム、ビーム幅をその用途によって変化させる可変ビーム、または特定の方向に電波を放射しないようにするヌル点を設けたアンテナ放射パターンなどを形成することができる。
ディジタルビームフォーミング型のアクティブフェーズドアレイアンテナにおいては、各送受信モジュールの内部に、周波数変換を行うためのアップミクサおよびダウンミクサと、アナログの無線信号とデジタル信号との間の変換を実行するADC(Analog to Digital Converter)およびDAC(Digital to Analog Converter)が設けられている。(たとえば、特許文献1を参照)。
DACによって、アレイアンテナとしてのパターン形成に必要な振幅および位相を有する信号が生成される。この信号が、アップミクサによって局部発振信号と混合されることによってアップコンバートされて、アンテナ素子を通じて出力される。複数のアンテナ素子から出力された信号が空間合成されることで、所望のアンテナパターンが形成される。また、アンテナ素子で受信した無線信号が送受信モジュール内のダウンミクサによって局部発振信号と混合されることによってダウンコンバートされる。ダウンコンバートされた信号が、ADCによってサンプリングされることによって所望のデジタルデータを得ることができる。
特許第2916391号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなアクティブフェーズドアレイアンテナにおいては、複数の送受信モジュール間でアップミクサおよびダウンミクサに入力する局部発振信号を同期させる必要があるため、外部から複数の送受信モジュール内のアップミクサおよびダウンミクサへ同期した局部発振信号を送る必要がある。さらに、各送受信モジュール内部のADCおよびDACも、変換処理のためにサンプリングクロックが必要である。このサンプリングクロックも複数の送受信モジュール間で同期している必要がある。
局部発振信号は、通常、アップミクサおよびダウンミクサにおいて適切な周波数の信号が使用され、サンプリングクロックも、通常、ADCおよびDACにおいて適切な周波数の信号が使用されるため、局部発振信号とサンプリングクロックは、非同期の信号となる。その結果、各送受信モジュール内部で、局部発振信号とサンプリングクロックの間で干渉が発生し、スプリアスが発生する。
このようなスプリアスの発生を抑制するためには、各送受信モジュール内部で、局部発振信号を伝送する信号線およびサンプリングクロックを伝送する信号線の間のアイソレーションを確保する回路または空間的な仕切りを設けなければならず、送受信モジュールの構造上の配慮が必要となる。
それゆえに、本発明の目的は、簡易な構成によって、スプリアスの発生を抑制することができる送受信モジュールおよびそのような送受信モジュールを備えるアクティブフェーズドアレーアンテナを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の送受信モジュールは、アンテナ素子からの受信信号を増幅するための低雑音増幅器と、送信信号を増幅するための高出力増幅器と、外部から入力される基準信号を逓倍した局部発振信号を生成する局部発振器と、基準信号に基づいて、決められた周波数及び位相を有する波形のデジタル値を含むデジタル送信信号をアナログ送信信号に変換するDA変換部と、局部発振信号に基づいて、DA変換部から出力されるアナログ送信信号をRF周波数帯の信号にアップコンバートして、RF周波数帯の送信信号を生成するアップミクサ部と、RF周波数帯の送信信号を増幅する高出力増幅器と、アンテナ素子からのRF周波数帯の受信信号を増幅する低雑音増幅器と、局部発振信号に基づいて、低雑音増幅器から出力されるRF周波数帯の受信信号をダウンコンバートするダウンミクサ部と、基準信号に基づいて、ダウンミクサ部から出力されるアナログ受信信号をサンプリングしてデジタル受信信号に変換するAD変換部とを備える。
本発明によれば、DA変換部、アップミクサ部、ダウンミクサ部、およびAD変換部は、基準信号、または基準信号を逓倍した局部発振信号によって動作する。基準信号と局部発振信号とは、同期した信号となるため、簡易な構成によって、スプリアスの発生を抑制することができる。
従来のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 図1のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。 実施の形態1のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 図3のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。 実施の形態2のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 図5のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。 実施の形態3のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 図7のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。 実施の形態4のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 図9のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。 実施の形態5のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 実施の形態6のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。 図12のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
まず、図1を参照して従来のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成について説明する。
このアクティブフェーズドアレイアンテナは、制御回路90と、N個の送受信モジュール30−1〜30−Nと、N個のアンテナ素子1−1〜1−Nとを備える。
制御回路90は、デジタル信号処理部92と、クロック発振器94と、局部発振器96と、N分配器95と、N分配器97とを備える。
デジタル信号処理部92は、信号線D#i(i=1〜N)を通じて、送受信モジュール30−iへ、デジタル送信信号Siを送信する。
デジタル信号処理部92は、送受信モジュール30−i(i=1〜N)から信号線D#iを通じて、デジタル受信信号Riを受信する。
クロック発振器94は、クロックCLKを出力する。N分配器95は、クロックCLKをN個に分配する。分配されたクロックCLKは、信号線C#i(i=1〜N)を通じて、送受信モジュール30−iへ送られる。
局部発振器96は、局部発振信号LOを出力する。N分配器97は、局部発振信号LOをN個に分配する。分配された局部発振信号LOは、信号線L#i(i=1〜N)を通じて、送受信モジュール30−iへ送られる。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、サーキュレータ2と、高出力増幅器3と、アップミクサ4と、DAC5と、低雑音増幅器7と、ダウンミクサ8と、ADC9とを備える。
アップミクサ4は、局部発振信号LOとDAC5から出力されるIF(Intermediate Frequency)周波数帯の信号(IF送信信号)とを周波数混合して、高出力増幅器3へ出力する。ダウンミクサ8は、局部発振信号と低雑音増幅器7から出力されるRF(Radio Frequency)周波数帯の信号(RF受信信号)とを周波数混合して、ADC9へ出力する。DAC5およびADC9は、クロックCLKをサンプリングクロックとして用いる。
図2は、図1のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
図2において、f(if)は、DAC5から出力されるIF送信信号およびADC9に入力されるIF受信信号の周波数を表わす。f(clk)は、ADC9およびDAC5のサンプリングクロックCLKの周波数を表わす。f(lo)は、局部発振信号LOの周波数を表わす。f(rf)は、アップミクサ4から出力されるRF送信信号およびダウンミクサ8に入力されるRF受信信号の周波数を表わす。ここで、以下の関係がある。
f(rf)=f(if)+f(lo)・・・(1)
f(lo)≠f(clk)・・・(2)
送受信モジュール30−iへ送信された局部発振信号LOとクロックCLKは、非同期の信号であるため、アイソレーションが確保されていない場合に、送受信モジュール30−i内で互いに干渉しあって、波形が変化する。ADC9およびDAC9は、波形が変化したCLKに基づいてサンプリングを行ない、ダウンミクサ8およびアップミクサ4は、波形が変化した局部発振信号LOを用いて周波数混合を行なうことになる。その結果、送信スプリアス(不要波の放射)および受信スプリアス(感度劣化)が発生する。
[実施の形態1]
図3は、実施の形態1のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。
このアクティブフェーズドアレイアンテナは、制御回路50と、N個の送受信モジュール30−1〜30−Nと、N個のアンテナ素子1−1〜1−Nとを備える。
制御回路50は、デジタル信号処理部52と、基準信号発振器54と、N分配器56と、E/O変換部60−1〜60−Nと、E/O変換部61−1〜61−Nと、O/E変換部62−1〜62−Nと、合波器63−1〜63−Nとを備える。
デジタル信号処理部52は、ビームフォーミング処理、符号化、および復号化などの処理を行なう。デジタル信号処理部52は、送受信モジュール30−i(i=1〜N)へのデジタル送信信号SiをE/O変換部61−iへ出力する。E/O変換部61−iは、デジタル送信信号Siを光信号βiに変換して合波器63−iへ出力する。
基準信号発振器54は、IF周波数帯の基準信号REFを出力する。N分配器56は、基準信号REFをN個に分配して、E/O変換部(RoF)60−i(i=1〜N)へ出力する。E/O変換部(RoF)60−iは、RoF(Radio on Fiber)技術を用いて、IF周波数帯の基準信号REFを光信号αiに変換して合波器63−iへ出力する。
合波器63−i(i=1〜N)は、光信号αiと光信号βiとを合波して、合波された光信号γiを光ファイバF#iを通じて、送受信モジュール30−iへ送信する。
O/E変換部62−i(i=1〜N)は、送受信モジュール30−iから光ファイバF#iを通じて、光信号δiを受けて、デジタル受信信号Riに変換して、デジタル信号処理部52へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、サーキュレータ2と、高出力増幅器3と、アップミクサ4と、DAC5と、O/E変換部6と、O/E変換部(RoF)12と、分波器13と、低雑音増幅器7と、ダウンミクサ8と、ADC9と、E/O変換部10と、局部発振器11とを備える。
分波器13は、制御回路50から光ファイバF#iを通じて受信した光信号γiを分波して、光信号αiと光信号βiとを出力する。
O/E変換部6は、光信号βiをデジタル送信信号Siに変換して、DAC5に出力する。
O/E変換部(RoF)12は、光信号αiをIF周波数帯の基準信号REFに変換して、ADC9、DAC5および局部発振器11へ出力する。
DAC5およびADC9は、基準信号REF(CLK)をサンプリングクロックCLKとして用いる。
局部発振器11は、基準信号REFを受けて、基準信号REFの周波数f(ref)のN倍の周波数f(lo)の局部発振信号LOを出力する。
アップミクサ4およびダウンミクサ8は、局部発振信号LOに基づいて、それぞれアップコンパート処理、ダウンコンバート処理を実行する。
サーキュレータ2は、高出力増幅器3から出力される送信信号をアンテナ素子1−iへ出力し、アンテナ素子1−iから出力される受信信号を低雑音増幅器7へ出力する。
高出力増幅器3は、アップミクサ4から出力されるRF送信信号を所望の電力まで増幅する。
低雑音増幅器7は、アンテナ素子1−iから出力されるRF受信信号を増幅する。
アンテナ素子1−iは、送受信モジュール30−iに対応して設けられる。アンテナ素子1−iは、高出力増幅器3が増幅したRF送信信号を空中に放射する。アンテナ素子1−iは、空中の電波を受信して生成したRF受信信号を送受信モジュール30−iの低雑音増幅器7に出力する。
デジタル信号処理部52は、アンテナ素子1−1〜1−Nにより形成される送信ビームの形状を基に生成したデジタル送信信号S1〜SNを送受信モジュール30−1〜30−Nに出力する。デジタル信号処理部52は、アンテナ素子1−1〜1−Nにより受信され送受信モジュール30−1〜30−Nから出力されるデジタル受信信号R1〜RNを合成して受信ビームを形成する。
次に、実施の形態1のアクティブフェーズドアレイアンテナの送信動作について説明する。
デジタル信号処理部52は、送受信モジュール30−i(i=1〜N)へのデジタル送信信号SiをE/O変換部61−iへ出力する。デジタル送信信号Siは、アンテナ素子1−iから出力される送信信号の位相および周波数を有する波形のデジタル値を含む。
E/O変換部61−i(i=1〜N)は、デジタル送信信号Siを光信号βiに変換して合波器63−iへ出力する。
基準信号発振器54は、IF周波数帯の基準信号REFを出力する。N分配器56は、基準信号REFをN個に分配して、E/O変換部(RoF)60−i(i=1〜N)へ出力する。
E/O変換部60−i(i=1〜N)は、IF周波数帯の基準信号REFを光信号αiに変換して合波器63−iへ出力する。
合波器63−i(i=1〜N)は、光信号αiと光信号βiとを合波して、合波された光信号γiを光ファイバF#iを通じて、送受信モジュール30−iへ送信する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内の分波器13は、制御回路50から光ファイバF#iを通じて受信した光信号γiを分波して、光信号αiと光信号βiとを生成し、光信号βiをO/E変換部6へ出力し、光信号αiをO/E変換部(RoF)12へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のO/E変換部6は、光信号βiをデジタル送信信号Siに変換して、DAC5へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のO/E変換部(RoF)12は、光信号αiをIF周波数帯の基準信号REFに変換して、DAC5、ADC9および局部発振器11へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のDAC5は、基準信号REFをサンプリングクロックCLKとして用いて、デジタル送信信号Siに含まれるデジタル値をアナログ信号に変換する。これによって、所望の周波数および位相を有するIF周波数帯の送信信号(IF送信信号)が得られる。サンプリングクロックCLKの周波数は、所望の周波数の4倍程度である。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内の局部発振器11は、基準信号REFを受けて、基準信号REFをN逓倍して得られる局部発振信号LOをアップミクサ4およびダウンミクサ8へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のアップミクサ4は、DAC5から出力されるIF送信信号と、局部発振信号LOとを周波数混合して、RF周波数帯の信号(RF送信信号)を生成する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内の高出力増幅器3は、アップミクサ4から出力されるRF送信信号を所望の電力まで増幅する。
アンテナ素子1−i(i=1〜N)は、サーキュレータ2を経由して高出力増幅器3から送られる送信信号を放射する。
アンテナ素子1−1〜1−nから送信される信号が空間合成されることによって、アクティブフェーズドアレイアンテナ全体として所望のアンテナパターンが形成される。
次に、実施の形態1のアクティブフェーズドアレイアンテナの受信動作について説明する。
基準信号発振器54は、IF周波数帯の基準信号REFを出力する。
N分配器95は、基準信号REFをN個に分配して、E/O変換部(RoF)60−i(i=1〜N)へ出力する。
E/O変換部60−i(i=1〜N)は、IF周波数帯の基準信号REFを光信号αiに変換して合波器63−iへ出力する。
合波器63−i(i=1〜N)は、光信号αiのみからなる光信号γiを光ファイバF#iを通じて、送受信モジュール30−iへ送信する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内の分波器13は、制御回路50から光ファイバF#iを通じて受信した光信号γi(=αi)をO/E変換部(RoF)12へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のO/E変換部(RoF)12は、光信号αiをIF周波数帯の基準信号REFに変換して、DAC5、ADC9および局部発振器11へ出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内の局部発振器11は、基準信号REFを受けて、基準信号REFをN逓倍して得られる局部発振信号LOをダウンミクサ8およびアップミクサ4へ出力する。
アンテナ素子1−i(i=1〜N)に入射されたRF受信信号が、送受信モジュール30−i内のサーキュレータ2を介して、低雑音増幅器7へ送られる。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内の低雑音増幅器7は、入力されたRF受信信号を増幅する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のダウンミクサ8は、低雑音増幅器7から出力されるRF受信信号と、局部発振信号LOとを周波数混合して、IF受信信号を生成する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のADC9は、基準信号REFをサンプリングクロックCLKとして用いて、ダウンミクサ8から出力されるIF受信信号をデジタル受信信号Riに変換して、E/O変換部10に出力する。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のE/O変換部10は、デジタル受信信号Riを光信号γiに変換して、光ファイバF#iを通じて制御回路50へ出力する。
制御回路50内のO/E変換部62−i(i=1〜N)は、光信号γiをデジタル受信信号Riに変換して、デジタル信号処理部52へ出力する。
図4は、図3のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
図4において、f(if)は、DAC5から出力されるIF送信信号およびADC9に入力されるIF受信信号の周波数を表わす。f(clk)は、ADC9およびDAC5のサンプリングクロックCLKの周波数を表わす。f(ref)は、基準信号REFの周波数を表わす。f(lo)は、局部発振信号LOの周波数を表わす。f(rf)は、アップミクサ4から出力されるRF送信信号およびダウンミクサ8に入力されるRF受信信号の周波数を表わす。ここで、以下の関係がある。
f(clk)=f(ref)・・・(3)
f(lo)=N×f(ref)・・・(4)
f(rf)=f(if)+f(lo)・・・(5)
f(clk)≒4×f(if)・・・(6)
ただし、Nは、局部発振器11の逓倍数である。
本実施の形態では、送受信モジュール30−iの内部において、アップミクサ4およびダウンミクサ8で用いられる局部発振信号LOと、DAC5およびADC9で用いられるサンプリングクロックCLKは、同期した信号となるため、図1の従来例のようなスプリアスの発生を抑制することができる。
また、従来例では、図1に示すように、制御回路と送受信モジュール30−i間は、デジタル値を伝送する導体配線D#iと、局部発振信号LOを伝送する導体配線L#i、およびDACおよびADCのサンプリングクロックCLKを伝送する導体配線C#iの3つが必要であった。
これに対して、本実施の形態では、光ファイバF#iを用いた単一の伝送路にデジタル送信信号Siと基準信号REFを重畳させて伝送することによって、アクティブフェーズドアレイアンテナ全体のハードウエア規模を簡素化することができる。
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。図5に示す構成要素のうち、図3の実施の形態1の構成要素と同一の符号を付したものについては、その説明は繰り返さない。
本実施の形態の送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、実施の形態1のDAC5、ADC9、局部発振器11に代えて、DAC5b、ADC9b、局部発振器11bを備える。
局部発振器11bは、基準信号REFを受けて、基準信号REFをN逓倍した信号を局部発振信号LOとしてアップミクサ4およびダウンミクサ8に出力し、サンプリングクロックCLKとしてDAC5b、ADC9bへ出力する。
ADC9bは、基準信号REFがN逓倍された信号をサンプリングクロックCLKとして用いて、IF受信信号をデジタル受信信号Riに変換する。
DAC5bは、基準信号REFがN逓倍された信号をサンプリングクロックCLKとして用いて、デジタル送信信号Siに含まれるデジタル値をアナログ信号に変換する。これによって、所望の周波数および位相を有するIF周波数帯の送信信号(IF送信信号)が得られる。
ADC9bおよびDAC5bとして、実施の形態1のADC9およびDAC5bよりも、高周波のサンプリングクロックで動作することができるものを使用する。
図6は、図5のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
図6において、f(if)は、DAC5bから出力されるIF送信信号およびADC9bに入力されるIF受信信号の周波数を表わす。f(clk)は、ADC9bおよびDAC5bのサンプリングクロックCLKの周波数を表わす。f(ref)は、基準信号REFの周波数を表わす。f(lo)は、局部発振信号LOの周波数を表わす。f(rf)は、アップミクサ4から出力されるRF送信信号およびダウンミクサ8に入力されるRF受信信号の周波数を表わす。ここで、以下の関係がある。
f(clk)=f(lo)=N×f(ref)・・・(7)
f(rf)=f(if)+f(lo)・・・(8)
f(clk)≒4×f(if)・・・(9)
ただし、Nは、局部発振器11bの逓倍数である。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、スプリアスの発生を抑制することができるとともに、アクティブフェーズドアレイアンテナ全体のハードウエア規模を簡素化することができる。さらに、本実施の形態によれば、実施の形態1の場合と比較して、より高い周波数帯域での無線信号の伝送を行うことができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1のDAC5およびADC9をDAC5bおよびADC9bに置き換えたが、これに限定するものではなく、いずれか一方のみを置き換えるものとしてよい。
[実施の形態3]
図7は、実施の形態3のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。
図7に示す構成要素のうち、図5の構成要素と同一の符号を付したものについては、その説明は繰り返さない。
本実施の形態の送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、実施の形態2のアップミクサ4およびダウンミクサ8に代えて、アップミクサ4bおよびダウンミクサ8bを備え、DAC5bおよびADC9bに代えて、DAC5cおよびADC9cを備える。
ADC9cは、基準信号REFがN逓倍された信号をサンプリングクロックCLKとして用いて、IF受信信号をデジタル受信信号Riに変換する。
DAC5cは、基準信号REFがN逓倍された信号をサンプリングクロックCLKとして用いて、デジタル送信信号Siに含まれるデジタル値をアナログ信号に変換する。これによって、所望の周波数および位相を有するIF周波数帯の送信信号(IF送信信号)が得られる。
ADC9cおよびDAC5cとして、実施の形態2のADC9bおよびDAC5bよりも低速のものを使用することができる。
アップミクサ4bおよびダウンミクサ8bは、偶高調波型のミクサである。
アップミクサ4bは、DAC5cから出力されるIF送信信号と、基準信号REFがN逓倍された局部発振信号LOをさらに2逓倍した信号とを周波数混合して、RF送信信号を生成して、高出力増幅器3に出力する。
ダウンミクサ8bは、低雑音増幅器7から出力されるRF受信信号と、基準信号REFがN逓倍された局部発振信号LOをさらに2逓倍した信号とを周波数混合して、IF受信信号を生成して、ADC9へ出力する。
図8は、図7のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
図8において、f(if)は、DAC5cから出力されるIF送信信号およびADC9cに入力されるIF受信信号の周波数を表わす。f(clk)は、ADC9cおよびDAC5cのサンプリングクロックCLKの周波数を表わす。f(ref)は、基準信号REFの周波数を表わす。f(lo)は、局部発振信号LOの周波数を表わす。f(rf)は、アップミクサ4bから出力されるRF送信信号およびダウンミクサ8bに入力されるRF受信信号の周波数を表わす。ここで、以下の関係がある。
f(clk)=f(lo)=N×f(ref)・・・(10)
f(rf)=f(if)+2×f(lo)≒2×f(lo)・・・(11)
f(clk)≒4×f(if)・・・(12)
ただし、Nは、局部発振器11bの逓倍数である。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、スプリアスの発生の抑制することができるとともに、アクティブフェーズドアレイアンテナ全体のハードウエア規模を簡素化、より高い周波数帯域での無線信号の伝送が可能である。
本実施の形態と実施の形態2において、ダウンミクサに入力されるRF受信信号およびアップミクサから出力されるRF送信信号の周波数f(rf)が等しい場合に、本実施の形態のDAC5cおよびADC9cのサンプリングクロックの周波数を実施の形態2のDAC5bおよびADC9bのサンプリングクロックの周波数の約1/2にすることができる。その結果、無線信号の伝送帯域も約1/2とはなるが、DAC5cおよびADC9cとして低速動作、低消費電力、低コストなものを採用することが可能となる。
なお、本実施の形態では、実施の形態2のアップミクサ4、DAC5b、ダウンミクサ8、ADC9bを、アップミクサ4b、DAC9c、ダウンミクサ8b、ADC9cに置き換えたが、これに限定するものではない。アップミクサとDACのみ、またはダウンミクサとADCのみを置き換えるものとしてもよい。
[実施の形態4]
図9は、実施の形態4のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。
図9に示す構成要素のうち、図3の構成要素と同一の符号を付したものについては、その説明は繰り返さない。
本実施の形態では、デジタル信号処理部52は、送受信モジュール30−i(i=1〜N)へのデジタル送信信号SiをE/O変換部61−iへ出力する。デジタル送信信号Siは、アンテナ素子1−iから出力される送信信号の元となるベースバンド送信信号の同相信号および直交信号の波形のデジタル値を含む。
本実施の形態の送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、実施の形態1のDAC5、ADC9、アップミクサ4およびダウンミクサ8に代えて、DAC5d、ADC9d、直交変調器73および直交復調器74を備える。
DAC5dは、IF送信信号ではなく、ベースバンド送信信号を出力する。DAC5dは、基準信号REFをサンプリングクロックCLKとして用いて、デジタル送信信号Siに含まれるデジタル値を表わす同相信号と直交信号の一対のベースバンド送信信号を生成する。
ADC9dには、IF受信信号が入力されるのではなく、ベースバンド受信信号が入力される。ADC9dは、基準信号REFをサンプリングクロックCLKとして用いて、同相信号と直交信号の一対のベースバンド受信信号をデジタル受信信号Riに変換する。
直交変調器73は、局部発振信号LOに基づいて、DAC5dから出力される同相信号と直交信号の一対のベースバンド信号を直交変調してRF周波数帯の送信信号(RF送信信号)を生成する。直交変調器73は、内部に2つのミクサと結合器とを備えている。一方のミクサが同相信号と局部発振信号LOとを周波数混合し、他方のミクサが直交信号と局部発振信号LOとをミクサにより周波数混合し、結合器がそれぞれの周波数混合結果を結合してRF周波数帯の送信信号を生成する。RF送信信号の周波数は、局部発振信号LOの周波数と同じになる。
直交復調器74は、低雑音増幅器7から出力されるRF受信信号と、局部発振信号LOとを周波数混合して、同相信号と直交信号の一対のベースバンド信号を生成する。直交復調器74は、内部に分配器と2つのミクサとを備えている。分配器がRF受信信号を2分配する。一方のミクサが局部発振信号LOと2分配された一方のRF受信信号とを周波数混合して同相信号を生成し、他方のミクサが90度移相された局部発振信号LOと2分配された他方のRF受信信号とを周波数混合して直交信号を生成する。
直交変調器73および直交復調器74として、所望の直交精度を所要の帯域幅で満足するものが実現できるものを用いる。
図10は、図9のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
図10において、f(bb)は、DAC5dから出力されるベースバンド送信信号およびADC9dに入力されるベースバンド受信信号の周波数を表わす。f(clk)は、ADC9dおよびDAC5dのサンプリングクロックCLKの周波数を表わす。f(ref)は、基準信号REFの周波数を表わす。f(lo)は、局部発振信号LOの周波数を表わす。f(rf)は、直交変調器73から出力されるRF送信信号および直交復調器74に入力されるRF受信信号の周波数を表わす。ここで、以下の関係がある。
f(ref)=f(clk)・・・(13)
f(lo)=N×f(ref)・・・(14)
f(rf)≒f(lo)・・・(15)
ただし、Nは、局部発振器11の逓倍数である。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、スプリアスの発生を抑制することができるとともに、アクティブフェーズドアレイアンテナ全体のハードウエア規模を簡素化することができる。
本実施の形態では、送信時には、実施の形態1のアップミクサに代えて、直交変調器を使用するので、実施の形態1のアップミクサ4で発生するようなIF送信信号と局部発振信号LOの周波数混合によるスプリアスが発生しない。
また、受信時にも、実施の形態1のダウンミクサに代えて、直交復調器を用いるので、実施の形態1のダウンミクサで発生するようなイメージレスポンスの問題が発生しない。よって、本実施の形態では、実施の形態1よりも、さらに低スプリアスで有用度の高いアクティブフェーズドアレイアンテナを実現することができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1のアップミクサ、ダウンミクサをそれぞれ直交変調器、直交復調器に置き換えた場合のみを例示しているが、これに限定するものではない。実施の形態2または3のアップミクサ、ダウンミクサをそれぞれ直交変調器、直交復調器に置き換えた場合でも、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態では、実施の形態1のDAC5、ADC9、アップミクサ4およびダウンミクサ8を、DAC5d、ADC9d、直交変調器73および直交復調器74に置き換えたが、これに限定するものではない。アップミクサとDACのみ、またはダウンミクサとADCのみを置き換えるものとしてもよい。
[実施の形態5]
図11は、実施の形態5のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。
図11に示す構成要素のうち、図9の構成要素と同一の符号を付したものについては、その説明は繰り返さない。
本実施の形態の送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、実施の形態5のDAC5dに代えて、DDS(Direct Digital Synthesizer)15を備える。
本実施の形態では、デジタル信号処理部52は、送受信モジュール30−i(i=1〜N)へのデジタル送信信号SiをE/O変換部61−iへ出力する。デジタル送信信号Siは、アンテナ素子1−iから出力される送信信号の位相を表わす位相情報および周波数を表わす周波数情報を含む。
送受信モジュール30−i(i=1〜N)内のDDS15は、基準信号REFをサンプリングクロックCLKとして用い、デジタル送信信号Siに含まれる位相情報で表される位相および周波数情報で表される周波数を有する同相信号と直交信号の一対のベースバンド送信信号を生成する。
たとえば、DDS15は、位相アキュムレータ、位相−振幅コンバータ、およびD/Aコンバータの回路を備える。位相アキュムレータは、デジタル送信信号Siの位相情報の位相値を基準として、サンプリングクロックCLKのタイミング毎に、デジタル送信信号Siの周波数情報をもとに決まる増分値を加算して、送信信号の位相を生成する。位相−振幅コンバータが送信信号の位相を同相用の振幅データおよび直交用の振幅データに変換し、D/Aコンバータが各振幅データをベースバンド送信信号(同相信号または直交信号)に変換する。
DDS15は、実施の形態4のDAC5dで生成したのと同様の送信信号を出力することが可能である。DDS15は、上述のように無線信号波形を生成するための回路が内蔵されている。実施の形態4のDAC5dでは、ベースバンドの送信信号を生成するために、生成する送信信号の波形をデジタル信号により逐一入力する必要が有る。これに対し、DDS15は、送信信号の周波数と位相の指定を行うだけで、内部に備える回路によりベースバンドの送信信号を生成することができる。それゆえ、DDS15の処理量は、DAC5dの処理量よりも少なくて済み、デジタル回路の規模を削減することが可能となる。
なお、本実施の形態では、実施の形態5のDAC5dをDDSに置き換えたが、これに限定するものではない。他の実施形態のDACをDDSに置き換えるものとしてもよい。
[実施の形態6]
図12は、実施の形態6のアクティブフェーズドアレイアンテナの構成を表わす図である。
図12に示す構成要素のうち、図5の実施の形態2の構成要素と同一の符号を付したものについては、その説明は繰り返さない。
本実施の形態の送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、実施の形態2のDAC5b、ADC5b、局部発振器11bに代えて、DAC5e、ADC5e、局部発振器11eを備える。また、本実施の形態の送受信モジュール30−i(i=1〜N)は、実施の形態2の構成要素に加えて、周波数分周器16aと周波数分周器16bとを備える。
局部発振器11eは、基準信号REFを受けて、基準信号REFをN逓倍した信号を局部発振信号LOとしてアップミクサ4およびダウンミクサ8に出力し、さらに、周波数分周器16aおよび周波数分周器16bに出力する。
周波数分周器16aは、基準信号REFをN逓倍した信号をM分周して、サンプリングクロックCLKとして、DAC5eに出力する。
周波数分周器16bは、基準信号REFをN逓倍した信号をM分周して、サンプリングクロックCLKとして、ADC5eに出力する。
ADC9eは、基準信号REFがN逓倍されて、さらにM分周された信号をサンプリングクロックCLKとして用いて、IF受信信号をデジタル受信信号Riに変換する。
DAC5eは、基準信号REFがN逓倍されて、さらにM分周された信号をサンプリングクロックCLKとして用いて、デジタル送信信号Siに含まれるデジタル値をアナログ信号に変換する。これによって、所望の周波数および位相を有するIF周波数帯の送信信号(IF送信信号)が得られる。
図13は、図12のアクティブフェーズドアレイアンテナで生成される複数の信号の周波数の関係を示す図である。
図13において、f(if)は、DAC5eから出力されるIF送信信号およびADC9eに入力されるIF受信信号の周波数を表わす。f(clk)は、ADC9eおよびDAC5eのサンプリングクロックCLKの周波数を表わす。f(ref)は、基準信号REFの周波数を表わす。f(lo)は、局部発振信号LOの周波数を表わす。f(rf)は、アップミクサ4から出力されるRF送信信号およびダウンミクサ8に入力されるRF受信信号の周波数を表わす。ここで、以下の関係がある。
f(lo)=N×f(ref)・・・(16)
f(clk)=N×f(ref)/M・・・(17)
f(rf)=f(if)+f(lo)・・・(18)
f(clk)≒4×f(if)・・・(19)
ただし、Nは、局部発振器11eの逓倍数、Mは、周波数分周器16aおよび16bの分周数である。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、スプリアスの発生の抑制することができるとともに、アクティブフェーズドアレイアンテナ全体のハードウエア規模を簡素化、より高い周波数帯域での無線信号の伝送が可能である。
本実施の形態と実施の形態2において、ダウンミクサへ入力されるRF受信信号およびアップミクサから出力されるRF送信信号の周波数f(rf)が等しい場合に、本実施の形態のDAC5eおよびADC9eのサンプリングクロックの周波数を実施の形態2のDAC5bおよびADC9bのサンプリングクロックの周波数の約1/Mにすることができる。その結果、無線信号の伝送帯域も約1/Mとなるが、DAC5eおよびADC9eとして低速動作、低消費電力、低コストなものを採用することが可能となる。
なお、本実施の形態では、実施の形態2のDAC5b、ADC5b、局部発振器11bに代えて、DAC5e、ADC5e、局部発振器11eを備えるものとしたが、これに限定するものではない。他の実施形態のDAC、ADC、局部発振器に代えて、DAC5e、ADC5e、局部発振器11eを備えるものとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明による送受信モジュールは、マルチビームを用いた移動体通信等の分野などで利用することができる。
1−1〜1−N アンテナ素子、2 サーキュレータ、3 高出力増幅器、4,4b アップミクサ、5,5b,5c,5d,5e DAC、6,12,62−1〜62−N O/E変換部、7 低雑音増幅器、8,8b ダウンミクサ、9,9b,9c,9d,9e ADC、10,60−1〜60−N,61−1〜61−N E/O変換部、11 局部発振器、13 分波器、15 ダイレクトディジタルシンセサイザ、16 周波数分周器、50,90 制御回路、52,92 デジタル信号処理部、94 クロック発振器、11,11b,11e,96 局部発振器、54 基準信号発振器、56,95,97 N分配器、73 直交変調器、74 直交復調器、30−1〜30−N 送受信モジュール。

Claims (13)

  1. 外部から入力される基準信号を逓倍した局部発振信号を生成する局部発振器と、
    前記基準信号に基づいて、決められた周波数及び位相を有する波形のデジタル値を含むデジタル送信信号をアナログ送信信号に変換するDA変換部と、
    前記局部発振信号に基づいて、前記DA変換部から出力される前記アナログ送信信号をRF周波数帯の信号にアップコンバートして、RF周波数帯の送信信号を生成するアップミクサ部と、
    前記RF周波数帯の送信信号を増幅する高出力増幅器と、
    アンテナ素子からのRF周波数帯の受信信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記局部発振信号に基づいて、前記低雑音増幅器から出力される前記RF周波数帯の受信信号をダウンコンバートするダウンミクサ部と、
    前記基準信号に基づいて、前記ダウンミクサ部から出力されるアナログ受信信号をサンプリングしてデジタル受信信号に変換するAD変換部と、
    光ファイバを通じて伝送される前記基準信号が電気/光変換された第1光信号と、決められた周波数及び位相を有する波形のデジタル値を含む前記デジタル送信信号が電気/光変換された第2光信号とが合波された光信号を受信し、第1光信号と第2光信号とに分波する分波器と、
    前記分波された第1光信号を光/電気変換して、前記基準信号として出力する第1の光/電気変換部と、
    前記分波された第2光信号を光/電気変換して、決められた周波数及び位相を有する波形のデジタル値を含む前記デジタル送信信号として前記DA変換部に出力する第2の光/電気変換部と、
    前記AD変換部の出力信号を電気/光変換して、前記光ファイバに出力する電気/光変換部とを備えた、送受信モジュール。
  2. 前記DA変換部は、前記基準信号をサンプリングクロックとして用いて、前記デジタル送信信号を前記アナログ送信信号であるIF周波数帯の送信信号に変換し、
    前記アップミクサ部は、前記局部発振信号と、前記IF周波数帯の送信信号とを周波数混合して前記RF周波数帯の送信信号を生成するミクサである、請求項1記載の送受信モジュール。
  3. 前記DA変換部は、前記局部発振信号をサンプリングクロックとして用いて、前記デジタル送信信号を前記アナログ送信信号であるIF周波数帯の送信信号に変換し、
    前記アップミクサ部は、前記局部発振信号と、前記IF周波数帯の送信信号とを周波数混合し前記RF周波数帯の送信信号を生成するミクサである、請求項1記載の送受信モジュール。
  4. 前記DA変換部は、前記局部発振信号をサンプリングクロックとして用いて、前記デジタル送信信号をIF周波数帯の送信信号に変換し、
    前記アップミクサ部は、前記局部発振信号の2倍の周波数の信号と、前記IF周波数帯の送信信号とを周波数混合し前記RF周波数帯の送信信号を生成する偶高調波ミクサである、請求項1記載の送受信モジュール。
  5. 前記ダウンミクサ部は、前記局部発振信号と、前記RF周波数帯の受信信号とを周波数混合して、IF周波数帯の受信信号を出力するミクサであり、
    前記AD変換部は、前記基準信号をサンプリングクロックとして用いて、前記IF周波数帯の受信信号をサンプリングして前記デジタル受信信号に変換するADコンバータである、請求項1記載の送受信モジュール。
  6. 前記ダウンミクサ部は、前記局部発振信号と、前記RF周波数帯の受信信号とを周波数混合して、IF周波数帯の受信信号を出力するミクサであり、
    前記AD変換部は、前記局部発振信号をサンプリングクロックとして用いて、前記IF周波数帯の受信信号をサンプリングして前記デジタル受信信号に変換するADコンバータである、請求項1記載の送受信モジュール。
  7. 前記ダウンミクサ部は、前記局部発振信号の2倍の周波数の信号と、前記RF周波数帯の受信信号とを周波数混合して、IF周波数帯の受信信号を出力する偶高調波ミクサであり、
    前記AD変換部は、前記局部発振信号をサンプリングクロックとして用いて、前記IF周波数帯の受信信号をサンプリングして前記デジタル受信信号に変換するADコンバータである、請求項1記載の送受信モジュール。
  8. 前記デジタル送信信号は、互いに直交し前記決められた周波数及び位相を有する信号である同相信号および直交信号それぞれの波形のデジタル値を含み、
    前記DA変換部は、前記デジタル送信信号をベースバンド信号に変換し、
    前記アップミクサ部は、前記局部発振信号に基づき、前記ベースバンド信号を直交変調して前記RF周波数帯の送信信号を生成する直交変調器である、請求項1記載の送受信モジュール。
  9. 前記デジタル受信信号は、互いに直交する信号である同相信号および直交信号それぞれ波形のデジタル値を含み、
    前記ダウンミクサ部は、前記局部発振信号に基づき、前記RF周波数帯の受信信号を直交復調して前記同相信号と前記直交信号とを含むベースバンド信号を出力する直交復調器であり、
    前記AD変換部は、前記ベースバンド信号をサンプリングして前記デジタル受信信号に変換するADコンバータである、請求項1記載の送受信モジュール。
  10. 外部から入力される基準信号を逓倍した局部発振信号を生成する局部発振器と、
    前記基準信号に基づいて、デジタル送信信号に含まれる位相を表わす情報および周波数を表わす情報を用いて、前記位相および周波数を有するアナログ送信信号を生成するダイレクトディジタルシンセサイザと、
    前記局部発振信号に基づいて、前記ダイレクトディジタルシンセサイザから出力される前記アナログ送信信号をRF周波数帯の信号にアップコンバートして、RF周波数帯の送信信号を生成するアップミクサ部と、
    前記RF周波数帯の送信信号を増幅する高出力増幅器と、
    アンテナ素子からのRF周波数帯の受信信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記局部発振信号に基づいて、前記低雑音増幅器から出力される前記RF周波数帯の受信信号をダウンコンバートするダウンミクサ部と、
    前記基準信号に基づいて、前記ダウンミクサ部から出力されるアナログ受信信号をサンプリングしてデジタル受信信号に変換するAD変換部と、
    光ファイバを通じて伝送される前記基準信号が電気/光変換された第1光信号と、位相を表わす情報および周波数を表わす情報を含む前記デジタル送信信号が電気/光変換された第2光信号とが合波された光信号を受信し、第1光信号と第2光信号とに分波する分波器と、
    前記分波された第1光信号を光/電気変換して、前記基準信号として出力する第1の光/電気変換部と、
    前記分波された第2光信号を光/電気変換して、位相を表わす情報および周波数を表わす情報を含む前記デジタル送信信号として前記ダイレクトディジタルシンセサイザに出力する第2の光/電気変換部と、
    前記AD変換部の出力信号を電気/光変換して、前記光ファイバに出力する電気/光変換部とを備えた、送受信モジュール。
  11. 前記局部発振信号を分周する分周器を備え、
    前記DA変換部は、サンプリングクロックとして、前記局部発振信号を分周した信号を用いる、請求項1記載の送受信モジュール。
  12. 前記局部発振信号を分周する分周器を備え、
    前記AD変換部は、サンプリングクロックとして、前記局部発振信号を分周した信号を用いる、請求項1記載の送受信モジュール。
  13. 複数個の請求項1〜12のいずれか1項に記載の送受信モジュールと、
    前記送受信モジュールのそれぞれに対応して設けられ、前記送受信モジュールの前記高出力増幅器が増幅した前記RF周波数帯の送信信号を空中に放射し、空中の電波を受信して生成した前記RF周波数帯の受信信号を前記送受信モジュールの前記低雑音増幅器に出力する複数のアンテナ素子と、
    複数の前記アンテナ素子により形成される送信ビームの形状を基に生成した前記デジタル送信信号を前記送受信モジュールに出力し、複数の前記アンテナ素子により受信され前記送受信モジュールから出力される前記デジタル受信信号を合成して受信ビームを形成する制御回路と、
    を備えたアクティブフェーズドアレーアンテナ。
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