JP2001085618A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2001085618A
JP2001085618A JP25674399A JP25674399A JP2001085618A JP 2001085618 A JP2001085618 A JP 2001085618A JP 25674399 A JP25674399 A JP 25674399A JP 25674399 A JP25674399 A JP 25674399A JP 2001085618 A JP2001085618 A JP 2001085618A
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Japan
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temperature
voltage
transistor
clamp
power transistor
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Ayumi Kubota
歩 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用可能な温度範囲を向上させた半導体集積
回路を提供する。 【解決手段】 入力端子100から入力される駆動信号
にしたがってパワートランジスタ107(以下107と
略称)はオンオフし負荷109を駆動する。107がタ
ーンオフするときに生じるサージを107がオンして消
費する。107のドレインDの電位はクランプ電圧で制
限される。クランプ電圧は、通常温度状態では逆流防止
ダイオード108およびツェナダイオード110〜11
7、過温度状態では逆流防止ダイオード108およびツ
ェナダイオード110、111のそれぞれで形成される
第1、第2のクランプ電圧を用いる。第2のクランプ電
圧は、第1より低いから、過温度と検出した状態でサー
ジを消費するときの温度上昇が低くなる。これによって
過温度と検出する温度を高く設定でき、温度の使用範囲
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過温度保護機能と
クランプ機能を併せ持つ半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体集積回路としては、従来
例えば図3に示すような駆動回路が用いられている。駆
動対象の負荷109は誘導性を有するもので、パワート
ランジスタ107はANDゲート104およびバッファ
101を介して入力端子100から入力される駆動信号
に従ってオンオフし、負荷109を駆動する。パワーラ
ンジスタ107はオンのとき、負荷109に電源118
からの電流を流し、オフとなるときには、それを遮断す
る。電流が遮断される瞬間、負荷109の誘導性でサー
ジが生じる。
【0003】パワートランジスタ107のドレインDと
ゲートGの間に接続される逆流防止ダイオード108お
よびツェナダイオード110〜117は、クランプ回路
を構成する。サージでパワートランジスタ107のドレ
イン電圧がクランプ電圧を超えると、パワートランジス
タがオンになる。これによりサージエネルギーが消費さ
れるとともに、ドレイン電圧の上昇が制限される。
【0004】過温度検知部102、RSラッチ103お
よびANDゲート104は過温度保護回路として機能
し、過温度検知部102は集積回路が過温度状態になっ
ていることを検出したときに、RSラッチ103および
ANDゲート104がオフし、パワートランジスタ10
7は強制的にオフされる。
【0005】回路各部分の動作は、図4のタイムチャー
トで示す通りである。すなわち、集積回路が過温度以下
の通常状態では、過温度検知部102はHレベルの信号
を出力する。入力端子100にHレベルの駆動信号が入
力されるt0までは、バッファ101の出力もLレベル
で、RSラッチ103の出力はHレベルとなるため、A
NDゲート104の出力はLレベルとなっている。した
がってパワートランジスタ107のゲート電圧もLレベ
ルで、パワートランジスタ107はオフ状態である。こ
のときドレイン電圧は電源118の電圧VBになり、負
荷109に駆動電流は流れない。
【0006】時刻t0で、駆動信号がLからHレベルに
変化すると、過温度検知部102の出力がHレベルであ
る限り、RSラッチ103はHレベルを維持するため、
ANDゲート104の出力がHレベルとなることにより
パワートランジスタ107のゲートGにHレベルの電圧
が印加され、パワートランジスタ107はオンとなる。
これにより負荷109に駆動電流が流れる。
【0007】更に時刻t1で駆動信号をHからLレベル
に変化させると、バッファ101の出力およびANDゲ
ート104の出力はLレベルになり、パワートランジス
タ107はオフとなって、負荷109に流れている駆動
電流が遮断される。駆動電流が遮断される瞬間に負荷1
09の誘導性によりサージが発生する。サージによりパ
ワートランジスタ107のドレイン電圧が、逆流防止ダ
イオード108の順方向電圧とツェナーダイオード11
0〜117のツェナー電圧によって定められるクランプ
電圧VCまで上昇すると、クランプ回路が導通し、パワ
ートランジスタ107のゲートに電圧を印加し始めて、
パワートランジスタ107はオンになる。これによって
サージエネルギーがパワートランジスタ107によって
消費されるとともに、ドレイン電圧はクランプ電圧でそ
の最大値が制限される。サージエネルギーが消費される
ことによって、ドレイン電圧をクランプ電圧VCに保持
することができなくなったら、パワートランジスタ10
7はオフ状態になる。このときドレイン電圧はVBとな
る。
【0008】過温度保護では、例えば駆動信号がHレベ
ルで、パワートランジスタがオンになっている状態にお
いて、時刻t4で集積回路の温度が上昇し、時刻t5で
過温度となったとき、過温度検知部102の出力がLレ
ベルになるから、RSラッチ103の出力がLレベルと
なり、ANDゲート104の出力はLレベルになること
により、パワートランジスタ107は強制的にオフされ
る。この瞬間に上記と同じように、負荷109の誘導性
によってサージが生じ、クランプ回路が働くことによ
り、パワートランジスタ107のドレイン電圧がクラン
プ電圧VCに制限される。このように、上記回路は、サ
ージエネルギーをパワートランジスタ自身で吸収する構
成となっているため、クランプ時に発熱を伴い、半導体
集積回路を構成するチップは、クランプ回路が働くt
1、t2またはt5、t6の間に温度上昇する。
【0009】パワートランジスタの消費電力はId×V
dsで表される。ここでIdはドレイン電流、Vdsは
ドレインD・ソースS間の電圧である。通常オン時のV
dsは数百mVであるのに対し、クランプした瞬間のV
dsは数十Vとなるため、瞬間的に大電力を消費し、過
渡的な温度上昇を発生する。その温度の上昇は、以下の
ように演算して求めることができる。
【0010】まず、モデルとして実際のデータを用いて
次のように定義する。 パワートランジスタのチップサイズ:1mm×1mm チップ厚さ:500μm ドレイン電流:2A(MAX) オン抵抗:0.2Ω クランプ電流:1A(ave) サージエネルギー:50mJ
【0011】放熱をチップ下面方向のみと仮定すると、
厚さ方向への熱抵抗は次のようになる。 熱抵抗=チップ厚さ/(チップ面積×熱伝導率) =0.51℃/W(シリコン熱伝導率:0.98W/m
m・℃) ここでは過度的な温度上昇を求めたいので、次に熱容量
を算出する。 熱容量=体積×密度×比熱 =0.000834J/℃ (シリコン密度:2.34g/cm) (シリコン比熱:713J/kg・℃) 従って、熱時定数は、 熱時定数=熱抵抗×熱容量 =0.426mS となる。
【0012】逆流防止ダイオードの順方向電圧VF:1
V ツェナダイオードのツェナー電圧Vz:8V パワートランジスタのしきい値Vth:2Vとすれば、
ツェナーダイオードは8個直列であるので、クランプ電
圧は、以下のように算出される。 クランプ電圧=VF+Vz×8+Vth=67V クランプ電圧67Vで平均1Aの電流を50mJ消費す
るため、クランプ時間は、次のようになる。 クランプ時間=サージエネルギー/(クランプ電圧×クランプ電流) =0.75ms
【0013】以上により、温度上昇は次のようになる。 温度上昇=熱低抗×クランプ電圧×クランプ電流 ×[1−exp(−クランプ時間/熱時定数)] =28.26℃ 尚、以上の計算はチップ下面に無限大放熱板があり雰囲
気温度に保たれると仮定をしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の計算により、上
記のモデルではクランプ時に約28℃温度上昇を伴うこ
とがわかった。したがって半導体の使用可能なジャンク
ション温度を150℃とすると、過温度と検出するため
の設定温度は122℃以下にする必要がある。このた
め、名目上の使用可能な温度は150℃であるにも関わ
らず、実際に使用可能な温度範囲は122℃以下とな
り、半導体集積回路としての性能を十分発揮できないと
いう問題がある。
【0015】また、クランプ時の温度上昇を抑えるに
は、パワートランジスタのチップ面積を大きくして熱抵
抗を下げることが考えられるが、コスト増になり、有効
な手段とは言えない。本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、過温度保護機能とクランプ機能を併せ持つ半導体集
積回路において、チップ面積を大きくする必要なく、過
温度検出温度を高く設定でき、実際動作範囲を向上さ
せ、パワートランジスタの有する温度特性を十分に発揮
できる半導体集積回路を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、制御
電極と第1電極および第2電極を有し、前記第1電極と
接続された負荷を駆動するトランジスタと、該トランジ
スタの駆動を制御するトランジスタ制御手段と、前記ト
ランジスタの第1電極と前記制御電極との間に接続さ
れ、第1のクランプ電圧以上で導通するクランプ回路
と、前記トランジスタの温度が所定温度以上かどうかを
検出する過温度検出手段と、該過温度検出手段によって
前記トランジスタの温度が所定温度以上と検出された場
合、前記トランジスタ制御手段によって前記トランジス
タを非駆動とすると共に、前記クランプ回路を前記第1
のクランプ電圧よりも低い第2のクランプ電圧で導通す
るように制御するものとした。
【0017】
【効果】本発明では、制御電極と第1電極の間にクラン
プ回路が接続されるから、通常の使用状態で、トランジ
スタがターンオフするときに生じるサージで、第1電極
の電圧が第1のクランプ電圧まで上昇した場合は、クラ
ンプ回路が導通し、制御電極の電圧が上昇する。これに
よってトランジスタがオンになり、サージエネルギーが
トランジスタで消費される。第1電極の電圧は第1クラ
ンプ電圧に制限される。サージエネルギーが消費される
ことによって、第1電極の電圧が第1のクランプ電圧以
下に降下するとトランジスタがオフになる。
【0018】過温度検出手段は、集積回路が過温度状態
になっていることを検知すると、トランジスタを非駆動
とするから、トランジスタがオフ状態ではそれが維持さ
れ、オン状態では強制的にオフされる。トランジスタが
オン状態から強制的にオフされるときにサージが生じる
ので、第1電極の電圧が上昇する。このとき、クランプ
回路は第2のクランプ電圧に設定されるから、第1電極
の電圧は第2のクランプ電圧を超えると、トランジスタ
がオンになり、サージエネルギーが消費される。第1の
電極の電圧は第2のクランプ電圧に制限される。
【0019】このように、半導体集積回路が過温度とな
ったときに、第1のクランプ電圧より低い第2のクラン
プ電圧で、第1電極の電圧を制限するから、サージエネ
ルギーを消費する時間が長くなり、急激な温度上昇が避
けられる。したがって、過温度と検知するための温度設
定を最大の動作保証温度に近づけることが可能となり、
より高温で動作させることが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、実施例により発明の実施の
形態を説明する。図1は実施例の構成を示す回路図であ
る。本実施例において、従来と同様な部分は、同じ符号
を用いて説明する。バッファ101の出力端はANDゲ
ート104の入力端に接続されるとともに、RSラッチ
103のS入力端と接続する。バッファ101の入力端
は入力端子100に接続する。RSラッチ103のR入
力端は、過温度検知部102と接続され、RSラッチ回
路の出力端はANDゲート104のもう一方の入力端と
接続する。ANDゲート104の出力端は、抵抗105
を介してパワートランジスタ107のゲートに接続され
る。パワートランジスタ107のソースSはグランドに
接続される。ソースSとゲートGの間に抵抗106が並
列に接続される。パワートランジスタ107のドレイン
Dが負荷109を介して電源118と接続する。負荷1
09は誘導性を有するものである。
【0021】クランプ回路は、逆流防止ダイオード10
8、ツェナダイオード110〜117、および抵抗21
9、スイッチングトランジスタ218、220で構成さ
れる。スイッチングトランジスタ220のゲートは過温
度検知部102に接続し、ソースはグランドに接続され
る。ドレインは抵抗219を介して電源118に接続さ
れるとともに、スイッチングトランジスタ218のゲー
トに接続される。スイッチングトランジスタ218のソ
ースは、トランジスタ107のゲートG、ドレインはツ
ェナダイオード111とツェナダイオード112の間に
接続される。上記回路は半導体集積回路として構成され
るとともに、過温度検知部102は集積回路の温度を検
知し設定温度と比較して、過温度状態を検出する。過温
度検知部102は通常Hレベルの信号を出力し、過温度
状態を検出した場合Lレベルの信号を出力する。
【0022】次に図2のタイムチャートを用いて、回路
の動作を説明する。半導体集積回路が過温度になってい
ない状態では、過温度検知部102の出力がHレベルで
あるため、RSラッチ103の出力はHレベルとなる。
入力端子100にLレベルの入力信号が入力されている
t0までは、バッファ101の出力もLレベルで、AN
Dゲート104の出力はLレベルとなり、パワートラン
ジスタ107のゲート電圧もLレベルとなるため、パワ
ートランジスタ107はオフ状態である。このとき負荷
109に電流は流れない。
【0023】次に時刻t0で駆動信号がLからHレベル
に変化すると、過温度検知出力102がHレベルであ
り、RSラッチ103はHレベルを維持するため、AN
Dゲート104の出力がHレベルとなることにより、ゲ
ート電圧がHレベルで、パワートランジスタ107はオ
ン状態となって、負荷109に駆動電流が流れる。時刻
t1で駆動信号をHからLレベルに変化させると、バッ
ファ101とANDゲート104の出力はLレベルにな
り、ゲートGの電圧が下がってパワートランジスタ10
7はターンオフするため、負荷109の誘導性によりサ
ージが発生する。サージによりパワートランジスタ10
7のドレイン電圧が上昇するが、逆流防止ダイオード1
08の順方向電圧とツェナーダイオード110〜117
のツェナー電圧によって定められる第1のクランプ電圧
VC1まで達すると、パワートランジスタ107のゲー
トGに電圧を印加し始める。
【0024】このとき過温度検知部102の出力はHレ
ベルであり、スイッチングトランジスタ220はオン状
態になるため、スイッチングトランジスタ218はオフ
状態になることにより、第1のクランプ電圧にしたがっ
てゲートGに電圧が加えられる。ここでパワートランジ
スタ107のゲート電圧がしきい値Vthまで上昇する
とパワートランジスタ107はオン状態に遷移し始め、
サージによる電流がパワートランジスタ107に流れ、
ドレイン電圧の上昇が防止される。すなわち回路の動作
としては、ドレイン電圧を第1のクランプ電圧VC1に
保持するような負帰還がかかった状態で、負荷109に
貯えられたサージエネルギーを消費するため、ドレイン
電圧が第1クランプ電圧VC1に保持される。
【0025】サージエネルギーを消費することによっ
て、時刻t2でドレイン電圧を第1のクランプ電圧VC
1に保持することができなくなったら、パワートランジ
スタ107はオフ状態になる。このように負荷109に
よってサージが発生するが、ドレイン電圧は第1のクラ
ンプ電圧VC1に保たれる。サージエネルギーの消費に
よるチップ温度の上昇は第1クランプ電圧VC1にした
がって決められる。その後t3で駆動信号が再びHレベ
ルになれば、パワートランジスタ107はオンになり、
負荷109に電流が流れる。
【0026】過温度検知部102は半導体集積回路が過
温度状態を検知すると、Lレベルの信号を出力するた
め、RSラッチ103はLレベルの信号を出力し、AN
Dゲート104はLレベル信号を出力することによって
駆動信号がパワートランジスタ107に入力されるのを
遮断する。これにより、パワートランジスタ107はオ
フ状態に保持される。パワートランジスタ107がオン
の状態で過温度検出部102が過温度を検出した場合、
ANDゲート104がLレベルになることによって強制
的にオフされる。すなわち、時刻t4で何らかの原因で
半導体集積回路の温度が上昇し、そして時刻t5で過温
度となったときに、過温度検知部102はLレベルの信
号を出力し、RSラッチ103の出力はLレベルになる
ため、ANDゲート104の出力はLレベルになること
によって、パワートランジスタ107は強制的にオフさ
れる。
【0027】パワートランジスタ107は強制的にオフ
されることによって、負荷109に流れていた駆動電流
が遮断され、負荷109の誘導性でサージが発生する。
サージによりパワートランジスタ107のドレイン電圧
が上昇する。ここで過温度検知部102の出力はLレベ
ルのため、スイッチングトランジスタ220はオフ状態
になり、スイッチングトランジスタ218はオン状態に
なる。これにより、ツェナダイオード112〜117は
短絡され、逆流防止ダイオード108の順方向電圧とツ
ェナーダイオード110〜111のツェナー電圧によっ
て定められる第2のクランプ電圧VC2が形成される。
【0028】パワートランジスタ107のドレイン電圧
が、第2のクランプ電圧VC2まで上昇すると、パワー
トランジスタ107のゲートに電圧が印加され始める。
パワートランジスタ107のゲートGの電圧がしきい値
Vthまで上昇するとパワートランジスタ107はオン
状態に遷移し始め、サージによる電流がパワートランジ
スタ107に流れ、ドレイン電圧は第2のクランプ電圧
VC2に制限される。
【0029】サージエネルギーが消費されることによっ
て、時刻t6でドレイン電圧を保持することができなく
なったら、パワートランジスタ107はオフ状態にな
る。このようにパワートランジスタを強制的にオフさせ
るときに、第2のクランプ電圧が適用されるから、サー
ジエネルギーの消費によってチップ温度の上昇は第2の
クランプ電圧VC2にしたがって決められることにな
る。
【0030】以下、それぞれの状態下での温度上昇につ
いて、モデルを用いて定量的な考察を行なってみる。ま
ず、 パワートランジスタのチップサイズ:1mm×1mm チップ厚さ:500μm ドレイン電流:2A(MAX) オン抵抗:0.2Ω クランプ電流:1A(AVE) サージエネルギー:50mJ と従来例と同じモデルを定義する。放熱をチップ下面方
向のみと仮定すると、従来と同様に、熱抵抗は0.51
℃/W、熱時定数は0.426mSとなる。
【0031】逆流防止ダイオードの順方向電圧VF:1
V ツェナーダイオードのツェナ電圧Vz:8V パワートランジスタのしきい値Vth:2V とすれば、第1のクランプ電圧VC1は、従来例のVC
と同じの67Vである。第2のクランプ電圧VC2はツ
ェナーダイオードは2個直列であるので、 VC2=VF+Vz×2+Vth =19V となる。
【0032】通常の温度状態では、第1のクランプ電圧
が適用されるから、温度上昇は従来例と同じ28℃にな
る。過温度となったときには、第2のクランプ電圧の1
9Vが適用されるため、このクランプ電圧下で、平均1
Aの電流を50mJ消費するクランプ時間は、 クランプ時間=サージェネルギー/クランプ電圧×クランプ電流 =2.63mS となる。以上により、過度的な温度上昇は次のようにな
る。 温度上昇=熱抵抗×クランプ電圧×クランプ電流 ×(1−exp(−クランプ時間/熱時定数)) =9.67℃ 尚、以上の計算はチップ下面に無限大放熱版があり寡囲
気温度に保たれると仮定をしている。
【0033】以上の計算により、第2のクランプ時の温
度上昇は約10℃に低減する。従って、過温度と検出す
る半導体集積回路の温度を140℃以下に設定すれば、
半導体のジャンクション温度である150℃を超えるこ
となく、使用することができる。
【0034】本実施例は、以上のように構成され、過温
度と検出したときに、第1のクランプ電圧より低い第2
のクランプ電圧を用いるから、サージエネルギーを消費
するための温度上昇を低く抑えることができる。従っ
て、過温度と検出するための温度を高く設定することが
でき、半導体集積回路を高温環境下で使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す負荷駆動回路の回路図で
ある。
【図2】負荷駆動回路が動作時のタイムチャートであ
る。
【図3】従来例を示す図である。
【図4】従来例の動作時のタイムチャートである。
【符号の説明】
100 入力端子 101 バッファ 103 RSラッチ 104 ANDゲート 105、106 ゲート抵抗 107 パワートランジスタ 108 逆流防止ダイオード 109 負荷 110〜117 ツェナダイオード 118 電源 218 スイッチングトランジスタ 219 抵抗 220 スイッチングトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AZ08 BH01 BH02 BH04 BH05 BH07 BH16 EZ20 5J039 AA00 KK10 KK37 LL01 MM02 MM16 5J090 AA01 CA02 HA09 HA20 HA43 TA01 TA02 5J091 AA01 CA02 HA09 HA20 HA43 TA01 TA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電極と第1電極および第2電極を有
    し、前記第1電極と接続された負荷を駆動するトランジ
    スタと、該トランジスタの駆動を制御するトランジスタ
    制御手段と、前記トランジスタの第1電極と前記制御電
    極との間に接続され、第1のクランプ電圧以上で導通す
    るクランプ回路と、前記トランジスタの温度が所定温度
    以上かどうかを検出する過温度検出手段と、該過温度検
    出手段によって前記トランジスタの温度が所定温度以上
    と検出された場合、前記トランジスタ制御手段によって
    前記トランジスタを非駆動とすると共に、前記クランプ
    回路を前記第1のクランプ電圧よりも低い第2のクラン
    プ電圧で導通するように制御することを特徴とする半導
    体集積回路。
JP25674399A 1999-09-10 1999-09-10 半導体集積回路 Withdrawn JP2001085618A (ja)

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