JP2001084983A - アルカリ電池セパレータ用不織布およびその製造方法 - Google Patents

アルカリ電池セパレータ用不織布およびその製造方法

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JP2001084983A JP26590099A JP26590099A JP2001084983A JP 2001084983 A JP2001084983 A JP 2001084983A JP 26590099 A JP26590099 A JP 26590099A JP 26590099 A JP26590099 A JP 26590099A JP 2001084983 A JP2001084983 A JP 2001084983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池の充放電に伴う内部抵抗と内部圧力の上昇
を低く抑えることができ、活物質の移動やデンドライト
による微小短絡が発生しにくく、サイクル寿命の長いア
ルカリ電池用セパレータ用不織布およびその製造方法を
提供することである。 【解決手段】アルカリ電池セパレータ用不織布は、電気
抵抗が4.0×E−4Ω・100cm2/枚以下、ウェ
ットフラジール通気度が0.5〜5.0cm/secで
あり、好ましくは、ピンホール状の平均孔面積が2.0
0×E−4mm2以下で、その孔面積率が0.15%以
下であることを特徴とする。該不織布は、直径1〜12
μmの極細繊維と熱融着型複合繊維を湿式抄造法で抄紙
し、乾燥させ、弾性率25kgf/m2以上の原布を得
た後、水流交絡処理を行い、親水化処理することで得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ電池セパ
レータ用不織布とその製造方法に関するものである。さ
らに詳しくは、電池の充放電にともなう内部抵抗と内部
圧力の上昇を低く抑える事ができ、しかも、活物質の移
動やデンドライトによる微小短絡が発生しにくく、サイ
クル寿命の長いアルカリ電池用セパレータ及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ二次電池は、充放電特性、過充
放電特性に優れ、長寿命で繰り返し使用できるため、小
型軽量化の著しい電子機器に広く使用されている。密閉
型のアルカリ二次電池では、電解液量を少なくし、その
電池セパレータとして、従来より、繊維径の太いナイロ
ン繊維、あるいはポリオレフィン系繊維を使用した高目
付重量の不織布が用いられてきた。そして、負極の未充
電活物質の容量を正極の未充電活物質の容量よりも大き
くして、充電末期に、正極の充電が負極の充電よりも先
に終わって、正極から酸素ガスが発生するように電池を
構成する。このようにすることによって充電末期に正極
から発生する酸素ガスは、該不織布の繊維間の孔部を通
過して負極に到達し、負極の表面で電気化学的に還元さ
れて消費され、電解液へと戻される。このようにして、
ガスの蓄積を防いで密閉電池内の内部圧力の著しい上昇
を防止するとともに、電解液の減少を防止している。こ
のような電池では、該不織布の構成繊維、或いはその繊
維間に保持された電解液が正負極間のイオン伝導を担っ
ている。
【0003】上記のように、従来のアルカリ二次電池で
は、電解液量を少なくすると、負極における酸素ガス吸
収性能が向上して、電池の内部圧力の上昇が抑えられ
る。そして、短時間に充電しようとして大きい電流で充
電すると、過充電時の酸素ガスの発生速度が大きくなる
ので、電池内部圧力の上昇を防ぐためには、電解液量を
できるだけ少なくして、酸素ガス吸収性能を向上させる
必要がある。
【0004】一方、電解液量を少なくすると、電池の内
部抵抗が高くなって、高率放電時の分極が大きくなる。
そこで、内部抵抗を著しく高くすることなく、しかも、
負極における酸素ガス吸収性能が高い電解液量の範囲を
選択する。
【0005】ところが、従来の密閉型のアルカリ二次電
池では充電電流が大きく、しかも放電電流が大きい場合
に、内部圧力上昇を抑制して、しかも放電時の分極を小
さくするための範囲が著しく狭いという不都合があっ
た。このような場合には、電池の製造工程のバラツキな
どによって、電池の内部圧力上昇が高い電池や高率放電
時の分極が大きい電池が発生する危険が大きくなる。そ
こで、電池の内部抵抗を低く抑えることができ、しか
も、負極での酸素ガス吸収性能を良くする為に、酸素透
過性の良いアルカリ電池セパレータ用不織布が望まれて
いる。
【0006】次に、アルカリ電池セパレータ用不織布の
製造方法として、ウェブに水流を作用させて繊維同士を
交絡する、いわゆる水流交絡法が知られている。一般的
な水流交絡法では、水を噴射するノズルが長尺状のウェ
ブの移動方向に対して、直角方向に配置固定されている
ため、ウェブの移動方向に水流による交絡軌跡が残り、
このようにして得られた不織布をアルカリ電池セパレー
タとして使用すると、水流による交絡軌跡、つまり、比
較的大きな孔を有している為、電池の充放電時に生じる
樹枝状の金属の析出、いわゆるデンドライトの成長、ま
たは電極活物質の移動による微小短絡が生じやすく、サ
イクル寿命が短かくなるという問題があった。
【0007】そのため、水流交絡法によって交絡軌跡が
生じないように、ノズルを回転運動及び/または単振動
させながら水を噴射する方法(特公昭61−60186
号公報、特公平1−18181号公報、特開平3−14
693号公報など)や、ノズルとウェブのとの間に網や
開口板を設置し、水を散乱させる方法(特開平5−23
9753号公報)などが提案されている。しかしなが
ら、このような方法で水流交絡しても、ある程度の交絡
軌跡が残り、根本的な解決方法ではなかった。
【0008】一方、交絡軌跡を目立たなくさせる方法と
して、繊維ウェブに絡合処理を施して、疎な部分が混在
した絡合繊維ウェブを形成した後、この絡合繊維ウェブ
の片面に、繊維状物の分散液を流下させて、少なくとも
この繊維ウェブの疎な部分に、この繊維状物を付着させ
る方法(特開平7−272709号公報)が提案されて
いる。しかしながら、この方法においては、電池セパレ
ータとしての製造工程が煩雑となるばかりか、充放電サ
イクルを繰り返した場合や表面処理する際に、付着させ
た繊維状物の脱落が起き、やはり、根本的な解決方法で
はなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電池
の充放電にともなう内部抵抗と内部圧力の上昇を低く抑
えることができ、しかも、活物質の移動やデンドライト
による微小短絡が発生しにくく、サイクル寿命の長いア
ルカリ電池用セパレータ用不織布およびその製造方法を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決するために鋭意研究した結果、本発明のアルカリ
電池セパレータ用不織布およびその製造方法を発明する
に至った。
【0011】即ち、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布において、第1の発明は、JIS C−2313
の電気抵抗試験方法に準じて測定した電気抵抗が、4.
0×E−4Ω・100cm2/枚以下であって、該不織
布の空隙率を58%に調整した後、0.0072g/c
2の水分を保持させて測定したウェットフラジール通
気度が、0.5〜5.0cm/secであることを特徴
とするものである。
【0012】本発明のアルカリ電池セパレータ用不織布
において、第2の発明は画像解析装置で計測したピンホ
ール状の平均孔面積が2.00×E−4mm2以下で、
その孔面積率が0.15%以下であることを特徴とする
ものである。
【0013】本発明のアルカリ電池セパレータ用不織布
の製造方法において、第3の発明は湿式抄造法で抄紙
し、乾燥させ、弾性率25kgf/m2以上の原布を得
た後、その原反に水流交絡処理を行い、親水化処理する
事を特徴とするものである。
【0014】また、上記発明の製造方法において、好ま
しくは湿式抄造法で抄紙し、湿紙ウェブの含水率を70
〜85%にした後、線圧30kg/cm以上のタッチロ
ールでヤンキードライヤーに押し当てながら乾燥させる
ことを特徴とするものである。
【0015】また、上記発明の製造方法において、好ま
しくは水流交絡処理として、各ノズルヘッド水圧が10
0kg/cm2以下であり、少なくとも1台のノズルヘ
ッドに挿入されるノズルのピッチ間隔が0.3mm以下
であることを特徴とするものである。
【0016】さらに、上記発明の製造方法において、好
ましくは親水化処理が、コロナ放電処理、大気圧プラズ
マ放電処理、フッ素化処理の少なくとも1種であること
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアルカリ電池セパ
レータ用不織布について、詳細に説明する。本発明で第
1の発明のアルカリ電池セパレータ用不織布は、直径1
2μm以下の極細繊維と熱融着型複合繊維からなるもの
であり、後述するアルカリ電池セパレータ用不織布の製
造方法により製造され、該不織布のウェットフラジール
通気度と電気抵抗が特定の物性値を有することを特徴と
するものである。
【0018】ウェットフラジール通気度とは、内部圧力
上昇に関係するものである。該不織布のウェットフラジ
ール通気度が低い場合、充電末期に正極から発生する酸
素ガスが、該不織布の繊維間の孔部を通過して負極に到
達しにくい為、負極表面で電気化学的に還元されて容易
に消費できなくなる。その結果、酸素ガスの蓄積が起き
て、密閉電池内の内部圧力が著しく上昇し、安全弁が作
動して、電解液の漏れが発生し、電池の内部抵抗が上昇
するために、充放電特性の低下を招くことになる。ウェ
ットフラジール通気度は、繊維径の太い繊維を使用する
か、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維の配合率
を高めるか、水流交絡処理の処理エネルギーを増やし
て、該不織布に大きめの孔を開けるか、また、該不織布
の電解液保持能力を高める等の方法のいずれか、もしく
は上記方法の組み合わせによって高めることができる。
【0019】一般的に、アルカリ電池セパレータ用不織
布の目付重量と厚み、そして、電解液量は、電池の用途
や種類に応じて、適宜選択され、調整されているが、こ
こでのウェットフラジール通気度は、該不織布の空隙率
を58%に調整して後、0.0072g/cm2のイオ
ン交換水を保持させて測定したものである。該不織布の
空隙率は、(1−ρ/ρ0)×100から算出される値
であり、ρは該不織布の密度で、目付重量/厚みから算
出される値である。また、ρ0は不織布構成繊維全体の
比重である。
【0020】ウェットフラジール通気度が0.5cm/
sec未満では、上述の通り、酸素ガスの蓄積が起き
て、密閉電池内の内部圧力が著しく上昇し、安全弁が作
動して、電解液の漏れが発生し、電池の内部抵抗が上昇
するために、充放電特性の低下およびサイクル寿命の低
下を招くことになる。一方、ウェットフラジール通気度
が5.0cm/secを超えた場合、該不織布の電解液
保持性も低くなり、充電末期に正極から発生する酸素ガ
スが、該不織布の繊維間の孔部を通過する際に、孔部に
保持された電解液を一緒に押し出してしまい、負極側に
電解液が偏在する為、酸素ガスを負極表面で効率的に電
気化学的に還元し消費できなくなる。また、該不織布の
電解液量が減少する為、電池の内部抵抗が上昇する。そ
の結果、密閉電池内の内部圧力の著しい上昇と充放電特
性の低下を招くことになる。従って、ウェットフラジー
ル通気度は、0.5〜5.0cm/secが好ましく、
更に好ましくは、1.0〜4.0cm/secであり、
最も好ましくは、1.5〜3.0cm/secである。
【0021】電気抵抗とは、電池の内部抵抗に関係する
ものである。該不織布の電気抵抗が高い場合、電池の内
部抵抗が上がり、充放電特性が悪化する。内部抵抗を下
げるためには、電解液量を増加すれば良いが、負極での
酸素ガス吸収性能とのバランスが有る。該不織布の電気
抵抗は、極細繊維を配合して、電解液の保持性を高める
か、ウェットフラジール通気度を高めるか、繊維表面に
電解液を保持できる繊維を配合する等の方法のいずれ
か、もしくは上記方法の組み合わせによって下げること
ができる。該不織布の電気抵抗は4.0×E−4Ω・1
00cm2/枚以下とすることで、電池の内部抵抗の上
昇を抑えることができる。また、大電流で急速充放電を
行う用途で使用する場合の電気抵抗は、3.0×E−4
Ω・100cm2/枚以下が更に好ましい。
【0022】本発明のアルカリ電池セパレーター用不織
布は、これらウェットフラジール通気度並びに電気抵抗
に対して、特定物性値を維持することによって、電池の
内部圧力の上昇、並びに内部抵抗を低く抑え、良好な充
放電特性とサイクル寿命特性を備えたものとすることが
できる。
【0023】次に、第2の発明のアルカリ電池セパレー
ター用不織布について述べる。構成繊維の粗密、或いは
水流交絡処理での交絡軌跡により発生するピンホール状
の孔を特定物性値以下に保持させることで、樹枝状の金
属の析出による微小短絡、いわゆるデンドライトによる
微小短絡、または電極活物質の移動による微小短絡を防
止することができる。すなわち、画像解析装置で計測し
たピンホール状の平均孔面積が2.00×E−4mm2
以下であり、その孔面積率が0.15%以下の場合であ
る。
【0024】ピンホール状の平均孔面積が小さいほど、
また、その孔面積率が低いほど、樹枝状の金属の析出に
よる微小短絡、または電極活物質の移動による短絡を防
止することができ、そのため、サイクル寿命が長く、電
池として信頼性が優れる。ピンホール状の平均孔面積及
びその面積率は、極細繊維の配合率を高くするか、目付
け重量を大きくするか、水流交絡処理において、構成繊
維の交絡度合いを少なくするか、或いは、より弾性率の
高い原反を用いるか、柱状水流圧を下げること等の方法
のいずれか、もしくは上記方法の組み合わせによって、
平均孔面積を小さく、そのその孔面積率を低くできる。
【0025】ピンホール状の平均孔面積が2.00×E
−4mm2を超えた場合、特に、正極および負極が膨潤
しやすく、また、デンドライトが成長しやすい、微弱電
流で充電し続ける電池において、微小短絡が起きやすく
なり、サイクル寿命が低下する危険が高まる。また、ピ
ンホール状の平均孔面積が2.00×E−4mm2以下
でも、その孔面積率が0.15%を超えた場合は、上記
と同様に微小短絡が起きやすくなり、サイクル寿命が低
下する危険が高まる。
【0026】続いて、本発明で用いる構成繊維について
説明する。
【0027】本発明に用いる繊維の種類としては、アル
カリ電解液に対し耐久性を有するもの、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維や、
エチレンビニルアルコール共重合体などCOOH、SO
3H、OH、COOM、SO3M、OM(Mは軽、重金
属)などの親水基を持つポリオレフィン系繊維や、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン61
2、ナイロン10、ナイロン12等のポリアミド系繊維
等の単独または、組み合わせたものが使用できる。
【0028】また、上記樹脂成分の単一樹脂成分のみか
らなる繊維や、これらの樹脂成分を適宜組み合わせた、
同芯円または偏芯の芯鞘型、サイドバイサイド型などの
複合繊維や、その断面において一方の成分が、他方の成
分の間に介在して少なくとも2個以上に分割できる分割
型複合繊維などを使用できる。
【0029】本発明に用いる繊維の繊維径は、該不織布
が使用される電池用途に応じて、適宜選択すれば良い。
該不織布のウェットフラジール通気度、電気抵抗、ピン
ホール状の平均孔面積およびその孔面積率を良好な特定
物性値に維持するには、繊維の表面積を大きくでき、電
解液との親和性と保持性に優れる直径1〜12μmの繊
維が好ましく、直径1〜10μmの繊維が更に好まし
い。繊維直径が1μmより小さい場合は、該不織布の強
度面が弱くなり、形成される空隙が小さくなりすぎて、
ウェットフラジール通気度が小さくなり、内部圧力の上
昇が起きやすい為、好ましくない。
【0030】直径1〜12μmの繊維を得るには、2種
類以上のポリオレフィン系樹脂成分からなり、湿式抄造
法におけるパルパー、或いはビーターでの繊維離解や水
流交絡処理での高圧水流による流体流などの物理的作用
によって容易に分割できる上述の分割型複合繊維が好適
に使用できる。その中でも、ポリオレフィン重合体とエ
チレンビニルアルコール共重合体とが接合された複合繊
維は容易に分割させやすい最も好適な組み合わせであ
る。
【0031】本発明で用いられる熱融着型複合繊維は、
融着樹脂成分で繊維間を強固に結合し、配合した各種繊
維の効果を引き出す役目をする。また、湿式抄造時に弾
性率の高い原布を得るために使用される。また、融けた
融着部分が偏平となり、活物質の移動を防止する。熱融
着型複合繊維としては、ポリオレフィン系重合体を芯成
分とし、エチレンビニルアルコール共重合体、あるいは
ポリエチレンを鞘成分とした芯鞘型複合繊維や上記と同
じ樹脂成分からなる並列型複合繊維や海島型複合繊維な
どが好適に使用できる。特に、ポリオレフィン系重合体
を芯成分とし、エチレンビニルアルコール共重合体を鞘
成分とした芯鞘型複合繊維は、エチレンビニルアルコー
ル共重合体樹脂成分が加圧下90℃程度で湿熱接着性を
持つため、芯成分よりも約70℃も低温度で接着性が得
られ、電解液との親和性も高く、後述の親水化処理をし
やすい点から好ましい。
【0032】熱融着型複合繊維の繊維径としては、10
〜25μmが好ましい。繊維径が25μmを超えた場
合、ウェブの濃淡ムラ、いわゆる目付不良が発生しやす
く、また、電解液保液性が低下するので好ましくない。
一方、繊維径が10μm未満では、接着点が多くなる
為、ウェットフラジール通気度が低下し、内部圧力上昇
を招くおそれがある。
【0033】本発明での繊維の配合率は、該不織布が使
用される電池用途に応じて、適宜選択すれば良い。例え
ば、微弱電流で充電し続ける用途に使用される場合に
は、正極が膨潤しやすく、また、デンドライトが成長し
やすい為、該不織布のピンホール状の孔は、できるだけ
小さい方が良く、直径1〜12μmのポリオレフィン系
の極細繊維を70重量%〜90重量%と熱融着型複合繊
維を10〜30重量%使用するのが好ましい。また、急
速大電流での充放電を繰り返す用途で使用される場合に
は、該不織布のウェットフラジール通気度が高い方が良
く、また、電気抵抗が低い方が良いため、直径1〜12
μmのポリアミド系極細繊維、或いは親水基を持つポリ
オレフィン系極細繊維を好ましくは70重量%〜90重
量%、更に好ましくは、60重量%〜80重量%と熱融
着型複合繊維を10〜40重量%使用するのが好まし
い。
【0034】直径1〜12μmの極細繊維および熱融着
型複合繊維の繊維長としては、5〜15mmが好まし
い。繊維長が15mmを超えた場合、湿式抄造法では繊
維の分散性が難しくなり、濃淡ムラ等の良好なウェブ形
成ができなくなる。一方、繊維長が5mm未満では、水
流交絡時、繊維が動きやすくなるため、分割型複合繊維
を極細繊維に分割しにくくなり、繊維交絡も弱くなる。
【0035】次に、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布の製造方法について述べる。上記のウェットフラ
ジール通気度、電気抵抗、平均孔面積およびその孔面積
率を特定物性値とするアルカリ電池セパレーター用不織
布の製造方法としては、湿式抄造法で抄紙し、乾燥さ
せ、弾性率25kgf/m2以上の原反を得た後、水流
交絡処理し、親水化処理するものである。ここで、弾性
率は原反流れ方向に対して、引張強度試験の弾性領域の
傾きから求めた値をいう。
【0036】本発明のアルカリ電池セパレータ用不織布
における原反は、湿式抄造法で製造する。例えば、直径
1〜12μmのポリオレフィン系極細繊維と熱融着型複
合繊維をパルパーにより水中で分散させ、アジテーター
等の緩やかな撹拌のもと、均一な抄紙用スラリーとし、
この抄紙用スラリーを円網、長網、傾斜式等のワイヤー
の少なくとも1つを有する抄紙機を用いて抄紙し、ヤン
キードライヤー等を用いて熱融着型複合繊維の溶融温度
もしくは軟化温度以上の温度で乾燥させ、弾性率25k
gf/m2の原反を製造する。原反の弾性率は、後述す
る含水率70〜85%の湿紙ウェブに対して、乾燥温度
が高いほど、また、ヤンキードライヤーに押しつける線
圧が高いほど、高めることができるが、後加工処理を効
率的に行うには、原反の弾性率は、25〜60kgf/
2が好ましく、30〜50kgf/m2が更に好まし
い。
【0037】本発明においては、弾性率25kgf/m
2以上を有する原反に後述の水流交絡処理を行うこと
で、不織布内部に酸素ガスを通過させるのに必要な微細
な空隙を多数形成させ得る為、該不織布のウェットフラ
ジール通気度は0.5〜5.0cm/secのものが得
られる。また、アルカリ電解液の保持性能が向上するた
め、電気抵抗も4.0×E−4Ω・100cm2 /枚以
下にすることができる。更に、水流交絡処理を施して
も、原反に交絡軌跡が入りにくくなり、ピンホール状の
平均孔面積が2.00×E−4mm2以下であり、その
孔面積率が0.15%以下の不織布を容易に得ることが
できる。
【0038】原反の弾性率が25kgf/m2未満の場
合には、熱融着型複合繊維の接着点が不足しているため
に、水流交絡処理をした際、配合した構成繊維が動きや
すく、交絡軌跡が入りやすくなり、比較的大きなピンホ
ール状の孔が形成されるようになり、活物質の移動やデ
ンドライトによる微小短絡が発生しやすくなる。
【0039】本発明において、弾性率25kgf/m2
以上を有する原反の製造方法としては、特に限定される
ものではないが、湿式抄造法で得られた湿紙ウェブを含
水率70〜85%に調整した後、105〜140℃のヤ
ンキードライヤーに線圧30kg/cm以上のタッチロ
ールで加圧しながら、乾燥と同時に熱処理することで容
易に得られることを見い出した。
【0040】つまり、湿紙ウェブをヤンキードライヤー
で乾燥させる際に、湿紙ウェブの含水率が70%未満で
あると、湿紙ウェブを載せて走行する抄紙フェルトがタ
ッチロール通過時に、構成繊維である熱融着型複合繊維
が抄紙フェルトに付着して安定抄造できなくなる。ま
た、湿紙ウェブの含水率が85%を越えると、湿紙ウェ
ブをタッチロールでヤンキードライヤーに押しつけた際
に、紙層が破壊されて、地合の良好な原反が得られなく
なる。従って、湿紙ウェブの含水率が70〜85%の場
合に、安定抄造が可能であり、予めプレスロ−ルで湿紙
ウェブの含水率を調整することが好ましい。
【0041】次に、弾性率25kgf/m2以上の原反
を得るには、湿紙ウェブがタッチロールを通過する瞬間
に、紙層を圧縮し緻密化する必要があり、タッチロール
の線圧が30kg/cm以上必要である。タッチロール
の線圧が30kg/cm未満であると、紙層の緻密化が
不十分となる結果、弾性率25kgf/m2以上の原反
が得られなくなる。
【0042】次に、水流交絡処理について述べる。水流
交絡処理は、湿式抄造法で製造された原反を開孔率40
%以下、1つの開孔の大きさが0.04mm2以下の多
孔質の支持体上に積載し、原反上方から高圧柱状水流を
噴射し、高圧柱状水流と原反を相対的に移動させ、構成
繊維を3次元的に交絡させる。原反と高圧柱状水流を相
対的に移動させる方法としては、コンベアー式の支持体
あるいはドラム式の支持体を回転運動させる方法が簡便
である。
【0043】高圧柱状水流を打ち込み、構成繊維を交絡
させるためのノズル径は、60〜200μmの範囲が好
ましく、ピンホール状の平均孔面積とその孔面積率を小
さく抑える点から、80〜150μmの範囲が更に好ま
しい。また、ノズルのピッチ間隔は、0.2〜1.2m
mが好ましく、ウェットフラジール通気度を大きく、電
気抵抗を小さくする点から、0.3〜0.6mmが更に
好ましい。これらのノズルは、構成繊維の種類、坪量、
加工速度、水圧を考慮し、十分な交絡が得られる範囲で
ノズルヘッドの数を変え、用いることができる。また、
交絡回数も任意に選ぶことができる。
【0044】水圧は50〜200kg/cm2の範囲で用
いることが可能である。また、高圧柱状水流で加工する
前に、水中に、更に好ましくは、30〜40℃の温水に
サチュレートすることで、交絡の水圧を低減することが
可能である。加工速度は5〜200m/分の範囲で用い
ることが可能である。
【0045】水流交絡処理の交絡エネルギーとしては、
原反の弾性率によるが、2.00〜4.00kw/kg
/mの範囲が好ましい。この範囲であれば、該不織布の
ウェットフラジール通気度、電気抵抗、平均孔面積及び
その面積率を良好な物性値に調整することが可能であ
る。4.00kw/kg/mを超えた交絡エネルギーを
原反に与えても、該不織布のウェットフラジール通気度
および電気抵抗に変化は無く、逆に、ピンホール状の平
均孔面積とその孔面積率が大きくなるため、活物質の移
動やデンドライトにより微小短絡が発生しやすくなる傾
向である。一方、交絡エネルギーが2.00kw/kg
/m未満の場合は、該不織布内部に微細な空隙が充分に
形成されないために、ウェットフラジール通気度が低く
なり、電気抵抗も高くなる傾向である。
【0046】本発明において、交絡エネルギ−E(kw
/kg/m)は、下記数式1で規定されるものである。
【0047】
【数1】
【0048】数式1において、Eは交絡エネルギー(k
w/kg/m)を表し、Fは流量(m3/h)を表し、
Pは圧力(kg/cm2)を表し、Wは坪量(kg/m2
を表し、Sは速度(m/h)を表し、HWは原反巾(m
m)を表す。
【0049】次に、水流交絡処理を施した不織布の電解
液親和性を向上させる為、親水化処理を施す。親水化処
理としては、コロナ放電処理、大気圧プラズマ処理、フ
ッ素化処理等を用いることができる。
【0050】コロナ放電処理は、高電圧発生機に接続し
た電極と、シリコンラバーなどでカバーした金属ロール
間に適度の間隙を設け、高周波で数千〜数万Vの電圧を
かけ、高圧コロナを発生させ、この間隔に上記の方法で
得られた交絡不織布を適度な速度で走らせ、該不織布面
にコロナを生成したオゾン、あるいは、酸化窒素を反応
させて、カルボキシル基、ヒドロキシル基、ペルオキシ
ド基を生成させる事により、該不織布に対する電解液の
親和性を向上させる表面改質法である。
【0051】大気圧プラズマ処理は、対向する電極の少
なくとも一方の電極表面にポリイミド、雲母、セラミッ
ク、ガラス等の個体誘電体を配設した誘電体被覆電極を
有するプラズマ反応装置に、ヘリウムおよびアルゴンと
酸素から本質的になる気体組成物を導入し、大気圧下で
プラズマ励起を行って、対向する電極の間に位置する交
絡不織布表面を酸化およびエッチングして電解液親和性
を向上させる表面改質法である。
【0052】フッ素処理は、窒素ガス、あるいはアルゴ
ンガスなどで希釈したフッ素ガスと酸素ガス、二酸化炭
素ガス、二酸化硫黄ガス等の一種類のガスとの混合ガス
をウェブに接触させて、交絡不織布表面にカルボキシル
基、カルボニル基、水酸基を生成させて電解液親和性を
向上させる表面改質法である。
【0053】なお、交絡不織布に上記親水化処理を施し
た後、電解液により分解しても自己放電に悪影響を及ぼ
さない例えば、ノニオン系の界面活性剤などの濡れ剤で
塗布あるいは含浸処理しても良い。
【0054】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布の目付重量や厚みは、限定するものではないが、
好適に使用しうるためには、目付が小さく、薄すぎると
短絡が発生しやすく、目付が大きく厚くなりすぎると、
高容量の電池を得にくいため、目付45〜80g/m2
厚みはマイクロメータで測定して100〜200μmで
あるのが好ましい。そのため、ゴム−ゴム、スチール−
スチール、スチール−ゴム、コットン−スチール、コッ
トン−コットンの組み合わせで、カレンダー処理を行っ
て厚み調整をしても良い。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は本実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中における、部、%はすべて重量によ
るものである。
【0056】実施例1 MFRが40の結晶性ポリプロピレン繊維とエチレン含
有量が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6
%のエチレンビニルアルコール共重合体によって構成さ
れる繊度3デニール、繊維分割後0.2デニール(3.
9μm)、繊維長6mmの分割型複合繊維を70部と、
MFRが40の結晶性ポリプロピレンを芯成分とし、エ
チレン含有量が38モル%、MFRが40で、ケン化度
99.6%のエチレンビニルアルコール共重合体を鞘成
分とした繊維径17.5μm、繊維長10mmの芯鞘型
熱融着繊維を15部と、繊維径10.4μm、繊維長1
0mmのポリプロピレン繊維を15部の配合率で、丸網
抄紙機による湿式抄造法で、坪量58.6g/m2、弾性
率29.6kgf/m2、幅50cmの原反を作製し
た。
【0057】次に、この原反を100メッシュのステン
レスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、高圧柱状
水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を得た。水
流交絡処理条件は、ノズルヘッドを3ヘッド用い、第1
ヘッドがノズル径120μm、0.6mmピッチのノズ
ルで水圧60kg/cm2、第2ヘッドがノズル径100
μm、0.6mmピッチのノズルで水圧80kg/c
2、第3ヘッドがノズル径100μm、0.6mmピ
ッチのノズルで水圧90kg/cm2で、加工速度が1
5.0m/分である。水流交絡処理は、まず片面に行
い、次に同じ条件で裏面を行った。この時の交絡エネル
ギーは2.1kg/kw/mである。次に、水流交絡後
の原反を120℃の熱風式乾燥機で乾燥し、交絡不織布
を得た。
【0058】次に、交絡不織布の両面に電極20mm×
600mm、誘電体ハイバロン3.2mmを用いてコロ
ナ処理を施し、最後に、常温でカレンダー処理を行っ
て、厚さ152μmのアルカリ電池セパレータ用不織布
を得た。
【0059】実施例2 表裏の水流交絡処理条件として、実施例1と同じノズル
を使用し、第1ヘッド水圧90kg/cm2、第2ヘッド
水圧120kg/cm2、第3ヘッド水圧130kg/c
2で、加工速度15.0m/分にし、交絡エネルギー
を3.9kw/kg/mにした以外は、実施例1と同様
の方法でアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0060】実施例3 繊維径7.9μm、繊維長5mmのナイロン6繊維を7
0部と、実施例1で使用した芯鞘型熱融着繊維を30部
の配合率で、丸網抄紙機による湿式抄造法で、坪量6
5.3g/m2、弾性率42.5kgf/m2、幅50c
mの原反を作製した。表裏の水流交絡処理条件として、
実施例1と同じノズルを使用し、第1ヘッド水圧70k
g/cm2、第2ヘッド水圧80kg/cm2、第3ヘッド
水圧90kg/cm2で、加工速度15.0m/分に
し、交絡エネルギーを2.1kw/kg/mにした以外
は、実施例1と同様の方法でアルカリ電池セパレータ用
不織布を得た。
【0061】実施例4 実施例1で使用した分割型複合繊維を50部と、ポリプ
ロピレン繊維を20部と、MFRが40の結晶性ポリプ
ロピレンを芯成分とし、高密度ポリエチレンを鞘成分と
した繊維径15.2μm、繊維長10mmの芯鞘型熱融
着繊維を30部の配合率で、丸網抄紙機による湿式抄造
法で、坪量50.1g/m2、弾性率27.5kgf/m
2、幅50cmの原反を作製し、実施例1と同じ水流交
絡条件で交絡処理を行い、交絡エネルギー2.5kw/
kg/mとした以外は、実施例1と同様の方法でアルカ
リ電池セパレータ用不織布を得た。
【0062】実施例5 実施例1で、坪量58.6g/m2、弾性率39.8kg
f/m2の原反を作製した後、表裏の水流交絡条件とし
て、第1ヘッドがノズル径120μm、0.3mmピッ
チのノズルで水圧60kg/cm2、第2ヘッドがノズル
径100μm、0.6mmピッチのノズルで水圧80k
g/cm2、第3ヘッドがノズル径100μm、0.6m
mピッチのノズルで水圧90kg/cm2で、加工速度
が15.0m/分とし、交絡エネルギーを2.8kg/
kw/mにした以外は、実施例1と同様の方法でアルカ
リ電池セパレータ用不織布を得た。
【0063】実施例6 表裏の水流交絡処理条件として、実施例5と同じノズル
を使用し、第1ヘッド水圧70kg/cm2、第2ヘッド
水圧100kg/cm2、第3ヘッド水圧100kg/c
2で、加工速度は15.0m/分にし、交絡エネルギ
ーを3.5kw/kg/mにした以外は、実施例5と同
様の方法でアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0064】実施例7 実施例1で使用した分割型複合繊維を75部と、熱融着
型複合繊維を20部と、ポリプロピレン繊維を5部の配
合率とし、坪量58.1g/m2、弾性率49.0kgf
/m2の原反を使用した以外は、実施例6と同様の方法
でアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0065】実施例8 実施例5で、コロナ放電処理の代わりに、交絡不織布の
両面に大気圧プラズマ処理を行った以外は、実施例5と
同様の方法でアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
大気圧プラズマ処理方法としては、プラズマ反応装置内
の上下電極板に厚み0.8mmのミカタイトD581を
極板よりやや大きく切ってシリコングリースで貼着し、
ガス流入口からプラズマ反応装置内にヘリウムガス70
容量%、アルゴンガス20容量%、酸素10容量%の混
合ガスを流入させて、プラズマ反応装置内の空気が完全
に混合ガスと置換した時に、高周波プラズマを20秒間
照射させた。
【0066】実施例9 実施例5で、コロナ放電処理の代わりに、交絡不織布の
両面にフッ素2.6容量%、酸素73.7容量%、窒素
23.7容量%からなる混合ガスでフッ素処理を行った
以外は、実施例5と同様の方法でアルカリ電池セパレー
タ用不織布を得た。
【0067】実施例10 実施例1と同じ配合率の坪量58.2g/m2、弾性率
24.2kgf/m2の原反に、実施例2と同様の水流
交絡処理を行った以外は、実施例1と同様の方法でアル
カリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0068】実施例11 繊維径14μm、繊維長51mmのナイロン6繊維50
部と、繊維径16μm、繊維長51mmのナイロン66
繊維50部とを混合してパラレルカードでウッブを作製
し、加熱ロールで加熱処理と厚み調整して、アルカリ電
池セパレータ用不織布を得た。
【0069】比較例1 繊維径10.4μm、繊維長38mmのポリプロピレン
繊維30部と、繊維径12.9μm、繊維長51mmの
プロピレン繊維30部とMFRが40の結晶性ポリプロ
ピレンを芯成分とし、高密度ポリエチレンを鞘成分とし
た繊維径19.5μm、繊維長51mmの芯鞘型熱融着
繊維を40部を混合してパラレルカードでウッブを作製
し、噴霧装置にてノニオン性界面活性剤を対繊維当たり
0.3%付着させた後、乾燥し、加熱ロールで加熱処理
と厚み調整して、アルカリ電池セパレータ用不織布を得
た。
【0070】比較例2 実施例1で水流交絡処理の加工速度を16.0m/分に
して、交絡エネルギーを1.9kw/kg/mにした以
外は、実施例1と同様の方法でアルカリ電池セパレータ
用不織布を得た。
【0071】比較例3 実施例1で使用した分割型複合繊維35部と、熱融着型
複合繊維10部と、ポリプロピレン繊維55部の配合率
で、丸網抄紙機による湿式抄造法で、坪量55.7g/
2、弾性率32.5kgf/m2、幅50cmの原反を
作製した。表裏の水流交絡処理条件として、実施例5と
同じ条件で水流交絡処理を行い、交絡エネルギーを2.
9kw/kg/mにした以外は、実施例5と同様の方法
でアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0072】実施例12 実施例1と同じ配合率から成る含水率70%の湿紙ウェ
ブを120度のヤンキードライヤーに線圧30kg/c
mのタッチロールで押しつけながら乾燥させ、坪量5
8.6g/m2、弾性率29.6kgf/m2の原反を作
製した以外は、実施例2と同様の方法でアルカリ電池セ
パレータ用不織布を得た。
【0073】実施例13 実施例12で、湿紙ウェブの含水率を85%にした以外
は、実施例12と同様の方法でアルカリ電池セパレータ
用不織布を得た。
【0074】実施例14 実施例12で、湿紙ウェブの含水率を75%、タッチロ
ールの線圧を35kg/cmとした以外、実施例12と
同様の方法でアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0075】実施例15 実施例12で、湿紙ウェブの含水率を65%とした場
合、105〜120度のヤンキードライヤーで湿紙ウェ
ブを乾燥すると、タッチロール出口でフェルト汚れが発
生する為、ヤンキードライヤ温度を100度に下げて原
反を製造した以外、実施例12と同様の方法でアルカリ
電池セパレータ用不織布を得た。
【0076】実施例16 実施例12で、タッチロール線圧を25kg/cmとし
た場合、105〜120度のヤンキードライヤーで湿紙
ウェブを乾燥すると、タッチロール出口でフェルト汚れ
が発生する為、ヤンキードライヤ温度を100度に下げ
て原反を製造した以外、実施例12と同様の方法でアル
カリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0077】実施例17 実施例12で、湿紙ウェブの含水率を65%、タッチロ
ール線圧を25kg/cmとした場合、105〜120
度のヤンキードライヤーで湿紙ウェブを乾燥すると、タ
ッチロール出口でフェルト汚れが発生する為、ヤンキー
ドライヤ温度を100度に下げて原反を製造した以外、
実施例12と同様の方法でアルカリ電池セパレータ用不
織布を得た。
【0078】実施例1〜17および比較例1〜3で作製
したアルカリ電池セパレータ用不織布について、下記の
測定方法により特性値を測定し、また、評価方法により
評価し、その特性値および性能評価結果を表1と表2に
示した。
【0079】<測定方法> [坪量]坪量の評価としては、温度20℃、相対湿度6
5%の試験室に放置し、水分平衡に調整した後、50m
m×200mmの試験片10枚を電子天秤で小数点3桁
まで測定し、1m2当たりの目付重量(g/m2)に換算
し、その平均値を示した。
【0080】[厚さ]厚さの評価としては、直径6.3
mmのダイヤルシックスネスゲージ(マイクロメータ)
を用いて、試験片5枚のそれぞれ異なる6箇所で厚さ
(μm)を測定し、その平均値を示した。
【0081】[ウェットフラジール通気度]ウェットフ
ラジール通気度の評価としては、カトーテック社製通気
性試験機(KES−F8−AP1)を用いて、アルカリ
電池セパレータ用不織布の空隙率を58%に調整した
後、0.0072g/m2の脱イオン水(水温20℃)
を保持させた際の通気抵抗を測定し、通気度(cm/s
ec)に換算した。アルカリ電池セパレータ用不織布と
して、電池内部圧力上昇を良好な状態に抑える為には、
0.5〜5.0cm/secの範囲にする必要がある。
【0082】[電気抵抗]電気抵抗の評価としては、7
0mm×70mmの試験片を8枚採取し、JISC23
13に準じ、電解液として、20℃における比重1.3
0のKOH水溶液、電流電極として、1種のニッケル
板、電圧電極として、直径5mmの1種のカドミウム棒
を使用して、KOH水溶液中でイオン伝導がアルカリ電
池セパレータ用不織布によって阻害される程度(Ω・1
00cm2/枚)を測定し、その平均値を示した。電池
内部抵抗を良好な状態に抑え、急速充放電を可能にする
為には、アルカリ電池セパレータ用不織布の電気抵抗
は、4.0×E−4Ω・100cm2/枚以下が必要で
ある。
【0083】[平均孔面積とその面積率]平均孔面積と
その面積率の評価方法としては、20mm×50mmの
試験片を8枚採取し、ニレコ社製画像解析装置(LUZ
EX5000)を用いて、試験片の下方から光を当てた
際に、構成繊維の密度むらや水流交絡跡で発生する濃淡
画像を顕微鏡で取り込み、2値化画像処理して、淡部を
不織布表面のピンホール状の孔として、平均孔面積(m
2)とその面積率(%)を測定し、その平均値を示し
た。
【0084】<評価方法> [電池作製]正極及び負極に、それぞれ公知の帯状の焼
結式水酸化ニッケル電極及び焼結式カドミウム電極を1
枚ずつ用い、これらの電極の間に上記の実施例及び比較
例のアルカリ電池セパレータ用不織布を介在させて、こ
の該セパレータ不織布を引っ張りながら捲回した。そし
て、これを円筒形の金属ケースに収納し、比重1.30
の水酸化カリウムを主体とするアルカリ電解液を注入
し、安全弁付きの電池蓋を取り付けて、公称容量が0.
7Ahの単3形の密閉式ニッケルカドミウム電池を20
個製作した。電池の化成を行う為に、25℃において1
0時間率の電流で15時間充電し、1時間率の電流で端
子電圧が0.8Vになるまで放電するという充放電を4
回繰り返した。上記の方法で密閉式ニッケルカドミウム
電池を作製し、下記の評価方法により、電池評価を行っ
た。
【0085】[電池の内部抵抗と内部圧力上昇]化成済
みの10個の電池について、25℃において1時間率の
電流で1.2時間充電し、1時間率の電流で端子電圧が
1.0Vになるまで放電するという充放電を50サイク
ル繰り返した。50サイクルの充放電後の1kHz交流
法による内部抵抗(mΩ)と、充電末期の内部圧力上昇
(kg)を測定し、その平均値を示した。内部抵抗値に
対し、20mΩ以下を◎、21〜23mΩ以下を○、2
4〜25mΩを△、26mΩ以上を×で表した。電池特
性として、実使用可能レベルは△以上であるが、急速充
電大電流放電する場合は○以上である事が好ましい。内
部圧力上昇値に対し、2.4kg以下を◎、2.5〜
3.0kgを○、3.1〜5.0kgを△、5.1kg
以上を×で表した。電池特性として、実使用可能レベル
は△以上であるが、急速充電大電流放電する場合は○以
上である事が好ましい。
【0086】[低レート寿命]化成済みの残り10個の
電池について、25℃において20時間率の電流で30
時間充電し、1時間率の電流で端子電圧が1.0Vにな
るまで放電するという充放電サイクル繰り返した。低レ
ート寿命において、80サイクル未満を×、81〜15
0サイクルを△、151〜200サイクルを○、201
サイクル以上を◎で表した。電池特性として、実使用可
能レベルは△以上であるが、低レートで充電する電池種
に使用する場合は○以上である事が好ましい。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】評価;表1の実施例1〜4は、直径1〜1
2μmの極細繊維と熱融着型複合繊維から構成され、湿
式抄造法で抄紙し、乾燥させ、弾性率25kgf/m2
以上の原布を得た後、水流交絡処理と親水化処理して、
不織布のウェットフラジール通気度が0.5〜5.0c
m/sec、電気抵抗が4.0×E−4Ω・100cm
2/枚以下であるアルカリ電池セパレータ用不織布の場
合であるが、電池の内部抵抗及び内部圧力上昇が低く、
良好な電池特性を示した。また、ウェットフラジール通
気度が高い程、また、電気抵抗が低い程、電池の内部抵
抗及び内部圧力上昇が良好な傾向にある。尚、実施例1
は、ウェットフラジール通気度が、0.5cm/se
c、電気抵抗が4.0×E−4Ω・100cm2/枚
で、請求項1の範囲限界点の場合であるが、電池の内部
抵抗及び内部圧力上昇が高めで、電池の実使用上の限界
レベルであった。実施例4は、平均孔面積が2.04E
−4mm2で、請求項2の範囲を僅かに満足しない場合
であるが、低レート寿命が短く、電池の実使用上の限界
レベルであった。
【0090】実施例5〜7は、原反の弾性率を高め、各
ノズルヘッド水圧が100kg/cm2以下で、少なく
とも1台のノズルヘッドに挿入されるノズルのピッチ間
隔が0.3mm以下のものを用いて水流交絡処理を行っ
た為、微細な空隙が多数形成されており、不織布のウェ
ットフラジール通気度と電気抵抗は請求項1を満足して
おり、しかも、請求項2を十分満足するものが得られ、
結果として、電池の内部抵抗及び内部圧力上昇が良好
で、特に、低レート寿命が良好で、サイクル寿命の信頼
性に優れるものであった。
【0091】親水化処理として、実施例8は大気圧プラ
ズマ処理を行い、実施例9はフッ素処理を行った場合で
あるが、電池の内部抵抗及び内部圧力上昇は低く、更
に、低レート寿命は長く、コロナ処理(実施例5)と同
じく優れた電池特性を示した。尚、親水化処理として、
コロナ処理と大気圧プラズマ処理とフッ素処理を比較し
た場合、電気抵抗は大気圧プラズマ処理の場合が最も高
く、フッ素処理の場合が最も低くなり、その序列で内部
圧力上昇が良好な傾向であった。しかしながら、フッ素
処理は、生産コストが高い上、作業安全性の課題がある
為、全体的にコロナ処理が最も好ましい親水化処理方法
である。
【0092】実施例10は、実施例2と同じ条件で水流
交絡処理を行い、請求項1を満足しており、電池特性と
しては内部抵抗及び内部圧力上昇が低く、充放電特性に
優れるが、原布の弾性率が25kgf/m2未満である
為、不織布表面にはピンホール状に見える水流交絡跡が
大きく残り、平均孔面積及びその面積率が大きく、請求
項2を満足しておらず、結果として、低レート寿命が短
く、サイクル寿命特性の信頼性が低いものであった。
【0093】実施例11は、ナイロン繊維を用いて乾式
カード法で製造したアルカリ電池セパレータ用不織布の
場合であるが、請求項1を満足しており、電池特性とし
ては内部抵抗及び内部圧力上昇が低く、充放電特性に優
れるが、構成繊維の密度むらに起因するピンホール状に
見える孔が不織布表面に無数存在し、平均孔面積及びそ
の面積率も大きく、請求項2を満足しておらず、結果と
して、低レート寿命が短く、サイクル寿命特性の信頼性
が低いものであった。
【0094】表1の比較例1と比較例2は、不織布のウ
ェットフラジール通気度と電気抵抗が請求項1の範囲外
の場合であるが、電池の内部抵抗および内部圧力上昇が
高く、電池として実使用できないレベルであった。
【0095】比較例3は、ポリオレフィン系繊維を用い
て乾式カード法で製造したアルカリ電池セパレータ用不
織布の場合であるが、ウェットフラジール通気度は良好
であったが、電気抵抗が高く、請求項1の範囲を越えて
おり、電池特性として、内部抵抗及び内部圧力上昇が高
く、充放電特性に劣るものであった。更に、構成繊維の
密度むらに起因するピンホール状に見える孔が不織布表
面に無数存在し、数値的にも平均孔面積及びその面積率
が大きく、請求項2を満足するものが得られず、結果と
して、低レート寿命が短く、サイクル寿命特性の信頼性
が低いものであった。
【0096】表2の実施例12〜14は、アルカリ電池
セパレータ用不織布の製造におけるより好ましい製造方
法の場合であるが、湿式抄造法で湿紙ウェブを含水率7
0〜85%に調整した後、線圧30kg/cm以上のタ
ッチロールでヤンキードライヤーに押し当てながら乾燥
させることで、弾性率25kgf/m2以上の原反を容
易に得ることができ、水流交絡処理しても、水流交絡跡
がつきにくくなり、また、ピンホール状の平均孔面積及
びその面積率を小さくでき、請求項1と請求項2を満足
するものが得られる。その結果、充放電特性に優れ、充
放電サイクルを繰り返した際の微小短絡が防止できる。
【0097】一方、表2の実施例15〜17は、請求項
4の範囲以外で原反を製造した場合であるが、ヤンキー
ドライヤー温度が105〜120度では、湿紙ウェブを
載せた抄紙フェルトがタッチロールを通過した際に、熱
融着型複合繊維が抄紙フェルトにくっついて、安定抄造
ができなかった。ヤンキードライヤー温度を100度ま
で下げた場合、原反を得ることができたが、弾性率が2
5kgf/m2以下のものとなり、水流交絡処理した場
合、実施例10と同様に、請求項1を満足し、電池特性
として、内部抵抗及び内部圧力上昇が低く、充放電特性
に優れるものが得られた。しかしながら、不織布表面に
はピンホール状に見える水流交絡跡が大きく残り、数値
的にも平均孔面積及びその面積率が大きく、請求項2を
満足するものが得られず、電池特性として低レート寿命
が短く、サイクル寿命特性の信頼性が低いものとなっ
た。
【0098】
【発明の効果】本発明のアルカリ電池セパレータ用不織
布は、ウェットフラジール通気度が0.5〜5.0cm
/secであり、電気抵抗が4.0×Eー4Ω・100
cm2/枚以下である為、電池の充放電サイクルでの内
部抵抗と内部圧力上昇を低く抑えることができ、急速充
電及び大電流放電が可能である。また、画像解析装置で
計測したピンホール状の平均孔面積が2.00×Eー4
mm2以下で、その孔面積率が0.15%以下である
為、充放電サイクルにより正極が膨潤してきた際や、デ
ンドライトが成長してきた際に、微小短絡を防止できる
ため、充放電サイクル寿命特性に優れる。また、上記の
アルカリ電池セパレータ用不織布は、湿式抄造法で抄紙
し、好ましくは、湿紙ウェブの含水率を70〜85%と
し、線圧30kg/cm以上のタッチロールでヤンキー
ドライヤーに押し当てながら乾燥させ、弾性率25kg
f/m2以上の原布を得た後、各ノズルヘッド水圧10
0kg/cm2以下で、少なくとも1台のノズルヘッド
に挿入されるノズルのピッチ間隔が0.3mm以下で水
流交絡処理を行い、親水化処理する事で得られる。その
結果、本発明により、高容量、急速充電大電流放電、長
寿命、高信頼性等の高度な特性が必要なコードレス機器
用として好適に使用することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ電池セパレータ用不織布におい
    て、JIS C−2313の電気抵抗試験方法に準じて
    測定した電気抵抗が4.0×E−4Ω・100cm2
    枚以下であって、該不織布の空隙率を58%に調整した
    後、0.0072g/cm2の水分を保持させて測定し
    たフラジール通気度(以下、ウェットフラジール通気度
    と記す)が0.5〜5.0cm/secであることを特
    徴とするアルカリ電池セパレータ用不織布。
  2. 【請求項2】 画像解析装置で計測したピンホール状の
    平均孔面積が2.00×E−4mm2以下で、その孔面
    積率が0.15%以下であることを特徴とする請求項1
    記載のアルカリ電池セパレータ用不織布。
  3. 【請求項3】 直径1〜12μmの極細繊維と熱融着型
    複合繊維から構成されたアルカリ電池セパレータ用不織
    布の製造方法において、湿式抄造法で抄紙し、乾燥さ
    せ、弾性率25kgf/m2以上の原布を得た後、その
    原反に水流交絡処理を行い、親水化処理する事を特徴と
    するアルカリ電池セパレータ用不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 湿式抄造法で抄紙し、湿紙ウェブの含水
    率を70〜85%にした後、線圧30kg/cm以上の
    タッチロールでヤンキードライヤーに押し当てながら乾
    燥させることを特徴とする請求項3記載のアルカリ電池
    セパレータ用不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 水流交絡処理での各ノズルヘッド水圧が
    100kg/cm2以下であり、少なくとも1台のノズ
    ルヘッドに挿入されるノズルのピッチ間隔が0.3mm
    以下であることを特徴とする請求項3または4記載のア
    ルカリ電池セパレータ用不織布の製造方法。
  6. 【請求項6】 親水化処理が、コロナ放電処理、大気圧
    プラズマ放電処理、フッ素化処理の少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項3、4または5記載のアルカ
    リ電池セパレータ用不織布の製造方法。
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