JP2001084506A - ノイズ除去回路、増幅回路、及び磁気記録装置 - Google Patents
ノイズ除去回路、増幅回路、及び磁気記録装置Info
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Abstract
一部帯域にかかるノイズ成分を除去して入力信号を補償
することができるノイズ除去回路を提供すること。 【解決手段】再生用アンプ11は、差動アンプ21、検
出回路23、帰還回路24を備える。差動アンプ21
は、再生信号STと帰還信号RTを比較して信号S1を
出力する。検出回路23は、信号S1に含まれるサーマ
ルアスペリティ(TA)を検出して制御信号VTACを出力
する。帰還回路24は、所定の第1のカットオフ周波数
fc1から制御信号VTACに応答してTA成分を含む周波
数帯域の第2のカットオフ周波数fc2に切り替えて生
成した帰還信号RTを出力する。
Description
係り、ハードディスクの再生信号を増幅する増幅回路に
おいて、磁気抵抗効果(MR:Magneto Resistive)型ヘ
ッドがハードディスクに接触することに起因して再生信
号に含まれるノイズ、即ち、サーマルアスペリティ(T
A)を除去するサーマルアスペリティ補償に好適なノイ
ズ除去回路、増幅回路、及び磁気記録装置に関するもの
である。
タは磁気ヘッドで再生され、その再生信号はリードアン
プに出力される。この磁気ヘッドには、磁気抵抗効果
(MR)型ヘッドが採用されている。MRヘッドは、読
み取り動作中にハードディスクに接触すると、その接触
により発熱し抵抗値が増大する。この抵抗値の増大によ
り、図7に示すように再生信号STにサーマルアスペリテ
ィ(TA)といわれる低周波成分を持つノイズが含まれ
る。
マルアスペリティを除去するサーマルアスペリティ補償
回路を示す。この補償回路81は、初段リードアンプ8
2と次段リードアンプ83の間に設けられ、容量C、抵
抗R及びスイッチング素子SWとから構成されている。
つまり、補償回路81は、ハイパスフィルタを構成して
いる。そして、サーマルアスペリティの発生が検知され
ると、スイッチング素子SWをオンさせ、低周波のサー
マルアスペリティ成分を除去する。
補償回路を示す。補償回路84は、初段リードアンプ8
2と次段リードアンプ83の間に設けられ、遅延回路8
5、エンベロープ波形生成回路86、ローパスフィルタ
87及び演算回路88とから構成されている。
信号は、遅延回路85を介して遅延されて演算回路88
に出力される。又、初段リードアンプ82にて増幅され
た再生信号は、エンベロープ波形生成回路86及びロー
パスフィルタ87を介して演算回路88に出力される。
再生信号が初段リードアンプ82から出力されると、エ
ンベロープ波形生成回路86及びローパスフィルタ87
によって、低周波のサーマルアスペリティ成分が演算回
路88に出力される。
マルアスペリティが含まれる再生信号から低周波のサー
マルアスペリティ成分を差し引き演算処理して低周波の
サーマルアスペリティ成分を除去する。
サーマルアスペリティ補償回路81,84は、初段リー
ドアンプ82と次段リードアンプ83の間に設けられて
いることから、初段リードアンプ82はサーマルアスペ
リティ成分も増幅する。従って、初段リードアンプ82
がこのサーマルアスペリティ成分によって飽和するおそ
れがあるため、飽和しないようにするためにリードアン
プ82の回路が複雑になる。
た後も飽和から回路が復帰する時間が大きいため、正常
動作に戻るのに時間がかかるといった問題があった。本
発明の目的は、複雑な回路構成を必要としないで、ノイ
ズ発生時にアンプ回路を飽和させることなく、ノイズ成
分を除去して信号を補償し増幅することができるノイズ
除去回路を提供することにある。
MRヘッドから入力される再生信号に含まれるTA成分
を除去して再生信号を補償することが可能な増幅回路及
び磁気記録装置を提供することにある。
め、請求項1に記載の発明は、所定の周波数帯域を有す
る信号成分に前記周波数帯域の一部の帯域を有するノイ
ズ成分が重畳した入力信号が非反転入力端子に入力さ
れ、反転入力端子に帰還信号が入力される差動アンプ
と、前記差動アンプの出力信号を所定の第1の遮断周波
数にてカットオフした前記帰還信号を出力する帰還回路
と、前記差動アンプの出力信号に含まれるノイズを検出
して制御信号を出力する検出回路と、を備え、前記帰還
回路は、前記制御信号に基づいてノイズ成分を含む第2
の遮断周波数にて前記出力信号の所定信号成分をカット
オフした前記帰還信号を出力する。これにより、差動増
幅器にノイズ成分を含む帰還信号が帰還され、そのノイ
ズ成分が相殺され、入力信号が補償される。
のように差動出力を備え、前記検出回路は、前記差動出
力のエンベロープ波形を持つ第1及び第2のピークエン
ベロープ信号を生成する第1及び第2生成回路と、前記
第1及び第2のピークエンベロープ信号を比較演算して
ノイズ発生期間に対応する制御信号を生成する第3生成
回路と、を備える。これにより、DCオフセット等の影
響を受けることなく、容易にノイズ発生期間に対応する
制御信号を生成してそのノイズ成分を除去する。
ように、前記第1のピークエンベロープ信号に所定のオ
フセットを与える第1及び第2のオフセット回路を備
え、前記第3生成回路は、オフセット後の第1のピーク
エンベロープ信号と前記第2のピークエンベロープ信号
を比較演算して制御信号を生成する。これにより、ノイ
ズ発生期間の任意の期間に対応する制御信号を容易に生
成する。
のうちの何れか一項に記載のノイズ除去回路を備え、前
記入力信号として磁気記録媒体の状態に応じて磁気抵抗
効果型ヘッドから入力される再生信号を扱い、前記ノイ
ズ成分として前記再生信号に含まれるサーマルアスペリ
ティの周波数に対応する前記第2の遮断周波数に切り替
えて該サーマルアスペリティを補償する再生用増幅回路
である。これにより、磁気抵抗効果型ヘッドにより再生
信号に重畳するサーマルアスペリティを簡単な構成の回
路で容易に除去して再生信号を補償する。
に記載の再生用増幅回路を備えた磁気記録装置である。
これにより、磁気抵抗効果型ヘッドにより再生信号に重
畳するサーマルアスペリティを簡単な構成の回路で容易
に除去して再生信号を補償する。
の形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、磁気記
録装置(磁気ディスク装置)に備えられる再生用アンプ
11の構成図である。
ド(MRヘッド)12接続されている。MRヘッド12
には、定電流源13から一定電流が供給される。MRヘ
ッド12は、図示しない磁気ディスクの磁極変化に応じ
て変化する波形を持つ再生信号STを出力する。
して生成した信号SOを出力する。この時、再生用アン
プ11は、再生信号STに含まれる(重畳した)サーマ
ルアスペリティ(TA)成分を検出し、それを除いて補
償した信号SOを出力する機能を持つ。
ンプ21、後段アンプ22、TA検出回路23、帰還回
路24を含む。初段アンプ21は差動増幅アンプであ
り、非反転入力端子には再生信号STが入力され、反転
入力端子には帰還回路24が出力する帰還信号RTが入
力される。初段アンプ21は、所定の利得にて再生信号
STと帰還信号RTの差を増幅して生成した信号S1を
後段アンプ22に出力する。
1を増幅して生成した出力信号SOを出力する。初段ア
ンプ21と後段アンプ22の利得の合計、即ち再生用ア
ンプ11の利得は、出力信号SOの振幅がそれを復号処
理する図示しない信号処理回路(リードチャネルLS
I)にとって最適な値となるように予め設定されるもの
であり、100〜200倍の増幅率となるように設定さ
れている。
うに再生信号STに重畳したTA成分を検出して生成し
た制御信号VTACを帰還回路24に出力する。詳述する
と、TA検出回路23は、初段アンプ21の出力信号S
1の正極ピークエンベロープ信号と、出力信号S1の反
転信号の負極ピークエンベロープ信号とを生成し、それ
ら両極ピークエンベロープ信号の差ΔEVを演算する。
そして、TA検出回路23は、差ΔEVが正(ΔEV>
0)の期間、即ち、正極ピークエンベロープ信号が負極
ピークエンベロープ信号より大きな値を持つ期間をTA
補償期間として認識し、その期間中Hレベルの制御信号
VTACを出力する。このようにすれば、TA成分の大きさ
に対応してそのTA成分を検出するためのしきい値や、
出力信号S1のDCオフセット量等を考慮することなく
容易に且つ確実にTA成分の重畳を検出することができ
る。
信号S1と制御信号VTAHが入力される。帰還回路24
は、制御信号VTAHに応答して第1のカットオフ周波数
(遮断周波数)fc1を第2のカットオフ周波数(遮断
周波数)fc2を切り替え、それぞれ切り替えたカット
オフ周波数にて出力信号S1を帯域制限して生成した帰
還信号RTを出力する機能を持つ。
制御信号VTAHに応答して第1のカットオフ周波数fc1
に切り替え、Hレベルの制御信号VTAHに応答した第2の
カットオフ周波数fc2に切り替える。第1のカットオ
フ周波数fc1は、信号成分の周波数帯域(約1Mヘル
ツ〜数百Mヘルツ)の低域側周波数BWL(約1Mヘル
ツ)より低い周波数に予め設定されている。これによ
り、帰還回路24は、出力信号S1から約1Mヘルツ以
上の周波数帯域を持つ信号成分をカットした帰還信号R
Tを出力する。
成分の周波数に対応して予め設定され、帰還信号RTに
DC(直流成分)からTA成分の周波数(約1Mヘル
ツ)を含む帯域の信号が含まれるように設定されてい
る。
(リファレンス入力端子)には、周波数成分を除き、D
C成分を含む帰還信号RTが入力される。これにより、
初段アンプ21で発生するDCオフセットがキャンセル
された出力信号S1が出力される。即ち、再生用アンプ
11は、初段アンプ21にて発生するDCオフセットを
補償した信号SOを出力する。
と、初段アンプ21の反転入力端子には、DCからTA
成分を含む帰還信号RTが再生信号STとほぼ同相で入
力される。初段アンプ21は、この帰還信号RTと再生
信号STとの差を増幅して生成した信号S1を出力す
る。これにより、図2(b)に示すように、初段アンプ
21の出力信号S1は、DC成分からTA成分までの周
波数帯域の信号がキャンセルされる、即ち、再生用アン
プ11は、MRヘッド12にて発生するサーマルアスペ
リティ及び初段アンプ21にて発生するDCオフセット
を補償した信号S1を出力する。
の構成を詳述する。図3は、再生用アンプ11の詳細な
構成を示すブロック回路図である。再生用アンプ11の
初段アンプ21及び後段アンプ22は、差動出力を持つ
差動増幅回路であり、初段アンプ21は、再生信号ST
を増幅して生成した信号S1(信号SO1X及び反転信号SO
1Z)を出力する。後段アンプ22は、非反転入力端子に
信号SO1Xが入力され、反転入力端子に反転信号SO1Zが入
力される。後段アンプ22は、両信号SO1X,SO1Zを増幅
して生成した信号SO(信号SOX及び反転信号SO
Z)を出力する。
エンベロープ波形生成回路31,32、第1及び第2オ
フセット回路33,34、信号生成回路35を含む。第
1波形生成回路31は、非反転入力端子に信号SO1Xが入
力され、反転入力端子に反転信号SO1Zが入力される。第
1波形生成回路31は、両信号SO1X,SO1Zに基づいて、
図4(a)に示す信号(SO1X-SO1Z) のピークエンベロー
プ波形を持つ正極ピークエンベロープ信号EVXを出力
する。
に反転信号SO1Zが入力され、反転入力端子に信号SO1Xが
入力される。第2波形生成回路32は、両信号SO1Z,SO
1Xに基づいて、図4(b)に示す反転信号(SO1Z-SO1X)
のピークエンベロープ波形を持つ負極ピークエンベロー
プ信号EVZを出力する。
は、正極ピークエンベロープ信号EVXをそれぞれ所定
量オフセットした第1及び第2オフセット信号EV1,
EV2を生成する。詳述すると、第1オフセット回路3
3は、エンベロープ信号EVXに負の第1オフセット電
圧−V1を加えて生成した第1オフセット信号EV1を
出力する。第2オフセット回路34は、エンベロープ信
号EVXに負の第2オフセット電圧−V2を加えて生成
した第2オフセット信号EV2を出力する。これら第1
及び第2オフセット電圧−V1,−V2は、発生するサ
ーマルアスペリティの検出、補償すべきサーマルアスペ
リティのレベルに対応して設定されると共に、次の信号
生成回路35における制御信号VTACの生成を容易にする
ために設定される。
36,37、信号演算回路38を含む。第1比較器36
は、非反転入力端子に第1オフセット信号EV1が入力
され、反転入力端子に負極ピークエンベロープ信号EV
Zが入力される。第1比較器36は、両信号EV1,E
VZを比較し、その比較結果に基づくレベルを持つTA
検出信号VTAを出力する。詳述すると、第1比較器3
6は、図5に示すように、第1オフセット信号EV1が
負極ピークエンベロープ信号EVZより大きい場合にH
レベルのTA検出信号VTAを出力し、小さい場合にL
レベルのTA検出信号VTAを出力する。このTA検出
信号VTAがHレベルである期間は、補償すべきレベル
のサーマルアスペリティが重畳している期間に対応す
る、即ち、第1オフセット電圧−V1は、この発生する
サーマルアスペリティの補償すべき検出レベルに対応し
て設定されいる。
フセット信号EV2が入力され、非反転入力端子に負極
ピークエンベロープ信号EVZが入力される。第2比較
器37は、両信号EV2,EVZを比較し、その比較結
果に基づくレベルを持つTA補償信号VTAHを出力する。
詳述すると、第2比較器37は、図5に示すように、第
2オフセット信号EV2が負極ピークエンベロープ信号
EVZより大きい場合にHレベルのTA補償信号VTAHを
出力し、小さい場合にLレベルのTA補償信号VTAHを出
力する。このTA補償信号VTAHがHレベルである期間
は、サーマルアスペリティの発生する期間に対応する、
即ち、第2オフセット電圧−V2は、正極ピークエンベ
ロープ信号EVXと負極ピークエンベロープ信号EVZ
のレベル比較時に、一致して不安定な論理を生まない為
にオフセット成分を付加するもので、例えば回路の素子
バラツキ等で生じるオフセット電圧成分を包含する値と
する。
とTA補償信号VTAHとを演算してTA補償期間に対応す
る制御信号VTACを生成する。TA検出信号VTAは補償
すべき検出レベルに対応し、TA補償信号VTAHは補償す
べき期間に対応している。信号演算回路38は、サーマ
ルアスペリティが補償すべきレベル以上のときにHレベ
ルの制御信号VTACを出力し、これを再生信号STがほぼ
正常なレベルに収束するまで保持する。具体的には、信
号演算回路38は、HレベルのTA補償信号VTAHが入力
されると、HレベルのTA検出信号VTAをトリガとし
てHレベルの制御信号VTACを出力する。そして、信号演
算回路38は、LレベルのTA補償信号VTAHに応答して
Lレベルの制御信号VTACを出力する。即ち、信号演算回
路38は、図5に示すように、TA検出信号VTAの立
ち上がりからTA補償信号VTAHの立ち下がりまでを補償
期間とし、この期間中Hレベルの制御信号VTACを出力す
る。
トオフ用アンプ42を含む。アッテネータ41は、アン
プ42の入力として適当なレベルに減衰するために設け
られている。即ち、アッテネータ41は、初段アンプ2
1とカットオフ用アンプ42のゲインに対応して信号SO
1Xと反転信号SO1Zを減衰して生成した信号SO2X及び反転
信号SO2Zをカットオフ用アンプ42に出力する。
子に入力される信号SO2Xと反転入力端子に入力される反
転信号SO2Zの差を増幅して生成したカットオフ周波数よ
り低い帯域の成分を持つ帰還信号RTを出力する。こ
の、カットオフ用アンプ42は、カットオフ周波数を制
御信号VTACに対応して第1のカットオフ周波数fc1と
第2のカットオフ周波数fc2を切り替える機能を持
つ。
ルの制御信号VTACに応答してDCから第1のカットオフ
周波数fc1までの帯域の成分を持つ帰還信号RTを出
力し、Hレベルの制御信号VTACに応答してDCから第2
のカットオフ周波数fc2までの帯域の成分を持つ帰還
信号RTを出力する。この第2のカットオフ周波数fc
2は、サーマルアスペリティ成分が持つ周波数(約1M
ヘルツ)程度の周波数に設定されている。従って、カッ
トオフ用アンプ42は、Hレベルの制御信号VTACに応答
してサーマルアスペリティ成分を含む帰還信号RTを出
力する。
ば、以下の効果を奏する。 (1)再生用アンプ11は、差動アンプ21、検出回路
23、帰還回路24を備える。差動アンプ21は、再生
信号STと帰還信号RTを比較して信号S1を出力す
る。検出回路23は、信号S1に含まれるサーマルアス
ペリティ(TA)を検出して制御信号VTACを出力する。
帰還回路24は、所定の第1のカットオフ周波数fc1
から制御信号VTACに応答してTA成分を含む周波数帯域
の第2のカットオフ周波数fc2に切り替えて生成した
帰還信号RTを出力する。その結果、差動アンプ21に
TA成分を含む帰還信号RTが帰還され、再生信号ST
に含まれるTA成分が帰還信号RTによって相殺され、
再生信号STを補償することができる。
検出回路23は、第1及び第2生成回路31,32、信
号生成回路35を含む。第1及び第2生成回路31,3
2は、差動アンプ21の差動出力のエンベロープ波形を
持つ第1及び第2のピークエンベロープ信号EVX,E
VZを生成する。信号生成回路35は、第1及び第2の
ピークエンベロープ信号EVX,EVZを比較演算して
TA発生期間に対応する制御信号VTACを生成する。その
結果、DCオフセット等の影響を受けることなく、容易
にTA発生期間に対応する制御信号VTACを生成してその
TA成分を除去することができる。
セット回路33,34を備える。第1及び第2オフセッ
ト回路33,34は、第1のピークエンベロープ信号E
VXに所定の第1及び第2のオフセット−V1,−V2
を与えた信号EV1,EV2を出力する。そして、信号
生成回路35は、信号EV1,EV2と第2のピークエ
ンベロープ信号EVZを比較演算して制御信号VTACを生
成する。その結果、TA発生期間の任意の期間に対応す
る制御信号VTACを容易に生成することができる。
てもよい。 ○上記実施形態では、帰還回路24にカットオフ用アン
プ42を用いたが、出力信号の帯域を第1のカットオフ
周波数fc1から第2のカットオフ周波数fc2に変更
できれば上記の構成に限定されず、例えば、カットオフ
周波数が可変可能なローパスフィルタを備える、又は、
第1のカットオフ周波数fc1を持つローパスフィルタ
(又はアンプ)と第2のカットオフ周波数fc2を持つ
ローパスフィルタ(又はアンプ)を切り替える構成とし
ても良い。このようにしても、TA成分を含む再生信号
STを補償した信号SOを出力することができる。
を適宜変更して実施しても良い。例えば、図6に示すよ
うに、TA検出回路51は、比較器52、基準電源E1
を含む。比較器52の正極(+)入力端子には信号S1
が入力され、負極(−)入力端子は基準電源E1に接続
され、その基準電源E1から所定のしきい値電圧Vthが
入力される。図2(a)に示すように、このしきい値電
圧Vthは、通常入力される再生信号STの成分(信号成
分)の最大電圧とTA成分の最大電圧との間の値(例え
ば、TA成分の最大電圧の1/2)に設定されており、
信号成分はこのしきい値電圧Vthより大きくならない。
電圧Vthを比較し、その比較結果に基づいて、信号S1
がしきい値電圧Vthより低いときにはLレベルの制御信
号VTAHを、信号S1がしきい値電圧Vthより高いときに
はHレベルの制御信号VTAHを出力する。即ち、TA検出
回路23は、信号S1に含まれるTA成分に応答してH
レベルの制御信号VTAHを出力する。このようにTA検出
回路を構成しても、上記実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
として、初段アンプ21の差動出力の中点電位(=(V
SO1X+VSO1Z)/2)(但し、VSO1Xは信号SO1Xの電
圧、V SO1Zは信号SO1Zの電圧)と信号SO1X,SO1Z それぞ
れの差電位をとり、充分低いカットオフ周波数を持つロ
ーパスフィルタでそのTA波形信号波形成分を取り除い
たDC電位を得る、即ち中点電位からの信号SO1X,SO1Z
それぞれのDCオフセット成分を生成して元の信号SO1
X,SO1Z の波形からこのオフセット成分をキャンセル
し、ピークエンベロープ信号EVX,EVZの波形を得
た後、同様にしてTA検出信号VTA,TA、補償信号
VTAH及び制御信号VTACを得る方法を用いても良い。
関する以下の事項を開示する。 (1)所定の周波数帯域を有する信号成分に前記周波数
帯域の一部の帯域を有するノイズ成分が重畳した入力信
号から前記ノイズ成分を除去するノイズ除去回路であっ
て、前記入力信号が非反転入力端子に入力され、反転入
力端子に帰還信号が入力される差動アンプと、前記差動
アンプの出力信号を所定の第1の遮断周波数にてカット
オフした前記帰還信号を出力する帰還回路と、前記差動
アンプの出力信号に含まれるノイズを検出して制御信号
を出力する検出回路と、を備え、前記帰還回路は、前記
制御信号に基づいてノイズ成分を含む第2の遮断周波数
にて前記出力信号の所定信号成分をカットオフした前記
帰還信号を出力することを特徴とするノイズ除去回路。
おいて、前記差動アンプは差動出力を備え、前記検出回
路は、前記差動出力のエンベロープ波形を持つ第1及び
第2のピークエンベロープ信号を生成する第1及び第2
生成回路と、前記第1及び第2のピークエンベロープ信
号を比較演算してノイズ発生期間に対応する制御信号を
生成する第3生成回路と、を備えたことを特徴とするノ
イズ除去回路。
おいて、前記検出回路は、前記第1のピークエンベロー
プ信号に所定のオフセットを与える第1及び第2のオフ
セット回路を備え、前記第3生成回路は、オフセット後
の第1のピークエンベロープ信号と前記第2のピークエ
ンベロープ信号を比較演算して制御信号を生成すること
を特徴とするノイズ除去回路。
おいて、前記第3生成回路は、前記第1のオフセット回
路によるオフセット後の第1のピークエンベロープ信号
と前記第2のピークエンベロープ信号を比較して検出信
号を出力する第1の比較器と、前記第2のオフセット回
路によるオフセット後の第1のピークエンベロープ信号
と前記第2のピークエンベロープ信号を比較して補償信
号を出力する第2の比較器と、前記検出信号と前記補償
信号を演算して前記制御信号を生成する信号演算回路
と、を備えたことを特徴とするノイズ除去回路。
イズ除去回路において、前記差動アンプは差動出力を備
え、前記検出回路は、前記差動出力の中点電位と前記差
動出力差電位である、DCオフセット成分を取り除いた
正極ピークエンベロープ信号と、前記差動出力の中点電
位と前記反転差動出力信号との差電位である、DCオフ
セット成分を取り除いた負極ピークエンベロープ信号
と、を比較して前記ノイズ発生期間に対応する制御信号
を生成することを特徴とするノイズ除去回路。
おいて、前記帰還回路は、前記差動アンプの出力信号を
前記制御信号に対応する第1又は第2の遮断周波数にて
帯域制限して出力する差動アンプを備えたことを特徴と
するノイズ除去回路。
おいて、前記帰還回路は、前記差動アンプの出力信号を
前記制御信号に対応する第1又は第2の遮断周波数にて
帯域制限して出力する高域通過フィルタを備えたことを
特徴とするノイズ除去回路。
か一つに記載のノイズ除去回路を備え、前記入力信号と
して磁気記録媒体の状態に応じてMRヘッドから入力さ
れる再生信号を扱い、前記ノイズ成分として前記再生信
号に含まれるサーマルアスペリティの周波数に対応する
前記第2の遮断周波数に切り替えて該サーマルアスペリ
ティを補償することを特徴とする再生用の増幅回路。
幅回路を備えた磁気記録装置。
としないで、信号成分の一部帯域にかかるノイズ成分を
除去して入力信号を補償することができるノイズ除去回
路を提供することができる。
ば、複雑な回路構成を必要としないで、MRヘッドから
入力される再生信号に含まれるTA成分を除去して再生
信号を補償することができる増幅回路及び磁気記録装置
を提供することができる。
る。
図である。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の周波数帯域を有する信号成分に前
記周波数帯域の一部の帯域を有するノイズ成分が重畳し
た入力信号から前記ノイズ成分を除去するノイズ除去回
路であって、 前記入力信号が非反転入力端子に入力され、反転入力端
子に帰還信号が入力される差動アンプと、 前記差動アンプの出力信号を所定の第1の遮断周波数に
てカットオフした前記帰還信号を出力する帰還回路と、 前記差動アンプの出力信号に含まれるノイズを検出して
制御信号を出力する検出回路と、を備え、 前記帰還回路は、前記制御信号に基づいてノイズ成分を
含む第2の遮断周波数にて前記出力信号の所定信号成分
をカットオフした前記帰還信号を出力する、ことを特徴
とするノイズ除去回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載のノイズ除去回路におい
て、 前記差動アンプは差動出力を備え、 前記検出回路は、前記差動出力のエンベロープ波形を持
つ第1及び第2のピークエンベロープ信号を生成する第
1及び第2生成回路と、 前記第1及び第2のピークエンベロープ信号を比較演算
してノイズ発生期間に対応する制御信号を生成する第3
生成回路と、を備えた、ことを特徴とするノイズ除去回
路。 - 【請求項3】 請求項2に記載のノイズ除去回路におい
て、 前記検出回路は、前記第1のピークエンベロープ信号に
所定のオフセットを与える第1及び第2のオフセット回
路を備え、 前記第3生成回路は、オフセット後の第1のピークエン
ベロープ信号と前記第2のピークエンベロープ信号を比
較演算して制御信号を生成する、ことを特徴とするノイ
ズ除去回路。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のうちの何れか一項に記
載のノイズ除去回路を備え、 前記入力信号として磁気記録媒体の状態に応じて磁気抵
抗効果型ヘッドから入力される再生信号を扱い、前記ノ
イズ成分として前記再生信号に含まれるサーマルアスペ
リティの周波数に対応する前記第2の遮断周波数に切り
替えて該サーマルアスペリティを補償する再生用の増幅
回路。 - 【請求項5】 請求項4に記載に記載の再生用の増幅回
路を備えた磁気記録装置。
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