JP3545579B2 - 再生信号処理方法および再生信号処理回路ならびに磁気記憶装置 - Google Patents

再生信号処理方法および再生信号処理回路ならびに磁気記憶装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生信号処理技術および磁気記憶技術に関し、特に、MRヘッドを再生ヘッドとする磁気ディスク装置等において、狭スペーシング時に問題となるサーマルアスペリティーや、ディスク媒体の欠陥による再生信号振幅の低下等のノイズ等に対して、データ信号領域で高い耐力を持つ高性能な再生信号処理技術および磁気記憶技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に磁気ディスク装置の磁気ヘッド1と磁気ディスク2のインターフェイス部分の構成を示す。ここで再生ヘッド3には、比較的高い感度を有するMRヘッドを用いている。MRヘッド3とは、磁気抵抗効果を有する薄膜素子をセンサとする薄膜ヘッドである。MRヘッドとディスク間が狭スペーシングになると、ディスクの微小突起部分4とMRヘッド3との接触等によりMRヘッドの抵抗値が接触時の熱によって変化する。これによって、図8に示すように信号のエンベロープが大きくうねるようなサーマルアスペリティー(TA:Thermal Asperity)が発生することが知られている。このTAの大きさ(Ata)は信号振幅(Asig)と同程度以上に達することがある。このため、TAが発生すると、データ再生性能に致命的な影響を与える。また図7において、ディスク媒体上に微小欠陥5(磁性膜はがれ等)が存在した場合、図9に示すように信号の振幅が小さくなり、最悪、信号がなくなることがある。このため、媒体欠陥が存在すると、データ再生性能に致命的な影響を与える。
【0003】
図10に磁気ディスク装置(HDD)10の構成の一例を示す。HDD10は、磁気ディスク2、磁気ヘッド1、キャリッジ11、キャリッジ11上に取り付けられたR/WIC12、スピンドルモータ13、フレキシブルパッケージ(FPC)14等からなるヘッドディスクアセンブリ(HDA)20と、信号処理LSI(SPC)21、ハードディスクコントローラ(HDC)22、サーボコントローラ(SRVC)23、マイクロプロセッサ(MP)24、SCSIチップ25、ROM26、RAM27等からなるパッケージ基板(PCB)30とで構成される。
【0004】
ここで、データ再生信号の流れについて説明する。MRヘッド3の再生信号はキャリッジ11上のR/WIC12内のMRヘッド用のプリアンプで増幅され、FPC14上のパターン配線を通り、パッケージ基板(PCB)30に入力される。この信号は、信号処理LSI(SPC)21内の再生回路(RSPC)201に入力される。再生回路は、再生信号の弁別を行い、ディジタルデータとして結果をハードディスクコントローラ(HDC)22に出力する。HDC22は、内部にエラー訂正回路(ECC)を持ち、SPC21から入力された再生データのエラー訂正を行い、必要ならデータ再生の再試行(リトライ)を行う。HDC22から出力された再生データはSCSIチップ25を通して、ホストコンピュータに出力される。尚、202はHDC22とのインターフェース回路(I/F)であり、203は変調回路等からなる記録回路(WSPC)である。
【0005】
図11に再生回路(RSPC)201の構成の一例を示す。ここでは、パーシャルレスポンス+最尤復号(PRML)、もしくは拡張パーシャルレスポンス+最尤復号(EPRML)のデータ信号処理技術を適用している。可変利得増幅器(VGA)211、低域通過フィルタ特性と高域のブースト特性を有するアナログ等化器(AEQ)212、A/D変換器(ADC)213、デジタル等化器(DEQ)214、最尤復号器(ML)215、シンクバイト検出回路(SBD)217、復調回路(DEC)216、デスクランブラ(DSC)218とからなる信号処理回路と、データ再生時のVGA211の利得を制御する可変利得増幅器制御回路(VGAC)230、ADC213のサンプルクロックを供給する電圧制御発振器(VCO)219と、ADCのサンプルクロックを制御する電圧制御発振器制御回路(VCOC)220とから構成され、HDC22に再生データが出力される。
【0006】
VGAC230は、AEQ212のアナログ出力信号の振幅を検出して、目標振幅に高速に引き込むようにVGA211の利得を制御するアナログVGAC(AVGAC)231と、DEQ214の出力のディジタルデータを、目標値に近付け、追従していくようにVGA211の利得を制御するディジタルVGAC(DVGAC)232で構成されることが多い。
【0007】
VCOC220は、AEQ212のアナログ出力信号より生成したパルスと、VCO219のサンプルクロックとの周波数位相比較を行い、サンプルクロックの周波数と位相が信号に同期するように高速に引き込むアナログVCOC(AVCOC)221と、DEQ214の出力のディジタルデータより位相差を検出して、位相誤差を小さくするようにサンプルクロックの周波数と位相を制御するディジタルVCOC(DVCOC)222で構成される。もしくはDVCOC222だけで構成されることもある。以下説明のために、VGA211、AEQ212、ADC213、DEQ214、VGAC230より構成される閉ループをAGC(Automatic Gain Control)ループ233と称す。またVCO219、ADC213、DEQ214、VCOC220より構成される閉ループをPLL(Phase Locked Loop)223と称す。
【0008】
再生回路(RSPC)201の動作を説明する。VGA211はR/WIC12によってある程度の振幅に増幅された信号を入力とし、出力信号の振幅をML215入力で目標振幅に近付くように増幅する。この時VGA211の制御はVGAC230が行う。AEQ212はVGA211の出力を入力信号とし、不要帯域の雑音除去と、前置等化を行う。ADC213はAEQ212のアナログ出力信号をディジタル信号に変換する。この時ADC213のサンプルクロックは、ML215入力でのサンプル信号値列が目標振幅からずれないように制御され、これはVCOC220がVCO219の制御電圧を制御することで行われる。DEQ214はADC213の出力データを、ML215が弁別しやすいように波形等化する。ML215はDEQ214の出力データを弁別し、2値データを出力する。SBD217がML215の出力データからデータの開始を示すシンクバイトを検出すると、DEC216はこのデータ以降を復調(デコード)し、DSC218でデスクランブルされた後、シリアル/パラレル変換されて、ユーザデータをHDC22ヘ出力する。
【0009】
再生回路(RSPC)201にTAを含む信号波形が入力された場合、2種類のデータエラーが発生する。一つは信号波形自体が化けることによるML215でのデータ弁別エラーである。信号波形が化ける主な原因は、TAによりダイナミックレンジを越える信号がADC213に入力され、ADC213の出力が同一極性方向(正側または負側)に飽和することにより、DEQ214での波形等化ができなくなることである。このデータ弁別エラーは、図10のHDC22の内部のエラー訂正回路(ECC)の訂正能力を高め、より長いデータ長のエラー訂正を可能にすることで、救済できる。また同時に、TAによりADC213の飽和する期間を短くし、ECCのエラー訂正可能な範囲にデータエラー長を短縮することで、救済できる。もう一つのデータエラーは、AGC、PLLループが外れることによるデータバーストエラーである。AGC、PLLループが外れる主な原因は、TAにより波形のエンベロープが変動している長期間に渡って、VGAC230、VCOC220の制御量が乱され、VGA211とVCO219に誤った制御量がフィードバックされるためである。具体的にはVGAC230は振幅を小さくする方向に、VCOC220は周波数を低くし位相を遅らせる方向に制御量を返す。このデータバーストエラーは、エラー長が長く、ECCで訂正不可能になる可能性が高く、リトライ動作を行っても再生不可能なデータとなり得、この場合は装置障害となる。従って、TAに対して、AGC、PLLループが外れないようにする対策が必須となる。
【0010】
次に再生回路(RSPC)201に媒体欠陥によって振幅が低下した信号波形が入力された場合、TAの場合と同様の2種類のデータエラーが発生する。一つは信号波形自体が化けることによるML215でのデータ弁別エラーである。このデータ弁別エラーは、図10のHDC22の内部のエラー訂正回路(ECC)の訂正能力を高め、より長いデータ長のエラー訂正を可能にすることで、救済できる。もう一つのデータエラーは、AGC、PLLループが外れることによるデータバーストエラーである。AGC、PLLループが外れる主な原因は、信号振幅が低下している期間のVGAC230、VCOC220の制御量が乱され、VGA211とVCO219に誤った制御量がフィードバックされるためである。具体的にはVGAC217は振幅を大きくする方向に、VCOC220は周波数を低くし位相を遅らせる方向に制御量を返す。このデータバーストエラーは、エラー長が長く、ECCで訂正不可能になる可能性が高く、リトライ動作を行っても再生不可能なデータとなり得、この場合は装置障害となる。従って、媒体欠陥による信号振幅の低下に対して、AGC、PLLループが外れないようにする対策が必須となる。
【0011】
ここで従来技術のTA補償方法および動作の一例を説明する。この従来技術については、たとえば、米国特許第4914398号公報、特公平7−86964号公報、特開平6−28785号公報、に詳しい。
【0012】
すなわち、米国特許第4914398号公報、および特公平7−86964号公報では、アナログ的な回路手法によりTAによる雑音を検出し、この雑音を再生信号より減算することによって、リアルタイムにTAによる雑音を除去する第1の方法を開示している。
【0013】
また、特開平6−28785号公報では、データリードでエラーが存在した場合のリトライ時に、ADCの飽和サンプル数によりTAを検出し、DEQの目標振幅を小さくしてADCの飽和を防止し、再生回路の低域のカットオフ周波数を上げてTAによる雑音が影響する期間を狭め、同時にAGC、PLLループをホールドする第2の方法を開示している。
【0014】
また、上記以外の他の有力な対策としては、たとえば、DEQ出力からTAの検出とTAによる雑音を抽出し、TAの発生期間中のみTAによる雑音を再生信号より減算することによって、リアルタイムにTAによる雑音を除去する第3の方法が考えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の方法では、アナログ回路の規模が非常に大きくなるとともに、除去回路を動作させている時は、除去回路が発生する雑音によって性能劣化が生じる。第2の方法ではリアルタイムでの動作はできないので、TAが発生すると確実に装置性能の劣化が生じる。第3の方法では雑音除去回路の規模が大きくなるとともに、データの転送速度が更に上がった場合、TAによる雑音を除去するための遅延時間が相対的に大きくなり、雑音除去開始前の波形変動の影響が無視できなくなる、等の技術的課題があった。
【0016】
また、AGC、PLLループのループ利得が高い場合、TAが発生し始めてから、TA検出回路によってAGC、PLLループがホールドされるまでの数ビットの期間で、VGAC230、VCOC220の制御量が大きく乱され、TAによる雑音がなくなっても、AGC、PLLが引き込めずバーストエラーが発生する可能性がある。またTAのみでなく、媒体欠陥により信号振幅が低下した波形に対応していないという技術的課題もあった。
【0017】
本発明の目的は、サーマルアスペリティー等によるノイズが重畳された再生信号や、媒体欠陥により振幅が低下した再生信号であっても、比較的小規模な回路でサーマルアスペリティーや振幅低下の影響を除去できる再生信号処理技術を提供することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、ノイズの発生の有無やタイミング等を外部に報知することで、多様な制御動作、エラー訂正能力や信頼性の向上等を実現することが可能な再生信号処理技術を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、サーマルアスペリティー等によるノイズが重畳された再生信号や、媒体欠陥により振幅が低下した再生信号であっても、比較的小規模な回路でサーマルアスペリティーや振幅低下等のノイズの影響を除去できる磁気記憶技術を提供することにある。
【0020】
本発明の他の目的は、サーマルアスペリティーや媒体欠陥等に起因するノイズの発生の有無やタイミング等を外部に報知することで、多様な制御動作、エラー訂正能力や信頼性の向上等を実現することが可能な磁気記憶技術を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明では、図8に示したように、TAが、発生後の100nsec程度でほぼ最大振幅をとるような比較的低周波の雑音であることに着目し、データ領域でTAを検出した場合に、たとえば、高域通過特性のカットオフ周波数をPLOSYNC信号(AGC、PLLループを目標の振幅、位相に引き込むための、一定パターン(例えば“1、1、−1、−1”)の繰り返し信号)の周波数の1/4〜1/8程度の周波数に高くしてTAを除去し、ADCが飽和する期間を短縮することを特徴とする。またTAや媒体欠陥により振幅が低下した信号の検出を、VCOの制御回路であるAVCOCとDVCOCの各々の動作期間毎に行い、VCOの制御量が乱れるのを抑制することを特徴とする。更にはデータの読み取りの開始を示すリードゲート(RG)がアサートされる前に、TAが検出された場合、VGAの利得を大きくし、信号振幅を大きくするように制御を行うことを特徴とする。
【0022】
具体的には、以下の手段を用いる。
【0023】
第1に、磁気抵抗効果型ヘッドを再生ヘッドとする磁気ディスク装置において、少なくともデータ領域での高域通過特性のカットオフ周波数(fc)を、PLOSYNC信号周波数(fplo)の0.02倍程度(fc≒0.02*fplo)と、0.1倍以上(fc≧0.1*fplo)にTA検出の有無によって設定を切り換えることができるアナログフィルタ手段を有し、このTA検出のために、VGAの出力振幅と、TAと判定するしきい値とを比較することによって検出する第1のTA検出手段の他に、AVCOC動作期間中のTAを検出する第2のTA検出手段と、DVCOC動作期間中のTAを検出する第3のTA検出手段とを有することを特徴とする。これによって、TA発生時にはTAによるエンベロープの変動する期間を短縮し、ADCでの飽和が抑制できるとともに、TAが発生しないときにカットオフ周波数を適切な値に設定することができるようになり、通常の再生性能を確保したまま、リアルタイムでのTA対応が可能になる。また第2、第3のTA検出手段により、高精度で遅延の小さいTA検出が可能になる。
【0024】
第2に、前記第2のTA検出手段は、AVCOC動作期間中の信号はPLOSYNC信号であり、波形のピークの極性が交互に現れる特性を利用して、ピークの交番性が4サンプル以上連続して崩れ、かつ波形をレベルスライスした結果が正負どちらか一方の出力が連続した場合に、TAと判断することを特徴とする。これにより、ランダムノイズによるピーク抜けの場合と、媒体欠陥により振幅が低下した信号の場合に、TAと誤検出することを防止でき、TAの検出精度を上げることができる。
【0025】
第3に、前記第1のTA検出手段のしきい値を設定するレジスタとは別に、前記第2のTA検出手段のための、波形をレベルスライスするしきい値を設定するレジスタを有することを特徴とする。これにより、TAの検出精度を上げることができる。
【0026】
第4に、前記第3のTA検出手段は、DVCOC動作期間中のADC出力データが、8サンプル中に同極性で3サンプル以上飽和し、かつ逆極性での飽和がない場合に、TAと判断することを特徴とする。これにより、ADCの入力信号振幅が大きい場合と、ランダムノイズによる飽和があった場合に、TAと誤検出することを防止でき、TAの検出精度を上げることができる。
【0027】
第5に、AGCループの応答が、振幅が大きい方から目標振幅に引き込む方が早く、逆の場合に引き込み時間がかかる設定である場合、前記第2のTA検出手段において、DVCOC動作期間中を除いて、ピーク抜けが発生した期間に、VGAで信号振幅を大きくするように制御を行うことを特徴とする。これにより、TAが発生したときのVGAで振幅を小さくさせようという制御を停止することができ、信号振幅の復帰時間でのデータエラーを無くすことができる。また、RGがアサートされる前にTAが発生した場合、信号振幅が絞り込まれ、AGC、PLLループが引き込みきれなくなり、シンクバイトが検出できずにセクタエラーとなることが回避され、データリードが可能となる。
【0028】
第6に、前記TA検出手段の出力の少なくとも論理和を取り、レジスタまたはLSIのピンに出力することを特徴とする。これにより、TAの発生をLSI外部に知らせることができ、エラーの訂正能力の向上と、代替セクタを使用する等の装置の信頼性向上を図ることができる。
【0029】
第7に、DVCOCの入力データパターンの異常を硬判定を用いることで検出し、異常信号の場合は制御出力を強制的に“0”にするDVCOCを有することを特徴とする。これにより、DVCOC動作期間中にはTA検出回路からの制御信号がなくてもVCOの制御を素早くホールドすることが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
なお、以下の説明では、磁気記憶装置の一例として、MRヘッドを用いた磁気ディスク装置を例に採って説明を行う。
【0032】
TAは発生後の100nsec程度でほぼ最大振幅をとるような比較的低周波の雑音であり、TAの周波数成分は高々数MHzである。従って、データ領域でTAを検出した場合に、高域通過特性を数MHz以上に高く設定できれば、TAのほとんどの周波数成分を除去できると言える。しかし低域を除去しすぎると、信号自体の低周波成分も削ることになり、波形が歪むので、適切なカットオフ周波数を選択する必要がある。例として、データの転送速度が200Mbit/secの場合、データ再生時の信号帯域(約1M〜150MHz)に対して、TA検出時の信号帯域を信号帯域(6M〜100MHz)のように狭帯域化する。この時、PLOSYNC信号周波数は50MHzであるので、高域通過特性のカットオフ周波数は、PLOSYNCの周波数の約1/8にしていることになる。これによって、TAによる波形のエンベロープのうねりを短時間に抑え、データエラー長を短くすることができる。
【0033】
図1に、本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置に備えられる再生信号処理回路の一例である再生回路(RSPC)201Aの全体構成を示す。RSPC201A以外の本実施の形態の磁気ディスク装置10Aの構成は、考えられる従来技術を示した図10と同一であり、信号処理LSI(SPC)21Aを構成している。従来技術と同様に、パーシャルレスポンス+最尤復号(PRML)、もしくは拡張パーシャルレスポンス+最尤復号(EPRML)の信号処理技術を適用している。どちらの信号処理技術であっても、または、更に拡張された信号処理技術であっても、本発明の適用は何の問題もなくできるので、特にこだわらない。
【0034】
本実施の形態における再生回路(RSPC)201Aが、図11に例示された構成と異なる点は、VGA211の前段に配置された高域通過フィルタ(HPF)210、VGA211からの出力に基づいてTAの発生の有無を検出するTA検出回路(TADET0)240、AEQ212からの出力に基づいてTAの発生の有無を検出するTA検出回路(TADET1)241、ADC213からの出力に基づいてTAの発生の有無を検出するTA検出回路(TADET2)242、さらには、TA検出時に、HPF210のカットオフ周波数を切り換えるための制御信号としてTASW1、TASW2を出力し、また、DVCOC222およびDVGAC232の制御信号としてTASW3を出力するHPF制御回路(TASHRT)243、複数のTADET0〜TADET2におけるTA検出結果をまとめてレジスタ、もしくはピンに出力するための論理和回路(OR)244が追加されている点である。
【0035】
またAVGAC231はTADET1から出力されるAGCDIS信号によって、AVCOC221はTADET1から出力されるPLLHOLD信号によって、DVGAC232とDVCOC222はともにTASHRT243から出力されるTASW3信号によって、各々制御出力を“0”とするようにマスクしている点も異なっている。
【0036】
なお、TASW3信号は、(TADET0 & RG)+TADET2、の論理条件が成立した時にTASHRT243にてアサート(on)される。ただし、“&”は論理積を、“+”は論理和、を示す。
【0037】
TADET0 240と、TADET1 241には各々、波形をレベルスライスするためのしきい値(VTH0、VTH1)が、レジスタより入力される。なお、PLLループ223において、VCO219の制御をDVCOC222のみで行い、AVCOC221が存在しない構成の場合は、TADET1 241はAGCDIS信号を生成する機能だけがあればよい。
【0038】
図2に本実施の形態でのデータフォーマットと、AGC、PLLループの制御動作を示す。フォーマット50でシンクバイトが2回(SB1(53)とSB2(54))あるのは、TAや媒体欠陥により振幅が低下した信号が、シンクバイトのどちらかにぶつかっても、SBD217でシンクバイトの二重曖昧検出を行うことで、シンクバイトの検出を可能にし、セクタエラーを低減するためである。またPLL52でAVCOC1次55、2次56とあるのは、AVCOC221の制御を各々、1次系、2次系で行うことである。AGC51とPLL52でDVGACとDVCOCに2値弁別57、3値弁別58とあるのは、AGCでは振幅の比較を期待値との誤差を求めることで行う際に、正か負かの2値で行う、正側のしきい値より大きいか、負側のしきい値より小さいか、正負のしきい値の間にあるかの3値で行う弁別方法をとることである。PLL52では位相の比較を期待値との誤差を求めることで行う際に、AGC51の場合と同じ弁別方法をとることである。
【0039】
図3に本実施の形態でのHPF210の構成を示す。VGA211の入力段に抵抗(R1)2101とスイッチ(SW1)2103、抵抗(R2)2102とスイッチ(SW2)2104を、入力抵抗(Rin)2111に対して並列に設けている。このSW1 2103とSW2 2104のオン、オフをTASHRT243から出力されるTASW1とTASW2によって制御する。入力部のカップリングコンデンサ(Cin)2105とR1 2101とR2 2102と、Rin 2111との組合せで高域通過周波数が概ね決まり、TA検出時には6MHzのカットオフ周波数になるようにする。具体的はCin=56pF、R1=315Ω、R2=473Ω、Rin=7KΩとし、概ね6MHz、15MHzにしている。尚、ここでは、簡単のためシングル入力で示しているが、実際には差動入力となる。表1にTASHRT243でのHPF210の制御信号と、その生成条件を示す。
【0040】
【表1】
Figure 0003545579
【0041】
この実施の形態ではサーボ期間には高域通過周波数のカットオフ周波数を15MHzに上げて、サーボ期間のTAに対処している。またTASHRT243では、TADET0、TADET1、TADET2でのTA検出結果をトリガとして、一定時間(最長3.2μsec程度)のワンショットパルスを、HPF210の制御信号として出力する。このように、RSPC201Aの最前段の受動回路でTA成分を除去するので、後段のVGA211やAEQ212は、TAに対する入力ダイナミックレンジ増加等を考慮する必要がなくなる。
【0042】
TADET0 240が使用するVTH0は、図8に例示された通常の信号振幅Asigよりも所定の値だけ大きな値が選択され、RSPC201Aの所定のレジスタにセットされる。そして、TADET0 240は、このレジスタにセットされたVTH0と、たとえば図8に例示された波形等化前のVGA211の出力波形とを比較し、当該出力波形がTAの発生によってTA振幅Ataのように大きく変動し、VTH0を超過したことを検出してTA発生と判断し、TA発生の検出をTASHRT243や論理和回路244に伝達する論理信号であるTADETSをアサートする。
【0043】
図4にPLOSYNC信号にTAが発生した場合のAEQ212の出力(AEQOUT60)と、ピークパルス(PKPLSP61、PKPLSN62)、レベルスライス結果(PDGATE63)、AVGAC231を振幅が大きくなる方向に制御する(ディスチャージする)制御信号(AGCDIS64)、AVCOC221内部での周波数位相比較を行うための比較パルス(PEAKPLS65)、VCO219のクロックを2分周したクロック(2VCOCLK66)、AVCOC221の制御出力を無信号とするためのホールド信号(PLLHOLD67)、TASHRT243のTADET1でのTA検出結果(TADETA68)のタイミングチャートを示す。
【0044】
PKPLSP61、PKPLSN62は、AEQOUT60の信号波形の正側、負側のピークで各々出力される。具体的には、AEQOUT60の微分ゼロクロス信号と、しきい値を+VTH1 69、−VTH1 70(レジスタで設定)とした各々のレベルスライス信号との論理積(AND)をとることにより生成する。従って、片側のしきい値(図4では−VTH1 70)を常に越えなくなるようなTAが発生した場合は、逆側のピークパルス(図4ではPKPLSP61)だけが出力されることになる。また図示はしていないが、媒体欠陥により信号振幅が低下し、両方のしきい値を越えなくなるような場合、PKPLSP61、PKPLSN62とも出力されなくなる。PDGATE63はAEQOUT60を正側と負側のしきい値で各々レベルスライスし、結果の論理和(OR)をとることにより生成する。従って、TA発生時にはPDGATE63は“H”が長く続くことになる。また図示はしていないが、媒体欠陥により信号振幅が低下し、両方のしきい値を越えなくなるような場合、PDGATE63は“L”が長く続くことになる。
【0045】
AGCDIS64はピークパルスの交番性を利用して、具体的にはPKPLSP61の立上りエッジで“H”レベルを取込み、PKPLSN62の“H”期間でクリアする、またはPKPLSN62の立上りエッジで“H”レベルを取込み、PKPLSP61の“H”期間でクリアすることによって、ピークパルスの抜けを検出し、生成する。また図示はしていないが、媒体欠陥により信号振幅が低下し、両方のしきい値を越えなくなるような場合も、同様の信号が出力されるが、これは正常な動作と同じである。
【0046】
PEAKPLS65はPKPLSP61とPKPLSN62の交番性が崩れている間は出力をマスクされ、2VCOCLK66と周波数位相比較を行う。
【0047】
PLLHOLD67は、PEAKPLS65の抜けを2VCOCLK66で検出し、抜けに対応した期間“H”を出力する。TADETA68はPEAKPLS65が4回以上連続で抜け、かつこのときのPDGATE63が“H”の場合に出力される。媒体欠陥により信号振幅が低下した場合は、PDGATE63が“L”となるので出力されないことになる。
【0048】
以上により、PLOSYNC信号にTAや媒体欠陥により信号振幅低下が発生しても、AGCループは振幅を大きくするように、PLLは制御出力を出さないように、TAの場合だけHPF210のカットオフ周波数を上げるようにすることができるようになり、AGC、PLLループが外れることによるデータのバーストエラーが回避され、リトライを必要としないデータリードが可能になる。またRGがアサートされる前でも、AGCDIS64を出力できるように回路を動作させておくことで、RGがアサートされる以前のTA発生により、AGCループが利得を絞り振幅を小さくし、復帰するまでに時間が掛かることによってAGC、PLLループが引き込みきれず、シンクバイトが検出できないというセクタエラーを回避できる。ただしサーボ期間はAGCループの利得を固定させる必要があるので、AGCDIS64はマスクする。尚、ここでは、簡単のためAEQOUT60をシングル出力で示しているが、実際には差動出力となり、PKPLSP61、PKPLSN62、PDGATE63の生成回路も差動に対応した回路となる。
【0049】
DVCOC222の動作期間中のTAを検出するTADET2での、TA検出方法の原理を以下に示す。ADC213の出力サンプルの飽和の有無でTA検出を行う。図5に最疎パターン(“0”のランレングスが7の場合)にTAが発生した場合の、ADC213の入力波形と、サイドサンプルである場合のサンプル値を示している。また図6に最疎パターンにTAが発生した場合の、ADC213の入力波形と、ピークサンプルである場合のサンプル値を示している。転送速度が200Mbit/secの場合、TAの立上り(≒100nsec)は20サンプルで最高振幅に達する。TA波形は大きさ(Ata/Asig)が300%の波形83と100%の波形84の2種類を示している。ADCのダイナミックレンジ80を±1V、入力波形のピーク値81が±0.8Vとすると、サイドサンプル値82は約±0.6Vとなる。白丸で示したサンプル値85は飽和しており、黒丸で示したサンプル値86は飽和していない。TAの検出が遅れると、HPF210でカットオフ周波数を切り換えるのが遅れ、TAの振幅が大きくなる。従ってADC213で飽和する期間が長くなり、AGC、PLLループの制御がかからない時間が延びるため、不安定になる。逆にランダムノイズや入力振幅が大きいために飽和が起きた場合に、TAと誤検出してHPF210でカットオフ周波数を高くすると、信号の低周波成分が削られるために、再生性能が劣化してしまう。そこで8サンプル中に同極性で3サンプル以上飽和し、かつ逆極性での飽和がない場合にTAと判断し、TA検出結果(TADETD)を出力する。8サンプルの期間を見るのは、最疎パターンだけでなく、ランダムデータにTAが発生した場合にも検出可能にするためである。これにより、振幅の大きなTA(例えば300%)を高精度で早く検出することが可能となる。また振幅の小さなTA(例えば100%)の検出は遅れるが、元々ADC213で飽和していないので、この検出方法で問題ない。
【0050】
図1では、DVCOC222はTA検出時のTASHRT243の出力であるTASW3により、制御出力を“0”にする実施の形態を示しているが、DVCOC222の内部で入力データ(DEQ214の出力)のパターンより異常信号を検出し、自動的に制御出力を“0”にすることもできる。以下に具体例を示す。入力データをX、入力データを硬判定することによって得られる期待値(+1、0、−1)をYとすると、位相誤差Zは数1で求められる。
【0051】
【数1】
Figure 0003545579
【0052】
この時、表2に示すように演算すれば、TA発生時に硬判定結果から入力データ列のパターンの異常を検出し、“0”を強制的に出力することができる。
【0053】
【表2】
Figure 0003545579
【0054】
また媒体欠陥による振幅低下が発生した場合は、元々演算式は“0”を出力することになっているので、問題ない。
【0055】
以上説明したように、上述の本実施の形態によれば、MRヘッド3を再生ヘッドとする磁気ディスク装置10Aの再生回路(RSPC201A)において、データ信号領域で大きなTAや媒体欠陥による振幅低下が発生しても、AGC、PLLループの制御量が乱れることを抑えられるので、AGC、PLLループが外れることによるデータのバーストエラーが防止できる。
【0056】
またリードゲートがアサートされる前にTAが発生しても、VGA211で利得を絞ることがないので、AGC、PLLループの引き込みが不十分でシンクバイトが検出できないという、セクタエラーを防ぐことができる。
【0057】
以上より、TAや磁気ディスク2の媒体欠陥による振幅低下が発生しても、リトライ等の処理を実施することなくリアルタイムに再生可能な、高性能な再生回路(RSPC201A)および磁気ディスク装置10Aを提供できる。
【0058】
さらに、論理和回路244から出力される複数のTADET0〜TADET2のTA検出結果の論理和が、所望のレジスタやピンに出力されるので、このレジスタやピンの論理状態を参照することでTA発生の有無やタイミング等を外部から的確に把握でき、たとえば、エラー訂正能力を高めたり、リード動作のリトライの的確な実行、さらには、媒体の欠陥状況の把握による代替セクタの使用等、によって磁気ディスク装置10Aの多様な制御や信頼性の向上が可能になる。
【0059】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】
たとえば、上述の実施の形態では、本発明の再生信号処理技術を、磁気ディスク装置の再生信号の処理系に適用した場合を例示したが、これに限らず、たとえば、所望の通信媒体からの受信信号の処理に最尤復号を用いる情報通信機器における最尤復号系の前段に、本発明の再生信号処理技術を適用することも可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明の再生信号処理方法および再生信号処理装置によれば、サーマルアスペリティー等によるノイズが重畳された再生信号や、媒体欠陥により振幅が低下した再生信号であっても、比較的小規模な回路でサーマルアスペリティーや振幅低下の影響を除去できる、という効果が得られる。
【0062】
また、本発明の再生信号処理方法および再生信号処理装置によれば、ノイズの発生の有無やタイミング等を外部に報知することで、多様な制御動作、エラー訂正能力や信頼性の向上等を実現することができる、という効果が得られる。
【0063】
また、本発明の磁気記憶装置によれば、サーマルアスペリティー等によるノイズが重畳された再生信号や、媒体欠陥により振幅が低下した再生信号であっても、比較的小規模な回路でサーマルアスペリティーや振幅低下等のノイズの影響を除去できる、という効果が得られる。
【0064】
また、本発明の磁気記憶装置によれば、サーマルアスペリティーや媒体欠陥等に起因するノイズの発生の有無やタイミング等を外部に報知することで、多様な制御動作、エラー訂正能力や信頼性の向上等を実現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置に備えられる再生信号処理回路の一例である再生回路の全体構成のブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置におけるデータフォーマットと、AGC、PLLループの制御動作の関係の一例を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置に備えられる再生信号処理回路に設けられた高域通過フィルタの構成の一例を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置に備えられる再生信号処理回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置に備えられる再生信号処理回路の動作の一例を示す線図である。
【図6】本発明の一実施の形態である磁気ディスク装置に備えられる再生信号処理回路の動作の一例を示す線図である。
【図7】一般的な磁気ディスク装置における磁気ヘッドと磁気ディスクのインターフェイス部分の一例を示す概念図である。
【図8】サーマルアスペリティーに起因して発生する再生信号のエンベロープの変動の一例を示す線図である。
【図9】媒体欠陥に起因する再生信号の振幅低下の一例を示す線図である。
【図10】磁気ディスク装置の構成の一例を示す概念図である。
【図11】考えられる従来の磁気ディスク装置における再生回路の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…磁気ヘッド、2…磁気ディスク(磁気記録媒体)、3…MRヘッド(再生ヘッド)、4…微小突起、5…媒体欠陥、10A…磁気ディスク装置、11…キャリッジ、12…R/WIC、13…スピンドルモータ、14…フレキシブルパッケージ(FPC)、20…ヘッドディスクアセンブリ(HDA)、21A…信号処理LSIチップ(SPC)、30…パッケージ基板(PCB)、201A…再生回路(RSPC)、200…高域通過フィルタ(HPF)、211…可変利得増幅器(VGA)、212…アナログ等化器(AEQ)、213…A/D変換器(ADC)、214…ディジタル等化器(DEQ)、219…電圧制御発振器(VCO)、220…電圧制御発振器制御回路(VCOC)、221…アナログVCOC(AVCOC)、222…ディジタルVCOC(DVCOC)、223…PLL(Phase Locked Loop)、230…可変利得増幅器制御回路(VGAC)、231…アナログVGA制御回路(AVGAC)、232…ディジタルVGA制御回路(DVGAC)、233…AGC(Automatic Gain Control)ループ、240…TA検出回路(TADET0)、241…TA検出回路(TADET1)、242…TA検出回路(TADET2)、243…HPF制御回路(TASHRT)、244…論理和回路(OR)。

Claims (3)

  1. 所望の媒体から読出された読み出し信号が入力される可変利得増幅器と、前記可変利得増幅器からの出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器に動作クロックを与える周波数可変発振器と、を含む再生信号処理回路において、
    前記可変利得増幅器以降のアナログの再生信号および前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号の少なくとも一方に基づいて前記可変利得増幅器を制御する第1の制御ループと、
    前記可変利得増幅器以降のアナログの再生信号に基づいて前記周波数可変発振器を制御する第2の制御ループ、および前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号に基づいて前記周波数可変発振器を制御する第3の制御ループの少なくとも一方と、
    前記可変利得増幅器の前段に配置され、前記可変利得増幅器に入力される前記読み出し信号のカットオフ周波数の範囲が可変なアナログ高域通過フィルタ手段と、を設け、
    前記可変利得増幅器の出力振幅と所定の閾値とを比較することによってサーマルアスペリティーによるノイズの有無を検出する第1のノイズ検出操作、および前記第2の制御ループの動作期間中に、サーマルアスペリティー又は媒体欠陥起因の信号振幅低下による当該可変利得増幅器以降のアナログの再生信号に含まれるノイズの有無を検出する第2のノイズ検出操作、および前記第3の制御ループの動作期間中に、サーマルアスペリティーによる前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号に含まれるノイズの有無を検出する第3のノイズ検出操作のうちの少なくとも一つを実行し、
    前記第1、第2および第3のノイズ検出操作の少なくとも一つにおける前記ノイズの検出結果に基づいて、当該動作期間中に、前記アナログ高域通過フィルタ手段の前記カットオフ周波数の範囲を変化させる操作、および前記第1、第2および第3の制御ループの少なくとも一つを、第1の制御ループでは前記可変利得増幅器の出力振幅を所望の振幅に近づけるように、第2および第3の制御ループでは前記周波数可変発振器の制御量を直前の状態で保持するように制御する操作を行うことを特徴とする再生信号処理方法。
  2. 所望の媒体から読出された読み出し信号が入力される可変利得増幅器と、前記可変利得増幅器からの出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器に動作クロックを与える周波数可変発振器と、を含む再生信号処理回路であって、
    前記可変利得増幅器以降のアナログの再生信号および前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号の少なくとも一方に基づいて前記可変利得増幅器を制御する第1の制御回路と、
    前記可変利得増幅器以降のアナログの再生信号に基づいて前記周波数可変発振器を制御する第2の制御回路、および前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号に基づいて前記周波数可変発振器を制御する第3の制御回路の少なくとも一方と、
    前記可変利得増幅器の前段に配置され、前記可変利得増幅器に入力される前記読み出し信号のカットオフ周波数の範囲が可変なアナログ高域通過フィルタ手段と、
    前記可変利得増幅器の出力振幅と所定の閾値とを比較することによってサーマルアスペリティーによるノイズの有無を検出する第1のノイズ検出手段、および第2の制御ループの動作期間中に、サーマルアスペリティー又は媒体欠陥起因の信号振幅低下による当該可変利得増幅器以降のアナログの再生信号に含まれるノイズの有無を検出する第2のノイズ検出手段、および第3の制御ループの動作期間中に、サーマルアスペリティーによる前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号に含まれるノイズの有無を検出する第3のノイズ検出手段のうちの少なくとも一つと、
    を備え、前記第1、第2および第3のノイズ検出手段の少なくとも一つの出力に基づいて、当該動作期間中に、前記アナログ高域通過フィルタ手段の前記カットオフ周波数の範囲を変化させる動作、および前記第1、第2および第3の制御回路の少なくとも一つを、第1の制御ループでは前記可変利得増幅器の出力振幅を所望の振幅に近づけるように、第2および第3の制御ループでは前記周波数可変発振器の制御量を直前の状態で保持するように制御する動作を行うことを特徴とする再生信号処理回路。
  3. 少なくとも、磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体からの情報の読み出しを行う再生ヘッドと、前記再生ヘッドに接続される再生信号処理回路とを含む磁気記憶装置であって、
    前記再生信号処理回路は、
    前記再生ヘッドから入力される再生信号の振幅を制御する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器から出力された前記再生信号をディジタル化するA/D変換器と、
    前記A/D変換器のサンプルクロックを生成する周波数可変発振器と、
    前記可変利得増幅器以降のアナログの再生信号および前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号の少なくとも一方に基づいて、前記可変利得増幅器に入力されるアナログの前記再生信号の振幅を所望の目標値に引き込む動作を行う第1の制御ループと、
    前記可変利得増幅器以降のアナログの再生信号に基づいて、前記周波数可変発振器を目的の位置に引き込む第2の制御ループ、および前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号に基づいて、前記周波数可変発振器を目的の位相に引き込む第3の制御ループの少なくとも一方と、
    前記可変利得増幅器から出力されるアナログの再生信号の振幅に基づいてサーマルアスペリティーによるノイズの有無を判別する第1のノイズ検出手段、および前記第2の制御ループの動作期間中に、サーマルアスペリティー又は媒体欠陥起因の信号振幅低下による当該可変利得増幅器以降のアナログの再生信号に含まれるノイズの有無を検出する第2のノイズ検出手段、および前記第3の制御ループの動作期間中に、サーマルアスペリティーによる前記A/D変換器以降のディジタルの再生信号に含まれるノイズの有無を検出する第3のノイズ検出手段のうちの少なくとも一つと、
    前記可変利得増幅器の前段に配置され、前記第1、第2および第3のノイズ検出手段の少なくとも一つにおける前記ノイズの検出結果に基づいて、当該動作期間中に、少なくともデータ領域での高域通過特性のカットオフ周波数、前記再生信号の振幅および位相を、それぞれの目標の振幅および位相に引き込むための特定パターンの周波数に対して、第1の制御ループでは前記可変利得増幅器の出力振幅を所望の振幅に近づけるように、第2および第3の制御ループでは前記周波数可変発振器の制御量を直前の状態で保持するように所望の比率で変化させることが可能なアナログ高域通過フィルタ手段と、
    を含むことを特徴とする磁気記憶装置。
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