JPH09147304A - Mrヘッド用増幅器 - Google Patents

Mrヘッド用増幅器

Info

Publication number
JPH09147304A
JPH09147304A JP7309259A JP30925995A JPH09147304A JP H09147304 A JPH09147304 A JP H09147304A JP 7309259 A JP7309259 A JP 7309259A JP 30925995 A JP30925995 A JP 30925995A JP H09147304 A JPH09147304 A JP H09147304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
inverting
amplifier
terminal
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7309259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3458567B2 (ja
Inventor
Takehiko Umeyama
竹彦 梅山
Tsutomu Kamifuji
勉 上藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP30925995A priority Critical patent/JP3458567B2/ja
Priority to US08/674,011 priority patent/US5852521A/en
Publication of JPH09147304A publication Critical patent/JPH09147304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3458567B2 publication Critical patent/JP3458567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/012Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱信号が出現した時に、外乱の影響をほと
んど受けない歪みの少ないデータ信号を得ることができ
るMRヘッド用増幅器を提供する。 【解決手段】 MRヘッドから外乱信号が重畳されたデ
ータ信号(合成信号)が現われたときに、LPF切換信
号発生回路からの第1の期間を有する制御信号とそれよ
り短い第2の期間を有する制御信号とによって、ローパ
スフィルタ(LPF)のカットオフ周波数を切り換え
て、外乱波形が重畳されたデータ信号(合成信号)から
外乱波形成分を抽出し、その抽出された外乱信号を逆位
相にして合成信号に加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハードディスクドラ
イブに関し、特にヘッドが磁気抵抗効果素子で構成され
るヘッド(以後MRヘッドと称する)を駆動するリード
アンプに主に使用され、簡単な構成でMRヘッドの熱外
乱による影響を抑圧できる増幅回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10はハードディスクドライブの一般
的なブロック構成を示す図である。図10において、デ
ィスク101に記録されたデータはMRヘッド103に
よって読み出される。このMRヘッド103によって読
み出された信号はリード/ライト(R/W)アンプ10
4を介してリードチャネル105、ハードディスクコン
トローラ(HDC)106を経由してパソコン107に
送られ、処理される。一方、MRヘッド103の位置制
御は、リードチャネル105からCPU110、VCM
ドライバ109、VCMモータ108を介して行われ
る。また、ディスク101の回転制御は、リードチャネ
ル105からCPU110、SPMドライバ111、S
PMモータ112を介して行われる。なお、ディスク1
01へのデータの記録は、パソコン107からの指示に
基づきHDC106、リードチャネル105、およびR
/Wアンプ104を介して書き込みヘッド102にデー
タ信号が送られ、書き込みヘッド102によってディス
ク101にデータが書き込まれる。
【0003】通常、MRヘッド103はハードディスク
ドライブのディスク101の面に対して浮いた状態で使
用される。何らかの要因でMRヘッド103がディスク
101の面と接触した場合、MRヘッド103は瞬時に
高熱になり、MRヘッド103の抵抗値が上昇する。た
いていの場合接触は一瞬で、すぐにMRヘッド103は
ディスク101の面と離れるが、MRヘッド103で発
生した熱はゆっくり放熱し、その結果、図12(b)に
示すような周期の長い外乱信号が発生する。この外乱信
号(図12(b))とディスク101から読み出された
データ信号(図12(a))がMRヘッド103で重畳
され、図12(c)に示すような外乱信号とデータ信号
が合成された合成信号がMRヘッド103から出力され
る。このようにMRヘッド103が高熱になりその抵抗
値が上がるために生じる外乱信号がデータ信号に重畳さ
れる現象をサーマル・アスペリティ(Thermal Asperity)
と呼ぶ。
【0004】図11は図10に示したリード/ライト
(R/W)アンプ104のリード部の従来例を示す図で
ある。図11において、MRヘッド103でディスク1
01から読み出された信号はプリアンプ131で増幅さ
れ、外乱信号抑圧回路133でMRヘッド103による
熱外乱が除去され出力端子5および6に出力される。
【0005】図12は、MRヘッドがディスクに接触し
た際に生じる外乱がデータ信号に与える影響を示した波
形図である。図12において、(a)はMRヘッド10
3で読み出されたデータ信号、(b)は、MRヘッド1
03がディスク101のディスク面と接触した場合のM
R素子の抵抗値の変化に基づく外乱信号、(c)は、M
Rヘッドが高熱になりその抵抗値が上がるために生じる
外乱信号がデータ信号に重畳した合成信号を示す図であ
る。
【0006】図13は、図11に示した外乱信号抑圧回
路133の従来の具体的回路の一例を示すブロック図で
ある。図13において、121はデータ信号と外乱信号
が重畳した合成信号が入力する入力端子、136は入力
合成信号を遅延する遅延回路、137および138はデ
ータ信号と外乱信号が重畳した合成信号の上部および下
部の各エンベローブを抽出するための回路、139はバ
ッファ、140および143は加算回路、141はロー
パスフィルタ、142はアッテネータ、123は出力端
子を示す。
【0007】図14(a)は、外乱信号とデータ信号が
重畳された合成信号を示す図である。図14(b)は遅
延回路136の出力信号、図14(c)は加算回路14
0の出力信号、図14(d)は、加算回路143の出力
信号、つまり外乱信号抑圧回路133の出力端子123
から出力される最終的な外乱信号が抑圧されたデータ信
号の波形を示す。
【0008】以下に従来の回路の動作を図13および図
14を用いて説明する。図13においては、図14の
(a)の波形の上側および下側のエンベロープをそれぞ
れエンベロープ抽出回路137、138によって抽出
し、それらを加算し、ローパスフィルタ141を通し交
流成分を除去し、その信号振幅をアッテネータ142に
よって調整し、遅延回路136を通過した信号に反転し
て加算することによって、図14(d)のような外乱波
形が抑圧された信号を得ることができる。
【0009】つまり、入力端子121に入力したデータ
信号(図14(a))から外乱信号をエンベロープ抽出
回路137、138、バッファ139、加算回路140
およびローパスフィルタ141で抽出(図14の
(c))し、この抽出された外乱信号の振幅をアッテネ
ータ142で調整して、入力端子121に入力され遅延
回路で遅延された合成信号に加算回路143で加える
(または減算)ことによって、入力端子121に入力さ
れたデータ信号に重畳された外乱信号を除去しようとす
る考え方に基づくものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された外乱信号抑圧回路133は、回路が複雑
であると共に、回路を構成する素子の特性を精度よく形
成することが必要である。再生信号に外乱信号によるサ
グが割に多く残りやすいものであった。この発明は上記
の点に鑑みてなされたものであり、回路構成が簡単であ
り、かつ、外乱信号による影響が極力抑えられたデータ
信号が得られるMRヘッド用増幅器を得ることを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、外乱信号が重
畳したデータ信号(合成信号)がMRヘッドから入力し
たときに、ローパスフィルタ(LPF)のカットオフ周
波数を切り換えて、その合成信号から外乱信号成分を抽
出し、その抽出された外乱信号を逆位相にして合成信号
に加算するように構成される。
【0012】さらに、本発明は、MRヘッドからの外乱
信号が重畳したデータ信号(合成信号)を非反転入力端
子に、その逆相信号を反転入力端子に受け、その非反転
入力端子の信号およびその逆相信号がそれぞれ非反転端
子および反転端子に入力される第1の差動アンプと、M
Rヘッドからの外乱信号が現われたときに、所定の期間
を有する制御信号を出力するLPF切換信号発生回路
と、非反転入力端子の合成信号を入力とし、所定の期間
を有する制御信号を受けて、ローパスフィルタのカット
オフ周波数を切り換えて、第1の差動アンプの反転出力
端子に出力する第1のローパスフィルタと、反転入力端
子の逆相合成信号を入力とし、所定の期間を有する制御
信号を受けて、ローパスフィルタのカットオフ周波数を
切り換えて、第1の差動アンプの非反転出力端子に出力
する第2のローパスフィルタとから構成される。
【0013】さらに、本発明は、第1のローパスフィル
タからの出力をその非反転端子に受け、第2のローパス
フィルタからの出力をその反転端子に受け、その非反転
出力端子は第1の差動アンプの反転出力端子に接続さ
れ、その反転出力端子は第1の差動アンプの非反転出力
端子に接続される第2の差動アンプを有するように構成
される。
【0014】さらに、本発明は、の第1のローパスフィ
ルタの出力を受け、第2の差動アンプの反転端子のDC
レベルが第1の差動アンプの反転端子のDCレベルと同
一になるように調整する第1のDCレベル調整回路と、
第2のローパスフィルタの出力を受け、第2の差動アン
プの非反転端子のDCレベルが第1の差動アンプの非反
転端子のDCレベルと同一になるように調整する第2の
DCレベル調整回路とから構成される。
【0015】さらに、本発明は、LPF切換信号発生回
路は:一方の入力端子が非反転入力端子に接続され、他
方の入力端子が定電圧源に接続されたコンパレータと、
そのコンパレータの出力側に接続された所定の期間のパ
ルスを出力するワンショット回路を備えるように構成さ
れる。
【0016】さらに、本発明において、第1および第2
のローパスフィルタは:入力端子と接地端子との間に接
続された第1の抵抗とコンデンサとの直列回路と、第1
の抵抗と並列に接続されるMOSトランジスタと第2の
抵抗の直列回路とから構成され、LPF切換信号発生回
路からの所定の期間のパルスがMOSトランジスタに印
加され、第1の抵抗とコンデンサの接続点からローパス
フィルタの出力がDCレベル調整回路に取り出されるよ
うに構成される。
【0017】さらに、本発明においては、第1および第
2のローパスフィルタは:LPF切換信号発生回路から
LPF切換信号が入力しないときは、第1のカットオフ
周波数を有するローパスフィルタとして動作し、LPF
切換信号発生回路からの所定の期間のパルスがMOSト
ランジスタに印加されるときは、第2のカットオフ周波
数を有するローパスフィルタとして動作するように構成
される。
【0018】さらに、本発明は、MRヘッドからの外乱
信号が重畳されたデータ信号(合成信号)を非反転入力
端子に受け、その逆相信号を反転入力端子に受け、その
非反転入力端子の信号およびその逆相信号が非反転端子
および反転端子に入力される第1の差動アンプと、MR
ヘッドからの外乱信号が現われたときに、第1の期間を
有する制御信号とそれより短い第2の期間を有する制御
信号とを出力するLPF切換信号発生回路と、非反転入
力端子の合成信号を入力とし、第1の期間を有する制御
信号と第2の期間を有する制御信号とを受けて、ローパ
スフィルタのカットオフ周波数を切り換えて、第1の差
動アンプの反転出力端子に出力する第1のローパスフィ
ルタと、反転入力端子の逆相合成信号を入力とし、第1
の期間を有する制御信号と第2の期間を有する制御信号
とを受けて、ローパスフィルタのカットオフ周波数を切
り換えて、第1の差動アンプの非反転出力端子に出力す
る第2のローパスフィルタとから構成される。
【0019】さらに、本発明において、LPF切換信号
発生回路は:一方の入力端子が非反転入力端子に接続さ
れ、他方の入力端子が定電圧源に接続されたコンパレー
タと、そのコンパレータの出力側に接続された第1の期
間のパルスを出力する第1のワンショット回路、および
第2の期間のパルスを出力する第2のワンショット回路
とを備えるように構成される。
【0020】さらに、本発明において、第1および第2
のローパスフィルタは:入力端子と接地端子との間に接
続された第1の抵抗とコンデンサとの直列回路と、第1
の抵抗と並列に接続される第1のMOSトランジスタと
第2の抵抗との直列回路と、第1の抵抗と並列に接続さ
れる第2のMOSトランジスタと第3の抵抗の直列回路
とから構成され、LPF切換信号発生回路からの第1の
期間のパルスが第1のMOSトランジスタに印加され、
LPF切換信号発生回路からの第2の期間のパルスが第
2のMOSトランジスタに印加され、第1の抵抗とコン
デンサの接続点からローパスフィルタの出力がDCレベ
ル調整回路に取り出されるように構成される。
【0021】さらに、本発明において、第1および第2
のローパスフィルタは:LPF切換信号発生回路からL
PF切換信号が入力しないときは、第1のカットオフ周
波数を有するローパスフィルタとして動作し、LPF切
換信号発生回路からの第1の期間のパルスが第1のMO
Sトランジスタに印加されるときは、第2のカットオフ
周波数を有するローパスフィルタとして動作し、LPF
切換信号発生回路からの第1の期間のパルスおよび第2
の期間のパルスがそれぞれ第1のMOSトランジスタお
よび第2のMOSトランジスタに印加されるときは、第
3のカットオフ周波数を有するローパスフィルタとして
動作するように構成される。
【0022】さらに、本発明は、プリアンプとMRヘッ
ド用増幅器とから構成されるMRヘッド用ライトアンプ
において:そのプリアンプは、第1のトランジスタのベ
ースが定電圧源に接続され、エミッタが第2のトランジ
スタのコレクタに接続され、コレクタは抵抗を介して電
源に接続されると同時に第3の差動アンプの非反転端子
およびループアンプの非反転端子に接続され、第2のト
ランジスタのエミッタはMRヘッドに接続されベースは
ループアンプの出力に接続され、ループアンプの反転側
端子はコレクタが抵抗を介して電源に接続されベースが
定電圧源が接続されエミッタが定電流源に接続された第
3のトランジスタのコレクタに接続されるように構成さ
れ、MRヘッド用増幅器は、第3の差動アンプの非反転
出力を非反転入力端子(A)に受け、その逆相信号を反
転入力端子(B)に受け、その非反転入力端子の信号お
よびその逆相信号が非反転端子および反転端子に入力さ
れる第1の差動アンプと、MRヘッドからの外乱信号と
データ信号とが重畳された合成信号が非反転入力端子お
よび反転入力端子に現われたときに、第1の期間を有す
る制御信号とそれより短い第2の期間を有する制御信号
と出力するLPF切換信号発生回路と、非反転入力端子
の合成信号を入力とし、第1の期間を有する制御信号と
第2の期間を有する制御信号とを受けて、ローパスフィ
ルタのカットオフ周波数を切り換えて、第1の差動アン
プの反転出力端子に出力する第1のローパスフィルタ
と、反転入力端子の逆相合成信号を入力とし、第1の期
間を有する制御信号と第2の期間を有する制御信号とを
受けて、ローパスフィルタのカットオフ周波数を切り換
えて、第1の差動アンプの非反転出力端子に出力する第
2のローパスフィルタとを有するように構成される。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明は、上記の問題を解決するために
なされたものである。以下、本発明の実施の形態1を図
1および図2を用いて説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態1のMRヘッ
ド用増幅器を構成する外乱波形を抑圧するための外乱信
号抑圧回路133およびサーマル・アスペリティによる
外乱信号を検出するLPF切換信号発生回路301を示
す図である。なお、この外乱信号抑圧回路133は、図
11に示したR/Wアンプ104に組み込まれるもので
あり、図13に示した従来の外乱信号抑圧回路133に
代わるものである。図2は図1の回路をICで構成した
具体的な実施例である。
【0025】図1において、1は前段のプリアンプ13
1からの非反転データ信号が入力される非反転入力端子
(IN)であり、2は前段のプリアンプ131からの反
転データ信号が入力される反転入力端子(/IN:ここ
で/は反転の意味を表す記号であり図面中では上部のバ
ーで表わされる)である。反転入力端子2には、非反転
入力端子1と逆位相の信号が入力される。201は非反
転入力端子1から入力される合成信号に含まれる外乱波
形を取り出すためのローパスフィルタ(以下、LPFと
いう)である。202は反転入力端子2から入力される
データ信号に含まれる外乱波形を取り出すためのLPF
である。203は非反転入力端子1および反転入力端子
2から入力されるデータ信号をそのまま増幅し端子5お
よび6に出力するアンプである。
【0026】204は、LPF201からの出力される
DCレベル(E点)とアンプ203の非反転端子(K
点)のDCレベルとを合わせるためのDCレベル調整回
路である。205は、LPF202からの出力されるD
Cレベル(F点)とアンプ203の反転端子(L点)の
DCレベルとを合わせるためのDCレベル調整回路であ
る。DCレベル調整回路は、アンプ203の非反転端子
(K点)とアンプ206の非反転端子(E点)とが同じ
DCレベルになるように調整することによって、アンプ
203の反転出力端子とアンプ206の非反転端子とを
加算した場合に完全に外乱信号成分をキャンセルできる
ようにするために用いられる。したがって、LPFの出
力DCレベル(E点)とアンプ203の非反転端子(K
点)のDCレベルが一致している場合はこのDCレベル
調整回路204を設ける必要はない。DCレベル調整回
路205についても同様である。
【0027】206は、DCレベル調整回路からの出力
を増幅するアンプである。アンプ206の非反転入力端
子(E点)に入力する信号はアンプ206の非反転出力
端子から出力され、アンプ203の反転出力端子からの
信号と加算される。アンプ206の反転入力端子(F
点)に入力する信号はアンプ206の反転出力端子から
出力され、アンプ203の非反転出力端子からの信号と
加算される。このような加算によって外乱信号はキャン
セルされ、それぞれ出力端子5,6に出力される。
【0028】301は外乱信号が発生したことを検出
し、LPFの特性を切り換えるための信号(図3
(c))を発生するLPF切換信号発生回路である。図
3(c)は第1のLPF切換信号を示す。また、ノード
C点は、LPF201および202のカットオフ周波数
を切り換えるためのパルス信号を出力するパルス信号出
力端子である。LPF201および202、アンプ20
3によって外乱信号抑圧回路133を構成する。また、
5および6は外乱信号抑圧回路133の出力端子であ
る。なお、出力端子6は、出力端子5の逆位相のデータ
信号を出力する。
【0029】図2は図1の外乱信号の抑圧を行う外乱信
号抑圧回路133およびLPF切換信号発生回路301
を具体的に実現する回路図である。図3(a)〜
(c)、図3(e)〜(h)は、それぞれ外乱信号が入
力されたときの外乱信号抑圧回路133の各部(A点〜
C点、E点〜H点)の信号波形を示す図である。図4
は、LPF201および202のカットオフ周波数の切
換りを図示したグラフである。以下に、図1との対応で
図2の構成について詳細に説明する。
【0030】アンプ203について:抵抗11、12、
19およびトランジスタ33,34、定電流源53,5
4の各素子によって図1のアンプ203が構成される。
トランジスタ33は、そのコレクタが抵抗11を介して
電源7に接続されるとともに非反転出力端子5に接続さ
れる。そのエミッタは定電流源53を介してアースに接
続される。そのベースは非反転入力端子1に接続され
る。一方、トランジスタ34は、そのコレクタが抵抗1
2を介して電源7に接続されるとともに反転出力端子6
に接続される。そのエミッタは定電流源54を介してア
ースに接続される。そのベースは反転入力端子2に接続
される。トランジスタ33は非反転入力端子1から入力
した信号を増幅して非反転出力端子5に出力する。一
方、トランジスタ34は反転入力端子2から入力した信
号を増幅して反転出力端子6に出力する。抵抗19はト
ランジスタ33とトランジスタ34のエミッタホロワ用
の共通のエミッタ抵抗である。
【0031】アンプ206について:抵抗11、12、
20およびトランジスタ32,35、定電流源52,5
5の各素子によって図1のアンプ206を構成する。ト
ランジスタ32は、そのコレクタが抵抗12を介して電
源7に接続されるとともに反転出力端子6に接続され
る。そのエミッタは定電流源52を介してアースに接続
される。そのベースは後述されるDCレベル調整回路2
04の出力端子であるE点に接続される。一方、トラン
ジスタ35は、そのコレクタが抵抗11を介して電源7
に接続されるとともに非反転出力端子5に接続される。
そのエミッタは定電流源55を介してアースに接続され
る。そのベースは後述されるDCレベル調整回路205
の出力端子であるF点に接続される。トランジスタ32
はDCレベル調整回路204からから入力した信号を増
幅して反転出力端子6に出力する。一方、トランジスタ
35はDCレベル調整回路205から入力した信号を増
幅して非反転出力端子5に出力する。抵抗20はトラン
ジスタ32とトランジスタ35のエミッタホロワ用の共
通のエミッタ抵抗である。上述のように、アンプ203
の出力とアンプ206の出力は交差して接続されるの
で、非反転入力端子1からの信号(K点)とDCレベル
調整回路204の出力端子E点からの信号は減算され非
反転出力端子5に出力される。一方、反転入力端子2か
らの信号(L点)とDCレベル調整回路204の出力端
子F点からの信号は減算され非反転出力端子6に出力さ
れる。
【0032】LPF201および202について:図2
において、抵抗13、14およびコンデンサ41、Pチ
ャネルMOS21の4素子で図1のLPF201を構成
する。同様に、抵抗16、17およびコンデンサ42、
PチャネルMOS23の4素子で図1のLPF202を
構成する。なお、抵抗値は抵抗13および16、抵抗1
4および17の順で大きくなる。例えば、抵抗13およ
び16は数十KΩ、抵抗14および17は数KΩの値を
有する。またコンデンサ41および42の値は、適切な
カットオフ周波数を有するように最適の値に選択される
(例えば、数十pF)。抵抗13とコンデンサ41によ
って第1のローパスフィルタ(図4の(i)の特性)が
構成される。LPF切換信号発生回路301のC点から
の第1の信号によってPチャネルMOS21がオンする
ことによって構成される抵抗13と14の並列回路とコ
ンデンサ41から第2のローパスフィルタ(図4の(i
i)の特性)が構成される。LPF切換信号発生回路3
01のC点からの第1の信号によってPチャネルMOS
21がオンすることによって構成される抵抗13,14
の並列回路とコンデンサ41から第2のローパスフィル
タ(図4の(ii)の特性)が構成される。第1のロー
パスフィルタのカットオフ周波数は、たとえば、数百K
Hz、第2のローパスフィルタのカットオフ周波数は、
たとえば、数MHz程度に選択される。ローパスフィル
タ202については、ローパスフィルタ201と同様の
構成であるので説明を省略する。
【0033】DCレベル調整回路204、205につい
て:トランジスタ31と定電流源51で構成されるエミ
ッタフォロワはDCレベル調整回路204を構成する。
トランジスタ36と定電流源56で構成されるエミッタ
フォロワはDCレベル調整回路205を構成する。アン
プ203とアンプ206の出力は交差して接続され、ア
ンプ203の出力のアンプ206の出力を反転して加算
(すなわち、減産)することによって、外乱信号をキャ
ンセルするように構成される。すなわち、アンプ203
中のトランジスタ33のコレクタとアンプ206中のト
ランジスタ35のコレクタが接続され、非反転出力端子
5に接続される。トランジスタ31〜36は同じ特性に
形成されているので、外乱信号を完全にキャンセルする
ためにはトランジスタ33のベース電位(K点)とトラ
ンジスタ35のベース電位(F点)を一致させる必要が
ある。これを実現するための回路がトランジスタ36と
定電流源56からなるDCレベル調整回路205であ
る。より詳細に説明すると、トランジスタ33のベース
電位(K点)の電位は定電流源53の電圧降下とトラン
ジスタ33のベース・エミッタ間電圧との和であり、ト
ランジスタ35のベース電位(F点)の電位は定電流源
55の電圧降下とトランジスタ35のベース・エミッタ
間電圧との和であるので、定電流の電圧降下を調整する
ことによって両者のベース電位を一致させることができ
る。
【0034】LPF切換信号発生回路301について:
定電圧源71、コンパレータ72、インバータ73〜7
6、第1のワンショット回路(O/S1)77は図1の
LPF切換信号発生回路301を構成する。このLPF
切換え信号発生回路301はPチャネルMOSトランジ
スタ21をオンオフさせ、抵抗14を抵抗13に並列に
接続することによってローパスフィルタの特性を複数段
階に変化させる機能を有する。以下にその構成を詳細に
説明する。通常は、定電圧源71の電位は、コンパレー
タに入力される非反転入力端子1のDC電位よりも高く
設定し、コンパレータの出力が常時論理“H”となるよ
うに設定される。例えば、非反転入力端子A点のDC電
位を約4Vとすると、定電圧源71の電圧は約4.5V
に設定される。非反転入力端子A点の電位が、たとえ
ば、4.5Vを越えるとコンパレータ72の出力は”
L”レベルになり、偶数個接続されたインバータ73〜
76を介して”L”の信号がワンショット回路77に送
出される。なお、ここでインバータ73〜76はコンパ
レータからの波形なまりを整形するために使用されるも
のであり、回路の動作に必須のものではない。ワンショ
ット回路77は”L”の信号を受けると図3(c)に示
すように時間t1の期間その出力(C点)を”L”にす
る。C点が”L”になると、抵抗14が抵抗13に並列
に接続される。したがって、時間t1の間は抵抗13,
14が並列に接続され、図4の(ii)に示すようなカ
ットオフ周波数の、たとえば、数MHzのローパスフィ
ルタが構成される。
【0035】次に、以上のように構成された本発明のM
Rヘッド用増幅器の動作について説明する。今、MRヘ
ッド用増幅器を構成する外乱信号抑圧回路133に図3
の(a)および(b)に示すようなデータ信号(一般に
約数MHz〜約100MHz)と外乱信号(一般に約2
〜300KHz以下)とが重畳された信号(以下、合成
信号という)がそれぞれ非反転入力端子1(A点)およ
び反転入力端子2(B点)に入力された場合について考
える。これらの非反転入力端子1と反転入力端子2に入
力した信号波形は、アンプ203の入力端子に入力され
ると共に、A点の信号はLPF201、202およびに
LPF切換信号発生回路301にも送られる。アンプ2
03を通った信号はそのまま増幅され非反転出力端子5
と反転出力端子6に出力される。
【0036】一方、LPF201に入力したA点の信号
は以下のように処理される。以下に、合成信号がLPF
に入力した以降の外乱信号抑圧回路133およびLPF
切換信号発生回路301の動作と信号波形を、(a)通
常のデータ信号のみが入力された時、(b)合成信号が
入力された時、の2つのケースについて説明する。
【0037】(a)通常のデータ信号のみが入力された
時(外乱信号が確認されない時):外乱信号が含まれて
いないので、コンパレータ72のDC電位は定電圧源7
1の電圧を越えないので、コンパレータ72の出力電圧
は論理数レベル”H”の状態を維持する。したがって、
ワンショット回路77の入力電位は変化しないのでその
出力であるC点の電位も“H”のままで変化しない。し
たがって、PチャネルMOSトランジスタ21も動作し
ない(オフ状態)のでローパスフィルタ201は抵抗1
3とコンデンサ41からなるローパスフィルタを構成
し、図4に示すようなカットオフ周波数、たとえば、数
百KHzの特性を有するローパスフィルタを形成する。
一方、ローパスフィルタ202は、ローパスフィルタ2
01と同様であるので説明を省略する。上述したよう
に、通常のデータ信号のみが入力された時は、アンプ2
06では外乱信号波形が検出されないので、非反転入力
端子1および反転入力端子2に入力した信号はそのまま
アンプ203を通過し非反転出力端子5および反転出力
端子6にそれぞれ出力される。外乱信号が入力しないと
きに図4の(i)に示すようなローパスフィルタが構成
されるが、これは外乱信号が入力しないときにトランジ
スタ31およびトランジスタ36が浮いた状態にならな
いように抵抗13および16を設けたために構成される
ローパスフィルタである。
【0038】(b)外乱波形が重畳されたデータ信号が
入力された時:外乱波形が重畳されたデータ信号(合成
信号)が入力された場合、一時的に反転入力端子1のD
Cレベルが高くなり、コンパレータ72の出力が“L”
になる。したがって、インバータ73〜76を経由して
ワンショット回路77の入力が”L”になり、それによ
ってワンショット回路77の出力(C点)は”H”にな
る。C点が、図3(c)のように、たとえば、数μse
c(時間t1)程度“L”に変化すると、LPF201
中の抵抗13、14および202中の抵抗16、17が
並列接続され、ローパスフィルタ201,202は、た
とえば、数MHz(fTii)程度のカットオフ周波数を
有するローパスフィルタ(図4中の(ii)の特性)と
して動作する。この数MHz程度のカットオフ周波数f
Tiiは、外乱周波数は通過させるがデータ信号自体は通
過させない周波数に選ばれる。このように、数MHz程
度のカットオフ周波数fTiiを有するローパスフィルタ
を設定することによって外乱波形(図3(e)、
(f))のみを取り出すことが出来る。この検出された
外乱波形を、DCレベル調整回路204および205に
よって、アンプ206のDCレベルをアンプ203のD
Cレベルと合わせた後、アンプ206を通過した合成出
力信号に逆位相で加えることにより、外乱波形のみをキ
ャンセルすることができる。上述したように、外乱信号
抑圧回路133およびLPF切換信号発生回路301を
用いることによって外乱波形の影響を受けないデータ信
号を非反転出力端子5に、およびその半円信号を反転出
力端子6に得ることが出来る。
【0039】このように、この数MHz程度のカットオ
フ周波数fTiiを有するローパスフィルタを設定するこ
とによって立ち上がり部分をも含んだほぼ完全な外乱波
形(図3(e)、(f))を取り出すことが出来る。こ
の検出された外乱波形を、DCレベル調整回路204お
よび205によって、アンプ206のDCレベルをアン
プ203のDCレベルと合わせた後、アンプ206を通
過した合成出力信号に逆位相で加えることにより、立ち
上がり部分を含んだ外乱波形全体をキャンセルすること
ができる。
【0040】従って本発明によれば、外乱信号が出現し
た時に、LPFのカットオフ周波数を切り換えることに
より外乱波形が重畳されたデータ信号から外乱波形のみ
を抽出し、その波形を逆位相にして外乱波形が重畳され
た合成データ信号に加えることによって、簡単な構成
で、外乱の影響をほとんど受けない歪みの少ないデータ
信号を得ることができるMRヘッド用増幅器を得ること
が出来る。
【0041】実施の形態2.本発明は、実施の形態1よ
りもさらに合成信号に含まれる外乱信号を忠実に取り出
すための実施の形態である。忠実な外乱信号を抽出する
ことによって、合成信号に含まれる外乱成分をよりよく
キャンセルすることができる。以下、本発明の実施の形
態2を図5および図6を用いて説明する。
【0042】図5は、本発明の実施の形態2のMRヘッ
ド用増幅器を構成する外乱波形を抑圧するための外乱信
号抑圧回路133およびサーマル・アスペリティによる
外乱信号を検出するLPF切換信号発生回路301を示
す図である。実施の形態2においては、ローパスフィル
タ201、ローパスフィルタ202およびLPF切換信
号発生回路301の部分が実施の形態1と異なるので、
その部分について詳細に説明し、他の部分は実施の形態
1と同じ動作であるので説明を省略する。図6は図5の
回路をICで構成した具体的な実施例である。
【0043】図6は図1の外乱信号の抑圧を行う外乱信
号抑圧回路133およびLPF切換信号発生回路301
を具体的に実現する回路図である。図7(a)〜(h)
は、それぞれ外乱信号が入力されたときの外乱信号抑圧
回路133の各部(A点〜H点)の信号波形を示す図で
ある。図8は、LPF201および202のカットオフ
周波数の切換わりを図示したグラフである。
【0044】LPF201および202について:図6
において、抵抗13、14、15およびコンデンサ4
1、PチャネルMOS21および22の6素子で図5の
LPF201を構成する。同様に、抵抗16、17、1
8およびコンデンサ42、PチャネルMOS23および
24の6素子で図5のLPF202を構成する。なお、
抵抗値は抵抗13および16、抵抗14および17、抵
抗15および18の順で大きくなる。例えば、抵抗13
および16は数十KΩ、抵抗14および17は数KΩ、
抵抗15および18は数百Ωの値を有する。またコンデ
ンサ41および42の値は、適切なカットオフ周波数を
有するように最適の値に選択される(例えば、数十p
F)。抵抗13とコンデンサ41によって第1のローパ
スフィルタ(図8の(i)の特性)が構成される。LP
F切換信号発生回路301のC点からの第1の信号によ
ってPチャネルMOS21がオンすることによって構成
される抵抗13と14の並列回路とコンデンサ41から
第2のローパスフィルタ(図8の(ii)の特性)が構
成される。LPF切換信号発生回路301のC点および
D点からの第1の信号と第2の信号によってPチャネル
MOS21およびPチャネルMOS22の双方がオンす
ることによって構成される抵抗13,14,15の並列
回路とコンデンサ41から第3のローパスフィルタ(図
8の(iii)の特性)が構成される。第1のローパス
フィルタのカットオフ周波数は、たとえば、数百KH
z、第2のローパスフィルタのカットオフ周波数は、た
とえば、数MHz、第3のローパスフィルタのカットオ
フ周波数は、たとえば、数十MHz程度に選択される。
ローパスフィルタ202は、ローパスフィルタ201と
同様の構成であるのでその説明を省略する。
【0045】LPF切換信号発生回路301について:
301は外乱信号が発生したことを検出し、LPFの特
性を切り換えるための信号(図7(c),(d))を発
生するLPF切換信号発生回路である。図7(c)は第
1のLPF切換信号を示し、図7(d)は第2のLPF
切換信号を示す。また、ノードC点およびノードD点
は、LPF201および202のカットオフ周波数を切
り換えるためのパルス信号を出力するパルス信号出力端
子である。LPF201および202、アンプ203に
よって外乱信号抑圧回路133を構成する。また、5お
よび6は外乱信号抑圧回路133の出力端子である。な
お、出力端子6は、出力端子5の逆位相のデータ信号を
出力する。
【0046】定電圧源71、コンパレータ72、インバ
ータ73〜76、第1のワンショット回路(O/S1)
77および第2のワンショット回路(O/S2)78は
図5のLPF切換信号発生回路301を構成する。この
LPF切換え信号発生回路301はPチャネルMOSト
ランジスタ21およびPチャネルMOSトランジスタ2
2をオンオフさせ、抵抗14および抵抗15を抵抗13
に並列に接続することによってローパスフィルタの特性
を複数段階に変化させる機能を有する。以下にその構成
を詳細に説明する。通常は、定電圧源71の電位は、コ
ンパレータに入力される非反転入力端子1のDC電位よ
りも高く設定し、コンパレータの出力が常時論理“H”
となるように設定される。例えば、非反転入力端子A点
のDC電位を約4Vとすると、定電圧源71の電圧は約
4.5Vに設定される。非反転入力端子A点の電位が、
たとえば、4.5Vを越えるとコンパレータ72の出力
は”L”レベルになり、偶数個接続されたインバータ7
3〜76を介して”L”の信号がワンショット回路77
に送出される。ワンショット回路77は”L”の信号を
受けると図7(c)に示すように時間t1の期間その出
力(C点)を”L”にする。C点が”L”になると、抵
抗14が抵抗13に並列に接続される。一方、ワンショ
ット回路78は”L”の信号を受けると図7(d)に示
すように時間t2の期間その出力(D点)を”L”にす
る。D点が”L”になると、抵抗15が抵抗13に並列
に接続される。したがって、時間t2の間は抵抗13,
14,15が並列に接続され、図8の(iii)に示す
ようなカットオフ周波数の、たとえば、数十MHzのロ
ーパスフィルタが構成され、時間t2を経過した後時間
t1までの間は抵抗14および抵抗15が抵抗13に並
列に接続されるので、図8の(ii)に示すようなカッ
トオフ周波数の、たとえば、数MHzのローパスフィル
タが構成される。
【0047】次に、以上のように構成された本発明のM
Rヘッド用増幅器の動作について説明する。今、MRヘ
ッド用増幅器を構成する外乱信号抑圧回路133に図7
の(a)および(b)に示すようなデータ信号(一般に
約数MHz〜約100MHz)と外乱信号(一般に約2
〜300KHz以下、ただし急峻な部分はデータ信号と
ほぼ同様に約数MHz〜数10MHz)とが重畳された
信号(以下、合成信号という)がそれぞれ非反転入力端
子1(A点)および反転入力端子2(B点)に入力され
た場合について考える。これらの非反転入力端子1と反
転入力端子2に入力した信号波形は、アンプ203の入
力端子に入力されると共に、A点の信号はLPF20
1、202およびにLPF切換信号発生回路301にも
送られる。アンプ203を通った信号はそのまま増幅さ
れ非反転出力端子5と反転出力端子6に出力される。
【0048】一方、LPF201に入力したA点の信号
は以下のように処理される。以下に、合成信号がLPF
に入力した以降の外乱信号抑圧回路133およびLPF
切換信号発生回路301の動作と信号波形を、(a)通
常のデータ信号のみが入力された時、(b)合成信号が
入力された時、の2つのケースについて説明する。
【0049】(a)通常のデータ信号のみが入力された
時(外乱信号が確認されない時):外乱信号が含まれて
いないので、コンパレータ72のDC電位は定電圧源7
1の電圧を越えないので、コンパレータ72の出力電圧
は論理数レベル”H”の状態を維持する。したがって、
ワンショット回路77、78の入力電位は変化しないの
でその出力であるC点、D点の電位も“H”のままで変
化しない。したがって、PチャネルMOSトランジスタ
21、22のいずれも動作しない(オフ状態)のでロー
パスフィルタ201は抵抗13とコンデンサ41からな
るローパスフィルタを構成し、図8に示すようなカット
オフ周波数、たとえば、数百KHzの特性を有するロー
パスフィルタを形成する。一方、ローパスフィルタ20
2は、ローパスフィルタ201と同様であるので説明を
省略する。上述したように、通常のデータ信号のみが入
力された時は、アンプ206では外乱信号波形が検出さ
れないので、非反転入力端子1および反転入力端子2に
入力した信号はそのままアンプ203を通過し非反転出
力端子5および反転出力端子6にそれぞれ出力される。
外乱信号が入力しないときに図8の(i)に示すような
ローパスフィルタが構成されるが、これは外乱信号が入
力しないときにトランジスタ31およびトランジスタ3
6が浮いた状態にならないように抵抗13および16を
設けたために構成されるローパスフィルタである。
【0050】(b)外乱波形が重畳されたデータ信号が
入力された時:外乱波形が重畳されたデータ信号(合成
信号)が入力された場合、一時的に反転入力端子1のD
Cレベルが高くなり、コンパレータ72の出力が“L”
になる。したがって、インバータ73〜76を経由して
ワンショット回路77およびワンショット回路78の入
力が”L”になり、それによってワンショット回路77
の出力(C点)、およびワンショット回路78の出力
(D点)はそれぞれ”H”になる。C点が、図7(c)
のように、たとえば、数μsec(時間t1)程度
“L”に変化すると、LPF201中の抵抗13、14
および202中の抵抗16、17が並列接続され、ロー
パスフィルタ201,202は、たとえば、数MHz
(fTii)程度のカットオフ周波数を有するローパスフ
ィルタ(図8中の(ii)の特性)として動作する。こ
の数MHz程度のカットオフ周波数fTiiは、外乱周波
数は通過させるがデータ信号自体は通過させない周波数
に選ばれる。このように、この数MHz程度のカットオ
フ周波数fTiiを有するローパスフィルタを設定するこ
とによって外乱波形(図7(e)、(f))のみを取り
出すことが出来る。この検出された外乱波形を、DCレ
ベル調整回路204および205によって、アンプ20
6のDCレベルをアンプ203のDCレベルと合わせた
後、アンプ206を通過した合成出力信号に逆位相で加
えることにより、外乱波形のみをキャンセルすることが
できる。上述したように、外乱信号抑圧回路133およ
びLPF切換信号発生回路301を用いることによって
外乱波形の影響を受けないデータ信号を非反転出力端子
5に、およびその半円信号を反転出力端子6に得ること
が出来る。
【0051】ところが、MRヘッドの接触による外乱信
号の立ち上がりは瞬時であり、その立ち上がりパルスの
周波数はデータ信号の周波数に近いかもしくは同等以上
(数MHz〜数十MHz)なので、図8の(ii)に示
すフィルタ特性のみでは、外乱信号の立ち上がり波形部
分を完全に除去することができない。このような問題を
回避するため、外乱信号の立ち上がり時間だけ、ワンシ
ョット回路78を動作させ、図7(d)のような”L”
出力をD点に出力することによって、ローパスフィルタ
201中の抵抗13、14,15および202中の抵抗
16、17,18が並列接続されるために、ローパスフ
ィルタ201,202は、たとえば、数百MHz(f
Tiii)程度のカットオフ周波数を有するローパスフィル
タ(図8中の(iii)の特性)として動作する。この
数百MHz程度のカットオフ周波数fTiiiは、外乱周波
数の立ち上がり部分を通過させる周波数に選ばれる。こ
のように、この数百MHz程度のカットオフ周波数f
Tiiiを有するローパスフィルタを設定することによって
立ち上がり部分をも含んだほぼ完全が外乱波形(図7
(e)、(f))を取り出すことが出来る。この検出さ
れた外乱波形を、DCレベル調整回路204および20
5によって、アンプ206のDCレベルをアンプ203
のDCレベルと合わせた後、アンプ206を通過した合
成出力信号に逆位相で加えることにより、立ち上がり部
分を含んだ外乱波形全体をキャンセルすることができ
る。
【0052】従って、本発明によれば、外乱信号が出現
した時に、LPFのカットオフ周波数を切り換えること
により外乱波形が重畳されたデータ信号から忠実な外乱
波形を抽出し、その波形を逆位相にして外乱波形が重畳
された合成データ信号に加えることによって、簡単な構
成で、外乱の影響をほとんど受けない実施の形態1より
もさらに歪みの少ないデータ信号を得ることができるM
Rヘッド用増幅器を得ることが出来る。
【0053】実施の形態3.図9は、MRヘッド用増幅
器を用いた本発明の実施の形態2のR/Wアンプを示す
図である。実施の形態2においては、上述のMRヘッド
用増幅器とシングルエンド入力型高周波増幅器とを組み
合わせることによって、図11のR/Wアンプ104の
リード部を実現した回路図である。R/Wアンプ104
中のリード部を実施の形態2のように実現することによ
って、より高性能のMRヘッド用R/Wアンプのリード
部を提供することができる。
【0054】図9において、プリアンプ131は、3つ
のトランジスタ86,87および88、差動アンプ9
4、ループアンプ93から構成される。トランジスタ8
6,87はシングルエンドトランジスタを構成し、入力
信号を増幅する増幅器を構成する。89で示されるMR
ヘッドからの信号はエミッタ抵抗81を介してトランジ
スタ87のエミッタに印加される。トランジスタ86の
コレクタは抵抗80を介して電源7に接続され、そのコ
レクタは差動アンプ94の非反転入力端子に接続され
る。MRヘッドからの信号は、トランジスタ86および
差動アンプ94によって必要な量の増幅が行われた後、
外乱信号抑圧回路133の非反転入力端子1に送出され
る。
【0055】トランジスタ88のコレクタには抵抗8
2、83が接続され、エミッタには定電流源90が接続
され、ベースには定電圧源85が接続される。ループア
ンプ93の反転端子(−)はトランジスタ88のコレク
タに接続され、ループアンプ93の非反転端子(+)は
差動アンプ94の非反転端子に接続される。また、抵抗
82にはコンデンサ31が並列に接続される。
【0056】定電流源90の電流を抵抗82および抵抗
83に流し、その電圧降下によって一定の電圧を作り差
動アンプ94の非反転端子側に供給する。差動アンプ9
4の非反転端子と反転端子のインピーダンスを同じにす
るために、トランジスタ88と抵抗83が挿入される。
ループアンプ93は、差動アンプ94の各入力側端子の
直流電圧を同一にするために設けられる。
【0057】次に、ループアンプ93およびシングルエ
ンド入力型トランジスタ87によって構成されるフィー
ドバックループによって差動アンプ94の非反転端子と
反転端子間のDC電位差を零にする原理を説明する。非
反転端子の電圧が反転端子の電圧よりも高くなれば、ル
ープアンプ93の出力電圧が高くなり、シングルエンド
入力型トランジスタ87のベース電圧が高くなり、シン
グルエンド入力型トランジスタ87のコレクタ電流が増
加する。その結果、抵抗80の電圧降下が大きくなり、
非反転端子の電圧は、低くなる。逆に、反転端子の電圧
が非反転端子の電圧よりも低くなれば、ループアンプ9
3の出力電圧が低くなり、シングルエンド入力型トラン
ジスタ87のベース電圧が低くなり、シングルエンド入
力型トランジスタ87のコレクタ電流が減少する。その
結果、抵抗80での電圧降下が小さくなり、非反転端子
の電圧は高くなる。このようにして、非反転端子と反転
端子の電圧は常に等しくなるようにフィードバック制御
される。
【0058】このように、差動アンプ94において、非
反転端子と反転端子とを同じ電位にすることによって、
非反転入力端子1と反転入力端子2に反転された合成信
号を出力することができる。このようにして得られた、
合成信号を外乱信号抑圧回路に印加することによって、
外乱の影響をほとんど受けない歪みの少ないデータ信号
を得ることができるMRヘッド用増幅器を用いたR/W
アンプを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による外乱波形を抑圧
するための外乱信号抑圧回路およびLPF切換信号発生
回路を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による回路をトランジ
スタレベルで実現した回路を示す図である。
【図3】 外乱信号が発生したとき、図2の回路の各部
における信号波形を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1のLPFの周波数特性
を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による外乱波形を抑圧
するための外乱信号抑圧回路およびLPF切換信号発生
回路を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2による図1の回路をト
ランジスタレベルで実現した回路を示す図である。
【図7】 外乱信号が発生したとき、図6の回路の各部
における信号波形を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態2のLPFの周波数特性
を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3の回路を示す図であ
る。
【図10】 ハードディスクドライブの一般的な構成を
示す図である。
【図11】 従来のR/Wアンプを示す図である。
【図12】 データ信号と外乱信号の波形を示す図であ
る。
【図13】 従来の外乱信号抑圧回路を示す図である。
【図14】 従来の外乱信号抑圧回路の各部の信号波形
を示す図である。
【符号の説明】
1 非反転入力端子、2 反転入力端子、5 非反転出
力端子、6 反転出力端子、7 電源、11〜20 抵
抗、21〜24PチャネルMOS、31〜35、トラン
ジスタ、41,42 コンデンサ、51〜56 定電流
源、71 定電圧源、72 コンパレータ、73〜76
インバータ、77 第1のワンショット回路(O/S
1)、78 第2のワンショット回路(O/S2)、8
0〜83抵抗、84,85 定電圧源、86,87,8
8 トランジスタ、90 定電流源、93 ループアン
プ、94 差動アンプ、104 R/Wアンプ、131
プリアンプ、133 外乱信号抑圧回路、201,20
2 LPF、203,206 アンプ、204,205
DCレベル調整回路、301 LPF切換信号発生回

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外乱信号が重畳したデータ信号(合成信
    号)がMRヘッドから入力したときに、ローパスフィル
    タ(LPF)のカットオフ周波数を切り換えて、その合
    成信号から外乱信号成分を抽出し、その抽出された外乱
    信号を逆位相にして前記合成信号に加算することを特徴
    とするMRヘッド用増幅器。
  2. 【請求項2】 MRヘッドからの外乱信号が重畳したデ
    ータ信号(合成信号)を非反転入力端子に、その逆相信
    号を反転入力端子に受け、その非反転入力端子の信号お
    よびその逆相信号がそれぞれ非反転端子および反転端子
    に入力される第1の差動アンプと、 MRヘッドからの外乱信号が現われたときに、所定の期
    間を有する制御信号を出力するLPF切換信号発生回路
    と、 前記非反転入力端子の合成信号を入力とし、前記所定の
    期間を有する制御信号を受けて、ローパスフィルタのカ
    ットオフ周波数を切り換えて、前記第1の差動アンプの
    反転出力端子に出力する第1のローパスフィルタと、 前記反転入力端子の逆相合成信号を入力とし、前記所定
    の期間を有する制御信号を受けて、ローパスフィルタの
    カットオフ周波数を切り換えて、前記第1の差動アンプ
    の非反転出力端子に出力する第2のローパスフィルタ
    と、を有することを特徴とするMRヘッド用増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のMRヘッド用増幅器にお
    いて、さらに、 前記第1のローパスフィルタからの出力をその非反転端
    子に受け、前記第2のローパスフィルタからの出力をそ
    の反転端子に受け、その非反転出力端子は前記第1の差
    動アンプの反転出力端子に接続され、その反転出力端子
    は前記第1の差動アンプの非反転出力端子に接続される
    第2の差動アンプを有することを特徴とするMRヘッド
    用増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のMRヘッド用増幅器にお
    いて、 前記の第1のローパスフィルタの出力を受け、第2の差
    動アンプの反転端子のDCレベルが前記第1の差動アン
    プの反転端子のDCレベルと同一になるように調整する
    第1のDCレベル調整回路と、前記の第2のローパスフ
    ィルタの出力を受け、第2の差動アンプの非反転端子の
    DCレベルが前記第1の差動アンプの非反転端子のDC
    レベルと同一になるように調整する第2のDCレベル調
    整回路と、を有することを特徴とするMRヘッド用増幅
    器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のMRヘッド用増幅器にお
    いて、 前記LPF切換信号発生回路は:一方の入力端子が非反
    転入力端子に接続され、他方の入力端子が定電圧源に接
    続されたコンパレータと、そのコンパレータの出力側に
    接続された所定の期間のパルスを出力するワンショット
    回路を備えたことを特徴とするMRヘッド用増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のMRヘッド用増幅器にお
    いて、 前記第1および第2のローパスフィルタは:入力端子と
    接地端子との間に接続された第1の抵抗とコンデンサと
    の直列回路と、前記第1の抵抗と並列に接続されるMO
    Sトランジスタと第2の抵抗の直列回路とから構成さ
    れ、前記LPF切換信号発生回路からの所定の期間のパ
    ルスがMOSトランジスタに印加され、第1の抵抗とコ
    ンデンサの接続点からローパスフィルタの出力が前記D
    Cレベル調整回路に取り出されることを特徴とするMR
    ヘッド用増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のMRヘッド用増幅器にお
    いて、 前記第1および第2のローパスフィルタは:前記LPF
    切換信号発生回路からLPF切換信号が入力しないとき
    は、第1のカットオフ周波数を有するローパスフィルタ
    として動作し、前記LPF切換信号発生回路からの所定
    の期間のパルスがMOSトランジスタに印加されるとき
    は、第2のカットオフ周波数を有するローパスフィルタ
    として動作することを特徴とするMRヘッド用増幅器。
  8. 【請求項8】 MRヘッドからの外乱信号が重畳したデ
    ータ信号(合成信号)を非反転入力端子に、その逆相信
    号を反転入力端子に受け、その非反転入力端子の信号お
    よびその逆相信号がそれぞれ非反転端子および反転端子
    に入力される第1の差動アンプと、 MRヘッドからの外乱信号が現われたときに、第1の期
    間を有する制御信号とそれより短い第2の期間を有する
    制御信号とを出力するLPF切換信号発生回路と、 前記非反転入力端子の合成信号を入力とし、前記第1の
    期間を有する制御信号と第2の期間を有する制御信号と
    を受けて、ローパスフィルタのカットオフ周波数を切り
    換えて、前記第1の差動アンプの反転出力端子に出力す
    る第1のローパスフィルタと、 前記反転入力端子の逆相合成信号を入力とし、前記第1
    の期間を有する制御信号と第2の期間を有する制御信号
    とを受けて、ローパスフィルタのカットオフ周波数を切
    り換えて、前記第1の差動アンプの非反転出力端子に出
    力する第2のローパスフィルタと、を有することを特徴
    とするMRヘッド用増幅器。
  9. 【請求項9】 請求項2記載のMRヘッド用増幅器にお
    いて、さらに、 前記第1のローパスフィルタからの出力をその非反転端
    子に受け、前記第2のローパスフィルタからの出力をそ
    の反転端子に受け、その非反転出力端子は前記第1の差
    動アンプの反転出力端子に接続され、その反転出力端子
    は前記第1の差動アンプの非反転出力端子に接続される
    第2の差動アンプを有することを特徴とするMRヘッド
    用増幅器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のMRヘッド用増幅器に
    おいて、 前記の第1のローパスフィルタの出力を受け、第2の差
    動アンプの反転端子のDCレベルが前記第1の差動アン
    プの反転端子のDCレベルと同一になるように調整する
    第1のDCレベル調整回路と、前記の第2のローパスフ
    ィルタの出力を受け、第2の差動アンプの非反転端子の
    DCレベルが前記第1の差動アンプの非反転端子のDC
    レベルと同一になるように調整する第2のDCレベル調
    整回路と、を有することを特徴とするMRヘッド用増幅
    器。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のMRヘッド用増幅器に
    おいて、 前記LPF切換信号発生回路は:一方の入力端子が非反
    転入力端子に接続され、他方の入力端子が定電圧源に接
    続されたコンパレータと、そのコンパレータの出力側に
    接続された第1の期間のパルスを出力する第1のワンシ
    ョット回路、および第2の期間のパルスを出力する第2
    のワンショット回路とを備えたことを特徴とするMRヘ
    ッド用増幅器。
  12. 【請求項12】 請求項8記載のMRヘッド用増幅器に
    おいて、 前記第1および第2のローパスフィルタは:入力端子と
    接地端子との間に接続された第1の抵抗とコンデンサと
    の直列回路と、前記第1の抵抗と並列に接続される第1
    のMOSトランジスタと第2の抵抗との直列回路と、前
    記第1の抵抗と並列に接続される第2のMOSトランジ
    スタと第3の抵抗の直列回路とから構成され、前記LP
    F切換信号発生回路からの第1の期間のパルスが第1の
    MOSトランジスタに印加され、前記LPF切換信号発
    生回路からの第2の期間のパルスが第2のMOSトラン
    ジスタに印加され、第1の抵抗とコンデンサの接続点か
    らローパスフィルタの出力が前記DCレベル調整回路に
    取り出されることを特徴とするMRヘッド用増幅器。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のMRヘッド用増幅器
    において、 前記第1および第2のローパスフィルタは:前記LPF
    切換信号発生回路からLPF切換信号が入力しないとき
    は、第1のカットオフ周波数を有するローパスフィルタ
    として動作し、前記LPF切換信号発生回路からの第1
    の期間のパルスが第1のMOSトランジスタに印加され
    るときは、第2のカットオフ周波数を有するローパスフ
    ィルタとして動作し、前記LPF切換信号発生回路から
    の第1の期間のパルスおよび第2の期間のパルスがそれ
    ぞれ第1のMOSトランジスタおよび第2のMOSトラ
    ンジスタに印加されるときは、第3のカットオフ周波数
    を有するローパスフィルタとして動作することを特徴と
    するMRヘッド用増幅器。
  14. 【請求項14】 プリアンプとMRヘッド用増幅器とか
    ら構成されるMRヘッド用リードアンプにおいて:前記
    プリアンプは、第1のトランジスタのベースが定電圧源
    に接続され、エミッタが第2のトランジスタのコレクタ
    に接続され、コレクタは抵抗を介して電源に接続される
    と同時に第3の差動アンプの非反転端子およびループア
    ンプの非反転端子に接続され、前記第2のトランジスタ
    のエミッタはMRヘッドに接続されベースはループアン
    プの出力に接続され、前記ループアンプの反転側端子は
    コレクタが抵抗を介して電源に接続されベースが定電圧
    源が接続されエミッタが定電流源に接続された第3のト
    ランジスタのコレクタに接続され、 前記MRヘッド用増幅器は、前記第3の差動アンプの非
    反転出力を非反転入力端子(A)に受け、その逆相信号
    を反転入力端子(B)に受け、その非反転入力端子の信
    号およびその逆相信号が非反転端子および反転端子に入
    力される第1の差動アンプと、MRヘッドからの外乱信
    号とデータ信号とが重畳された合成信号が非反転入力端
    子および反転入力端子に現われたときに、第1の期間を
    有する制御信号とそれより短い第2の期間を有する制御
    信号と出力するLPF切換信号発生回路と、前記非反転
    入力端子の合成信号を入力とし、前記第1の期間を有す
    る制御信号と第2の期間を有する制御信号とを受けて、
    ローパスフィルタのカットオフ周波数を切り換えて、前
    記第1の差動アンプの反転出力端子に出力する第1のロ
    ーパスフィルタと、前記反転入力端子の逆相合成信号を
    入力とし、前記第1の期間を有する制御信号と第2の期
    間を有する制御信号とを受けて、ローパスフィルタのカ
    ットオフ周波数を切り換えて、前記第1の差動アンプの
    非反転出力端子に出力する第2のローパスフィルタとか
    ら構成される、ことを特徴とするMRヘッド用リードア
    ンプ。
JP30925995A 1995-11-28 1995-11-28 Mrヘッド用増幅器 Expired - Fee Related JP3458567B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30925995A JP3458567B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 Mrヘッド用増幅器
US08/674,011 US5852521A (en) 1995-11-28 1996-07-01 Amplifier circuit suppressing disturbance signal produced by magnetoresistive head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30925995A JP3458567B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 Mrヘッド用増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09147304A true JPH09147304A (ja) 1997-06-06
JP3458567B2 JP3458567B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=17990847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30925995A Expired - Fee Related JP3458567B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 Mrヘッド用増幅器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5852521A (ja)
JP (1) JP3458567B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG55343A1 (en) * 1996-07-11 1998-12-21 Texas Instruments Inc Offet free thermal asperity t/a detector
KR100537496B1 (ko) * 1997-02-19 2006-03-23 삼성전자주식회사 데이터 채널상의 부가형 외란 제거 장치 및 방법
US6256161B1 (en) * 1999-05-20 2001-07-03 Agere Systems Guardian Corp. Echo cancellation for disk drive read circuit
JP2001084506A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Fujitsu Ltd ノイズ除去回路、増幅回路、及び磁気記録装置
US6404578B1 (en) * 1999-09-28 2002-06-11 Koninklijke Philips Electronics N.V. Circuit for reduction and optimization of write-to-read settling times in magnetic medium storage devices
US6400534B1 (en) * 2000-03-21 2002-06-04 International Business Machines Corporation Resistive shunt ESD and EOS protection for recording heads
GB0009863D0 (en) * 2000-04-26 2000-06-07 Rogers Gary System for detecting skin malignancies
JP2003110380A (ja) * 2001-06-26 2003-04-11 Koninkl Philips Electronics Nv 大出力電流増幅器
US6654191B2 (en) 2001-07-12 2003-11-25 International Business Machines Corporation Restoration of hard disk drive readback signal in the presence of thermal modulation
US20030064698A1 (en) * 2001-10-02 2003-04-03 Postech Foundation Linearization apparatus for mixer
US7151654B1 (en) 2002-03-12 2006-12-19 Seagate Technology Llc TMR head structure with conductive shunt
US6754015B2 (en) 2002-03-29 2004-06-22 Seagate Technology Llc MR heads thermal asperity cancellation
JP4434597B2 (ja) * 2003-02-17 2010-03-17 ヤマハ株式会社 ノイズ除去回路
TWI268655B (en) * 2005-04-28 2006-12-11 Sunplus Technology Co Ltd Up-conversion mixing system with high carrier suppression including a first differential input terminal and second differential input terminal, first and second LPFs, a first amplifier, a second amplifier, and a switch
US7619841B1 (en) 2005-11-23 2009-11-17 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive subtracting low frequency disturbance from a servo burst signal
JP5088238B2 (ja) * 2008-05-30 2012-12-05 富士通株式会社 増幅器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4914398A (en) * 1988-08-01 1990-04-03 International Business Machines Corporation Method and circuitry to suppress additive disturbances in data channels containing MR sensors
JP2723417B2 (ja) * 1992-03-24 1998-03-09 株式会社東芝 アクティブフィルタ回路
US5428314A (en) * 1994-05-09 1995-06-27 Tacan Corporation Odd/even order distortion generator and distortion cancellation circuit
US5648738A (en) * 1994-11-01 1997-07-15 Cirrus Logic, Inc. Read channel having auto-zeroing and offset compensation, and power-down between servo fields

Also Published As

Publication number Publication date
JP3458567B2 (ja) 2003-10-20
US5852521A (en) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3458567B2 (ja) Mrヘッド用増幅器
US6147828A (en) Method and apparatus for reducing asymmetry in a signal from a magneto-resistive read head
US7075362B2 (en) Noise cancellation circuits and methods
JP2749729B2 (ja) 磁気記録再生回路
TW272282B (ja)
JP2002223132A (ja) 音声再生装置および方法
JPH10214403A (ja) 読取りヘッド用の非対称補正
JP3292167B2 (ja) 差動入力インターフェイス
US6237107B1 (en) Dynamic slew rate control output buffer
JPH0320090B2 (ja)
JP2001084506A (ja) ノイズ除去回路、増幅回路、及び磁気記録装置
US6046875A (en) Linear transconductance circuit having a large linear range
JP2001523373A (ja) 磁気記録担体から情報を読み出す装置
JPH1166505A (ja) 磁気抵抗性データ変換器用低ノイズ前置増幅器
JP2002304701A (ja) 再生アンプおよびこれを用いた磁気記録再生装置
JP3662438B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH07244804A (ja) 磁気記録再生装置
JP2584524B2 (ja) パルス性ノイズ補正回路
KR100492984B1 (ko) 영상 신호의 고주파 증강 제어장치
JP2000049569A (ja) 雑音低減回路
JPS6031298Y2 (ja) 過渡音防止回路
JP3355632B2 (ja) レベル制御回路
JP2762333B2 (ja) 増幅回路及び信号増幅ic
JP3616180B2 (ja) 位相制御回路およびこれを用いるデジタルビデオテープ再生装置
JPH0376058A (ja) 磁気データ再生回路

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees