JP2001083087A - 像観察装置及び像観察方法 - Google Patents

像観察装置及び像観察方法

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JP2001083087A JP25766099A JP25766099A JP2001083087A JP 2001083087 A JP2001083087 A JP 2001083087A JP 25766099 A JP25766099 A JP 25766099A JP 25766099 A JP25766099 A JP 25766099A JP 2001083087 A JP2001083087 A JP 2001083087A
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electron
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Hideaki Oraku
英昭 大楽
Yoshihiko Nakayama
佳彦 中山
Takatoshi Oikawa
隆利 及川
Ryuichi Tanaka
隆一 田中
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Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子線による試料損傷の低減とCL像信号の
高効率取込みの両立化を実現する。 【解決手段】 CLの波長分散は回折格子24により行
ない、波長分散したCLを受光するために回折格子のロ
ーランド円上にマルチチャンネル光電子増倍管23を配
置する。二次電子検出器4による二次電子像と、マルチ
チャンネル光電子増倍管23による波長分散CL像を画
像合成手段35で合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カソードルミネッ
センス像を観察することのできる像観察装置及び像観察
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】試料に電子線を照射した時、試料から発
する紫外から赤外領域の発光をカソードルミネッセンス
(Cathode Luminescence:以下、CLという)という。
CLからは、同様に電子線照射によって発生する特性X
線、反射電子、二次電子等の情報を補間する情報が得ら
れることから、CL像観察もこれらと並んで特に近年盛
んになってきた。例えば、青色半導体レーザの分野では
窒化ガリウムへドープする発光効率改善等材料の研究の
有力な分析手段となり、医学の分野では細菌やウイル
ス、ミトコンドリアや細胞核等でもCL測定が注目され
ている。電子線励起によるCLは紫外線励起によるフォ
トルミネッセンス(Photoluminescence:PL)とは励
起過程が異なるが、得られる情報は基本的には同じであ
る。CL像を得るシステムは電子線照射部と発生したC
Lを分光する分光測定部とから構成され、電子線は光線
に比べて容易に絞ることができるのでPLよりも微小な
領域における電気的、光学的特性を得るための手法とし
て普及してきた。
【0003】従来は、透過電子顕微鏡や走査電子顕微鏡
をそのまま電子線照射部に用いCL像観察を行なってい
たが、CLは試料のバンドギャップによりその発光特性
が大きく異なり、加速電圧、試料電流などの電子線照射
の条件や、面走査、ライン走査スポット走査等の走査条
件の選択によっては発光をうまく捉えられない場合があ
ること、また観察のために像の明るさ、コントラストを
決定することが困難なこと等のため、各測定毎に必要に
応じて電子線照射の条件と観察条件の設定を行うのが通
常である。また、電子線の照射条件によっては試料表面
の損傷や帯電現象も起こり、CL像観察時にはこれらの
現象にも十分留意する必要がある。
【0004】CL像には、ある一定の波長幅で波長分散
した波長分散CL像と波長分散せずに測定可能範囲内の
全域の発光を像にした非分散CL像の2種類があり、発
光位置を正確に分析するには、これらの像に二次電子像
を重ねて評価するのが一般的である。発光波長のピーク
が複数あるときは、その試料に特有の代表的な発光波長
において一つの波長分散像による分析をすることが多
い。必要に応じて他のCL波長での分析を行なうが、多
くは分析する波長を時系列的に順次切り替えて測定す
る。この場合、鉱物に比較して高分子系材料、生物試料
などのCLは強度が弱い場合が多く、前述した電子線に
よる試料の損傷もあって再び電子線を同じ条件で照射し
ても、同じ発光現象が観測されないことが多い。このた
め、発光強度が弱く、しかも一度電子線を照射した試料
部位で満足するCL像を得るには、オペレータの熟練し
た手腕が必要とされる。CL像に再現性がない理由の一
つに、試料内部で発生する二次電子が試料の表面に到達
せずに試料内部に蓄積され帯電するチャージアップ現象
がある。試料の同一部位では、二度目の電子線照射の際
には同じ像質の二次電子像観察が一般に容易でないよう
に、試料ダメージが激しい試料のCL像観察は発光が減
少するために特に困難である。
【0005】また、波長分散CL像の強度は非分散CL
像よりも相対的に弱くなるため、分析が一層困難とな
る。CLの有無だけの評価にとどまらず、CL分析の多
くは未知な発光特性試料の分析や欠陥による発光強度−
波長特性の把握等、波長を変えた評価も重要であり、一
つの試料において複数の波長分散CL像から得られる情
報は多い。しかし、実際には光電子増倍管を受光器とす
る分光光度計を駆使しても、ある波長幅(例えば20n
m)での一種類の波長分散CL像と二次電子像の同時分
析、それと非分散CL像と二次電子像の同時分析までし
かできないのが現状である。複数の波長でのCL像観察
は時系列的な処理となってしまい、前述の電子線損傷等
の理由により同一条件での観察は非常に困難である。
【0006】電子線損傷を回避して複数の波長分散CL
像を得る方法として、分光光度計を使用せず波長分散像
を得る方法もある。この方法は、ある波長域のみを反射
しそれ以外の波長域を透過させるダイクロイックミラー
と複数の光電子増倍管を用いて光学系を構成する方法で
あり、例えば反射波長が赤緑青(RGB)である3枚の
ダイクロイックミラーを用い、各ダイクロイックミラー
の反射光を光電子増倍管等で受光するが、非効率的であ
る。つまり、同時に3種の波長分散CL像が得られる点
は分光光度計を用いた場合には見られない利点である
が、反面、分光素子となるダイクロイックミラーの表面
反射やミラー自身の光吸収によるロスがあること、光学
系の調整が複雑になること、光電子増倍管の数だけの高
圧発生回路とその制御が必要になること、また、分光手
段がフィルタであるために波長を変更しようとすればフ
ィルタを交換しなければならず、汎用性に欠ける。
【0007】一方で、CL像と並んでCL評価に不可欠
なCLスペクトル分析の分野では、測定波長範囲内での
スペクトル測定をするために近年有効な方法が確立がさ
れた。それは、分散素子に回折格子、受光素子にCCD
を用い、瞬時にCLスペクトル測定を行なう方法であ
る。この受光器にフォトダイオードアレイなどの半導体
検出器を用いるマルチチャンネル光検出器を用いた多波
長分光測光法は、感度や波長の正確さよりも測定時間を
優先させるもので発光時間が短い試料を分析するのに特
に有効である。CLスペクトルが瞬時に測定できれば、
電子線照射の時間を短縮して試料の損傷を回避できる。
この方法は、高速測定(例えば10ms〜)や繰り返し
のきかない発光現象の分光スペクトル測光を目的として
研究され、実用化されてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】マルチチャンネル光検
出器を用いた多波長分光測光法はCLスペクトル測定に
おいては有効であるが、この方法をCL像観察に適用す
ることは多くの弊害があって現実的でない。その理由
は、受光器の各素子が自己電子走査によりデジタル処理
されることから受光器の各素子毎の時間的変化を取り出
すことができず、画像化のためには多大なデータ処理を
必要とするためである。合わせて、自己電子走査しない
直接アナログ出力(電流出力、電圧出力)機能を有する
増幅機能を持たない半導体検出器では、CLの発光強度
が小さく、S/N等が十分なシステムを構築できない。
このようにCL分析をCLスペクトル測定とCL像観察
に大別した場合に、CLスペクトル測定は高速化がなさ
れたが、CL像観察についてはCL像を高速に得る有効
な手段がないのが現状である。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、CLを一括して受光し、
独立した信号処理系を自由に選択でき、同一部位の二次
電子像と多波長CL像の観察を迅速かつ容易に行うこと
のできる像観察装置及び像観察方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は電子銃、電子
レンズ、偏向器、二次電子検出器、観察した二次電子像
を表示する表示手段を有する走査電子顕微鏡と、回折格
子、受光部を有する分光部と、電子線照射による試料か
らの発光を分光部に導く光ファイバとを備え、試料の二
次電子像、CL像を観察する像観察装置において、分光
部の受光器に分散波長帯に対応する各々の素子が独立し
たマルチチャンネル光電子増倍管を用い、二次電子像を
得るのと並行して複数の多波長CL情報が得られる構成
とし、二次電子像と同一観察部位で明るさとコントラス
トを最適とした各CL像の同時観察を可能とすることで
達成される。
【0011】多波長分散CL像の波長を変更するには、
回折格子の回転角をモータ制御すればよい。また、CL
信号を信号処理する処理回路には、CL信号のS/N比
や信号量に応じて複数の検出素子の信号を加算できるス
イッチを設ける。この電子顕微鏡において、試料ステー
ジ制御手段により測定部位の移動を行なうことにより、
二次電子像、多波長での波長分散CL像を連続して自動
的に観察できる。また、照射ビームを電子線に代えてレ
ーザビームにすることができ、PLを測定することがで
きる。PLは大気中での分析が可能なことからCLより
先に普及した表面分析法であるが、本発明によると真
空、除振などに優れた電子顕微鏡の環境を利用し、また
CLと同一の信号処理手段を用いてPL分析を行うこと
ができる。
【0012】すなわち、本発明による像観察装置は、試
料上に電子線を走査して照射する電子線照射手段と、電
子線照射によって試料から放出された二次電子を検出す
る二次電子検出器と、波長分散素子と検出器アレイとを
備える分光器と、電子線照射によって試料から放出され
たカソードルミネッセンスを分光器に導く手段と、二次
電子検出器の検出信号を処理して二次電子像を形成する
と共に検出器アレイの検出信号を処理して複数波長にお
けるカソードルミネッセンス像を形成し両者を合成する
画像合成手段とを備えることを特徴とする。検出器アレ
イはマルチチャンネル光電子増倍管であるのが好まし
い。
【0013】検出器アレイの隣接する検出器の出力を選
択的に加算するカソードルミネッセンス信号加算手段を
備え、カソードルミネッセンス信号加算手段で加算され
た信号に基づいてカソードルミネッセンス像を形成する
ことが望ましい。また、レーザビーム発生装置と、レー
ザビーム発生装置から射出されたレーザビームを試料に
向けて照射する光学系とを更に備え、電子線に代えてレ
ーザビームを試料に照射し、試料から放出された蛍光を
分光器に導くように構成することでPL像を形成するこ
とが可能となる。
【0014】本発明による像観察装置は、試料上を走査
する電子線によって発生されたカソードルミネッセンス
を検出器アレイを備えるマルチチャンネル分光器で分光
するステップと、カソードルミネッセンススペクトルの
1つのピークに対応する波長域を検出する前記検出器ア
レイ中の隣接する複数の検出器の出力を加算するステッ
プと、加算された複数の検出器の出力に基づいてカソー
ドルミネッセンス像を形成するステップとを含むことを
特徴とする。
【0015】従来のダイクロイックミラーによりCLを
分光する方法では、各波長の光軸が別系統になるので、
光学系設計上長光路が必要、光軸切替による光軸調整
難、切替ミラーによる約10%の反射率低下が避けられ
ない、干渉フィルタ、ダイクロイックミラーの吸収によ
る波長分散時のエネルギー低下、等の問題がある。一
方、本発明は回折格子により波長分散し、ローランド円
上に設置された受光素子群から波長分散CL像を得るよ
うになされたものである。従って、本発明ではミラーの
反射や干渉フィルタやダイクロイックミラー等の吸収、
光軸の曲がりによる光の減少が無く、シンプルで効率良
い光学系を構成することができ、S/Nの良いCL像を
得ることができる。また、二次電子像とCL像の観察を
迅速に行うことができ、二次電子像と同一観察部位で任
意の波長のCL像観察を容易に行うことができる。
【0016】また、従来は、電子線を発生する電子線照
射部とCL情報を得る分光測定部が独立に作動するの
で、CL像受光用の光電子倍増管が複数必要となる。ダ
イクロイックミラーによる分光時ではカラーCL像を得
るためにR、G、Bに対応した3個の光電子倍増管と各
々の高圧発生器、信号処理系統が必要となり、システム
が大掛かりであり、CL像を得るためには光電子倍増管
から得られる信号を各々処理する専用大型PCが必要と
なっていた。これに伴って同時に高圧発生器、アナログ
信号ケーブル、分光器等CL像と二次電子像の観察モー
ド切替、及びスペクトル測定する際のシステム取扱と制
御が複雑、となる問題があった。本発明では、CL像受
光用の受光素子群が1個で印加高圧も共通とする、いわ
いるマルチチャンネル分析を可能とし、その目的は前記
と同一である他、システム全体を小さくシンプルにする
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による像観察装置
の一実施の形態を示す概念図である。この像観察装置
は、走査電子顕微鏡にCL測光用の分光部を付加した構
造を有する。走査電子顕微鏡は電子銃1、電子レンズ
2、偏向器3、二次電子検出器4、試料ステージ6、レ
ンズ制御回路11、偏向制御回路12、A/D変換器1
3、アドレス制御回路14、ディスプレイ16、パソコ
ン17、マウス18、キーボード19、及び画像合成手
段35で構成されている。電子銃1から放射された電子
線7を電子レンズ2で収束し、偏向器3で2次元の走査
偏向して試料5に照射する。
【0018】試料5に電子線が照射されると試料の形状
や材質に依存して二次電子等の2次粒子8が発生する。
この2次粒子8を二次電子検出器4で検出増幅し、A/
D変換器13でディジタル値に変換する。ディジタル値
に変換したデータは、画像合成手段35内の画像メモリ
に記憶する。この時の画像メモリのアドレスは、アドレ
ス制御回路14が電子線の走査信号に同期して生成す
る。この画像メモリは二次電子像の画像データを随時、
画像合成手段35に転送する。画像合成手段35は、パ
ソコン17の表示メモリの画面データに画像データを合
成してディスプレイ16にリアルタイム表示する。
【0019】一方、分光部は、集光ミラー10、分光器
20、光ファイバ21、CL受光器23、回折格子2
4、分光器制御手段36、分光器表示手段43で概略構
成されている。試料5からは、二次電子8と同時にCL
9が発光される。CL9は表面にアルミ膜を蒸着して効
率よくCLを集光する楕円面集光ミラー10により光フ
ァイバ21に集光され、分光器20に導かれる。光ファ
イバ21で導かれたCLは、回折格子24に照射され
る。回折格子24で波長分散された光は、CL受光器2
3で検出増幅される。CL受光器23は複数個の受光素
子から構成されており、後述するようにCL信号加算選
択手段30により目的とするCL波長信号を加算あるい
は選択して複数系統のCL用A/D変換機31〜34
(図示の例では4系統であるが、特に4系統に限る必要
はない)で各々A/D変換され、ディジタル値に変換さ
れる。ディジタル値に変換した各データは画像合成手段
35内の画像メモリに各々記憶する。この時の画像メモ
リのアドレスは、アドレス制御回路14が電子線の走査
信号に同期して生成するのは電子顕微鏡の二次電子信号
処理の場合と同様である。
【0020】画像合成手段35はパソコン17と接続さ
れ、パソコン17はSEM制御手段15と分光器制御手
段36を同時に制御する。画像合成手段35は、図示の
例では電子線の走査信号に同期した試料の二次電子情報
とCL情報とを同時に複数系統処理する(図示の例で
は、二次電子情報1系統とCL情報4系統の合計5系統
であるが、系統数は任意とすることができる)。このと
き、二次電子検出器4に印加する高圧信号27はSEM
制御手段15から供給され、得られるのは二次電子像信
号26であり、また、CL受光器23の各素子共通に印
加する高圧信号28はCL高圧手段29から供給してC
L像信号群25が得られる。それぞれ画像合成手段35
によって二次電子像信号26かCL像信号群25のいず
れかが、また、それら全てを重ね合わせ選択され、二次
電子像、CL像のいずれか、又は二次電子像とCL像の
重ね合せ像が前記ディスプレイ16に表示される。
【0021】観察に当たっては、まず、試料の観察部位
を決定して二次電子像を観察する。例えば、レンズ制御
回路11、偏向制御回路12を制御して明るさと輝度を
自動調整して鮮明な画像とするABCC(Auto Brightn
ess and Contrast Control)機能や焦点ぼけを瞬時に補
正するAFC(Auto Focus control)等の自動機能によ
り条件を設定して二次電子像が観察できれば、それと同
時にCL像は二次電子像と同一部位での観察像として自
動で観察できる。最適な画像の明るさとコントラストと
することは、CL高圧手段29及び画像合成手段35内
のゲイン調整機能で行う。
【0022】本実施の形態によれば、最適な二次電子像
と同じ観察部位での波長分散CL像が同時に得られるば
かりでなく、双方の像がSEM制御手段15を介して制
御されるので試料の損傷を最小とする照射時間制御がで
きる。また、二次電子8を妨げずにCL9を集光できる
ように、集光ミラー10はワーキングディスタンスを最
適化(例えば15mm)して配置され、二次電子検出と
同時に有効にCLを集光する。CLの波長分散は回折格
子24により行なうので、効率的に高分解波長分散CL
像を得ることができる。
【0023】次に、図2から図5を用いて、効率的に波
長分解CL像を得るための分光器について説明する。図
2に示すように、分光器20は、回折格子24、CL受
光器23とスリット板39及び回折格子駆動手段40に
より構成される。CL受光器23、スリット板39と回
折格子24はローランド円上にあり、合わせて無収差条
件を満足するように回折格子24等に工夫がなされてい
る。ローランド円の半径は回折格子24の曲率半径から
決まり、より明るい光学系(F値3程度)を構成する。
電子線照射部AでのCL9が光ファイバ21を通って回
折格子(例えば900本/mmの格子本数)24で非分
散光37、波長分散光38に分散される。
【0024】光検出器は、動作原理から外部光電効果
型、内部光電効果型、熱型に大別される。外部光電効果
型の光検出器は、真空中におかれた金属や半導体に光照
射したとき表面から真空中に電子が放出される現象を利
用するもので、光電子増倍管がその例である。一方、内
部光電効果型の光検出器は光導電型と光起電接合型に分
けられ、PINフォトダイオードがその例であり、高感
度かつ小型である。特に個々の素子を直線的に配列した
アレイ型のタイプはフォトダイオードアレイとして広く
普及している。本発明においてCL受光器として用いる
マルチチャンネル光電子増倍管は、独立した個々の光電
子増倍管の素子が直線的に配列した構造を有し、高速応
答性、微弱光検出性に優れた外部光電効果型の光検出器
アレイである。また、これらのCL像を二次電子像と重
ね合せることにより、発光部位の特定が迅速に分析でき
る。
【0025】図3は、マルチチャンネル光電子増倍管の
概略図である。光電子増倍管は一般にガラス管に封じら
れた真空管で、入射窓、光電面、電子増倍部から構成さ
れる。マルチチャンネル光電子増倍管70は、入射窓7
1及び電圧供給線74が共通で、チャンネル数だけの独
立した光電面72、電子増倍部73及び信号線75を有
する。マルチチャンネル光電子増倍管の信号検出原理
は、通常の光電子増倍管と同じであり、入射窓71を通
過した光線があるチャンネルに入射すると、そのチャン
ネルの光電面内の電子を励起し、真空中に光電子を放出
する(外部光電効果)。光電子は電子増倍部(ダイノー
ド上)で二次電子を放出する。ダイノードより放出され
た二次電子群は陽極(アノード)より取り出される。こ
れらが、各チャンネル毎に同時に行われる。このマルチ
チャンネル光電子増倍管70は、高圧を印加して光電子
を増倍する機能を有するためPINフォトダイオードよ
り受光感度が高く、分光器の受光器として用いると、任
意に複数の測定波長を選択し、これら複数の波長での光
量計測を高速(例えば10ms)かつパラレルに行うこ
とができる。
【0026】図4は、スリット板39の拡大図である。
スリット板39にはスリット幅の異なる複数のスリット
51〜54が設けられており、分光器制御手段36によ
って駆動制御される図示しないモータで光ファイバー2
1の出射端に位置するスリットを選択できるようになっ
ている。CL作像の際には、CL強度と目的とする波長
分散に合わせてスリット板39に設けられたスリット幅
の異なる複数のスリット51〜54のうち最適なものを
分光器制御手段36によって選択する。スリット板39
のスリット幅は、例えばCL信号のピークが予め設定し
た閾値を超えるように決定することができる。
【0027】非分散光37は全てのCLの波長域成分を
含んでおり、非分散光37からCL発光の有無を検出す
ることができる。一方、回折格子の一次分散光38から
CL発光の波長特性が分析できる。非分散光37と波長
分散光38の切替は、回折格子24からの分散光38が
CL受光器23上に結像するように回折格子制御手段4
0で回折格子24の回転角度を制御することで行う。ス
リット幅により波長分散光38の半値幅が、例えば5n
mあるいは20nmのように規定される。CL信号群2
5はCL信号加算選択手段30に入力し、そこでCLス
ペクトルの同じピークに属するCL信号を合算すること
で、CLの波長情報を損なうことなく明るいCL像を得
る。
【0028】図5は、分光器の入射スリット幅とCL波
長分解能及び測定されるスペクトルの関係を説明する図
である。図5(a)は入射スリット幅とCL波長分解能
の関係を示す図であり、図5(b)は測定されたCLス
ペクトルの形状が入射スリット幅に依存することを説明
する図である。例えば、ある波長に着目したCL像は、
スリット幅が広い方がS/N比が高いので像の明るさと
最適コントラストが得られやすい。しかし、図5(b)
に示すように、近接する波長でCL発光ピークが複数あ
る場合、入射スリット幅を狭くすると複数のピークを有
するスペクトル57が得られるが、入射スリット幅を広
くするとピークの分解が不十分なスペクトル58しか得
ることができない。つまり、入射スリット幅を狭くする
ことによってCL像波長分解が高いCL分析ができる。
【0029】図6は、二次電子とCLを信号処理する構
成例を示す概念図である。電子線が照射された試料5か
らは、形状や材質によって2次粒子8とCL9が発生す
る。これらを画像データにする処理は前述のとおりであ
るが、ここではCL信号群25の処理について述べる。
集光ミラー10によって集光されたCLを光ファイバ2
1で分光器20に導き、CL受光器23に結像させる。
CL受光器23の各素子には共通のCL高圧信号28が
印加される。
【0030】CL信号加算選択手段30では、CL像を
形成すべき波長あるいは波長域の選定を行う。CL受光
器23がn個の検出素子で構成される場合には、マルチ
プレクサ、アナログスイッチあるいは絶縁リレー等から
なる切り換え回路80により、n個の信号から4つの加
算信号を得、前述の4種類の独立したCL用A/D変換
器31〜34でアナログ/ディジタル変換を行なう。こ
れら4系統の信号と前述した二次電子信号26を画像合
成手段35同時に処理する。
【0031】図7は、CL信号加算選択手段30で行わ
れるCL信号加算の概念を説明する図である。いま、C
Lスペクトル60に試料に存在する4種類の物質に起因
する4つのピーク61,62,63,64が出現したと
する。これらのピーク61,62,63のうち2つのピ
ーク61,62は互いに近接しており、またピーク63
はブロードなピークであったとする。図5にて説明した
ように、分光器の入射スリット幅を広くすると、ピーク
強度がそれほど大きくないブロードなピーク63に基づ
くCL像としてはS/N比の高い像を得ることができる
が、近接したピーク61,62に基づく検出信号から各
々のピーク61,62に対応する2つのCL像を分離し
て作像することができない。
【0032】そこで本発明では、分光器の入射スリット
幅を広くする方法ではなく、CL受光器側で同じピーク
に基づく検出信号を加算処理することで、スペクトルの
近接したピークを分離しつつ、CLの検出効率を高め
る。具体的には、図7に示すようなCLスペクトル60
の場合、CL受光器23の第h番目の検出素子からh+
1番目、h+2番目、…、i−1番目、第i番目の検出
素子までの(i−h+1)個の検出素子の出力信号を加
算してピーク61に対応するCL信号とする。同様に、
CL受光器23の第j番目の検出素子から第k番目の検
出素子までの(k−j+1)個の検出素子の出力信号を
加算してピーク62に対応するCL信号とし、CL受光
器23の第l番目の検出素子から第m番目の検出素子ま
での(m−l+1)個の検出素子の出力信号を加算して
ピーク63に対応するCL信号とし、CL受光器23の
第p番目の検出素子から第q番目の検出素子までの(q
−p+1)個の検出素子の出力信号を加算してピーク6
4に対応するCL信号とする。CL信号群25の束ね方
は、パソコン17上から指定できる。
【0033】図8は、CL信号群25の束ね方を指定す
るパソコンの入力画面の例を示す図である。入力画面9
0の上部には、その時の設定で分光器20のCL受光器
23(マルチチャンネル光電子増倍管)が受光できる最
小波長と最大波長、及びCL受光器23のチャンネル番
号の表示91が現れる。この例の場合、第1波長域から
第4波長域まで4つのCL波長域を設定できるようにな
っており、オペレータは波長入力ボックス92,93等
に数値を入力して各波長域の下限波長と上限波長を設定
する。パソコン17は、入力された各波長がCL受光器
23のどのチャンネルに対応するかを判定し、下限波長
と上限波長の間に含まれるCL受光器23のチャンネル
の出力が加算されて出力されるようにマルチプレクサ、
アナログスイッチあるいは絶縁リレー等からなる切り換
え回路80を制御する。
【0034】あるいは、CL信号加算選択手段30でC
L信号群25を少数の信号系統に束ねることなく、全て
の検出素子の出力信号を独立したデータとして取り込ん
で記憶しておき、その後データからCLスペクトルのピ
ーク構造を解析し、そのピーク構造の情報に基づいてデ
ータ処理によって同じピークに属するCLを検出してい
る検出素子の出力を束ねて加算するようにしてもよい。
この方法によると、試料損傷が激しい試料に対しても測
定誤差の無いCL像観察が可能となる。また、CLスペ
クトルを知らなくても未知試料にも対応できる。
【0035】また、複数回の電子線照射が許されるよう
な試料に対しては、最初に、予測したCL信号群25の
束ね方でCL像を作像、表示し、その結果を見てCL信
号群25の束ね方を修正するようにしてもよい。本発明
によれば、CL像も二次電子像と同一のビーム制御手段
によって制御でき、電子線照射部に電子顕微鏡を用いた
ときに二次電子像と同一のビーム制御、画像処理手段で
処理できることで像質の向上を図るだけでなく、同時分
析するCL波長あるいは波長域を任意に設定できる。個
々の検出素子毎に信号処理して狭い波長域に対応するC
L像を作成することもできるし、検出素子間で検出信号
を加算し2素子、3素子分の出力を合算することにより
波長域を拡げてS/N比を向上することもできる。
【0036】また、一般的には非分散CL像に対比して
波長分散後のCL像は信号レベルが低く、像も鮮明では
ないが、二次電子と同一の信号処理からリカーシブ機能
によってS/Nを向上させ鮮明な波長分散CL像が得ら
れる等、F値が暗くなってもシステム的改善策が出来
る。生物試料への電子顕微鏡染色法は光学顕微鏡の光源
の代わりに真空に保たれた電子線照射部から走査する電
子線を試料を照射する方式であり観察や写真撮影ができ
るが高分解能と焦点深度が大きく試料を3次元的に観察
しうる特徴がある。鮮明な二次電子像を得る手段には、
非伝導性物質である組織片の試料表面の帯電を防ぎ、密
度の高い金属膜からの二次電子で高分解能を得るために
金や白金等の金属イオンを観察する組織表面にコーティ
ングすることである。CL観察の場合には、肺などの空
隙面の多い組織や細胞内微細器官の解析、観察には表面
コーティングができないので導電染色を行なう方法があ
る。重要な点は試料から発生する発光を利用する分析
は、試料表面に金属コーティングすると情報が誤ってし
まう。細胞の核(大きさ2μm)やミトコンドリア(大
きさ0.5μm程)に各々染色を施し、CL分析をする
と核の部分のみが発光するCL像とミトコンドリアのみ
が発光するCL像を同時に分析でき、二次電子線像と合
わせて、形状はもちろんのこと発光強度の違いにより異
常部位と特定等、様々な用途に利用できる。
【0037】図9は、ディスプレイ16の画面上に表示
される二次電子像とCL像の概念図である。図9(a)
は二次電子像であり、図9(b)〜(e)はCL像であ
る。図9(b)は、例えば波長430nmでのCL像、
図9(c)は例えば波長436nmでのCL像、図9
(d)は例えば波長450nmでのCL像、図9(e)
は例えば波長460nmでのCL像である。図9(f)
は、二次電子像と前記多波長CL像を重ね合わせた合成
像の概念図である。
【0038】まず、電子顕微鏡の通常観察手段により二
次電子像を観察する。二次電子像は、二次電子検出器4
の出力を表示ディスプレイ16上の明るさに変換し、電
子線の走査とディスプレイ16のブラウン管の走査を同
期させることでディスプレイ上に表示される。次に、こ
の観察部位でのCL発光の有無を確認するには、そのま
まの試料状態で信号切替によってCL光の発光強度を検
出し、電子線の走査とディスプレイのブラウン管の走査
を同期させることで、ディスプレイ16上に二次電子像
と同一部位のCL像が表示される。このとき最適な明る
さとコントラストは前述した自動明るさ調整、自動焦点
調整によって得られる。この時、CL像の発光波長特性
分析のために、予め分光器の測定波長範囲、CL受光器
への印加電圧、スリット幅等の測定条件を設定しておけ
ば、同時に多波長CL像観察が可能となり、図9(a)
〜(e)に示すような各波長CL像の情報から図9
(f)に示す合成像が得られる。
【0039】以上のような構成により一式の入力系統に
よって二次電子像、CL像の観察、更に波長特性分析の
瞬時分析が自動で実現でき、二次電子像と同一部位で明
るさとコントラストを最適とした多波長CL像の観察を
容易にすることと操作性の向上が図れる。本発明による
と、電子線照射してCLを受光する一連の処理を電子線
制御の面からシステム的に制御でき、試料上を一度電子
線走査するだけでも複数波長分散CL像を観察可能であ
るので、試料の電子線照射損傷回避とCL検出効率向上
を両立することができる。
【0040】また、図1に示す像観察装置は、レーザビ
ーム発生装置41と、レーザビーム発生装置41から出
射されたレーザビーム42を試料5に向けて反射するた
めの可動ミラー45を備える。可動ミラー45は、電子
線7を照射している時は電子線照射や二次電子検出の邪
魔にならない位置に退避しており、試料にレーザビーム
を照射するときのみ光軸上に移動される。レーザビーム
発生装置41は、半導体レーザなどのレーザ光源とガル
バノミラー等を用いた光走査手段を備える。また、レー
ザビーム42は、一つのビームを位相シフトさせ複数の
ビームを直線的に並べて各々のビーム直径を小さくして
もよい。試料5にレーザビーム42を照射することによ
って発生される反射光、蛍光を前述のCL像と同じ信号
処理系統で処理して像をディスプレイ16に表示するこ
とができる。
【0041】本発明の構成によると、試料を取り巻く暗
試料室、耐振動対応等の環境を電子線照射の場合と共通
化できるので、真空下での生物試料観察ができることの
他、システムが簡易となる。また、レーザを励起源に選
択すると一つのシステムで光励起と電子線励起による複
合評価が可能となる。これは医学分野をはじめ染色によ
る蛍光マーカでの癌治療、細胞の形態観察等、生体試料
では実用上の効果が大きい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
光器がマルチチャンネル方式であるので、CL像の波長
あるいは波長域を任意に選択でき、光学的ロスの少ない
高効率CL分析ができる。さらに、二次電子像、CL像
の重ね合せを可能とし、電子線照射による試料の損傷を
最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による像観察装置の一実施の形態を示す
概念図。
【図2】分光器の構成例を示す図。
【図3】マルチチャンネル光電子増倍管の概略図。
【図4】スリット板の拡大図。
【図5】分光器の入射スリット幅とCL波長分解能及び
測定されるスペクトルの関係を説明する図。
【図6】二次電子とCLを信号処理をする構成例を示す
概念図。
【図7】CL信号加算の概念を説明する図。
【図8】波長入力画面の説明図。
【図9】ディスプレイの画面上に表示される二次電子像
とCL像の概念図。
【符号の説明】
1…電子銃、2…電子レンズ、3…偏向器、4…二次電
子検出器、5…試料、6…試料ステージ、7…電子線、
8…2次粒子、9…カソードルミネッセンス、10…集
光ミラー、11…レンズ制御回路、12…偏向制御回
路、13…A/D変換機、14…アドレス制御回路、1
5…SEM制御手段、16…デイスプレイ、17…パソ
コン、18…マウス、19…キーボード、20…分光
器、21…光ファイバー、22…ステージ制御手段、2
3…CL受光器、24…回折格子、25…CL信号、2
6…二次電子信号、27…二次電子高圧信号、28…C
L高圧信号、29…CL高圧手段、30…CL信号加算
選択手段、31…CL…A/D変換機1、32…CL…
A/D変換機2、33…CL…A/D変換機3、34…
CL…A/D変換機4、35…画像合成手段、36…分
光器制御手段、37…非分散光、38…波長分散光、3
9…スリット板、40…回折格子制御手段、41…レー
ザビーム発生装置、42…レーザビーム、45…可動ミ
ラー、51〜54…スリット、60…CLスペクトル、
70…マルチチャンネル光電子増倍管、71…入射窓、
72…光電面、73…電子増倍部、74…電圧供給線、
75…信号線、80…切り換え回路、90…入力画面、
92,93…波長入力ボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 佳彦 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 及川 隆利 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 田中 隆一 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 Fターム(参考) 2G001 AA03 AA07 BA07 CA03 CA07 DA01 DA09 EA01 FA06 GA01 GA09 GA13 HA01 HA07 HA13 JA02 JA03 JA13 KA03 LA01 MA02 SA01 2G043 AA03 BA16 CA03 EA01 EA11 HA03 HA05 HA09 JA04 KA05 KA09 LA02 LA03 NA01 NA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料上に電子線を走査して照射する電子
    線照射手段と、電子線照射によって試料から放出された
    二次電子を検出する二次電子検出器と、波長分散素子と
    検出器アレイとを備える分光器と、電子線照射によって
    試料から放出されたカソードルミネッセンスを前記分光
    器に導く手段と、前記二次電子検出器の検出信号を処理
    して二次電子像を形成すると共に前記検出器アレイの検
    出信号を処理して複数波長におけるカソードルミネッセ
    ンス像を形成し両者を合成する画像合成手段とを備える
    ことを特徴とする像観察装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の像観察装置において、前
    記検出器アレイはマルチチャンネル光電子増倍管である
    ことを特徴とする像観察装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の像観察装置にお
    いて、前記検出器アレイの隣接する検出器の出力を選択
    的に加算するカソードルミネッセンス信号加算手段を備
    え、該カソードルミネッセンス信号加算手段で加算され
    た信号に基づいてカソードルミネッセンス像を形成する
    ことを特徴とする像観察装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の像観察装置
    において、レーザビーム発生装置と、前記レーザビーム
    発生装置から射出されたレーザビームを試料に向けて照
    射する光学系とを更に備え、電子線に代えてレーザビー
    ムを試料に照射し、試料から放出された蛍光を前記分光
    器に導くことを特徴とする像観察装置。
  5. 【請求項5】 試料上を走査する電子線によって発生さ
    れたカソードルミネッセンスを検出器アレイを備えるマ
    ルチチャンネル分光器で分光するステップと、 カソードルミネッセンススペクトルの1つのピークに対
    応する波長域を検出する前記検出器アレイ中の隣接する
    複数の検出器の出力を加算するステップと、 前記加算された複数の検出器の出力に基づいてカソード
    ルミネッセンス像を形成するステップとを含むことを特
    徴とする像観察方法。
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