JP2001082634A - 低温流体輸送配管の断熱支持装置 - Google Patents

低温流体輸送配管の断熱支持装置

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JP2001082634A
JP2001082634A JP25544699A JP25544699A JP2001082634A JP 2001082634 A JP2001082634 A JP 2001082634A JP 25544699 A JP25544699 A JP 25544699A JP 25544699 A JP25544699 A JP 25544699A JP 2001082634 A JP2001082634 A JP 2001082634A
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JP
Japan
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heat insulating
insulating support
screw
hole
low
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JP25544699A
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English (en)
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Shiro Kikuchi
四郎 菊池
Kazuhisa Okamoto
和久 岡本
Tomonori Matsuo
知範 松尾
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Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱支持体に配管支持板の固着用ネジ部材が
存在していても、断熱支持体の低温収縮に起因する亀裂
の発生を確実に回避することができる低温流体輸送配管
の断熱支持装置を提供する。 【解決手段】 硬質ウレタンフォームで成形した断熱
支持体4の上面部分にあって、配管1を支承する金属製
支持板6をネジ部材7で固着するためのネジ穴を、ネジ
軸部の挿通を許容する長穴6aと、ネジ軸部の挿通を許
容するが、ネジ頭部の挿通は許容しない長穴6bとから
なる段付き穴に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPG,LNG等
の低温流体輸送配管の断熱支持装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5〜図7に、従来の低温流体輸送配管
の断熱支持装置の代表的構造例を示している。図5〜図
7において、1は配管、2はその外周を被覆する低温流
体断熱材、3は金属外装板である。
【0003】配管の断熱支持装置Aは、配管の軸方向に
沿って所要の間隔をとった部位に配置され、配管を直接
支持している。断熱支持装置Aは、断熱性および耐圧縮
性に優れた硬質ウレタンフォームからなる断熱支持体4
を主要部としている。5は断熱支持体4の底面に設けら
れた箱形の滑り体、6は断熱支持体4の上面部分にあっ
て、配管を直接支持するべく、配管と同心円弧状に湾曲
された金属製の支持板であり、この金属製の支持板6は
多数の皿形ネジ部材7により断熱支持体4に固着され、
かつ配管1には溶接または低温用接着剤によって結合さ
れる。前記断熱支持装置AはH型鋼でなる受台8上に自
由に動き得る状態で載置されている。
【0004】上記構成の断熱支持装置Aは低温流体輸送
配管に一体的に結合されているので、配管の軸方向の低
温伸縮に同伴して変位可能である。したがって、配管の
低温伸縮による応力の発生はなく、安定した支持力が得
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記断熱支持
装置Aの構成にあっては、断熱支持体4に低温収縮によ
る亀裂が発生し、それが破損につながる不具合がある。
上述した亀裂の発生は、図7の矢印に示すように、断熱
支持体4の幅方向の両端側から中心に向けて収縮する断
熱材部分が、支持板6の固着用ネジ部材7に阻止される
ことから、その阻止部分で亀裂が発生しやすい。
【0006】この場合、断熱支持体4の幅方向の中心に
ネジ部材7が存在する構造では、中心部位に向けられる
収縮作用は相殺されるので、亀裂の発生は起こり得ない
が、中心から離れた部位にネジ部材が存在する構造で
は、上述した亀裂の発生は避けられない。
【0007】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたものであって、前記断熱支持体に金属製支持板の固
定用ネジ部材が存在していても、断熱支持体の低温収縮
に起因する亀裂の発生を確実に回避することができる低
温流体輸送配管の断熱支持装置を提供することを主たる
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、断熱性および
耐圧縮性を有する材料で成形された断熱支持体と、前記
断熱支持体の上面部分にあって、断熱支持体にネジ部材
で固着され、かつ配管を下から抱き支えた状態で結合さ
れる金属製支持板とから成る低温流体輸送配管の断熱支
持装置において、前記ネジ部材が断熱支持体の低温収縮
に同伴して変位可能に前記金属製支持板のネジ穴に挿通
されていることを要旨としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、図1〜図2に示すように、硬質ウレタンフォーム
で成形された断熱支持体4の上面部分にあって、低温流
体輸送配管1を下から抱き支えた状態で配管に溶接で結
合された金属製支持板6を断熱支持体4に皿形ネジ部材
7で固着し、断熱支持体4の下面に金属製の滑り体5を
設けて構成する断熱支持装置Aにおいて、前記金属製支
持板のネジ穴を、皿形ネジ部材7のネジ軸部の挿通を許
容する長穴6aと、ネジ軸部の挿通を許容するが、ネジ
頭部の挿通は許容しない長穴6bとからなる段付き穴に
形成する。
【0010】上記構成によれば、皿形ネジ部材7は断熱
支持体4へのネジ結合力を保持した状態で、断熱支持体
の幅方向への低温収縮(矢印の方向)に同伴して変位可
能になり、断熱支持体の幅方向への低温収縮に起因する
亀裂の発生を回避することができる。そして他方で断熱
支持装置Aは、滑り体5の作用により配管1の軸方向へ
の低温伸縮に同伴して変位が可能であり、配管1にそれ
自体の低温伸縮に起因して応力が加わることが防がれ
る。
【0011】
【実施例】図1〜図2に、本発明の一実施例を示す。な
お、図5〜図7と同一または類似する部材には同じ符号
が付されている。
【0012】図1〜図2において、4は硬質ウレタンフ
ォームで成形された断熱支持体、6は断熱支持体4の上
面部分にあって、断熱支持体4に皿形ネジ部材7で固着
され、かつ配管1を下から抱き支えた状態で溶接で結合
される金属製支持板、5は断熱支持体4の下面に設けら
れた金属製滑り体である。
【0013】前記金属製支持板6に皿形ネジ部材7を挿
通させるネジ穴は、断熱支持体4の幅方向に沿った段付
き穴である。この段付き穴は、皿形ネジ部材のネジ軸部
の挿通を許容する長穴6aと、ネジ軸部の挿通を許容す
るが、ネジ頭部の挿通は許容しない長穴6bとからなる
段付き穴に形成されている。
【0014】上記のように、ネジ穴を段付き長穴とする
ことにより、皿形ネジ部材7は断熱支持体4へのネジ結
合力を保持した状態で、断熱支持体の幅方向への低温収
縮に同伴して変位可能となる。したがって、上記構成に
よれば、断熱支持体4中にネジ部材が存在していても、
断熱支持体4の幅方向への低温収縮に起因する亀裂の発
生は回避される。
【0015】図3〜図4に、本発明の他の実施例を示
す。図1〜図2では、皿形ネジ部材を断熱支持体4の幅
方向に一次元的に変位可能としたのに対し、本実施例で
は、皿形ネジ部材を二次元的に変位可能としたものであ
る。
【0016】本実施例では、前記支持板6の段付き穴
は、皿形ネジ部材7の軸部と同心で所要の径に拡大され
た丸穴6cと、前記丸穴6aと同心でそれより径がさら
に拡大された丸穴6dとからなる段付き穴とされ、この
段付き穴の段付き面にネジ部材のネジ頭部を受ける座金
9が組み込まれている。
【0017】上記のように金属製支持板6のネジ穴を丸
穴6a,6bからなる段付き穴に形成し、それに座金9
を組み付けた構成によれば、皿形ネジ部材7は、断熱支
持体4の幅方向の低温収縮のみならず、他の方向への低
温収縮に対しても二次元的に同伴して変位可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
低温流体輸送配管の断熱支持装置において、断熱支持体
に配管支持板の固着用ネジ部材が存在していても、断熱
支持体の低温収縮に起因する亀裂の発生を確実に回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す低温流体輸送配管の断
熱支持装置の断面図である。
【図2】配管支持板の部分平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断熱支持装置の断面
図である。
【図4】配管支持板の部分平面図である。
【図5】従来の低温流体輸送配管の断熱支持装置の斜視
図である。
【図6】断熱支持装置の拡大斜視図である。
【図7】断熱支持装置の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 配管 2 低温用断熱材 3 外装板 A 断熱支持装置 4 断熱支持体 5 滑り体 6 金属製支持板 6a ネジ軸部の挿通長穴 6b ネジ頭部の挿通長穴 6c ネジ軸部の挿通丸穴 6d ネジ頭部の挿通丸穴 7 皿形ネジ部材 8 受台 9 座金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱性および耐圧縮性を有する材料で成
    形された断熱支持体と、前記断熱支持体の上面部分にあ
    って、断熱支持体にネジ部材で固着され、かつ配管を下
    から抱き支えた状態で結合される金属製支持板とから成
    る低温流体輸送配管の断熱支持装置において、前記ネジ
    部材が断熱支持体の低温収縮に同伴して変位可能に前記
    金属製支持板のネジ穴に挿通されていることを特徴とす
    る低温流体輸送配管の断熱支持装置。
  2. 【請求項2】 前記金属製支持板のネジ穴が、ネジ部材
    の軸部の挿通を許容する長穴と、ネジ軸部の挿通を許容
    するが、ネジ頭部の挿通は許容しない長穴とからなる段
    付き穴で形成されている請求項1に記載の低温流体輸送
    配管の断熱支持装置。
  3. 【請求項3】 前記金属製支持板のネジ穴が、ネジ部材
    のネジ軸部と同心で所要の径に拡大された丸穴と、前記
    丸穴と同心で、それよりさらに拡大された丸穴とからな
    る段付き穴で形成され、この段付き穴の段付き面にネジ
    部材のネジ頭部を受ける座金が組み込まれている請求項
    1に記載の低温流体輸送配管の断熱支持装置。
JP25544699A 1999-09-09 1999-09-09 低温流体輸送配管の断熱支持装置 Pending JP2001082634A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6215503B1 (ja) * 2017-06-09 2017-10-18 三菱日立パワーシステムズ株式会社 スプレイパイプおよびそれを備えた脱硫装置
CN113664459A (zh) * 2021-08-17 2021-11-19 大新华飞机维修服务有限公司 一种客机密封舱门封严条修复工艺

Cited By (3)

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JP6215503B1 (ja) * 2017-06-09 2017-10-18 三菱日立パワーシステムズ株式会社 スプレイパイプおよびそれを備えた脱硫装置
CN113664459A (zh) * 2021-08-17 2021-11-19 大新华飞机维修服务有限公司 一种客机密封舱门封严条修复工艺
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