JP2004232856A - 配管固定具 - Google Patents

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直志 霜田
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Abstract

【課題】使い勝手が良好でパイプの熱伸縮時の摩擦音を抑制できる配管固定具を提供する。
【解決手段】ベース盤部5と螺子棒部6を合成樹脂にて一体に設け、保持バンド3とナット4を合成樹脂にて成形する。固定具本体2の組み立ての手間が掛からないとともに錆が発生せず、使い勝手を向上できる。保持バンド3の保持部22の内周面に上下方向に沿って突出部25を突出させて一体に設ける。パイプの外周面を突出部25にて比較的小さい面積で支持し、パイプの熱伸縮時の摩擦音を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、配管を被設置面に固定する配管固定具に関する。
従来、例えば屋内の床下に給排水管を配管する場合などに用いられる配管固定具は、金属製のベース盤部、および、このベース盤部に対して垂直かつ互いに平行に設けられた一対の円柱状の金属製の螺子棒部を有する固定具本体を備えている。この固定具本体の螺子棒部の間には、一対の保持バンドが金属製のナットで取り付けられている。各保持バンドは、内周面にて給排水管の外周面を保持する円弧状の保持部を備えている。そして、これら保持バンドの保持部により給排水管の上下を挟持することで、給排水管が固定具本体に固定される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−47542号公報(第3−4頁、図1)
しかしながら、上述の配管固定具では、ベース盤部および螺子棒部が金属製なので、互いに取り付けるためにねじ込み、あるいは溶接加工しなければならず、組立性が良好でないとともに、使用時に錆が発生するなど、使い勝手が良好でないという問題点を有している。
また、保持バンドの保持部の内周面で給排水管の外周面を保持していることにより、給排水管内を通過する給排水の温度および給排水管の外気温などの差により給排水管が熱伸縮した際に、比較的大きな摩擦音が発生するという問題点も有している。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、使い勝手が良好で配管の熱伸縮時の摩擦音を抑制できる配管固定具を提供することを目的とする。
請求項1記載の配管固定具は、被設置面に載置される基板部、および、この基板部から上方に向けてこの基板部と一体に成形された一対の螺子棒部を備えた合成樹脂製の固定具本体と、前記両螺子棒部に両端部がそれぞれ取り付けられ、配管の上下を挟持して固定する合成樹脂製の一対の保持バンドと、前記固定具本体の螺子棒部に螺合され、これら螺子棒部に前記保持バンドの両端部をそれぞれ固定する合成樹脂製のナットと、配管の外側面と対向する前記保持バンドの内側面に、上下方向に沿って突設された複数の突出部とを具備したものである。
そして、基板部および螺子棒部を合成樹脂にて一体に設け、かつナットおよび保持バンドをそれぞれ合成樹脂にて成形するので、固定具本体の組み立ての手間が掛からず、また、錆などが発生することもなく、使い勝手が向上するとともに、保持バンドの内側面に上下方向に沿って突設した複数の突出部にて配管の外側面を比較的小さい面積で支持することで、配管の熱伸縮時の摩擦音が抑制される。
請求項2記載の配管固定具は、被設置面に載置される基板部、および、この基板部から上方に向けてこの基板部と一体に成形された一対の螺子棒部を備えた合成樹脂製の固定具本体と、前記螺子棒部に両端部がそれぞれ取り付けられ、配管の上下を挟持して固定する合成樹脂製の一対の保持バンドと、前記固定具本体の螺子棒部に螺合され、これら螺子棒部に前記保持バンドの両端部をそれぞれ固定する樹脂製のナットと、前記保持バンドの配管の外側面と対向する内側面の少なくとも一部に設けられた緩衝材とを具備したものである。
そして、基板部および螺子棒部を合成樹脂にて一体に設け、かつナットおよび保持バンドをそれぞれ合成樹脂にて成形するので、固定具本体の組み立ての手間が掛からず、また、錆などが発生することもなく、使い勝手が向上するとともに、保持バンドの内側面の少なくとも一部に設けた緩衝材にて配管の外側面を支持することで、配管の熱伸縮時の摩擦音が抑制される。
請求項3記載の配管固定具は、請求項1または2記載の配管固定具において、固定具本体は、螺子棒部の間における基板部の被設置面側の面に段部を備えたものである。
そして、螺子棒部の間における基板部の被設置面側の面に設けた段部により、例えば段差がある被設置面にも固定具本体を安定して設置でき、様々な被設置面に対応して設置することが可能になる。
請求項4記載の配管固定具は、請求項1ないし3いずれか一記載の配管固定具において、ナットは、固定具本体の螺子棒部よりも硬質の合成樹脂で成形されたものである。
そして、ナットを固定具本体の螺子棒部よりも硬質の合成樹脂で成形することにより、ナットが螺子棒部に対して回転しにくくなることを防止する。
請求項5記載の配管固定具は、請求項1ないし4いずれか一記載の配管固定具において、固定具本体の基板部の被設置面と反対側の面の少なくとも一箇所および両螺子棒部の先端に、前記固定具本体の成形時に合成樹脂を注入するゲートが設けられたものである。
そして、固定具本体の基板部の被設置面と反対側の面の少なくとも一箇所および両螺子棒部の先端に設けたゲートから固定具本体の成形時に合成樹脂を注入することにより、固定具本体の螺子棒部の間の基板部へのウェルドラインの発生を防止する。
請求項1記載の配管固定具によれば、基板部および螺子棒部を合成樹脂にて一体に設け、かつナットおよび保持バンドをそれぞれ合成樹脂にて成形するので、固定具本体の組み立ての手間が掛からず、また、錆などが発生することもなく、使い勝手を向上できるとともに、保持バンドの内側面に上下方向に沿って突設した複数の突出部にて配管の外側面を比較的小さい面積で支持することで、配管の熱伸縮時の摩擦音を抑制できる。
請求項2記載の配管固定具によれば、基板部および螺子棒部を合成樹脂にて一体に設け、かつナットおよび保持バンドをそれぞれ合成樹脂にて成形するので、固定具本体の組み立ての手間が掛からず、また、錆などが発生することもなく、使い勝手を向上できるとともに、保持バンドの内側面の少なくとも一部に設けた緩衝材にて配管の外側面を支持することで、配管の熱伸縮時の摩擦音を抑制できる。
請求項3記載の配管固定具によれば、螺子棒部の間における基板部の被設置面側の面に設けた段部により、段差がある被設置面にも固定具本体を安定して設置でき、様々な被設置面に対応して設置できる。
請求項4記載の配管固定具によれば、ナットを固定具本体の螺子棒部よりも硬質の合成樹脂で成形することにより、ナットが螺子棒部に対して回転しにくくなることを防止できる。
請求項5記載の配管固定具によれば、固定具本体の基板部の被設置面と反対側の面の少なくとも一箇所および両螺子棒部の先端に設けたゲートから固定具本体の成形時に合成樹脂を注入することにより、固定具本体の螺子棒部の間の基板部へのウェルドラインの発生を防止できる。
以下、本発明の配管固定具の第1の実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明する。
図1および図2において、1は例えば屋内の床下に図示しない給排水管としてのパイプを配管する配管固定具である。この配管固定具1は、固定具本体2、この固定具本体2に取り付けられる一対の保持バンド3,3、および、これら保持バンド3,3を固定具本体2に固定する複数、例えば4つのナット4を備えている。
固定具本体2は、例えば耐衝撃性塩化ビニル樹脂(High Impact PolyVinyl Chloride:HIPVC)などの合成樹脂で成形されており、被設置面Fに載置される基板部としてのベース盤部5および一対の螺子棒部6,6を備えている。
ベース盤部5は、図3に示すように、平面視で細長の略矩形平板状に形成されている。このベース盤部5の長手方向の両端部の近傍には、固定具本体2を被設置面Fに固定する図示しないボルトなどが挿通される固定孔11,11がそれぞれ厚さ方向に貫通して設けられている。また、このベース盤部5の被設置面Fに対向する面、すなわち裏面における固定孔11,11よりも長手方向の中心よりの位置には、ベース盤部5の成形時のいわゆる肉ひけ(シンクマーク)を防止し、かつ固定具本体2を軽量化する矩形状の肉ぬすみ部12,12がそれぞれ切り欠き形成されている。
さらに、ベース盤部5の被設置面Fに対向する面と反対側の面、すなわち表面における肉ぬすみ部12,12よりも長手方向の中心よりの位置には、図1に示すように、螺子棒部6,6と一体に成形された円柱状の土台部13,13が、ベース盤部5と一体に成形されている。これら土台部13,13は、ベース盤部5の長手方向に、パイプの直径寸法よりも大きい距離分、互いに離間されている。また、各土台部13は、ベース盤部5の長手方向の中心線Cから互いに略等距離に位置している。すなわち、土台部13,13は、中心線Cに対して互いに線対称な位置に設けられている。さらに、各土台部13は、ベース盤部5の表面からこの表面に沿った方向である面方向に対して交差する方向、例えば垂直、すなわち上方向に向けて突出している。
そして、ベース盤部5の土台部13,13の間の裏面には、略矩形状の段部14が切り欠き形成されている。この段部14は、ベース盤部5の長手方向に沿って形成され、ベース盤部5の幅方向の一側面から他側面に亘って形成されている。ベース盤部5は、この段部14により、螺子棒部6,6の間の裏面が他の部分よりも一段上側に上がっている。言い換えると、ベース盤部5の土台部13,13の間の裏面は、被設置面Fから離間されている。
また、ベース盤部5の表面における土台部13,13の間には、ベース盤部5を長手方向に補強するリブ状の補強部15が一体に成形されている。この補強部15は、ベース盤部5の幅方向の中心域に、このベース盤部5の長手方向に沿って設けられ、ベース盤部5の上方向に向けて突出している。さらに、補強部15は、一方の土台部13から他方の土台部13に亘って設けられている。このため、図2に示すように、ベース盤部5は、長手方向の中心域が断面視で略凸字状になっている。
一方、螺子棒部6,6は、図1ないし図3に示すように、ナット4の内径寸法と略等しい外径寸法を有する略円柱状に設けられている。また、各螺子棒部6は、ベース盤部5の各土台部13からベース盤部5の表面の面方向に交差する方向である上方に向けて垂直に突出してベース盤部5の各土台部13と一体に成形されている。したがって、螺子棒部6,6は、互いに平行に形成され、ベース盤部5の長手方向に互いに離間されているとともに、中心線Cに対して互いに略等距離に位置している。このため、固定具本体2は、中心線Cに対して線対称な形状となっている。
さらに、各螺子棒部6は、パイプの直径寸法よりも大きい突出寸法、すなわち軸方向の寸法を有している。そして、螺子棒部6,6の外周面には、ナット4が螺合される雄螺子部16,16が、先端から基端近傍に亘ってそれぞれ形成されている。
また、ベース盤部5の補強部15の表面の長手方向の中心部および両螺子棒部6の先端には、固定具本体2を射出成形、すなわちインジェクション成形する際に樹脂が注入されるゲートGがそれぞれ設けられている。このとき、固定具本体2を成形するための金型は、図2に示すように、ベース盤部5の幅方向の中心を通る平面をパーティングラインPLとして有するもの、すなわち固定具本体2の幅方向、言い換えると図2に示す矢印D方向に開く金型とする。
さらに、各保持バンド3は、例えば耐衝撃性塩化ビニル樹脂などの合成樹脂にて成形されており、両端部にそれぞれ一対の螺子止め部21,21を有し、これら螺子止め部21,21の間には、これら螺子止め部21,21と一体に成形された保持部22を有している。
各螺子止め部21は略矩形平板状であり、ベース盤部5の幅寸法と略等しい幅寸法、すなわち螺子棒部6の直径寸法よりも大きい幅寸法に設けられている。また、各螺子止め部21には、各螺子棒部6が挿通される挿通孔23が厚さ方向に貫通してそれぞれ設けられている。さらに、螺子止め部21,21の長手方向における挿通孔23の両端側、すなわち挿通孔23の保持部22側および保持部22と反対側には、各保持バンド3の各螺子止め部21の成形時のいわゆる肉ひけ(シンクマーク)を防止し、かつ各保持バンド3を軽量化する矩形状の一対の肉ぬすみ部24,24が切り欠き形成されている。これら肉ぬすみ部24,24は、各螺子止め部21の長手方向における挿通孔23の両端に形成されている。
そして、保持部22は、パイプの外形に沿った内形を有する半円弧状に形成されており、各螺子止め部21の一主面に沿った方向である面方向に交差する方向、すなわち各螺子止め部21における各肉ぬすみ部24と反対方向に向けて突出している。また、パイプの外周面に対向する保持部22の内周面には、複数、例えば3つの突出部25がそれぞれ一体に設けられている。これら突出部25は、保持部22の内周面における頂部、および、この頂部から保持部22の長手方向、すなわち図1に示す左右方向に保持部22の内周面に沿って離間された位置にそれぞれ設けられている。したがって、保持バンド3は、図1に示すように、中心線Cに対して線対称となっている。
さらに、各突出部25は、保持部22の円弧の中心を通り中心線Cに対して垂直な仮想水平線から、約30°、約90°および約120°の位置に順次設けられている。したがって、各突出部25は、図1に示すように、一対の保持バンド3を、互いの保持部22の内周面を対向させて配設した際に、互いの保持部22の内周面で形成される仮想的な円上において、互いに略等間隔となっている。
そして、これら突出部25は、それぞれ保持部22の内周面に、保持バンド3の螺子止め部21の厚さ方向、すなわち上下方向に沿って突設されている。このため、保持部22の頂部に位置した突出部25aは、パイプの中心軸方向に向けて突出し、保持部22の頂部以外に位置した突出部25b,25cは、突出部25a側の側面部が、保持バンド3の螺子止め部21の厚さ方向、すなわち図1に示す上下方向に沿って形成されている。さらに、これら突出部25は、図2に示すように、保持部22の幅方向の一側面から他側面に亘って、略線状に形成されている。
また、ナット4は、図1に示すように、ガラス繊維を混入したポリフェニレンオキサイド(PolyPhenylene Oxide:PPO)などの、固定具本体2を形成する合成樹脂よりも硬質の合成樹脂にて成形された、いわゆる六角ナットである。さらに、これらナット4は、螺子棒部6,6に取り付けられた下側の保持バンド3の各螺子止め部21の下側、および、上側の保持バンド3の各螺子止め部21の上側にそれぞれ螺合されて取り付けられる。
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
まず、図1に示す状態から、上側のナット4を弛めて上側の保持バンド3を固定具本体2の螺子棒部6,6から取り外し、パイプの下側の被設置面Fに固定具本体2のベース盤部5を載置して、この固定具本体2の固定孔11,11にボルトなどを挿通し、被設置面Fに固定具本体2を固定する。
次いで、固定具本体2の各螺子棒部6に螺合させたナット4により保持バンド3の位置を変化させて、パイプの高さ位置を調整する。
この後、取り外した保持バンド3をパイプの上側に被せるように固定具本体2に再度取り付け、ナット4を締め付けて保持バンド3,3によりパイプの上下を挟持固定する。
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、固定具本体2のベース盤部5および螺子棒部6,6を合成樹脂にて一体に設けたことにより、ベース盤部5および螺子棒部6,6を別個に形成した場合と比較して固定具本体2の組み立ての手間を省略できる。
また、固定具本体2、保持バンド3およびナット4をそれぞれ合成樹脂にて成形するので、配管固定具1に錆が発生することもなく、使い勝手を向上できる。
さらに、保持バンド3の保持部22に設けた突出部25にてパイプの外周面を線状に支持する。この結果、保持バンド3とパイプとの接触面積が比較的小さくなるので、パイプ内を通過する給排水の温度およびパイプの外気温の差などによりパイプが軸方向および径方向に熱伸縮した際に発生する、パイプの外周面と保持バンド3との間の摩擦音を抑制できる。
しかも、合成樹脂にて成形した突出部25でパイプの外周面を支持するため、金属製の部材などでパイプの外周面を支持する場合と比較して、パイプの外周面と保持バンド3との間の摩擦音を、より抑制できる。
そして、螺子棒部6,6の間におけるベース盤部5の裏面に設けた段部14により、段差がある被設置面Fにも固定具本体2を安定して設置でき、様々な被設置面に対応して配管固定具1を設置できる。
また、ナット4を固定具本体2の螺子棒部6,6よりも硬質の合成樹脂で成形することにより、ナット4が螺子棒部6,6に対して回転しにくくなる状態、いわゆるナット4の喰い付きを防止できる。
そして、固定具本体2のベース盤部5の補強部15の表面および螺子棒部6,6の先端に設けた各ゲートGから固定具本体2の成形時に合成樹脂を注入することにより、各螺子棒部6の先端に設けた各ゲートGから注入された合成樹脂がベース盤部5の長手方向の中心域で合流することがない。このため、螺子棒部6,6の間のベース盤部5にウェルドラインが発生することを防止でき、特に強度が必要なベース盤部5の弱化を防止できる。
また、保持バンド3の保持部22の突出部25を、この保持部22の幅方向全体に亘って形成したことにより、保持バンド3をインジェクション成形する際に、保持バンド3の幅方向、すなわち図2に示すパーティングラインPLから矢印D方向に沿って開く金型にしてもアンダーカットが生じない。さらに、突出部25を上下方向に沿って形成したことにより、保持バンド3をインジェクション成形する際に、螺子止め部21の厚さ方向に開く金型にしてもアンダーカットが生じない。このため、金型を開く方向を保持バンド3の幅方向、あるいは保持バンド3の厚さ方向のいずれにした場合でも、金型の構造を簡単にでき、製造コストを抑制できるなど、製造性を向上できる。
しかも、各螺子止め部21の挿通孔23が上下方向に沿って穿設されているので、保持バンド3をインジェクション成形する際に、螺子止め部21の厚さ方向に開く金型にすると、スライドコアなどを用いることなく突出部25とともに挿通孔23をも一つの金型で同時に成形することができるので、製造性をより向上できる。
さらに、一対の保持バンド3を、互いの保持部22の内周面を対向させて配設した際に、互いの保持部22の内周面で形成される仮想的な円上において互いに略等間隔となる各突出部25にてパイプの外周面を支持するため、パイプをバランスよく支持できる。
そして、各突出部25の突出方向をパイプの中心軸方向とし、これら突出部25でパイプの外周面をパイプの軸方向に沿って線状に保持するため、保持バンド3,3によるパイプの締め付け力が、より確実にパイプの外周面に加えられるため、パイプをより確実に保持できる。
また、固定具本体2のベース盤部5の表面に設けた補強部15により、固定具本体2のベース盤部5を長手方向に補強してこのベース盤部5の強度を向上できる。
さらに、肉ぬすみ部12,12および肉ぬすみ部24,24により、固定具本体2および保持バンド3の成形時の肉ひけを防止して歩留まりを向上できるとともに、固定具本体2および保持バンド3をそれぞれ軽量化できる。
なお、上記第1の実施の形態において、突出部25は、保持バンド3の幅方向全体に亘って保持部22に形成したが、この保持部22の幅方向の一部に設けた凸部などでもよく、突出部25の形状、設ける個数および設ける位置は任意に設定できる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図4および図5を参照して説明する。
この図4および図5に示す実施の形態は、図1ないし図3に示す実施の形態と基本的に同様の構成を有しているが、保持バンド3の保持部22の内周面には、この内周面に沿って断面矩形状の取付凹部31が形成されている。この取付凹部31は、保持バンド3の保持部22の幅寸法よりも小さい幅寸法を有しており、保持部22の幅方向の中心域に、保持部22の周方向全体に亘って半円弧状に形成されている。
また、取付凹部31内全体には、例えばペフ、あるいはフェルト紙などでシート状に形成された緩衝材32が貼着されている。さらに、この緩衝材32の厚さ寸法は、取付凹部31の窪み寸法よりも大きく形成されている。したがって、緩衝材32の内周面は、保持部22の内周面よりも保持バンド3の内周側に突出している。
そして、配管固定具1にてパイプを保持する際には、互いに対向させた保持バンド3の保持部22の間にてパイプの上下を挟持すると、緩衝材32がパイプの外周面に当接し、このパイプの外周面を保持する。
上述したように、上記第2の実施の形態によれば、保持バンド3の保持部22の内周面に設けた取付凹部31内に取り付けた緩衝材32にてパイプの外周面を支持することで、パイプが軸方向および径方向に熱伸縮した際に発生する、パイプの外周面と保持バンド3との間の摩擦音を抑制できる。
また、上記第2の実施の形態は、保持バンド3の保持部22以外の構成が上記図1ないし図3に示す実施の形態と同様であることにより、これら構成により上記図1ないし図3に示す実施の形態が奏する作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記第2の実施の形態において、緩衝材32は任意の材質を選択可能である。
また、上記各実施の形態において、固定具本体2、保持バンド3およびナット4の材質は、製造コスト、成形性および強度など、所望の特性に応じて任意に設定できる。
さらに、保持バンド3の保持部22の形状は、パイプの外径寸法、あるいは外形に応じて任意に設定できる。
そして、固定具本体2の成形時のゲートGは、固定具本体2の表面の任意の位置に、任意の個数設けることが可能である。
本発明の配管固定具の第1の実施の形態を示す一部を切り欠いた正面図である。 同上配管固定具を示す縦断側面図である。 同上配管固定具の固定具本体を示す平面図である。 本発明の配管固定具の第2の実施の形態の保持バンドを示す一部を切り欠いた平面図である。 同上配管固定具の保持バンドを示す縦断側面図である。
符号の説明
1 配管固定具
2 固定具本体
3 保持バンド
4 ナット
5 基板部としてのベース盤部
6 螺子棒部
14 段部
25 突出部
32 緩衝材
F 被設置面
G ゲート

Claims (5)

  1. 被設置面に載置される基板部、および、この基板部から上方に向けてこの基板部と一体に成形された一対の螺子棒部を備えた合成樹脂製の固定具本体と、
    前記両螺子棒部に両端部がそれぞれ取り付けられ、配管の上下を挟持して固定する合成樹脂製の一対の保持バンドと、
    前記固定具本体の螺子棒部に螺合され、これら螺子棒部に前記保持バンドの両端部をそれぞれ固定する合成樹脂製のナットと、
    配管の外側面と対向する前記保持バンドの内側面に、上下方向に沿って突設された複数の突出部と
    を具備したことを特徴とした配管固定具。
  2. 被設置面に載置される基板部、および、この基板部から上方に向けてこの基板部と一体に成形された一対の螺子棒部を備えた合成樹脂製の固定具本体と、
    前記螺子棒部に両端部がそれぞれ取り付けられ、配管の上下を挟持して固定する合成樹脂製の一対の保持バンドと、
    前記固定具本体の螺子棒部に螺合され、これら螺子棒部に前記保持バンドの両端部をそれぞれ固定する樹脂製のナットと、
    前記保持バンドの配管の外側面と対向する内側面の少なくとも一部に設けられた緩衝材と
    を具備したことを特徴とした配管固定具。
  3. 固定具本体は、螺子棒部の間における基板部の被設置面側の面に段部を備えた
    ことを特徴とした請求項1または2記載の配管固定具。
  4. ナットは、固定具本体の螺子棒部よりも硬質の合成樹脂で成形された
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の配管固定具。
  5. 固定具本体の基板部の被設置面と反対側の面の少なくとも一箇所および両螺子棒部の先端に、前記固定具本体の成形時に合成樹脂を注入するゲートが設けられた
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の配管固定具。
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