JP3143698U - レールの接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両通過時に振動や騒音を軽減することができ、またレール自体の膨張にも対応することができるレールの接合構造を提供する。
【解決手段】中央より一端に向かって複数の連結孔5aを穿設し、他端に向かって複数の楕円型連結孔5bを穿設した2本の接合板5及び長手方向に並べた2本のレールを前記接合板5で左右から挟んで固定するための連結ボルト6、7及びナット6c、7cからなる接合部材と、両端を斜めに切り落とし連結する相手方のレールと対向した状態で並べられたレール4と、前記4本のレールの4つの端部を固定するための平板状の平板状枕木及び各レールと平板状枕木を固定するためのL字型の固定板及び固定具とからなることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】中央より一端に向かって複数の連結孔5aを穿設し、他端に向かって複数の楕円型連結孔5bを穿設した2本の接合板5及び長手方向に並べた2本のレールを前記接合板5で左右から挟んで固定するための連結ボルト6、7及びナット6c、7cからなる接合部材と、両端を斜めに切り落とし連結する相手方のレールと対向した状態で並べられたレール4と、前記4本のレールの4つの端部を固定するための平板状の平板状枕木及び各レールと平板状枕木を固定するためのL字型の固定板及び固定具とからなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、振動や騒音を軽減し且つ脱線を防止するためのレールの接合構造に関する考案である。
従来、レールの接合部分はレール自体が気温等により伸び縮みするため密着させずに隙間を空けて設置し、各レールを平板状の板で接続していた。
また、特許文献1に示すように、各レールの端部を平面三角形状に突出させて各突出部を互いに対向させ、且つ隙間を空けて連結する方法が考えられていた。
しかしながら、従来のレール接合方法ではレール同士の間に窪みが発生してしまい、車両が通過する度に振動やそれに伴い騒音が発生するという問題があった。
また、特許文献1の方法ではレールに接している車輪が一つのレールから次のレールに移る際に段差がないため振動や騒音は軽減されたが、レール同士がしっかりと固定されているためレールが膨張した場合にはレール全体が歪む危険があり、脱線を引き起こしかねない構造であった。
そこで、本考案は、車両通過時に振動や騒音を軽減することができ、またレール自体の膨張にも対応することができるレールの接合構造を提供することを目的とするものである。
本考案は、上記の課題を解決するために、中央より一端に向かって複数の連結孔5aを穿設し、他端に向かって複数の楕円型連結孔5bを穿設した2本の接合板5及び長手方向に並べた2本のレールを前記接合板5で左右から挟んで固定するための連結ボルト6、7及びナット6c、7cからなる接合部材2と、両端を斜めに切り落とし連結する相手方のレールと対向した状態で並べられたレール4と、前記4本のレールの4つの端部を固定するための平板状の平板状枕木3及び各レールと平板状枕木を固定するためのL字型の固定板3a及び固定具3bとからなることを特徴とするレールの接合構造1の構成とした。
本考案のレールの接合構造は、接合部材に2種類の形状の連結孔を穿設しており、そのうち一方が楕円状をしているためレールを連結するボルトが前後に動くゆとりがあり、レールの膨張などによるレールの歪みを防ぐことができる。
また、レールの歪みを防ぐことができるため、脱線を防止することができる。
車両通過時の騒音や振動を軽減し、また、レール自体の膨張に対応しレールの歪みを防ぐことができるレールの接合構造という目的を、楕円形状の連結孔を穿設することによって実現した。
図1は本考案であるレールの接合構造の全体図、図2はレールの接合構造の拡大斜視図、図3はレールの接合構造の接合板の斜視図、図4はレールの接合構造の分解斜視図、図5はレールの接合構造のA−A線断面図、図6はレールの接合構造の各断面図である。
図1から図6に示すように、本考案であるレールの接合構造1は、中央より一端に向かって複数の連結孔5aを穿設し、他端に向かって複数の楕円型連結孔5bを穿設した2本の接合板5及び長手方向に並べた2本のレールを前記接合板5で左右から挟んで固定するための連結ボルト6、7及びナット6c、7cからなる接合部材2と、
両端を斜めに切り落とし連結する相手方のレールと対向した状態で並べられたレール4と、
前記4本のレールの4つの端部を固定するための平板状の平板状枕木3及び各レールと平板状枕木を固定するためのL字型の固定板3a及び固定具3bとからなる。
両端を斜めに切り落とし連結する相手方のレールと対向した状態で並べられたレール4と、
前記4本のレールの4つの端部を固定するための平板状の平板状枕木3及び各レールと平板状枕木を固定するためのL字型の固定板3a及び固定具3bとからなる。
図1に示すように、本考案であるレールの接合構造1は、両端を斜めに切り落としたレール4を連結する相手方のレール4と対向した状態且つレール4同士を隙間を設けて並べ、前記レール4同士を2本の接合板5、5で左右から挟んで連結している。
連結されるレール4のうち、一方のレール4は接合板5の連結孔5aの位置で固定されており、他方のレール4は接合板5の楕円型連結孔5bの位置で固定されている。
前記連結孔5aは円形の孔であり、連結孔5aにより固定されるレール4は接合板5としっかりと固定されている。一方前記楕円型連結孔5bは文字通り楕円型の孔であるため、レール4と接合板5を連結するボルトが前後に移動する余裕がある。
図1に示すように、前記各レール4は、前述のように接合板5を介して他のレール4と連結される一方で、底面部は平板状枕木3に固定されている。一枚の平板状枕木3に対して4本のレール4の端部が固定されており、連結されたレール4同士が常に同じ高さを維持することができる。そのためこれまでに車両が通過する際にレール4の高さが変わることで発生していた騒音や振動を軽減させることが可能となった。
前記レール4と平板状枕木3の連結はレール土台部4aを押さえつけた略L字型の固定板3aを固定具3bを介して平板状枕木3に固定する方法で連結されている。以下に各部分を詳細に説明することとする。
図2に示すように、レール4同士の連結では斜めに切り落とされたレール4の端部を対向した状態且つ隙間を設けて並べ、各レール4を跨いだ状態で左右の凹部に連結板5を嵌め込んで連結する。
連結板5と一方のレール4との連結は、連結板5の一端側に穿設された複数の連結孔5aと一方のレール4に穿設されている連結孔4bに連結ボルト6を挿通して連結しナット6cで締めて固定している。
一方、連結板5と他方のレール4との連結は、連結板5の他端側に穿設された複数の楕円型連結孔5bと他方のレール4に穿設されている連結孔4bに連結ボルト7を挿通しナット7cで締めて固定している。
図3に示すように、レール4同士を連結する接合板5は一端側に切り口が円形の連結孔5aが等間隔に複数穿設されており、他端側に切り口が楕円形の楕円型連結孔5bが等間隔に複数連結されている。
図4はレールの接合構造を分解した状態を示している。図4に示すように、2本のレール4を並べ左右から接合板5、5でレール4、4を挟み各連結孔5a(楕円型連結孔5b)に適合した連結ボルト6、7で固定する。
本考案では、特に連結孔5a側で使用する連結ボルト6に一端が潰れて径が広がっており他端にネジ山を形成したボルトを使用し、楕円型連結孔5b側で使用する連結ボルト7に一端をナット7aで締め他端の径を小さくして外周面にネジ山を形成したボルトを使用した。但し、前記連結ボルト6、7は限定したものではなく、両方とも同じ形状の連結ボルトを使用してもよく、また、他の形状の連結ボルトを使用しても良いものとする。
前記連結ボルト6を締める際に2つのワッシャ6a、6bを嵌め込みナット6cで固定したが、特に限定したものではなく、使用するワッシャは1つでも構わない。
また、前記連結ボルト7を締める際にワッシャ7bを嵌め込みナット7cで固定したが、特に限定したものではなく、使用するワッシャは1つ以上であっても良い、更にナット7a側にワッシャを使用してもよい。
図5はA−A線での断面図を示している。図5に示すように、レール4は他のレール4との連結部においてレール土台部4aを平板状枕木3に固定されている。
レール4のレール土台部4aは両端を略L字型の固定板3aで上部から押さえつけられており、前記固定板3aを固定具3bにより平板状枕木3に固定している。固定板3aと平板状枕木3の固定の際はワッシャ3dとナット3eを使用している。但し、固定具3bにボルト等を使用しても、また他の形状の固定具を使用してもよい。
尚、図1に示すようにレール4同士の連結部以外では、通常の枕木3cが使用され、枕木3cとレール土台部4aの連結についても前記固定板3aと固定具3bを使用して固定している。
図6はB−B線及びC−C線での断面図を示している。図6の上図に示すように、B−B線の断面位置は、連結孔5aの位置である。レール4を接合板5、5で左右から挟み各連結孔5a、4b、5aに連結ボルト6を挿通し連結ボルト6の一端にナット6cを螺合した。
B−B線の断面においては、連結ボルト6はナット6cによりしっかりと締められており、全ての部材が密着した状態となっている。
図6の下図に示すように、C−C線の断面位置は、楕円型連結孔5bの位置である。レール4を接合板5、5で左右から挟み連結孔4b及び楕円型連結孔5b、5bに連結ボルト7を挿通した。そして連結ボルト7の一端にナット7aを締め、他端を別のナット7cで締めた。
前述のように、連結ボルト7は一端の径が小さくなっており、その部分の外周面にネジ山が形成されている。図6の下図に示すように、径が小さくなる位置については、レール4を左右から接合板5、5で挟んだ幅よりも若干長い位置から先端にかけた部分となっており、ナット7cを閉めた状態で隙間7dが設けられるようになっている。
以上のように隙間7dを設けることにより連結ボルト7は左右に移動する余裕があり、B−B線の断面位置のように各部材が密着してはいない。また、前述のように楕円型連結孔5bであるため連結ボルト7と接合板5は前後の方向に対して余裕がある状態にある。
以上のような構成でレール4同士を連結することにより、一方のレール4に連結される他方のレール4の固定にレールの膨張を逃がすためのゆとりを持たせているため、レールの膨張によるレール全体の歪みを解消でき、それにより引き起こされる脱線を回避することができる。
また、レール4同士が平板状枕木3により常に同じ高さを保つように固定されているため、レールの高さの違いから発生する騒音や振動を和らげることができる。
1 レールの接合構造
2 接合部材
3 平板状枕木
3a 固定板
3b 固定具
3c 枕木
3d ワッシャ
3e ナット
4 レール
4a レール土台部
4b 連結孔
5 接合板
5a 連結孔
5b 楕円型連結孔
6 連結ボルト
6a ワッシャ
6b ワッシャ
6c ナット
7 連結ボルト
7a ナット
7b ワッシャ
7c ナット
7d 隙間
2 接合部材
3 平板状枕木
3a 固定板
3b 固定具
3c 枕木
3d ワッシャ
3e ナット
4 レール
4a レール土台部
4b 連結孔
5 接合板
5a 連結孔
5b 楕円型連結孔
6 連結ボルト
6a ワッシャ
6b ワッシャ
6c ナット
7 連結ボルト
7a ナット
7b ワッシャ
7c ナット
7d 隙間
Claims (1)
- 中央より一端に向かって複数の連結孔を穿設し、他端に向かって複数の楕円型連結孔を穿設した2本の接合板及び長手方向に並べたのレールを前記接合板で左右から挟んで固定するための連結ボルト及びナットからなる接合部材と、両端を斜めに切り落とし連結する相手方のレールと対向した状態で並べられたレールと、前記4本のレールの4つの端部を固定するための平板状の平板状枕木及び各レールと平板状枕木を固定するためのL字型の固定板及び固定具とからなることを特徴とするレールの接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008003334U JP3143698U (ja) | 2008-05-22 | 2008-05-22 | レールの接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008003334U JP3143698U (ja) | 2008-05-22 | 2008-05-22 | レールの接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3143698U true JP3143698U (ja) | 2008-07-31 |
Family
ID=43293608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008003334U Expired - Fee Related JP3143698U (ja) | 2008-05-22 | 2008-05-22 | レールの接合構造 |
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2008
- 2008-05-22 JP JP2008003334U patent/JP3143698U/ja not_active Expired - Fee Related
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