JP2535504Y2 - 枕木の弾性支持部材 - Google Patents
枕木の弾性支持部材Info
- Publication number
- JP2535504Y2 JP2535504Y2 JP4175591U JP4175591U JP2535504Y2 JP 2535504 Y2 JP2535504 Y2 JP 2535504Y2 JP 4175591 U JP4175591 U JP 4175591U JP 4175591 U JP4175591 U JP 4175591U JP 2535504 Y2 JP2535504 Y2 JP 2535504Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeper
- sleepers
- metal plate
- support member
- elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は枕木の弾性支持部材に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】レールを締結して固定するための枕木と
して、コンクリート材で形成したPC枕木が提案されてい
る。
して、コンクリート材で形成したPC枕木が提案されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、PC枕木を使
用した場合には、枕木直下のバラストが砕けて砕粒化す
る欠点があり、保線上問題となっている。また道床に対
する防振を十分に考慮しなければならないという問題点
もある。
用した場合には、枕木直下のバラストが砕けて砕粒化す
る欠点があり、保線上問題となっている。また道床に対
する防振を十分に考慮しなければならないという問題点
もある。
【0004】そこで本考案はこのような問題点を解決
し、枕木直下のバラストの砕粒化を防止できて、しかも
十分な防振効果を期待できるようにすることを目的とす
る。
し、枕木直下のバラストの砕粒化を防止できて、しかも
十分な防振効果を期待できるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案の弾性支持部材は、枕木の下側に配置されるとと
もに、孔あきの金属板と、この金属板の前記孔を除く両
面に形成される弾性体層とを有する構成としたものであ
る。
本考案の弾性支持部材は、枕木の下側に配置されるとと
もに、孔あきの金属板と、この金属板の前記孔を除く両
面に形成される弾性体層とを有する構成としたものであ
る。
【0006】
【作用】このような構成によれば、孔あきの金属板と、
この金属板の前記孔を除く両面に形成される弾性体層と
を有して、枕木の下側に配置されることから、枕木を弾
性支持することになって、この枕木の直下に位置するバ
ラストの砕粒化が防止されることになる。さらに金属板
を孔あきとしてこの孔の中に弾性体が入り込まないよう
にしたため、この金属板の両面の弾性体層のばね定数
が、弾性体層の接触支圧面の減少にもとづいて低減し、
防振機能が増進されることになる。
この金属板の前記孔を除く両面に形成される弾性体層と
を有して、枕木の下側に配置されることから、枕木を弾
性支持することになって、この枕木の直下に位置するバ
ラストの砕粒化が防止されることになる。さらに金属板
を孔あきとしてこの孔の中に弾性体が入り込まないよう
にしたため、この金属板の両面の弾性体層のばね定数
が、弾性体層の接触支圧面の減少にもとづいて低減し、
防振機能が増進されることになる。
【0007】
【実施例】図2において、1はコンクリート製のPC枕木
で、その複数本たとえば3本が、互いに隣接した状態で
並べられている。これら3本のPC枕木1の上面には、こ
れら3本のPC枕木1にわたる長さの集成用タイプレート
2が設けられている。すなわち各PC枕木1の上面には緩
衝用の含浸パッド3が敷かれ、PC枕木1にねじ込まれる
ボルト4により、含浸パッド3を間に挟んで、集成用タ
イプレート2が3本のPC枕木1に固定されている。
で、その複数本たとえば3本が、互いに隣接した状態で
並べられている。これら3本のPC枕木1の上面には、こ
れら3本のPC枕木1にわたる長さの集成用タイプレート
2が設けられている。すなわち各PC枕木1の上面には緩
衝用の含浸パッド3が敷かれ、PC枕木1にねじ込まれる
ボルト4により、含浸パッド3を間に挟んで、集成用タ
イプレート2が3本のPC枕木1に固定されている。
【0008】PC枕木1の上面には、レール5の敷設方向
と同方向の凹部6が、レール5と直交する方向に距離を
おいて一対形成されている。また集成用タイプレート2
の下面には凹部6にはまり込む一対の突条7が形成さ
れ、これらのはまり合いによりレール5に働く横圧を受
け止め可能とされている。また同時に、含浸パッド3の
横ずれを防止可能ともされている。
と同方向の凹部6が、レール5と直交する方向に距離を
おいて一対形成されている。また集成用タイプレート2
の下面には凹部6にはまり込む一対の突条7が形成さ
れ、これらのはまり合いによりレール5に働く横圧を受
け止め可能とされている。また同時に、含浸パッド3の
横ずれを防止可能ともされている。
【0009】レール5の両側における集成用タイプレー
ト2の上面には支持部8がそれぞれ形成され、これら支
持部8でレール5を挟むことによって、このレール5を
位置決め可能とされている。各支持部8にはパンドロー
ルクリップ9が保持されており、このパンドロールクリ
ップ9によりレール5を両側から固定可能とされてい
る。
ト2の上面には支持部8がそれぞれ形成され、これら支
持部8でレール5を挟むことによって、このレール5を
位置決め可能とされている。各支持部8にはパンドロー
ルクリップ9が保持されており、このパンドロールクリ
ップ9によりレール5を両側から固定可能とされてい
る。
【0010】PC枕木1の下部には、コ字形の支持部材11
が、これら複数のPC枕木1を挟み込むようにして設けら
れている。この支持部材11は、図1に示すように、ばね
鋼などで形成された金属板12と、この金属板12の両面に
形成されたゴムなどの弾性体層13、13とで構成されてい
る。金属板12には多数の孔14が貫通して形成されてお
り、この孔14の内部には弾性体が入り込まないように構
成されている。金属板12は、たとえば既成のパンチング
メタルなどを利用して構成することもできる。この支持
部材11の両端の立ち上がり部15、15は、いずれもやや内
側に傾斜するように形成されている。
が、これら複数のPC枕木1を挟み込むようにして設けら
れている。この支持部材11は、図1に示すように、ばね
鋼などで形成された金属板12と、この金属板12の両面に
形成されたゴムなどの弾性体層13、13とで構成されてい
る。金属板12には多数の孔14が貫通して形成されてお
り、この孔14の内部には弾性体が入り込まないように構
成されている。金属板12は、たとえば既成のパンチング
メタルなどを利用して構成することもできる。この支持
部材11の両端の立ち上がり部15、15は、いずれもやや内
側に傾斜するように形成されている。
【0011】このような構成によれば、金属板12の両面
に形成された弾性体層13、13の作用によってPC枕木1が
弾性支持されることになり、このPC枕木1の直下に位置
するバラストの砕粒化が防止される。また金属板12を孔
あきとしてこの孔14の中に弾性体が入り込まないように
したため、弾性体層13、13の接触面積が孔14の分だけ減
少し、このため弾性体層13、13のばね定数が低減して、
防振機能が向上する。さらに集成用タイプレート2によ
って複数のPC枕木1が一体化され、広底面積の枕木を構
成することができる。このため、枕木下の圧力分布を下
げることができ、また道床を構成するバラストの保守の
ための作業が容易になる利点がある。また複数のPC枕木
1を一体化するものであるため、既存のPC枕木をそのま
ま利用することができる。レール5とPC枕木1との間に
は含浸パッド3が設けられているため、これによる防振
効果を期待できる。したがって、図2の構成によれば、
含浸パッド3と、支持部材11の弾性体層13、13との相乗
効果によって、きわめてすぐれた防振効果を得ることが
できる。
に形成された弾性体層13、13の作用によってPC枕木1が
弾性支持されることになり、このPC枕木1の直下に位置
するバラストの砕粒化が防止される。また金属板12を孔
あきとしてこの孔14の中に弾性体が入り込まないように
したため、弾性体層13、13の接触面積が孔14の分だけ減
少し、このため弾性体層13、13のばね定数が低減して、
防振機能が向上する。さらに集成用タイプレート2によ
って複数のPC枕木1が一体化され、広底面積の枕木を構
成することができる。このため、枕木下の圧力分布を下
げることができ、また道床を構成するバラストの保守の
ための作業が容易になる利点がある。また複数のPC枕木
1を一体化するものであるため、既存のPC枕木をそのま
ま利用することができる。レール5とPC枕木1との間に
は含浸パッド3が設けられているため、これによる防振
効果を期待できる。したがって、図2の構成によれば、
含浸パッド3と、支持部材11の弾性体層13、13との相乗
効果によって、きわめてすぐれた防振効果を得ることが
できる。
【0012】支持部材11は、その金属板12の剛性によっ
て複数のPC枕木1を一体化して固定することができ、図
2に示される集成用タイプレート2との相乗効果によっ
て、これら複数のPC枕木1の確実な固定が可能となる。
また両端の立ち上がり部15、15が内側に傾斜しているこ
とから、角部が直角に形成された複数のPC枕木1を挟み
込んだときに、そのばね力によってこれらPC枕木1を強
固に固定できる利点がある。
て複数のPC枕木1を一体化して固定することができ、図
2に示される集成用タイプレート2との相乗効果によっ
て、これら複数のPC枕木1の確実な固定が可能となる。
また両端の立ち上がり部15、15が内側に傾斜しているこ
とから、角部が直角に形成された複数のPC枕木1を挟み
込んだときに、そのばね力によってこれらPC枕木1を強
固に固定できる利点がある。
【0013】上記においては、複数のPC枕木1を支持部
材11の金属板12の剛性によって一体化して固定するもの
を例示したが、単一のPC枕木1に支持部材11を適用する
こともでき、その場合は固定の効果は必要がなく、防振
効果のみを期待することができる。
材11の金属板12の剛性によって一体化して固定するもの
を例示したが、単一のPC枕木1に支持部材11を適用する
こともでき、その場合は固定の効果は必要がなく、防振
効果のみを期待することができる。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように本考案によると、枕木
の下側に配置されるとともに、孔あきの金属板と、この
金属板の前記孔を除く両面に形成される弾性体層とを有
して、枕木の下側に配置されるようにしたため、枕木を
弾性支持できることになって、この枕木の直下に位置す
るバラストの砕粒化を防止することができる。さらに金
属板を孔あきとしてこの孔の中に弾性体が入り込まない
ようにしたため、この金属板の両面の弾性体層の接触支
圧面を減少させてそのばね定数を低減することができ、
防振機能を向上させることができる。
の下側に配置されるとともに、孔あきの金属板と、この
金属板の前記孔を除く両面に形成される弾性体層とを有
して、枕木の下側に配置されるようにしたため、枕木を
弾性支持できることになって、この枕木の直下に位置す
るバラストの砕粒化を防止することができる。さらに金
属板を孔あきとしてこの孔の中に弾性体が入り込まない
ようにしたため、この金属板の両面の弾性体層の接触支
圧面を減少させてそのばね定数を低減することができ、
防振機能を向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例の枕木の支持部材の一部切欠
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の支持部材を用いたレール締結構造の一例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
1 PC枕木 11 支持部材 12 金属板 13 弾性体層 14 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 永井 義郎 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式 会社クボタ武庫川製造所内 (72)考案者 清水 治生 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式 会社クボタ武庫川製造所内 (56)参考文献 特開 平3−25101(JP,A) 実開 昭61−79667(JP,U) 実開 昭55−96901(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 レールを支持および締結するための枕木
を支持する部材であって、この枕木の下側に配置される
とともに、孔あきの金属板と、この金属板の前記孔を除
く両面に形成される弾性体層とを有することを特徴とす
る枕木の弾性支持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4175591U JP2535504Y2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | 枕木の弾性支持部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4175591U JP2535504Y2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | 枕木の弾性支持部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04134501U JPH04134501U (ja) | 1992-12-15 |
JP2535504Y2 true JP2535504Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=31922445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4175591U Expired - Lifetime JP2535504Y2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | 枕木の弾性支持部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535504Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006037349A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Getzner Werkstoffe Holding Gmbh | 枕木 |
-
1991
- 1991-06-05 JP JP4175591U patent/JP2535504Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04134501U (ja) | 1992-12-15 |
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