JP2001082628A - 切換弁装置 - Google Patents

切換弁装置

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JP2001082628A
JP2001082628A JP25485399A JP25485399A JP2001082628A JP 2001082628 A JP2001082628 A JP 2001082628A JP 25485399 A JP25485399 A JP 25485399A JP 25485399 A JP25485399 A JP 25485399A JP 2001082628 A JP2001082628 A JP 2001082628A
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valve shaft
stopper
shaft
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Tsuyomichi Takamura
強道 高村
Yoshinori Maeda
芳則 前田
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Cosmo Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 偏心カムを用いた縦胴部の内周面を弁座とし
て使用する軽量で、安価な切換弁装置を提供すること。 【解決手段】 弁体12を弁座である縦胴部4の内面に
圧接したり、隔離したりする進退作動を偏心カム11に
より行ない、弁体12の回動と進退との作動を分離して
いる。仕切板が一方の袖管部5または分岐管と対向し、
それらを閉止しているとき、弁軸10を回転させると、
弁軸10に設けた進退手段が弁体12を内方に移動させ
て、仕切板を縦胴部4の内面より隔離させ、その後に回
動手段により弁体12が回動させられるので、縦胴部4
の内面を弁座としても弁体12が流体管2の切断部との
干渉を避ける距離を少なくすることができる。そのた
め、縦胴部4の内径を大きくしたり、弁体12を大きく
したりする必要がなくなり、切換弁装置1全体のコスト
を下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水道本管等
の流体管に、流体管内の流体の流れを止めないで分岐管
を接続し、流体の流路を変更する際に用いられる切換弁
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の不断水工事に用いられる従来の
切換弁装置には、例えば特開平8−219307号公報
に開示されているものがある。これを図9及び図10に
基づいて説明する。穿孔機により円形に切断された流体
管Pの分岐位置には、従来の切換弁装置Aが取り付けら
れている。
【0003】内径が流体管Pの外径よりも大きく形成さ
れた縦胴部Bと、縦胴部Bの両側に連設され流体管Pに
覆い被さる袖管部Cと、流体管Pの側方を向く分岐口部
Dとにより構成された分割ケース体Eは、流体管Pの中
心を通る水平面を境にして上下2分割構造となってお
り、上下の各対向端部に設けたフランジ(図示略)同士
を互いに結合することにより流体管Pに取り付けられて
いる。
【0004】縦胴部Bは、その中心と切断孔の中心とが
同軸をなすようにして流体管Pに取り付けられ、その上
端開口部は、弁蓋Fにより閉塞されている。縦胴部B内
の中心軸線上には、弁軸Gが、その上端を弁蓋Fによ
り、かつ下端を縦胴部Bの底壁により回転可能に支持さ
れて設けられている。
【0005】弁軸Gにおける縦胴部B内に位置する上下
の端部には、互いに同形、同位相の偏心カムH、Hが嵌
合固着されている。上記両偏心カムH、Hには、弁体I
における扇形に形成された上下一対の支持板J基部の円
筒部が、回転自在に嵌合されている。
【0006】支持板Jの周端縁には、縦胴部Bの内径と
ほぼ同じ曲率の円弧状断面をなすとともに、外周面の中
央部に流体管Pの切断端面Kが余裕をもって収容しうる
矩形または円形の凹部が形成された仕切板Lが一体的に
連設されている。仕切板Jの外面における凹部の周囲に
は、縦胴部Bの内面と密接するパッキンMが埋設されて
いる。
【0007】弁軸Gにおける上側の偏心カムHの上部に
は、駆動ピニオンNが嵌着され、この駆動ピニオンN
は、弁蓋Fに回転自在に枢着された大径の従動ギヤOと
噛合している。
【0008】従動ギヤOの外周部に下向きに固着された
ピンRは、上側の支持板Jに、それをほぼ二等分する中
心線上に半径方向を向いて穿設された長孔Sと係合して
いる。
【0009】このように構成された切換弁装置Aによる
と、図10に示した弁体Iが左方の袖管部Cの流路を閉
じ、流水が右方の袖管部Cより分岐口部Dに流通してい
る状態から弁軸Gを回転させると、偏心カムHとピンR
の作用により、弁体Iは分岐口部D側に回転しながら縦
胴部B内面から離れる動きをし、弁体Iが左方の袖管部
Cと分岐口部Dの中間位置で最大に離れ、更に弁軸Gを
回転させると、弁体Iは徐々に縦胴部Bの内面に接近し
ながら分岐口部Dの開口部に向って回転し、弁体Iの中
央部が分岐口部Dの管軸中心とほぼ整合したところで、
偏心カムHの分岐口部D方向への偏心量が最大となるこ
とから、弁体Iは分岐口部Dに向って押圧され、パッキ
ンMが縦胴部Bの内面に圧接することにより分岐口部D
側の流路が閉止され、流路が切り替えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような切換弁装
置においては、流体管の外径よりも大きく、かつ縦胴部
の内径よりも小さい外形を持ったホールソーによって流
体管を穿孔切断するので、流体管の切断部が縦胴部の内
周面より内方に突出することになり、縦胴部の内周面を
直接弁座とするには、切断部が弁体と干渉するという問
題があり、その問題を解決するため、上述した切換弁装
置は、偏心カムを用いて、弁体を切断部と干渉しないよ
うな構造をとることも考えられるが、弁体が回転しなが
ら縦胴部内周面より離れるので、仕切板の周囲のパッキ
ンと切断部の離隔を大きくとらなければならず、縦胴部
の内径を大きくしたり、弁体を大きくしたりする必要が
ある。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、上記問
題点を解決するためになされたもので、偏心カムを用い
た縦胴部の内周面を弁座として使用する軽量で、安価な
切換弁装置を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の切換弁装置は、分岐位置に分割ケース体を
取り付けた流体管を穿孔切断し、次に流体管の切断部に
おける縦胴部内への突出端を収容可能とする凹部が形成
された仕切板を有する弁体を挿入することにより、流体
の流路を切り換え可能とする切換弁装置であって、前記
弁軸における弁体の支持部に、弁軸と一体化して動く偏
心カムを有し、少なくとも前記仕切板が一方の袖管部ま
たは分岐口部に対向しているときに、弁体を縦胴部の内
面に対して進退移動させる進退手段と、前記弁軸と弁体
とを一体化して弁軸の回転により弁体を回動させるとと
もに、前記進退手段の作動時においては弁軸と弁体との
一体化を解除する回動手段とを備えることを特徴として
いる。この特徴により、弁軸と弁体とを一体化するので
弁軸の回転により直接弁体を回動することができ、ま
た、弁体の進退作動中は弁軸と弁体との一体化を解除す
るので弁体を弁座である縦胴部の内面に圧接し、隔離す
る弁体の進退作動を偏心カムにより行なうことができ
る。弁体の閉止状態から、弁軸を回転させると、弁軸に
設けた進退手段が弁体を内方に移動させて、仕切板を縦
胴部の内面より隔離させ、その後に回動手段により弁体
が回動させられるので、弁体と流体管の切断部とが干渉
を避けることができ、縦胴部の内径を大きくしたり、弁
体を大きくしたりする必要がなくなり、切換弁装置全体
のコストを下げることができる。また、従来に比べ回動
手段が弁軸と弁体との一体化、及びその解除の機構だけ
なので構造が簡単になりコストが低減される。
【0013】前記回動手段は、弁軸方向に付勢されて出
没自在に弁体に設けられた係合部材と、弁軸または偏心
カムに設けられた前記係合部材が係合する係合凹部と、
当接することにより弁体の回転を制御するストッパー
と、該ストッパーに当接する弁体に設けられた当接部材
とにより構成されているのが好ましい。このようにする
と、弁体より弁軸方向に突出した係合部材が、弁軸また
は偏心カムに設けられた係合凹部に係合して弁軸と弁体
とが一体化され、弁軸を回転させると弁体も弁軸と一緒
に回動する。回動した弁体の当接部材がストッパーに当
接し弁体の回動が止まった後に更に弁軸を回転させる
と、係合部材の付勢力よりも弁軸の回転による係合部材
を係合凹部より押し出す力が勝り、係合部材が後退して
弁軸と弁体との一体化が解除される。一体化が解除され
て弁軸が回転すると、偏心カムにより弁体が縦胴部の内
面方向に移動しシールする。すなわち、弁体が進退移動
しているときには弁体を回転させないでおくことができ
るようになり、弁体と流体管の切断部との距離を極力小
さくしても両者の干渉を確実に避けることができるので
弁体を小さく造ることができて経済的になる。
【0014】前記ストッパーは、流体管の管軸方向に延
設された第1ストッパーと、分岐口部の管軸方向に延設
された第2ストッパーとにより構成されるとともに、前
記当接部材が少なくとも弁体の回動時に接して弁体の回
動を誘導する弁軸を中心にした円弧状の案内部材が設け
られているのが好ましい。このようにすると、当接部材
は、弁体の回動時には案内部材に接触して、弁体を所定
の回動軌道に誘導し、第1、第2ストッパーに当接する
ことにより回動運動を停止させる。進退運動時には、流
体管、分岐口部の管軸方向に延設されている第1、第2
ストッパーに当接しながらそれに沿って移動する。よっ
て当設部材が弁体の回動、進退それぞれの動作中に案内
部材、ストッパーに案内されるので、弁体は正確で安定
した移動を行なうことができる。したがって、弁体と流
体管の切断部との距離を極力小さくしても両者の干渉を
確実に避けることができ、弁体を小さく造ることができ
経済的になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0016】図1ないし図3において、2は流体管であ
り、穿孔機により円形に切断された分岐位置には、本発
明の切換弁装置1が取り付けられている。
【0017】流体管2の外径よりも大きな内径に形成さ
れた縦胴部4と、縦胴部4に連設された袖管部5と、袖
管部5に対して側方を向く分岐口部6とによって構成さ
れる分割ケース体3は、流体管2の中心を通る水平面を
境にして上下2分割構造となっており、上下の各対向端
部に設けたフランジ(図示略)同士を互いに結合すること
により一体に形成されている。
【0018】分割ケース体3は、縦胴部4の中心と、切
断孔の中心とが同軸をなすように流体管2に取り付けら
れ、袖管部5の受口部5aにゴム輪7を挿入し、2つ割
押輪8で押圧することにより流体管2との水密性を保っ
ている。
【0019】縦胴部4の上端開口部は、弁蓋9により閉
塞されている。縦胴部4内の中心軸線上には、弁軸10
が、その上端を弁蓋9により、かつ下端を縦胴部4の底
壁により回転可能に枢支されて立設されている。
【0020】弁軸10における縦胴部4内に位置する上
下の端部には、互いに同形、同位相をなす偏心カム1
1、11が平行キー10aにより回転不能に嵌合固着さ
れている。
【0021】上記両偏心カム11、11には、弁体12
における扇形をなす上下一対の支持板12aの基部に形
成された円筒部12bが、回転自在に嵌合されている。
なお、偏心カム11の偏心方向は、弁体12が左方の袖
管部5及び分岐口部6を閉じた時、それらの管軸方向を
向くようなっており、また、偏心カム11の偏心量は流
体管2における切断端面Cの縦胴部4内への突出寸法よ
りも若干大としてある。
【0022】支持板12aの周端縁には、縦胴部4の内
径とほぼ同じ曲率の円弧状断面をなすとともに、外周面
の中央部に流体管2の切断端面Cが余裕をもって収容で
きる矩形または円形の凹部12dが形成された仕切板1
2cが一体的に連設されている。仕切板12cの外面に
おける凹部12dの周囲には、縦胴部4の内面と密接す
るパッキン13が設けられている。
【0023】なお、上記仕切板12cは、縦胴部4にお
ける分岐口部6と流体管2に連通する開口部を閉塞でき
る所要の面積を有している。
【0024】上方の円筒部12bには係合部材14が収
容される貫通孔12eが、支持板12aの中心線上で仕
切板12cの反対方向に孔設されており、円筒部12b
の外側に水密に取り付けられたプレート16に支えられ
たばね部材15を介して弁軸方向に付勢されて係合部材
14が配置されている。
【0025】係合部材14は、偏芯カム11に設けられ
た係合凹部11aに係合する先端が球状に形成された頭
部14aと、ばね部材15が外嵌され、頭部14aより
も小径に形成された円筒形の本体部14bとで構成され
ている。
【0026】頭部14aの後部にはOリング17が収容
される溝14cが設けられ、また、プレート16の本体
部14bが貫通する孔16aの周囲にはOリングが収容
される溝16bが設けられており、係合部材14はOリ
ング17を介して貫通孔12eとの水密を保ちながら進
退可能に取り付けられている。
【0027】弁軸10における上側の偏心カム11に設
けられた係合凹部11aは、偏芯カム11の最大偏心位
置に設けられており、開口端部が広がったテーパ状に形
成されている。
【0028】弁体12における上方の支持板12aの上
部には、支持板12aを半径方向に沿って二等分する中
心線上に、弁軸と同じ回転平面上で回転するローラ18
aがローラピン18bにより取り付けられた当設部材1
8が設けられている。
【0029】弁蓋9の下部には、流体管2の管軸と弁軸
10とで形成される平面に平行でかつ当設部材18に当
設する第1ストッパー19aが流体管2の管軸方向に所
定の長さで設けられ、分岐口部6の管軸と弁軸10とで
形成される平面に平行でかつ当設部材18に当設する第
2ストッパー19bが分岐口部6の管軸方向に所定の長
さで設けられている。
【0030】また、弁体12が後退して回動するときに
当設部材18が接する弁軸を中心とした円弧状の案内部
材20が第1ストッパー19aと第2ストッパー19b
との間にローラ18aの外径とほぼ同じ間隔を空けて設
けられている。
【0031】次に図4〜図8を参照して上記実施例の作
用を説明する。
【0032】図4は、弁体12が左方の袖管部5の流路
を閉塞し、流体が右方の袖管部5より分岐口部6に流通
している状態を示すものである。この状態では係合部材
14は偏芯カム11の係合凹部11aとの係合が解除さ
れて偏心カム11は左方に変位しており、弁体12はパ
ッキン13を介して縦胴部4の内面に押圧されている。
また、当接部材18は、第1ストッパー19aに当接
し、第1ストッパー19aと案内部材20の端部との間
隙より袖管部5側に出た位置にある。
【0033】この状態から弁軸10を平面視反時計方向
に回転させると、当接部材18が第1ストッパー19a
に当接しているので弁体12は回転せずに第1ストッパ
ーに沿いながら偏心カム11の回転により縦胴部4の内
面から後退し始め、図5に示すように、偏心カム11が
180゜まで回転すると、弁体12は縦胴部4の内面よ
り最大距離離れ、係合部材14はばね部材15により弁
軸10方向に付勢されているので偏芯カム11の係合凹
部11aと係合し、弁軸10と弁体12が一体化され
る。
【0034】弁軸10と弁体12が一体化された後に弁
軸10を平面視時計方向に回転させると、図6に示すよ
うに、弁軸10と弁体12が一体化されているので偏心
カム11と弁体10の相対位置関係が変化することなく
弁軸10の回転角度と同じ回転角度だけ弁体12も回転
する。弁体12が回動しているときは、ローラー18a
は案内部材20に接触して回転しながら移動し、縦胴部
4内面方向に弁体が移動するのを防止している。
【0035】図5の状態から、弁軸10を平面視時計方
向に90°回転させると、図7に示すように、弁体12
は分岐口部6に正対する位置に移動し、当接部材18が
第2ストッパー19bに当接することによって回動が停
止する。
【0036】更に弁軸10を回転させると、弁体12は
当接部材18が第2ストッパー19bに当接しているの
で回転せずに弁軸10のみが回転し、係合部材14の頭
部14aが、貫通孔12e内に没することにより、弁体
12と偏芯カム11との係合が解除されて、偏芯カム1
1が弁体12と相対回転することにより、弁体12は徐
々に分岐口部6側の縦胴部4の内面に向って移動し、偏
心カム12の分岐口部6方向への偏心量が最大となるこ
とにより、弁体12は分岐口部6に向って押圧され、パ
ッキン13が縦胴部4の内面に圧接することにより分岐
口部6側の流路が閉止される(図8)。
【0037】その結果、流体の流路は左方の袖管部5側
に切り換る。
【0038】弁体12の回動中や、進退移動中は、当接
部材18が案内部材20やストッパー19に当接する
が、回転するローラー18aが設けられているので弁体
12の移動が支障なく行われる。
【0039】弁体12を再度左方の袖管部5側に回動す
る際は、弁軸10を平面視時計方向に回転させて弁体1
2を後退させ、係合部材14が係合凹部11aに係合し
た後に弁軸10を平面視反時計方向に回転させればよ
く、これにより上記と逆の作用で弁体12を図3に示す
元の位置まで移動させることができる。
【0040】以上説明したように、上記実施例の切換弁
装置においては、弁体12の進退移動時には弁体12が
回動することがなく、弁体12の回動中には偏芯カム1
1と一緒に回動するので進退移動することがなくなるの
で、流体管2の切断端面Cが縦胴部4内に突出していて
も、弁体12は支障なく回転することができる。
【0041】したがって、弁体が回転せずに進退するの
で、従来の切換弁装置に比べ縦胴部の内面からの離間距
離を小さくすることができ、縦胴部の内径を大きくした
り、弁体を大きくする必要がなく、また、回動手段の構
造が簡単となるのでコストの低減が図れ、かつ装置全体
が軽量化する。
【0042】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、本発明の具体的な構成はこれに限定されるも
のではない。
【0043】実施例では、係合凹部は偏芯カムに設けら
れているが弁軸に設けても良く、また、弁軸に一体に設
けられたリング体に形成しても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、弁軸と弁体とを一体化
するので弁軸の回転により直接弁体を回動することがで
き、また、弁体の進退作動中は弁軸と弁体との一体化を
解除するので弁体を弁座である縦胴部の内面に圧接し、
隔離する弁体の進退作動を偏心カムにより行なうことが
できる。弁体の閉止状態から、弁軸を回転させると、弁
軸に設けた進退手段が弁体を内方に移動させて、仕切板
を縦胴部の内面より隔離させ、その後に回動手段により
弁体が回動させられるので、弁体と流体管の切断部とが
干渉を避けることができ、縦胴部の内径を大きくした
り、弁体を大きくしたりする必要がなくなり、切換弁装
置全体のコストを下げることができる。また、従来に比
べ回動手段が弁軸と弁体との一体化、及びその解除の機
構だけなので構造が簡単になりコストが低減される。
【0045】請求項2の発明によれば、弁体より弁軸方
向に突出した係合部材が、弁軸または偏心カムに設けら
れた係合凹部に係合して弁軸と弁体とが一体化され、弁
軸を回転させると弁体も弁軸と一緒に回動する。回動し
た弁体の当接部材がストッパーに当接し弁体の回動が止
まった後に更に弁軸を回転させると、係合部材の付勢力
よりも弁軸の回転による係合部材を係合凹部より押し出
す力が勝り、係合部材が後退して弁軸と弁体との一体化
が解除される。一体化が解除されて弁軸が回転すると、
偏心カムにより弁体が縦胴部の内面方向に移動しシール
する。すなわち、弁体が進退移動しているときには弁体
を回転させないでおくことができるようになり、弁体と
流体管の切断部との距離を極力小さくしても両者の干渉
を確実に避けることができるので弁体を小さく造ること
ができて経済的になる。
【0046】請求項3の発明によれば、当接部材は、弁
体の回動時には案内部材に接触して、弁体を所定の回動
軌道に誘導し、第1、第2ストッパーに当接することに
より回動運動を停止させる。進退運動時には、流体管、
分岐口部の管軸方向に延設されている第1、第2ストッ
パーに当接しながらそれに沿って移動する。よって当設
部材が弁体の回動、進退それぞれの動作中に案内部材、
ストッパーに案内されるので、弁体は正確で安定した移
動を行なうことができる。したがって、弁体と流体管の
切断部との距離を極力小さくしても両者の干渉を確実に
避けることができ、弁体を小さく造ることができ経済的
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における中央縦断正面図であ
る。
【図2】同じく、1−1線に沿う横断平面図である。
【図3】同じく、係合部材取り付け部の拡大横断平面図
である。
【図4】本発明の概略平面図で、弁体が袖管部を閉止し
ている状態を示す説明図である。
【図5】同じく、図4の状態より弁軸を反時計方向に1
80°回転させたときの説明図である。
【図6】同じく、図5の状態より弁軸を時計方向に45
°回転させたときの説明図である。
【図7】同じく、図4の状態より弁軸を90°回転させ
たときの説明図である。
【図8】同じく、図7の状態より弁軸を180°回転さ
せ、弁体が分岐口部を閉止した状態を示す説明図であ
る。
【図9】従来例を示す中央縦断正面図である。
【図10】同じく、2‐2線に沿う横断平面図である。
【符号の説明】
1 切換弁装置 2 流体管 3 分割ケース体 4 縦胴部 5 袖管部 5a 受口部 6 分岐口部 7 ゴム輪 8 2つ割押輪 9 弁蓋 10 弁軸 10a 平行キー 11 偏芯カム 11a 係合凹部 12 弁体 12a 支持板 12b 円筒部 12c 仕切板 12d 凹部 12e 貫通孔 13 パッキン 14 係合部材 14a 頭部 14b 本体部 14c 溝 15 ばね部材 16 プレート 16a 孔 16b 溝 17 Oリング 18 当接部材 18a ローラー 18b ローラーピン 19 ストッパー 19a 第1ストッパー 19b 第2ストッパー 20 案内部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 芳則 東京都港区新橋2丁目16番の1の701号ニ ュー新橋ビル706号室 コスモ工機株式会 社内 Fターム(参考) 3H053 AA25 BA01 BD02 DA02 3H063 AA05 BB32 DA02 DB14 DC01 EE08 GG06 GG12 3H067 AA12 CC32 DD03 DD12 DD23 DD44 EA01 ED02 FF09 FF11 GG13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分岐位置に分割ケース体を取り付けた流
    体管を穿孔切断し、次に流体管の切断部における縦胴部
    内への突出端を収容可能とする凹部が形成された仕切板
    を有する弁体を挿入することにより、流体の流路を切り
    換え可能とする切換弁装置であって、前記弁軸における
    弁体の支持部に、弁軸と一体化して動く偏心カムを有
    し、少なくとも前記仕切板が一方の袖管部または分岐口
    部に対向しているときに、弁体を縦胴部の内面に対して
    進退移動させる進退手段と、前記弁軸と弁体とを一体化
    して弁軸の回転により弁体を回動させるとともに、前記
    進退手段の作動時においては弁軸と弁体との一体化を解
    除する回動手段とを備えることを特徴とした切換弁装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回動手段は、弁軸方向に付勢されて
    出没自在に弁体に設けられた係合部材と、弁軸または偏
    心カムに設けられた前記係合部材が係合する係合凹部
    と、当接することにより弁体の回転を制御するストッパ
    ーと、該ストッパーに当接する弁体に設けられた当接部
    材とにより構成されている請求項1に記載の切換弁装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパーは、流体管の管軸方向に
    延設された第1ストッパーと、分岐口部の管軸方向に延
    設された第2ストッパーとにより構成されるとともに、
    前記当接部材が少なくとも弁体の回動時に接して弁体の
    回動を誘導する弁軸を中心にした円弧状の案内部材が設
    けられている請求項2に記載の切換弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101312587B1 (ko) 2013-05-09 2013-09-30 김제현 볼밸브가 일체로 형성된 부단수 할정자관의 볼밸브구조
KR101336059B1 (ko) * 2012-05-29 2013-12-03 주식회사 엠엠테크 공정액체 분기장치
KR101392938B1 (ko) 2012-12-05 2014-05-12 동아대학교 산학협력단 바이메탈을 이용한 유로제어 밸브
CN105947608A (zh) * 2016-07-19 2016-09-21 鹤壁市煤化机械有限责任公司 活化给料机用滚筒式旋转调量密封闸门
JP2021060050A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 コスモ工機株式会社 切換弁装置及びその装置を用いた管敷設方法
JP2022124830A (ja) * 2021-02-16 2022-08-26 株式会社オリジン 弁及びこれを用いた流路切替装置

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