JP6639983B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、弁体を弁室内で回転させることにより流路切換を行うロータリー式の流路切換弁に係り、特に、弁室を二室に仕切る板状の弁体を備えた流路切換弁に関する。
この種の流路切換弁は従来よりよく知られており、例えば特許文献1には、弁本体の胴部(弁室)に4個の継手からなるポート(第1〜第4ポート)が平面視十字状に設けられるとともに、弁室における各ポートの開口部分及び弁軸嵌挿穴の開口部分を除く内面全体を覆うようにゴム等で作製された弾力性を有するシール部材が内装され、弁室内に該弁室を二室に仕切るように円板状(バタフライ型)の弁体が配在され、この弁体を弁軸を介して外部の回転駆動源(ステッピングモータ等)で所定角度回転させて第1回転位置と第2回転位置とを選択的にとらせることにより、流路切換を行うようにされた四方切換弁が開示されている。
かかる四方切換弁では、流路切換時には、弁体の外周端縁部の相当部分がシール部材に若干食い込むように押し付けられた状態で回転せしめられ、例えば、前記弁体が第1回転位置をとるとき、第1ポートと第2ポートとが連通するとともに、第3ポートと第4ポートとが連通し、前記弁体が第2回転位置をとるとき、第1ポートと第3ポートとが連通するとともに、第2ポートと第4ポートとが連通するようにされる。
特開2015−224709号公報
前記した如くの従来の流路切換弁においては、次のような解決すべき課題がある。
すなわち、特許文献1に所載の流路切換弁では、4個のポート(第1〜第4ポート)が平面視十字状(回転軸線に直交する同一平面上)に設けられるので、配管の取り回しが厄介であるとともに、流路切換弁全体の体格や占有スペースが大きくなる嫌いがあり、設置場所が制限される上、流路切換弁の製造コスト、設置コスト等が高くなるという問題がある。
また、流路切換時には、弁体の外周端縁部の相当部分がシール部材に若干食い込むように押し付けられた状態で回転せしめられるので、シール部材と弁体との間の摺動摩擦が大きくなり、弁体を回転させるためには大きなトルクが必要となり、回転駆動源として比較的出力トルクの大きなものを使用する必要があるとともに、シール部材や弁体が摩耗しやすくなり、シール性、耐久性、流路切換の確実性等に問題を生じるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、全体の体格や占有スペースを小さくすることができるとともに、流路切換時におけるシール部材と弁体との間の摺動摩擦を低減し得、シール部材や弁体が摩耗し難くできて、シール性、耐久性、流路切換の確実性等を向上でき、さらに、回転駆動源として出力トルクの小さなものを採用可能とされた流路切換弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る流路切換弁は、基本的には、3個以上のポートが設けられた有底円筒状の胴部を有する弁本体と、該弁本体に内挿されて回転しながら上下動するようにされた弁軸と、前記弁軸の回転軸線に対して傾斜した状態で前記胴部内に形成された弁室に配在されて前記弁室の内周面にその外周端縁部が押し付けられるとともに、連通するポート間を切り換えるべく前記弁軸に連動して回転しながら上下動するようにされた楕円板状の弁体とを備え、前記3個以上のポートが前記弁軸の回転軸線を含む同一平面又は該平面に平行な同一平面上に設けられるとともに、連通するポート間が切り換えられる流路切換時に、前記弁体の前記回転軸線に対する傾斜角度が流路切換前後より小さくなるようにされていることを特徴としている。
より具体的な態様では、3個以上のポートが設けられた有底円筒状の胴部を有する弁本体と、該弁本体に内挿されて回転しながら上下動するようにされた弁軸と、前記胴部内に形成された弁室における前記ポートの開口部分以外の内周面を覆うように内装された円筒状のシール部材と、前記弁軸の回転軸線に対して傾斜した状態で前記弁室に配在されて前記シール部材にその外周端縁部が押し付けられるとともに、連通するポート間を切り換えるべく前記弁軸に連動して回転しながら上下動するようにされた楕円板状の弁体とを備え、前記3個以上のポートが前記弁軸の回転軸線を含む同一平面又は該平面に平行な同一平面上に設けられるとともに、連通するポート間が切り換えられる流路切換時に、前記弁体の前記回転軸線に対する傾斜角度が流路切換前後より小さくなるようにされていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記弁軸の上動時に、前記弁体が引き上げられるとともに、前記傾斜角度が小さくなって前記弁体の外周端縁部と前記シール部材との接触面積が減少し、前記弁軸の下動時に、前記弁体が押し下げられるとともに、前記傾斜角度が大きくなって前記弁体の外周端縁部全体が前記シール部材に押し付けられるようにされる。
他の好ましい態様では、前記弁軸が回転しながら上下動するように、前記弁本体に設けられた弁軸挿通穴に半径方向内方に突出する突部が設けられるとともに、前記弁軸の外周に、前記突部が嵌め込まれる、巻き方向が逆の二つの螺旋溝が連続して形成される。
別の好ましい態様では、前記弁体を前記弁軸に連動させるべく、前記弁体と前記弁軸に連れ回し手段が設けられる。
本発明に係る流路切換弁では、弁本体に設けられた3個以上のポートが弁軸の回転軸線を含む同一平面(又は該平面と平行な同一平面)上に設けられるので、弁本体の胴部から前後方向か左右方向のいずれかに突出するポートを無くすことができ、そのため、例えば4個のポートが平面視十字状に設けられた従来の流路切換弁と比べて、全体の体格や占有スペースを小さくすることができ、その結果、設置場所の制約を緩くすることができ、製造コスト、設置コスト等を抑えることができる。
また、弁体が楕円板状とされて、通常時(流路切換の前後)には、弁体の外周端縁部全体がシール部材(弁室におけるポートの開口部分以外の内周面を覆うように内装されたシール部材)に若干食い込むように押し付けられ、流路切換時には、弁軸が回転しながら上下動せしめられ、これに伴って弁体は弁軸に連れ回されるように回転しながら上下動するとともに、弁体の回転軸線に対する傾斜角度が流路切換前後より小さくされて、弁体の外周端縁部とシール部材との接触面積を減少させるようにされるので、流路切換時におけるシール部材と弁体との間の摺動摩擦を低減し得、そのため、シール部材や弁体を摩耗し難くできて、シール性、耐久性、流路切換の確実性等を向上でき、さらに、回転駆動源として出力トルクの小さな小型で低価格のものを採用できるという利点も得られる。
本発明に係る流路切換弁の一実施形態の外観を示す概略斜視図。 図1に示される流路切換弁における、弁体が第1回転位置をとる状態を示す縦断面図。 図1に示される流路切換弁における、弁体が第2回転位置をとる状態を示す縦断面図。 図1に示される流路切換弁における、流路切換時(途中)の状態を示し、(A)は弁本体部分を切欠した右側面図、(B)は(A)のX−X矢視線に従う断面図。 図1に示される流路切換弁の構成部材を示し、(A)は弁本体の蓋部を示す斜視図、(B)は弁本体の胴部を示す斜視図、(C)はシール部材を示す斜視図。 図1に示される流路切換弁の弁軸を示し、(A)は側方斜視図、(B)は上方斜視図。 図1に示される流路切換弁の弁体を示し、(A)は上方斜視図、(B)は下方斜視図。 図1に示される流路切換弁の弁軸の四側面図であり、(A)は前側面図、(B)は左側面図、(C)は後側面図、(D)は右側面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る流路切換弁の一実施形態の外観を示す概略斜視図、図2は、弁体が第1回転位置をとる状態を示す縦断面図、図3は、弁体が第2回転位置をとる状態を示す縦断面図、図4は、流路切換時(途中)の状態を示し、図4(A)は弁本体部分を切欠した右側面図、図4(B)は図4(A)のX−X矢視線に従う断面図である。
なお、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。また、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際の使用状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、弁軸を回転駆動するための回転駆動源としてのモータは省略されている。
図示実施形態の流路切換弁1は、例えば自動車のエンジンルーム内等を流れる流体の流路切換に使用される四方切換弁、あるいは、ヒートポンプ式冷暖房システムにおいて流路切換に使用される四方切換弁であり、基本的には、管継手からなる4個のポートp1〜p4が設けられた有底円筒状の胴部11を有する弁本体10(図5(A)、(B))と、この弁本体10に内挿されて回転しながら上下動するようにされた弁軸20(図6、図8)と、胴部11内に形成された弁室15における各ポートp1〜p4の開口部分以外の内周面を覆うように内装された円筒状のシール部材17(図5(C))と、弁軸20の回転軸線Oに対して傾斜した状態で弁室15に配在されてシール部材17にその外周端縁部が押し付けられるとともに、連通するポート間を切り換える(流路を切り換える)べく弁軸20に連動するようにされた楕円板状の弁体30(図7)と、弁軸20を回転させるべく、弁本体10の上部に配置されたモータ(回転駆動源)(不図示)と、を備える。
詳細には、弁本体10は、有底円筒状の胴部11と該胴部11の上面開口を気密的に封止するように適宜の手段により被着固定された蓋部12とで構成され、その胴部11と蓋部12とで弁室15が画成されている。
前記4個のポートp1〜p4は、胴部11における、回転軸線Oを含む同一平面(又はそれに平行な同一平面)上に設けられている。すなわち、胴部11の底部11b中央に第1ポートp1が設けられるとともに、胴部11の一側部(左側部)及び他側部(右側部)にそれぞれ第2ポートp2と第3ポートp3が対向して設けられ、さらに、第3ポートp3の真上に第4ポートp4が設けられている。なお、例えば、第4ポートp4を、第2ポートp2の真上等に設けてもよいし、胴部11の前側部や後側部等の適宜の位置に設けてもよいことは言うまでも無い。
本例では、第1ポートp1と第4ポートp4が流入口、第2ポートp2と第3ポートp3が流出口となっており、弁体30を回転させることにより、第1ポートp1と第2ポートp2とが連通するとともに、第3ポートp3と第4ポートp4とが連通する第1連通状態(図2)と、第1ポートp1と第3ポートp3とが連通するとともに、第2ポートp2と第4ポートp4とが連通する第2連通状態(図3)との切り換え(流路切換)が行われるようになっている。
弁室15に内装されるシール部材17は、例えばゴム等の弾性素材から作製されたもので、弁室15の高さ、室径と略同高、同外径を持ち、肉厚方向に弾力性を有する円筒状部17Aには、第2ポートp2、第3ポートp3、及び第4ポートp4に対応した開口k2、k3、及びk4が形成されている。また、円筒状部17Aの外周(図示例では、等角度間隔に4箇所)には、その上端から下端に至るまで概略T字状断面の突条17tが設けられている。この突条17tは、弁本体10の胴部11に対する位置決め固定兼円筒状部17Aの補強に供されるもので、胴部11に設けられた同形断面を有する縦溝11tに差し込まれるようになっている。
胴部11に被着固定された蓋部12は、その下端面が胴部11の上端面に密着し、その外周の両側面(前後側面)には、下端面から下方に突出して胴部11の上部外周に設けられた嵌合部11e、11eに嵌合する側面視矩形の位置決め片部12e、12eが設けられている。
また、蓋部12の中央には、弁軸20が摺動自在に嵌挿される弁軸挿通穴14が設けられており、この弁軸挿通穴14における上端から所定距離下方の左側部分には、弁軸20が回転しながら上下動するように(後で詳述)、半径方向内方に突出する半球状の突部18が設けられている。
加えて、蓋部12の下部中央には、後述する弁軸20の柱状連係部23の上部が挿入される、柱状連係部23より若干大径の凹所13が設けられている。
前記弁軸20は、上から順に、モータ(回転駆動源)に連結される、詳細構造は省略された頭部21、弁軸挿通穴14に摺動自在に嵌挿される嵌挿部22、及び当該弁軸20に弁体30を連動させるための、嵌挿部22より大きい(大径の)柱状連係部23を有する。この弁軸20は、当該流路切換弁1を組み立てる際には、蓋部12を胴部11に取り付ける前に、蓋部12の下側から頭部21を上にして蓋部12の弁軸挿通穴14に嵌挿部22を挿入するようになっている。
嵌挿部22の上部外周には、弁軸挿通穴14に設けられた半球状の突部18が摺動自在に嵌め込まれる断面半円形の、縦溝25Cと巻き方向が逆の二つの螺旋溝(右巻き螺旋溝、左巻き螺旋溝)25R、25Lとが連続して形成されている。
詳しくは、図8の(A)、(B)、(C)、(D)に、それぞれ弁軸20の前側面図、左側面図、後側面図、右側面図が示されているように、嵌挿部22の前側面上部中央に、その上端から真っ直ぐに下方に向けて、弁軸20を弁軸挿通穴14に下側から通す際に突部18を最初に嵌め込む縦溝25Cが形成されるとともに、弁軸20が回転駆動される際に、該弁軸20を上下動させるべく、前記縦溝25Cの下端部に続いて、右巻き(右肩上がり)の螺旋溝25Rが回転角度で見て約180°分形成され、該右巻き螺旋溝25Rの終端部(下端部)に続いて、左巻き(左肩上がり)の螺旋溝25Lが回転角度で見て約100°分形成されている。
また、嵌挿部22における螺旋溝25R、25Lより下側には、弁軸挿通穴14の内周面と嵌挿部22の外周面との摺動面間を封止するためのシール材としてのOリング16が装着される環状装着溝24が形成されている。
弁軸20の柱状連係部23は、嵌挿部22より大径の半円柱状部23Aと、該半円柱状部23Aに、その前後の両側面23c、23cが面一で連設された断面矩形の角柱状部23Bとで構成されている。
かかる弁軸20に前記楕円板状の弁体30を連動させるべく、弁軸20と弁体30には連れ回し手段(後で詳述)が設けられるとともに、弁軸20(の柱状連係部23)の下面には、回転軸線Oに対する傾斜角度が大きく半円柱状部23Aの下面全部と角柱状部23Bの下面の半分程度の広さを持つ下側傾斜面28Aと、前記傾斜角度が下側傾斜面28Aより小さく角柱状部23Bの下面の半分程度の広さを持つ上側傾斜面28Bとが形成されている。
一方、弁体30は、例えばテフロン(登録商標)等の滑りやすい材料で作製され、流路切換時以外は、前記した円筒状のシール部材17にその外周端縁部が押し付けられて若干食い込むようにその短径及び長径が設定された楕円板部31を有し、該楕円板部31における側面視で上部側(つまり、弁体30の重心から偏心した位置)に、前記連れ回し手段として、丸棒状の上辺33aと角棒状の前後の両縦辺33b、33bとからなる門形アーム33が立設されている。
それに対し、弁軸20(の柱状連係部23)には、前記連れ回し手段として、その左右方向一側(左側)に、前記門形アーム33の上辺33aが前後方向に通されて左右方向に摺動自在とされる、角柱状部23Bの横幅(半円柱状部23Aの半径)に相当する深さを有する(言い換えれば、柱状連係部23の側面から中心付近まで延びる)横溝26が形成され、門形アーム33の両縦辺33b、33bが前記角柱状部23Bの平行に形成された両側面23c、23cに摺動自在に対接するようにされている(図6(B)参照)。したがって、弁軸20が回転しながら上下動する際には、弁体30がそれに伴って回転しながら上下動する。なお、前記横溝26は、前記門形アーム33をその奥底(内端側)に誘導しやすくするために、その底部側は若干下方に傾斜せしめられている。
また、弁体30(の楕円板部31)の上面中央には、位置規制用の半球状の凹部39が設けられるとともに、弁軸20における前記傾斜角度が大きい方の下側傾斜面28A(の回転軸線O上)に、前記凹部39に嵌合する位置規制用の凸部29が設けられている。さらに、弁体30の下方側端部には、弁体30が押し下げられた際に胴部11の底部11b(弁室15の底面)に着接して弁体30の傾斜角度を規定するためのひずめ状の傾斜角度規定部34が設けられている。なお、弁体30の上面中央に位置規制用の凸部を設け、弁軸20の下側傾斜面28Aに前記凸部に嵌合する位置規制用の凹部を設けてもよいことは勿論である。
このような構成とされた本実施形態の流路切換弁1では、弁体30を伴う弁軸20は、図2に示される如くの第1回転位置と、該第1回転位置から反時計回りに180°回転した図3に示される如くの第2回転位置とを選択的にとり得るようにされている。
第1回転位置では、弁軸挿通穴14に設けられた突部18に右巻き螺旋溝25Rの中間部位(半分位置)が嵌め込まれ、弁体30の凹部39に弁軸20の凸部29が嵌り込むとともに、弁軸20の下側傾斜面28Aが弁体30の楕円板部31の上面に押し当てられ、また、門形アーム33の上辺33aが横溝26の中央付近に位置し、弁体30の外周端縁部は、その上半分がシール部材17の左半分に、また、その下半分がシール部材17の右半分にそれぞれ若干食い込むように押し付けられるとともに、弁体30に設けられた傾斜角度規定部34が胴部11の底部11b(の右側部分)に着接せしめられる。
したがって、このときには、第1ポートp1と第2ポートp2とが連通するとともに、第3ポートp3と第4ポートp4とが連通する第1連通状態となり、第1ポートp1から流入する流体は、弁室15における弁体30の下面側を通って第2ポートp2から流出するとともに、第4ポートp4から流入する流体は、弁室15における弁体30の上面側を通って第3ポートp3から流出する。
それに対し、第2回転位置では、弁軸挿通穴14に設けられた突部18に左巻き螺旋溝25Lの終端近くの部位が嵌め込まれ、弁体30の凹部39に弁軸20の凸部29が嵌り込むとともに、弁軸20の下側傾斜面28Aが弁体30の楕円板部31の上面に押し当てられ、また、門形アーム33の上辺33aが横溝26の中央付近に位置し、弁体30の外周端縁部は、その上半分がシール部材17の右半分に、また、その下半分がシール部材17の左半分にそれぞれ若干食い込むように押し付けられるとともに、弁体30に設けられた傾斜角度規定部34が胴部11の底部11b(の左側部分)に着接せしめられる。
したがって、このときには、第1ポートp1と第3ポートp3とが連通するとともに、第2ポートp2と第4ポートp4とが連通する第2連通状態となり、第1ポートp1から流入する流体は、弁室15における弁体30の下面側を通って第3ポートp3から流出するとともに、第4ポートp4から流入する流体は、弁室15における弁体30の上面側を通って第2ポートp2から流出する。
上記第1連通状態から第2連通状態への切り換え(流路切換)を行う際には、不図示のモータ(回転駆動源)により弁軸20を上から視て反時計回りに回転させる。そうすると、突部18に右巻き螺旋溝25Rが嵌め込まれていることにより、弁軸20は、右ねじを弛める方向に回したときと同様に上方へ押し上げられ、これに伴い、弁体30は、門形アーム33を介して弁軸20に連れ回されるように回転しながら引き上げられる。
この場合、門形アーム33(の上辺33a)は回転軸線Oから半径方向外周側に位置しているとともに、弁体30の下方側端部に比較的重量のある傾斜角度規定部34が設けられているので、弁体30は、(シール部材17の反発力により)下側傾斜面28Aと上側傾斜面28Bとの境目部分を支点にして正面視で時計回りに回転しながら引き上げられる。これにより、弁体30の外周端縁部のうちの上端部及び下端部がシール部材17から離れ始め、弁軸20の回転角度が増すにつれ、弁体30の回転軸線Oに対する傾斜角度が次第に小さくなって、弁体30の外周端縁部とシール部材17との接触面積が減少する。
そして、弁軸20が図2に示される状態から反時計回りに90°回転した状態では、図4に示される如くに、突部18に右巻き螺旋溝25Rの終端部(左巻き螺旋溝25Lの始端部)が位置し、柱状連係部23の上端面が蓋部12の凹所13の上面に接当係止され、門形アーム33の上辺33aが横溝26の底部(内端)まで摺動するとともに、弁体30(の楕円板部31)の上面が上側傾斜面28Bに押し当てられ、凸部29から凹部39が離れ、傾斜角度規定部34が胴部11の底部11bから離れるとともに、弁体30の外周端縁部全体がシール部材17から離れる。この場合、図4(B)に示される如くに、弁体30(の楕円板部31)の外周端縁部のうちの上下方向中央部付近は、本来なら、シール部材17に食い込むように押し付けられるが、本例の流路切換弁1では、該中央部付近は対向して設けられた開口k2(第2ポートp2)部分及び開口k3(第3ポートp3)部分に位置するので、シール部材17には全く接触しないようになっている(すなわち、弁体30は、門形アーム33により弁軸20に吊り下げられるようにされている)。
上記のように弁軸20を90°回転させた後、さらに反時計回りに回転させると、今度は、突部18に左巻き螺旋溝25Lが嵌め込まれ、弁軸20は、右ねじを締め付ける方向に回したときと同様に下方へ押し下げられ、これに伴い、弁体30は、門形アーム33を介して弁軸20に連れ回されるように回転しながら押し下げられる。
この場合、門形アーム33(の上辺33a)は回転軸線O近くの横溝26の底部に位置しており、弁体30の回転軸線Oに対する傾斜角度は前記のように小さくされているので、弁体30が回転しながら押し下げられると、まず、弁体30の下端(傾斜角度規定部34の外周端縁部)が胴部11の底部11bに接当し、弁体30は、下側傾斜面28Aと上側傾斜面28Bとの境目部分を支点にして正面視で反時計回りに回転しながら押し下げられる。これにより、弁体30の外周端縁部のうちの上下方向中央部付近がシール部材17に接触し始めるとともに、弁体30(の楕円板部31)の上面に下側傾斜面28Aが押し当てられ、弁軸20の回転角度が増すにつれ、弁体30の回転軸線Oに対する傾斜角度が次第に大きくなって、弁体30の外周端縁部とシール部材17との接触面積が増大する。
そして、弁軸20が図4に示される状態から反時計回りに90°回転した状態(つまり、図2に示される状態から反時計回りに180°回転した状態)では、図3に示される如くに、門形アーム33の上辺33aが横溝26の中央付近まで摺動するとともに、弁体30(の楕円板部31)の上面に下側傾斜面28Aが強く押し付けられ、凸部29が凹部39に嵌り込み、傾斜角度規定部34が胴部11の底部11bに着接するとともに、弁体30の外周端縁部全体がシール部材17に(シール部材17の反発力に抗して)食い込むように押し付けられる。これにより、第1連通状態から第2連通状態への切り換え(流路切換)が完了する。
第2連通状態から第1連通状態への切り換え(流路切換)を行う際には、弁軸20を上から視て時計回りに回転させる。そうすると、上記とは逆回りで弁体30が弁軸20に連れ回されながら上下動し、上記と同様に流路切換が行われる。
このように、本実施形態の流路切換弁1では、弁本体10に設けられた全ポートp1〜p4が弁軸20の回転軸線Oを含む同一平面上に設けられるので、弁本体10の胴部11から前後方向か左右方向のいずれかに突出するポートを無くすことができ、そのため、例えば4個のポートが平面視十字状に設けられた従来の流路切換弁と比べて、全体の体格や占有スペースを小さくすることができ、その結果、設置場所の制約を緩くすることができ、製造コスト、設置コスト等を抑えることができる。
また、弁体30が楕円板状とされて、通常時(弁軸20の回転停止時=流路切換の前後)には、弁体30の外周端縁部全体がシール部材17(弁室15におけるポートの開口部分以外の内周面を覆うように内装されたシール部材17)に若干食い込むように押し付けられ、流路切換時には、弁軸20が回転しながら上下動せしめられ、これに伴って弁体30は門形アーム33を介して弁軸20に連れ回されるように回転しながら上下動するとともに、弁体30の回転軸線Oに対する傾斜角度が流路切換前後より小さくされて、弁体30の外周端縁部とシール部材17との接触面積を減少させるようにされるので、流路切換時におけるシール部材17と弁体30との間の摺動摩擦を低減し得、そのため、シール部材17や弁体30を摩耗し難くできて、シール性、耐久性、流路切換の確実性等を向上でき、さらに、回転駆動源として出力トルクの小さな小型で低価格のものを採用できるという利点も得られる。
なお、上記実施形態においては、本発明を四方切換弁に適用した場合を説明したが、本発明は、四方切換弁以外の多方切換弁にも適用できるものであり、例えば、上記実施形態の流路切換弁(四方切換弁)1から第4ポートp4を取り去るだけで三方切換弁となる。
また、本実施形態の流路切換弁1は、上記ヒートポンプ式冷暖房システム等のみならず、他のシステム、装置、機器類にも組み込めることは勿論である。
1 流路切換弁
10 弁本体
11 胴部
12 蓋部
14 弁軸挿通穴
15 弁室
16 Oリング
17 シール部材
18 突部
20 弁軸
22 嵌挿部
23 柱状連係部
23A 半円柱状部
23B 角柱状部
23c 角柱状部の側面
25C 縦溝
25R 右巻き螺旋溝
25L 左巻き螺旋溝
26 横溝
28A 下側傾斜面
28B 上側傾斜面
29 凸部
30 弁体
31 楕円板部
33 門形アーム
33a 上辺
33b 縦辺
34 傾斜角度規定部
39 凹部
p1 第1ポート
p2 第2ポート
p3 第3ポート
p4 第4ポート

Claims (13)

  1. 3個以上のポートが設けられた有底円筒状の胴部を有する弁本体と、該弁本体に内挿されて回転しながら上下動するようにされた弁軸と、前記弁軸の回転軸線に対して傾斜した状態で前記胴部内に形成された弁室に配在されて前記弁室の内周面にその外周端縁部が押し付けられるとともに、連通するポート間を切り換えるべく前記弁軸に連動して回転しながら上下動するようにされた楕円板状の弁体とを備え、
    前記3個以上のポートが前記弁軸の回転軸線を含む同一平面又は該平面に平行な同一平面上に設けられるとともに、連通するポート間が切り換えられる流路切換時に、前記弁体の前記回転軸線に対する傾斜角度が流路切換前後より小さくなるようにされていることを特徴とする流路切換弁。
  2. 3個以上のポートが設けられた有底円筒状の胴部を有する弁本体と、該弁本体に内挿されて回転しながら上下動するようにされた弁軸と、前記胴部内に形成された弁室における前記ポートの開口部分以外の内周面を覆うように内装された円筒状のシール部材と、前記弁軸の回転軸線に対して傾斜した状態で前記弁室に配在されて前記シール部材にその外周端縁部が押し付けられるとともに、連通するポート間を切り換えるべく前記弁軸に連動して回転しながら上下動するようにされた楕円板状の弁体とを備え、
    前記3個以上のポートが前記弁軸の回転軸線を含む同一平面又は該平面に平行な同一平面上に設けられるとともに、連通するポート間が切り換えられる流路切換時に、前記弁体の前記回転軸線に対する傾斜角度が流路切換前後より小さくなるようにされていることを特徴とする流路切換弁。
  3. 前記弁軸の上動時に、前記弁体が引き上げられるとともに、前記傾斜角度が小さくなって前記弁体の外周端縁部と前記シール部材との接触面積が減少し、前記弁軸の下動時に、前記弁体が押し下げられるとともに、前記傾斜角度が大きくなって前記弁体の外周端縁部全体が前記シール部材に押し付けられるようにされていることを特徴とする請求項2に記載の流路切換弁。
  4. 前記弁軸が回転しながら上下動するように、前記弁本体に設けられた弁軸挿通穴に半径方向内方に突出する突部が設けられるとともに、前記弁軸の外周に、前記突部が嵌め込まれる、巻き方向が逆の二つの螺旋溝が連続して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  5. 前記弁体を前記弁軸に連動させるべく、前記弁体と前記弁軸に連れ回し手段が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  6. 前記連れ回し手段として、前記弁体における側面視で上部側に門形アームが立設されるとともに、前記弁軸の左右方向一側に前記門形アームの上辺が前後方向に通されて左右方向に摺動自在とされる横溝が形成され、前記門形アームの両縦辺が前記弁軸に平行に形成された前後の両側面に対接するようにされていることを特徴とする請求項5に記載の流路切換弁。
  7. 前記門形アームは、前記弁体の重心から偏心した位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の流路切換弁。
  8. 前記弁軸の下面に、前記回転軸線に対する傾斜角度が異なる二つの傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  9. 前記弁体の上面に位置規制用の凸部又は凹部が設けられるとともに、前記弁軸における前記傾斜角度が大きい方の傾斜面に前記凸部又は凹部に嵌合する位置規制用の凹部又は凸部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の流路切換弁。
  10. 前記弁体の下方側端部に、前記弁体が押し下げられた際に前記弁室の底面に着接して前記弁体の前記傾斜角度を規定するための傾斜角度規定部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の流路切換弁。
  11. 前記弁本体における胴部の底部に第1ポートが設けられるとともに、前記胴部の一側部及び他側部にそれぞれ第2ポートと第3ポートが対向して設けられ、さらに、前記第2ポート又は第3ポートの真上に第4ポートが設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  12. 前記弁軸が第1回転位置をとるとき、第1ポートと第2ポートとが連通するとともに、第3ポートと第4ポートとが連通し、前記弁体が第2回転位置をとるとき、第1ポートと第3ポートとが連通するとともに、第2ポートと第4ポートとが連通するようにされていることを特徴とする請求項11に記載の流路切換弁。
  13. 前記弁軸により前記弁体が引き上げられた状態における前記弁体の上下方向中央部は、対向する第2ポートと第3ポートとの間に位置せしめられるようにされていることを特徴とする請求項11又は12に記載の流路切換弁。
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