JP2001082610A - 金属ガスケット - Google Patents

金属ガスケット

Info

Publication number
JP2001082610A
JP2001082610A JP25723099A JP25723099A JP2001082610A JP 2001082610 A JP2001082610 A JP 2001082610A JP 25723099 A JP25723099 A JP 25723099A JP 25723099 A JP25723099 A JP 25723099A JP 2001082610 A JP2001082610 A JP 2001082610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
stopper
cylinder
cylinder block
metal gasket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25723099A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Yoshino
展生 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ket and Ket KK
Original Assignee
Ket and Ket KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ket and Ket KK filed Critical Ket and Ket KK
Priority to JP25723099A priority Critical patent/JP2001082610A/ja
Publication of JP2001082610A publication Critical patent/JP2001082610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面
に介挿した金属ガスケットが、シリンダスリーブの陥没
や燃焼室孔周辺のシリンダヘッドの変形を生じないよう
に荷重を調整すると共に、シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとをボルトで締付けた際に生じる隙間を補充して
燃焼ガスのリークを確実に防止することができるように
した。 【解決手段】中板2の両側または片側に基板3(3a、
3b)を積層して成り、中板2の燃焼室33周りには該
燃焼室33の周縁からシリンダブロック32の冷却水孔
34の周縁に至る幅を有する板状のストッパ4が熱硬化
性接着剤5を介して固定され、基板3(3a、3b)に
はシリンダブロック32の燃焼室33を囲繞するビード
6a、6bがストッパ4に重合する位置に形成され、シ
リンダヘッド31とシリンダブロック32とをボルト締
結した際に燃焼室33の周囲に生じる隙間を熱硬化性接
着剤5の厚さ調整によって補充すると共に、ストッパ4
の荷重分布が該ストッパ4の外周にて最大となるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの合わせ面に介挿する金
属ガスケットであって、シリンダブロックの燃焼室孔の
内周に設けられたシリンダスリーブに集中荷重を及ぼす
ことなく、燃焼室孔周りにおけるシリンダブロックとシ
リンダヘッドとの合わせ面の締付け歪(隙間幅)をシー
ルするようにした金属ガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関のシリンダ材料としては
アルミ製が多用されるようになっている。この材料はピ
ストンの往復摺動に対する耐摩耗性が低いために、シリ
ンダブロックの燃焼室孔の内面に鋳鉄製のシリンダスリ
ーブを設けて耐摩耗性を向上することが行われている。
【0003】図7は、このようなアルミ製によるシリン
ダヘッド31とシリンダブロック32との合わせ間に金
属ガスケット30を介挿した断面状況を示すものであ
る。図示のシリンダブロック32は、燃焼室33の外周
に冷却水孔34が環状に設けられたオープンデッキ型で
ある。この燃焼室33の内周には鋳鉄製のシリンダスリ
ーブ35が鋳込まれている。また、シリンダヘッド31
には、シリンダブロック32の冷却水孔34に合わせて
冷却水孔34が設けられ、シリンダヘッド31とシリン
ダブロック32とはボルト38で締結される。
【0004】金属ガスケットは、中板34に形成された
燃焼室孔37を囲繞してグロメット36が嵌合されると
共に、このグロメット36の外周の中板34の上下面に
弾性基板40、40が重ねられ、各弾性基板40の燃焼
室33側と外周側とに段差ビード41を形成して成るも
ので、中板34と上下の基板40、40とにはシリンダ
ブロック32の冷却水孔34に応じて水孔13が形成さ
れている。
【0005】このような金属ガスケット30をシリンダ
ヘッド31とシリンダブロック32との間に挟んでボル
ト38で締付けると、ボルト締結位置から離れた位置で
はボルト締結力が低減して燃焼室33の近傍に合わせ面
の隙間が生じるが、燃焼室33周りに設けられたグロメ
ット36が弾性基板40の厚さよりも厚く形成されてい
るため、このグロメット36が一次シールを成すストッ
パとして作用し、その外周の段差ビード41が二次シー
ルを成すことにより、合わせ面間の隙間を補充して燃焼
ガスのリークを防止するという効果を有するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の金属
ガスケット30においては、燃焼室33周りに作用する
荷重分布をグロメット36に集中させるようにしている
ため、シリンダースリーブ35の上面に強い荷重が加わ
ることによって、シリンダスリーブ35を下方へ陥没さ
せたり、燃焼室33の周辺のシリンダヘッド31が変形
するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消するために
成されたもので、シリンダヘッドとシリンダブロックの
合わせ面に介挿した金属ガスケットが、シリンダスリー
ブの陥没や燃焼室孔周辺のシリンダヘッドの変形を生じ
ないように荷重を調整すると共に、シリンダヘッドとシ
リンダブロックとをボルトで締付けた際に生じる隙間を
補充して燃焼ガスのリークを確実に防止することができ
るようにした金属ガスケットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の請求項1の金属ガスケットは、内燃機関の
シリンダヘッドとシリンダブロックの合わせ面に介挿し
てボルト締結される金属ガスケットにおいて、中板の両
側または片側に基板を積層して成り、前記中板の燃焼室
孔周りには該燃焼室孔の周縁から前記シリンダブロック
の冷却水孔の周縁に至る幅を有する板状のストッパが熱
硬化性接着剤を介して固定され、前記基板には前記シリ
ンダブロックの燃焼室を囲繞するビードが前記ストッパ
に重合する位置に形成され、前記シリンダヘッドと前記
シリンダブロックとをボルト締結した際に前記燃焼室の
周囲に生じる隙間を前記熱硬化性接着剤の厚さ調整によ
って補充すると共に、前記ストッパの荷重分布が該スト
ッパの外周にて最大となるようにしたことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の請求項2の金属ガスケット
は、請求項1の金属ガスケットにおいて、前記中板の燃
焼室孔周りには前記シリンダブロックの冷却水孔の周縁
に至る段差が形成され、該段差によって片側に窪んだ面
に前記ストッパが固定されたことにより、該ストッパの
重合による前記中板からの突出高さと前記中板の突側へ
の突出高さとが同等の高さとなるように調整されたこと
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0011】本発明は、図1に示すように、内燃機関の
シリンダヘッド31とシリンダブロック32の合わせ面
に介挿してボルト締結される金属ガスケットGにおい
て、中板2の両側または片側(図5参照)に基板3(上
側基板3a、下側基板3b)を積層して成り、中板2の
燃焼室孔11の周りには該燃焼室孔11の周縁からシリ
ンダブロック32の冷却水孔34の周縁に至る幅を有す
る板状のストッパ4が熱硬化性接着剤5を介して固定さ
れ、基板3(上側基板3a、下側基板3b)には燃焼室
33を囲繞するビード6a、6bがストッパ4に重合す
る位置に形成され、シリンダヘッド31とシリンダブロ
ック32とをボルト38で締結した際に燃焼室33の周
囲に生じる隙間を熱硬化性接着剤5の厚さ調整によって
補充すると共に、ストッパ4の荷重分布Wが該ストッパ
4の外周にて最大となるようにしたものである。
【0012】このような構成についてより詳細に述べる
と、図1に示す金属ガスケットGは、図2に示すように
複数の燃焼室孔11、11…が連続的に形成された多気
筒エンジン用の金属ガスケットとして形成されている。
【0013】また、図1に示すように、シリンダブロッ
ク32における各燃焼室33の内周にはシリンダスリー
ブ35が固定され、各燃焼室33の外周近傍に沿って複
数の冷却水孔34、34…が形成されている。
【0014】本発明による金属ガスケットGは、図2に
示すように、中板2の両側に上側基板3aと下側基板3
bとを積層して成り、その外周付近をリベット10で固
定すると共に、これらの中板2と上側基板3aと下側基
板3bとには、シリンダブロック32とシリンダヘッド
31の形成状況に応じて、燃焼室孔11、オイル孔1
2、水孔13、ボルト孔14等が形成されている。
【0015】なお、図1に示すように、上側基板3aと
下側基板3bの両面にはゴム被覆7が施され、シリンダ
ヘッド31の下面、シリンダブロック32の上面、或は
中板2とストッパ4に対するシール性能を向上するよう
にしている。
【0016】中板2の燃焼室孔11の周りには該燃焼室
孔11の周縁からシリンダブロック32の冷却水孔34
の周縁に至る幅を有する板状のストッパ4が熱硬化性接
着剤5を介して固定されると共に、上側基板3aと下側
基板3bとには、シリンダブロック32の燃焼室33を
囲繞するビード6a、6bがストッパ4に重合する箇所
に形成されている。また、上側基板3aと下側基板3b
の外周側には段差ビード6c、6cが上下対象に形成さ
れている。
【0017】このような構成において、図2に示すよう
に、シリンダヘッド31とシリンダブロック32とを結
合するボルト締結は、金属ガスケットGの外周付近に設
けられたボルト孔39に挿通して行われる。即ち、図1
に示すボルト38から延長した一点鎖線で示す位置でボ
ルト38を締結すると、ボルト38の近接位置ほどボル
ト38の締付け力が大となるため、ストッパ4による荷
重分布Wは、ボルト締結位置に近い冷却水孔34側にお
いて最大荷重F1を発揮し、それから遠ざかるに従って
徐々に低減してボルト締結位置から遠い燃焼室33側に
て最小荷重F2を発揮することとなり、シリンダスリー
ブ35の上面に作用する荷重を低減することができる。
【0018】しかも、このストッパ4は中板2の燃焼室
孔11の周縁からシリンダブロック32の冷却水孔34
の周縁に至る範囲に設けられているため、シリンダスリ
ーブ35の上面にも最小荷重F2側の荷重が作用する。
ちなみに、このストッパ4の内周をシリンダスリーブ3
5の外周に形成すると、シリンダブロック32の上面に
ストッパ4の荷重が集中するため、シリンダブロック3
2の上面が部分的に陥没するおそれがあるが、上記のよ
うにストッパ4の最小荷重F2側の荷重がシリンダスリ
ーブ35の上面にも分散的に作用することによって、シ
リンダブロック32の陥没とシリンダスリーブ35の陥
没とを同時に防止することが可能となっている。
【0019】また、ストッパ4の最大荷重F1が燃焼室
33から遠い側に作用するため、燃焼室33の熱作用を
直接受けるシリンダヘッド31の燃焼室33近傍の変形
をも回避することができる。
【0020】さらに、上記のボルト38の締結によっ
て、シリンダヘッド31とシリンダブロック32の合わ
せ面の隙間は、ボルト38の締結位置から遠ざかるに従
って拡大し、燃焼室33付近で最大の隙間を有すること
となるが、本発明においては、この隙間を上側基板3a
と下側基板3bに設けたビード6a、6bの荷重f1、
f2によって補充することによって、燃焼室33からの
燃焼ガスの吹き抜けをシールするようにしてある。ま
た、上側基板3aと下側基板3bの外周側に形成された
段差ビード6cがビード荷重f3を有することによって
金属ガスケットGの外周側のシールを補充するようにし
ている。
【0021】ところで、図1に示す金属ガスケットGの
ビード6a、6bは断面が非対称な円弧形であり、ビー
ド6a、6bの頂部が冷却水孔34側に片寄って形成さ
れているため、ボルト38の締結時に、ストッパ4の最
大荷重F1をより強くすると共に、シリンダブロック3
2の燃焼室33側においてより拡大するシリンダヘッド
31とシリンダブロック32の合わせ面の隙間を埋める
ことができる。
【0022】なお、上側基板3aと下側基板3bの夫々
のビード6a、6bの内周を平坦部9としてあり、ビー
ド荷重がシリンダスリーブ35の上面に作用しないよう
にしている。
【0023】また、中板2の燃焼室33周りにはシリン
ダブロック32の冷却水孔34の周縁に至る段差8が形
成され、該段差8によって片側(図1の金属ガスケット
Gにおいては下側)に窪んだ面(図1においてはその上
面)8aにストッパ4が熱硬化性接着剤5を介して固定
されている。このような構成によって、ストッパ4の重
合による中板2からの突出高さHo (図1において中板
2の最上面から上側に突出したストッパ4の高さ)と中
板2の突側の突出高さHu (図1において中板2の下側
へ突出した高さ)とが同等の高さとなるように調整する
ことが可能であり、図1の金属ガスケットGのように、
上側基板3aと下側基板3bに同一のビード荷重を有す
るビード6a、6bが形成された場合においては、ボル
ト締結されたシリンダヘッド31とシリンダブロック3
2の合わせ面間において、上側基板3aと下側基板3b
のビード6a、6bは均等なビード荷重を発揮すること
が可能となる。
【0024】また、上記のように中板2の段差8によっ
て窪んだ面8aにストッパ4を固定する際、このストッ
パ4の位置決めが容易となる。
【0025】さらに、本発明においては、上記のストッ
パ4と中板2との間にはアクリル樹脂またはエポキシ樹
脂等による熱硬化性接着剤5が介在され、この熱硬化性
接着剤5の厚さ調整を行うことによって任意位置におけ
る中板2の高さを調整するようにしている。
【0026】熱硬化性接着剤5の厚さ調整を行うには、
ボルト締結位置からの距離に応じて変化するシリンダヘ
ッド31とシリンダブロック32との間の隙間に対応し
て熱硬化性接着剤5の厚さを調整することによって行
う。
【0027】即ち、ボルト締結状態におけるシリンダヘ
ッド31とシリンダブロック32との間の隙間を計測し
ておき、これに基づいて熱硬化性接着剤5の厚さ調整を
行うための治具を用いて熱硬化性接着剤5を挟み込んで
厚さ調整を行い、この熱硬化性接着剤5を温度を上げる
ことにより硬化させると共に、熱硬化性接着剤5の厚さ
に応じてストッパ4を変形させて接着するという方法に
よる。
【0028】また、他の方法としては、図1に示すよう
な金属ガスケットGの中板2とストッパ4との間に硬化
前の熱硬化性接着剤5を任意の厚さで介挿し、この金属
ガスケットGをシリンダヘッド31とシリンダブロック
32との間に介挿してボルト締結すると、シリンダヘッ
ド31とシリンダブロック32との間にボルト締結位置
からの距離に応じた隙間(例えば、図6における熱硬化
性接着剤5の厚さ変化t1、t2に対応する)が発生
し、この隙間に応じて熱硬化性接着剤5の厚さが変化す
ると共に、これに追従してストッパ4もまた変形し、エ
ンジンを始動した直後の熱によって熱硬化性接着剤5を
硬化させるという方法を用いてもよい。
【0029】このような熱硬化性接着剤5を介したスト
ッパ4の固定によって、図2のA−A断面位置における
熱硬化性接着剤5は、図6(a) に示すようにボルト締結
位置から遠ざかるに従って厚さt1>t2の変化を示
し、この厚さ変化に応じてストッパ4は面変形を行いな
がら中板2に接着される。
【0030】また、図2のB−B断面位置における熱硬
化性接着剤5は、図6(b) に示すように、ボルト締結位
置から遠ざかるに従って、即ち燃焼室孔11側に接近す
るに従って厚さt4<t3の変化を有し、この厚さ変化
に応じてストッパ4の面変形を行いながら中板2に接着
されることとなる。
【0031】本発明による金属ガスケットGの他の例
が、図3〜図5に示してある。
【0032】図3に示す金属ガスケットGは、図1に示
す金属ガスケットGの上側基板3aに形成されたビード
6aの断面形状が対称的な円弧形とされ、下側基板3b
に形成されたビード6bは図1の場合と同様に断面形状
が非対称に形成されたものであり、他の構成は同様であ
る。
【0033】図4に示す金属ガスケットGは、図3の上
側基板3aと下側基板3bとに形成されたビード6a、
6bの形状を上下反対にしたものであり、他の構成は同
様である。
【0034】また、図5に示す金属ガスケットGは、図
1に示す金属ガスケットGをより薄く形成したもので、
上側基板3aを無くして下側基板3bのみとし、しかも
下側基板3bに形成されたビード6bの裾側をストッパ
4の下面に接触させる方向としたものである。
【0035】また、中板2は燃焼室孔11側で上側に突
出した段差8を形成し、その下側の窪んだ面8aに熱硬
化性接着剤5を介してストッパ4を固定したものであ
り、ストッパ4の厚さは段差8の段差高さと同様とする
ことによって、下側基板3bのビード6b以外の面がス
トッパ4と中板2に密着したものとしている。
【0036】このような図5の金属ガスケットGにおい
ては、中板2の段差8によって上方に突出した燃焼室孔
11側の面8bが中板2の他の部分よりも突出した厚さ
を有する構成となる。従って、上記と同様にストッパ4
が設けられた範囲の荷重分布は、ボルト締結位置に近い
水孔13側において最大荷重を有し、ボルト締結位置か
ら遠い燃焼室孔11側にて最小荷重を発揮するうえ、下
側基板3bに形成されたビード6bによって燃焼室孔1
1側に生じるボルト締結時のシリンダヘッド31とシリ
ンダブロック32間の隙間を補充することが可能とな
る。
【0037】なお、上記した本発明の金属ガスケットに
おいては、ボルト締結時のシリンダヘッド31とシリン
ダブロック32間の隙間に応じて厚さ調整された熱硬化
性接着剤5によってストッパ4が固定された状態にあ
り、しかもこのストッパ4に重合する位置に基板3(3
a、3b)のビード6a、6bが形成されているため、
ビード6a、6bはストッパ4を補充する程度の荷重と
することができる。
【0038】従って、エンジンの燃焼爆発による叩かれ
によってへたりの生じやすいビード形状とは異なり、叩
かれによっても変化しない熱硬化性接着剤5によって接
着されたストッパ4によって、耐久性に富んだ金属ガス
ケットを得ることが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中板の燃焼室孔周りには該燃焼室孔の周縁からシリンダ
ブロックの冷却水孔の周縁に至る幅を有する板状のスト
ッパが熱硬化性接着剤を介して固定され、中板の両側ま
たは片側に積層された基板には燃焼室孔を囲繞するビー
ドがストッパに重合する位置に形成されているため、シ
リンダヘッドとシリンダブロックとをボルト締結した際
に燃焼室孔の周囲に生じる隙間を熱硬化性接着剤の厚さ
調整によって補充すると共に、ストッパの荷重分布が該
ストッパの外周にて最大となる金属ガスケットを得るこ
とができる。
【0040】従って、シリンダブロックの燃焼室の内周
にシリンダスリーブを有するエンジンの場合、従来のよ
うにストッパの最大荷重がシリンダスリーブの上面に作
用しない状態とすることができるため、シリンダスリー
ブの陥没或は燃焼室孔近傍のシリンダヘッドの変形等を
回避した状態で、燃焼室孔周りのシリンダヘッドとシリ
ンダブロックの最大隙間をビードによってシールするこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による金属ガスケットの断面図をシリン
ダヘッドとシリンダブロックの断面形状と共に示した図
である。
【図2】本発明による金属ガスケットの分解斜視図であ
る。
【図3】本発明による金属ガスケットの変更例を示す断
面図である。
【図4】本発明による金属ガスケットの他の変更例を示
す断面図である。
【図5】本発明による金属ガスケットのさらに他の変更
例を示す断面図である。
【図6】(a) は図2に示す金属ガスケットのA−A断面
位置における熱硬化性接着剤の厚さ変化とストッパの変
形状況を示す図であり、(b) は図2に示す金属ガスケッ
トのB−B断面位置における熱硬化性接着剤の厚さ変化
とストッパの変形状況を示す図である。
【図7】従来の金属ガスケットを示す断面図である。
【符号の説明】
G…金属ガスケット 2…中板 3…基板(上側基板3a、下側基板3b) 4…ストッパ 5…熱硬化性接着剤 6a、6b…円弧形ビード 6c…段差ビード 7…ゴム被覆 11…燃焼室孔 13…水孔 14…ボルト孔 31…シリンダヘッド 32…シリンダブロック 33…燃焼室 34…冷却水孔 38…ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロ
    ックの合わせ面に介挿してボルト締結される金属ガスケ
    ットにおいて、中板の両側または片側に基板を積層して
    成り、前記中板の燃焼室孔周りには該燃焼室孔の周縁か
    ら前記シリンダブロックの冷却水孔の周縁に至る幅を有
    する板状のストッパが熱硬化性接着剤を介して固定さ
    れ、前記基板には前記シリンダブロックの燃焼室を囲繞
    するビードが前記ストッパに重合する位置に形成され、
    前記シリンダヘッドと前記シリンダブロックとをボルト
    締結した際に前記燃焼室の周囲に生じる隙間を前記熱硬
    化性接着剤の厚さ調整によって補充すると共に、前記ス
    トッパの荷重分布が該ストッパの外周にて最大となるよ
    うにしたことを特徴とする金属ガスケット。
  2. 【請求項2】前記中板の燃焼室孔周りには前記シリンダ
    ブロックの冷却水孔の周縁に至る段差が形成され、該段
    差によって片側に窪んだ面に前記ストッパが固定された
    ことにより、該ストッパの重合による前記中板からの突
    出高さと前記中板の突側への突出高さとが同等の高さと
    なるように調整されたことを特徴とする請求項1記載の
    金属ガスケット。
JP25723099A 1999-09-10 1999-09-10 金属ガスケット Pending JP2001082610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25723099A JP2001082610A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 金属ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25723099A JP2001082610A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 金属ガスケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001082610A true JP2001082610A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17303493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25723099A Pending JP2001082610A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 金属ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001082610A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276809A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Taiho Kogyo Co Ltd シリンダヘッドガスケット
JP2009133489A (ja) * 2009-01-13 2009-06-18 Nippon Leakless Corp シリンダーヘッド用メタルガスケット
JP2010249206A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Ishikawa Gasket Co Ltd 金属製ガスケット及びその製造方法
WO2011162006A1 (ja) * 2010-06-23 2011-12-29 日本ガスケット株式会社 シリンダヘッドガスケットとその製造方法
US8123230B2 (en) * 2006-07-03 2012-02-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cylinder head gasket
JP2012237388A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Toyota Motor Corp シリンダヘッドガスケット
KR101217044B1 (ko) * 2010-11-05 2012-12-31 동아공업 주식회사 이중 스토퍼 구조를 가지는 실린더 헤드 가스켓
KR101217046B1 (ko) * 2010-11-05 2012-12-31 동아공업 주식회사 피어싱 레이아웃을 갖는 실린더 헤드 가스켓
JP2017066974A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社クボタ エンジンの排気接合部構造

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276809A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Taiho Kogyo Co Ltd シリンダヘッドガスケット
US8123230B2 (en) * 2006-07-03 2012-02-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cylinder head gasket
KR101147593B1 (ko) * 2006-07-03 2012-05-21 니혼 개스킷 가부시키가이샤 실린더 헤드 가스켓
JP2009133489A (ja) * 2009-01-13 2009-06-18 Nippon Leakless Corp シリンダーヘッド用メタルガスケット
JP2010249206A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Ishikawa Gasket Co Ltd 金属製ガスケット及びその製造方法
WO2011162006A1 (ja) * 2010-06-23 2011-12-29 日本ガスケット株式会社 シリンダヘッドガスケットとその製造方法
JP2012007645A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Nippon Gasket Co Ltd シリンダヘッドガスケットとその製造方法
KR101217044B1 (ko) * 2010-11-05 2012-12-31 동아공업 주식회사 이중 스토퍼 구조를 가지는 실린더 헤드 가스켓
KR101217046B1 (ko) * 2010-11-05 2012-12-31 동아공업 주식회사 피어싱 레이아웃을 갖는 실린더 헤드 가스켓
JP2012237388A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Toyota Motor Corp シリンダヘッドガスケット
JP2017066974A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社クボタ エンジンの排気接合部構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100759661B1 (ko) 가스켓
US4799695A (en) Metallic gasket
US6951338B2 (en) Cylinder head gasket
US9239112B2 (en) Metal gasket
JPH0650432A (ja) 金属ガスケット
JP2001082610A (ja) 金属ガスケット
JP2538187Y2 (ja) 金属積層形シリンダヘッドガスケット
JPH051771A (ja) 金属ガスケツト
JP2001227410A (ja) オープンデッキエンジン用シリンダヘッドガスケット
JPH0346701B2 (ja)
JP2610891B2 (ja) 積層金属ガスケット
JPH085420Y2 (ja) 金属積層形シリンダヘッドガスケット
US6969072B2 (en) Cylinder head gasket with fold-over stopper
JPH1163228A (ja) 金属ガスケット
JP4011264B2 (ja) 金属ガスケット
JP3038573B2 (ja) 金属ガスケット
JP2001032938A (ja) 金属ガスケット
US20190285179A1 (en) Metal gasket, and method for manufacturing gasket-constituting plate used for the metal gasket
JPH08114266A (ja) 金属ガスケット
JP2001173791A (ja) 金属ガスケット
JPH09317890A (ja) メタルガスケット
JP4712165B2 (ja) 金属ガスケット
JP2004218526A (ja) 金属ガスケット
JP3769523B2 (ja) シリンダヘッドガスケット
JP2972119B2 (ja) 上下一対の板のみで構成した金属積層形ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060629

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090617