JP2001082474A - 焼結含油軸受の使用方法および軸受装置 - Google Patents

焼結含油軸受の使用方法および軸受装置

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JP2001082474A
JP2001082474A JP25477799A JP25477799A JP2001082474A JP 2001082474 A JP2001082474 A JP 2001082474A JP 25477799 A JP25477799 A JP 25477799A JP 25477799 A JP25477799 A JP 25477799A JP 2001082474 A JP2001082474 A JP 2001082474A
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bearing
fixed shaft
sintered
flange
impregnated
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JP25477799A
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English (en)
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Tsutomu Osada
努 長田
Toshio Nishino
俊夫 西野
Hiroshi Tanizawa
浩 谷澤
Yasuyuki Ishiguro
康之 石黒
Masatoshi Kaneshige
正利 兼重
Atsushi Yamaguchi
山口  淳
Yoshinori Otsuka
義則 大塚
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定軸に対して回転部材を組合わせる際に用
いる焼結含有軸受を、特別な製造方法の導入なしに、信
頼性および耐久性を向上させ、交換も容易にする。 【解決手段】 固定軸15,25に対して、回り止め手
段17で回り止めを施すことが可能な焼結軸受14を装
着し、焼結軸受14に回転部材12の挿嵌孔13を挿嵌
させる。回り止め手段17は、焼結軸受14の軸線方向
の一端に設けられるフランジ18側に回り止め穴19と
して形成され、固定壁16,26の表面に回り止め穴1
9に嵌合する回り止めピン20として形成される。焼結
軸受14は非回転状態で使用されるので、含浸されてい
る潤滑油が遠心力で失われることはなく、回転部材12
の挿嵌孔13との間の摺動面に、長期間にわたって潤滑
油を供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結された軸受成
形品に潤滑油を含浸させた焼結含油軸受の使用方法およ
び軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、事務機、複写装置等の軽機械
には焼結含油軸受が広く用いられている。これらの軽機
械では、一般的に、合成樹脂を成形した歯車あるいはプ
ーリなどが固定軸の軸線まわりに回転可能な回転部材と
して多く使用され、回転の円滑化を図るために焼結含油
軸受も多く使用されている。樹脂成形歯車あるいは樹脂
成形プーリの特徴は量産性に優れる点や、低価格、低騒
音など種々あり、事務機や複写装置等で多方面で使用さ
れている。歯車やプーリを備える連結駆動機構では、駆
動力の損失を低減するために軸受を用いている。そのよ
うな連結駆動機構におけるトルク損失は、歯車間あるい
は駆動ベルトの滑りによるトルク損失の他、固定軸に対
して回転自在な歯車あるいはプーリの軸受内周側と固定
軸の外周側との接触部分での摩擦によるトルク損失や、
スラスト荷重を受ける軸受ボス端面部でのトルク損失が
ある。なお、固定軸に対して回転自在な歯車あるいはプ
ーリは、アイドル・ギヤあるいは遊動歯車、アイドル・
プーリあるいは遊動プーリとも称される。
【0003】図11は、アイドル・ギヤあるいはアイド
ル・プーリを回転可能に支持する軸受装置の典型的な構
成を示す。図11(a)の軸受装置1では、樹脂成形さ
れた回転部材の中心部に円筒状の空洞部3が形成されて
おり、そこに焼結含油軸受(以下、「焼結軸受」と略称
する)4が圧入された構造をとることが多い。焼結軸受
4は大略的に円筒状であり、回転部材2に圧入された状
態で固定軸5に挿嵌される。固定軸5は、連結駆動機構
のフレームやシャーシ、あるいは筺体などの固定壁6か
ら立設される。固定軸5が焼結軸受4に挿通される接触
部分で、固定軸5の軸線まわりの焼結軸受4の回転が行
われ、摺動部分に焼結軸受の内部から潤滑油が供給さ
れ、円滑な回転が可能となる。
【0004】図11(a)に示す軸受装置1では、固定
壁6に対して金属製の固定軸5を差込んで固定してい
る。図11(b)に示す軸受装置7では、固定軸8を固
定壁9とともに一体的に合成樹脂で成形して形成してい
る。このような一体的な固定軸8に対しても、図11
(a)と同様に焼結軸受4が使用される。
【0005】図11に示すような回転する焼結軸受4を
用いる先行技術は、たとえば特開平5−126153、
特開平7−238880、特開平10−184690な
どに開示されている。特開平5−126153では、回
転するシャフトのまわりに焼結軸受が設けられ、軸線方
向の一端側に配置されるスラスト板に対する回転止めを
行う構成が開示されている。特開平7−238880に
は、遊星歯車の内周側に装着する軸受の回転止めを行う
構成が開示されている。特開平10−184690に
は、固定軸のまわりで回転する回転部材側に焼結軸受を
設ける構成で、潤滑油の枯渇を防止するための構成が開
示されている。
【0006】焼結軸受4のような焼結含油軸受は、粉末
状の材料を焼結して、多孔性を有する軸受成形品の気孔
中に潤滑油を含浸保持させて形成する。焼結含油軸受を
使用すると、使用時の回転軸の回転による摩擦熱とポン
プ作用との複合作用によって、気孔中に含浸保持されて
いる潤滑油が摺動面に滲出してくるいわゆる自己給油作
用によって、長期間安定した潤滑油作用が可能となり、
摩擦を軽減することができる。事務機や複写装置等の軽
機械では、普及機や小型パーソナル機等の低価格機で、
焼結含油軸受が多用されている。高速機や大型機等の高
価格機では、焼結含油軸受に代えて玉軸受が採用される
ことが多い。
【0007】図11に示すような焼結含油軸受4の成形
品は、通常、鉄、銅、亜鉛、錫、黒鉛、ニッケル、鉛
等、もしくはこれらを組合わせた微粉粒を、混合、圧縮
成形、焼成およびサイジング等の処理を施して得られ
る。得られる成形品は、均一な多孔質組織を有し、表面
に繋がる気孔が多数形成される。焼結した軸受成形品に
含浸する潤滑油としては、鉱油、またはジ・エステル油
等の合成潤滑油が用いられている。このような材料で構
成される焼結含油軸受は、一般にその製造コストが玉軸
受などの転がり軸受などに比べて安価であり、小型化す
ることも容易であるので、各分野で利用範囲が広がりつ
つある。
【0008】焼結含油軸受は、すべり軸受であり、転が
り軸受と異なって球やころなどの転動体を持たず、回転
軸または固定軸(ボス)と軸受との間は、油、固体潤滑
剤、空気、水等の潤滑剤を介在させて用いる。これらの
軸受は、軸と軸受との間に摩擦が生じやすく、これによ
って軸受温度が上昇する。また、軸と軸受との間の隙間
によって、回転振れやノイズが生じやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11の焼結軸受4の
ような焼結含油軸受を、固定軸5,8と、これに対して
回転する歯車やプーリ等を含む連結駆動部に適応し、歯
車やプーリ等の回転部材側に圧入して使用する場合につ
いて、以下考察してみる。焼結含油軸受は、固定軸5,
8の軸線まわりに回転するので、焼結含油軸線には遠心
力が作用し、焼結含油軸線に含浸されている潤滑油の一
部が焼結含油軸受の外周側から径方向の外方に飛散し
て、軸受部の油が枯渇し、焼付け等の問題を発生する。
焼結含油軸受自体に工夫を施すことによって、以下に示
すような改善を図ることは不可能ではない。すなわち、 焼結によって形成される気孔を小径・均一化し、毛細
管による油の表面側への滲み出し量を多くする。 外形や肉厚を小さくして遠心力を弱める。
【0010】しかしながら、の方法では、成形に用い
る粉粒の径を微細にするとともに、成形圧力を高める必
要がある。このため、焼結含有軸受の製造コストが上昇
してしまうという問題がある。また、の方法では、成
形性が悪化するため、寸法精度や充填密度が低下すると
ともに、含浸油量が減少し、信頼性低下や肉厚減少に伴
う強度低下といった問題が生じる。
【0011】また、やなどの方法で軸受側で性能向
上を図ることができても、歯車やプーリ等の回転部材側
の性能向上が伴わないこともある。連結駆動部に用いら
れる歯車やプーリ等では、他の歯車やプーリ等から駆動
力が伝達され、他の歯車やプーリ等に駆動力を伝達する
際に、摩耗したり甚だしくは破損したりするおそれもあ
る。いずれにしても、長時間の連続運転等や、起動・停
止を頻繁に伴うような使用環境下では、軸受あるいは回
転部材のいずれかが損傷を受け、寿命に達しやすい。た
とえば、軸受は健全な状態でいまだ使用に充分耐え得る
にもかかわらず、回転部材側が先に損傷を受けて使用不
能になったり、逆に回転部材側は損傷を受けていないに
もかかわらず、軸受側の油が枯渇し焼付けを生じる場合
がある。また、頻繁なトルク変動等で、軸受と回転部材
との間の圧入・嵌合状態が初期の状態より変化し、軸受
の抜けや空転を発生する場合もある。このような場合に
なると、部品交換を行うにしても、軸受が回転部材に圧
入されて一体的となっているので、部分的な交換は不可
能であり、全面的に部品交換することが必要となりやす
く、損傷を受けていない部品まで交換して廃棄すること
となり、不合理である。
【0012】本発明の目的は、固定軸に対して焼結含油
軸受を用いる場合に、特別な製造方法の導入によるコス
ト増加や軸受の生産性、信頼性、部品強度の低下を回避
しながら、耐久性に富み、しかも損傷を受けた場合でも
被害を最小限に抑えることが可能な焼結含油軸受の使用
方法およびそれを用いた軸受装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定軸の軸線
まわりに回転可能な回転部材に対する焼結含油軸受の使
用方法において、焼結含油軸受を固定軸に取付けて回り
止めを施し、該焼結含油軸受に対して回転部材を挿嵌さ
せることを特徴とする焼結含油軸受の使用方法である。
【0014】本発明に従えば、焼結含有軸受を固定軸に
取付けて回り止めを施し、焼結含有軸受を非回転状態に
して、焼結含有軸受に対して回転部材を挿嵌させるの
で、回転部材は被回転状態の焼結含有軸受に対して回転
する。焼結含有軸受と回転部材との間の摺動面には、焼
結含有軸受中から摩擦熱と、毛細管現象によるポンプ作
用とによって、含浸されている潤滑油が滲み出し、トル
ク損失が少ない円滑な回転状態を続けさせることができ
る。焼結含有軸受は非回転状態であるので、回転する場
合のように遠心力で含有されている潤滑油が飛散して、
潤滑油が枯渇し、焼付けなどが生じないようにして、軸
受部分の信頼性を高めて長期間使用することができる。
焼結含有軸受は回り止めを施して固定軸に取付けるの
で、固定軸から容易に取外すこともできる。回転部材
は、焼結含有軸受に挿嵌させるので、焼結含有軸受から
容易に取外すことができ、焼結含有軸受または回転部材
の個別の交換も容易である。
【0015】さらに本発明は、固定軸と、該固定軸に対
して回転する回転部材との間に、焼結含油軸受を介在さ
せる軸受装置において、該焼結含油軸受は、該固定軸に
対して、その軸線方向に着脱可能であり、該焼結含油軸
受を該固定軸に装着している状態で、該焼結含油軸受の
回り止めを行う回り止め手段を備え、該回転部材は、回
り止め手段によって回り止めが行われる焼結含油軸受に
挿嵌されて、軸線まわりの回転が可能となることを特徴
とする。
【0016】本発明に従えば、固定軸と、固定軸に対し
て回転する回転部材との間に介在する焼結含有軸受は、
固定軸に対してその軸線方向に着脱可能である。焼結含
有軸受を固定軸に装着している状態では、回り止め手段
によって焼結含有軸受の回り止めが行われ、焼結含有軸
受は非回転状態となる。回転部材は、回り止め手段によ
って回り止めが行われる焼結含有軸受に挿嵌されて、軸
線まわりの回転が可能となるので、焼結含有軸受に対す
る回転部材の回転摺動面には、焼結含有軸受から潤滑油
が供給され、円滑な回転が行われる。焼結含有軸受は非
回転状態であるので、焼結含有軸受に嵌浸されている潤
滑油が遠心力によって飛散して枯渇することはなく、焼
付けが生じにくい信頼性の高い軸受装置を得ることがで
きる。焼結含有軸受の製造は、従来の回転部材に圧入し
て、回転部材とともに固定軸のまわりを回転する焼結含
有軸受と同様に行うことができ、回転部材に圧入しない
で挿嵌させるだけであるので、回転部材と焼結含有軸受
とを容易に分離して、個別に交換することが容易であ
る。
【0017】また本発明で前記固定軸は、基材の表面に
立設され、前記焼結含油軸受は、該固定軸への装着時
に、軸線方向の一端が該基材の表面に接触し、該接触部
分にはフランジが形成され、前記回り止め手段は、該表
面と該フランジとに、それぞれ適合する形状を有して形
成されることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、固定軸が立設される基材
の表面と焼結含有軸受の表面に接触する部分に形成され
るフランジとに、それぞれ適合する形状を有する回り止
め手段が形成されるので、焼結含有軸受の回り止めを、
基材表面で確実に行うことができる。
【0019】また本発明で前記回り止め手段は、前記フ
ランジの端面と前記基材の表面とに、それぞれ適合する
異形断面形状を有して形成されることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、フランジの端面側と基材
の表面とに、それぞれ適合する異形断面形状を有する回
り止め手段を形成して、焼結含有軸受を固定軸に挿嵌し
て、フランジが基材の表面に接触する状態で、焼結含有
軸受の回り止めを確実にかつ容易に行うことができる。
【0021】また本発明で前記回り止め手段は、前記フ
ランジの外周縁と、前記基材の表面とに、それぞれ適合
する異形断面形状を有して形成されることを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、焼結含有軸受のフランジ
の外周円と基材の表面とに、それぞれ適合する異形断面
形状を有する回り止め手段を形成するので、固定軸に焼
結含有軸受を挿嵌して、フランジが基材表面に接触する
状態で、焼結含有軸受の回り止めを確実かつ容易に行う
ことができる。
【0023】また本発明で前記回り止め手段は、前記基
材の表面または前記フランジの一方に設けられる前記軸
線方向の突起と、該突起に適合する形状を有し、該表面
または該フランジの他方に設けられる凹所とを含むこと
を特徴とする。
【0024】本発明に従えば、固定軸が立設される基材
の表面または焼結含有軸受のフランジの一方に軸線方向
の突起が設けられ、他方に該突起に適合する形状を有す
る凹所が設けられるので、焼結含有軸受を固定軸に挿嵌
すれば、突起と凹所とが嵌合して、回り止め手段として
機能させることができる。
【0025】また本発明で前記回り止め手段は、異形断
面形状を有する固定軸と、該異形断面形状に適合する異
形断面形状の挿嵌孔を有する焼結含油軸受とを含むこと
を特徴とする。
【0026】本発明に従えば、固定軸が異形断面形状を
有し、固定軸に挿嵌される焼結含有軸受の挿嵌孔も、固
定軸の異形断面形状に適合する異形断面形状を有するの
で、焼結含有軸受を固定軸に対して軸線方向に挿嵌させ
れば、同時に軸線まわりの回り止めを行うことができ
る。
【0027】また本発明で前記異形断面形状は、前記軸
線まわりの周方向の一部に形成されることを特徴とす
る。
【0028】本発明に従えば、異形断面形状は軸線まわ
りの周方向の一部に形成されているので、たとえば切欠
き、突起、凹部などで、回り止めを行うことができる。
【0029】また本発明で前記異形断面形状は、多角形
形状であることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、異形断面形状は多角形形
状であるので、多角形形状の各片で回り止めを行うこと
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して、
本発明の実施の各形態の軸受装置に関連する説明を行
う。各図で、先行する図に関連して既に説明されている
部分に関連する部分には同一の参照符を付し、重複する
説明を省略する。
【0032】図1は、本発明の実施の第1形態および第
2形態の概略的な構成を示す。図1(a)に示す第1形
態としての軸受装置11では、歯車やプーリなどの回転
部材12の中心部に挿嵌孔13を形成し、焼結軸受14
の軸線まわりに回転部材12が回転可能にしている。焼
結軸受14は、金属製の固定軸15に挿嵌する。固定軸
15は、歯車やプーリを備える連結駆動機構や駆動力伝
達機構などのフレーム、ベース、あるいはシャーシなど
の基材の表面の固定壁16から立設される。焼結軸受1
4は、固定軸15の軸線方向に、装着あるいは離脱が可
能としておく。焼結軸受14を固定軸15に装着した状
態で、軸線まわりの回転を止めるために、回り止め手段
17が設けられる。
【0033】本実施形態の回り止め手段17は、焼結軸
受14側の端面にフランジ18を設け、フランジ18に
形成する回り止め穴19に適合する回り止めピン20
を、固定壁16側に形成している。焼結軸受14を固定
軸15に装着すると回り止め手段17によって回り止め
が施され、焼結軸受14は、非回転状態で使用されるこ
とになる。したがって、焼結軸受14を回転させる場合
のような遠心力による飛散で、含浸されている潤滑油が
枯渇して焼付き等の問題を発生することの防止が可能と
なる。また、回転部材12は固定軸15の周囲に回転可
能な程度に挿嵌されているだけであるので、固定軸15
に対して焼結軸受14を中間嵌めした状態で自由に回転
部材12を着脱することができる。また、回り止め手段
17は、焼結軸受14を固定軸15の軸線方向に着脱す
る際には、妨げとならない。したがって、軸受装置11
からは、回転部材12でも焼結軸受14でも必要に応じ
て着脱することができ、耐久性を要する使用状態で、い
ずれか一方に損傷が発生するような場合でも、損傷が発
生した方のみを交換することで対応が可能となるので、
廃棄する部品を最小限に抑えることができ、装置の維持
や補修を容易に行うことができる。
【0034】図1(b)は、本発明の実施の第2形態と
しての軸受装置21の概略的な構成を示す。本実施形態
の軸受装置21では、固定軸25を固定壁26と一体的
に成形している。他の点では、図1(a)に示す軸受装
置11と本実施形態の軸受装置21とは基本的に同等で
ある。
【0035】図2は、本発明の実施の第3形態および第
4形態についての概略的な構成を示す。図2(a)は、
実施の第3形態としての軸受装置31について示す。本
実施形態の焼結軸受34は、固定壁36から立設される
固定軸25に装着する際に、固定壁36側となる端部に
回り止め手段37として、フランジ38の軸線方向の端
面側に、扇形凸部39が形成されて他のフランジ38の
部分とは段差を生じる。固定壁36側には、扇形凸部3
9に適合する形状の扇形凹部40が形成される。固定軸
25に対して回転部材12を装着させ、フランジ18の
扇形凸部39が扇形凹部40に嵌合すれば、焼結軸受1
4の固定軸15まわりの回転を止めることができる。
【0036】図2(b)は、本発明の実施の第4形態と
しての軸受装置41の概要を示す。本実施形態は、図2
(a)に示す実施の第3形態での固定軸15の代りに、
固定壁46と一体化された固定軸25が用いられてい
る。なお、扇形凸部39はフランジ18側に形成し、扇
形凹部40は固定壁36,46側に形成しているけれど
も、扇形凸部39を固定壁36,46側に形成し、対応
する扇形凹部40をフランジ18側に形成することもで
きる。
【0037】図3は、本発明の実施の第5形態および第
6形態の概略的な構成を示す。図3(a)は、本発明の
実施の第5形態としての軸受装置51の概略的な構成を
示す。本実施形態の軸受装置51では、焼結軸受54、
固定壁56から立設される固定軸15に装着して回り止
めを行う回り止め手段57として、焼結軸受54のフラ
ンジ58側に多角形形状の段差部59を形成し、固定壁
56側に段差部59に適合する形状を有する回り止め角
穴60を形成する。
【0038】図3(b)に示す本発明の実施の第6形態
としての軸受装置61では、固定壁66と一体に形成さ
れ、固定壁66の表面に回り止め角穴60が形成されて
いる点を除いて、図3(a)の軸受装置51と同等であ
る。
【0039】図4は、図1〜図3に示す各実施形態の焼
結軸受14,34,54の形状を示す。図で4(a)
は、図1に示す焼結軸受14の構成を示す。焼結軸受1
4の軸線方向の一端側には、円形のフランジ18が形成
され、フランジ18の端面から軸線方向に沿って回り止
め穴19が形成され、軸線方向に沿って回り止めピン2
0が突出して形成されている。図1に示すように固定壁
16,26側には、回り止め穴19に対応する回り止め
ピン20が形成されている。同様にフランジ18側の回
り止め穴19に対応する回り止めピン20が、固定壁1
6,26側に形成されている。なお、回り止め手段17
として、フランジ18には回り止め穴19または回り止
めピン20の一方を形成し、他方を固定壁16,26側
に形成するだけでもよい。
【0040】図4(b)は、図2に示す焼結軸受34の
外観構成を示す。焼結軸受34は、軸線方向の一端側に
円形のフランジ18を有し、その端面に扇形凸部39が
形成されている。扇形凸部39を形成することによっ
て、フランジ38の端面は、周方向に関して、部分的に
異方形状断面となる。扇形凸部39に適合する形状の扇
形凹部40が固定壁36,46側に形成されていること
によって、扇形凸部39を扇形凹部40に嵌合させれ
ば、回り止め手段37として機能することになる。な
お、扇形凸部39を固定壁36,46側に形成し、フラ
ンジ38側には扇形凹部40を形成させることもでき
る。また、扇形以外の形状で、同様な機能を有する回り
止め手段37を形成することもできる。
【0041】図4(c)は、図3に示す焼結軸受54に
外観形状を示す。焼結軸受54の軸線方向の一端側に
は、円形のフランジ58が形成され、フランジ58の端
面には、たとえば四角形などの多角形形状を有する段差
部59が形成される。固定壁56,66側には、回り止
め角穴60が形成され、段差部59が回り止め角穴60
に嵌合することによって、回り止め手段57として機能
する。段差部59は、図4(c)に示す四角形ばかりで
はなく、三角形や六角形など、多角形の形状とすること
ができる。
【0042】図5は、以上説明した各実施形態の軸受装
置11,21,31,41,51,61を用いる一例と
しての現像装置100の概略的な構成を示す。現像装置
100は、電磁写真方式に用いる微粉末状の現像剤であ
るトナーで、静電潜像を顕像化させるために用いられ、
複写機やファクシミリ装置、あるいはページプリンタな
どに使用される。現像装置100には撹拌用ローラ用ギ
ヤ101、補給ローラ用ギヤ102、撹拌ローラ用ギヤ
103、マグローラ用ギヤ104、およびアイドル・ギ
ヤ105などが、ホッパ106や現像槽107などの筺
体108の側面に設けられる。撹拌ローラ用ギヤ101
は、現像剤であるトナーを貯蔵するホッパ106内でト
ナーを撹拌する撹拌ローラの軸を回転駆動するために用
いられる。補給ローラ用ギヤ102は、ホッパ106内
のトナーを現像槽107に補給する補給ローラの回転軸
を回転駆動するために設けられる。撹拌ローラ用ギヤ1
03は、現像槽107内で、トナーとともに2成分現像
剤を構成する磁性を有するキャリアとを混合した現像剤
を撹拌するための撹拌ローラの軸を回転駆動する。マグ
ローラ用ギヤ104は、現像槽107内の現像剤を感光
体に供給するマグネットローラの軸を回転駆動する。す
なわち、撹拌ローラ用ギヤ101、補給ローラ用ギヤ1
02、撹拌ローラ用ギヤ103およびマグローラ用ギヤ
104は、固定軸ではなく、回転軸に装着して回転軸と
ともに回転する歯車である。
【0043】本発明を適用する対象となるのは、撹拌ロ
ーラ用ギヤ103とマグローラ用ギヤ104との間で回
転駆動力を中継するアイドル・ギヤ105である。この
アイドル・ギヤ105に、本発明の軸受装置を好適に適
用することができる。アイドル・ギヤ105は、耐摩耗
性に優れたポリアセタール樹脂(POM)が用いられ、
たとえばマグローラ用ギヤ104が250rpm程度で
回転するのに対して、230rpm程度で回転する。
【0044】図6は、本発明の軸受装置11,21,3
1,41,51,61を図4に示す現像装置100のア
イドル・ギヤ105に用いるときの耐久性を、図1に示
す従来の軸受装置1,7や、焼結含油軸受を用いないと
きと比較して示す。Aは、本実施形態の焼結軸受14,
34,54を、図1から図3に示すように、先に固定軸
15,25に中間嵌めを行っておいて、回転部材12を
焼結軸受14,34,54に挿嵌して使用したときの耐
久性を示す。耐久性は、回転部材12の挿嵌孔13の内
径と焼結軸受14,34,54の外径との差が、コピー
量(Copy Volume/黒コピー)によってどの程度変化す
るかを調べた結果として示す。併せて、軸受を用いず
に、固定軸15,25に直接回転部材12を装着した場
合の、固定軸外径と回転部材内径との差の変化も比較の
ために、Bとして示す。さらに、図11に示すような従
来の軸受装置1,7のように焼結軸受4を回転部材の空
洞部3に圧入した場合の結果も、固定軸5,8の外径と
焼結軸受4の内径との差の変化Cとして示す。図6
(a)、図6(b)および図6(c)に示すように、本
実施形態の軸受装置では、初期状態からコピー量が増加
しても差がほとんど変化しないことが分かる。Cに示す
焼結軸受14,34,54を用いない場合や、図11に
示す従来のように用いるBの場合では、コピー量に対し
て差が増大していくことが分かる。特に、Cで示す焼結
軸受14,34,54を全く用いないで直接固定軸に回
転部材を挿嵌させる軸受なしの場合には、固定軸外径と
軸受端内径との差の変化が大きくなって、摩耗量が多く
なっていることを示している。Aで示す本発明を適用し
た場合には、コピー量に対して固定軸外径と焼結軸受内
径との差の変化はほとんどなく、従来よりも安定して回
転駆動が可能となることが分かる。
【0045】図7は本発明の実施の第7形態および第8
形態の概要を示す。図で7(a)は、本発明の実施の第
7形態としての軸受装置111の概略的な構成を示す。
本実施の形態の焼結軸受114は、軸線方向の一端側で
固定軸15,25が立設される固定壁116,126と
の間に回り止め手段117が設けられる。本実施形態の
回り止め手段117は、フランジ118の外周面に回り
止め切欠き119が形成され、固定壁16,26の表面
側には、回り止めリブ120が形成される。回り止め切
欠き119は、焼結軸受114が固定軸15,25に挿
入されるときに、フランジ118の回り止め切欠き11
9と係合して、回り止め手段117として機能する。
【0046】図7(b)は、本発明の実施の第8形態と
しての軸受装置121の概要を示す。本実施形態の軸受
装置121では、固定軸25が固定壁26と一体に形成
されている点を除いて、図7(a)に示す軸受装置11
1と基本的に同等である。
【0047】図8は、図7に示す実施の各形態に対応す
る焼結軸受114の概略的な形状を示す。図8(a)
は、焼結軸受114の軸線方向の一端側に円形のフラン
ジ118を設け、その外周縁の一部に回り止め切欠き1
19を形成している状態を示す。回り止め切欠き119
は、フランジ118の周方向に関して部分的に形成され
ている。このような考え方を応用すると、図8(b)に
示すように、円形のフランジ118の周方向の一部を、
平坦に切取って弦119bを形成して回り止め手段を構
成することもできる。固定壁116,126側には、弦
119bに当接して、焼結軸受114の回り止めを行う
ような突起を設けておけばよい。また、図8(c)に示
すように、焼結軸受114の一端側に設ける円形のフラ
ンジ118の周縁部の一部分をさらに半径方向外方に突
出させて突起119cを形成して、回り止め手段117
を構成することもできる。固定壁116,126側に
は、突起119cを拘束するような突起を設ければよ
い。また、図8(d)に示すように、焼結軸受114の
軸線方向の一端側に形成するフランジ118dを円形で
はなく、多角形形状とし、固定壁116,126側の表
面に、多角形形状のフランジ118が嵌合する角穴を形
成して回り止め手段117として機能させることもでき
る。
【0048】図9は、本発明の実施の第9形態、第10
形態、第11形態および第12形態の軸受装置の概要を
示す。図9(a)は、本発明の実施の第9形態としての
軸受装置131の概略的な構成を示す。本実施形態の軸
受装置131では、焼結軸受134を固定軸135の軸
線方向に着脱可能である。固定軸135は金属製であ
り、合成樹脂製の固定壁136に立設される。本実施形
態の回り止め手段137は、焼結軸受134の挿嵌孔1
38と、固定軸135の外周139とに設けられる。す
なわち、固定軸135の外周139は異形断面形状を有
し、焼結軸受134の挿嵌孔138は、固定軸135の
外周139に適合する異形断面形状を有する。このた
め、焼結軸受134を固定軸135に挿嵌させれば、同
時に回り止めも行われる。
【0049】図9(b)は、本発明の実施の第10形態
の軸受装置141として、固定軸145が、合成樹脂材
料で固定壁146と一体的に形成されている構成を示
す。回り止め手段137としては、図9(a)の軸受装
置131と同等である。
【0050】図9(c)は、本発明の実施の第11形態
の軸受装置151の概略的な構成を示す。本実施形態の
焼結軸受154は、図9(a)の焼結軸受134と同様
に金属製の固定軸155に挿嵌され、固定壁156とと
もに非回転状態となるように、回り止め手段157とし
て、挿嵌孔158に固定軸155の外周159と同様な
異形断面形状を有する。
【0051】焼結軸受154には、固定軸155に挿嵌
させた際に固定壁156に接触する側に、フランジ16
0も形成されている。
【0052】図9(d)は、本発明の実施の第12形態
の軸受装置161に概略的な構成を示す。本実施形態の
軸受装置161は、図9(c)の軸受装置151と、固
定軸165が固定壁166と一体的に形成されているこ
とを除いて同等である。
【0053】図10は、図9に示す各実施形態の焼結軸
受134,154の概略的な形状を示す。図10
(a),(b),(c),(d)は、実施の第9形態お
よび第10形態の焼結軸受134に形成される挿嵌孔1
38の例を示す。図10(a)では、挿嵌孔138の断
面形状が、全体的には円形で、その一部が平坦な弦とな
ってD型形状を形成している状態を示す。図10(b)
は、挿嵌孔158の円形の断面形状の一部が、半径方向
内方に突出し、挿嵌孔138の内周面に、軸線方向に延
びる凸条が形成されている状態を示す。図10(c)
は、挿嵌孔138の円形の断面の一部が半径方向外方に
突出し、挿嵌孔138の内周面に、軸線方向に延びる溝
が形成されている状態を示す。図10(d)は、挿嵌孔
138が、たとえば正方形などの多角形の断面形状とな
るように形成されている例を示す。
【0054】図10(e),(f),(g),(h)
は、図9(c),(d)に示す実施の第11形態および
第12形態の軸受装置151,161に用いる焼結軸受
154の概略的な形状を示す。本実施形態の焼結軸受1
54には、軸線方向の一端に円形のフランジ160が形
成され、固定軸155,165が挿通する挿嵌孔158
は、図10(a),(b),(c),(d)と同様な異
形の断面形状をそれぞれ有する。
【0055】図7〜図10で説明した各実施形態の軸受
装置111,121,131,141,151,161
を、図5に示す現像装置100のアイドル・ギヤ105
に用いても、図6に示すと同様な耐久性および信頼性が
得られる。また、回転部材12と焼結軸受114,13
4,154との着脱は容易であり、また焼結軸受11
4,134,154,164と固定軸115,125,
135,145,155,165との着脱も容易である
ので、損傷した部品の交換の際も、回転部材と焼結軸受
との一方のみの交換に留めることもできる。なお、各実
施形態として示した回り止め手段は、単独ではなく、組
合せて用いることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定軸に
非回転状態で焼結含有軸受を取付け、焼結含有軸受に対
して回転部材を回転可能とするので、焼結含有軸受から
回転部材との間の回転摺動部に長期間にわたって安定し
て潤滑油を供給し、焼付けなどを生じにくくして、信頼
性を高めることができる。焼結含有軸受は回転部材に圧
入して用いることはないので、焼結含有軸受と回転部材
とは、損傷した場合に個別に交換することもできる。
【0057】さらに本発明によれば、焼結含有軸受は固
定軸に対して軸線方向に着脱可能であり、固定軸に装着
している状態では回り止め手段によって回り止めが施さ
れるので、非回転状態で回転部材との回転摺動面に対し
て安定して潤滑油の供給を行うことができる。回転部材
に対して、焼結含有軸受は挿嵌されているだけであるの
で、回転部材と焼結含有軸受との分離は容易であり、一
方が破損したようなときには、破損した側の部品のみを
容易に交換することができる。
【0058】また本発明によれば、固定軸が立設される
基材の表面と、焼結含有軸受に設けられるフランジとの
間で、回り止め手段を形成し、固定軸に対する焼結含有
軸受の回り止めを確実に行うことができる。
【0059】また本発明によれば、フランジの端面と基
材の表面とにそれぞれ形成される異形断面形状を有する
回り止め手段で、焼結含有軸受の回り止めを確実に行う
ことができる。
【0060】また本発明によれば、フランジの外周縁と
基材の表面とにそれぞれ形成される異形断面形状を有す
る回り止め手段で、焼結含有軸受の回り止めを確実に行
うことができる。
【0061】また本発明によれば、基材の表面またはフ
ランジの一方に設けられる突起と、他方に設けられ突起
に適合する形状を有する凹所とを嵌合させて、焼結含有
軸受の回り止めを確実に行うことができる。
【0062】また本発明によれば、固定軸は異形断面形
状を有し、固定軸に挿嵌される焼結含有軸受の挿嵌孔
は、固定軸の異形断面形状に適合する異形断面形状を有
するので、焼結含有軸受を固定軸に軸線方向から挿嵌さ
せれば、軸線まわりの回り止めも同時に行うことができ
る。
【0063】また本発明によれば、異形断面形状は軸線
まわりの周方向の一部に形成されているので、その部分
で回り止めを行うことができる。
【0064】また本発明によれば、異形断面形状は多角
形形状であるので、多角形形状の各片で回り止めを行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態および第2形態の軸受
装置11,21の概要を示す固定軸側を断面視した側面
図である。
【図2】本発明の実施の第3形態および第4形態の軸受
装置31,41の概略的な構成を示す固定軸側を断面視
した側面図である。
【図3】本発明の実施の第5形態および第6形態の軸受
装置51,61の概略的な構成を示す固定軸側を断面視
した側面図である。
【図4】図1〜図3の各実施形態で用いられる焼結軸受
14,34,54の斜視図である。
【図5】各実施形態の軸受装置を適用可能なアイドル・
ギヤ105を含む現像装置100の概略的な構成を示す
側面図である。
【図6】本発明の実施形態の軸受装置を図5の現像装置
100に適用した場合の耐久性を、固定軸外径と軸受孔
内径との差の変化として、図11に示す従来の軸受装置
および軸受無の場合と対比して示すグラフである。
【図7】本発明の実施の第7形態および第8形態の軸受
装置111,121の概略的な構成を示す固定軸側を断
面視した側面図である。
【図8】図7の各実施形態に使用する焼結軸受114の
形状を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の第9形態、第10形態、第11
形態および第12形態の軸受装置131,141,15
1,161の概略的な構成を示す固定軸側を断面視した
側面図である。
【図10】図9に示す各実施形態の焼結軸受134,1
54の例を示す斜視図である。
【図11】従来からの固定軸5,8に対して回転部材2
を設ける際に用いる焼結軸受4を含む軸受装置1,7の
概略的な構成を示す固定軸側を断面視した側面図であ
る。
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61,111,12
1,131,141,151,161 軸受装置 12 回転部材 13,138,158 挿嵌孔 14,54,114,134,154 焼結軸受 15,25,135,145,155 固定軸 16,26,36,46,56,66,116,12
6,136,146,156,166 固定壁 17,37,57,117,137,157 回り止め
手段 18,38,58,118,160 フランジ 19 回り止め穴 20 回り止めピン 39 扇形凸部 40 扇形凹部 59 段差部 60 回り止め角穴 100 現像装置 105 アイドル・ギヤ 119 回り止め切欠き 120 回り止めリブ 139,159 外周
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷澤 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石黒 康之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 兼重 正利 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山口 淳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大塚 義則 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA14 AB01 EA01 GA03 3J011 JA02 KA02 LA01 MA12 3J017 AA02 DA02 DB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸の軸線まわりに回転可能な回転部
    材に対する焼結含油軸受の使用方法において、 焼結含油軸受を固定軸に取付けて回り止めを施し、 該焼結含油軸受に対して回転部材を挿嵌させることを特
    徴とする焼結含油軸受の使用方法。
  2. 【請求項2】 固定軸と、該固定軸に対して回転する回
    転部材との間に、焼結含油軸受を介在させる軸受装置に
    おいて、 該焼結含油軸受は、該固定軸に対して、その軸線方向に
    着脱可能であり、 該焼結含油軸受を該固定軸に装着している状態で、該焼
    結含油軸受の回り止めを行う回り止め手段を備え、 該回転部材は、回り止め手段によって回り止めが行われ
    る焼結含油軸受に挿嵌されて、軸線まわりの回転が可能
    となることを特徴とする軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記固定軸は、基材の表面に立設され、 前記焼結含油軸受は、該固定軸への装着時に、軸線方向
    の一端が該基材の表面に接触し、該接触部分にはフラン
    ジが形成され、 前記回り止め手段は、該表面と該フランジとに、それぞ
    れ適合する形状を有して形成されることを特徴とする請
    求項2記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記回り止め手段は、前記フランジの端
    面と前記基材の表面とに、それぞれ適合する異形断面形
    状を有して形成されることを特徴とする請求項3記載の
    軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記回り止め手段は、前記フランジの外
    周縁と、前記基材の表面とに、それぞれ適合する異形断
    面形状を有して形成されることを特徴とする請求項3記
    載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記回り止め手段は、 前記基材の表面または前記フランジの一方に設けられる
    前記軸線方向の突起と 、該突起に適合する形状を有し、該表面または該フラン
    ジの他方に設けられる凹所とを含むことを特徴とする請
    求項3〜5のいずれかに記載の軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記回り止め手段は、 異形断面形状を有する固定軸と、 該異形断面形状に適合する異形断面形状の挿嵌孔を有す
    る焼結含油軸受とを含むことを特徴とする請求項2〜6
    のいずれかに記載の軸受装置。
  8. 【請求項8】 前記異形断面形状は、前記軸線まわりの
    周方向の一部に形成されることを特徴とする請求項4,
    5または7のいずれかに記載の軸受装置。
  9. 【請求項9】 前記異形断面形状は、多角形形状である
    ことを特徴とする請求項4,5または7のいずれかに記
    載の軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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