JP2001082253A - 定真空圧摺動絞り弁式気化器 - Google Patents

定真空圧摺動絞り弁式気化器

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JP2001082253A
JP2001082253A JP25866299A JP25866299A JP2001082253A JP 2001082253 A JP2001082253 A JP 2001082253A JP 25866299 A JP25866299 A JP 25866299A JP 25866299 A JP25866299 A JP 25866299A JP 2001082253 A JP2001082253 A JP 2001082253A
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valve
sliding throttle
pressure
negative pressure
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Giyoutou Ou
暁東 王
Takeshi Kobayashi
猛 小林
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で製造経費が安く、摺動絞り弁の
動作が軽快で加速性能に優れ、空気の吸入効率が高い、
定真空圧摺動絞り弁式気化器を得る。 【解決手段】 本体6と上部カバー3の間に、膜5によ
り負圧室13と大気室14を区画する。本体6の吸気通
路33と直交する円筒部6bにカツプ形の摺動絞り弁2
6を支持し、膜5に結合したカツプ形の負圧作動弁15
を摺動絞り弁26に嵌挿する。負圧作動弁15のストロ
ークを摺動絞り弁26のそれよりも小さくし、低開度域
では摺動絞り弁26だけを、低開度域を超える開度域で
は摺動絞り弁26を負圧作動弁15と一体的に作動させ
る。負圧作動弁15の底壁15bから突出する負圧管1
8の下端を、摺動絞り弁26の底壁26bを貫通させ
て、抜止め板19に結合する。上部カバー3と負圧作動
弁15との間にばね4を、摺動絞り弁26の底壁26b
と抜止め円板19の間にばね25を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2輪車などの内燃機
関に取り付けられる定真空圧摺動絞り弁式気化器、詳し
くは吸気通路の空気流量に応じてベンチユリ面積を制御
する負圧応動型の摺動絞り弁を、機関の低速域で気化器
本体の大気室に配設した弁レバーにより直接駆動するよ
うにした定真空圧摺動絞り弁式気化器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人の出願に係る特願平9-220955号
による定真空圧摺動絞り弁式気化器では、気化器本体の
上端壁に円形の膜を挟んで上部カバーを結合し、膜の上
側に負圧室を、膜の下側に大気室をそれぞれ区画し、気
化器本体の吸気通路と直交する案内開口に昇降可能に嵌
挿した摺動絞り弁の上端を前記膜に結合し、弁レバーに
より駆動される圧力切換弁を摺動絞り弁の内部に昇降可
能に支持し、圧力切換弁により吸気通路の負圧または大
気を前記負圧室へ導入して摺動絞り弁の開度を制御して
いる。
【0003】上述の定真空圧摺動絞り弁式気化器では、
摺動絞り弁の動作に関連して圧力切換弁を切り換えてい
る。例えば機関の加速操作では、吸気通路の吸気負圧を
負圧室へ導入するための負圧通路が開き、大気通路が閉
じる。逆に、機関の減速操作時では、負圧通路が閉じ、
大気通路が開く。したがつて、負圧通路と大気通路には
4個の圧力切換弁の弁体と弁座が存在することになり、
それだけ弁座への異物の付着や経時変化による空気洩れ
が生じやすくなる。また、4個もの圧力切換弁の弁体や
弁座を摺動絞り弁の内部に収納するには各部材を小型化
する必要があり、負圧通路の通路面積も制約されること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、構成が簡単で製造経費が安く、摺動絞り弁
の動作が軽快で加速性能に優れ、空気の吸入効率が高
い、特に2輪車用機関に適した定真空圧摺動絞り弁式気
化器を提供することにある。
【0005】本発明の他の課題は摺動絞り弁がアイドル
位置から所定開度まで弁レバーに連動して開き、所定開
度を超える開度域では、摺動絞り弁と負圧作動弁が一体
的に負圧室の負圧の強さに応じて昇降するようにした定
真空圧摺動絞り弁式気化器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体の上端壁に膜を挟むよう
に上部カバーを結合して膜の上側に負圧室を下側に大気
室をそれぞれ区画し、気化器本体の吸気通路と直交する
円筒部にカツプ形の摺動絞り弁を昇降可能に支持し、前
記膜に結合したカツプ形の負圧作動弁を前記摺動絞り弁
に嵌挿し、前記負圧作動弁のストロークを前記摺動絞り
弁のそれよりも小さくし、低開度域では前記摺動絞り弁
だけが作動し、低開度域を超える開度域では前記摺動絞
り弁が前記負圧作動弁と一体的に作動する定真空圧摺動
絞り弁式気化器において、前記負圧作動弁の底壁から下
方へ突出する複数の負圧管を、前記摺動絞り弁の底壁を
貫通させ、前記負圧管の下端に抜止め円板を結合し、前
記上部カバーと前記摺動絞り弁との間に第1のばねを介
装し、前記摺動絞り弁の底壁と前記抜止め円板の間に第
2のばねを介装したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では吸気通路を横切る円筒
部にカツプ形の摺動絞り弁が嵌挿され、該摺動絞り弁の
内部に負圧室を区画する膜に結合したカツプ形の負圧作
動弁が嵌挿される。負圧作動弁の底壁から摺動絞り弁の
底壁を貫通して下方へ延びる負圧管の端部に抜止め円板
が結合され、抜止め円板と摺動絞り弁の底壁との間にば
ねが介装される。前記ばねの力により摺動絞り弁と負圧
作動弁が所定の間隔に保たれ、弁軸に結合した弁レバー
の先端が摺動絞り弁の腕の上に係合可能とされる。
【0008】機関の低速域では、戻しばねの力により弁
レバーが押し下げられると、弁レバーにより腕を介して
摺動絞り弁だけが前記ばねの力に抗して押し下げられ
る。この時、負圧作動弁は摺動絞り弁を嵌挿する円筒部
の上端に当接して下降を阻止される。機関の中高速域で
は、負圧室の負圧により負圧作動弁が摺動絞り弁と一体
に、弁レバーの加速方向への回動に追随して吸い上げら
れる。
【0009】
【実施例】図1に示すように、本発明による定真空圧摺
動絞り弁式気化器は、気化器本体6の上下中央部を貫通
する吸気通路33の、矢印xで示す吸気流の上流側端部
の管部6aに図示してない空気清浄器が接続され、シー
ル部材78を備える下流側端部は、機関の吸気ポートに
接続した断熱管と接続される。吸気通路33を横切る上
下方向の円筒部6bに、カツプ形の摺動絞り弁26が昇
降可能に嵌挿される。摺動絞り弁26の底壁26bに
は、後述する係止手段20により燃料調整針弁29の基
端部が支持される。燃料調整針弁29の先端は主燃料ノ
ズル28を構成するブリード管30へ挿通される。多数
の通孔30aを有するブリード管30は、本体6の下壁
部から突出する円筒部36へ螺合され、上端を摺動絞り
弁26の下端に対向するよう吸気通路33の底縁から僅
かに突出される。
【0010】燃料ジエツト40を結合されたブリード管
30の下端は、本体6の下部に接続された図示してない
燃料貯槽の内部へ突出される。したがつて、機関の運転
時、吸気通路33から空気が空気ジエツト32、通路3
1、円筒部36、通孔30aを経てブリード管30の内
部へ入り、燃料貯槽からの燃料と混合され、主燃料ノズ
ル28から吸気通路33へ吸引されるようになつてい
る。主燃料ノズル28よりも吸気通路33の下流側に隣
接して、低速燃料ノズル38が配設される。円筒部35
に多数の通孔39aを有するブリード管39が嵌挿さ
れ、低速運転で燃料貯槽からの燃料がブリード管39、
低速燃料ノズル38を経て摺動絞り弁26の下縁部へ吸
引される。また、機関の加速運転で後述する加速ポンプ
73から加速燃料が通路33,34,37a、環状溝3
7、通路37bを経てブリード管30へ供給され、主燃
料ノズル28から吸気通路33へ供給される燃料量が増
大される。
【0011】本体6の上端部には椀状の窪みが形成さ
れ、本体6の上端周縁部に膜5の周縁部を挟むように上
部カバー3が結合され、膜5の上側に負圧室13が区画
され、膜5の下側に大気室14が区画される。大気室1
4は円筒部6bに連通可能であり、また大気入口9を経
て空気清浄器へ連通される。膜5の上側に押え板10
が、下側に押え板15aが重ね合され、押え板15aと
一体をなすカツプ形の負圧作動弁15の上端部を、押え
板10の上側へ突出しかつ縁曲げされる。負圧作動弁1
5は摺動絞り弁26へ嵌挿され、かつ底壁15bに重ね
合せた菊座金に似たばね座16と上部カバー3との間に
ばね4が介装される。負圧作動弁15の底壁15bから
下方へ突出する3本の負圧管18は、摺動絞り弁26の
底壁26bを貫通し、下端に抜止め円板19を結合され
る。
【0012】本体6の下流側壁部には機関の始動時始動
燃料を供給するためのバイスタータBが備えられる。図
示の実施例では、バイスタータBはPTC温度制御装置
を備えたアクチユエータ46と、該アクチユエータ46
により開閉されるピストン型の制御弁52とから構成さ
れる。機関の始動時、制御弁52は燃料貯槽から始動燃
料を通路68を経てシリンダ51の端部へ吸い込み、大
気室14から空気を通路48を経てシリンダ51の途中
へ吸い込み、シリンダ51の内部で両者を混合し、混合
気を通路50から吸気通路33へ供給する。機関が始動
すると、PTC温度制御装置が機関の周囲温度を感知し
てアクチユエータ46に働き、通路68,48を閉じる
ようになつている。バイスタータBについては、本発明
の要旨と特別な関係がないのでこれ以上説明しない。
【0013】本体6の上流側壁部には大気室14の内部
に臨む弁軸7が支持される。弁軸7は細長い鋼板をU字
形に折り曲げて構成され、両端部に合成樹脂からなる軸
受キヤツプ65を結合される。線材を2つに折り曲げて
なる弁レバー8の折曲げ部ないし基端が、弁軸7のU字
形の溝の内部へ係合され、ボルト53により締結され
る。弁レバー8の端部8aは後述するように摺動絞り弁
26に係合され、摺動絞り弁26を押し下げるようにな
つている。
【0014】図2に示すように、摺動絞り弁26の上端
には環状板42が係止され、環状板42の両側縁から下
方へ突出する左右1対の腕42bに溝42aが設けら
れ、溝42aに弁レバー8の二股状の端部8aが係合さ
れる。厳密には、溝42aの上端は開放されており、端
部8aは単に腕42bの上に、弁軸7に巻装した戻しば
ね80の力により係合されるだけである。
【0015】燃料調整針弁29の係止手段20は次のよ
うに構成される。摺動絞り弁26の底壁26bの下半部
に大径の円筒部26dが設けられ、円筒部26dの上端
壁に三角形の開口26c(図4)が設けられる。図4,
5に示すように、燃料調整針弁29の基端部に設けた複
数の環状溝の1つに止め輪23を係止し、止め輪23を
挟むように三角形の板と筒部とが一体をなす上下1対の
リテーナ22,24を燃料調整針弁29に外嵌し、リテ
ーナ22,24を底壁26bの三角形の開口26cから
円筒部26dへ挿入したうえ約60°回転すれば、リテ
ーナ22が円筒部26dの上端壁に、リテーナ24と抜
止め円板19との間に介装したばね25により押し付け
られる。こうして、燃料調整針弁29の基端が弾性的に
摺動絞り弁26の底壁26bに支持される。
【0016】摺動絞り弁26の下端右側面には切欠41
が設けられ、本体6に支持したアイドル停止ボルト(図
示せず)に当り、摺動絞り弁26の下降位置が規制され
るようになつている。
【0017】図6に示すように、加速ポンプ73は弁軸
7の内端部に結合した中空の軸受キヤツプ65の切欠カ
ム64をシリンダ74の内部へ臨ませ、シリンダ74に
嵌合したプランジヤ75をばね76の力により切欠カム
64に付勢係合したものである。シリンダ74の端部は
蓋66により閉鎖される。機関のアイドル運転からの加
速操作時、弁軸7を加速方向(矢印y)へ回動すると、
切欠カム64の内縁によりプランジヤ75が押し下げら
れるだけで、シリンダ74から吐き出される燃料量はご
く僅かである。しかし、機関の中速運転からの加速操作
では、弁軸7を加速方向(矢印y)へ回動すると、切欠
カム64の外縁(カム面と周面との交差部分)によりプ
ランジヤ75が大きく押し下げられ、シリンダ74から
多量の燃料が通路77を経て主燃料ノズル28へ供給さ
れる。
【0018】図7に線54で示すように、切欠カム64
の働きは、摺動絞り弁26のアイドル位置から開度約5
0%まで、すなわち切欠カム64のカム面がプランジヤ
75の上端面に面接触するまでは、弁軸7の回動量(摺
動絞り弁26の開度)に対する燃料量の増加率は小さい
が、切欠カム64のカム面がプランジヤ75の上端面に
面接触する状態から切欠カム64の外縁によりプランジ
ヤ75が押し下げられるようになると、図7に線55で
示すように、弁軸7の回動量(摺動絞り弁26の開度)
に対する燃料量の増加率が大きくなる。換言すれば、加
速ポンプ73の加速特性は機関の中速からの加速運転で
より有効に働く。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体の上
端壁に膜を挟むように上部カバーを結合して膜の上側に
負圧室を下側に大気室をそれぞれ区画し、気化器本体の
吸気通路と直交する円筒部にカツプ形の摺動絞り弁を昇
降可能に支持し、前記膜に結合したカツプ形の負圧作動
弁を前記摺動絞り弁に嵌挿し、前記負圧作動弁のストロ
ークを前記摺動絞り弁のそれよりも小さくし、低開度域
では前記摺動絞り弁だけが作動し、低開度域を超える開
度域では前記摺動絞り弁が前記負圧作動弁と一体的に作
動する定真空圧摺動絞り弁式気化器において、前記負圧
作動弁の底壁から下方へ突出する複数の負圧管を、前記
摺動絞り弁の底壁を貫通させ、前記負圧管の下端に抜止
め円板を結合し、前記上部カバーと前記摺動絞り弁との
間に第1のばねを介装し、前記摺動絞り弁の底壁と前記
抜止め円板の間に第2のばねを介装したから次のような
効果が得られる。
【0020】構成が簡単で製造経費が安く、摺動絞り弁
の動作が軽快で加速性能に優れ、摺動絞り弁の外形が縮
小できるのに伴い、負圧作動弁の外形も小さくなり、気
化器全体を小形化できる。
【0021】摺動絞り弁を強制的に押し上げるばねの巻
き径が小さいので、ばねを摺動絞り弁に内蔵し、強いば
ね力を摺動絞り弁に及ぼすことができる。
【0022】摺動絞り弁が負圧作動弁と一体に作動する
状態では、摺動絞り弁の底壁と負圧作動弁の抜止め円板
とがほぼ同じ高さになり、摺動絞り弁の下端に無駄な凹
凸がないので、空気の流れが円滑になり、摺動絞り弁の
全開時の吸入効率が高くなる。機関の部分負荷では空気
の流れに乱れが起きないので、主燃料ノズルに作用する
負圧が安定し、燃料流量のバラツキが少ない。
【0023】燃料調整針弁は、燃料調整針弁に係止した
止め輪の上下面に、1対の3角形のリテーナを重ね合
せ、摺動絞り弁の底壁の上側から開口を経て燃料調整針
弁を底壁の円筒部へ挿入した後リテーナを回動して、ば
ねにより底壁の円筒部へ支持される。燃料調整針弁は工
具を使わずに摺動絞り弁の上側から組み付けられるの
で、万一燃料調整針弁が取付部から外れても、燃料調整
針弁が機関へ吸い込まれて機関を破損することはない。
【0024】摺動絞り弁を押し上げるばねと、燃料調整
針弁を押し下げるばねとが共用されるので、構造が簡単
になり、部品点数が少なく、組付工数も少なくなる。
【0025】弁レバーを係合する腕が摺動絞り弁の上端
に係止した環状板と一体に構成され、腕が合成樹脂など
の薄肉の材料も用いても強度が高く、また腕の全幅が狭
いので、気化器を小形化に役立つ。
【0026】従来の加速ポンプは摺動絞り弁の低開度か
らいきなり加速燃料を供給する構造のために、摺動絞り
弁の低開度では吸入空気量に対して加速燃料が多すぎ、
摺動絞り弁の高開度では吸入空気量に対して加速燃料が
少なすぎる傾向にあつたの対し、本発明の加速ポンプは
摺動絞り弁の低開度では加速燃料が少なく、摺動絞り弁
の高開度では加速燃料が多くなり、摺動絞り弁の開度に
応じた理想的な加速燃料が得られ、加速燃料が無駄に供
給されないので、排ガスが汚くならず省燃費にも役立
つ。
【0027】戻しばねが大気室の内部の弁軸に直接装着
されるので、ばねの巻き径が小さくても大きなばね力が
得られ、気化器を小形化できる。
【0028】弁軸に気化器本体の軸方向内方へのばね荷
重を働かせるので、軸受部材のフランジ部が気化器本体
に密着され、特別なシール部材を備えなくても気化器の
内部へ異物が入ることがない。
【0029】戻しばねの一端がばねの中心で弁軸に係止
されるので、ばねが強くねじれてもばねが偏心したり、
弁軸に接触することがないので、弁軸の回転が円滑であ
り、ばねの偏心を防ぐカラーなどを設ける必要がない。
【0030】常に吸気通路のベンチユリ部の最も強い吸
気負圧が負圧室へ導入されるので(負圧作動弁に入るの
で)、ベンチユリ部を大きくできる。
【0031】シール部材の役目を果すばね座を押えるの
は、負圧作動弁を押し下げるばねであり、特別なシール
部材を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定真空圧摺動絞り弁式気化器の側
面断面図である。
【図2】同定真空圧摺動絞り弁式気化器の要部を拡大し
て示す正面断面図である。
【図3】同定真空圧摺動絞り弁式気化器の摺動絞り弁の
全開状態を示す側面断面図である。
【図4】燃料調整針弁の組付け状態を示す平面図であ
る。
【図5】同燃料調整針弁の係止手段を分解して示す斜視
図である。
【図6】加速ポンプの側面断面図である。
【図7】摺動絞り弁の開度と同加速ポンプの燃料量との
関係を示す線図である。
【符号の説明】
B:バイスタータ 3:上部カバー 5:膜 6:本体
7:弁軸 6b:円筒部 8:弁レバー 13:負圧
室 14:大気室 15:負圧作動弁 15b:底壁
18:負圧管 19:抜止め円板 20:係止手段 2
2:リテーナ 23:止め輪 24:リテーナ 25:
ばね 26:摺動絞り弁 26b:底壁 26c:開口 28:主燃料ノズル 26d:円筒部
29:燃料調整針弁 30:ブリード管 33:吸気通
路 38:低速燃料ノズル 39:ブリード管 40:燃料ジエツト 42:環状板 42b:腕 4
6:アクチユエータ 48:空気通路 50:混合気通
路 51:シリンダ 52:制御弁 64:切欠カム
65:軸受キヤツプ 68:始動燃料通路 73:加速
ポンプ 74:シリンダ 75:プランジヤ 80:戻
しばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体の上端壁に膜を挟むように上部
    カバーを結合して膜の上側に負圧室を下側に大気室をそ
    れぞれ区画し、気化器本体の吸気通路と直交する円筒部
    にカツプ形の摺動絞り弁を昇降可能に支持し、前記膜に
    結合したカツプ形の負圧作動弁を前記摺動絞り弁に嵌挿
    し、前記負圧作動弁のストロークを前記摺動絞り弁のそ
    れよりも小さくし、低開度域では前記摺動絞り弁だけが
    作動し、低開度域を超える開度域では前記摺動絞り弁が
    前記負圧作動弁と一体的に作動する定真空圧摺動絞り弁
    式気化器において、前記負圧作動弁の底壁から下方へ突
    出する複数の負圧管を、前記摺動絞り弁の底壁を貫通さ
    せ、前記負圧管の下端に抜止め円板を結合し、前記上部
    カバーと前記摺動絞り弁との間に第1のばねを介装し、
    前記摺動絞り弁の底壁と前記抜止め円板の間に第2のば
    ねを介装したことを特徴とする定真空圧摺動絞り弁式気
    化器。
  2. 【請求項2】燃料調整針弁の基端部に係止した止め輪を
    第2のばねにより、前記摺動絞り弁の底壁に設けた円筒
    部の上端壁に押し付け、前記燃料調整針弁の下端部を主
    燃料ノズルへ挿入した、請求項1に記載の定真空圧摺動
    絞り弁式気化器。
  3. 【請求項3】前記摺動絞り弁の底壁に設けた円筒部の上
    端壁に正多角形の開口を設け、前記止め輪の上下面に前
    記開口と同形の正多角形のリテーナを重ね合せ、前記リ
    テーナと前記抜止め円板との間に該2のばねを介装し
    た、請求項2に記載の定真空圧摺動絞り弁式気化器。
  4. 【請求項4】前記摺動絞り弁の上端に結合した環状板に
    左右1対の腕を設け、前記弁軸に結合した2股状の弁レ
    バーの端部を1対の腕の上面へ、前記弁軸に巻装した戻
    しばねにより付勢係合した、請求項1に記載の定真空圧
    摺動絞り弁式気化器。ことを特徴とする定真空圧摺動絞
    り弁式気化器。
  5. 【請求項5】前記弁軸の内端に結合した中空の軸受キヤ
    ツプに半円形の切欠カムを設け、加速ポンプのシリンダ
    に嵌挿したプランジヤの端部を前記切欠カムにばねによ
    り付勢係合し、前記摺動絞り弁の低開度域では前記切欠
    カムの内縁がプランジヤに接し、前記摺動絞り弁の高開
    度域では前記切欠カムの外縁がプランジヤに接するよう
    にした、請求項1に記載の定真空圧摺動絞り弁式気化
    器。
  6. 【請求項6】前記戻しばねは一端が気化器本体に係止さ
    れ、他端が前記弁軸に係止され、前記弁軸に前記弁レバ
    ーのアイドル位置へ回転付勢し、前記弁軸を軸方向内方
    へ付勢するようにした、請求項1に記載の定真空圧摺動
    絞り弁式気化器。
  7. 【請求項7】前記負圧作動弁の底壁に設けた前記開口
    に、負圧作動弁の作動中は作用しないようにシール部材
    を備えた、請求項1に記載の定真空圧摺動絞り弁式気化
    器。
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