JP2001081976A - コンクリート表面のモルタル剥離装置及びモルタル剥離施工システム並びにこれを用いた壁体の耐震補強方法 - Google Patents

コンクリート表面のモルタル剥離装置及びモルタル剥離施工システム並びにこれを用いた壁体の耐震補強方法

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JP2001081976A
JP2001081976A JP25573899A JP25573899A JP2001081976A JP 2001081976 A JP2001081976 A JP 2001081976A JP 25573899 A JP25573899 A JP 25573899A JP 25573899 A JP25573899 A JP 25573899A JP 2001081976 A JP2001081976 A JP 2001081976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】騒音が小さく、かつ短い工期でコンクリート躯
体表面に積層されたモルタルを綺麗に解体できるように
する。 【解決手段】モルタル剥離装置1を、床面に対して起立
支持される左右一対の縦フレーム4A、4Bと、これら
一対の縦フレーム4A、4B間に横架されるとともに、
縦フレーム4A、4Bに沿って昇降自在とされる横ステ
ージ5と、この横ステージ5に沿って水平方向に移動自
在とされるとともに、回転軸Lがコンクリート躯体8面
に対して直交的に保持され、コンクリート躯体8とモル
タル9との境界部をコンクリート躯体面に沿って平行的
に移動させることにより前記モルタル9を切削分離する
円板状のコンクリートカッター7を備えるカッター装置
6とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建築
物の仕上げ改修工事や壁体を増厚して耐震補強を図るな
どの際に使用されるコンクリート表面のモルタル剥離装
置及びモルタル剥離施工システム並びにこれを用いた壁
体の耐震補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建築物においては、鉄筋コ
ンクリートの躯体表面にモルタルを金鏝によって塗り付
けることによって仕上げが行われているが、経年後の仕
上げの改修工事や壁体の増厚による耐震補強工事が発生
した場合、新たな仕上げ塗りや躯体増厚に先立って前記
コンクリート躯体表面に積層されたモルタルの剥離が行
われる。
【0003】従来、このモルタル剥離作業は、「チッパ
ー」と呼ばれる削岩機状の小型重機を使用したり、ハン
マードリルを使用して作業員が直接ハツリ作業を行って
モルタル層の解体を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
「チッパー」またはハンマードリル等のハツリ機械は、
コンプレッサーによる圧縮空気を送り込んで、モルタル
面に振動および打撃を加えることにより破壊を行うもの
であるため、打撃音が大きく、作業効率が非常に悪いな
どの問題があった。特に、工事対象の建物が24時間営
業の業務内容であったり、静かさが要求される病院等で
ある場合には、騒音のために作業時間帯が大幅に制限さ
れるため、工期が長期化するなどの問題が発生してい
た。
【0005】また、これらの打撃・振動系のハツリ機械
の場合には、打撃および振動が躯体にも伝達されるた
め、躯体にクラックなどの損傷が誘発される虞がある、
また特に耐震補強工事では、強度の期待できないモルタ
ルを完全に除去しコンクリート面を露出させる必要があ
るが、ポイント的にハツリを行う前記ハツリ装置では綺
麗にモルタルを解体するのに時間が掛かり過ぎるなどの
問題があった。
【0006】さらに、これらのハツリ装置の場合には、
粉塵の発生が多く作業環境が悪化するとともに、解体さ
れたモルタルは細かな破砕片となるため、ハツリガラの
処理に手間が掛かるなどの問題もあった。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、騒音が小さ
く、かつ短い工期でコンクリート躯体表面に積層された
モルタルを綺麗に解体できるようにしたコンクリート表
面のモルタル剥離装置及びモルタル剥離施工システム並
びにこれを用いた壁体の耐震補強方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、コンクリート躯体の表面にモルタルが所定
厚で積層されたモルタル仕上げ面を対象として、前記モ
ルタルを解体するためのモルタル剥離装置であって、前
記モルタル剥離装置は、床面に対して起立支持される左
右一対の縦フレームと、これら一対の縦フレーム間に横
架されるとともに、縦フレームに沿って昇降自在とされ
る横ステージと、この横ステージに沿って水平方向に移
動自在とされるとともに、回転軸がコンクリート躯体面
に対して直交的に保持され、コンクリート躯体とモルタ
ルとの境界部をコンクリート躯体面に沿って平行的に移
動させることによりモルタルを切削分離する円板状のコ
ンクリートカッターを備えるカッター装置とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0009】この場合において、前記コンクリートカッ
ターを保持する回転ヘッドの周面に1または複数の楔状
チップ片を固設し、コンクリートカッターの平行移動に
伴い、切削後のモルタル薄片を前記楔状チップ片により
割り取るようにすることが望ましい。また、前記カッタ
ー装置は、装置本体よりコンクリート躯体面に沿う方向
に突出するとともに、基端部を回転中心として水平軸回
りに揺動自在のアーム部材を備えかつこの揺動自在アー
ム部材の先端部に前記コンクリートカッターを備えた構
造とすることによりモルタル剥離作業を効率的に行える
ようになる。
【0010】一方、モルタル剥離施工システムは、前記
モルタル剥離装置に加え、コンクリートカッターによる
切削により流下するモルタル切削泥水を浄化し、前記コ
ンクリートカッター部に冷却水として循環させるための
浄化槽を含むことを特徴とするものである。この場合に
おいて、前記浄化槽は、槽内に、上部側を流路とする溢
流堰と、この溢流堰に離間をおいて設けられかつ底部側
を流路とする潜流堰とを交互に複数段に亘って設け、浄
化槽の一端部側に流入されたモルタル切削泥水を前記溢
流堰と潜流堰とにより、下降流と上昇流とを交互に繰り
返させながら流下させるようにすることが望ましい。
【0011】他方、壁体の耐震補強方法は、前記モルタ
ル剥離装置をモルタル剥離対象壁面に対し対峙させて設
置する第1工程と、前記コンクリート躯体とモルタルと
の境界部に前記コンクリートカッターを挿入し、コンク
リートカッターをコンクリート躯体面に沿って平行的に
移動させることにより前記モルタルを切削分離する第2
工程と、モルタルを剥離したコンクリート躯体面に対
し、一対のレール取付ベースを夫々、アンカーボルトに
よって固定するとともに、レール取付ベース間にレール
部材を横架し、次いで前記レール部材に穿孔機を搭載
し、レール部材に沿って前記穿孔機を移動させながら順
次、コンクリート躯体面に対してアンカー孔を形成する
作業を前記レール部材の盛替え毎に繰り返して前記コン
クリート躯体面に格子目状にアンカー孔を形成する第3
工程と、前記アンカー孔に対してアンカー筋を差し込み
定着させる第4工程と、コンクリート躯体面から離間し
た位置に型枠を組み、コンクリートを流し込んで躯体の
増厚を図る第5工程とからなることを特徴とするもので
ある。
【0012】前記第3工程は、床面に対して起立支持さ
れる左右一対の縦フレームと、これら一対の縦フレーム
間に横架されるとともに、縦フレームに沿って昇降自在
とされる横ステージと、この横ステージに沿って水平方
向に移動自在とされる穿孔機とからなるアンカー孔形成
装置をモルタル剥離面に対峙させ、前記穿孔機を移動さ
せながら順次、前記コンクリート躯体面に格子目状にア
ンカー孔を形成する第3工程に変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係るコ
ンクリート表面のモルタル剥離システムを示す設備全体
図である。
【0014】前記モルタル剥離システムは、モルタル剥
離対象施工面に対峙して設置されるモルタル剥離装置1
と、モルタル切削部から流下するモルタル切削泥水を回
収するとともに、これを浄化し前記モルタル剥離装置1
に冷却水として供給するための浄化槽2と、前記モルタ
ル剥離装置1のカッター装置6に対して作動油を供給す
るとともに、冷却水の供給を制御するパワーユニット3
とから構成されるシステムである。
【0015】以下、具体的に詳述すると、前記モルタル
剥離装置1は、図2〜図4に示されるように、床面に対
して起立支持される左右一対の縦フレーム4A、4B
と、これら一対の縦フレーム4A、4B間に横架される
とともに、縦フレーム4A、4Bに沿って昇降自在とさ
れる横ステージ5と、この横ステージ5上に設置され水
平方向に沿って移動自在とされるとともに、回転軸がコ
ンクリート躯体面に対して直交的に保持されたコンクリ
ートカッターを備えるカッター装置6とから構成されて
いる。
【0016】前記縦フレーム4A、4Bは夫々、下端部
にベース脚11B(11A)を備えるとともに、両者を
連結して設けられた下側連結材12A及び補強面材12
Bによって起立状態で支持されるようになっており、縦
フレーム4A、4Bの内面側にラックギア10A、10
Bを備えている。また、下端部にはレバー13aによっ
て昇降自在とされる走行用ローラ13A…、13B…を
備えており、この走行用ローラ13A…、13B…を床
面に接地させ架構全体を持ち上げることにより、モルタ
ル剥離装置1が移動可能となっている。
【0017】前記縦フレーム4A、4Bの内面側には夫
々、縦フレーム4A、4Bに沿って移動自在とされる昇
降体5A、5Bが配設されるとともに、これら昇降体5
A、5Bを連結するように直列的に配置された駆動軸1
4A、14Bが横架されている。前記駆動軸14A、1
4Bの端部には夫々ピニオンギア14a、14bが設け
られ、縦フレーム4A、4Bに沿って形成された前記ラ
ックギア10A、10Bに噛合するようになっていると
ともに、駆動軸14A、14Bの中間にはウォームギア
部15が設けられ、モータ16の回転力が前記ウォーム
ギア部15を介して前記駆動軸14A、14Bの軸芯回
りの回転に変換されて伝達され、前記昇降体5A、5B
を上下方向に昇降させるようになっている。
【0018】前記昇降体5A、5Bの先端には連結材1
8、18を介して水平材17が設けられ、かつこの水平
材17に沿って所定間隔で複数設けられたブラケット1
9,19…を介してレール部材20が支持され、そして
このレール部材20上にカッター装置6が搭載されてい
る。
【0019】前記カッター装置6は、図2に示されるよ
うに、前記レール部材20に沿って移動自在とされると
ともに、装置本体よりコンクリート躯体面に沿う方向に
突出するとともに、基端部を回転中心として水平軸回り
に揺動自在のアーム部材21を備えかつこの揺動自在の
アーム部材21の先端部にコンクリート躯体1面に対し
て回転軸Lが直交的に支持された円板状のコンクリート
カッター7を備えた装置であり、前記コンクリート躯体
8とモルタル9との境界部に前記コンクリートカッター
7を挿入し、コンクリートカッター7をコンクリート躯
体8面に対して平行的に移動させることにより前記モル
タル9を切削分離する。なお、前記カッター装置6は、
コンクリート躯体面に直交する方向に数十mm程度である
が移動できるようになっており、コンクリート躯体面8
とモルタル9との境界部に精度良くコンクリートカッタ
ー7を位置決めできるようになっている。
【0020】前記コンクリートカッター7は、図5及び
図7に示されるように、カッター基板23の中心部に回
転ヘッド25のボス25aが嵌合される取付用嵌合孔2
3aを有するとともに、この取付用嵌合孔23aの外側
周囲に所定の角度間隔で複数個の取付ビス孔23b、2
3b…が形成され、かつカッター基板23の周縁に沿っ
てモルタル類を切削し得る超硬合金からなる切削用セグ
メント24を鑞付け溶接によって固設した構造の円板状
カッターである。前記切削用セグメント24は本例で
は、周縁に沿って連続して設けているが、所定の間隔を
おいて断続的に設けるようにしてもよい。また、近年は
基板の振動および発生音を抑えるために、基板面にレー
ザーによって異形形状のスリットや溝模様を形成したも
のも提供されているが、コンクリート躯体8面に沿って
移動させ、モルタルを精度良く切削除去するためにはカ
ッター基板自体が高い剛度を有するようにし基板の変形
(反り)を抑える必要があるため、無垢のカッター基板
とし、かつ発生音を抑えるためには中間層に樹脂板を介
在させ両面に基板用鋼板を積層した、所謂サンドイッチ
パネル式カッター板を使用することが望ましい。このサ
ンドイッチパネル式カッター板を使用することにより、
単に鋼材よりなるカッター基板を用いた場合と比較する
と騒音が約40%程度低減されるようになる。
【0021】また、カッター基板23の直径について
は、直径が大きければ角速度が同じでも周速度が大きく
なるため切削効率は向上するが、反面、反りによる変形
が大きくなるためコンクリート躯体8とモルタル9との
境界面を綺麗に切削することができなくなるなどの問題
が発生する。したがって、これら相反関係にある二つの
要素を、使用する電動機やアクチェータ等の能力を十分
に考慮した上でカッター基板23の径を決定する必要が
ある。本発明者等による実験によれば、400〜250
mmφのカッター基板23が両者のバランスが良いことが
知見されている。
【0022】図7に示されるように、回転ヘッド25B
の外面に形成されたボス25aを前記コンクリートカッ
ター7の取付用嵌合孔23aに嵌合させ、取付ビスをビ
ス孔23b、23b…に挿通し、回転ヘッド25のカッ
ター基板密着面に形成されたビス孔25b、25b…に
螺入させることにより固定するようにしている。このよ
うな取付構造を採用することによりコンクリートカッタ
ー7のコンクリート躯体側の面(以下、外側面とい
う。)に突起物を出さずに回転ヘッド25に固定するこ
とができるようになる。
【0023】前記コンクリートカッター7をコンクリー
ト躯体8面に沿って平行に移動させ、コンクリート躯体
8の表面に積層されたモルタル9層をスライス状に切削
除去しようとした場合、回転軸部(回転ヘッド25に相
当)が移動過程でモルタル薄片9aに衝突し運行の障害
となるため、コンクリートカッター7が移動できるよう
にするには少なくとも回転ヘッド25の移動ラインに沿
って切削後のモルタル薄片9aを除去することが必要と
なる。そこで、本発明では前記回転ヘッド25の周面に
1または複数の、本例では一対の楔状チップ片26,2
6を固設し、コンクリートカッター7の平行移動に伴っ
て、切削後のモルタル薄片9aを前記楔状チップ片2
6,26により割り取るようにしている。
【0024】本願発明者等は、開発当初に図18および
図19に示されるように、回転ヘッド25の周面にカッ
ター基板23と同様に、切削用セグメント50を固設し
運行過程で回転ヘッド25部についても同様の切削を行
うことを考えたが、回転ヘッド25部による切削は必要
な周速度が確保されずに切削が困難になるとともに、切
削部が開放されているため切削音が大きくなる、さらに
モルタルの削りカスが粉塵となって舞い上がり作業環境
が悪化するなど現実的でないことが判明した。
【0025】前述のように、回転ヘッド25の周面に1
または複数の楔状チップ片26,26を固設しておけ
ば、図6に示されるように、コンクリートカッター7が
移動する過程で、スライス状に切断されコンクリート躯
体8から分離しているモルタル薄片9aの下側に前記楔
状チップ片26の先端が潜り込み、楔状チップ片26の
傾斜面26aに沿ってモルタル薄片9aを外方側に起こ
して順次割り取るようになる。前述した回転ヘッド25
部において同様の切削を行う場合と比較すると、騒音が
小さくて済むとともに、回転駆動源に対する負荷が小さ
くなり、さらに割り取られたモルタル薄片9a、9a…
がガラ状のカケラとなって床側に落下するようになるた
め、モルタル破砕片の回収も容易に行えるようになるな
どの利点がもたらされるようになる。
【0026】前記楔状チップ片26の傾斜面26aの傾
斜角度θは、傾斜角度θが起立し過ぎると衝突音や抵抗
が大きくなるため、スムーズにモルタル薄片9aの下側
に潜り込んで大きな衝突音もなく割り取ることができる
ようにするには、前記傾斜角度θは概ね15〜40°程
度とするのがよい。
【0027】他方、コンクリート躯体8表面に積層して
いるモルタル9をスライス状に切削する場合には、幾度
かの実験によって図9に示されるように、カッター基板
23がコンクリート躯体8から逃げるように反る傾向に
あるとともに、カッター基板23の外側面とコンクリー
ト躯体8とが密着または頻繁に接触を繰り返すことによ
り摩擦熱の発生が予想以上に大きいことが判明した。こ
の2つの問題を一挙に解決するために本発明では、図1
0に示されるように、切削用セグメント24の厚み中心
をカッター基板23の厚み中心Sよりコンクリー
ト躯体8側に偏心させて固定するようにしている。これ
により、カッター基板23の内側面(外側に露出してい
る側の面)が回転中にモルタル薄片9aの内面と接触し
または頻繁に接触が繰り返されることによりカッター基
板23がコンクリート躯体8側に押し付けられ、モルタ
ル9側への逃げが無くなるようになる。なお、カッター
基板23の内側面からの切削用セグメント24の突出量
ΔSは概ね1〜2mmとなるようにするのがよい。
【0028】また、前記切削用セグメント24の偏心に
よりカッター基板23とコンクリート躯体8との間に隙
間が形成されるようになり、後述の冷却水供給構造によ
りカッター基板23とコンクリート躯体8との間に供給
された冷却水が回り易くなり、冷却効果を高めることが
できるようになる。
【0029】コンクリートカッター7に対する冷却水供
給構造は、図8に示されるように、回転ヘッド25に対
して冷却水供給溝Mを形成し回転ヘッド25の内部を通
じて送られた冷却水をカッター基板23の外側面および
内側面に対して供給するようにしている。具体的には、
図7に示されるように、前記回転ヘッド25は、ヘッド
本体25Bと、このヘッド本体25Bの外面に形成され
たボス部25aとから構成されており、前記ボス部25
aの周面に高さ方向に沿って第1の溝25cを形成する
とともに、この第1の溝25cから連続してコンクリー
トカッター7との密着面となるヘッド本体25B面に半
径方向に沿って第2の溝25dを形成することにより冷
却水供給溝Mを形成する。この冷却水供給溝Mを前記回
転ヘッド25の周回りに1または複数、図示の例では8
本形成し、これら冷却水供給溝Mに対して回転ヘッド2
5の内部に形成された冷却水供給路27を通じて冷却水
を供給可能としてある。
【0030】ところで、上記例では回転ヘッド25の周
面に楔状チップ片26,26を固設してモルタル薄片9
aを割り取るようにしたが、図11および図12に示さ
れるように、カッター基板23の内側面に傾斜面28を
形成し、コンクリートカッター7の移動に伴ってモルタ
ル薄片9aを前記傾斜面28による楔作用によって割り
取るようにしてもよい。
【0031】コンクリート躯体8からモルタル9を切削
分離するには、カッター装置6を横ステージ5に沿って
移動させる水平移動と、前記横ステージ5の昇降移動と
の組合せによる走行軌跡によってコンクリート躯体8面
に沿ってコンクリートカッター7を移動させるようにす
る。この場合、カッター装置6を水平移動させた後、最
端部位置で横ステージ5を上昇または下降させ、次いで
上段水平ラインまたは下段水平ラインに沿って移動させ
るようにしてもよいが、コンクリートカッター7を揺動
自在のアーム部材21で支持している本装置の場合に
は、図13および図14に示されるように、前記アーム
部材21を鉛直状態で位置決めした状態でカッター装置
6を横ステージ5に沿って移動させ最端部位置に達した
ならば、横ステージ5を昇降させることなく定位置とし
たままで前記アーム部材21を揺動させて次段水平ライ
ン位置に位置決めし、カッター装置6を再び水平方向に
沿って走行させるようにする。そして、最端部位置に到
着したならば、アーム部材21を鉛直状態に戻すととも
に、横ステージ5を次の横ステージ位置まで昇降させる
繰り返しによって、ジグザグ状に走行させるようにする
のが望ましい。この方法であれば、横ステージ5の盛替
え回数が少なくなり作業が効率化するようになる。
【0032】一方、モルタル切削部から流下するモルタ
ル切削泥水を回収し、これを浄化した後、前記カッター
装置6に冷却水として供給するための浄化槽2は、図1
5に示されるように、上部側を流路とする溢流堰31,
31…と、この溢流堰31,31…に離間をおいて設け
られかつ底部側を流路とする潜流堰32,32…とを交
互に複数段に亘って設けたものである。浄化槽2の一端
部側に流入されたモルタル切削泥水は前記溢流堰31,
31…と潜流堰32,32…とにより、下降流と上昇流
とを交互に繰り返しながら流下する。
【0033】具体的に図15に示される浄化槽2は、浄
化槽2の一端部側に設けたバキュームポンプ31によ
り、モルタル剥離施工部位の床面に流下したモルタル切
削泥水を吸引回収して一旦、泥水槽域Mに貯留し、こ
こから水中ポンプ38により前記溢流堰31,31…と
潜流堰32,32…とが繰り返された浄化槽域Mに流
すようにしている。浄化槽域Mでは流入された切削泥
水に対し、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)、ポリ塩化
アルミニウム(PAC)などの無機凝集剤および/また
は高分子凝集剤などの凝集剤を加えた後、下降流と上昇
流とを交互に繰り返させながら流下させることにより、
微細粒子分が効果的にフロックを形成し槽底に沈降す
る。モルタル切削泥水は下降流と上昇流とを繰り返しな
がら槽の他端側まで流下し、冷却水として使用可能な程
度まで浄化された後、水中ポンプ33により浄化水接続
口37,37…に連結されたホース(図示せず)を介し
てカッター装置6に供給される。なお、沈降したフロッ
クは取出し操作弁36,36…から槽外に取り出され
る。
【0034】なお、前記水中ポンプ33が設置された最
終区画槽には、冷却水を安定供給するために、フロート
34による清水流入制御弁35が設けられ、所定の水位
に足りない場合には水道水が漸次、前記最終槽内に供給
され所定の水位が常時維持されるようになっている。
【0035】ところで、モルタル剥離の目的が耐震補強
である場合には、前述したモルタル剥離工程に続いてコ
ンクリート躯体8面に対するアンカー孔の形成作業が行
われる。
【0036】前記アンカー孔の形成作業は、通常穿孔機
を用いて行われるが、耐震補強の場合には格子目状に多
数のアンカー孔を形成しなければならず、作業が効率化
しないなどの問題があった。そこで、図16に示される
ように、モルタル9を剥離したコンクリート躯体8面に
対し、一対のレール取付ベース40を夫々、アンカーボ
ルト41,41によって固定するとともに、レール取付
ベース40間にレール42部材を横架し、このレール部
材42に穿孔機43を搭載し、レール部材42に沿って
前記穿孔機43を移動させながら順次、コンクリート躯
体面に対してアンカー孔を形成するようにするのが望ま
しい。なお、前記レール部材42は鉛直方向に沿って固
定するようにしてもよい。
【0037】また、さらにアンカー孔形成作業を効率化
させるためには、図17に示されるように、床面に対し
て起立支持される左右一対の縦フレーム45A・45B
間に、昇降自在とされる横ステージ46を横架し、この
横ステージ46上にレール部材47を設置するととも
に、このレール部材47に沿って移動自在とされる穿孔
機48を搭載したアンカー孔形成装置44を用いて、順
次、前記コンクリート躯体8面に格子目状にアンカー孔
を形成するようにすればよい。
【0038】アンカー孔の形成作業が完了したならば、
次にアンカー孔に対してアンカー筋を差し込みレジンカ
プセル等を使用して定着させ、その後コンクリート躯体
8面から離間した位置に型枠を組み、コンクリートを流
し込んで躯体の増厚を図るようにする。
【0039】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、騒音
が小さく、かつ短い工期でコンクリート躯体の表面に積
層されたモルタルを綺麗に解体できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート表面のモルタル剥離
システムを示す設備全体図である。
【図2】モルタル剥離装置1の縦断面図である。
【図3】モルタル剥離装置1の背面図である。
【図4】モルタル剥離装置1の平面図である。
【図5】本発明に係るコンクリート表面のモルタル剥離
要領を示す斜視図である。
【図6】その断面図である。
【図7】回転ヘッド25とコンクリートカッター7との
分解図である。
【図8】冷却水供給要領を示す断面図である。
【図9】モルタル切削中におけるカッター基板23の反
り状態を示す横断面図である。
【図10】カッター基板23に対する切削用セグメント
24の取付要領を示す要部拡大図である。
【図11】コンクリートカッター7の変形例を示す全体
断面図である。
【図12】コンクリートカッター7の変形例を示す斜視
図である。
【図13】カッター装置6の操作要領図である。
【図14】コンクリートカッター7の移動軌跡図であ
る。
【図15】浄化槽2を示す、(A)は平面図、(B)は側面
図、(C)は右側面図である。
【図16】アンカー孔形成要領図(その1)である。
【図17】アンカー孔形成要領図(その2)である。
【図18】コンクリートカッター例を示す斜視図であ
る。
【図19】そのモルタル切削状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…モルタル剥離装置、2…浄化槽、3…パワーユニッ
ト、4A・4B…縦フレーム、5…横ステージ、6…カ
ッター装置、7…コンクリートカッター、8…コンクリ
ート躯体、9…モルタル、9a…モルタル薄片、23…
カッター基板、24…切削用セグメント、25…回転ヘ
ッド、26…楔状チップ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 幸治 愛知県愛知郡東郷町北山台三丁目4番4 水谷工業株式会社内 Fターム(参考) 2E176 AA02 BB15 BB21 BB28 BB36 DD23 DD26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体の表面にモルタルが所定
    厚で積層されたモルタル仕上げ面を対象として、前記モ
    ルタルを解体するためのモルタル剥離装置であって、 前記モルタル剥離装置は、床面に対して起立支持される
    左右一対の縦フレームと、これら一対の縦フレーム間に
    横架されるとともに、縦フレームに沿って昇降自在とさ
    れる横ステージと、この横ステージに沿って水平方向に
    移動自在とされるとともに、回転軸がコンクリート躯体
    面に対して直交的に保持され、コンクリート躯体とモル
    タルとの境界部をコンクリート躯体面に沿って平行的に
    移動させることにより前記モルタルを切削分離する円板
    状のコンクリートカッターを備えるカッター装置とから
    なることを特徴とするコンクリート表面のモルタル剥離
    装置。
  2. 【請求項2】前記コンクリートカッターを保持する回転
    ヘッドの周面に1または複数の楔状チップ片を固設し、
    コンクリートカッターの平行移動に伴い、切削後のモル
    タル薄片を前記楔状チップ片により割り取るようにして
    ある請求項1記載のコンクリート表面のモルタル剥離装
    置。
  3. 【請求項3】前記カッター装置は、装置本体よりコンク
    リート躯体面に沿う方向に突出するとともに、基端部を
    回転中心として水平軸回りに揺動自在のアーム部材を備
    えかつこの揺動自在アーム部材の先端部に前記コンクリ
    ートカッターを備えている請求項1,2いずれかに記載
    のコンクリート表面のモルタル剥離装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれかに記載のモルタル剥
    離装置に加え、コンクリートカッターによる切削により
    流下するモルタル切削泥水を浄化し、前記コンクリート
    カッター部に冷却水として循環させるための浄化槽を含
    むことを特徴とするモルタル剥離施工システム。
  5. 【請求項5】前記浄化槽は、槽内に、上部側を流路とす
    る溢流堰と、この溢流堰に離間をおいて設けられかつ底
    部側を流路とする潜流堰とを交互に複数段に亘って設
    け、浄化槽の一端部側に流入されたモルタル切削泥水を
    前記溢流堰と潜流堰とにより下降流と上昇流とを交互に
    繰り返させながら流下させるようにしてある請求項4記
    載のモルタル剥離施工システム。
  6. 【請求項6】請求項1〜3いずれかに記載のモルタル剥
    離装置をモルタル剥離対象壁面に対し対峙させて設置す
    る第1工程と、 前記コンクリート躯体とモルタルとの境界部に前記コン
    クリートカッターを挿入し、コンクリートカッターをコ
    ンクリート躯体面に沿って平行的に移動させることによ
    り前記モルタルを切削分離する第2工程と、 モルタルを剥離したコンクリート躯体面に対し、一対の
    レール取付ベースを夫々、アンカーボルトによって固定
    するとともに、レール取付ベース間にレール部材を横架
    し、次いで前記レール部材に穿孔機を搭載し、レール部
    材に沿って前記穿孔機を移動させながら順次、コンクリ
    ート躯体面に対してアンカー孔を形成する作業を前記レ
    ール部材の盛替え毎に繰り返して前記コンクリート躯体
    面に格子目状にアンカー孔を形成する第3工程と、 前記アンカー孔に対してアンカー筋を差し込み定着させ
    る第4工程と、 コンクリート躯体面から離間した位置に型枠を組み、コ
    ンクリートを流し込んで躯体の増厚を図る第5工程とか
    らなることを特徴とする壁体の耐震補強方法。
  7. 【請求項7】前記第3工程に代えて、床面に対して起立
    支持される左右一対の縦フレームと、これら一対の縦フ
    レーム間に横架されるとともに、縦フレームに沿って昇
    降自在とされる横ステージと、この横ステージに沿って
    水平方向に移動自在とされる穿孔機とからなるアンカー
    孔形成装置をモルタル剥離面に対峙させ、前記穿孔機を
    移動させながら順次、前記コンクリート躯体面に格子目
    状にアンカー孔を形成する第3工程とする、請求項6記
    載の壁体の耐震補強方法。
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