JP3987987B2 - コンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置 - Google Patents

コンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート構造物の躯体を覆う被覆材を切削・除去する装置に関する。詳しくは、合成樹脂塗料、モルタル吹付け、積層したモルタル等の被覆材を切削・除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構造物の表面は、コンクリートの中性化、耐候性、耐火性等から、コンクリートの性能の低下を防ぐため、被覆材による処理が行われている。被覆材としては、合成樹脂塗料、モルタル吹付け、積層されたモルタル仕上材等が用いられている。しかし、被覆材は、経時的には、劣化したり、部分的に欠落したりして、初期の目的が果たせなくなることが多く、この場合には、傷んだ被覆材を除去し、新たに被覆を再形成する必要がある。
【0003】
又、コンクリート構造物の耐震補強工事に於いて、被覆材は強度の期待はできず、逆に被覆材があると悪影響となるので、除去しなければならない。
【0004】
コンクリート表面を覆う被覆剤を除去する方法としては、床の場合は、範囲が狭い場合は、作業員が直接電動ハンマードリルにハツリ工具であるチッパー、プルポイント、コールドチゼル等をセットして、手作業で行っていた。範囲が広い場合の文献としては特開平8−28025号公報(第1先行例)があった。この発明は、前後に車輪の付いた移動可能なフレームにハツリ工具を設けたピストン枠を取付け、ピストンの打撃力で、床面をハツリ工具が打撃し、ハツリ作業を行う装置である。しかし、この発明は、床面しか作業が出来ず、壁面、柱などの横面の作業は出来ないという欠点があった。更に、又、ピストンの打撃力によりハツリ工具が床面を叩くので、コンクリート躯体にクラックなどの損傷を誘発することもあり、又、騒音、粉塵が発生するという公害の問題もあった。
【0005】
床面に対し、壁面、柱の被覆材を除去する方法としては、通常、壁面、柱に沿って足場を組み、足場上を移動しながら電動ハンマードリルにチッパー、プルポイント、コールドチゼル等のハツリ工具をセットして、作業員がポイント的に直接手作業で行っていた。手作業なので、均一に、又、抜けが無いように行うには、ベテランの作業員を必要とし、騒音も大きく、又、粉塵を発生し公害となり、作業員の負担も大きく、建物の用途によっては、作業時間の制限などの問題があった。
【0006】
そこで、本願出願の発明者であり、出願人の1人が、以上の問題を取り除くため、特開2001−81976号公報(第2先行例)記載の発明を提案した。この発明は、壁面に対し平行的な一対の縦フレームを設け、同縦フレームの間に横フレームを設け、縦フレームに沿って昇降自在とされる横ステーカッターを設けた構造で、積層されたモルタルを切削、分離する装置である。従来のように直接作業員が、電動ハンマードリルを手で持ち、ポイント的にハツリ作業を行うのに比べ、作業員が直接手で作業を行わないので、作業員も楽で、安全性も高く、しかも能率が上り、コンクリートカッターによる切削でモルタル層を除去するので、騒音も少なく、又、粉塵の発生もコンクリートカッターに用いる水で抑えることが出来、手作業のポイント的ハツリ作業と異なり、モルタル層をバラツキ無く、全体的に均一に切削、分離する効率の良い装置である。
しかし、提案した第2先行例の発明は、比較的大きな壁面には適しているが、柱とか、小さい壁面には、装置の設置が難しい場所や、設置の手間を考えると効率が悪い面もあった。又、合成樹脂塗料やモルタル吹付けのような薄い被覆材に対しては、装置が大きすぎるという問題もあった。
【0007】
又、コンクリート被覆材を除去する装置の移動用装置としては、先に従来技術として説明した第2先行例の発明があった。しかし、この移動用装置は壁面に対するものであり、床面、柱、比較的狭い壁面に対して構造上使用が難しいという問題があった。
【0008】
又、この種の別の移動用装置としては、本願出願の発明者であり、出願人の一人が特願平11−303744号公報(第3先行例)で提案した発明の中でレールとして開示したが、このレールは穿孔装置に用いるものであり、穿孔時には、装置をレールに固定する必要があり、レール上を装置が移動しながら使用するものではなかった。更に、レールに加わる荷重は、レールの両側面の溝を押さえる固定栓とラックであるが、ラックはレールを柱とか壁面に固定して使用する場合は、荷重を十分に受けられないという問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、コンクリート構造物の躯体を覆う被覆材を除去するのに、従業員が直接ハンマードリルを手に持ち、ポイント的な均一性が得られない作業を行い、ハツリ面にバラツキが発生し、ベテランの作業でも負担が大きく、又、騒音、粉塵、振動等の公害を発生し、問題があった。
【0010】
又、床面の被覆材のハツリ装置としては、第1先行例の発明があるが、床面のみの作業しか出来ず、柱、壁を対象とする作業は出来ないので問題があった。更に、この装置による作業は、打撃を与えるので、騒音、振動、粉塵が発生し、更に、コンクリート躯体の損傷することもあり、大きな問題であった。
【0011】
又、先に提案した第2先行例の発明は、大きな壁面には良いが、柱とか、比較的小さい壁面に対しては、装置が大きく、装置の設置が難しい場所や、設置の手間を考えると効率が悪い面もあった。
【0012】
又、合成樹脂塗料、モルタル吹付け等の薄い被覆材の除去には装置が大きく、取扱いが大変という問題があった。又、コンクリート被覆材を除去する移動装置としては、前記の従来技術で説明したように、柱とか狭い壁面に使用する移動装置は適するものが無く問題があった。
【0013】
そこで、本発明の課題は、ハツリ作業のバラツキを小さくして、騒音、振動、粉塵の発生を極力小さくして、更にコンクリート躯体に損傷を与えないような、更に、比較的小さい壁面、柱に対しても作業がしやすく、更に、合成樹脂塗料、モルタル吹付け等、比較的薄い被覆材の除去にも適したコンパクトな装置と移動装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
解決手段の第1は、コンクリート構造物の躯体を覆う被覆材を切削または除去する装置であって、レール上に摺動自在に設けた支持台と、該支持台に設けた支柱とからなる第一移動部と、昇降台に設けた駆動部と該駆動部に回転可能に設けた刃付プレート保持金具と、上記刃付プレート保持金具に設けた円板状の刃付プレートからなる第二移動部とを有し、上記第二移動部の上記昇降台が上記第一移動部の上記支柱に摺動自在に取付けられ、上記刃付プレートがコンクリート面に対し平行的に保持され、上記第二移動部がコンクリート面に対して垂直方向に移動し、上記第一移動部がコンクリート面に対して平行方向に移動し、上記刃付プレート保持金具は、上記刃付プレートを取付ける円板面の溝が当該円板面の外周の近傍で断面積が小さくなり、上記刃付プレートは、刃をプレートの外周にのみ設けると共に、上記刃付プレート保持金具の上記溝の断面積が小さくなる手前の位置に水が通る穴を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
解決手段の第2は、解決手段の第1において、刃付プレート保持金具が有する円板部の軸側面が、外周に向い傾斜面となることを特徴とするものである。
【0016】
解決手段の第3は、解決手段の第1又は2において、レールは、底部が頂部よりも長い幅の平行部を有すると共に、底部から垂直に立ち上る側面部と頂部から側面部に至る略同一角度の傾斜面で繋がる断面形状を有し、上記頂部には平歯車であるラックを設け、上記側面部の両方には対称位置にガイド溝を設け、上記底部には当該レールの長手方向に平行した2つのT型溝を設け、該T型溝に挿入したT型金具によって本装置をコンクリート面に固定するためのベース盤に固定したことを特徴とするものである。
【0017】
解決手段の第4は、解決手段の第1から3のいずれかにおいて、レールは、一端の傾斜面に当該レールから長手方向に突設した突起と、該突起を設けた端部に当該レールから上記突起と同じ方向に向って突出させた円筒部を設け、反対側の端部に上記突起と対応する位 置に凹部を設けると共に、該凹部を設けた端部に上記円筒部を嵌合する穴を設けたものであって、上記突起を他のレールの凹部に嵌合し、上記円筒部を他のレールの穴に嵌合して継ぎ足し使用することを特徴とするものである。
【0018】
解決手段の第5は、解決手段の第1から4のいずれかにおいて、レールの一端から突出した円筒部が、圧入又はねじ結合により当該レールに取付けられたことを特徴とするものである。
【0019】
解決手段の第6は、解決手段の第1から5のいずれかにおいて、レールの傾斜面に、等間隔で穴を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明の装置の全体を示す正面図であり、図2は図1の一部断面を含む拡大平面図である。図1及び図2において、本発明は、レール2とレール2の傾斜面20の上に被さるように支持台3が乗り、レール2に設けられた平歯車であるラック21と支持台3に設けられたピニオン31が噛み合う構造であり、ピニオン31に連動するハンドル33の回転により支持台3がレール2に沿って移動する。支持台3の上部には、支柱4が固定されている。支柱4は支持台3に設けた支柱4と同じ形状の図示しない凹部に嵌め込み、支柱4の溝43を利用して、支柱4の下部と、ほぼ中間部を固定ベース41と固定パイプ42で支持台3に固定している。
【0021】
図1および図4において、支柱4には、固定ベース41と固定パイプ42の反対側にラック45を設け、昇降台5に設けたピニオン51と噛み合う構造であり、又、支柱4には、縦方向にガイド溝44が設けられ、昇降台5に設けられたガイド端子54が、ガイド溝44に、スキマはめあいになる嵌合状態で摺動できるように取付けられ、ピニオン51に連動したハンドル52を回転することにより昇降台5が支柱4を上下に移動する。又、支柱4のラック45側には、昇降台5のアーム53が伸び、該アーム53の伸びた端部には駆動部6が図示しないキーにより位置決めされ、ボルト55により取付けられている。駆動部6は、本装置では小型で高出力の高周波モーターを使用しているが、油圧モーターでも良い。
【0022】
図1において、昇降台5は、支柱4の上端部の支柱カバー46の図示しないボルト固定をはずし、支柱カバー46をはずせば、支柱4から取り外すことが出来る。本装置を運搬し、現場に持ち込む場合には、運搬しやすいように昇降台5は支柱4から取り外しておいた方が取扱いやすい。
【0023】
駆動部6の下部には、刃付プレート8に水を供給するためのコック62が設けられ、最下部には駆動部6の回転するおねじの出力軸61が設けられている。
前記、出力軸61には、二面巾64が設けられている。コック62から供給される水は、通常のコア・ドリル装置に付けられたコックと同じで、出力軸61の中心を通り、出力軸61にねじ接続した刃付プレート保持金具7の中心の穴74(図5から図10)を通り、刃付プレート8に供給される。供給された水は刃先の冷却と切削により生じた切粉の排出に使用される。
【0024】
刃付プレート保持金具7と刃付プレート8は、駆動部6の下部よりスプリング63で支持されたカバー65で被われている。カバー65は、切削した被覆材10あるいは水を含んだ切粉が飛び散らないようにするためと、切粉を含んだ水を回収するためであり、カバー65には真空ポンプにつながる吸収口66が設けてある。
【0025】
図3は、図1のレール2と支持台3と、本装置をコンクリート面に固定するためのベース盤9の一部分の部分拡大した一部断面を含む図である。図3において、レール2は、頂部27aと、該頂部27aより長い幅を有する平行な底部27bと、該底部27bから垂直に立上る側面28とを有しており、頂部27aと両側面部28を傾斜面20で繋がる変則な六角形状の断面を有するものである。また、頂部27aには、平歯車であるラック21を設け、両側面28には対象位置にガイド溝22を上下に設けている。又、底部27bには、レール2の長手方向に平行した2つのT型溝25を設けている。レール2の傾斜面20には、支持台3が被さるように置かれ、両側面28のガイド溝22には支持台3に取付けられたガイド端子32が、スキマはめあいで嵌合されている。即ち、両側面28の1つの片面側のガイド端子32は支持台3に固定されているが、もう1つの片面側のガイド端子32は、該ガイド端子32が前後に移動できるようボルトが付いていて、ボルトを締付けているナット34をゆるめ、ボルト端部の溝35を回転して、支持台3がレール2の上をスムーズに摺動できるようガイド溝22とのスキマを調整する。ガイド溝22とガイド端子32は、支持台3がレール2の傾斜面20上から外れないようにすると共に、スムーズに動くためのガイドと、レール2を柱とか壁面に取付け使用する時は、レール2の傾斜面20と共に本装置より加わる荷重を受ける。 又、レール2の底部27bには、レール2の長手方向に2本のT型溝25が設けられ、T型溝25には、該T型溝25内を摺動自在なT型金具93が挿入され、ベース盤9の下部より六角ボルト94により、T型金具93に設けられためねじにねじ結合され、レール2とベース盤9が固定される。
【0026】
図1、図2において、レール2は、一端部の傾斜面20に沿って突起23と、同一端部のほぼ中央に突き出した円筒部24が、レール2に設けられた穴29に圧入またはねじで結合され固定されている。突起23は板状で傾斜面20と同一面か、わずかに陥没して設けてある。レール2の他端部には、前記した一端部に設けた突起23を嵌合する凹部26が傾斜面20に設けられ、又、同一端部の中央には前記の突き出した円筒部24とスキマはめあいで嵌合する穴29が設けられている。前記の突起23および円筒部24は、レール2が1本では不足する場合に、継ぎ足して使用するためのものである。本実施例のレール1本当りの長さは、1、2メートルである。又、レール2は、柱、壁面にも使用するので、軽量化が要求されるので、前記した一端部に設けた突き出した円筒部24のレール2内に圧入またはねじで結合された円筒部24の端部に連続して、他端部まで空洞の穴29が設けられている。
【0027】
図18において、レール2は、支持台3が傾斜面20をスムーズに摺動するよう摩擦を下げるため傾斜面20には、等間隔で穴を設けた例を示している。該穴は、軽量化にも有効である。
【0028】
以下、図5から図13において、号が同じで、号の後に小文字のローマ字を付したものは、形状がまったく同じかあるいは同じ働きをするので付けたものであり、号のみで表示する場合は、各小文字をつけた全体総称している。
【0029】
図5から図10は、刃付プレート保持金具7の各例を示したものである。図5は刃付プレート保持金具7aを示し、図5(A)は刃付プレート保持金具7aの一部断面を含む正面図を示し、図5(B)は、図5(A)の底面図である。図5において、刃付プレート保持金具7aは、軸部70aと円板部71aよりなり、軸部70aの外径部には二面巾72aが設けられ、又、軸部70aの内側には、頂部からめねじ73aが設けられ、駆動部6のおねじの出力軸61に螺合して、駆動部6に刃付プレート保持金具7aを取付ける。この螺合の際、締付け用として、出力軸61側の二面巾64と一緒に前記二面巾72aを用いる。めねじ73aは、軸部70aの下部で終り、めねじ73aの終ったところから円板面75aまで、穴74aが貫通して設けられている。又、円板面75aの円周上には、刃付プレート8を取付けるための複数のめねじ76aが設けられている。本実施例の場合はめねじ76aが円周上に4箇所設けられている。
【0030】
図6は刃付プレート保持金具7bを示し、図6(A)は刃付プレート保持金具7bの一部断面を含む正面図を示し、図6(B)は図6(A)の底面図を示す。刃付プレート保持金具7bは、図5の刃付プレート保持金具7aの円板面75aの中心の穴74aから外周に向い溝77bを設けたものである。溝77bは、刃付プレート8の刃へ両側面から水を給水するために設けたものである。被覆材10の性質により後記する刃付プレート8の中心の穴83(83a、83b)からの刃の片面への給水では不足する場合や、切粉の排出が不十分な場合があるので設けたものである。
【0031】
図7は、刃付プレート保持金具7cを示し、図7(A)は刃付プレート保持金具7cの一部断面を含む正面図を示し、図7(B)は図7(A)の底面図である。刃付プレート保持金具7cは図6の刃付プレート保持金具7bの円板面75bの溝77bが円板面75bの外周近傍で断面積が小さい溝78cに変った場合の例を示している。刃付プレート保持金具7cの溝77c、78cは刃付プレート8の刃の両面から水を給水するために設けたもので、前記の図6の刃付プレート保持金具7bの溝77bとは、刃付プレート8との組合せで異なる方法で刃先へ水を給水しようとするものである。
【0032】
図8、図9、図10は、図5、図6、図7の刃付プレート保持金具7a、7b、7cの円板部71の軸側面が外周に向い傾斜面79d、79e、79fを設けた各例を示したものである。各傾斜面79d、79e、79fは、被覆材10が刃付プレート8による切削で破片とならず、つながった場合に、円板部71の側面に当るので、側面に傾斜部を設け、傾斜部の先端が切削した被覆材10の下に入り、被覆材10を割り、小片にしやすくする方法を示す。
【0033】
図11、図12、図13は刃付プレート8の各例を示したものである。図11は、刃付プレート8aを示し、図11(A)は刃付プレート8aの底面側を示し、図11(B)は図11(A)の一部断面を含む平面図を示す。図11において、刃付プレート8aは、円板状で、プレート80の片面にのみ同じ厚さt1の2つの形状の異なる刃81、82を設けている。刃81、82はダイヤモンド粒をモールドで成型したものである(以後の刃86b、86cも全く同じ)。刃81は、プレート80の外周に沿って設けた刃であり、刃82は2つがセットになり、後記する水の通る穴83aの内側に一部分を突出させ、全体はゆるい曲線で外周まで延び設けたもので、2つのセットの刃のうちもう1つは、前記の刃の外側に平行して設けたものである。プレート80の中心には、水の通る穴83aを設け、円周上には、刃付プレート保持金具7a、7bの円板面75a、75bに設けた、めねじ76a、76bと同じ位置に穴84aを設け、刃付プレート8aを刃付プレート保持金具7a、7bに取付けるようにしている。穴84aは、刃付プレート8aを刃付プレート保持金具7a、7bにボルトを用いて取付ける際、プレート80の面とボルト頭部が面一にするため(図14〜図16)、ボルト頭部がY型の皿ボルトを用いるので、皿ボルトの形状に合わせ90度の座ぐり穴84aを設けている。後述する図12、図13の刃付プレート8b、8cも同じ90度の座ぐり穴84b、84cを設けている。本実施例では、刃付プレート8aの外径は190ミリ、刃厚t1は5ミリである。
【0034】
図12は刃付プレート8bを示し、図12(A)は刃付プレート8bの正面図を示し、図12(B)は、図12(A)の一部断面を含む平面図を示す。図12において、刃付プレート8bは、プレート85bの外周部にのみ刃86bを設け、該刃86bは、溝87bにより、外周上で分割されている。本実施例では、刃86bは14に分割されている。図12(B)において、刃86bはプレート85bの外周に偏心して、レーザー溶接により溶接されている。ここでいう偏心とは、図12(B)の刃部86bの部分拡大図である図17において、刃86bがプレート85bの外周に片寄って取付けられ、S2の方がS1より大きいことをいう。図1において、刃付プレート8bの使用例を示しているが、被覆材10を切削するのは刃付プレート8bの刃86bの外周面であるが、図17において、刃86aのコンクリート面側の側面89は被覆材10を切削する時、コンクリート面に当る場合が多い。コンクリートには骨材が全体の2/3程度の容積を占め、コンクリートの表面にも骨材はあり、骨材は被覆材10より一般的に硬いので、刃86aが被覆材10を切削する時、刃86aの側面89がコンクリート表面の骨材に当り、該側面89の反対側より磨耗しやすいので、プレート85aに対し、刃86aは側面89が反対側より厚くなるように偏心して溶接してる。本実施例では、刃付プレート8bの外径は184mm、プレート85bの厚さは2mm、S1は0.4mm、S2は0.8mmである。
【0035】
図13は刃付プレート8cを示し、図13(A)は刃付プレート8cの一部断面を含む正面図を示し、図13(B)は図13(A)の断面を含む平面図を示す。図13において、刃付プレート8cは、図12の刃付プレート8bの中心にある水を給水する穴83bを無くし、代りにプレート85cの円周上に穴88を設けている。該穴88は、刃付プレート保持金具7cあるいは7fに刃付プレート8cを取付けた時に、刃付プレート保持金具7cあるいは7fの溝77cあるいは溝77fが、外周の近傍で断面積が小さくなる溝78cあるいは溝78fの手前の位置に設けている。次の理由による。コンクリート面に豆板がある場合は、刃付プレートの中心に設けた穴からの給水では、刃先86cに給水する水は、豆板で吸収されて刃先86cまで給水されない場合がある。又、刃先86cに水を全周方向から給水すると、刃先86cのコンクリート面側は、切削した切粉を含んだ水のもどりで給水された水とぶつかり、水の給水と排水がうまくいかない場合もあり、刃先86cの近くで集中して4つの穴88から水を給水することにより、切粉を含んだ水が、水の集中も無いところから排出されるので、全体として水の給水と排水がうまくいく。刃86cが、プレート85cの外周に対して偏心して溶接されているのは、前記、図12の刃付プレート8bと同じである。又、刃付プレート8cの外径、プレート85cの厚さ、S1、S2の各寸法は刃付プレート8bと同じである。
【0036】
図14、図15、図16は被覆材10の状態により、刃付プレート保持金具7と刃付プレート8を組合せた例を示したものである。
図14は、刃付プレート保持金具7a(図5)あるいは7d(図8)と刃付プレート8a(図11)あるいは8b(図12)との組合せ14a(図14(A))、14b(図14(B))、14c(図14(C))の各組合せの例を示したものである。図14(A)の組合せ14aは刃付プレート保持金具7aと刃付プレート8aの組合せであり、図14(B)の組合せ14bは刃付プレート保持金具7aに刃付プレート8bの組合せであり、図14(C)の組合せ14cは刃付プレート保持金具7dと刃付プレート8bの組合せである。組合せ14a、14b、14cに共通するのは、刃付プレート8a、8bの中心穴83a、83bより、刃81、82および86bに刃付プレート8a、8bの片面より水を供給することである。
【0037】
図14(A)の組み合わせ14aは、被覆10の厚さ、状態により次の2通りの使い方がある。 先ず、第1の使い方は、刃付プレート8aの刃厚t1(図11)より被覆剤10が薄い場合で、該被覆材10が、塗装や吹き付けモルタルのように薄く、硬さも比例的低い場合で、組合せ14aのみで被覆材10を切削、除去することが出来る場合である。次の作業手順で行う。組合せ14aが、駆動部6にセットされた状態で図1の昇降台5のハンドル52の操作により、昇降台5を下げながら、刃付プレート8aの刃81、82で被覆材10を切削する。刃付プレート8aがコンクリート面に達すると、ハンドル52の回転が重くなり、手に伝わる。次に、支持台3のハンドル33を操作して、レール2に沿って刃付プレート8aを移動しながら、被覆材10を切削し、除去する。刃付プレート8aの刃82は、刃付プレート8aの中心までは無いので、上記の作業により中心部分は未切削となり残るが、ハンドル33の操作によりレール2に沿って、刃付プレート8aがコンクリート面を移動することにより、未切削部分は切削される。又、未切削部分の上には、丁度水を供給する穴83aがあり、未切削部分で穴83aをふさぐようになるが、刃付プレート8aの刃82は穴83aの内側に一部分が突き出して設けられているで、穴83aと刃82が穴83aに突き出した部分の間より、水が刃81、82に供給される。
【0038】
組合せ14aの第2の使い方は、被覆材10が刃付プレート8aの刃厚t1(図11)より厚い場合で、組合せ14bあるいは14cと一緒に使う方法である。次の作業手順で行う。組合せ14aが駆動部6にセットされた状態で、はじめに昇降台5のハンドル52の操作で、昇降台5の図示しない目盛で刃付プレート8aの刃厚t1の2/3位まで切削する。次に支持台3のハンドル33の操作により、刃付プレート8aを水平方向に少し移動し、刃付プレート8aの中央の刃のない部分として残った未加工部分をハンドル33の操作により切削する。この時、水平方向の被覆材10もハンドル33の操作による移動分は切削する。この2回の作業の繰り返しにより、コンクリート面まで切削する。はじめの昇降台5のハンドル52の操作で、刃付プレート8aの刃厚t1まで被覆材10を切削することは可能であるが、次の支持台3のハンドル33の操作の時、刃81、82の側面全体で切削すると、切削量が多く、切削速度を下げることになり、被覆材10の切粉が多量に発生する。更に又、刃81、82は、該刃81、82をプレート80にレーザー溶接しているので、刃81、82の側面全体で切削すると、刃81、82の溶接部分には大きなせん断力が加わるため、切削速度を下げて使用上安全なせん断力とする必要がある。以上の理由により、作業能率が下がるため、はじめの昇降台5のハンドル52の操作による切削は刃厚t1の2/3程度としている。 次にカバー65をはずし、組合せ14aをコンクリートの状態に応じ、組合せ14bあるいは14cに交換し、ハンドル52を操作し、被覆材10をコンクリート面に沿って切削する。図1は、組合せ14bを用いた時の切削状況を示している。
【0039】
図14(B)の組合せ14bは、前記した組合せ14aと一緒に使用し、刃付プレート8bが被覆材10を切削した場合に、被覆材10が劣化し、刃付プレート保持金具の円板部71aの外周側面に当る前にくずれたり、当っても簡単に破壊する場合の使用例である。図14(C)の組合せ14cは、前記した組合せ14bと異なり、被覆材10が簡単に破壊しない場合に、刃つきプレート保持金具7dの傾斜面79dにより、該傾斜面79dの先端が被覆材10の下側に入り、被覆材10を破壊する使用例である。
【0040】
図15は、刃付プレート保持金具7b(図6)あるいは7d(図9)と刃付プレート8a(図11)あるいは8b(図12)との組合せ15a(図15(A))、15b(図15(B))、15c(図15(C))の各組合せの例を示したものである。図15(A)の組合せ15aは刃付プレート保持金具7bと刃付プレート8aの組合せであり、図15(B)の組合せ15bは刃付プレート保持金具7bと刃付プレート8bの組合せであり、図15(C)の組合せ15cは刃付プレート保持金具7eと刃付プレート8bの組合せである。組合せ15a、15b、15cに共通するのは、刃付プレート8a、8bを取付ける刃付プレート保持金具7b、7dの円板面75b、75dに水の通る溝77b、77dを有することである。溝77b、77dは被覆材10の劣化状態や、切削した切粉あるいは破片により、刃付プレート8a、8bの水を給水する穴83a、83bから刃81、82あるいは86bへの片面からの給水では不足する場合があるので、刃81、82あるいは86bの両面に給水するため設けたものである。図15(A)の組合せ15aの使い分けは、前記した図14(A)の組合せ14aと同じである。又、15bの使い分けも前記した14bと同じであり、更に又、15cの使い分けも前記した14cと同じである。
【0041】
図16は、刃付プレート保持金具7c(図7)あるいは7f(図10)と刃付プレート8cとの組合せ16a(図16(A))、16b(図16(B))の各組合せを示したものである。図16(A)の組合せ16aは刃付プレート保持金具7cと刃付プレート8cとの組合せであり、図16(B)の組合せ16bは刃付プレート保持金具7fと刃付プレート8cの組合せであり、図16(C)の組合せ16cは、組合せ16bの刃付プレート保持金具の傾斜面79fの傾斜面を更にゆるくしたものと、刃付プレート8cの組合せである。各組16a、16b、16cに共通するのは、刃付プレート保持金具7c、7fの溝77c、77fが円板面75c、75fの外周の近傍で断面積が小さくなり、前記した刃付プレート保持金具7c、7fに組付ける刃付プレート8cは、前記した刃付プレート保持金具7c、7fの断面積が小さく変る手前の位置に穴88を設けることにより、刃付プレート8cの刃86に給水される水は、刃付プレート8cの上を通り、一部は溝78c、78fを通り、刃86cの片面に、溝の断面積が変る手前に設けた穴88には、溝77c、77fから溝78c、78fに断面積が小さくなることにより、給水は穴88に一部が流れ、刃86cのもう片面に給水され、刃86の両側面より水が給水される。コンクリート表面に豆板がある場合は、前記した組合せ14a、14b、14cのように刃付プレートの中心の穴からコンクリート面を通り、水を刃81、82あるいは86bの片面に給水する場合は、コンクリート面の豆板に大半の水は吸収され、水は不足し、又、組合せ15a、15b、15cのように刃付プレートの両側から給水する場合でも、一部は刃付プレートの中心の穴83a、83bから給水されるので、コンクリートの上を経て刃に給水するため、大半の水は豆板に吸収され、不足し、刃が焼け、被覆材10が切削できないことが起こる。
【0042】
図19は、本発明の別実施例で、装置の高さに制限される構造物もあり、高さを低くするため、支柱444を支持台333の側面に取付けている。
【0043】
次に本発明の使い手順について説明する。装置は、レール2と、支柱4を支持台3に組付けた状態(ハンドル33を含む)と、昇降台5に駆動部6を組付けた状態と、刃付プレート保持金具7に刃付プレート8を組付けた状態とカバー65の5ブロックに分解した状態で現場に搬入する。この分解状態だと、1人で組立が可能で、又、運搬もしやすい。
【0044】
組立は先ず、レール2を裏返して、ベース盤9にあらかじめ挿入してあるT型金具93に六角ボルト94を用いて固定する。次に、ベース盤9をコンクリート面又は被覆材10に固定するため、所定位置にめねじのあと施工アンカーを施工し、組付けてあるレール2とベース盤9をアンカーボルト91でベース盤9を固定する。次に、ベース盤9のレベル出しを高さ調整ボルト92で行う。続いて、支柱4とハンドル33を組付けてある支持台3をレール2に組付ける。次いで、ガイド端子32を調整し、支持台3がレール2上を摺動して動くように溝35により調整する。次に、支4の支持カバー46をはずし、昇降台5を支柱4の溝44にはめこみ、昇降台5が支柱4をスムーズに動くようガイド端子54で調整する。次いで、カバー65を駆動部6に組付け、更に、刃付プレート8を組付けた刃付プレート保持金具7を駆動部6の出力軸61に組付け、最後にコック62に水を給水するホースをつなぎ、カバー65の給水口に、真空ポンプに接続されているホースをつなぐ。以上でコンクリート表面の被覆材10を切削できる状態となり、作業は、被覆材10の状態に応じ、刃付プレート保持金具7と刃付プレート8の組合せを用いて行う。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、コンクリート表面の被覆材を切削、除去するに際し、刃物である円形状の刃付プレートを、コンクリート表面の被覆材の上に平行になるように設置し、刃付プレートを垂直あるいは水平方向に移動が出来るよう、レールと支柱に設けたラックとピニオンを介し、各ハンドルで操作できるようにした。この結果、装置がコンパクト化し、被覆材が塗装、モルタル吹き付けように薄い場合は、円形状の刃付プレートの刃をプレートの下面に設けることで、垂直方向と水平方向に刃付プレートを移動させることにより、被覆材を切削、除去出来る。又、被覆材が厚い場合には、前記したプレートの下面に設けた刃を用いて垂直方向と少しの水平方向の移動により、コンクリート面まで切削し、次にプレートの外周面に刃を設けた刃付プレートに刃を交換し、コンクリート面に沿って被覆材を切削、除去出来る。
【0046】
又、被覆材の状態によって、刃物の刃付プレートの刃部に対する水の給水方法として、刃付プレートの下側の片面から水を給水する方法と、この方法で水が不足する場合は、刃付プレート保持金具に溝を設けることにより、刃付プレートの両面から水を給水する方法により行い、更に、コンクリートに豆板がある場合は、豆板に水が吸収されるので、刃付プレート保持金具に設けた断面積が変る溝と該溝の断面積が変る手前に刃付プレートに設けた穴により、刃付プレートの刃の近くから水を給水する方法を提案しているので、現場のコンクリートの状態に応じ対応することが出来る。
【0047】
又、装置の移動用レールは、レールの傾斜部に移動部を乗せ、移動部が外れないよう傾斜部の下に移動ガイドを兼ねた溝を設けているので、単体のレールで床面はもちろん、柱、壁面等の横面にも使用できる。
【0048】
又、本発明はダイヤモンド粒をボンドで成型した刃を水を用いて使用しているので、騒音、振動、粉塵の発生が押えられ、切削による打撃、振動が無いので、コンクリート躯体にクラックなどの損傷を誘発することは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置の全体図を示す正面図
【図2】図1の一部断面を含む拡大平面図
【図3】図1の断面を含む部分拡大図
【図4】図2の部分拡大図
【図5】刃付プレート保持金具7aを示し、(A)は一部断面を含む正面図、(B)は(A)の底面図
【図6】刃付プレート保持金具7bを示し、(A)は一部断面を含む正面図、(B)は(A)の底面図
【図7】刃付プレート保持金具7cを示し、(A)は一部断面を含む正面図、(B)は(A)の底面図
【図8】刃付プレート保持金具7dを示し、(A)は一部断面を含む正面図、(B)は(A)の底面図
【図9】刃付プレート保持金具7eを示し、(A)は一部断面を含む正面図、(B)は(A)の底面図
【図10】刃付プレート保持金具7fを示し、(A)は一部断面を含む正面図、(Bは(A)の底面図
【図11】刃付プレート8aを示し、(A)は底面図、(B)は(A)の断面を含む平面図
【図12】刃付プレート8bを示し、(A)は底面図、(B)は(A)の断面を含む平面図
【図13】刃付プレート8cを示し、(A)は底面図、(B)は(A)の断面を含む平面図
【図14】刃付プレート保持金具と刃付プレートの組合せを示し、(A)は刃付プレート保持金具7aと刃付プレート8aの組合せ、(B)は刃付プレート保持金具7aと刃付プレート8bの組合せ、(C)は刃付プレート保持金具7aと刃付プレート8cの組合せた各断面を含む正面図
【図15】刃付プレート保持金具と刃付プレートの組合せを示し、(A)は刃付プレート保持金具7bと刃付プレート8aの組合せ、(B)は刃付プレート保持金具7bと刃付プレート8bの組合せ、(C)は刃付プレート保持金具7eと刃付プレート8cの組合せた各断面を含む正面図
【図16】刃付プレート保持金具と刃付プレートの組合せを示し、(A)は刃付プレート 保持金具7cと刃付プレート8cの組合せ、(B)は刃付プレート保持金具7fと刃付プレート8cの組合せ、(C)は刃付プレート保持金具7fの変形型と刃付プレート8cの組合せた各断面を含む正面図
【図17】図12、図13の刃先86b、86cの共通した部分拡大図
【図18】図1のレールの例を示す平面図
【図19】他の実施例の全体図を示す正面図
【符号の簡単な説明】
1.装置の全体図
2.レール
3.支持台
4.支柱
5.昇降台
6.駆動部
7.刃付プレート保持金具
8.刃付プレート
9.ベース盤
10.被覆材
20.傾斜面
21.ラック
22.ガイド溝
23.突起
24.円筒
25.T型溝
26.凹部
27a.頂部
27b.底部
28.側面
29.穴
31.ピニオン
32.ガイド端子
33.ハンドル
34.ナット
35.溝
41.固定ベース
42.固定パイプ
43.溝
44.溝
45.ラック
46.支柱カバー
51.ピニオン
52.ハンドル
53.アーム
54.ガイド端子
55.ボルト
61.出力軸
62.コック
63.スプリング
64.二面巾
65.カバー
66.吸引口
70.軸
71.円板
72.二面巾
73.めねじ
74.穴
75.円板面
76.めねじ
77.溝
78.溝
79.傾斜面
80.プレート
81.刃
82.刃
83.穴
84.90度座ぐり穴
85.プレート
86.刃
87.溝
88.穴
91.アンカーボルト
92.高さ調整ボルト
93.T型治具
94.六角ボルト
t1.刃厚
t2.刃厚
t3.刃厚
222.レール
333.支持台
444.支柱
555.昇降台
666.駆動部
777.刃付プレート保持金具
888.刃付プレート
999.ベース盤
1000.被覆材

Claims (6)

  1. コンクリート構造物の躯体を覆う被覆材を切削または除去する装置であって、レール(2)上に摺動自在に設けた支持台(3)と、該支持台に設けた支柱(4)とからなる第一移動部と、昇降台(5)に設けた駆動部と該駆動部に回転可能に設けた刃付プレート保持金具(7)と、上記刃付プレート保持金具に設けた円板状の刃付プレート(8)からなる第二移動部とを有し、上記第二移動部の上記昇降台が上記第一移動部の上記支柱に摺動自在に取付けられ、上記刃付プレートがコンクリート面に対し平行的に保持され、上記第二移動部がコンクリート面に対して垂直方向に移動し、上記第一移動部がコンクリート面に対して平行方向に移動し、上記刃付プレート保持金具(7)は、上記刃付プレートを取付ける円板面(75)の溝(77)が当該円板面の外周の近傍で断面積が小さくなり、上記刃付プレート(8)は、刃(86)をプレート(85)の外周にのみ設けると共に、上記刃付プレート保持金具の上記溝の断面積が小さくなる手前の位置に水が通る穴(88)を設けたことを特徴とするコンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置。
  2. 刃付プレート保持金具(7)が有する円板部(71)の軸側面が、外周に向い傾斜面(78)となることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置。
  3. レール(2)は、底部(27b)が頂部(27a)よりも長い幅の平行部を有すると共に、底部から垂直に立ち上る側面部(28)と頂部から側面部に至る略同一角度の傾斜面(20)で繋がる断面形状を有し、上記頂部には平歯車であるラック(21)を設け、上記側面部の両方には対称位置にガイド溝(22)を設け、上記底部には当該レールの長手方向に平行した2つのT型溝(25)を設け、該T型溝に挿入したT型金具(93)によって本装置をコンクリート面に固定するためのベース盤(9)に固定したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置。
  4. レール(2)は、一端の傾斜面(20)に当該レールから長手方向に突設した突起(23)と、該突起を設けた端部に当該レールから上記突起と同じ方向に向って突出させた円筒部(24)を設け、反対側の端部に上記突起と対応する位置に凹部(26)を設けると共に、該凹部を設けた端部に上記円筒部を嵌合する穴(29)を設けたものであって、上記突起を他のレールの凹部に嵌合し、上記円筒部を他のレールの穴に嵌合して継ぎ足し使用することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置。
  5. レール(2)の一端から突出した円筒部(24)が、圧入又はねじ結合により当該レールに取付けられたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置
  6. レール(2)の傾斜面(20)に、等間隔で穴を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコンクリート表面の被覆材を切削・除去する装置。
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