JP2001081813A - 作業機械の作業腕制御装置 - Google Patents

作業機械の作業腕制御装置

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JP2001081813A
JP2001081813A JP25659499A JP25659499A JP2001081813A JP 2001081813 A JP2001081813 A JP 2001081813A JP 25659499 A JP25659499 A JP 25659499A JP 25659499 A JP25659499 A JP 25659499A JP 2001081813 A JP2001081813 A JP 2001081813A
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Yorimichi Kubota
頼道 久保田
Shigeo Kajita
重夫 梶田
Nobuaki Matoba
信明 的場
Shinya Nozaki
晋也 野崎
Giichi Kurokawa
義一 黒川
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/226Safety arrangements, e.g. hydraulic driven fans, preventing cavitation, leakage, overheating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業腕装置の作動シリンダに閉じ込められた
作動油の閉込圧を、シリンダリリーフ弁の設定圧力より
も低い所定の圧力において、かつその開閉を制御して解
放することができる、作業機械の作業腕制御装置を提供
する。 【解決手段】 作業腕装置の作動シリンダの圧油給排回
路を給排回路に備えられたシリンダリリーフ弁の設定圧
力より低い所定の圧力において解放する解放手段と、解
放手段の開閉を制御する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の作業腕
制御装置、さらに詳しくは、油圧ショベルのフロントシ
ョベル装置、ホイールローダのリフトアーム装置など作
業機械の作業腕装置に備えられる油圧シリンダに発生す
る閉込圧を適切に制御することのできる作業腕制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照して説明すると、作業腕装置
を備える典型的な作業機械である全体を番号2で示す油
圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に旋回
軸線5を中心に旋回自在に装着された上部旋回体6とを
備え、上部旋回体6には作業腕装置であるフロントショ
ベル装置8が備えられている。フロントショベル装置8
は、上部旋回体6に上下方向に回動自在に取り付けられ
た第1の腕部材であるブーム10、上部旋回体6とブー
ム10との間に介在されたブーム作動シリンダ12、ブ
ーム10の先端に回動自在に取り付けられた第2の腕部
材であるアーム14、アーム14とブーム10との間に
介在された腕部材作動シリンダであるアーム作動シリン
ダ16、アーム14の先端に回動自在に取り付けられた
回動部材である例えばブレーカのごときアタッチメント
18、及びアタッチメント18とブーム10との間に介
在された回動部材作動シリンダであるアタッチメント作
動シリンダ20を備えている。
【0003】図6とともに図7を参照して説明すると、
油圧ショベル2は、上述の油圧アクチュエータ、さらに
はアタッチメント18、旋回モータ22、一対の走行モ
ータ24a及び24bなどの油圧アクチュエータの作動
を制御するための油圧制御装置を備えている。油圧制御
装置は、原動機26によって駆動される油圧ポンプ28
a、28bと、その吐出油を制御して油圧アクチュエー
タに供給するコントロールバルブ30とを備え、コント
ロールバルブ30は油圧アクチュエータの各々に対応す
る複数個の方向制御弁を備えている。アーム作動シリン
ダ16には方向制御弁32が、アタッチメント作動シリ
ンダ20には方向制御弁34が、ブーム作動シリンダ1
2には方向制御弁36がそれぞれ接続している。方向制
御弁32はパイロット操作手段38のアーム操作リモコ
ン弁38aにより、また方向制御弁34は操作手段38
のアタッチメント操作リモコン弁38bにより、その操
作によって出力されるパイロット圧油によって操作され
る。アタッチメント作動シリンダ20とその方向制御弁
34とを結ぶ圧油給排回路であるロッド側油路40aに
は、油路40aの油圧力を規制するシリンダリリーフ弁
42a及びタンク46から油路40aへの作動油の流れ
を許容するチェック弁44aが接続されている。同様
に、ヘッド側油路40bには、シリンダリリーフ弁42
b及びチェック弁44bが接続されている。
【0004】図8及び図9を参照して説明を続けると、
アタッチメント作動シリンダ20をアタッチメント操作
リモコン弁38bの操作によって伸縮作動させると、ア
タッチメント18はアーム14の先端を中心に図8に示
す上部旋回体6側に引き寄せた位置と図9に示す上部旋
回体6から遠くに離した位置との間を回動する。アーム
14にはアタッチメント18の回動端を規定する回動ス
トッパ14a及び14bが備えられている。アーム作動
シリンダ16をアーム操作リモコン弁38aの操作によ
って伸縮作動させると、アーム14はブーム10の先端
を中心に図8及び図9に実線で示す上部旋回体6側に引
き寄せた位置と図8及び図9に二点鎖線で示す上部旋回
体6から遠くに離した位置との間を回動する。かくし
て、アタッチメント18は作業の形態に合わせて任意の
所望の位置に位置付けられる。
【0005】作業腕部材8の作動状況を示す図8は、ア
タッチメント作動シリンダ20を縮めてアタッチメント
18を一杯に回動させストッパ14aに当接させ、アタ
ッチメント作動シリンダ20は操作しない保持状態に
し、アーム作動シリンダ16を伸ばしてアーム14を矢
印U方向に回動させ上方に持ち上げる状況を示してい
る。図9は、アタッチメント作動シリンダ20を伸ばし
てアタッチメント18を他方のストッパ14bに当接さ
せ、アタッチメント作動シリンダ20は保持状態にし、
アーム作動シリンダ16を縮めてアーム14を矢印D方
向に回動させ下方に降ろす状況を示している。
【0006】この図8の状況においては、アーム作動シ
リンダ16を伸ばすにしたがって保持状態のアタッチメ
ント作動シリンダ20の全長は、アーム14とアタッチ
メント作動シリンダ20のブーム10における取付位置
の違いに起因して、X1からX2に伸張する。保持状態
のアタッチメント作動シリンダ20のこの伸張は、伸張
に伴って圧縮されるロッド側油室20aの閉込圧をシリ
ンダリリーフ弁42aの設定圧力でタンク46に逃が
し、ヘッド側油室20bにはチェック弁44aを介して
タンク46の作動油が補充することにより達成される。
【0007】図9の状況においては、アーム作動シリン
ダ16を縮めるにしたがって保持状態のアタッチメント
作動シリンダ20の全長はX3からX4に収縮する。こ
の収縮に伴って圧縮されるヘッド側油室20bの閉込圧
は、シリンダリリーフ弁42bの設定圧力でタンク46
に逃がされ、ロッド側油室20aにはチェック弁44b
を介してタンク46の作動油が補充される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおりの形態
の従来の作業腕装置には、次のとおりの解決すべき問題
がある。
【0009】すなわち、アタッチメント18がストッパ
14a又は14bに当接しアタッチメント作動シリンダ
20が保持状態のときにアーム作動シリンダ16を伸張
又は収縮作動させると、シリンダリリーフ弁42a又は
42bはアタッチメント作動シリンダ20に閉じ込めら
れた閉込圧を逃がすように作動するので、アーム作動シ
リンダ16を伸縮作動させる油圧力はリリーフ弁42a
又は42bから作動油を放出するエネルギーの分上昇す
る。したがって、その分がエネルギーロスになる。この
高圧力で放出されるエネルギーは熱になり作動油がオー
バヒートする要因にもなる。また、アーム作動シリンダ
16が伸縮するときの負荷抵抗が大きくなるために、ア
ーム作動シリンダ16の作動速度が低下し、アタッチメ
ント18の重量、アタッチメント18及びアーム14の
回動位置によっては、この負荷抵抗によってアーム作動
シリンダ16が動かなくなり、作業腕装置8の作業性が
悪化する。
【0010】シリンダリリーフ弁42a及び42bの設
定圧力を低くし低い圧力で閉込圧を解放するようにすれ
ばこの問題を改善することができるが、設定圧力を低く
すると設定圧力によって規定されるアタッチメント作動
シリンダ20の最高出力及びアタッチメント18をアー
ム14に保持する力が小さくなってしまい、アタッチメ
ント18の作動力が弱くなり、また作業中にアタッチメ
ント18が外力によって動いたり自重で動いてしまい、
作業を適切に行うことができなくなる。
【0011】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題は、作業腕装置の作動シリンダに閉
じ込められた作動油の閉込圧を、シリンダリリーフ弁の
設定圧力を変えることなしに、その設定圧力よりも低い
所定の圧力において、かつその開閉を制御して解放する
ことのできる、作業機械の作業腕制御装置を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
技術的課題を解決する作業機械の作業腕制御装置とし
て、作業腕装置の作動シリンダの圧油給排回路を、該給
排回路に備えられたシリンダリリーフ弁の設定圧力より
低い所定の圧力において解放する解放手段と、該解放手
段の開閉を制御する制御手段とを備えている、ことを特
徴とする作業機械の作業腕制御装置が提供される。
【0013】そして、作動シリンダの圧油給排回路の解
放手段を、制御手段によって作業腕装置の作動状態に合
わせて操作し、作動シリンダに発生する閉込圧をシリン
ダリリーフ弁の設定圧力より低い圧力で解放する。
【0014】好適実施形態においては、該作業腕装置
は、第1の腕部材と、該第1の腕部材に回動自在に取付
けられた第2の腕部材と、該第2の腕部材に回動自在に
取り付けられた回動部材と、該第1の腕部材と該第2の
腕部材との間に介在された腕部材作動シリンダと、該第
1の腕部材と該回動部材との間に介在された回動部材作
動シリンダと、該回動部材の回動端を規定するストッパ
とを備え、該解放手段は、該回動部材作動シリンダの圧
油給排回路に接続されており、該制御手段は、該回動部
材が該ストッパに当接した状態で、該回動部材作動シリ
ンダが非操作状態で、かつ該腕部材作動シリンダが操作
状態のときに、該解放手段を作動させる。
【0015】そして、回動部材とその回動端のストッパ
とが当接し、回動部材作動シリンダが非操作状態で、か
つ腕部材作動シリンダが操作状態のときに上昇する回動
部材作動シリンダの閉込圧を、そのシリンダリリーフ弁
の設定圧力よりも低い圧力で解放する。
【0016】好適実施形態における該解放手段は、該圧
油給排回路に接続する方向切換弁と、該方向切換弁の出
口ポートに接続するリリーフ弁とを備え、該制御手段に
よって該方向切換弁を切り換える。
【0017】そして、制御手段によって解放手段の方向
切換弁を切り換え、回動部材作動シリンダの閉込圧を所
定の低圧力に設定したリリーフ弁に導いて解放する。
【0018】好適実施形態によれば、該制御手段は、該
回動部材作動シリンダの該圧油給排回路の圧力を検出す
る圧力検出手段と、該回動部材作動シリンダの操作を検
出する回動部材操作検出手段と、該腕部材作動シリンダ
の操作を検出する腕部材操作検出手段と、該腕部材作動
シリンダを操作する信号を該解放手段を操作する信号と
して該解放手段に断続する切換手段と、該圧力検出手
段、該回動部材操作検出手段、及び該腕部材操作検出手
段からの出力信号に基づいて該切換手段を操作する信号
を出力するコントローラとを備えている。
【0019】そして、制御手段のコントローラは、圧力
検出手段によって検出した回動部材作動シリンダの圧
力、回動部材操作検出手段によって検出した回動部材の
操作状態、及び腕部材操作検出手段によって検出した腕
部材の操作状態に基づいて、回動部材と回動端のストッ
パとが当接状態で、回動部材作動シリンダが非操作状態
で、かつ腕部材作動シリンダが操作状態のときに、切換
手段に信号を出力して切換手段を切り換え解放手段に操
作信号を接続する。
【0020】他の実施の形態においては、該制御手段
は、該第1の腕部材と該第2の腕部材との相対回動角度
を検出する腕部材回動角検出手段と、該第1の腕部材と
該回動部材作動シリンダとの相対回動角度を検出するシ
リンダ回動角検出手段と、該回動部材作動シリンダの操
作を検出する回動部材操作検出手段と、該腕部材作動シ
リンダを操作する信号を該解放手段を操作する信号とし
て該解放手段に断続する切換手段と、該腕部材回動角検
出手段、該シリンダ回動角検出手段、及び該回動部材操
作検出手段からの出力信号に基づいて該切換手段を操作
する信号を出力するコントローラとを備えている。
【0021】そして、制御手段のコントローラは、腕部
材回動角検出手段によって検出した腕部材の位置、シリ
ンダ回動角検出手段によって検出した回動部材作動シリ
ンダの位置、及び回動部材操作検出手段によって検出し
た回動部材の操作状態に基づいて、回動部材と回動端の
ストッパとが当接状態で、回動部材作動シリンダが非操
作状態で、かつ腕部材作動シリンダが操作状態のとき
に、切換手段に操作信号を出力する。
【0022】また、該腕部材作動シリンダはパイロット
操作手段により操作され、該解放手段を操作する信号と
して該操作手段を操作したときに出力されるパイロット
圧油が用いられる。
【0023】そして、腕部材作動シリンダを操作すると
きにその操作手段から出力されるパイロット圧油を切換
手段を介して解放手段に導き、解放手段を作動させる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
作業機械の作業腕制御装置を、作業腕装置を備える典型
的な作業機械である油圧ショベルにおける好適実施形態
を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明
する。なお、図1〜図5において図6〜図9と実質的に
同一の部分には同一の符号を付してある。また、その説
明は原則として省略されている。
【0025】第1の実施の形態について図1及び図2を
参照して説明すると、作業腕制御装置は、作動シリンダ
の閉込圧をシリンダリリーフ弁の設定圧力よりも低い所
定の圧力において解放する解放手段50と、解放手段5
0の開閉を作業腕装置の作動状態に応じて制御する制御
手段52とを備えている。
【0026】解放手段50は、回動部材作動シリンダで
あるアタッチメント作動シリンダ20とその方向制御弁
34とを結ぶ圧油給排回路であるロッド側油路40a及
びヘッド側油路40bの各々に接続された方向切換弁5
4と、方向切換弁54の出口ポートとタンク56との間
に設けられたリリーフ弁58とを備えている。方向切換
弁54は、パイロット圧油により切換操作される3位置
弁で、そのパイロット室54a及び54bには制御手段
52からの操作信号であるパイロット圧油を導く油路が
接続されている。方向切換弁54は、パイロット圧油が
導かれないときには中立位置に保持され(図1に示す状
態)油路40a及び油路40bとリリーフ弁58との接
続は断たれている。パイロット圧油を受けて方向切換弁
54が切り換えられると油路40a又は油路40bはリ
リーフ弁58に接続される。リリーフ弁58の設定圧力
は、シリンダリリーフ弁42a、42bの設定圧力より
も低い、例えばアタッチメント18の自重を保持するこ
とができる最小の所定の圧力に設定されている。
【0027】制御手段52は、アタッチメント作動シリ
ンダ20の圧油給排回路であるロッド側油路40a及び
ヘッド側油路40b各々の圧力を検出する圧力検出手段
60と、アタッチメント作動シリンダ20の操作をアタ
ッチメント操作リモコン弁38bの出力により検出する
回動部材操作検出手62と、腕部材作動シリンダであ
るアーム作動シリンダ16の操作をアーム操作リモコン
弁38aの出力により検出する腕部材操作検出手段64
と、アーム操作リモコン弁38aを操作したときに出力
されるパイロット圧油を解放手段50に操作信号として
断続する切換手段66と、圧力検出手段60、回動部材
操作検出手段62、及び腕部材操作検出手段64からの
出力信号に基づいて切換手段66を操作する信号を出力
するコントローラ68とを備えている。
【0028】圧力検出手段60は、ロッド側油路40a
に接続された圧力センサ60aと、ヘッド側油路40b
に接続された圧力センサ60bとを備え、圧力センサ6
0aによってアタッチメント作動シリンダ20のロッド
側油室20aの圧力が、また圧力センサ60bによって
アタッチメント作動シリンダ20のヘッド側油室20b
の圧力がそれぞれ検出される。
【0029】回動部材操作検出手段62は、アタッチメ
ント操作リモコン弁38bのパイロット圧油が出力され
る一対の管路の間に接続され高圧側の管路を選択する高
圧選択弁62aと、高圧選択弁62aに接続された圧力
スイッチ62bとを備えている。アタッチメント操作リ
モコン弁38bが操作され何れかの管路にパイロット圧
油が出力されるとパイロット圧油は高圧選択弁62aを
介して圧力スイッチ62bに導かれ、圧力スイッチ62
bはアタッチメント操作リモコン弁38bが操作状態で
あることが検出される。
【0030】腕部材操作検出手段64は、アーム操作リ
モコン弁38aのパイロット圧油が出力される一対の出
力管路の一方の管路L1に接続された圧力検出スイッチ
64aと、他方の管路L2に接続された圧力スイッチ6
4bとを備えている。アーム操作リモコン弁38aを管
路L1にパイロット圧油を出力するように操作すると方
向制御弁32はアーム作動シリンダ16を伸張する方向
に作動するように切り換えられ、管路L2にパイロット
圧油を出力するように操作すると方向制御弁32はアー
ム作動シリンダ16を収縮する方向に作動するように切
り換えられる。
【0031】切換手段66は、一対の電磁切換弁66a
及び66bを備え、電磁切換弁66aの入口ポートには
アーム操作リモコン弁38aの出力管路L1が分岐され
て接続され、電磁切換弁66bの入口ポートにはアーム
操作リモコン弁38aの出力管路L2が分岐されて接続
されている。電磁切換弁66a及び66bの出口ポート
は解放手段50の方向切換弁54のパイロット室54a
及び54bにそれぞれ接続されている。電磁切換弁66
a及び66bは2位置の切換弁で、コントローラ68か
らの出力信号によって切り換えられ、出力信号のないと
きには入口ポートと出口ポートとの接続は断たれ出口ポ
ートはタンク56にドレーンされ、出力信号を受けると
切換えられて入口ポートと出口ポートとが接続される。
【0032】コントローラ68は、入出力インターフェ
ース、判定器、処理器などを含み、圧力検出手段60、
回動部材操作検出手段62、及び腕部材操作検出手段6
4から入力される信号を演算し、回動部材であるアタッ
チメント18とストッパ14a又は14bとが当接状態
で、アタッチメント作動シリンダが20が非操作状態
で、かつアーム作動シリンダ16が操作状態にあるとき
には、切換手段66に切換手段66を切り換えるための
信号を出力する(コントローラ68における制御演算の
手順については後に詳述する)。
【0033】図1とともに図2に示すフローチャートを
参照して、コントローラ68の制御演算の手順及び上述
の第1の実施の形態の作用を説明する。
【0034】ステップS−1においては、コントローラ
68に、回動部材操作検出手段62の圧力スイッチ62
bの出力信号、腕部材操作検出手段64の圧力スイッチ
64a及び64bの出力信号、並びに圧力検出手段60
の圧力センサ60a及び60bの出力信号が読み込まれ
る。
【0035】ステップS−2においては、圧力スイッチ
62b(回動部材作動シリンダの操作を検出)の出力信
号が判定され、出力信号がOFFのときにはステップ−
3に進み、出力信号がONのときにはステップ−4に進
みSOLフラグ1及びSOLフラグ2をOFFにしてス
テップS−11に進む。
【0036】ステップS−3においては、圧力スイッチ
64b(腕部材作動シリンダの収縮方向への操作を検
出)の出力信号が判定され、出力信号がONのときには
ステップS−5に進みSOLフラグ2をOFFにしてス
テップS−17に進み、出力信号がOFFのときにはス
テップS−6に進みSOLフラグ1をOFFにしてステ
ップS−7に進む。
【0037】ステップS−7においては、圧力スイッチ
64a(腕部材作動シリンダの伸張方向への操作を検
出)の出力信号が判定され、圧力スイッチ64aがON
のときにはステップS−8に進み、OFFのときにはス
テップS−9に進む。
【0038】ステップS−8においては、圧力センサ6
0aの出力信号(アタッチメント作動シリンダ20のロ
ッド側油室20aの圧力)が所定時間以上連続して規定
値をオーバーしたか否かが判定され、アタッチメント1
8が当接ストッパ14aに当接状態で、アーム作動シリ
ンダ16が伸張作動状態であるかが判定される。アタッ
チメント18が当接ストッパ14aに当接しアーム作動
シリンダ16が伸張作動状態にあれば、圧力センサ60
aは規定値をオーバーした所定時間以上連続する圧力信
号を出力する。出力信号が所定時間以上連続して規定値
をオーバーした場合にはステップS−10に進みSOL
フラグ2をONにしてステップS−11に進み、出力信
号が所定時間以上連続して規定値をオーバーしていない
ときにはステップS−9に進む。
【0039】ステップS−9においてはSOLフラグ2
をOFFにしてステップS−11に進む。
【0040】ステップS−11においては、SOLフラ
グ1がONか否かが判定され、ONのときにはステップ
S−12に進み電磁切換弁66bをONにする信号を出
力してステップS−13に進み、OFFのときにはステ
ップS−14に進み電磁切換弁66bをOFFにしてス
テップS−13に進む。
【0041】ステップS−13においては、SOLフラ
グ2がONか否かが判定され、ONのときにはステップ
S−15に進み電磁切換弁66aをONにする信号を出
力してステップS−1に戻り、OFFのときにはステッ
プS−16に進み電磁切換弁66aをOFFにしてステ
ップS−1に戻る。
【0042】ステップS−17においては、圧力センサ
60bの出力信号(アタッチメント作動シリンダ20の
ヘッド側油室20bの圧力)が所定時間以上連続して規
定値をオーバーしたか否かが判定され、アタッチメント
18が当接ストッパ14bに当接状態で、アーム作動シ
リンダ16が収縮作動状態であるかが判定される。アタ
ッチメント18が当接ストッパ14bに当接しアーム作
動シリンダ16が収縮作動状態にあれば、圧力センサ6
0bは規定値をオーバーした所定時間以上連続する圧力
信号を出力する。出力信号が所定時間以上連続して規定
値をオーバーした場合にはステップS−18に進みSO
Lフラグ1をONにしてステップS−11に進み、出力
信号が所定時間以上連続して規定値をオーバーしていな
いときにはステップS−19に進みSOLフラグ1をO
FFにしてステップS−11に進む。
【0043】図2とともに図8を参照して、作業腕装置
8の具体的な作動状態における作業腕制御装置の作用を
先ずアタッチメント作動シリンダ20が収縮状態で、か
つ非操作状態で、アーム作動シリンダ16が伸張方向、
すなわちアタッチメント18とストッパ14aとが当接
する方向に操作状態の場合について説明する。ステップ
S−2においてはアタッチメント作動シリンダ20は操
作されていないので圧力スイッチ62bはOFFである
からステップS−3に進む。ステップS−3においては
アーム作動シリンダ16は収縮方向に操作されていない
ので圧力スイッチ64bはOFF状態であるからステッ
プS−6に進みSOLフラグ1をOFFにしてステップ
S−7に進む。ステップS−7においてはアーム作動シ
リンダ16は伸張方向に操作されているので圧力スイッ
チ64aはON状態であるからステップS−8に進む。
ステップS−8においてはアタッチメント18がストッ
パ14aに当接状態でアーム作動シリンダ16が伸張方
向に操作されていることを示す圧力センサ60aの値が
所定の時間以上連続して規定値をオーバしたことが判定
され、ステップS−10に進みSOLフラグ2をONに
してステップS−11に進む。ステップS−11におい
てはSOLフラグ1はOFFであるのでステップS−1
4に進み電磁切換弁66bをOFFにしてステップS−
13に進む。ステップS−13においては、SOLフラ
グ2がONであるのでステップS−15に進み電磁切換
弁66aをONにする信号を出力してステップS−1に
戻る。
【0044】したがって、コントローラ68からの信号
によって切り換えられた電磁切換弁66aを介して、解
放手段50を操作する信号であるパイロット圧油が方向
切換弁54のパイロット室54aに導かれ、方向切換弁
54は切り換えられアタッチメント作動シリンダ20の
ロッド側油室20aはリリーフ弁58に接続される。そ
して、ロッド側油室20aの作動油は所定の低圧力でリ
リーフ弁58を介してタンク56に解放される。リリー
フ弁58は、アタッチメント18の自重を保持可能な圧
力に設定されているので、アタッチメント作動シリンダ
20はアタッチメント18の自重を保持しながら伸張す
る。
【0045】図2とともに図9を参照して、次にアタッ
チメント作動シリンダ20が伸張状態で、かつ非操作状
態で、アーム作動シリンダ16が収縮する方向、すなわ
ちアタッチメント18とストッパ14bとが当接する方
向に操作状態の場合について説明する。ステップS−2
においてはアタッチメント作動シリンダ20は操作され
ていないので圧力スイッチ62bはOFFであるからス
テップS−3に進む。ステップS−3においてはアーム
作動シリンダ16は収縮方向に操作されているので圧力
スイッチ64aはON状態であるからステップS−5に
進みSOLフラグ2をOFFにしてステップS−17に
進む。ステップS−17においてはアタッチメント18
がストッパ14bに当接状態でアーム作動シリンダ16
が収縮方向に操作されていることを示す圧力センサ60
bの値が所定の時間以上連続して規定値をオーバしたこ
とが判定され、ステップS−18に進みSOLフラグ1
をONにしてステップS−11に進む。ステップS−1
1においてはSOLフラグ1はONであるのでステップ
S−12に進み電磁切換弁66bをONにしてステップ
S−13に進む。ステップS−13においては、SOL
フラグ2がOFFであるのでステップS−16に進み電
磁切換弁66aをOFFにする信号を出力してステップ
S−1に戻る。
【0046】したがって、コントローラ68からの信号
によって切り換えられた電磁切換弁66bを介して、解
放手段50を操作する信号であるパイロット圧油が方向
切換弁54のパイロット室54bに導かれ、方向切換弁
54は切り換えられアタッチメント作動シリンダ20の
ヘッド側油室20bはリリーフ弁58に接続される。そ
して、ヘッド側油室20bの作動油は所定の低圧力でリ
リーフ弁58を介してタンク56に解放される。リリー
フ弁58は、アタッチメント18の自重を保持可能な圧
力に設定されているので、アタッチメント作動シリンダ
20はアタッチメント18の自重を保持しながら収縮す
る。
【0047】上記の作用中にアタッチメント操作リモコ
ン弁38bを操作した場合、すなわちアタッチメント作
動シリンダ20を作動操作した場合には、ステップS−
2において圧力スイッチ62bがONであるのでステッ
プ−4に進み、SOLフラグ1及びSOLフラグ2をO
FFにしてステップS−11に進む。ステップS−11
においてはSOLフラグ1がOFFであるのでステップ
S−14に進み電磁切換弁66bをOFFにしてステッ
プS−13に進む。ステップS−13においてはSOL
フラグ2がOFFであるのでステップS−16に進み電
磁切換弁66aをOFFにしてステップS−1に戻る。
【0048】したがって、電磁切換弁66a及び66b
はOFFになり、解放手段50の方向切換弁54のパイ
ロット室54a及び54bは電磁切換弁66a及び66
bを介してそれぞれタンク56にドレーンされるから、
方向切換弁54は中立位置に復帰し解放手段50は作動
しない。
【0049】以上の作用により、アタッチメント18が
ストッパ14a又は14bと当接した状態で、アタッチ
メント作動シリンダ20が保持状態のときに、アーム作
動シリンダ16を作動しても、アタッチメント作動シリ
ンダ20の閉込圧はシリンダリリーフ弁42a、42b
の設定圧力よりも低い所定の圧力で解放され、アタッチ
メント18の自重を保持しながらアタッチメント作動シ
リンダ20を伸縮させることができるので、エネルギー
ロスを改善することができ、また操作性を向上すること
ができる。さらに、アタッチメント18とストッパ14
a又は14bとの当接状態の検出にリミットスイッチな
どの機械的手段を用いないで圧力センサ及び圧力スイッ
チを用いたので、振動、衝撃、異物との接触などによる
機械的故障も生じにくく信頼性が高い。
【0050】第2の実施の形態について図3〜図5を参
照して説明する。第2の実施の形態の作業腕制御装置
は、作動シリンダの閉込圧をシリンダリリーフ弁の設定
圧力よりも低い所定の圧力において解放する解放手段5
0と、解放手段50の開閉を作業腕装置の作動状態に応
じて制御する制御手段72とを備えている。
【0051】解放手段50は、上述の第1の実施の形態
において詳述したものと同じであるので、その説明は省
略する。
【0052】主として図3を参照して説明すると、制御
手段72は、第1の腕部材であるブーム10と第2の腕
部材であるアーム14との相対回動角を検出する腕部材
回動角検出手段であるアーム角センサ74と、ブーム1
0と回動部材作動シリンダであるアタッチメント作動シ
リンダ20との相対回動角を検出するシリンダ回動角検
出手段であるシリンダ角センサ76と、アタッチメント
作動シリンダ20の操作をアタッチメント操作リモコン
弁38bの出力により検出する回動部材操作検出手
2と、アーム操作リモコン弁38aを操作したときに出
力されるパイロット圧油を解放手段50に操作信号とし
て断続する切換手段66と、アーム角センサ74、シリ
ンダ角センサ76、及び回動部材操作検出手段62から
の出力信号に基づいて切換手段66を操作する信号を出
力するコントローラ78とを備えている。
【0053】回動部材操作検出手段62及び切換手段6
6は、上述の第1の実施の形態において詳述したものと
同じであるので、その説明は省略する。
【0054】主として図4を参照してアーム角センサ7
4及びシリンダ角センサ76について説明すると、アー
ム角センサ74及びシリンダ角センサ76は周知のポテ
ンショメータなどで構成された角度センサである。アー
ム角センサ74は、ブーム10に回動自在に取り付けら
れたアーム14の回動中心に取り付けられ、ブーム10
とアーム14との相対回動角度であるアーム角度αを検
出する。シリンダ角センサ76は、ブーム10に回動自
在に取り付けられたアタッチメント作動シリンダ20の
回動中心に取り付けられ、ブーム10とアタッチメント
作動シリンダ20との相対回動角度であるシリンダ角度
βを検出する。
【0055】主として図5を参照してコントローラ78
について説明すると、コントローラ78は、シリンダ上
限角設定器78a、シリンダ下限角設定器78b、減算
器78c及び78d、信号設定器78e及び78f、切
換器78g及び78h、並びに電磁弁駆動器78j及び
78kを備えている。
【0056】シリンダ上限角設定器78aはアーム角セ
ンサ74によって検出されるアーム角度αに基づいてア
タッチメント作動シリンダ20の伸張側においてアタッ
チメント18とストッパ14bとが当接するときのシリ
ンダ角度βを設定する。シリンダ下限角設定器78b
は、アーム角センサ74によって検出されるアーム角度
αに基づいてアタッチメント作動シリンダ20の収縮側
においてアタッチメント18とストッパ14aとが当接
するシリンダ角度βを設定する。シリンダ上限角設定器
78a及びシリンダ下限角設定器78bにはアーム角度
αを入力としアタッチメント18とストッパ14a、1
4bとの当接するシリンダ角度βを出力する関数テーブ
ルが設けられている。
【0057】減算器78cはシリンダ上限角設定器78
aの出力からシリンダ角センサ76によって検出される
シリンダ角度βを、また減算器78dはシリンダ下限角
設定器78bの出力からシリンダ角センサ76によって
検出されるシリンダ角度βをそれぞれ減算する。そし
て、信号設定器78eは減算器78cの出力がゼロから
マイナスのときにはストッパ14aと当接状態であるの
でON信号を出力する。同様に、信号設定器78fは減
算器78dの出力がゼロからマイナスのときにはストッ
パ14bと当接状態であるのでON信号を出力する。
【0058】切換器78gは、回動部材操作検出手段6
2の圧力スイッチ62bの信号に基づいて圧力スイッチ
62bの信号がOFFのときに信号設定器78eの出力
信号を電磁弁駆動器78jに接続する。同様に、切換器
78hは、圧力スイッチ62bの信号に基づいて圧力ス
イッチ62bの信号がOFFのときに信号設定器78f
の出力信号を電磁弁駆動器78kに接続する。
【0059】電磁弁駆動器78jは切換器78gからの
信号により電磁切換弁66bを、また電磁弁駆動器78
kは切換器78hからの信号により電磁切換弁66ba
をそれぞれ駆動する。
【0060】図3〜図5とともに図8及び図9を参照し
て上述の第2の実施の形態の作用を説明する。先ず図3
〜図5とともに図8を参照して、アタッチメント作動シ
リンダ20が収縮状態で、かつ非操作状態で、アーム作
動シリンダ16が伸張方向、すなわちアタッチメント1
8とストッパ14aとが当接する方向に操作状態の場合
について説明する。
【0061】コントローラ78のシリンダ下限角設定器
78bにアーム角センサ74で検出されるアーム角度α
が入力され、アーム角度αにおけるアタッチメント18
がストッパ14aに当接するシリンダ角度βが設定され
る。減算器78dにおいてシリンダ下限角設定器78b
で設定されたシリンダ角度βとシリンダ角センサ76で
検出されるシリンダ角度βとが比較され、アタッチメン
ト18とストッパ14aが当接すると信号設定器78f
からON信号が出力される。アタッチメント操作リモコ
ン弁38bは非操作状態であり圧力スイッチ62bはO
FFであるから切換器78hを介して電磁弁駆動器78
kに信号が与えられ電磁切換弁66aに駆動信号が出力
される。アーム操作リモコン弁38aはアーム作動シリ
ンダ16の伸張方向に操作されているので、出力管路L
1に流れるパイロット圧油は切り換えられた電磁切換弁
66aを介して解放手段50の方向切換弁54の一方の
パイロット室54aに導かれ、方向切換弁54は切り換
わりアタッチメント作動シリンダ20のロッド側油室2
0aはリリーフ弁58に導かれる。そして、ロッド側油
室20aの作動油は所定の低圧力でリリーフ弁58を介
してタンク56に解放される。リリーフ弁58はアタッ
チメント18の自重を保持可能な圧力に設定されている
ので、アタッチメント作動シリンダ20はアタッチメン
ト18の自重を保持しながら伸張する。
【0062】次に図3〜図5とともに図9を参照して、
アタッチメント作動シリンダ20が伸張状態で、かつ非
操作状態で、アーム作動シリンダ16が収縮方向、すな
わちアタッチメント18とストッパ14bとが当接する
方向に操作状態の場合について説明する。
【0063】コントローラ78のシリンダ上限角設定器
78aにアーム角センサ74で検出されるアーム角度α
が入力され、アーム角度αにおいてアタッチメント18
がストッパ14bに当接するシリンダ角度βが設定され
る。減算器78cにおいてシリンダ上限角設定器78a
で設定されたシリンダ角度βとシリンダ角センサ76で
検出されるシリンダ角度βとが比較され、アタッチメン
ト18とストッパ14bが当接すると信号設定器78e
からON信号が出力される。アタッチメント操作リモコ
ン弁38bは非操作状態であり圧力スイッチ62bはO
FFであるから切換器78gを介して電磁弁駆動器78
jに信号が与えられ電磁切換弁66bに駆動信号が出力
される。アーム操作リモコン弁38aはアーム作動シリ
ンダ16を収縮する方向に操作されているので、出力管
路L2に流れるパイロット圧油は切り換えられた電磁切
換弁66bを介して解放手段50の方向切換弁54の他
方のパイロット室54bに導かれ、方向切換弁54は切
り換わりアタッチメント作動シリンダ20のヘッド側油
室20bはリリーフ弁58に導かれる。そして、ヘッド
側油室20bの作動油は所定の低圧力でリリーフ弁58
を介してタンク56に解放される。リリーフ弁58はア
タッチメント18の自重を保持可能な圧力に設定されて
いるので、アタッチメント作動シリンダ20はアタッチ
メント18の自重を保持しながら伸張する。
【0064】上記の作用中にアタッチメント操作リモコ
ン弁38bを操作した場合には、圧力スイッチ62bが
ONになり切換器78g及び78hにおいて、電磁弁駆
動器78j及び78kの各々に出力される信号がカット
されるので、電磁切換弁66a及び66bはOFFにな
り、方向切換弁54は中立位置に復帰し、解放手段50
は作動しない。
【0065】以上の作用により、アタッチメント18が
ストッパ14a又は14bと当接した状態で、アタッチ
メント作動シリンダ20が保持状態のときに、アーム作
動シリンダ16を作動しても、アタッチメント作動シリ
ンダ20の閉込圧はシリンダリリーフ弁42a、42b
の設定圧力よりも低い所定の圧力で解放され、アタッチ
メント18の自重を保持しながらアタッチメント作動シ
リンダ20を伸縮させることができるので、エネルギー
ロスを改善することができ、また操作性を向上すること
ができる。さらに、アタッチメント18とストッパ14
a又は14bとの当接状態の検出にリミットスイッチな
どの機械的手段を用いないでアーム角センサ74及びシ
リンダ角センサ76などを用いたので、振動、衝撃、異
物との接触などによる機械的故障も生じにくく信頼性が
高い。
【0066】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
【0067】(1)作業腕装置:本発明の実施の形態に
おいては、油圧ショベルのフロントショベル装置におけ
る実施の形態が示されているが、本発明の作業腕制御装
置は、例えばホイールローダのリフトアーム装置など他
の作業腕装置にも適用することができるものである。
【0068】(2)解放手段の操作信号:本発明の実施
の形態においては、解放手段を操作する制御手段からの
操作信号として、パイロット操作手段から出力されるパ
イロット圧油が用いられているが、操作手段として電気
操作手段を有する作業機械においては、その出力電気信
号を解放手段の操作信号として用い解放手段の方向切換
弁を操作するようにしてもよい。
【0069】(3)解放手段のリリーフ弁:本発明の実
施の形態においては、解放手段のリリーフ弁は、設定圧
力が予め所定の圧力に設定される形式であるが、これを
外部信号により適宜に設定圧力を変えることができる形
式のリリーフ弁にしてもよい。
【0070】(4)回動部材:本発明の実施の形態にお
いては、回動自在な回動部材としてアタッチメント18
が腕部材に取り付けられているが、回動部材はこのアタ
ッチメント18に限定されるものではなく、腕部材をさ
らに連結して構成したものでもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明に従って構成された作業機械の作
業腕制御装置によれば、作業腕装置の作動シリンダに閉
じ込められた作動油の閉込圧を、シリンダリリーフ弁の
設定圧力を変えることなしに、その設定圧力よりも低い
所定の圧力において、かつその開閉を制御して解放する
ことによって、エネルギーのロスを改善でき、操作性を
向上させることができる作業機械の作業腕制御装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された作業機械の作業腕制
御装置の第1の実施の形態を示す油圧回路図。本発明に
直接関連しない部分については簡略図示されている。
【図2】図1に示す作業腕制御装置のコントローラにお
ける制御演算手順を示すフローチャート。
【図3】本発明に従って構成された作業機械の作業腕制
御装置の第2の実施の形態を示す油圧回路図。図1と同
様一部簡略図示されている。
【図4】図3に示すアーム角センサ及びシリンダ角セン
サの配置説明図。
【図5】図3に示すコントローラの演算回路図。
【図6】フロントショベル装置を装着した油圧ショベル
の側面図。
【図7】図6に示す油圧ショベルの油圧回路図。図1と
同様一部簡略図示されている。
【図8】作業腕装置のアタッチメント作動シリンダを縮
めた状態に保持しアーム作動シリンダを伸ばす作動状況
を示した説明図。
【図9】作業腕装置のアタッチメント作動シリンダを伸
ばした状態に保持しアーム作動シリンダを縮める作動状
況を示した説明図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(作業機械) 8:フロントショベル装置(作業腕装置) 10:ブーム(第1の腕部材) 14:アーム(第2の腕部材) 14a、14b:ストッパ 16:アーム作動シリンダ(腕部材作動シリンダ) 18:アタッチメント(回動部材) 20:アタッチメント作動シリンダ(回動部材作動シリ
ンダ) 38:パイロット操作手段 38a:アーム操作リモコン弁 38b:アタッチメント操作リモコン弁 40a:ロッド側油路(圧油給排回路) 40b:ヘッド側油路(圧油給排回路) 42a、42b:シリンダリリーフ弁 50:解放手段 52:制御手段 54:方向切換弁 58:リリーフ弁 60:圧力検出手段 60a:圧力センサ 60b:圧力センサ 62:回動部材操作検出手段 66:切換手段 68:コントローラ 74:アーム角センサ(腕部材回動角検出手段) 76:シリンダ角センサ(シリンダ回動角検出手段) 78:コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的場 信明 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 野崎 晋也 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 黒川 義一 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB04 BA01 BA05 CA04 DA03 DA04 DB02 DB04 DB07 3H089 AA70 BB15 CC01 CC08 CC11 DA02 DA07 DA13 DB03 DB33 DB45 DB47 DB49 EE16 EE36 FF02 FF03 FF07 GG02 JJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業腕装置の作動シリンダの圧油給排回
    路を、該給排回路に備えられたシリンダリリーフ弁の設
    定圧力より低い所定の圧力において解放する解放手段
    と、該解放手段の開閉を制御する制御手段とを備えてい
    る、ことを特徴とする作業機械の作業腕制御装置。
  2. 【請求項2】 該作業腕装置は、第1の腕部材と、該第
    1の腕部材に回動自在に取付けられた第2の腕部材と、
    該第2の腕部材に回動自在に取り付けられた回動部材
    と、該第1の腕部材と該第2の腕部材との間に介在され
    た腕部材作動シリンダと、該第1の腕部材と該回動部材
    との間に介在された回動部材作動シリンダと、該回動部
    材の回動端を規定するストッパとを備え、該解放手段
    は、該回動部材作動シリンダの圧油給排回路に接続され
    ており、 該制御手段は、該回動部材が該ストッパに当接した状態
    で、該回動部材作動シリンダが非操作状態で、かつ該腕
    部材作動シリンダが操作状態のときに、該解放手段を作
    動させる、請求項1記載の作業機械の作業腕制御装置。
  3. 【請求項3】 該解放手段は、該圧油給排回路に接続す
    る方向切換弁と、該方向切換弁の出口ポートに接続する
    リリーフ弁とを備え、該制御手段によって該方向切換弁
    を切り換える、請求項1又は2記載の作業機械の作業腕
    制御装置。
  4. 【請求項4】 該制御手段は、該回動部材作動シリンダ
    の該圧油給排回路の圧力を検出する圧力検出手段と、該
    回動部材作動シリンダの操作を検出する回動部材操作検
    出手段と、該腕部材作動シリンダの操作を検出する腕部
    材操作検出手段と、該腕部材作動シリンダを操作する信
    号を該解放手段を操作する信号として該解放手段に断続
    する切換手段と、該圧力検出手段、該回動部材操作検出
    手段、及び該腕部材操作検出手段からの出力信号に基づ
    いて該切換手段を操作する信号を出力するコントローラ
    とを備えている、請求項2又は3記載の作業機械の作業
    腕制御装置。
  5. 【請求項5】 該制御手段は、該第1の腕部材と該第2
    の腕部材との相対回動角度を検出する腕部材回動角検出
    手段と、該第1の腕部材と該回動部材作動シリンダとの
    相対回動角度を検出するシリンダ回動角検出手段と、該
    回動部材作動シリンダの操作を検出する回動部材操作検
    出手段と、該腕部材作動シリンダを操作する信号を該解
    放手段を操作する信号として該解放手段に断続する切換
    手段と、該腕部材回動角検出手段、該シリンダ回動角検
    出手段、及び該回動部材操作検出手段からの出力信号に
    基づいて該切換手段を操作する信号を出力するコントロ
    ーラとを備えている、請求項2又は3記載の作業機械の
    作業腕制御装置。
  6. 【請求項6】 該腕部材作動シリンダはパイロット操作
    手段により操作され、該解放手段を操作する信号として
    該操作手段を操作したときに出力されるパイロット圧油
    が用いられる、請求項3から5までのいずれかに記載の
    作業機械の作業腕制御装置。
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