JP2919276B2 - 油圧式建設機械の油圧回路 - Google Patents

油圧式建設機械の油圧回路

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JP2919276B2 JP6216623A JP21662394A JP2919276B2 JP 2919276 B2 JP2919276 B2 JP 2919276B2 JP 6216623 A JP6216623 A JP 6216623A JP 21662394 A JP21662394 A JP 21662394A JP 2919276 B2 JP2919276 B2 JP 2919276B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の油圧
式建設機械の油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種油圧式の建設機械においては、例えばこれが油圧
ショベルである場合、作業アタッチメントとして油圧式
ブレーカ(ハンマー)を取付けることがある。ところで
このブレーカの様なアタッチメントの作動圧は、該ブレ
ーカが取付けられるブームの作動圧よりも低い設定とな
っている。そして、これら設定作動圧が高低異なるもの
のアクチュエータに共通の油圧ポンプから圧油を供給す
る場合、従来、図3に示す如く、各アクチュエータへの
圧油供給油路を油圧ポンプから並列状に設けることがあ
る。ここで、7はブームシリンダ、9はブレーカピスト
ン、10は油圧ポンプ、12は油タンク、13はブーム
用方向切換え弁、17はブレーカ用方向切換え弁であ
る。そしてこのものでは、ブーム用方向切換え弁13を
切換えることに伴い油圧ポンプ10からの圧油がブーム
シリンダ7に供給され、ブレーカ用方向切換え弁17を
切換えることに伴い油圧モータ10からの圧油がブレー
カピストン9に供給されるようになっているが、これら
各圧油供給油路には、対応するアクチュエータの作動負
荷が最大設定圧を越えないよう第一、第二リリーフ弁1
5、19がそれぞれ設けられていて過負荷状態でのアク
チュエータ作動を行わないように配慮されている。
【0003】しかるにこのものにおいて、ブレーカ作業
をしているときブームを断続的に下降させたい場合があ
り、そこで、ブレーカ用方向切換え弁17がブレーカピ
ストン9へ圧油供給状態になっている状態で、ブーム用
方向切換え弁13をブームシリンダ7の縮小側(ブーム
下降側)に切換えたとき、該ブームシリンダ7への油路
をブーム作動に対応させるべく昇圧しようとしても、前
述したようにブレーカピストン9への油路が並列接続さ
れている結果、該ブレーカ側油路に設けた低い第二リリ
ーフ弁19の設定圧を越えると圧油がここからリリーフ
することになって、ブームシリンダ7への圧油供給油路
の昇圧が充分にできず、これによってブーム揺動が遅い
うえ、特に、機体前部を心持ち浮かす高負荷状態でブレ
ーカ作業をする場合に、該機体を浮かすためのブームの
高い作動負荷に対応する状態までの昇圧ができないこと
になる。このため従来は、一旦ブレーカ作業を停止した
状態でブーム作動を行い、その後、ブレーカ作業を再開
するようにしていたが、このものでは作業性、操作性が
劣るという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる油圧式建
設機械の油圧回路を提供することを目的として創案され
たものであって、油圧ポンプから第一方向切換え弁を経
て第一アクチュエータに至る第一油路と、第二方向切換
え弁を経て第二アクチュエータに至る第二油路とが並列
状に設けられ、かつこれら各油路の設定油圧を、第一油
路の方が第二油路よりも高圧になるよう設定した油圧式
建設機械の油圧回路において、前記第一アクチュエータ
に圧油供給すべく第一方向切換え弁の切換えをするため
の第一パイロット油路に、第二アクチュエータに圧油供
給をする側に切換えられた第二方向切換え弁を中立位置
側に向けて加圧するための第二パイロット油路を分岐形
成したことを特徴とするものである。また、本発明は、
油圧ポンプから第一方向切換え弁を経てブーム用シリン
ダに至る第一油路と、第二方向切換え弁を経て油圧式ブ
レーカに至る第二油路とが並列状に設けられ、かつこれ
ら各油路の設定油圧を、第一油路の方が第二油路よりも
高圧になるよう設定した油圧式建設機械の油圧回路にお
いて、前記ブーム用シリンダに対しブーム下降側に圧油
供給すべく第一方向切換え弁の切換えをするための第一
パイロット油路に、油圧式ブレーカに圧油供給をする側
に切換えられた第二方向切換え弁を中立位置側に向けて
加圧して弁路を絞るための第二パイロット油路を分岐形
成すると共に、該第二パイロット油路の開閉をするため
の開閉切換え弁と、油圧式ブレーカへ圧油供給する側に
第二方向切換え弁を切換えるためのパイロット圧油の供
給を検知するパイロット圧油検知手段とを設け、これら
開閉切換え弁とパイロット圧油検知手段とを、パイロッ
ト圧油検知状態で開閉切換え弁を開状態に制御するよう
連繋させたことを特徴とするものである。
【0005】そして本発明は、この構成によって、設定
圧の低いアクチュエータの作動中に設定圧の高いアクチ
ュエータを作動させる場合に、該設定圧の高いアクチュ
エータを円滑に作動させることができるようにしたもの
である。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は油圧式ショベルであって、該
油圧式ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、下部
走行体2の上方に旋回自在に設けられる上部旋回体3、
上部旋回体3に取付けられるブーム4、ブーム4の先端
部に取り付けられるアーム5、アーム5の先端部に取付
けられるブレーカ6等の各種部材装置を用いて構成され
ており、さらに、上部旋回体3を旋回させる旋回モータ
(図示せず)、ブーム4を作動させるブームシリンダ
7、アーム5を作動させるアームシリンダ8、ブレーカ
6を作動させるブレーカピストン9等の複数の油圧アク
チュエータが設けられるが、これらの基本的構成は何れ
も従来通りである。
【0007】扨、前記各油圧アクチュエータへの圧油供
給制御について、図2に示す油圧回路図に基づいて説明
すると、10、10aは第一、第二の油圧ポンプであっ
て、第一油圧ホンプ10からの圧油がブームシリンダ7
およびブレーカピストン9に供給され、また第二油圧ポ
ンプ10aからの圧油が他の油圧アクチュエータに供給
されるようになっているが、本実施例においては、ブー
ムシリンダ7およびブレーカピストン9への圧油供給制
御に本発明が実施されており、そこで、第一油圧ポンプ
(以降、第一油圧ポンプを油圧ポンプと称する。)から
の圧油供給回路について述べる。尚、図2において、1
1はパイロットポンプ、12は油タンクである。
【0008】また、13は前記油圧ポンプ10からブー
ムシリンダ7に至る第一油路A1中に設けられるブーム
用方向切換え弁(本発明の第一方向切換え弁に相当す
る。)であって、該ブーム用方向切換え弁13の第一ポ
ート13aは、第一逆止弁14を介して油圧ポンプ10
に接続されており、また第二ポート13bは油タンク1
2に接続されている。さらに、ブーム用方向切換え弁1
3の第三ポート13cはブームシリンダ7の上昇側ポー
ト7aに、また第四ポート13dはブームシリンダの下
降側ポート7bにそれぞれ接続されている。そして、こ
のブーム用方向切換え弁13は、後述するように下降側
パイロットポート13eにパイロット圧油が供給された
状態では、第一ポート13aから第四ポート13dに至
る弁路および第三ポート13cから第二ポート13bに
至る弁路が開く下降側位置に位置しており、これによっ
て、油圧ポンプ10からの圧油がブームシリンダ7の下
降側ポート7bに供給される一方、上昇側ポート7aか
らの油が油タンク12に排出されるようになっている。
これに対し、ブーム用方向切換え弁13の上昇用パイロ
ットポート13fにパイロット圧油が供給された状態で
は、第一ポート13aから第三ポート13cに至る弁路
および第四ポート13dから第二ポート13bに至る弁
路が開く上昇側位置に位置しており、これによつて、油
圧ポンプ10からの圧油がブームシリンダ7の上昇側ポ
ート7aに供給される一方、下降側ポート7bからの油
が油タンク12に排出されるようになっている。また、
両パイロットポート13e、13fにパイロット圧油が
供給されていない状態では、ブーム用方向切換え弁13
は、第一〜第四ポート13a〜13dが閉じる中立位置
に位置している。
【0009】さらに、R1は前記油圧ポンプ10からブ
ーム用方向切換え弁13に至る第一油路A1から分岐形
成される第一リリーフ油路であって、該第一リリーフ油
路R1に設けられる第一リリーフ弁15は、第一油路A1
の圧力が設定圧S1以上になった場合に第一油路A1の圧
油を油タンク12に逃がすようになっており、これによ
ってブームシリンダ7が過負荷状態で作動しないように
構成されている。
【0010】また、16はブーム用操作レバー(図示せ
ず)の操作に基づいて切換わるブーム用パイロットバル
ブであって、操作レバーを上昇側に操作した場合には、
上昇側バルブ16Uが切換わってパイロットポンプ11
から前記ブーム用方向切換え弁13の上昇側パイロット
ポート13fにパイロット圧油が供給され、また操作レ
バーを下降側に操作した場合には、下降側バルブ16D
が切換わって下降側パイロットポート13eにパイロッ
ト圧油が供給されるようになっているが、該下降側バル
ブ16Dから下降側パイロットポート13eに至るパイ
ロット油路が、本発明の第一パイロット油路P1に相当
している。
【0011】一方、A2は前記第一油路A1と並列状に設
けられてブレーカピストン9に至る第二油路であって、
該第二油路A2中にはブレーカ用方向切換え弁(本発明
の第二方向切換え弁に相当する。)17が設けられてい
るが、このブレーカ用方向切換え弁17の第一ポート1
7aは、第二逆止弁18を介して油圧ポンプ10に接続
されており、また第二ポート17bはブレーカピストン
9に接続されている。そして、ブレーカ用方向切換え弁
17は、後述するように作動側パイロットポート17c
にパイロット圧油が供給された状態では、第一ポート1
7aから第二ポート17bに至る弁路が開く作動位置に
位置しており、これによって、油圧ポンプ10からの圧
油がブレーカピストン9に供給されるようになってい
る。これに対し、作動側パイロットポート17cにパイ
ロット圧油が供給されていない状態では、第一、第二ポ
ート17a、17bが閉じる中立位置に位置している。
さらに、ブレーカ用方向切換え弁17には、前記作動位
置に位置しているブレーカ用方向切換え弁17を中立位
置側に加圧するためのパイロット圧油が供給される絞り
側パイロットポート17dが設けられているが、該絞り
側パイロットポート17dへのパイロット圧油の供給に
ついては後述する。因みに、本実施例では、前記ブレー
カ用方向切換え弁17として、ブレーカ6を他の作業ア
タッチメントと交換した場合に共用できるようにアタッ
チメント用方向切換え弁が用いられている。このため、
ブレーカ用方向切換え弁17には前記ポート17a〜1
7dの他にも複数のポートが形成されているが、それに
ついては省略する。
【0012】さらに、R2は前記ブレーカ用方向切換え
弁17からブレーカピストン9に至る第二油路A2から
分岐形成される第二リリーフ油路であって、該第二リリ
ーフ油路R2に設けられる第二リリーフ弁19は、第二
油路A2の圧力が設定圧S2以上になった場合に第二油路
2の圧油を油タンク12に逃がすようになっており、
これによってブレーカピストン9が過負荷状態で作動し
ないように構成されているが、該第二油路A2の設定圧
2は、ブレーカピストン9の作動負荷の方がブームシ
リンダ7の作動負荷よりも小さいため、前記第一油路A
1の設定圧S1よりも低く(S1>S2)設定されている。
【0013】また、20はブレーカ用パイロットバルブ
であって、該ブレーカ用パイロットバルブ20は、ブレ
ーカ用操作ペダル(または操作スイッチ、図示せず)の
操作に基づいて切換わり、これによってパイロットポン
プ11から前記ブレーカ用方向切換え弁17の作動側パ
イロットポート17cにパイロット圧油が供給されるよ
うになっているが、このブレーカ用パイロットバルブ2
0から作動側パイロットポート17cに至るパイロット
油路には、該パイロット油路の圧力が設定圧以上となっ
たときに開成側から閉成側に切換わる圧力スイッチ21
が設けられており、該圧力スイッチ21によって、作動
側パイロットポート17cにパイロット圧油が供給され
ていることを検知できるようになっている。
【0014】一方、P2は前記第一パイロット油路P1
ら分岐形成されてブレーカ用方向切換え弁17の絞り側
パイロットポート17dに至る第二パイロット油路であ
って、該第二パイロット油路P2には、前記圧力スイッ
チ21の開閉に連繋して切換わる電磁式の開閉切換え弁
22が設けられている。つまり、この開閉切換え弁22
は、三ポート二位置切換え弁であって、その第一ポート
22aは前記ブーム用パイロットバルブ16の下降側バ
ルブ16Dに、第二ポート22bは油タンク12に、第
三ポート22cは前記ブレーカ用方向切換え弁17の絞
り側パイロットポート17dにそれぞれ接続されてい
る。そして、この開閉切換え弁22のソレノイド22d
は、前記圧力スイッチ21が開成側から閉成側に切換わ
ることに伴って非通電状態から通電電状態となり、これ
によって開閉切換え弁22は、第一ポート22aが閉じ
て絞り側パイロットポート17dにパイロット圧油が供
給されない閉状態から、第一ポート22aから第三ポー
ト22cに至る弁路が開いて絞り側パイロットポート1
7dにパイロット圧油が供給される開状態に切換わるよ
うに構成されている。
【0015】叙述のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、ブレーカ6は停止させた状態でブーム4を上下
揺動させる場合、ブーム用操作レバーを操作することに
基づいて、ブーム用パイロットバルブ16の下降側また
は上昇側バルブ16D、16Uが切換わってブーム用方
向切換え弁13の下降側または上昇側パイロットポート
13e、13fにパイロット圧油が供給され、これによ
ってブーム用方向切換え弁13が下降側または上昇側に
切換わって、油圧ポンプ10からの圧油がブームシリン
ダ7に供給されることになるが、該ブームシリンダ7へ
の圧油供給油路である第一油路A1は、該第一油路A1
並列状に設けられる第二油路A2が閉鎖状態となってい
るため、第一リリーフ弁15が働く設定圧S1まで昇圧
できることになり、ブーム4の作動負荷に対応した圧油
供給制御が行われることになる。
【0016】また、ブーム4を停止した状態でブレーカ
作業を行う場合には、ブレーカ用操作ペタルを操作する
ことに基づいて、ブレーカ用パイロットバルブ20が切
換わってブレーカ用方向切換え弁17の作動側パイロッ
トポート17cにパイロット圧油が供給され、これによ
ってブレーカ用方向切換え弁17が作動側位置に切換わ
り、油圧ポンプ10からの圧油がブレーカピストン9に
供給されることになるが、該ブレーカピストン9への油
圧供給油路である第二油路A1の最高圧力は、第二リリ
ーフ弁19が働く設定圧S2までに制限されることにな
って、ブレーカ6の作動負荷に対応した圧油供給制御が
行われることになる。
【0017】これに対し、ブレーカ作業中にブーム4を
断続的に下降させることがあるが、この場合、ブレーカ
6が作動中であるため、ブレーカ用パイロットバルブ2
0から作動側パイロットポート17cにパイロット圧油
が供給されていて、ブレーカ用方向切換え弁17が作動
位置に位置していると共に、前記作動側パイロットポー
ト17cへのパイロット圧油の供給を検知して圧力スイ
ッチ21が閉成している。この状態で、ブーム4を下降
させるべくブーム用操作レバーを操作すると、ブーム用
パイロットバルブ16の下降側バルブ16Dが切換わ
り、これによってパイロット圧油が下降側パイロットポ
ート13eに供給されてブーム用方向切換え弁13を下
降側に切換えると共に、該下降側パイロットポート13
eへのパイロット油路(第一パイロット油路P1)から
分岐形成される第二パイロット油路P2にもパイロット
圧油が供給されることになる。このとき、第二パイロッ
ト油路P2に設けられた開閉切換え弁22は、前述した
ように圧力スイッチ21が閉成しているため開状態とな
っている。このためブレーカ用方向切換え弁17の絞り
側ポート17dにパイロット圧油が供給されることにな
って、前記作動位置に位置しているブレーカ用方向切換
え弁17を中立位置側に加圧することになり、これによ
ってブレーカ用方向切換え弁17は、ブレーカピストン
9への圧油供給弁路を絞ることになる。この結果、油圧
ポンプ10からブレーカ用方向切換え弁17に至る油路
は、第二リリーフ弁19が働く第二油路A2の設定圧S2
よりも高圧の状態となり、これによって第一油路A1
圧力を、前記高圧の圧力値まで昇圧できることになる。
【0018】この様に、本発明が実施されたものにあっ
ては、ブレーカ6を作動させながらブーム4を断続的に
下降させる作業を行う場合、ブーム4を下降させるべく
操作レバーを操作することに伴ってブレーカピストン9
への圧油供給が自動的に絞られ、これによって第一油路
1の圧力を第二油路A2の設定圧S2よりも高圧にでき
る。この結果、従来のように第一油路A1の圧力が第二
油路A2の設定圧S1以上にならないためブーム4の作動
力が低下してしまうようなことがなく、機体前部を心持
ち浮かす高負荷状態でブレーカ作業をするような場合に
おいても充分なブーム作動力が得られることになって、
ブレーカ作業を続行しながらブーム下降を行えることに
なり、作業能率が大幅に向上すると共に、操作性の向上
にも寄与できる。因みに、ブレーカピストン9への圧油
供給が絞られることによってブレーカ6の打撃力は若干
低下するが、ブーム4が下降しているあいだだけである
ため、特に支障は無い。
【0019】尚、本発明は前記実施例に限定されないも
のであることは勿論であって、ブームシリンダとブレー
カピストンに限らず、他のアクチュエータ同志において
も必要において実施することができる。また、圧油供給
検知手段としては、圧力スイッチに限定されず、圧油供
給状態が検知できるものであれば良いのであって、例え
ば、操作レバーの操作検知によるものとすることもでき
る。
【0020】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、第一アクチュエータまたは第二ア
クチュエータのみを作動させる場合、第一、第二油路に
は対応する圧油が供給されるが、第二アクチュエータの
作動状態で第一チアクチュエータを作動させると、第一
方向切換え弁の切換えをするための第一パイロット油路
より分岐形成の第二パイロット油路を経由して、圧油供
給状態に切換えられた第二方向切換え弁に対し、これを
中立位置側に向けて加圧するパイロット圧油が供給され
ることになって、第一油路の圧力を第二油路の設定圧よ
りも高圧にできる。この結果、第二アクチュエータの作
動状態で第一アクチアクチュエータを作動させる場合
に、第一油路の圧力が第二油路の設定圧以上にならない
従来のもののように第一アクチュエータの作動力が低下
して第一アクチュエータの円滑な作動が損なわれ、これ
を回避するため第一アクチュエータを作動させるときに
は第二アクチュエータをいちいち停止させる操作が不要
になって、作業性、操作性の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの全体斜視図である。
【図2】アクチュエータへの圧油供給を示す油圧回路図
である。
【図3】従来例におけるアクチュエータへの圧油供給を
示す油圧回路図である。
【符号の説明】
4 ブーム 6 ブレーカ 7 ブームシリンダ 9 ブレーカピストン 10 油圧ポンプ 13 ブーム用方向切換え弁 17 ブレーカ用方向切換え弁 21 圧力スイッチ 22 開閉切換え弁 A1 第一油路 A2 第二油路 P1 第一パイロット油路 P2 第二パイロット油路 R1 第一リリーフ油路 R2 第二リリーフ油路

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプから第一方向切換え弁を経て
    第一アクチュエータに至る第一油路と、第二方向切換え
    弁を経て第二アクチュエータに至る第二油路とが並列状
    に設けられ、かつこれら各油路の設定油圧を、第一油路
    の方が第二油路よりも高圧になるよう設定した油圧式建
    設機械の油圧回路において、前記第一アクチュエータに
    圧油供給すべく第一方向切換え弁の切換えをするための
    第一パイロット油路に、第二アクチュエータに圧油供給
    をする側に切換えられた第二方向切換え弁を中立位置側
    に向けて加圧するための第二パイロット油路を分岐形成
    したことを特徴とする油圧式建設機械の油圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第二方向切換え弁
    は、第二パイロット油路からのパイロット圧油による中
    立位置側への加圧で、第二アクチュエータへの圧油供給
    弁路を絞る状態に切換えられる構成にしたことを特徴と
    する油圧式建設機械の油圧回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第二パイロット油路
    の開閉をするための開閉切換え弁と、第二アクチュエー
    タが圧油供給状態であるか否かの検知をする圧油供給検
    知手段とを設けると共に、開閉切換え弁と圧油供給検知
    手段とを、圧油供給検知状態で開閉切換え弁を開状態に
    制御するよう連繋させたことを特徴とする油圧式建設機
    械の油圧回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、圧油供給検知手段
    は、第二方向切換え弁を圧油供給側に切換えるためのパ
    イロット圧油の供給を検知するパイロット圧油検知手段
    としたことを特徴とする油圧式建設機械の油圧回路。
  5. 【請求項5】 請求項1において、第一アクチュエータ
    はブーム用シリンダであり、第二アクチュエータは油圧
    式ブレーカであることを特徴とする油圧式建設機械の油
    圧回路。
  6. 【請求項6】 請求項1および5において、第二パイロ
    ット油路が分岐形成される第一パイロット油路は、ブー
    ム用シリンダに対しブーム下降側に圧油供給をすべく第
    一方向切換え弁を切換えるためのパイロット油路である
    ことを特徴とする油圧式建設機械の油圧回路。
  7. 【請求項7】 油圧ポンプから第一方向切換え弁を経て
    ブーム用シリンダに至る第一油路と、第二方向切換え弁
    を経て油圧式ブレーカに至る第二油路とが並列状に設け
    られ、かつこれら各油路の設定油圧を、第一油路の方が
    第二油路よりも高圧になるよう設定した油圧式建設機械
    の油圧回路において、前記ブーム用シリンダに対しブー
    ム下降側に圧油供給すべく第一方向切換え弁の切換えを
    するための第一パイロット油路に、油圧式ブレーカに圧
    油供給をする側に切換えられた第二方向切換え弁を中立
    位置側に向けて加圧して弁路を絞るための第二パイロッ
    ト油路を分岐形成すると共に、該第二パイロット油路の
    開閉をするための開閉切換え弁と、油圧式ブレーカへ圧
    油供給する側に第二方向切換え弁を切換えるためのパイ
    ロット圧油の供給を検知するパイロット圧油検知手段と
    を設け、これら開閉切換え弁とパイロット圧油検知手段
    とを、パイロット圧油検知状態で開閉切換え弁を開状態
    に制御するよう連繋させたことを特徴とする油圧式建設
    機械の油圧回路。
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