JP4693708B2 - 可動式運転室を有する作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、車体上に運転室を上下、前後の少なくともいずれかに位置変更するかあるいは運転室を通常の姿勢から傾斜姿勢に変更可能な可動式運転室を有する作業機に関する。
各種作業機において、作業用アームに取付けた作業具による作業箇所を見やすくするため、運転室を車体上に前後方向、上下方向または上下並びに前後方向に位置変更可能に設置したものがある(例えば特許文献1〜3参照)。また作業用アームが長く、作業具の位置を高くして作業を行なう作業機において、オペレータが見やすくするために運転室をその前面が上向きとなるように傾斜させる作業機もある。このような可動式運転室を有する作業機においては、車体上に搭載した作業機駆動用の主ポンプかまたは運転室可動専用のポンプから運転室を動かす液圧シリンダへ作動液を供給して運転室の位置または姿勢を制御している。
特開平10−46628号公報 特開2000−211556号公報 特開2004−60664号公報
従来の可動式運転室を有する作業機のように、主ポンプからの作動液により運転室可動用液圧シリンダを作動させて運転室の位置または姿勢を制御するものにおいては、主ポンプが高圧(例えば約30MPa)、大流量(例えば200L/min)であるため、この主ポンプによりはるかに低圧(例えば4MPa)、小流量(例えば15L/min)ですむ運転室可動用液圧シリンダを作動させるには、液圧、流量の調整が困難である上、また、絞り弁における熱の発生量が大になるという問題点がある。
一方、運転室を動かすために専用のポンプを備える場合には、主ポンプやパイロットポンプ以外に専用のポンプが必要になり、コスト高になる上、専用のポンプを備えるスペースがない場合には実施が困難になるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、運転室可動用液圧シリンダに供給する作動液の液圧、流量の調整が容易で安定した運転室の動きが可能となり、しかも安価に実施できる可動式運転室を有する作業機を提供することを目的とする。
請求項1の可動式運転室を有する作業機は、車体上において運転室可動用液圧シリンダにより位置または姿勢を変更可能な可動式運転室を有すると共に、作業機に備える液圧式駆動装置に作動液を供給する主ポンプと、前記液圧式駆動装置を制御するコントロール弁と、このコントロール弁にパイロット弁を介してパイロット液を供給するパイロットポンプとを前記車体上に搭載した作業機において、
前記運転室可動用液圧シリンダの作動液源として前記パイロットポンプを用い、
前記パイロットポンプと前記運転室可動用液圧シリンダとを結ぶ管路上に、前記運転室可動用液圧シリンダへの作動液の供給を制御するクローズドセンタ方式の運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁を設け、
前記パイロットポンプと前記パイロット弁とを結ぶ管路上に、前記パイロット弁への作動液の供給を禁止するストップ弁を設け、
前記ストップ弁と前記パイロット弁とを結ぶ管路上に第1のリリーフ弁を設け、
前記パイロットポンプと前記ストップ弁とを結ぶ管路上に、前記第1のリリーフ弁のリリーフ圧より高いリリーフ圧を有する第2のリリーフ弁を設け、
前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が中立遮断位置にあるときおよび前記運転室可動用液圧シリンダを収縮させる切換え位置にあるときは前記ストップ弁が連通して前記第1のリリーフ弁が作動可能となり、前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が前記運転室可動用液圧シリンダを伸長させる切換え位置にあるときは前記ストップ弁が遮断して前記第2のリリーフ弁が作動可能となる構成を有する
ことを特徴とする。
請求項2の可動式運転室を有する作業機は、車体上において運転室可動用液圧シリンダにより位置または姿勢を変更可能な可動式運転室を有すると共に、作業機に備える液圧式駆動装置に作動液を供給する主ポンプと、前記液圧式駆動装置を制御するコントロール弁と、このコントロール弁にパイロット弁を介してパイロット液を供給するパイロットポンプとを前記車体上に搭載した作業機において、
前記運転室可動用液圧シリンダの作動液源として前記パイロットポンプを用い、
前記パイロットポンプと前記運転室可動用液圧シリンダとを結ぶ管路上に、前記運転室可動用液圧シリンダへの作動液の供給を制御するオープンセンタ方式の運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁を設け、
前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁と前記パイロット弁とを結ぶ管路上に第1のリリーフ弁を設け、
前記パイロットポンプと前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁とを結ぶ管路上に、前記第1のリリーフ弁のリリーフ圧より高いリリーフ圧を有する第2のリリーフ弁を設け、
前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が中立位置および前記液圧シリンダを収縮させる切換え位置にあるときは前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁と前記パイロット弁とを結ぶ管路上に前記パイロットポンプからのパイロット液が供給されて第1のリリーフ弁が作動可能となり、前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が前記運転室可動用液圧シリンダを伸長させる切換え位置にあるときは前記パイロットポンプからのパイロット液の供給が遮断されて前記第2のリリーフ弁が作動可能となる構成を有する
ことを特徴とする。
請求項1の発明は、運転室可動用液圧シリンダの液圧源として用いるパイロットポンプは運転室以外の液圧式駆動装置の制御に用いるコントロール弁にパイロット液を供給するものであり、パイロットポンプは運転室以外の液圧式駆動装置に作動液を供給する主ポンプに比較して小型であり、吐出液圧が低く、吐出流量が小流量であるため、運転室可動用液圧シリンダ作動のためのリリーフ圧や流量の設定が容易となり、円滑で安定した運転室の位置変更や姿勢変更動作が可能となる。
また、運転室可動用液圧シリンダを作動させている間は運転室作動以外の他の液圧式駆動装置用コントロール弁の操作室へのパイロット弁を通してのパイロット液の供給が禁止されるため、運転室作動用以外の液圧式駆動装置の作動が禁止され、安全性が向上する。
また、運転室可動用液圧シリンダに専用のポンプを設ける必要がないため、安価実施できる。
また、運転室を作動させる際にはパイロットポンプの吐出液圧を高く設定する第2のリリーフ弁を使用するので、運転室を好適な液圧で作動させることができる。
また、運転室可動用液圧シリンダを伸長させる際にはパイロットポンプの吐出液圧を高く設定する第2のリリーフ弁を使用し、収縮させる際には吐出液圧の低い第1のリリーフ弁を使用するため、上昇、下降させるタイプ(あるいは傾斜させるタイプ)の運転室において、運転室が好適な液圧で昇降され、運転室の上昇、下降速度を等しくするための、運転室可動用液圧シリンダのボトム室側から流出する流量を制限する絞り弁の絞り量を少なくすることができ、絞り弁の調整が容易となり、絞り弁における発熱量を低減することができる。
請求項2の発明においては、運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁がストップ弁を兼ねるため、請求項1の発明に比較して液圧回路の構成が簡略化される。
図1は本発明の運転室位置変更装置を有する作業機の一例を示す側面図である。この作業機は、走行体1上に旋回装置2を介して車体3を旋回可能に設置し、この車体3上に液圧源や電源となるパワーユニット4を搭載すると共に、運転室5をその位置変更装置6により位置変更可能に搭載する。車体3には多関節構造または非伸縮あるいは伸縮アームもしくはリーダ等のフロントとそのフロントにより可動に作業具が取付けられるが図示を省略している。また、走行体1としては図示のようなクローラ式走行体以外にホイール式走行体を用いる場合もある。また、車体3を走行体1上に非旋回式に搭載する場合もある。
この例の運転室5の位置変更装置6は、車体3上に設けた支持枠7と、この支持枠7と運転室5とを連結する平行リンク8と、この平行リンク8を駆動して運転室5を上下動させる運転室可動用液圧シリンダ9とからなる。そして液圧シリンダ9を収縮させた状態では実線で示すように運転室5が車体3上に載置された最も低い姿勢をとり、液圧シリンダ9を伸長させると二点鎖線で示すように運転室5が高い位置に保持され、運転室5内のオペレータの視界を拡大する。
図2は前記液圧シリンダ9を含む液圧式駆動装置の液圧回路の参考例を示す図である。図2において、10、11は主ポンプ、12はパイロットポンプであり、これらはいずれもエンジン13により駆動され、前記パワーユニット4の一部を構成するものである。14は主ポンプ10、11の吐出液の最高圧を設定するリリーフ弁であり、そのリリーフ圧は例えば30MPa前後に設定される。
15はこの作業機2を構成する運転室可動用液圧シリンダ9以外の液圧式駆動装置であり、この液圧式駆動装置15は走行体1の走行用モータ、旋回装置2の旋回モータ、不図示のフロントや作業具等を作動させる液圧モータあるいは液圧シリンダ等、複数のものからなる。16は各液圧式駆動装置15のコントロール弁、17は各コントロール弁16のパイロット弁である。19はパイロット弁17を介してコントロール弁16の操作室にパイロット液を供給するパイロット管路20の最高圧(リリーフ圧)を設定する第1のリリーフ弁であり、そのリリーフ圧は例えば2MPaに設定される。21は前記第1のリリーフ弁19を設けるパイロット管路20に挿入したパイロット液供給禁止用のストップ弁である。前記第1のリリーフ弁19はこのストップ弁21と前記パイロット弁17とを結ぶ管路上に設けられ、ストップ弁21が連通位置になると、第1のリリーフ弁19やパイロット弁17は作動可能となる。
23は前記パイロット管路20から分岐して液圧シリンダ9に接続される分岐管路であり、この分岐管路23には液圧シリンダ9用のコントロール弁24が挿入される。25は前記コントロール弁24の操作スイッチであり、この操作スイッチ25は車体3に搭載したバッテリー26を電源としてコントロール弁24のソレノイド24aまたは24bに電流を供給し、コントロール弁24を切換えるものである。この操作スイッチ25の出力はストップ弁21のソレノイド21aにも接続され、操作スイッチ25の図面上左または右位置への切換えに伴い、ストップ弁21を図面上左の連通位置から右の遮断位置に切換える。
29は前記液圧シリンダ9の収縮方向、すなわち運転室5が下降する際に運転室5の自重によって運転室5の下降速度が過度に高まることを防止するために設けた逆止弁30付きの絞り弁である。31はパイロットポンプ12とストップ弁21とを結ぶ管路上に設けた第2のリリーフ弁である。この第2のリリーフ弁31は運転室5の昇降時のリリーフ圧を設定するもので、そのリリーフ圧は前記第1のリリーフ弁19のリリーフ圧より高い例えば4MPaに設定される。なおこの第2のリリーフ弁31は液圧シリンダ9の伸長、収縮の際に作動可能である位置ならどこでもよく、当然のことながら分岐管路23やストップ弁21の上流側に設けてもよい。
この構成において、操作スイッチ25が中立のオフ状態であるときは、運転室5の位置変更を行なわない状態である。このとき、ストップ弁21のソレノイド21aにも通電されないので、ストップ弁21は図示の連通位置であり、パイロット弁17からコントロール弁16の操作室へのパイロット液のリリーフ圧は第1のリリーフ弁19のリリーフ圧(2MPa)となり、コントロール弁16の切換えが可能で、液圧式駆動装置15を作動させることができる。
運転室5が車体3上に置かれた図1の実線で示す低位置から二点差線で示す高位置に位置変更する際には、運転室5内のオペレータは操作スイッチ25を接点a側に切換える。これによりコントロール弁24のソレノイド24a側に通電され、コントロール弁24が左位置に切換わる。これによりパイロットポンプ12からの吐出液がコントロール弁24、逆止弁30を通して液圧シリンダ9のボトム室に供給され、液圧シリンダ9が伸長して運転室5が上昇する。
このとき、操作スイッチ25を接点a側に切換えたことにより、ストップ弁21のソレノイド21aにも通電され、ストップ弁21が右の遮断位置に切換わるので、パイロットポンプ12からパイロット弁17へのパイロット液の供給が停止するため、液圧シリンダ9以外の液圧式駆動装置の作動が禁止される。また、ストップ弁21が遮断位置となるので、この運転室5の上昇時には液圧シリンダ9は第2のリリーフ弁31に設定されたリリーフ圧(4MPa)により作動する。
運転室5が図1の二点鎖線で示す高い位置にある状態から実線で示す低位置に戻す際には、運転室5内のオペレータは操作スイッチ25を接点b側に切換える。これによりコントロール弁24のソレノイド24b側に通電され、コントロール弁24が右位置に切換わる。これによりパイロットポンプ12からの吐出液がコントロール弁24を通して液圧シリンダ9のロッド室に供給され、ボトム側の作動液は絞り弁29、コントロール弁24を通してタンク32に戻り、液圧シリンダ9が収縮して運転室5が下降する。このとき、液圧シリンダ9は作動液の液圧に運転室5の自重が加わった力で収縮するが、絞り弁29の作用により液圧シリンダ9のボトム室からの戻り液量が制限されるため、この絞り弁29の調整により、運転室5の下降速度を上昇速度と同様にすることができる。
この運転室5の下降の際は、操作スイッチ25を接点b側に切換えたことにより、ストップ弁21のソレノイド21aにも通電され、ストップ弁21が右の遮断位置に切換わるので、パイロットポンプ12からパイロット弁17へのパイロット液の供給が停止するため、液圧シリンダ9以外の液圧式駆動装置の作動が禁止される。また、ストップ弁21が遮断位置となるので、この運転室5の上昇時には第2のリリーフ弁31に設定されたリリーフ圧(4MPa)により作動する。
このように、この実施の形態においては、運転室用液圧シリンダ9の液圧源としてパイロットポンプ12を用いるものであるが、パイロットポンプ12は運転室以外の液圧式駆動装置15の制御に用いるコントロール弁16にパイロット液を供給するもので、運転室5以外の液圧式駆動装置15への動液を供給する主ポンプ10、11に比較して小型であり、吐出液圧、すなわちリリーフ圧も、主ポンプ10、11の例えば30MPaに比較して、運転室5の位置変更に必要十分な第2のリリーフ弁31の例えば4MPaに設定される。また、パイロットポンプ12の吐出流量が小流量であるため、液圧シリンダ9の作動に必要十分な流量の確保が容易となる。このため、運転室5の昇降を円滑にかつ安定して行なうことができる。
また、液圧シリンダ9を作動させている間はパイロット弁17へのパイロット液の供給が禁止されるため、運転室5以外の液圧式駆動装置15の作動が禁止され、安全性が向上する。
図3は図2の変形例となる液圧回路である。この液圧回路においては、前記パイロット液供給停止用のストップ弁21の役目を液圧シリンダ9用のコントロール弁33に持たせて液圧回路の構成を簡略化したものである。図3の管路においては、第1のリリーフ弁19は前記コントロール弁33と前記パイロット弁17とを結ぶパイロット管路20に挿入される。図3の回路において、操作スイッチ25が中立位置(オフ)である際には、パイロットポンプ12の吐出管路(コントロール弁33の一次側管路)34は第1のリリーフ弁19を設けたパイロット管路20に連通するが、操作スイッチ25を接点a(b)側に切換えてコントロール弁33のソレノイド33a(33b)に通電して液圧シリンダ9を伸長(収縮)方向に作動させる際には、コントロール弁33はその一次側管路34と二次側のパイロット管路20との間を遮断するので、液圧シリンダ9を作動させる際には運転室可動用液圧シリンダ9以外の液圧式駆動装置の作動が禁止される。また、液圧シリンダ9の作動時には、第1のリリーフ弁19は作動せず、第2のリリーフ弁31が作動する。このように、図3の液圧回路においては、1つのコントロール弁33で図2の液圧回路と2つの弁21、24と同様の働きをなし、管路構成が簡単になる。
図4は本発明の液圧回路の一実施の形態を示す。この実施の形態においては、操作スイッチ25が運転室5の上昇側(接点a側)に操作されるとストップ弁21が遮断位置となるように、接点a側をコントロール弁24のソレノイド24aに接続すると共に、ストップ弁21のソレノイド21aに接続する。一方、操作スイッチ25が運転室5の下降側(接点b側)に操作されるとストップ弁21が連通位置となるように、接点b側をコントロール弁24のソレノイド24bに接続すると共に、ストップ弁21のソレノイド21aには非接続とする。
この構成によれば、操作スイッチ25を接点a側に切換えると、コントロール弁24のソレノイド24aに通電され、コントロール弁24が左位置に切換わり、液圧シリンダ9を伸長させ、運転室5を上昇させる。この運転室上昇の際には、ストップ弁21のソレノイド21aにも通電されるので、ストップ弁21が遮断位置に切換わり、液圧シリンダ9は第2のリリーフ弁31のリリーフ圧(4MPa)で作動する。
一方、操作スイッチ25を接点b側に切換えると、コントロール弁24のソレノイド24bに通電され、コントロール弁24が右位置に切換わり、液圧シリンダ9を収縮させ、運転室5を下降させる。この運転室下降の際には、ストップ弁21のソレノイド21aには通電されないので、ストップ弁25が連通位置を保ち、液圧シリンダ9は第1のリリーフ弁19のリリーフ圧(2MPa)で作動する。
このように、本実施の形態においては、運転室5の上昇、下降のいずれにおいても、運転室5が好適な液圧で昇降され、運転室5の上昇、下降速度を等しくするための、液圧シリンダ9のボトム室側から流出する流量を制限する絞り弁29の絞り量を少なくすることができ、絞り弁29の調整が容易となり、絞り弁29における発熱量を低減することができる。
図5は図4の変形例となる液圧回路である。この液圧回路においては、前記パイロット液供給停止用のストップ弁21の役目を液圧シリンダ9用のコントロール弁35に持たせて液圧回路の構成を簡略化したものである。すなわち、図5の管路において、操作スイッチ25が中立位置(オフ)である際には、コントロール弁35の一次側管路34は第1のリリーフ弁19を設けたパイロット管路20に連通し、パイロット弁17のリリーフ圧は第1のリリーフ弁19で設定されたリリーフ圧となる。
一方、操作スイッチ25を接点a側に切換えてコントロール弁35のソレノイド35aに通電して液圧シリンダ9を伸長方向に作動させる際には、コントロール弁35はその一次側管路34と二次側管路20との間を遮断するので、液圧シリンダ9を伸長方向に作動させる際には運転室可動用液圧シリンダ9以外の液圧式駆動装置15の作動が禁止される。また、液圧シリンダ9の伸長方向の作動時には、第1のリリーフ弁19は作動せず、第2のリリーフ弁31が作動し、第1のリリーフ弁19より高いリリーフ圧で液圧シリンダ9が作動する。
しかし、操作スイッチ25を接点b側に切換え、コントロール弁35のソレノイド35bに通電してコントロール弁35を右位置に切換え、液圧シリンダ9を収縮方向に作動させる際には、コントロール弁35はその一次側管路34と二次側管路20との間を連通させるので、第1のリリーフ弁19が作動し、第2のリリーフ弁31より低いリリーフ圧で液圧シリンダ9が作動する。
このように、図5の液圧回路においては、図4と同様の作用効果を発揮する上、さらに1つのコントロール弁35は図4の液圧回路における2つの弁21、24と同様の働きをなし、管路構成が簡単になる。
図6は本発明を適用する運転室の位置変更装置の他の例を示すもので、この例では車体3にガイド支柱36を立て、このガイド支柱36に沿って液圧シリンダ9により昇降可能に運転室5を取付けたものである。図6においては、実線、二点鎖線でそれぞれ運転室5を上げた状態、下げた状態を示す。この他、運転室の高さを変更する装置としては、2段リンク機構により斜め前方に運転室を高く持ち上げる構成のものもあり、この構成の運転室位置変更装置にも本発明を適用することができる。
図7は本発明を適用する運転室の姿勢変更装置の一例を示すもので、車体3に支柱37を立て、この支柱37に軸38を中心として液圧シリンダ9により、運転室5の前面が前向きの姿勢(二点鎖線で示す。)から斜め上向きの姿勢(実線で示す。)をとりうるように構成したものである。この場合、液圧シリンダ9は上向きにする動作が図1や図6で示した運転室5の上昇動作に相当し、通常の姿勢に戻す動作が図1や図6で示した運転室5の下降動作に相当する。従って、図7のように運転室5の姿勢変更に用いる液圧シリンダ9の液圧回路としては、図2〜図5に示した液圧回路をそのまま用いることができる。
図8は本発明を適用する運転室の位置変更装置の他の例を示すもので、この例では車体3に前後方向にガイド枠39を設け、このガイド枠39に沿って液圧シリンダ9により前後位置変更可能に運転室5を取付けたものである。図8においては、実線、二点鎖線でそれぞれ運転室5を前進させた状態、後退させた状態を示す。
このように運転室5の前後位置変更可能とする場合においても、図2〜図5の液圧回路の構成を採用することができる。
この場合、コントロール弁24、33または35と前記液圧シリンダ9との間の液圧シリンダのボトム室につながる管路に、ボトム室からの吐出液流量を制限する逆止弁30付き絞り弁29を設けることにより、運転室5の前進速度と後退速度を合わせることができる。
すなわち液圧シリンダ9の断面積の大きなボトム室に作動液を供給して運転室5を前進させる際には作動液を逆止弁30を通して供給することにより作動液の流量を制限せず、運転室5を後退させる際、すなわち液圧シリンダの断面積の小さなロッド室に作動液を供給する際にはボトム室から吐出する作動液の流量を絞り弁29により制限するため、運転室の前進、後退のいずれにおいても、運転室5を同様の速度で動かすことができる。
本発明を適用する運転室位置変更装置を有する作業機の一例を示す側面図である。 本発明の作業機の液圧回路の参考例を示す液圧回路図である。 図2の変形例を示す液圧回路図である。 本発明の作業機の液圧回路の一実施の形態を示す液圧回路図である。 図4の変形例を示す液圧回路図である。 本発明を適用する運転室位置変更装置の他の例を示す側面図である。 本発明を適用する運転室姿勢装置の一例を示す側面図である。 本発明を適用する運転室位置変更装置の他の例を示す側面図である。
1:走行体、2:旋回装置、3:車体、4:パワーユニット、5:運転室、6:位置変更装置、7:支持枠、8:平行リンク、9:運転室可動用液圧シリンダ、10、11:主ポンプ、12:パイロットポンプ、13:エンジン、14:リリーフ弁、15:液圧式駆動装置、16:コントロール弁、17:パイロット弁、19:第1のリリーフ弁、20:パイロット管路、21:ストップ弁、23:分岐管路、24:コントロール弁、24a、24b:ソレノイド、25:操作スイッチ、29:絞り弁、30:逆止弁、31:第2のリリーフ弁、32:タンク、33:コントロール弁、33a、33b:ソレノイド、34:一次側管路、35:コントロール弁、35a、35b:ソレノイド、36:ガイド支柱、37:支柱、38:軸、39:ガイド枠

Claims (2)

  1. 車体上において運転室可動用液圧シリンダにより位置または姿勢を変更可能な可動式運転室を有すると共に、作業機に備える液圧式駆動装置に作動液を供給する主ポンプと、前記液圧式駆動装置を制御するコントロール弁と、このコントロール弁にパイロット弁を介してパイロット液を供給するパイロットポンプとを前記車体上に搭載した作業機において、
    前記運転室可動用液圧シリンダの作動液源として前記パイロットポンプを用い、
    前記パイロットポンプと前記運転室可動用液圧シリンダとを結ぶ管路上に、前記運転室可動用液圧シリンダへの作動液の供給を制御するクローズドセンタ方式の運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁を設け、
    前記パイロットポンプと前記パイロット弁とを結ぶ管路上に、前記パイロット弁への作動液の供給を禁止するストップ弁を設け、
    前記ストップ弁と前記パイロット弁とを結ぶ管路上に第1のリリーフ弁を設け、
    前記パイロットポンプと前記ストップ弁とを結ぶ管路上に、前記第1のリリーフ弁のリリーフ圧より高いリリーフ圧を有する第2のリリーフ弁を設け、
    前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が中立遮断位置にあるときおよび前記運転室可動用液圧シリンダを収縮させる切換え位置にあるときは前記ストップ弁が連通して前記第1のリリーフ弁が作動可能となり、前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が前記運転室可動用液圧シリンダを伸長させる切換え位置にあるときは前記ストップ弁が遮断して前記第2のリリーフ弁が作動可能となる構成を有する
    ことを特徴とする可動式運転室を有する作業機。
  2. 車体上において運転室可動用液圧シリンダにより位置または姿勢を変更可能な可動式運転室を有すると共に、作業機に備える液圧式駆動装置に作動液を供給する主ポンプと、前記液圧式駆動装置を制御するコントロール弁と、このコントロール弁にパイロット弁を介してパイロット液を供給するパイロットポンプとを前記車体上に搭載した作業機において、
    前記運転室可動用液圧シリンダの作動液源として前記パイロットポンプを用い、
    前記パイロットポンプと前記運転室可動用液圧シリンダとを結ぶ管路上に、前記運転室可動用液圧シリンダへの作動液の供給を制御するオープンセンタ方式の運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁を設け、
    前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁と前記パイロット弁とを結ぶ管路上に第1のリリーフ弁を設け、
    前記パイロットポンプと前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁とを結ぶ管路上に、前記第1のリリーフ弁のリリーフ圧より高いリリーフ圧を有する第2のリリーフ弁を設け、
    前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が中立位置および前記液圧シリンダを収縮させる切換え位置にあるときは前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁と前記パイロット弁とを結ぶ管路上に前記パイロットポンプからのパイロット液が供給されて第1のリリーフ弁が作動可能となり、前記運転室可動用液圧シリンダ用コントロール弁が前記運転室可動用液圧シリンダを伸長させる切換え位置にあるときは前記パイロットポンプからのパイロット液の供給が遮断されて前記第2のリリーフ弁が作動可能となる構成を有する
    ことを特徴とする可動式運転室を有する作業機。
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