JP2001081662A - 立体模様形成方法 - Google Patents

立体模様形成方法

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JP2001081662A
JP2001081662A JP25986899A JP25986899A JP2001081662A JP 2001081662 A JP2001081662 A JP 2001081662A JP 25986899 A JP25986899 A JP 25986899A JP 25986899 A JP25986899 A JP 25986899A JP 2001081662 A JP2001081662 A JP 2001081662A
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phenol derivative
agent
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fabric
forming
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Toshiharu Katsuki
俊晴 勝木
Yoichi Iwasa
陽一 岩佐
Harukazu Kubota
治和 窪田
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】繊維収縮剤としてフェノール誘導体をインクジ
ェット装置を用いて付与する立体模様の形成方法におい
て、熱処理時におこるフェノール誘導体の裏抜けを防止
し、非常に鮮明な立体模様を形成する方法を提供する。 【解決手段】化学式(1)で示される高分子、または/
及びポリビニルアルコールを、熱処理工程前に布帛に付
与する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式による立体模様を有する布帛を形成するための方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛の立体模様形成には、物理的
あるいは化学的な方法が用いられている。物理的な方法
としては高温加熱下での彫刻ロールの接圧による型付
け、例えば、エンボス加工、シュライナー加工等があ
る。また、化学的な方法としては、繊維を収縮あるいは
減量させる薬剤を捺染することによる立体模様形成方法
など、多数開示されている。しかしこれらの方法は、立
体模様を形成した後の凹部を着色することが困難であっ
たり、十分な凹凸が得られず、凹凸感に乏しいという問
題があった。さらに所望の凹凸感を得ようとすると、布
帛地組織自体にダメージを与えることになってしまう。
これらの問題を解決するものとして、インクジェット方
式により繊維収縮剤を付与する立体模様の形成方法が特
開平10-298863号において開示されている。
【0003】また、布帛にダメージを与えずに凹凸を得
る方法として、繊維収縮剤にフェノール誘導体を使用す
る方法が特開平11-124780号において開示されている。
この方法により鮮明な立体模様を形成することができる
ものの、そのための必須工程である熱処理を施すと、フ
ェノール誘導体は表面張力の低い、非常に低粘度の液体
となり、布帛の裏に抜けてしまう。そしてフェノール誘
導体が裏抜けを起こすと、凹凸を必要とする部分だけで
なく、地組織である布帛自体にも浸透し、収縮させてし
まう。また色材との相溶性も良好なことから、フェノー
ル誘導体とともに色材も裏抜けを起こし、布帛の汚染が
起こるという問題もある。また裏抜けする分、所望の凹
凸を得るには余計に繊維収縮剤を付与することが必要と
なり、生産性、コスト面からも負荷の大きいものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、繊維収縮剤としてフェノール誘
導体をインクジェット装置を用いて付与する方法におい
て、熱処理時におこるフェノール誘導体の裏抜けを防止
し、非常に鮮明な立体模様を形成する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、繊維収縮
剤としてフェノール誘導体を用いて立体模様を形成させ
る際に、化学式(1)で示される高分子、または/及び
ポリビニルアルコールを布帛に付与することで、熱処理
において低粘度化したフェノール誘導体を効率的に該高
分子に保持させ、裏抜けを防止できることを見出し、本
発明に至った。
【0006】すなわち本発明は、インクジェット方式
により立体模様を形成する方法において、フェノール誘
導体を含む処理剤と、化学式(1)で示される高分子、
または/及びポリビニルアルコールを含む処理剤とを、
布帛に付与することを特徴とする立体模様形成方法。
化学式(1)で示される高分子、または/及びポリビニ
ルアルコールを含む処理剤を布帛に付与した後、フェノ
ール誘導体を付与することを特徴とするに記載の立体
模様形成方法。化学式(1)で示される高分子、また
は/及びポリビニルアルコールを含む処理剤をインクジ
ェット方式により布帛に付与することを特徴とするに
記載の立体模様形成方法。化学式(1)で示される高
分子、または/及びポリビニルアルコールを、フェノー
ル誘導体と混合し、付与することを特徴とするに記載
の立体模様形成方法。化学式(1)で示される高分
子、または/及びポリビニルアルコールを含む処理剤
が、10cps以下の粘度であることを特徴とする〜
いずれかに記載の立体模様形成方法である。
【0007】繊維収縮剤であるフェノール誘導体を一般
のインクジェット方式により付与するには、粘度を低く
することが要求される。低粘度であると、付与時のフェ
ノール誘導体の裏抜けが危惧されるが、これは前処理に
より回避することができる。それ以上にここで問題とな
るのは、立体模様形成の必須工程である熱処理時に起こ
る裏抜けである。熱処理を施すと、フェノール誘導体は
表面張力の低い、非常に低粘度の液体となり、布帛の裏
に抜けてしまう。このフェノール誘導体の裏抜けは、従
来の吸水性の前処理剤では防ぐことができないのであ
る。フェノール誘導体が裏抜けすると、凹凸を必要とす
る部分だけでなく、地組織である布帛自体も収縮されて
しまう。また色材との相溶性も良好なことから、フェノ
ール誘導体とともに色材も裏抜けを起こし、汚染が起こ
る。また裏抜けする分、所望の凹凸を得るには余計にフ
ェノール誘導体を付与することが必要となる。
【0008】このように様々な問題を引き起こす熱処理
時のフェノール誘導体の裏抜けを防止するには、化学式
(1)で示される高分子、または/及びポリビニルアル
コールを付与することが有効である事を見出した。以
下、化学式(1)で示される高分子、または/及びポリ
ビニルアルコールを、フェノール誘導体保持剤あるいは
単に保持剤と記載する。
【0009】本発明で使用される保持剤の付与により、
フェノール誘導体の裏抜けを防止できる理由としては以
下のことが考えられる。最大の理由としては、該保持剤
がフェノール誘導体と非常に高い親和性を有しているた
めである。これは本発明で使用される保持剤が、その立
体構造が平面ではなくW型のひだ状となっているため、
分極している。この分極の度合いがフェノール誘導体と
近く、親和性を高めているものと考えられる。また、本
発明の保持剤自身は、熱可塑性であるため高粘度とな
り、熱処理により布帛から裏抜けすることなく、少量の
付与で多量のフェノール誘導体を保持することが可能と
なる。これらの理由により低粘度となったフェノール誘
導体を保持し、裏抜けを防止することができるのであ
る。さらに好ましいことに該保持剤は水溶性である。し
たがって低粘度に調整することができ、布帛の地組織に
まで浸透させることが可能である。さらに10cps以
下という非常に低粘度に調整すれば、この保持剤自身を
一般のインクジェット装置にて付与することができる。
またインクジェットで使用されている水性インクと相溶
性が良いため色の滲みの発生がなく、鮮明な画像を得る
ことができる。つまり該保持剤を付与することで、たと
え熱処理によりフェノール誘導体が低粘度化しても、そ
れを効率良く保持し、布帛上に留め、繊維収縮剤として
の機能を十分に発揮させることが可能となるのである。
【0010】本発明において使用されるフェノール誘導
体としては、フェノール、アルキルフェノール、アミノ
フェノール、ニトロフェノール、フェニルフェノール、
フェノキシ酢酸、カテコール、レゾルシン、ピロガロー
ル、クレゾール、バニリン、フロログルシノール、ヒド
ロキノン、ヒドロキシアセトフェノン、ヒドロキシベン
ズアルデヒド、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシ安息香
酸メチル、ヒドロキシ安息香酸エチル、ヒドロキシ安息
香酸プロピル、ヒドロキシ安息香酸ブチル等、及びそれ
らのアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩が挙げられ
る。
【0011】また化学式(1)で示される高分子としては
アルキレンオキシド、あるいはその共重合体の構造を持
つものが挙げられ、その例としては、ポリエチレングリ
コール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレングリコ
ール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
クポリマーなどが挙げられる。この化学式(1)で示さ
れる高分子、または/及びポリビニルアルコールの付与
量は、フェノール誘導体に対して0.5〜10重量%が
好ましく、特に1〜5重量%であることが好ましい。
0.5重量%以下だと、フェノール誘導体を十分に保持
することが困難であり、裏抜けを防止することができ
ず、また逆に10重量%以上付与しても、効果に差は見
られない。
【0012】本発明において、フェノール誘導体保持剤
を付与する順番は、熱処理工程の前であることを除けば
特に限定されず、フェノール誘導体を布帛に付与する前
でも後でも良く、また同時に付与しても良い。また、そ
れらを組み合わせて複数の工程において付与処理を行っ
ても良い。このとき使用する保持剤は同じでも、異なっ
ていても良い。
【0013】つまり、フェノール誘導体を付与する前に
付与する方法としては、インクジェット捺染の前に行わ
れるインク保持剤を付与する処理(前処理)の工程で、
前処理剤にフェノール誘導体保持剤を添加して布帛に付
与する方法が挙げられる。前処理剤としては、アルギン
酸ソーダ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン糊、グア
ーガム等の糊剤が使用できる。前処理法としては、浸漬
法、パッド法、スクリーン法、ローラー法、ロータリー
法、コーティング法、スプレー法等を適宜採用できる。
また付与する面は、表面(凹凸加工面)でも裏面(非凹
凸加工面)でもよい。この時、助剤として、公知のpH
調整剤、均染剤、濃染剤、浸透剤、触媒、吸油剤、防腐
剤、保持剤、可塑剤、熱硬化性樹脂、架橋剤、赤外線吸
収剤、紫外線吸収剤、耐光向上剤、酸化防止剤、体質顔
料、蛍光増白剤、吸着剤、還元防止剤、金属イオン封鎖
剤、増量剤、吸湿剤、電解質、香料、抗菌剤、消臭剤、
防虫剤等を必要に応じて添加することができる。
【0014】また逆に、フェノール誘導体を付与した後
に付与する方法としては、インクジェット方式、スプレ
ー方式、またはロータリーやスクリーン捺染による方法
がある。
【0015】さらに別の方法としては、フェノール誘導
体とともにインクジェット方式により付与することもで
きる。つまり、フェノール誘導体保持剤を含む処理液を
単独でインク用カートリッジに充填する、あるいはフェ
ノール誘導体と混合しインク用カートリッジに充填す
る、また色材と混合しインク用カートリッジに充填する
などしてフェノール誘導体と同時にインクジェット付与
を行うという方法が採用される。最も好ましい形態とし
ては、フェノール誘導体と混合したものをインクジェッ
ト付与することである。これにより、インクジェット付
与にかかる時間を短縮することができる。ここでインク
ジェット方式を採用する有利な点は、立体模様を形成す
る部分、つまりフェノール誘導体が存在する部分にのみ
保持剤を付与することができることである。すなわち、
非立体模様形成部には付与しないためコスト面でも非常
に優れている。また、無駄なく付与することができるこ
とから、廃液が少なく環境への影響も少ない。さらに低
粘度の液体を付与するため、地組織の内部にまで該保持
剤が浸透し、低粘度化したフェノール誘導体を確実に保
持することができる。
【0016】本発明の保持剤を含む処理剤の粘度は特に
限定されないが、インクジェット付与を行う場合は10
cps以下、特に好ましくは5cps以下のものを使用
する。分子量で示すと1万〜500万程度であることが
好ましく、特に分子量が1万〜15万程度であることが
望ましい。また必要に応じて、公知の湿潤剤、pH調整
剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、消泡剤、粘度調整剤、
紫外線吸収剤、水溶性有機溶媒などを含有させても良
い。
【0017】インクジェット方式としては、荷電変調方
式、マイクロドット方式、帯電噴射制御方式、インクミ
スト方式などの連続方式、ステメ方式(2液室型)、パ
ルスジェット方式(1液室型)、バブルジェット方式、
静電吸引方式などのオン・デマンド方式など、いずれも
採用可能である。また本発明で用いられる布帛の組織と
しては、織物、編物、不織布など何れの組織を用いても
良いが、立体模様をより効果的に見せるため、パイルか
らなる立毛布が好ましい。素材としてはナイロン、羊毛
などのポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル等が挙
げられる。
【0018】
【実施例】以下、具体的な実施例について説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0019】<布帛の準備>パイル糸が180dのポリ
エステルスパン糸、地糸が100dのポリエステルフィ
ラメント糸からなるダブルラッセル地に、通常の工程に
よる下加工(ブラッシング→シャーリング→ヒートセッ
ト)を行った後、乾燥を行い、立毛布帛を得た。
【0020】<評価方法> 1.裏抜け度:立体模様を形成した後、裏面から見たイ
ンクの裏抜け具合を目視により評価した。 ◎ 裏抜けは全く起こっていない ○ わずかに裏抜けは起こるが品質上問題はない × 裏抜けが見られ品質上問題がある 2.凹凸深さ率:凹凸模様の凹部の深さを測定し、パイ
ル全体の長さとの比率を測定した。 3.地組織の収縮度:立体模様を形成した後、布帛地組
織の収縮具合を目視により評価した。 ◎ 地組織の収縮は全く起こっていない ○ わずかに収縮するが品質上問題はない × 収縮が見られ品質上問題がある
【0021】
【実施例1】本発明の保持剤を含む以下の処方からなる
前処理液Aにて前処理を行った。前処理は、前処理液A
を前記立毛布帛に乾燥重量が20〜30g/m2になるよ
うに浸漬法により付与し、熱風乾燥後、140℃にて5
分間の熱処理を行った。
【0022】 〔前処理液A〕 ファインガムSA−H (カルボキシメチルセルロース 第一工業製薬(株)製) 5部 リアクタントMS (還元防止剤 ユニ化成(株)製) 1部 ポリエチレングリコール (化学式(1)の高分子) 1部 ユニガードE−200N (耐光向上剤 第一工業製薬(株)製) 0.5部 リンゴ酸 (pH調整剤) 2部 水 残部 合計 100部
【0023】次に、色材1、繊維収縮剤の調製を行っ
た。各処方を以下に示す。 〔色材1処方〕 CI Disperse Red 127 5部 リグニンスルホン酸塩 (陰イオン界面活性剤) 4部 アサヒシリコーンAF−105(消泡剤 旭(株)製) 0.1部 エチレングリコール (湿潤剤) 5部 珪酸 (pH調整剤) 0.1部 イオン交換水 残部 合計 100部 水溶液粘度 1.5cps
【0024】 〔繊維収縮剤処方〕 ヒドロキノン (フェノール誘導体) 25部 水酸化ナトリウム 6.25部 ジエチレングリコール (湿潤剤) 1部 イオン交換水 残部 合計 100部 水溶液粘度 3.0cps
【0025】次いで、予め入力されたデザインデータに
基づき、ノズルから噴射する圧力、ノズルの開閉、布帛
の位置、カートリッジの走行等をコンピュータ制御し、
以下のインクジェット捺染条件により、色材1、繊維収
縮剤の付与を行った。ただし、繊維収縮剤は立体模様
形成部のみに付与を行った。
【0026】〔インクジェット捺染条件〕 付与装置:オンデマンド方式シリアル走査型付与装置 ノズル径:50μm 駆動電圧:100V 周波数 :5KHz 解像度 :360dpi 4×4マトリックス
【0027】さらに、捺染の終了した布帛を140℃で
5分間の熱風乾燥を行い、さらに180℃で10分間湿
熱処理を行った。その後、以下の条件で浴比1:100
の割合で洗浄液に浸し、30分間処理を行い、次いで、
乾燥工程及び整毛工程を通した。
【0028】 〔洗浄条件〕 水酸化ナトリウム 1部 リポトールTC−300 (ソーピング剤 日華化学(株)製) 0.2部 温水 残部 合計 100部 得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
【0029】
【実施例2】前処理液Aの代わりに、以下に示すフェノ
ール誘導体保持剤を含有する前処理液Bを用いたこと以
外は実施例1に準じた。 〔前処理液B〕 ファインガムSA−H (カルボキシメチルセルロース 第一工業製薬(株)製) 5部 リアクタントMS (還元防止剤 ユニ化成(株)製) 1部 ポリビニルアルコール 1部 ユニガードE−200N (耐光向上剤 第一工業製薬(株)製) 0.5部 リンゴ酸 (pH調整剤) 2部 水 残部 合計 100部 得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
【0030】
【実施例3】前記立毛布帛に、フェノール誘導体及び本
発明の保持剤を付与する前に、以下の処方からなる処理
液Cで実施例1同様に前処理を行った。 〔前処理液C〕 ファインガムSA−H (カルボキシメチルセルロース 第一工業製薬(株)製) 5部 リアクタントMS (還元防止剤 ユニ化成(株)製) 1部 ユニガードE−200N (耐光向上剤 第一工業製薬(株)製) 0.5部 リンゴ酸 (pH調整剤) 2部 水 残部 合計 100部
【0031】次いで、実施例1同様のインクジェット装
置、色材1、繊維収縮剤に加えて、本発明の保持剤を
含む以下の処方からなる保持処理液aのインクジェット
付与を行った。ただし、繊維収縮剤と保持処理液aは
立体模様形成部のみに付与を行った。 〔保持処理液a〕 ポリエチレングリコール (化学式(1)の高分子) 3部 アサヒシリコーンAF−105 (消泡剤 旭(株)製)0.1部 エチレングリコール (湿潤剤) 5部 イオン交換水 残部 合計 100部 水溶液粘度 1.5cps 得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
【0032】
【実施例4】前記立毛布帛に、フェノール誘導体と本発
明の保持剤を混合した処理液を付与するため、繊維収縮
剤、保持処理液aの代わりに、以下の処方からなる保
持剤を含有する繊維収縮剤を用いたこと以外は実施例
3に準じた。 〔繊維収縮剤〕 ヒドロキノン (フェノール誘導体) 25部 水酸化ナトリウム 6.25部 ジエチレングリコール (湿潤剤) 1部 ポリエチレンオキシド (化学式(1)の高分子) 0.5部 イオン交換水 残部 合計 100部 水溶液粘度 4.5cps 得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
【0033】
【実施例5】前記立毛布帛に、色材と混合した本発明の
保持剤を付与するため、色材1、保持処理液aの代わり
に、以下の処方からなる保持剤を含有する色材2を用い
たこと以外は実施例3に準じた。 〔色材2〕 CI Disperse Red 127 5部 陰イオン界面活性剤 4部 ポリエチレンポリプロピレンブロックポリマー (化学式(1)の高分子) 3部 アサヒシリコーンAF−105 (消泡剤 旭(株)製) 0.1部 エチレングリコール (湿潤剤) 5部 珪酸 (pH調整剤) 0.1部 イオン交換水 残部 合計 100部 水溶液粘度 2.5cps 得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
【0034】
【実施例6】実施例2に準じて前処理液Bを用いて前処
理を行い、本発明の保持剤の付与を行った。さらに、実
施例4に準じて繊維収縮剤を用い、インクジェット方
式においても本発明の保持剤付与を行った。得られた布
帛を、上記評価方法にしたがって評価した。結果を表1
に示す。
【0035】
【比較例1】前処理剤Cを用いたこと以外は実施例1に
準じた。得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評
価した。結果を表1に示す。
【0036】
【比較例2】保持処理液aの代わりに、以下の処方から
なる本発明の保持剤を含有しない保持処理液bを用いた
こと以外は実施例3に準じた。 〔保持処理液b〕 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3部 アサヒシリコーンAF−105 (消泡剤 旭(株)製) 0.1部 エチレングリコール (湿潤剤) 5部 イオン交換水 残部 合計 100部 水溶液粘度 1.0cps 得られた布帛を、上記評価方法にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明により、これまで問題となってい
た熱処理時におこるフェノール誘導体の裏抜けを防止す
ることができ、インク汚染や地組織の収縮を著しく低減
することが可能となった。また、このフェノール誘導体
が裏抜けするにより、鮮明な凹凸感を得ようとすると多
量のフェノール誘導体が必要であったが、本発明の方法
により効率良く繊維収縮能を発揮させることができ、生
産性、コスト面で大幅な改善が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 5/02 J Fターム(参考) 3B154 AA07 AB24 BA39 BB12 BB33 BB78 BD17 BD18 BD20 BF15 DA13 DA21 4L031 AB31 CA09 DA00 4L033 AB04 AC15 BA12 BA13 CA05 CA29 CA48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット方式により立体模様を形
    成する方法において、フェノール誘導体を含む処理剤
    と、下記化学式(1)で示される高分子、または/及び
    ポリビニルアルコールを含む処理剤とを、布帛に付与す
    ることを特徴とする立体模様形成方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 化学式(1)で示される高分子、または
    /及びポリビニルアルコールを含む処理剤を布帛に付与
    した後、フェノール誘導体を付与することを特徴とする
    請求項1に記載の立体模様形成方法。
  3. 【請求項3】 化学式(1)で示される高分子、または
    /及びポリビニルアルコールを含む処理剤をインクジェ
    ット方式により布帛に付与することを特徴とする請求項
    1に記載の立体模様形成方法。
  4. 【請求項4】 化学式(1)で示される高分子、または
    /及びポリビニルアルコールを、フェノール誘導体と混
    合して付与することを特徴とする請求項3に記載の立体
    模様形成方法。
  5. 【請求項5】 化学式(1)で示される高分子、または
    /及びポリビニルアルコールを含む処理剤が、10cp
    s以下の粘度であることを特徴とする請求項3〜4いず
    れか一項に記載の立体模様形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006109865A1 (ja) * 2005-04-08 2008-11-20 セーレン株式会社 凹凸加工用布帛

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006109865A1 (ja) * 2005-04-08 2008-11-20 セーレン株式会社 凹凸加工用布帛
JP4531811B2 (ja) * 2005-04-08 2010-08-25 セーレン株式会社 凹凸加工用布帛

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