JP2001080847A - エレベータ案内装置 - Google Patents
エレベータ案内装置Info
- Publication number
- JP2001080847A JP2001080847A JP25625799A JP25625799A JP2001080847A JP 2001080847 A JP2001080847 A JP 2001080847A JP 25625799 A JP25625799 A JP 25625799A JP 25625799 A JP25625799 A JP 25625799A JP 2001080847 A JP2001080847 A JP 2001080847A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- stopper member
- receiving plate
- nut
- elevator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B7/00—Other common features of elevators
- B66B7/02—Guideways; Guides
- B66B7/04—Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
- B66B7/046—Rollers
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータ案内装置におけるガイドレバーと
ストッパとの隙間の調整を容易にすること。 【解決手段】 乗りかご4を保持するかご枠3に設けら
れた取付台7と、この取付台に揺動自在に支持されたガ
イドレバー8と、このガイドレバーに回転自在に支持さ
れたガイドローラ6と、このガイドローラをガイドレー
ル1へ押圧させるように、ガイドレバーをガイドレール
側へ付勢する弾性体14と、ガイドレール側へ付勢され
るガイドレバーの動作範囲を制限するための受板22と
ナット23とが相互に回転可能にかつ一体に形成された
ストッパ部材21とを具備した。よって、ガイドレバー
に対してストッパ部材は不用意に動くことがなく、ガイ
ドレバーの動作範囲を制限するストッパ部材の位置決め
が容易となる。
ストッパとの隙間の調整を容易にすること。 【解決手段】 乗りかご4を保持するかご枠3に設けら
れた取付台7と、この取付台に揺動自在に支持されたガ
イドレバー8と、このガイドレバーに回転自在に支持さ
れたガイドローラ6と、このガイドローラをガイドレー
ル1へ押圧させるように、ガイドレバーをガイドレール
側へ付勢する弾性体14と、ガイドレール側へ付勢され
るガイドレバーの動作範囲を制限するための受板22と
ナット23とが相互に回転可能にかつ一体に形成された
ストッパ部材21とを具備した。よって、ガイドレバー
に対してストッパ部材は不用意に動くことがなく、ガイ
ドレバーの動作範囲を制限するストッパ部材の位置決め
が容易となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降する乗りかご
またはつり合いおもりを、昇降路に沿って設置されてい
るガイドレールに案内するためのエレベータ案内装置に
関する。
またはつり合いおもりを、昇降路に沿って設置されてい
るガイドレールに案内するためのエレベータ案内装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、昇降路に沿って昇降する一般的
なエレベータの概略的な構成を示したものである。
なエレベータの概略的な構成を示したものである。
【0003】すなわち、建物内に形成されている昇降路
の両側壁に、互いに対向するように一対のガイドレール
1が垂直に設置されており、この一対のガイドレール1
の間に、ロープ2によって吊り下げられているかご枠3
が位置しており、かご枠3に囲まれるようにして乗りか
ご4が支持されている。ロープ2は、昇降路の最上部に
備えられている図示しない巻上機に巻装されており、巻
上機によってロープ2が巻き上げ巻き下げられることに
よって、かご枠3とともに乗りかご4が昇降するもので
ある。また、かご枠3の上梁3aと下梁3bには、それ
ぞれガイドレール1に沿ってかご枠3の昇降を案内する
案内装置5が設けられている。なお、この案内装置5
は、かご枠3すなわち乗りかご4を、図示の左右方向と
前後方向に規制しつつ上下方向に案内するもので、かご
枠3の上下左右に計4個設けられている。
の両側壁に、互いに対向するように一対のガイドレール
1が垂直に設置されており、この一対のガイドレール1
の間に、ロープ2によって吊り下げられているかご枠3
が位置しており、かご枠3に囲まれるようにして乗りか
ご4が支持されている。ロープ2は、昇降路の最上部に
備えられている図示しない巻上機に巻装されており、巻
上機によってロープ2が巻き上げ巻き下げられることに
よって、かご枠3とともに乗りかご4が昇降するもので
ある。また、かご枠3の上梁3aと下梁3bには、それ
ぞれガイドレール1に沿ってかご枠3の昇降を案内する
案内装置5が設けられている。なお、この案内装置5
は、かご枠3すなわち乗りかご4を、図示の左右方向と
前後方向に規制しつつ上下方向に案内するもので、かご
枠3の上下左右に計4個設けられている。
【0004】図6は、案内装置5の概要を、ガイドレー
ル1とともに示した平面図である。なお、この案内装置
5は、ガイドレール1に沿って転動するガイドローラ6
によって、ガイドレール1に対してかご枠3を3方向か
ら案内するものであり、1個のガイドローラ6をそれぞ
れに有する3組の案内部材5a、5b、5cによって構
成されている。ただし、3組の案内部材5a、5b、5
cは、ガイドレール1に対する取付けの向きが異なって
いる他はほぼ同様の構成となっているので、以下特に断
らない限り、1組の案内部材を案内装置5として説明す
るものとする。また、ガイドレール1は、通常T字形を
した鋼製のエレベータ用レール、または鉄道用の普通レ
ールなどで形成されており、図6に示すように、ガイド
レール1の頂部と両側部とを、各案内部材5a、5b、
5cのガイドローラ6で挟持するようになっている。
ル1とともに示した平面図である。なお、この案内装置
5は、ガイドレール1に沿って転動するガイドローラ6
によって、ガイドレール1に対してかご枠3を3方向か
ら案内するものであり、1個のガイドローラ6をそれぞ
れに有する3組の案内部材5a、5b、5cによって構
成されている。ただし、3組の案内部材5a、5b、5
cは、ガイドレール1に対する取付けの向きが異なって
いる他はほぼ同様の構成となっているので、以下特に断
らない限り、1組の案内部材を案内装置5として説明す
るものとする。また、ガイドレール1は、通常T字形を
した鋼製のエレベータ用レール、または鉄道用の普通レ
ールなどで形成されており、図6に示すように、ガイド
レール1の頂部と両側部とを、各案内部材5a、5b、
5cのガイドローラ6で挟持するようになっている。
【0005】次に、案内装置5の具体的な構成を、図7
を参照して説明する。なお図7は、図5の正面側から見
た上部右側の案内装置5を拡大して示した図であり、2
組の案内部材5a、5bが示されているが、残りの案内
部材5cは案内部材5bの反対側に位置しているため、
影に隠れて見えていない。
を参照して説明する。なお図7は、図5の正面側から見
た上部右側の案内装置5を拡大して示した図であり、2
組の案内部材5a、5bが示されているが、残りの案内
部材5cは案内部材5bの反対側に位置しているため、
影に隠れて見えていない。
【0006】さて、かご枠3に取付台7が取り付けられ
ており、この取付台7に上方へ向けて延出するように、
ガイドレバー8の下部が支点軸9によって回動自在に支
持されている。そして、支点軸9と同方向の回転軸10
によって、このガイドレバー8に前述のガイドローラ6
が回転自在に支持されている。また、回転軸10を間に
して、回転軸10と直交する方向に、2本のシャフト1
2、13がガイドレバー8に水平に遊挿されており、シ
ャフト12、13の一端は取付台7の垂直部に固定され
ている。そして、シャフト12、13の他端はガイドレ
バー8から突出しており、この突出部分において一方の
シャフト12には、コイルバネ14が介装されてナット
などの固定具15によって保持されている。また、他方
のシャフト13には、ストッパ16が介装されて2個の
ナット17でいわゆるダブルナット止めされている。
ており、この取付台7に上方へ向けて延出するように、
ガイドレバー8の下部が支点軸9によって回動自在に支
持されている。そして、支点軸9と同方向の回転軸10
によって、このガイドレバー8に前述のガイドローラ6
が回転自在に支持されている。また、回転軸10を間に
して、回転軸10と直交する方向に、2本のシャフト1
2、13がガイドレバー8に水平に遊挿されており、シ
ャフト12、13の一端は取付台7の垂直部に固定され
ている。そして、シャフト12、13の他端はガイドレ
バー8から突出しており、この突出部分において一方の
シャフト12には、コイルバネ14が介装されてナット
などの固定具15によって保持されている。また、他方
のシャフト13には、ストッパ16が介装されて2個の
ナット17でいわゆるダブルナット止めされている。
【0007】なお、コイルバネ14は、ガイドレバー8
をガイドレール1側に弾性的に付勢して、ガイドローラ
6の周面がガイドレール1の表面に弾性的に当接するよ
うにしたものである。従って、かご枠3がガイドレール
1に沿って昇降するときに、ガイドレール1に曲がりや
段差などが生じていた場合でも、ガイドローラ6がコイ
ルバネ14に抗して弾性的に変位してガイドレバー8が
傾斜するので、コイルバネ14によって振動を吸収し、
乗りかご4に振動が伝達されるのを防止している。
をガイドレール1側に弾性的に付勢して、ガイドローラ
6の周面がガイドレール1の表面に弾性的に当接するよ
うにしたものである。従って、かご枠3がガイドレール
1に沿って昇降するときに、ガイドレール1に曲がりや
段差などが生じていた場合でも、ガイドローラ6がコイ
ルバネ14に抗して弾性的に変位してガイドレバー8が
傾斜するので、コイルバネ14によって振動を吸収し、
乗りかご4に振動が伝達されるのを防止している。
【0008】図8は、ストッパ16の取付部分の詳細を
示した図である。
示した図である。
【0009】このストッパ16は、ガイドレバー8に対
して一定の隙間をあけるようにシャフト13に介装され
ており、乗りかご4が昇降するときに生じるガイドレバ
ー8の動作範囲すなわち傾斜角度を制限し、かご枠3や
乗りかご4自体とこれらに取りつけられている部品など
が、ガイドレール1に接触することなく、安全に昇降さ
せるために設けられているものである。また、ガイドレ
バー8が傾斜してストッパー16に接触したときの衝撃
や接触音を緩和するために、ストッパ16の両面に樹脂
18が接着されている。なお、ストッパ16は前述のよ
うに、シャフト13にナット17を2つかけることによ
り抜け止めされている。また、図8には、ガイドローラ
6の図示が省略されている。
して一定の隙間をあけるようにシャフト13に介装され
ており、乗りかご4が昇降するときに生じるガイドレバ
ー8の動作範囲すなわち傾斜角度を制限し、かご枠3や
乗りかご4自体とこれらに取りつけられている部品など
が、ガイドレール1に接触することなく、安全に昇降さ
せるために設けられているものである。また、ガイドレ
バー8が傾斜してストッパー16に接触したときの衝撃
や接触音を緩和するために、ストッパ16の両面に樹脂
18が接着されている。なお、ストッパ16は前述のよ
うに、シャフト13にナット17を2つかけることによ
り抜け止めされている。また、図8には、ガイドローラ
6の図示が省略されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のガイ
ドレバー8の動作範囲を制限するために設けられるスト
ッパ16は、いわゆるダブルナット止めされている2個
のナット17によって抜け止めされているが、ガイドレ
バー8とナット17の間でストッパ16はフリーな状態
となっていて、固定されているわけではないので、スト
ッパ16がガイドレバー8とナット17との間で動いて
しまい、ガイドレバー8とストッパ16との隙間を所定
の寸法に調整するのが困難であった。
ドレバー8の動作範囲を制限するために設けられるスト
ッパ16は、いわゆるダブルナット止めされている2個
のナット17によって抜け止めされているが、ガイドレ
バー8とナット17の間でストッパ16はフリーな状態
となっていて、固定されているわけではないので、スト
ッパ16がガイドレバー8とナット17との間で動いて
しまい、ガイドレバー8とストッパ16との隙間を所定
の寸法に調整するのが困難であった。
【0011】また、エレベータの調整時には、ストッパ
16の抜け止めをしているナット17をガイドレール1
側に締め込んで、ストッパ16をガイドレバー8に押圧
することにより、ガイドレバー8をガイドレール1に対
して固定し、ガイドレール1に対してかご枠3の動きを
制限するようにしている。しかし、従来のストッパ16
の構造では、ナット17を締め込んだときに、ナット1
7の締め付け力によって、ストッパ16の両側に接着さ
れている樹脂18部分が破損したり、接着面が剥離する
という問題があった。
16の抜け止めをしているナット17をガイドレール1
側に締め込んで、ストッパ16をガイドレバー8に押圧
することにより、ガイドレバー8をガイドレール1に対
して固定し、ガイドレール1に対してかご枠3の動きを
制限するようにしている。しかし、従来のストッパ16
の構造では、ナット17を締め込んだときに、ナット1
7の締め付け力によって、ストッパ16の両側に接着さ
れている樹脂18部分が破損したり、接着面が剥離する
という問題があった。
【0012】そこで本発明は、上記のような問題を解決
して、エレベータ案内装置におけるガイドレバーとスト
ッパとの隙間の調整を容易にするとともに、エレベータ
の調整時に、ガイドレバーをガイドレールに対して固定
させる際の、ストッパの破損を防止することを目的とし
て成されたものである。
して、エレベータ案内装置におけるガイドレバーとスト
ッパとの隙間の調整を容易にするとともに、エレベータ
の調整時に、ガイドレバーをガイドレールに対して固定
させる際の、ストッパの破損を防止することを目的とし
て成されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するための本発明において、請求項1に記載の発明は、
昇降する乗りかごまたはつり合いおもりを、昇降路に沿
って設置されているガイドレールに案内するためのエレ
ベータ案内装置において、前記乗りかごまたはつり合い
おもりを保持する枠体に設けられた取付台と、この取付
台に回動自在に支持されたガイドレバーと、このガイド
レバーに回転自在に支持されたガイドローラと、このガ
イドローラを前記ガイドレールへ押圧させるように、前
記ガイドレバーを前記ガイドレール側へ付勢する弾性体
と、前記ガイドレール側へ付勢される前記ガイドレバー
の動作範囲を制限するための受板とナットとが一体に構
成されたストッパ部材とを具備することを特徴とするも
のである。
するための本発明において、請求項1に記載の発明は、
昇降する乗りかごまたはつり合いおもりを、昇降路に沿
って設置されているガイドレールに案内するためのエレ
ベータ案内装置において、前記乗りかごまたはつり合い
おもりを保持する枠体に設けられた取付台と、この取付
台に回動自在に支持されたガイドレバーと、このガイド
レバーに回転自在に支持されたガイドローラと、このガ
イドローラを前記ガイドレールへ押圧させるように、前
記ガイドレバーを前記ガイドレール側へ付勢する弾性体
と、前記ガイドレール側へ付勢される前記ガイドレバー
の動作範囲を制限するための受板とナットとが一体に構
成されたストッパ部材とを具備することを特徴とするも
のである。
【0014】これにより、ストッパ部材をナットと受板
とで一体に形成したので、ガイドレバーに対してストッ
パ部材は不用意に動くことがないので、ガイドレバーの
動作範囲を制限するためのストッパ部材の位置決めを容
易に実施できる。
とで一体に形成したので、ガイドレバーに対してストッ
パ部材は不用意に動くことがないので、ガイドレバーの
動作範囲を制限するためのストッパ部材の位置決めを容
易に実施できる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のエレベータ案内装置において、前記ストッパ部
材の受板には突起部が形成されており、この突起部が前
記ストッパ部材のナットに嵌合されることにより、受板
とナットとが相互に回転可能に一体に構成されているこ
とを特徴とするものである。
に記載のエレベータ案内装置において、前記ストッパ部
材の受板には突起部が形成されており、この突起部が前
記ストッパ部材のナットに嵌合されることにより、受板
とナットとが相互に回転可能に一体に構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0016】これにより、ナットが受板に対して回転可
能でありながら、ストッパ部材として一体に形成された
ので、ガイドレバーの動作範囲を制限するためのストッ
パ部材の位置決めを容易に実施できるとともに、エレベ
ータの調整時に、ガイドレバーをガイドレールに対して
固定する作業を容易に実施できる。
能でありながら、ストッパ部材として一体に形成された
ので、ガイドレバーの動作範囲を制限するためのストッ
パ部材の位置決めを容易に実施できるとともに、エレベ
ータの調整時に、ガイドレバーをガイドレールに対して
固定する作業を容易に実施できる。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のエレベータ案内装置において、
前記ストッパ部材は少なくとも受板が樹脂により成形さ
れたものであることを特徴とするものである。
または請求項2に記載のエレベータ案内装置において、
前記ストッパ部材は少なくとも受板が樹脂により成形さ
れたものであることを特徴とするものである。
【0018】これにより、ガイドレバーが傾斜してスト
ッパ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和す
ることができ、さらにストッパ部材そのものの製作が容
易となる。
ッパ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和す
ることができ、さらにストッパ部材そのものの製作が容
易となる。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のエレベータ案内装置において、
前記ストッパ部材の受板には、前記ガイドレバーとの接
触面側に緩衝材を固着したことを特徴とするものであ
る。
または請求項2に記載のエレベータ案内装置において、
前記ストッパ部材の受板には、前記ガイドレバーとの接
触面側に緩衝材を固着したことを特徴とするものであ
る。
【0020】これにより、ガイドレバーが傾斜してスト
ッパ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和す
ることができる。また、ストッパ部材はナットと受板が
相互に回転可能に構成されているので、かご枠の動きを
ガイドレールに対して制限するエレベータ調整時に、ナ
ットを締め付けてもその回転力が受板の緩衝材に直接伝
達されることがなく、ガイドレバーを押し込む方向にス
ライドするので、緩衝材の破損や受板からの剥離を防上
することができる。
ッパ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和す
ることができる。また、ストッパ部材はナットと受板が
相互に回転可能に構成されているので、かご枠の動きを
ガイドレールに対して制限するエレベータ調整時に、ナ
ットを締め付けてもその回転力が受板の緩衝材に直接伝
達されることがなく、ガイドレバーを押し込む方向にス
ライドするので、緩衝材の破損や受板からの剥離を防上
することができる。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のエレベータ案内装置において、前記ストッパ部
材の受板は、周縁に前記ガイドレバー側へ向けて形成さ
れた鍔部を有し、この鍔部に囲まれた凹部に鍔部よりも
突出するように弾性の高い緩衝材を設けたことを特徴と
するものである。
に記載のエレベータ案内装置において、前記ストッパ部
材の受板は、周縁に前記ガイドレバー側へ向けて形成さ
れた鍔部を有し、この鍔部に囲まれた凹部に鍔部よりも
突出するように弾性の高い緩衝材を設けたことを特徴と
するものである。
【0022】これにより、ガイドレバーが大きく傾斜し
てストッパ部材に接触したときの衝撃や接触音を、弾性
の高い緩衝材により十分緩和することができ、ストッパ
部材によりかご枠の動きをガイドレールに対して制限す
るエレベータ調整時に、ナットの締め付け力によって受
板がガイドレバー側に押圧されても、緩衝材がたわみ、
受板の鍔部などで荷重を受けるので、ストッパ部材の破
損や受板から緩衝材が剥離するを防止することができ
る。
てストッパ部材に接触したときの衝撃や接触音を、弾性
の高い緩衝材により十分緩和することができ、ストッパ
部材によりかご枠の動きをガイドレールに対して制限す
るエレベータ調整時に、ナットの締め付け力によって受
板がガイドレバー側に押圧されても、緩衝材がたわみ、
受板の鍔部などで荷重を受けるので、ストッパ部材の破
損や受板から緩衝材が剥離するを防止することができ
る。
【0023】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
4または請求項5に記載のエレベータ案内装置におい
て、前記緩衝材の前記ガイドレバー側の表面が、凹凸に
形成されていることを特徴とするものである。
4または請求項5に記載のエレベータ案内装置におい
て、前記緩衝材の前記ガイドレバー側の表面が、凹凸に
形成されていることを特徴とするものである。
【0024】これにより、かご枠の昇降中にガイドレバ
ーが大きく傾斜してストッパ部材に接触したような場合
でも、その衝撃を少ない面で分散して受けることによ
り、衝撃および接触音をより緩和することができる。
ーが大きく傾斜してストッパ部材に接触したような場合
でも、その衝撃を少ない面で分散して受けることによ
り、衝撃および接触音をより緩和することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエレベータ案
内装置の実施の形態について、図1ないし図4を参照し
て詳細に説明する。なお、本発明は、エレベータ案内装
置に設けられているガイドレバーの動作範囲を制限する
ためのストッパ部材に特徴を有するものなので、特にこ
のストッパ部材について詳細に説明するものとする。よ
って、図1ないし図4において、図5ないし図8と同一
部分には同一符号を付して、その部分の説明は省略す
る。
内装置の実施の形態について、図1ないし図4を参照し
て詳細に説明する。なお、本発明は、エレベータ案内装
置に設けられているガイドレバーの動作範囲を制限する
ためのストッパ部材に特徴を有するものなので、特にこ
のストッパ部材について詳細に説明するものとする。よ
って、図1ないし図4において、図5ないし図8と同一
部分には同一符号を付して、その部分の説明は省略す
る。
【0026】図1は、本発明に係るエレベータ案内装置
の第1の実施の形態を示したものであり、図1(a)は
ストッパ部材の一部を断面で示した側面図であり、図1
(b)は上記のストッパ部材を案内装置に取付けた状態
を示したエレベータ案内装置の部分的な正面図である。
なおこの図1(b)は、図8に相当する部分を示した図
である。
の第1の実施の形態を示したものであり、図1(a)は
ストッパ部材の一部を断面で示した側面図であり、図1
(b)は上記のストッパ部材を案内装置に取付けた状態
を示したエレベータ案内装置の部分的な正面図である。
なおこの図1(b)は、図8に相当する部分を示した図
である。
【0027】図1(a)に示すように、本発明における
第1の実施の形態としてのストッパ部材21は、受板2
2とナット23とから成り、受板22に突起部22aを
形成し、この突起部22aをナット23に回転可能に嵌
合させることにより、受板22とナット23とは一体に
形成されつつ、回転方向には互いに摺動するように構成
されている。そして、受板22の外面(ナット23とは
反対側の面)には、ゴムプレートなどの緩衝材24が加
硫接着または接着剤によって固定されている。
第1の実施の形態としてのストッパ部材21は、受板2
2とナット23とから成り、受板22に突起部22aを
形成し、この突起部22aをナット23に回転可能に嵌
合させることにより、受板22とナット23とは一体に
形成されつつ、回転方向には互いに摺動するように構成
されている。そして、受板22の外面(ナット23とは
反対側の面)には、ゴムプレートなどの緩衝材24が加
硫接着または接着剤によって固定されている。
【0028】このように構成されたストッパ部材21
は、図1(b)に示すように、エレベータ案内装置5の
シャフト13に介装される。すなわち、ストッパ部材2
1はシャフト13に介装されて、その受板22がガイド
レバー8に対して一定の隙間をあけるように、ストッパ
部材21自体のナット23によって位置決めされる。そ
して、位置が決まれば他のナット17をナット23に接
合するようにシャフト13に螺合させる。すなわち、ナ
ット17とナット23とによって、ストッパ部材21が
いわゆるダブルナット止めされることになる。
は、図1(b)に示すように、エレベータ案内装置5の
シャフト13に介装される。すなわち、ストッパ部材2
1はシャフト13に介装されて、その受板22がガイド
レバー8に対して一定の隙間をあけるように、ストッパ
部材21自体のナット23によって位置決めされる。そ
して、位置が決まれば他のナット17をナット23に接
合するようにシャフト13に螺合させる。すなわち、ナ
ット17とナット23とによって、ストッパ部材21が
いわゆるダブルナット止めされることになる。
【0029】よって、乗りかご4が昇降するときに生じ
るガイドレバー8の動作範囲すなわち傾斜角度が、スト
ッパ部材21によって制限される。そして、ストッパ部
材21が受板22とナット23とは相互間が回転自在で
かつ一体に構成されているので、ガイドレバー8との隙
間でストッパ部材21が動くことがなく、ストッパ部材
21とガイドレバー8との隙間を容易に所定の寸法に調
整することができる。
るガイドレバー8の動作範囲すなわち傾斜角度が、スト
ッパ部材21によって制限される。そして、ストッパ部
材21が受板22とナット23とは相互間が回転自在で
かつ一体に構成されているので、ガイドレバー8との隙
間でストッパ部材21が動くことがなく、ストッパ部材
21とガイドレバー8との隙間を容易に所定の寸法に調
整することができる。
【0030】また、ストッパ部材21の受板22には、
ガイドレバー8と接触する面側にゴムプレートなどの緩
衝材24を固定してあるので、ガイドレバー8が傾斜し
ストッパ部材21と接触したときの衝撃や接触音を緩和
することができる。さらに、ストッパ部材21の受板2
2とナット23とは相互間で回転可能に嵌合されている
ので、エレベータ調整時に、ストッパ部材21をガイド
レバー8側に押圧させて、ガイドレール1に対してかご
枠3が動かないようにする際に、ナット23を締め付け
ることに伴う回転力が、受板22の緩衝材24に伝達さ
れることがなく、緩衝材24は、単にガイドレバー8を
押し出すように作用するので、ガイドレバー8に接触す
る緩衝材24の破損や受板22から緩衝材24が剥離す
るような事故を防止することができる。
ガイドレバー8と接触する面側にゴムプレートなどの緩
衝材24を固定してあるので、ガイドレバー8が傾斜し
ストッパ部材21と接触したときの衝撃や接触音を緩和
することができる。さらに、ストッパ部材21の受板2
2とナット23とは相互間で回転可能に嵌合されている
ので、エレベータ調整時に、ストッパ部材21をガイド
レバー8側に押圧させて、ガイドレール1に対してかご
枠3が動かないようにする際に、ナット23を締め付け
ることに伴う回転力が、受板22の緩衝材24に伝達さ
れることがなく、緩衝材24は、単にガイドレバー8を
押し出すように作用するので、ガイドレバー8に接触す
る緩衝材24の破損や受板22から緩衝材24が剥離す
るような事故を防止することができる。
【0031】次に、本発明に係るエレベータ案内装置の
第2の実施の形態を、図2を参照して説明する。なお、
図2(a)はストッパ部材の一部を断面で示した側面図
であり、図2(b)は上記のストッパ部材を案内装置に
取付けた状態を示したエレベータ案内装置の部分的な正
面図であって、それぞれ図1(a)および図1(b)に
対応した図である。
第2の実施の形態を、図2を参照して説明する。なお、
図2(a)はストッパ部材の一部を断面で示した側面図
であり、図2(b)は上記のストッパ部材を案内装置に
取付けた状態を示したエレベータ案内装置の部分的な正
面図であって、それぞれ図1(a)および図1(b)に
対応した図である。
【0032】図2(a)に示すように、本発明における
第2の実施の形態としてのストッパ部材31は、受板3
2とナット33とから成り、受板32に突起部32aを
形成し、この突起部32aをナット33に回転可能に嵌
合させることにより、受板32とナット33を一体に形
成したものであり、このような構造は第1の実施の形態
と同様である。しかし、第2の実施の形態としてのスト
ッパ部材31は、少なくとも受板32を、樹脂によって
成形したものとなっている。
第2の実施の形態としてのストッパ部材31は、受板3
2とナット33とから成り、受板32に突起部32aを
形成し、この突起部32aをナット33に回転可能に嵌
合させることにより、受板32とナット33を一体に形
成したものであり、このような構造は第1の実施の形態
と同様である。しかし、第2の実施の形態としてのスト
ッパ部材31は、少なくとも受板32を、樹脂によって
成形したものとなっている。
【0033】このように構成されたストッパ部材31
は、図2(b)に示すように、エレベータ案内装置5の
シャフト13に介装される。すなわち、ストッパ部材3
1はシャフト13に介装されて、その受板32がガイド
レバー8に対して一定の隙間をあけるように、ストッパ
部材31自体のナット33によって位置決めされる。そ
して、位置が決まれば他のナット17をナット33に接
合するようにシャフト13に螺合させる。すなわち、ナ
ット17とナット33とによって、ストッパ部材31が
いわゆるダブルナット止めされることになる。
は、図2(b)に示すように、エレベータ案内装置5の
シャフト13に介装される。すなわち、ストッパ部材3
1はシャフト13に介装されて、その受板32がガイド
レバー8に対して一定の隙間をあけるように、ストッパ
部材31自体のナット33によって位置決めされる。そ
して、位置が決まれば他のナット17をナット33に接
合するようにシャフト13に螺合させる。すなわち、ナ
ット17とナット33とによって、ストッパ部材31が
いわゆるダブルナット止めされることになる。
【0034】よって、乗りかご4が昇降するときに生じ
るガイドレバー8の動作範囲すなわち傾斜角度が、スト
ッパ部材31によって制限される。そして、ストッパ部
材31が受板32とナット33とが一体に構成されてい
るので、ガイドレバー8との隙間でストッパ部材31が
動くことがなく、ストッパ部材31とガイドレバー8と
の隙間を容易に所定の寸法に調整することができる。さ
らに、ストッパ部材31の少なくとも受板32が樹脂に
より成形されているので、第1の実施の形態に比べて、
部品点数が減少し、緩衝材24を接着する手間なども省
くことができ、製作が容易となる。
るガイドレバー8の動作範囲すなわち傾斜角度が、スト
ッパ部材31によって制限される。そして、ストッパ部
材31が受板32とナット33とが一体に構成されてい
るので、ガイドレバー8との隙間でストッパ部材31が
動くことがなく、ストッパ部材31とガイドレバー8と
の隙間を容易に所定の寸法に調整することができる。さ
らに、ストッパ部材31の少なくとも受板32が樹脂に
より成形されているので、第1の実施の形態に比べて、
部品点数が減少し、緩衝材24を接着する手間なども省
くことができ、製作が容易となる。
【0035】次に、本発明に係るエレベータ案内装置の
第3の実施の形態を、図3を参照して説明する。なお、
図3(a)はストッパ部材の一部を断面で示した側面図
であり、図3(b)は上記のストッパ部材を案内装置に
取付けた状態を示したエレベータ案内装置の部分的な正
面図であって、これらの図も、それぞれ図1(a)およ
び図1(b)に対応した図となっている。
第3の実施の形態を、図3を参照して説明する。なお、
図3(a)はストッパ部材の一部を断面で示した側面図
であり、図3(b)は上記のストッパ部材を案内装置に
取付けた状態を示したエレベータ案内装置の部分的な正
面図であって、これらの図も、それぞれ図1(a)およ
び図1(b)に対応した図となっている。
【0036】図3(a)に示すように、本発明における
第3の実施の形態としてのストッパ部材41は、受板4
2とナット43とから成り、受板42に突起部42aを
形成し、この突起部42aをナット43に回転可能に嵌
合させることにより、受板42とナット43を一体に形
成したものであり、このような構造は第1、第2の実施
の形態と同様である。ただし、第3の実施の形態として
のストッパ部材31の受板42は、その周縁にガイドレ
バー8側(ナット43とは反対側)へ向けて鍔部42b
が形成されており、図示のように受板42の断面が凹状
となっている。そして、この鍔部42bに囲まれた受板
42の凹部に、鍔部42bよりも突出するように、弾性
に富んだ(すなわち弾性率の小さい)緩衝材44を加硫
接着または接着剤によって固定したものである。
第3の実施の形態としてのストッパ部材41は、受板4
2とナット43とから成り、受板42に突起部42aを
形成し、この突起部42aをナット43に回転可能に嵌
合させることにより、受板42とナット43を一体に形
成したものであり、このような構造は第1、第2の実施
の形態と同様である。ただし、第3の実施の形態として
のストッパ部材31の受板42は、その周縁にガイドレ
バー8側(ナット43とは反対側)へ向けて鍔部42b
が形成されており、図示のように受板42の断面が凹状
となっている。そして、この鍔部42bに囲まれた受板
42の凹部に、鍔部42bよりも突出するように、弾性
に富んだ(すなわち弾性率の小さい)緩衝材44を加硫
接着または接着剤によって固定したものである。
【0037】このように構成されたストッパ部材41
は、図3(b)に示すように、エレベータ案内装置5の
シャフト13に介装される。すなわち、ストッパ部材4
1はシャフト13に介装されて、その受板42(ここで
は断面で示してある)が、ガイドレバー8に対して一定
の隙間をあけるように、ストッパ部材41自体のナット
43によって位置決めされる。そして、位置が決まれば
他のナット17をナット43に接合するようにシャフト
13に螺合させる。すなわち、ナット17とナット43
とによって、ストッパ部材41がいわゆるダブルナット
止めされることになる。
は、図3(b)に示すように、エレベータ案内装置5の
シャフト13に介装される。すなわち、ストッパ部材4
1はシャフト13に介装されて、その受板42(ここで
は断面で示してある)が、ガイドレバー8に対して一定
の隙間をあけるように、ストッパ部材41自体のナット
43によって位置決めされる。そして、位置が決まれば
他のナット17をナット43に接合するようにシャフト
13に螺合させる。すなわち、ナット17とナット43
とによって、ストッパ部材41がいわゆるダブルナット
止めされることになる。
【0038】よって、乗りかご4が昇降するときに生じ
るガイドレバー8の動作範囲すなわち傾斜角度が、スト
ッパ部材41によって制限される。そして、ストッパ部
材41が受板42とナット43とが一体に構成されてい
るので、ガイドレバー8との隙間でストッパ部材41が
動くことがなく、ストッパ部材41とガイドレバー8と
の隙間を容易に所定の寸法に調整することができる。
るガイドレバー8の動作範囲すなわち傾斜角度が、スト
ッパ部材41によって制限される。そして、ストッパ部
材41が受板42とナット43とが一体に構成されてい
るので、ガイドレバー8との隙間でストッパ部材41が
動くことがなく、ストッパ部材41とガイドレバー8と
の隙間を容易に所定の寸法に調整することができる。
【0039】また、ストッパ部材41の受板42には、
ガイドレバー8と接触する面側に弾性に富んだ緩衝材4
4が、受板42の鍔部42bよりも突出するように固定
されているので、第1の実施の形態に比べて、乗りかご
4の昇降中にガイドレバー8が大きく傾斜して、ストッ
パ部材41に接触したときでも、その衝撃や接触音を十
分緩和することができる。また、エレベータ調整時に、
ストッパ部材41をガイドレバー8側に押圧させて、ガ
イドレール1に対してかご枠3が動かないようにする際
に、ナット43を締め付けることに伴う回転力が、受板
42の緩衝材44に伝達されることがなく、さらに、受
板42がガイドレバー8側に押圧されても、緩衝材44
がたわんで荷重は受板42の鍔部42bで受けるので、
ガイドレバー8に接触する緩衝材44の破損や受板42
から緩衝材44が剥離するような事故を防止することが
できる。
ガイドレバー8と接触する面側に弾性に富んだ緩衝材4
4が、受板42の鍔部42bよりも突出するように固定
されているので、第1の実施の形態に比べて、乗りかご
4の昇降中にガイドレバー8が大きく傾斜して、ストッ
パ部材41に接触したときでも、その衝撃や接触音を十
分緩和することができる。また、エレベータ調整時に、
ストッパ部材41をガイドレバー8側に押圧させて、ガ
イドレール1に対してかご枠3が動かないようにする際
に、ナット43を締め付けることに伴う回転力が、受板
42の緩衝材44に伝達されることがなく、さらに、受
板42がガイドレバー8側に押圧されても、緩衝材44
がたわんで荷重は受板42の鍔部42bで受けるので、
ガイドレバー8に接触する緩衝材44の破損や受板42
から緩衝材44が剥離するような事故を防止することが
できる。
【0040】次に、本発明に係るエレベータ案内装置の
第4の実施の形態を、図4を参照して説明する。なお、
図4(a)はストッパ部材の一部を断面で示した側面図
であり、図4(b)は上記のストッパ部材を案内装置に
取付けた状態を示したエレベータ案内装置の部分的な正
面図であって、これらの図も、それぞれ図1(a)およ
び図1(b)に対応した図となっている。
第4の実施の形態を、図4を参照して説明する。なお、
図4(a)はストッパ部材の一部を断面で示した側面図
であり、図4(b)は上記のストッパ部材を案内装置に
取付けた状態を示したエレベータ案内装置の部分的な正
面図であって、これらの図も、それぞれ図1(a)およ
び図1(b)に対応した図となっている。
【0041】図4(a)に示すように、本発明における
第4の実施の形態としてのストッパ部材51は、受板5
2とナット53とから成り、受板52に突起部52aを
形成し、この突起部52aをナット53に回転可能に嵌
合させることにより、受板52とナット53を一体に形
成したものであり、このような構造は、図1(a)、図
2(a)、図3(a)に示した実施の形態と同様であ
る。ただし、ストッパ部材51の受板52の外面(ナッ
ト53とは反対側の面)には、ゴムプレートなどの緩衝
材54が加硫接着または接着剤によって固定されてお
り、この緩衝材54の外面(受板52とは反対側の面)
は、凹凸状に形成されている。
第4の実施の形態としてのストッパ部材51は、受板5
2とナット53とから成り、受板52に突起部52aを
形成し、この突起部52aをナット53に回転可能に嵌
合させることにより、受板52とナット53を一体に形
成したものであり、このような構造は、図1(a)、図
2(a)、図3(a)に示した実施の形態と同様であ
る。ただし、ストッパ部材51の受板52の外面(ナッ
ト53とは反対側の面)には、ゴムプレートなどの緩衝
材54が加硫接着または接着剤によって固定されてお
り、この緩衝材54の外面(受板52とは反対側の面)
は、凹凸状に形成されている。
【0042】このように構成されたストッパ部材51
は、図4(b)に示すように、図1(b)、図2
(b)、図3(b)に示したのと同様に、エレベータ案
内装置5のシャフト13に介装される。すなわち、スト
ッパ部材51はシャフト13に介装されて、その受板5
2がガイドレバー8に対して一定の隙間をあけるよう
に、ストッパ部材51自体のナット53によって位置決
めされる。そして、位置が決まれば他のナット17をナ
ット53に接合するようにシャフト13に螺合させて固
定する。
は、図4(b)に示すように、図1(b)、図2
(b)、図3(b)に示したのと同様に、エレベータ案
内装置5のシャフト13に介装される。すなわち、スト
ッパ部材51はシャフト13に介装されて、その受板5
2がガイドレバー8に対して一定の隙間をあけるよう
に、ストッパ部材51自体のナット53によって位置決
めされる。そして、位置が決まれば他のナット17をナ
ット53に接合するようにシャフト13に螺合させて固
定する。
【0043】従って、この実施の形態においても、第1
ないし第3の実施の形態として説明したものと同様に、
ストッパ部材51とガイドレバー8との隙間を容易に所
定の寸法に調整することができる。加えて、受板52の
外面に固定されている緩衝材54の外面は、凹凸状に形
成されているので、乗りかご4の昇降中にガイドレバー
8が大きく傾斜しストッパ部材51に接触したようなと
きに、その衝撃を凹凸状の少ない面で分散して受けるこ
とができるので、衝撃や接触音をより緩和することがで
きる。
ないし第3の実施の形態として説明したものと同様に、
ストッパ部材51とガイドレバー8との隙間を容易に所
定の寸法に調整することができる。加えて、受板52の
外面に固定されている緩衝材54の外面は、凹凸状に形
成されているので、乗りかご4の昇降中にガイドレバー
8が大きく傾斜しストッパ部材51に接触したようなと
きに、その衝撃を凹凸状の少ない面で分散して受けるこ
とができるので、衝撃や接触音をより緩和することがで
きる。
【0044】なお、本発明の実施の形態として、エレベ
ータの乗りかごを保持する枠体を、ガイドレールに案内
する案内装置について説明したが、乗りかごに対するつ
り合いおもりをガイドレールに案内する案内装置にも、
本発明が適用されることは言うまでもない。
ータの乗りかごを保持する枠体を、ガイドレールに案内
する案内装置について説明したが、乗りかごに対するつ
り合いおもりをガイドレールに案内する案内装置にも、
本発明が適用されることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のうち、請求
項1に記載の発明によれば、ストッパ部材をナットと受
板とで一体に形成したので、ガイドレバーに対してスト
ッパ部材は不用意に動くことがないので、ガイドレバー
の動作範囲を制限するためのストッパ部材の位置決めが
容易となり、ストッパ部材とガイドレバーとの隙間を容
易に所定の寸法に調整することができるエレベータ案内
装置が提供される。
項1に記載の発明によれば、ストッパ部材をナットと受
板とで一体に形成したので、ガイドレバーに対してスト
ッパ部材は不用意に動くことがないので、ガイドレバー
の動作範囲を制限するためのストッパ部材の位置決めが
容易となり、ストッパ部材とガイドレバーとの隙間を容
易に所定の寸法に調整することができるエレベータ案内
装置が提供される。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、ナ
ットが受板に対して回転可能でありながら、ストッパ部
材として一体に形成されるので、ガイドレバーの動作範
囲を制限するためのストッパ部材の位置決めが容易にな
るとともに、エレベータの調整時に、ガイドレバーをガ
イドレールに対して固定する作業も容易に実施すること
のできるエレベータ案内装置が提供される。
ットが受板に対して回転可能でありながら、ストッパ部
材として一体に形成されるので、ガイドレバーの動作範
囲を制限するためのストッパ部材の位置決めが容易にな
るとともに、エレベータの調整時に、ガイドレバーをガ
イドレールに対して固定する作業も容易に実施すること
のできるエレベータ案内装置が提供される。
【0047】また、請求項3に記載の発明によれば、ス
トッパ部材のナットと受板は少なくとも受板が樹脂によ
り成形されているので、ガイドレバーが傾斜してストッ
パ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和する
ことができ、さらにストッパ部材そのものの製作が容易
となるエレベータ案内装置が提供される。
トッパ部材のナットと受板は少なくとも受板が樹脂によ
り成形されているので、ガイドレバーが傾斜してストッ
パ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和する
ことができ、さらにストッパ部材そのものの製作が容易
となるエレベータ案内装置が提供される。
【0048】また、請求項4に記載の本発明によれば、
ストッパ部材の受板には、ガイドレバーとの接触面側に
緩衝材を固着したので、ガイドレバーが傾斜してストッ
パ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和する
ことができる。また、ストッパ部材のナットと受板が相
互に回転可能に構成されているストッパ部材により、か
ご枠の動きをガイドレールに対して制限するエレベータ
調整時に、ナットを締め付けてもその回転力が受板の緩
衝材に直接伝達されることがなく、緩衝材の破損や受板
からの剥離を防上することのできるエレベータ案内装置
が提供される。
ストッパ部材の受板には、ガイドレバーとの接触面側に
緩衝材を固着したので、ガイドレバーが傾斜してストッ
パ部材の受板に接触したときの衝撃や接触音を緩和する
ことができる。また、ストッパ部材のナットと受板が相
互に回転可能に構成されているストッパ部材により、か
ご枠の動きをガイドレールに対して制限するエレベータ
調整時に、ナットを締め付けてもその回転力が受板の緩
衝材に直接伝達されることがなく、緩衝材の破損や受板
からの剥離を防上することのできるエレベータ案内装置
が提供される。
【0049】また、請求項5に記載の発明によれば、ガ
イドレバーが大きく傾斜してストッパ部材に接触したよ
うなときでも、その衝撃や接触音を、弾性の高い緩衝材
により十分緩和することができる。また、ストッパ部材
によりかご枠の動きをガイドレールに対して制限するエ
レベータ調整時に、ナットの締め付け力によって受板が
ガイドレバー側に押圧されても、緩衝材がたわみ、受板
の鍔部などで荷重を受けるので、ストッパ部材の破損や
受板から緩衝材が剥離するのを防止することのできるエ
レベータ案内装置が提供される。
イドレバーが大きく傾斜してストッパ部材に接触したよ
うなときでも、その衝撃や接触音を、弾性の高い緩衝材
により十分緩和することができる。また、ストッパ部材
によりかご枠の動きをガイドレールに対して制限するエ
レベータ調整時に、ナットの締め付け力によって受板が
ガイドレバー側に押圧されても、緩衝材がたわみ、受板
の鍔部などで荷重を受けるので、ストッパ部材の破損や
受板から緩衝材が剥離するのを防止することのできるエ
レベータ案内装置が提供される。
【0050】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
かご枠の昇降中にガイドレバーが大きく傾斜してストッ
パ部材に接触したような場合でも、その衝撃を少ない面
で分散して受けることにより、衝撃および接触音をより
緩和することのできるエレベータ案内装置が提供され
る。
かご枠の昇降中にガイドレバーが大きく傾斜してストッ
パ部材に接触したような場合でも、その衝撃を少ない面
で分散して受けることにより、衝撃および接触音をより
緩和することのできるエレベータ案内装置が提供され
る。
【図1】本発明に係るエレベータ案内装置の第1の実施
の形態の説明図である。
の形態の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の説明図である。
【図5】一般的なエレベータの概略的な構成を示した説
明図である。
明図である。
【図6】従来のエレベータ案内装置の概要を、ガイドレ
ールとともに示した平面図である。
ールとともに示した平面図である。
【図7】従来のエレベータ案内装置の具体的な構成を示
した正面図である。
した正面図である。
【図8】従来のエレベータ案内装置における、ストッパ
の取付部分の詳細を示した図である。
の取付部分の詳細を示した図である。
1 ガイドレール 3 かご枠 4 乗りかご 5 案内装置 6 ガイドローラ 7 取付台 8 ガイドレバー 12、13 シャフト 14 弾性体 21 ストッパ部材 22 受板 23 ナット 24 緩衝材
Claims (6)
- 【請求項1】 昇降する乗りかごまたはつり合いおもり
を、昇降路に沿って設置されているガイドレールに案内
するためのエレベータ案内装置において、 前記乗りかごまたはつり合いおもりを保持する枠体に設
けられた取付台と、 この取付台に揺動自在に支持されたガイドレバーと、 このガイドレバーに回転自在に支持されたガイドローラ
と、 このガイドローラを前記ガイドレールへ押圧させるよう
に、前記ガイドレバーを前記ガイドレール側へ付勢する
弾性体と、 前記ガイドレール側へ付勢される前記ガイドレバーの動
作範囲を制限するための受板とナットとが一体に構成さ
れたストッパー部材とを具備することを特徴とするエレ
ベータ案内装置。 - 【請求項2】 前記ストッパ部材の受板には突起部が形
成されており、この突起部が前記ストッパー部材のナツ
トに嵌合されることにより、受板とナットとが相互に回
転可能に一体に構成されていることを特徴とする請求項
1に記載のエレベータ案内装置。 - 【請求項3】 前記ストッパー部材は少なくとも受板が
樹脂により成形されたものであることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載のエレベータ案内装置。 - 【請求項4】 前記ストッパー部材の受板には、前記ガ
イドレバーとの接触面側に緩衝材を固着したことを特徴
とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ案内
装置。 - 【請求項5】 前記ストッパー部材の受板は、周縁に前
記ガイドレバー側へ向けて形成された鍔部を有し、この
鍔部に囲まれた凹部に鍔部よりも突出するように弾性の
高い緩衝材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の
エレベータ案内装置。 - 【請求項6】 前記緩衝材の前記ガイドレバー側の表面
が、凹凸に形成されていることを特徴とする請求項4ま
たは請求項5に記載のエレベータ案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25625799A JP2001080847A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | エレベータ案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25625799A JP2001080847A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | エレベータ案内装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001080847A true JP2001080847A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17290137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25625799A Pending JP2001080847A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | エレベータ案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001080847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109019249A (zh) * | 2018-09-25 | 2018-12-18 | 上海三菱电梯有限公司 | 一种背包式电梯的滚轮导靴及其背包式电梯及安装使用方法 |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP25625799A patent/JP2001080847A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109019249A (zh) * | 2018-09-25 | 2018-12-18 | 上海三菱电梯有限公司 | 一种背包式电梯的滚轮导靴及其背包式电梯及安装使用方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10589962B2 (en) | Elevator hoisting machine mounting device | |
JP2018070317A (ja) | エレベータのガイドレール支持構造及びレールクリップ | |
JP2001080847A (ja) | エレベータ案内装置 | |
JP7217814B2 (ja) | 機械室レスエレベータの巻上機調整装置及び巻上機据付方法 | |
JP4300799B2 (ja) | 巻上機の取付機構及びエレベータ装置 | |
WO2011132294A1 (ja) | エレベータの非常停止装置 | |
KR102395562B1 (ko) | 엘리베이터의 가이드 롤러 장치 | |
JP2008230840A (ja) | エレベータの脱レール防止装置 | |
KR200494723Y1 (ko) | 엘리베이터용 로울러 가이드장치 | |
JP3099659B2 (ja) | エレベーター装置 | |
JP4854954B2 (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
JP2005162374A (ja) | エレベーターの制動装置 | |
JP7277001B1 (ja) | 乗客コンベア及び乗客コンベアの製造方法 | |
JP3014662U (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
WO2020261544A1 (ja) | エレベータの飛び上がり防止装置 | |
JP6716038B2 (ja) | エレベータの釣合おもり装置 | |
JP2000159457A (ja) | エレベータ用ガイドレール | |
JP2004075362A (ja) | エレベーターの主索引き止め装置 | |
JPH0732537Y2 (ja) | カウンタウエート案内装置 | |
JP2671783B2 (ja) | リニアモータエレベータのガイドローラ装置 | |
JP2004231342A (ja) | エレベータのレール外れ止め装置 | |
WO2012172671A1 (ja) | エレベータ | |
JP2001139264A (ja) | エレベータ駆動装置の支持装置 | |
KR20220022802A (ko) | 엘리베이터의 롤러 가이드 장치용 가이드 롤러 | |
JPH09100079A (ja) | エレベータのつり合チェーン振れ止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090512 |