JP3014662U - エレベータの非常止め装置 - Google Patents
エレベータの非常止め装置Info
- Publication number
- JP3014662U JP3014662U JP1995001466U JP146695U JP3014662U JP 3014662 U JP3014662 U JP 3014662U JP 1995001466 U JP1995001466 U JP 1995001466U JP 146695 U JP146695 U JP 146695U JP 3014662 U JP3014662 U JP 3014662U
- Authority
- JP
- Japan
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- pair
- braking
- guide rails
- emergency stop
- spring
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 故障や異常の発生時に、エレベータのかご等
を非常停止させる非常止め装置の改良。 【構成】 一対のガイドレール16,17に沿って昇降
するエレベータかごの下部に、一対の制動装置14,1
5、及びその中間にばね40を設置する。非常停止時
に、くさび状の制動シュー30が引き上げられると、ガ
イド31は反ガイドレール方向に摺動し、レバー33を
押し広げる。これにより、レバー33は補助レバー42
を回転させ、ロッド41を介してばね40を圧縮する。
このため、ばね40からの反力により、制動シュー30
はガイド31とガイドレール16,17との間に挟ま
れ、かごの下降を機械的に停止させる。 【効果】 一つのばね40を、両制動装置14,15で
共用しているため、両制動装置14,15の制動力が均
等になり、片効きを起こすことがない。
を非常停止させる非常止め装置の改良。 【構成】 一対のガイドレール16,17に沿って昇降
するエレベータかごの下部に、一対の制動装置14,1
5、及びその中間にばね40を設置する。非常停止時
に、くさび状の制動シュー30が引き上げられると、ガ
イド31は反ガイドレール方向に摺動し、レバー33を
押し広げる。これにより、レバー33は補助レバー42
を回転させ、ロッド41を介してばね40を圧縮する。
このため、ばね40からの反力により、制動シュー30
はガイド31とガイドレール16,17との間に挟ま
れ、かごの下降を機械的に停止させる。 【効果】 一つのばね40を、両制動装置14,15で
共用しているため、両制動装置14,15の制動力が均
等になり、片効きを起こすことがない。
Description
【0001】
本考案は、エレベータのかごやつり合い重りを非常停止させる非常止め装置の 改良に関するものである。
【0002】
従来のエレベータの非常止め装置を図により説明する。 図2はエレベータかごの概略正面図、図3は図2のA−A詳細断面図、図4は 図3の右側面図である。 図において、1は昇降路上部に設置されたガバナマシンであり、そのプーリ2 と昇降路下部のテンションプーリ3とに巻きかけられたガバナロープ4は、ロッ ド5,キャッチレバー6をを介してかご7に連結されている。
【0003】 故障や異常の発生によりかご7が所定速度以上で下降すると、ガバナマシン1 がガバナロープ4を拘束し、ロッド5がかご7に対して相対的に引き上げられる 。これにより、軸8を中心としてキャッチレバー6が反時計方向に回転し、引き 上げロッド9を引き上げるとともに、継ぎロッド10を介して、引き上げレバー 11が軸12を中心として時計方向に回転し、引き上げロッド13を引き上げる ことにより、制動装置14,15がガイドレール16,17を挟持して、かご7 の下降を機械的に停止させる。18はかご7の上枠、19,20は竪枠、21は 下枠、22は主ロープである。
【0004】 引き上げロッド9が引き上げられると、その先端に取り付けられたくさび状の 制動シュー30が、ガイド31の傾斜面に沿って引き上げられる。これにより、 ガイド31は枠体32内の反ガイドレール16方向に摺動し、レバー33を押し 広げる。これによって、各レバー33は軸34を中心にして回転し、ばね35を 圧縮する。このため、ばね35からの反力によって制動シュー30はガイドレー ル16とガイド31との間に挟まれ、かご7の下降を機械的に停止する。 尚、36はガイド31に固定され、制動シュー30の昇降を案内するガイドプ レート、37はローラである。また、制動装置15もこれと同一の構造になって いる。
【0005】
この従来の非常止め装置では、左右の制動装置14,15はそれぞれ独立した 構造であるため、ばね35の調節や制動シュー30とガイドレール16との間隔 調整等を完全に同一にしておくことは困難である。そのため、エレベータが非常 停止するとき、両制動装置14,15の制動力に若干の差が生じ、片効きになっ てかご7が異常に傾いて停止してしまうことがあった。
【0006】 また、大型のエレベータ等では制動装置14,15の大型化に伴い、ばね35 も大型化するが、従来の構造ではばね35が大型化すると、その設置スペースを 確保するのが困難になり、制動装置14,15の設計が難しくなるという問題が あった。更に、エレベータによればつり合い重りに非常止め装置を設ける場合が あるが、つり合い重りは幅が狭いため、上記構成では、ばね35がつり合い重り の幅内に収まらない虞れがあった。
【0007】
本考案は、左右の制動装置のそれぞれに配置されていたばねに代えて、1つの ばねを両制動装置で共用することにより、両制動装置にかかるばね力が同一にな るようにしたものである。
【0008】
本考案の一実施例を図1により説明する。図において、40は左右の制動装置 14,15の中間に設置されたばねで、その両端がそれぞれロッド41を介して 1対の補助レバー42に連結されている。この補助レバー42は軸43を中心に して回動可能に構成され、一端はレバー33に接している。また、図3と同一符 号は同一のものを示している。
【0009】 かご7の非常停止時には、従来と同様に、引き上げロッド9によって制動シュ ー30が引き上げられると、ガイド31は枠体32内の反ガイドレール16方向 に摺動し、レバー33を押し広げる。これによって、各レバー33は軸34を中 心にして回転し、補助レバー42を回転させ、ロッド41を介してばね40を圧 縮する。このため、ばね40からの反力によって制動シュー30はガイドレール 16とガイド31との間に挟まれ、かご7の下降を機械的に停止する。この動作 は制動装置15においても同時に行われる。
【0010】 上記のように、本実施例によれば、ばね40は左右の制動装置14,15に共 用されているため、その力は両制動装置14,15に対して均等に働き、両制動 装置14,15は等しい力でガイドレール16,17を挟持することになる。こ の結果、両制動装置14,15に等しい制動力が働き、片効きのない非常停止を 行うことができる。 また、常に両制動装置14,15に等しい制動力が働くため、制動シュー30 とガイドレール16,17との間隔調整等も従来のように厳しく設定しなくても 片効きを起こすことがなく、据え付け調節が容易になる。
【0011】 更に、ばね40の数が1つになるととともに、ばね40を縦方向(ばね40の 両端がガイドレール16,17に対向する方向)に設置しているため、制動装置 14,15の設計も従来に比べて容易になるとともに、つり合い重りのような横 幅の狭い昇降体の場合でも、容易に設置することができる。
【0012】
以上説明したように、本考案によれば、制動装置の片効きを防止できるととも に、制動装置の設計や、据え付け調整の容易なエレベータの非常止め装置を提供 することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】従来のエレベータかごの概略正面図である。
【図3】図2のA−A詳細断面図である。
【図4】図3の右側面図である。
7 かご 9,13 引き上げロッド 14,15 制動装置 16,17 ガイドレール 30 制動シュー 31 ガイド 33 レバー 35,40 ばね 41 ロッド 42 補助レバー
Claims (2)
- 【請求項1】 一対のガイドレールに沿って昇降する昇
降体を備え、非常制動時に上昇してガイドレールを挟持
する一対の制動シューと、この一対の制動シューの上昇
によって反ガイドレール方向に移動する一対のガイド
と、この一対のガイドにガイドレール方向への付勢力を
与える一対のレバーとを有する構成の制動装置を、上記
昇降体に一対設置したエレベータの非常止め装置におい
て、 上記一対の制動装置の各レバーに均等に付勢力を与える
共通のばねを備えたことを特徴とするエレベータの非常
止め装置。 - 【請求項2】 一対のガイドレールに沿って昇降する昇
降体を備え、非常制動時に上昇してガイドレールを挟持
する一対の制動シューと、この一対の制動シューの上昇
によって反ガイドレール方向に移動する一対のガイド
と、この一対のガイドにガイドレール方向への付勢力を
与える一対のレバーとを有する構成の制動装置を、上記
昇降体に一対設置したエレベータの非常止め装置におい
て、 両端にそれぞれロッドが取り付けられるとともに、これ
ら各ロッドには一対の補助レバーが連結され、この一対
の補助レバーを介して上記各レバーに均等に付勢力を与
える構成のばねを一つ、上記一対の制動装置の中間に配
置したことを特徴とするエレベータの非常止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001466U JP3014662U (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | エレベータの非常止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001466U JP3014662U (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | エレベータの非常止め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3014662U true JP3014662U (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=43150258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995001466U Expired - Lifetime JP3014662U (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | エレベータの非常止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014662U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016155613A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 株式会社日立製作所 | 非常止め装置及びエレベータ |
CN117361127A (zh) * | 2023-11-30 | 2024-01-09 | 深圳辉业科技有限公司 | 一种机械臂及机器人 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP1995001466U patent/JP3014662U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016155613A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 株式会社日立製作所 | 非常止め装置及びエレベータ |
CN117361127A (zh) * | 2023-11-30 | 2024-01-09 | 深圳辉业科技有限公司 | 一种机械臂及机器人 |
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