JP2001080813A - 排紙装置及び印刷装置 - Google Patents

排紙装置及び印刷装置

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JP2001080813A
JP2001080813A JP26270399A JP26270399A JP2001080813A JP 2001080813 A JP2001080813 A JP 2001080813A JP 26270399 A JP26270399 A JP 26270399A JP 26270399 A JP26270399 A JP 26270399A JP 2001080813 A JP2001080813 A JP 2001080813A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用紙の寸法誤差にかかわらず安定した紙
揃えを行う。 【解決手段】 前面フェンス部60と後面フェンス部6
1と左右の側面フェンス部62、63とで囲まれた排紙
ボックス本体56を載置台53上に設け、排紙ボックス
本体56の上方から見た内面スペースを印刷用紙22の
大きさより余裕を持って大きく設け、排紙ボックス本体
56の後面フェンス部61及び一方の側面フェンス部6
2の内面には排出された印刷用紙22を前面フェンス部
60及び他方の側面フェンス部63が交わる角部A方向
に導くように傾斜面64aを設け、前面フェンス部60
及び他方の側面フェンス部63が交わる角部Aには空気
逃げ穴65を設け、四面のフェンス部60〜63と落下
する印刷用紙22との間に所定の空気逃げスペースが形
成されるように排紙ボックス本体56の形状を平行四辺
形に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷等の所定の処
理がなされた用紙が順次排出され、この排出される前記
用紙を揃えて積載する排紙装置、及び、これを用いる印
刷装置に関する。
【従来の技術】図15には従来の排紙装置の斜視図が示
されている。図15において、印刷等の所定の処理がな
された用紙100が排出され、この排出された用紙10
0が落下する位置に載置台101が設けられている。こ
の載置台101上の排出方向の前方位置には前面フェン
ス102が、排出方向の両側には左右の側面フェンス1
03がそれぞれ設けられている。前面フェンス102は
排出方向に移動自在に設けられ、又、左右の側面フェン
ス103は排出方向の直交方向にそれぞれ移動自在に設
けられている。
【0002】上記構成において、排出される用紙100
の長さに応じて前面フェンス102の位置を調整すると
共に、排出される用紙100の幅に応じて左右の側面フ
ェンス103の幅を調整する。そして、用紙100が順
次排出されると、用紙100の前端面が前面フェンス1
02に規制され、又、用紙100の左右の側端面が左右
の側面フェンス103に規制されることによって用紙1
00が紙揃えされて積載されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排出さ
れる用紙100の寸法には誤差があり、この誤差をある
程度考慮して左右の側面フェンス103の幅を設定する
必要があるため、左右の側面フェンス103の幅は用紙
100の幅よりどうしても大きく設定されることにな
る。すると、図16に示すように、側面フェンス103
による排出方向の直交方向の規制が緩くなって紙揃えが
安定しないという問題がある。仮に用紙100の幅に正
確に合わせると、正規の寸法より大きい用紙100は左
右の側面フェンス103内に入らずに排紙エラーとな
る。
【0004】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、排出される用紙の寸法誤差に
かかわらず安定した紙揃えができる排紙装置、及び、こ
れを用いる印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の処理がなされた用紙が排出され、この排出された前記
用紙が落下して積載される載置台を有する排紙装置にお
いて、用紙排出方向に対し前方位置となる前面フェンス
部と後方位置となる後面フェンス部と前面フェンス部及
び後面フェンス部の両側に配置される左右の側面フェン
ス部とを有し、この四面のフェンス部で囲まれた排紙ボ
ックス本体を前記載置台上に設け、この排紙ボックス本
体の上方から見た内面スペースを前記用紙の大きさより
余裕を持って大きく設け、前記排紙ボックス本体の後面
フェンス部及びいずれか一方の側面フェンス部の内面に
は排出された前記用紙を前面フェンス部及び他方の側面
フェンス部が交わる角部方向に導く用紙ガイド面を設
け、前面フェンス部及び他方の側面フェンス部が交わる
角部には高さ方向に延び、且つ、下方がほぼ底面に達す
る空気逃げ穴を設け、四面のフェンス部の内面とこの内
面スペースを落下する前記用紙との間に空気逃げスペー
スが形成され、この空気逃げスペースより逃げる空気圧
により前記用紙の排出方向に対し後側の一方の後側角部
が一方の側面フェンス部側に付勢される力が働くように
前記排紙ボックス本体の形状を構成したことを特徴とす
る。
【0006】この排紙装置では、排出された用紙は、用
紙ガイド面でガイドされて前面フェンス部と他方の側面
フェンス部とが交わる角部方向に向かいつつ自重により
落下するが、用紙の落下により押された排紙ボックス本
体内の空気が空気逃げ穴より外部に逃げ、この位置に対
応する用紙の前側角部を下方として落下することから前
面フェンス部と他方の側面フェンス部とが交わる角部に
当接しながら落下すると共に、四面のフェンス部と用紙
の端面との間に空気逃げスペースが形成され、この空気
逃げスペースより上方に逃げる空気の押圧力により用紙
の一方の後側角部を一方の側面フェンス部側に付勢しつ
つ落下し、このように落下する用紙は、その後側角部の
対角にあたる前側角部付近が前面フェンス部と他方の側
面フェンス部との交わる角部付近の2点にそれぞれ当接
し、且つ、一方の後側角部が一方の側面フェンス部の1
点に当接する状態、つまり所定の3点で常に位置決めさ
れた状態が落下位置となる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の排紙
装置において、前記用紙ガイド面は、内側に向かうに従
って徐々に下方に傾斜する傾斜面であることを特徴とす
る。
【0008】この排紙装置では、請求項1の発明の作用
に加え、排出された用紙は、傾斜面をすべることによっ
て前面フェンス部と他方の側面フェンス部とが交わる角
部方向に徐々に用紙排出方向が変更される。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体の形
状は、上から見た場合に前記空気逃げ穴を設けた前面フ
ェンス部及び他方の側面フェンス部が交わる角部の角度
が広い、平行四辺形であることを特徴とする。
【0010】この排紙装置では、請求項1又は請求項2
の発明の作用に加え、四面のフェンス部と落下する用紙
との間に形成される空気逃げスペースは、後面フェンス
部及び他方の側面フェンス部の角部付近と、前面フェン
ス部及び一方の側面フェンス部の角部付近が最も大きく
なり、この空気逃げスペースを上方に逃げる空気によっ
て用紙の一方の後角部を一方の側面フェンス部側に付勢
する押圧力を作用させることができる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3に
記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体は、前
記載置台の所定の位置に着脱自在に設けたことを特徴と
する。
【0012】この排紙装置では、請求項1〜請求項3の
発明の作用に加え、排紙ボックス本体を装着することに
よって排紙ボックス本体を利用した用紙の積載が可能で
あり、又、排紙ボックス本体を取り外すことにより載置
台を利用した用紙の積載が可能である。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4に
記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体には、
上方位置に配置され、排出された前記用紙の前記排紙ボ
ックス本体内への落下を許容する落下許容位置と、排出
された前記用紙の前記排紙ボックス本体内への落下を阻
止する落下阻止位置とに変移自在な蓋部を設けたことを
特徴とする。
【0014】この排紙装置では、請求項1〜請求項4の
発明の作用に加え、蓋部を落下阻止位置に位置させるこ
とにより排出された用紙が蓋部の上に落下し、この用紙
を簡単に手に取ることができ、蓋部を落下許容位置に位
置させることにより排紙ボックス本体内に用紙が落下
し、用紙の積層が可能となる。
【0015】請求項6の発明は、請求項1〜請求項5に
記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体には底
面フェンス部を設けないと共に、底面部を有する外側ボ
ックス体を前記載置台と前記排紙ボックス本体との間に
装着自在に設けたことを特徴とする。
【0016】この排紙装置では、請求項1〜請求項5の
発明の作用に加え、排紙ボックス本体内への用紙の排出
が終わり、排紙ボックス本体を外側ボックス体から取り
外すと外側ボックス体に用紙が積載されることになるか
らこの外側ボックス体を載置台から取り外し、用紙が積
載された状態で保管・輸送できると共に、新しい外側ボ
ックス体を排紙ボックス本体と共に載置台に装着して次
の用紙の排出作業を行うことができる。
【0017】請求項7の発明は、請求項1〜請求項6に
記載の排紙装置は、排紙部に利用されたことを特徴とす
る。
【0018】この印刷装置では、請求項1〜請求項5の
発明の作用と同様の作用が排紙部でなされる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1〜図14は本発明の一実施形態を示
し、図1は孔版印刷装置の全体概略構成図である。
【0021】図1において、孔版印刷装置1は、原稿読
取部(図示せず)と製版部3と印刷部4と給紙部5と排
紙部6と排版部7とから主に構成されている。
【0022】原稿読取部(図示せず)は原稿を電気信号
として読み取る。この読み取った情報は所定の指令(拡
大、縮小等)に基づいて加工可能に構成されている。
【0023】製版部3は、ロール状に巻装された長尺状
の孔版原紙10を収容する原紙収容部11と、原紙収容
部11に対し孔版原紙10の搬送方向の下流に配置され
たガイド送りローラ9と、このガイド送りローラ9の搬
送下流に配置された書込みヘッドである感熱ヘッド12
と、この感熱ヘッド12の対向位置に配置され、ライト
パルスモータ(図示せず)の駆動力により回転するプラ
テンローラ13とを有する。
【0024】又、製版部3は、プラテンローラ13及び
感熱ヘッド12と下記する版胴16との間に配置された
一対の原紙送りローラ14,15を有し、この下方の原
紙送りローラ14は、ライトパルスモータ(図示せず)
の駆動力によりプラテンローラ13に同期して回転され
る。更に、製版部3は、一対の原紙送りローラ14、1
5と前記プラテンローラ13及び感熱ヘッド12との間
に配置された原紙カッタ(図示せず)を有し、この原紙
カッタ(図示せず)によって孔版原紙10を切断する。
【0025】印刷部4は、略同一径の版胴16及び紙胴
17を有し、版胴16は、互いに対向して設けられた、
一対の円筒状フランジ(図示せず)を有し、そのフラン
ジの外周面の一部には原紙クランプ部18が設けられ、
この原紙クランプ部18で孔版原紙10の先端をクラン
プできる。原紙クランプ部18以外の版胴16のフラン
ジの外周面には版胴16の周壁を形成する可撓性のスク
リーン19が張設されている。この版胴16の周壁を形
成するスクリーン19は少なくとも印刷領域において印
刷圧の作用時にインクを通過可能に構成されている。版
胴16の周壁を形成するスクリーン19の内部にはイン
ナーユニット20が設けられている。
【0026】このインナーユニット20はロール支持部
材40を有し、このロール支持部材40は支持軸41を
中心に固定部材(図示せず)に回転自在に支持されてい
る。ロール支持部材40には中押しロール47が回転自
在に支持されており、中押しロール47はスクリーン1
9を外周側に押圧する押圧位置(図1に示す状態)とス
クリーン19より内側に退出する待機位置との間で変移
する。又、ロール支持部材40にはドクターロール51
及び駆動ロッド52がそれぞれ設けられており、ドクタ
ーロール51は中押しロール47の近接位置でロール支
持部材40に固定されている。
【0027】駆動ロッド52はロール支持部材40に回
転自在に支持され、この駆動ロッド52の周囲に図示し
ないインク供給部よりインク(図示せず)が供給され
る。そして、供給されたインクはドクターロール51と
のギャップによって中押しロール47への付着量が調整
され、中押しロール47を介してスクリーン19の内周
面に転移される。
【0028】又、紙胴17の外周面の所定箇所には用紙
クランプ部21が設けられ、この用紙クランプ部21で
用紙である印刷用紙22の先端をクランプできる。
【0029】給紙部5は、印刷用紙22が積層される給
紙台23と、この給紙台23から最上位置の印刷用紙2
2に圧接するスクレーパ24と、このスクレーパ24の
下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するピ
ックアップロール25及びサバキロール26と、このピ
ックアップロール25及びサバキロール26の下流に配
置され、且つ、互いに略近接状態で位置するガイドロー
ル27及びタイミングロール28とを有する。
【0030】スクレーパ24の回転によって移動された
印刷用紙22はピックアップロール25及びサバキロー
ル26で最上位置の印刷用紙22のみの搬送が許容さ
れ、この搬送許容された1枚の印刷用紙22は、ガイド
ロール27及びタイミングロール28の回転によって紙
胴17の回転に同期して搬送される。
【0031】排紙装置である排紙部6は、印刷が完了し
た印刷用紙22の先端をガイドする上方規制ガイド部3
0と、紙胴17から剥離されない印刷用紙22を剥ぎ取
る用紙剥取り爪32と、上方規制ガイド部30でガイド
され、又は、用紙剥取り爪32で剥ぎ取られた印刷用紙
22を搬送する用紙搬送機構33と、この用紙搬送機構
33によって搬送されて来た印刷用紙22を積層状態で
載置するスタッカ部34とを有する。このスタッカ部3
4には載置台53とこの載置台53に着脱自在な排紙ボ
ックス55とが設けられており、載置部53及び排紙ボ
ックス55の詳しい構成については、下記する。
【0032】排版部7は、版胴16の原紙クランプ部1
8より解除された孔版原紙10の先端を導く排版誘導ベ
ルト35と、この排版誘導ベルト35より導かれた孔版
原紙10を版胴16より引き剥がしながら搬送する一対
の排版搬送ベルト36と、この一対の排版搬送ベルト3
6によって搬送されて来る孔版原紙10を収納する排版
ボックス37とを有する。
【0033】次に、上記スタッカ部34の載置台53及
び排紙ボックス55について説明する。図2は載置台5
3に排紙ボックス55が装着された状態を示す斜視図、
図3は排紙ボッスク55の組立て状態を示す斜視図、図
4は排紙ボックス55の分解斜視図、図5(A)は排紙
ボックス本体57の平面図、図5(B)はその左側面
図、図5(C)はその右側面図、図6(A)はその正面
図、図6(B)はその底面図、図7(A)は蓋部58の
平面図、図7(B)はその右側面図である。
【0034】載置台53は、図1及び図2に示すよう
に、平板状を有し、装置本体に固定されている。この載
置台53上には前面フェンス54aと左右の側面フェン
ス54bとが設けられ、この各フェンス54a、54b
は立設状態と、図2に示す傾倒位置とで変移自在に設け
られていると共に従来例と同様に所定の方向にスライド
自在に構成されている。そして、このように構成された
載置台53上に各フェンス54a、54bの立設状態、
傾倒状態にかかわらず排紙ボックス本体55が着脱自在
に取付けられる。
【0035】排紙ボックス55は、図2〜図4に示すよ
うに、排紙ボックス本体56と、この排紙ボックス本体
56の上方位置で回転自在に支持された蓋部57と、排
紙ボックス本体56の下方から排紙ボックス本体56の
外周を覆うように装着自在である外側ボックス体58と
から構成されている。
【0036】排紙ボックス本体56は、図4〜図6に詳
しく示すように、載置台53上の設置状態にあって、排
紙方向に対し前方位置となる前面フェンス部60と、後
方位置となる後面フェンス部61と、前面フェンス部6
0及び後面フェンス部61の両側に配置される左右の側
面フェンス部62、63とを有し、この四面のフェンス
部60〜63で全周囲が囲まれた箱体形状をなす。な
お、排紙ボックス本体56の底面には底面フェンス部が
設けられておらず、開口されている。
【0037】この排紙ボックス本体56を上方から見た
内面スペースは、所定サイズ(ハガキサイズ、又は、名
刺サイズ等)の印刷用紙22の大きさより余裕を持って
大きく設けられている。後面フェンス部61及び一方の
側面フェンス部62の内面には排出された印刷用紙22
を前面フェンス部60及び他方の側面フェンス部63が
交わる角部A方向に導く用紙ガイド面64が設けられ、
この用紙ガイド面64は、それぞれ内側に向かうに従っ
て徐々に下方に傾斜する傾斜面64aとして構成されて
いる。
【0038】又、前面フェンス部60及び他方の側面フ
ェンス部63が交わる角部A付近には高さ方向に延び、
且つ、中央位置から下方がほぼ底面に達する空気逃げ穴
65が設けられている。
【0039】更に、排紙ボックス本体56の形状は、上
から見た場合に、空気逃げ穴65を設けた前面フェンス
部60及び他方の側面フェンス部63が交わる角部Aの
角度が広い平行四辺形として構成されている。詳しく
は、図5(A)に示すように、側端面の垂直線L1、L
2に対し後端面及び前端面がそれぞれθだけ傾斜されて
いる。
【0040】そして、このような平行四辺形の形状であ
るため、排紙ボックス本体56内を印刷用紙22が落下
する際に、四面のフェンス部60〜63と落下する印刷
用紙22との間に形成される空気逃げスペースS(図1
0に示す)は、後面フェンス部61及び他方の側面フェ
ンス部63が交わる角部付近と、前面フェンス部60及
び一方の側面フェンス部62が交わる角部付近とが大き
くなり、この空気逃げスペースSより逃げる空気に押圧
されて印刷用紙22の一方の後側角部22bを一方の側
面フェンス部62側に、印刷用紙22の後側角部22b
の対角である前側角部22aを他方の側面フェンス部6
3に付勢する力が働く。
【0041】又、排紙ボックス本体56の下面の3カ所
には、下方に突出する位置決め突起66が設けられてい
る。載置台53のこれに対応する位置には位置決め孔
(図示せず)が設けられている。排紙ボックス本体56
の位置決め突起66を載置台53の位置決め孔67(図
14参照)に挿入することによって排紙ボックス55を
載置台53の所定の位置に着脱自在に設けられている。
【0042】又、載置台53の2カ所の位置決め孔(図
示せず)に対応する側面フェンス54bの位置にも位置
決め孔67が設けられている。そして、側面フェンス5
4bが立設位置に位置する状態のみならず、図2に示す
ように、側面フェンス54bが傾倒位置に位置する状態
でも排紙ボックス本体56を装着できるようになってい
る。
【0043】又、左右の側面フェンス部62、63の上
方には後面フェンス部61よりも後方に突出する用紙引
込みガイド部68がそれぞれ設けられ、この左右の用紙
引込みガイド部68は用紙排出方向の上流側に行くに従
って互いの幅を徐々に広げる方向に延びている。
【0044】蓋部57は、図4及び図7に詳しく示すよ
うに、透明な平板状部材で、且つ、図7(A)に示すよ
うに、側端面の垂直線L3、L4に対して後端面と前端
面が傾斜する平行四辺形を有し、排紙ボックス本体56
の内部スペースに対応するように形成されている。蓋部
57の前方側の両側面には回転支持突起70がそれぞれ
設けられている。この両側の回転支持突起70を排紙ボ
ックス本体56の回転用溝71に係合することによって
蓋部57は排紙ボックス本体56に回転自在に支持され
る。
【0045】又、蓋部57の後方側の両側面には回転ガ
イド用突起72及び位置決め用突起73の組がそれぞれ
設けられている。この両側の回転ガイド突起72が排紙
ボックス本体56の両側の側面フェンス部62、63の
回転ガイド溝74に挿入されガイドされることによっ
て、蓋部57が図12(A)に示す落下許容位置と図1
2(B)に示す落下阻止位置との間で回転自在に設けら
れている。落下許容位置では排出された印刷用紙22の
排紙ボックス本体56内への落下が許容され、落下阻止
位置では排出された印刷用紙22が上記蓋部57上に載
り、該印刷用紙22の排紙ボックス本体56内への落下
が阻止される。
【0046】又、図12(A)に示す落下許容位置で
は、位置決め用突起73が排紙ボックス本体56の両側
の側面フェンス部62、63の上方孔75に係合される
ことによって蓋部57が落下許容位置に保持される。図
12(B)に示す落下阻止位置では、位置決め用突起7
3が排紙ボックス本体56の両側の側面フェンス部6
2、63の下方孔76の端面で下方変移が規制されるこ
とによって蓋部57が落下阻止位置に保持される。
【0047】外側ボックス体58は、図3及び図4に詳
しく示すように、排紙ボックス本体56の底面スペース
よりも十分に大きい底面部77と、この底面部77の四
方の側面よりそれぞれ立設する立設面部78とから構成
され、この四面の立設面部78で全周囲が囲まれてい
る。又、底面部77の3か所には突起挿通孔77aが形
成されている。
【0048】外側ボックス体58内に排紙ボックス本体
56を挿入すると、排紙ボックス本体56が外側ボック
ス体58に覆われるような状態となると共に排紙ボック
ス本体56の突起挿通孔77aから排紙ボックス本体5
6の位置決め突起66が下方に突出して載置台53に装
着される。排紙ボックス本体56の四面のフェンス部6
0〜63と外側ボックス体58の立設面部78との間に
は空気が逃げる所定の間隙が形成される。
【0049】次に、上記孔版印刷装置1の動作を図1を
参照しながら簡単に説明する。製版部3では、プラテン
ローラ13と原紙送りローラ14の回転により孔版原紙
10を搬送し、原稿読取部(図示せず)で読取った画像
情報に基づき感熱ヘッド12の多数の発熱体が選択的に
発熱動作することにより孔版原紙10に感熱穿孔し、こ
の製版済の孔版原紙10の一版長分を原紙カッタ(図示
せず)で切断して所望寸法の孔版原紙10を作る。
【0050】印刷部4では、製版部3で製版された孔版
原紙10の先端を版胴16の原紙クランプ部18でクラ
ンプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて
孔版原紙10を版胴16のスクリーン19外周面に巻き
付け着版する。
【0051】給紙部5では版胴16及び紙胴17の回転
に同期して印刷用紙22を搬送し、紙胴17の用紙クラ
ンプ部21で印刷用紙22の先端をクランプした状態で
版胴16及び紙胴17の間に搬送する。
【0052】一方、印刷部4では、印刷時に中押しロー
ル47を押圧位置に位置させ、版胴16を回転する。す
ると、中押しロール47がスクリーン19の内周側を押
圧しながらスクリーン19の内周面上を回転する。中押
しロール47の外周面には常時インクが供給されるた
め、この回転によってスクリーン19にはインクが転移
される。又、中押しロール47の押圧によってスクリー
ン19は外周側に膨出し紙胴17に圧接状態となる。
【0053】そして、上記したように版胴16及び紙胴
17との間に給紙部5より印刷用紙22が搬送され、こ
の搬送されてきた印刷用紙22が中押しロール47と紙
胴17との間でスクリーン19及び孔版原紙10と共に
押圧されながら搬送される。この押圧搬送過程で印刷用
紙22に孔版原紙10の穿孔部分からインクが転写され
て画像が印刷される。印刷用紙22の先端が中押しロー
ル47の位置を過ぎその下流まで来ると、用紙クランプ
部21が解除される。
【0054】排紙部6では、印刷用紙22の先端側を上
方規制ガイド部30でガイドし、又は、印刷用紙22の
先端側を用紙剥取り爪32で紙胴17より剥ぎ取り、そ
の後、用紙搬送機構33を介して印刷用紙22がスタッ
カ部34に排出される。
【0055】又、排版部7では、新たな製版を開始する
に際して、版胴16のスクリーン19の外周面に巻き付
け装着されている先の印刷に使用された使用済の孔版原
紙10を排版する必要があるが、その場合には、新たな
製版済の孔版原紙を版胴16のスクリーン19の外周面
に着版する前段階で版胴16の原紙クランプ部18を解
除し、解除した孔版原紙10の先端側を版胴16を回転
しながら排版誘導ベルト35で導き、且つ、一対の排版
搬送ベルト36によって搬送して排版ボックス37に収
納する。
【0056】次に、上記動作にあって、排紙部6のスタ
ッカ部34に排紙ボックス55を利用する場合について
説明する。排紙ボックス本体55の下方に外側ボックス
体58を装着し、この外側ボックス体58及び排紙ボッ
クス本体55を載置台53上に持っていき、排紙ボック
ス本体55の位置決め突起66を載置台53の位置決め
孔(図示せず)に挿入して装着する。すると、図2に示
すように、排紙ボックス55が載置台53の所定位置に
位置決めされる。
【0057】そして、印刷部4で印刷された印刷用紙2
2がスタッカ34に排出されると、この排出された印刷
用紙22は排紙ボックス本体56内に向かって排出され
る。ここで、排出された印刷用紙22は、その排出方向
が多少傾いても左右の用紙引込みガイド部68にガイド
されて排紙ボックス本体56内に導かれる。又、排紙ボ
ックス本体56の内面スペースは、所定サイズ(ハガキ
サイズ、又は、名刺サイズ等)の印刷用紙22の大きさ
より余裕を持って大きく設けられているため、サイズ誤
差がある印刷用紙22が混入されていても排紙ボックス
本体56内に導かれる。
【0058】排紙ボックス本体56内に排出された印刷
用紙22は、後面フェンス部61及び一方の側面フェン
ス部62の各傾斜面64aに接触し、後面フェンス部6
1の傾斜面64aによって印刷用紙22には図8のf1
方向に、一方の側面フェンス部62の傾斜面64aによ
って印刷用紙22には図8のf2方向にそれぞれ付勢力
が作用して印刷用紙22がその合力方向(f1+f2)
に付勢される。その結果、印刷用紙22は前面フェンス
部60と他方の側面フェンス部63とが交わる角部A方
向に排出方向を変えつつ自重により落下する。
【0059】この印刷用紙22の落下に際して、排紙ボ
ックス本体56内の空気が空気逃げ穴65より外部に逃
げるため、図9及び図10に示すように、印刷用紙22
はこの位置に対応する前側角部22aを下方として落下
することから印刷用紙22には前面フェンス部60と他
方の側面フェンス部とが交わる角部A方向に付勢する付
勢力f3が作用し、印刷用紙22の前側角部22aが前
面フェンス部60と他方の側面フェンス部とが交わる角
部Aに当接しながら落下すると共に、四面のフェンス部
60〜63と印刷用紙22の端面との間に空気逃げスペ
ースSが形成され、この空気逃げスペースSより上方に
逃げる空気の空気圧により印刷用紙22の一方の後側角
部22bが一方の側面フェンス部62側に付勢するよう
な付勢力f4、f5がそれぞれ作用しつつ落下する。
【0060】このような付勢力f3、f4、f5が作用
しつつ落下する印刷用紙22は、図11に示すように、
前側角部22a付近が前面フェンス部60と他方の側面
フェンス部63との交わる角部A付近の2点(a1、a
2)にそれぞれ当接し、且つ、一方の後側角部22bが
一方の側面フェンス部62の1点(b1)に当接する状
態、つまり所定の3点で常に位置決めされた状態が落下
位置となる。従って、排出される印刷用紙22の寸法誤
差にかかわらず安定した紙揃えができる。
【0061】上記実施形態では、排紙ボックス本体56
を載置台53に着脱自在に設けたので、排紙ボックス本
体56を利用した印刷用紙22の積載と、排紙ボックス
本体56を取り外すことによる載置台53を利用した印
刷用紙22の積載との両方が可能である。
【0062】又、上記実施形態では、排紙ボックス本体
56に蓋部57を設け、この蓋部57を落下阻止位置と
落下許容位置に変移できるように構成されている。従っ
て、印刷試し刷りの際には、図12(B)に示すよう
に、蓋部57を落下阻止位置に位置させることにより排
紙された印刷用紙22が蓋部57の上に落下し、この印
刷用紙22を簡単に手に取ることができるため、画像位
置や画像濃度等のチェックに非常に便利である。印刷試
し刷りの後の本刷りの際には、図12(A)に示すよう
に、蓋部57を落下許容位置に位置させることにより排
紙ボックス本体56内に印刷用紙22が落下し、上記し
た印刷用紙22の安定な積層が可能である。
【0063】又、上記実施形態では、用紙ガイド面64
は、内側に向かうに従って徐々に下方に傾斜する傾斜面
64aとして構成したので、排出された印刷用紙22
は、傾斜面64aをすべることによって前面フェンス部
60と他方の側面フェンス部63とが交わる角部A方向
にガイドされるため、スムーズに排出方向が変えられ
る。
【0064】又、上記実施形態では、排紙ボックス本体
56に着脱自在な外側ボックス体58が設けられてい
る。従って、排紙ボックス本体56内への印刷用紙22
の排出が終わり、排紙ボックス本体56を外側ボックス
体58から取り外すと外側ボックス体58に印刷用紙2
2が積載される。この印刷用紙22が積載された外側ボ
ックス体58を載置台53から取り外し、この状態で放
置すれば外部から衝撃が加わっても載置状態が崩れるこ
とがないので、安定した状態で乾燥処理でき、その後の
保管・輸送も容易である。又、新しい外側ボックス体5
8を排紙ボックス本体56と共に載置台53に装着する
ことによって次の印刷の排紙作業を行うことができるた
め、多量の印刷処理を行うのに便利である。
【0065】次に、排紙ボックス55の他の利用例を説
明する。図13及び図14に示すように、外側ボックス
体58を用いずに排紙ボックス本体56のみを載置台5
3にセットすることもできる。このようにセットしても
排紙ボックス本体56内には前記したように印刷用紙2
2が安定した紙揃えで積層される。印刷が終了すると、
排紙ボックス本体56を載置台53より取り外す。する
と、載置台53上に印刷用紙22が安定した紙揃えで積
層されていることになる。
【0066】尚、前記実施形態では、本発明の排紙装置
を孔版印刷装置1の排紙部6に適用した場合を示した
が、孔版以外の印刷装置に適用できるのはもちろんのこ
と、印刷装置以外の排紙部、つまり、複写機等のように
所定の画像処理等がなされた用紙が排出され、この排出
された用紙を紙揃えして積載する必要がある排紙部にも
同様に適用できる。
【0067】尚、前記実施形態では、用紙ガイド面64
は、内側に向かうに従って徐々に下方に傾斜する傾斜面
64aとして構成したが、排出された印刷用紙22を前
面フェンス部60及び他方の側面フェンス部63が交わ
る角部A方向に導く構成であれば良い。
【0068】尚、前記実施形態では、排紙ボックス本体
56の形状は、上から見た場合に、空気逃げ穴65を設
けた前面フェンス部60及び他方の側面フェンス部63
が交わる角部Aの角度が広い平行四辺形として構成した
が、四面のフェンス部60〜63と排紙ボックス本体5
6内を落下する印刷用紙22との間に空気逃げスペース
Sが形成され、この空気逃げスペースSより逃げる空気
圧により印刷用紙22の一方の後角部22bが一方の側
面フェンス部62側に付勢される力が働くような排紙ボ
ックス本体56の形状であれば良い。
【0069】尚、前記実施形態では、排紙ボックス本体
56はその底面が開口されているが、底面フェンス部を
設けて底面を塞いだものとして構成しても良い。このよ
うに構成した場合には外側ボックス体58が不要とな
る。但し、前記実施形態のように外側ボックス体58を
設けた場合には、前記した利点の他に外側ボックス体5
8の大きさを可変することによって排紙ボックス本体5
6との間隙を調整でき、この間隙の調整によって排紙ボ
ックス本体56の空気逃げ穴65からの空気逃げ量の調
整が可能となる。つまり、印刷用紙22の落下速度等を
適正なものに調整でき、落下姿勢、着地姿勢を安定させ
ることに供する。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、用紙排出方向に対し前方位置となる前面フェン
ス部と後方位置となる後面フェンス部と前面フェンス部
及び後面フェンス部の両側に配置される左右の側面フェ
ンス部とを有し、この四面のフェンス部で囲まれた排紙
ボックス本体を載置台上に設け、この排紙ボックス本体
の上方から見た内面スペースを前記用紙の大きさより余
裕を持って大きく設け、前記排紙ボックス本体の後面フ
ェンス部及びいずれか一方の側面フェンス部の内面には
排出された前記用紙を前面フェンス部及び他方の側面フ
ェンス部が交わる角部方向に導く用紙ガイド面を設け、
前面フェンス部及び他方の側面フェンス部が交わる角部
には高さ方向に延び、且つ、下方がほぼ底面に達する空
気逃げ穴を設け、四面のフェンス部とこの内面スペース
を落下する前記用紙との間に空気逃げスペースが形成さ
れ、この空気逃げスペースより逃げる空気圧により前記
用紙の一方の後側角部が一方の側面フェンス部側に付勢
される力が働くように前記排紙ボックス本体の形状を構
成したので、排出された用紙は、用紙ガイド面でガイド
されて前面フェンス部と他方の側面フェンス部とが交わ
る角部方向に向かいつつ自重により落下するが、用紙の
落下により押された排紙ボックス本体内の空気が空気逃
げ穴より外部に逃げ、この位置に対応する用紙の前側角
部を下方として落下することから前面フェンス部と他方
の側面フェンス部とが交わる角部に当接しながら落下す
ると共に、四面のフェンス部の少なくとも一つと用紙の
端面との間に空気逃げスペースが形成され、この空気逃
げスペースより上方に逃げる空気の押圧力により用紙の
一方の後側角部を一方の側面フェンス部側に付勢しつつ
落下する。
【0071】そして、このように落下する用紙は、その
前側角部付近が前面フェンス部と他方の側面フェンス部
との交わる角部付近の2点にそれぞれ当接し、且つ、一
方の後側角部が一方の側面フェンス部の1点に当接する
状態、つまり所定の3点で常に位置決めされた状態が落
下位置となるため、排出される用紙の寸法誤差にかかわ
らず安定した紙揃えができる。
【0072】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の排紙装置において、前記用紙ガイド面は、内側に向か
うに従って徐々に下方に傾斜する傾斜面として構成した
ので、請求項1の発明の効果に加え、排出された用紙
は、傾斜面をすべることによって前面フェンス部と他方
の側面フェンス部とが交わる角部方向に徐々に用紙排出
方向が変更されるため、スムーズに排紙方向が変えられ
る。
【0073】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本
体の形状は、上から見た場合に前記空気逃げ穴を設けた
前面フェンス部及び他方の側面フェンス部が交わる角部
の角度が広い、平行四辺形であるので、請求項1又は請
求項2の発明の効果に加え、四面のフェンス部と落下す
る用紙との間に形成される空気逃げスペースは、後面フ
ェンス部及び他方の側面フェンス部の角部付近と、前面
フェンス部及び一方の側面フェンス部の角部付近が最も
大きくなり、この空気逃げスペースを上方に逃げる空気
によって用紙の一方の後側角部を一方の側面フェンス部
側に付勢する押圧力を作用させることができるため、排
紙ボックス本体の形状を平行四辺形に構成することによ
って所望の空気逃げスペースを形成できる。
【0074】請求項4の発明によれば、請求項1〜請求
項3に記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体
は、前記載置台の所定の位置に着脱自在に設けたので、
請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、排紙ボックス
本体を装着することによって排紙ボックス本体を利用し
た用紙の積載が可能であり、又、排紙ボックス本体を取
り外すことにより載置台を利用した用紙の積載が可能で
あり、便利である。
【0075】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4に記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体
には、上方位置に配置され、排出された前記用紙の前記
排紙ボックス本体内への落下を許容する落下許容位置
と、排出された前記用紙の前記排紙ボックス本体内への
落下を阻止する落下阻止位置とに変移自在な蓋部を設け
たので、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、蓋部
を落下阻止位置に位置させることにより排出された用紙
が蓋部の上に落下し、この用紙を簡単に手に取ることが
でき、蓋部を落下許容位置に位置させることにより排紙
ボックス本体内に用紙が落下し、用紙の積層が可能であ
るため、試し印刷(画像の位置や濃度等の確認)等をす
るのに便利である。
【0076】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5に記載の排紙装置において、前記排紙ボックス本体
には底面フェンス部を設けないと共に、底面部を有する
外側ボックス体を前記載置台と前記排紙ボックス本体と
の間に装着自在に設けたので、請求項1〜請求項5の発
明の効果に加え、排紙ボックス本体内への用紙の排出が
終わり、排紙ボックス本体を外側ボックス体から取り外
すと外側ボックス体に用紙が積載されることになるから
この外側ボックス体を載置台から取り外し、その状態で
積載された用紙を放置できると共に、新しい外側ボック
ス体を排紙ボックス本体と共に載置台に装着して次の用
紙の排出作業を行うことができるため、例えば印刷乾燥
時間の間は一切手に触れることなく処理できると共に大
量の用紙を排出処理するのに有効である。
【0077】請求項7の発明によれば、請求項1〜請求
項6に記載の排紙装置は、印刷装置の排紙部に利用され
たので、印刷装置において請求項1〜請求項6の発明の
効果と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の全
体概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、載置台に排紙ボッ
クスが装着された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、排紙ボッスクの組
立て状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、排紙ボックスの分
解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(A)は排紙ボッ
クス本体の平面図、(B)はその左側面図、(C)はそ
の右側面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、(A)は排紙ボッ
クス本体の正面図、(B)はその底面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、(A)は蓋部の平
面図、(B)はその右側面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、傾斜面で印刷用紙
に作用する付勢力を説明する排紙ボックス本体の平面図
である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、印刷用紙の落下時
に空気逃げ状態を示す排紙ボックス本体の背面図であ
る。
【図10】本発明の一実施形態を示し、落下時の空気圧
により印刷用紙に作用する付勢力を説明する排紙ボック
ス本体の平面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、(A)は印刷用
紙の落下状態を示す排紙ボックス本体の要部断面図、
(B)は印刷用紙の落下状態を示す排紙ボックス本体の
要部断面図である。
【図12】本発明の一実施形態を示し、(A)は蓋部が
落下許容位置に位置する排紙ボックス本体の斜視図、
(B)は蓋部が落下阻止位置に位置する排紙ボックス本
体の斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態を示し、排紙ボックス本
体のみの斜視図である。
【図14】本発明の一実施形態を示し、載置台に排紙ボ
ックス本体のみが装着された状態を示す斜視図である。
【図15】従来の排紙装置の斜視図である。
【図16】従来の排紙装置では紙揃えが安定しないこと
を説明する概略平面図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置(印刷装置) 6 排紙部(排紙装置) 22 印刷用紙(用紙) 22a 印刷用紙の他方の前角部 22b 印刷用紙の一方の後角部 53 載置台 56 排紙ボックス本体 57 蓋部 58 外側ボックス体 60 前面フェンス部 61 後面フェンス部 62、63 側面フェンス部 64a 傾斜面(用紙ガイド面) 65 空気逃げ穴 A 前面フェンス部と他方の側面フェンス部とが交わる
角部 S 空気逃げスペース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の処理がなされた用紙が排出され、
    この排出された前記用紙が落下して積載される載置台を
    有する排紙装置において、 用紙排出方向に対し前方位置となる前面フェンス部と後
    方位置となる後面フェンス部と前面フェンス部及び後面
    フェンス部の両側に配置される左右の側面フェンス部と
    を有し、この四面のフェンス部で囲まれた排紙ボックス
    本体を前記載置台上に設け、この排紙ボックス本体の上
    方から見た内面スペースを前記用紙の大きさより余裕を
    持って大きく設け、前記排紙ボックス本体の後面フェン
    ス部及びいずれか一方の側面フェンス部の内面には排出
    された前記用紙を前面フェンス部及び他方の側面フェン
    ス部が交わる角部方向に導く用紙ガイド面を設け、前面
    フェンス部及び他方の側面フェンス部が交わる角部には
    高さ方向に延び、且つ、下方がほぼ底面に達する空気逃
    げ穴を設け、四面のフェンス部の内面とこの内面スペー
    スを落下する前記用紙との間に空気逃げスペースが形成
    され、この空気逃げスペースより逃げる空気圧により前
    記用紙の排出方向に対し後側の一方の後側角部が一方の
    側面フェンス部側に付勢される力が働くように前記排紙
    ボックス本体の形状を構成したことを特徴とする排紙装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排紙装置において、 前記用紙ガイド面は、内側に向かうに従って徐々に下方
    に傾斜する傾斜面であることを特徴とする排紙装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の排紙装置
    において、 前記排紙ボックス本体の形状は、上から見た場合に前記
    空気逃げ穴を設けた前面フェンス部及び他方の側面フェ
    ンス部が交わる角部の角度が広い、平行四辺形であるこ
    とを特徴とする排紙装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3に記載の排紙装置に
    おいて、 前記排紙ボックス本体は、前記載置台の所定の位置に着
    脱自在に設けたことを特徴とする排紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4に記載の排紙装置に
    おいて、 前記排紙ボックス本体には、上方位置に配置され、排出
    された前記用紙の前記排紙ボックス本体内への落下を許
    容する落下許容位置と、排出された前記用紙の前記排紙
    ボックス本体内への落下を阻止する落下阻止位置とに変
    移自在な蓋部を設けたことを特徴とする排紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5に記載の排紙装置に
    おいて、 前記排紙ボックス本体には底面フェンス部を設けないと
    共に、底面部を有する外側ボックス体を前記載置台と前
    記排紙ボックス本体との間に装着自在に設けたことを特
    徴とする排紙装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6に記載の排紙装置
    は、排紙部に利用されたことを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012246087A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Riso Kagaku Corp 排紙装置
CN107697712A (zh) * 2017-10-23 2018-02-16 常州汉威信电子科技有限公司 收纸围栏及应用其的打印机
CN112645128A (zh) * 2019-10-12 2021-04-13 卢遥 一种用于机械手码垛输送线中的四面拍齐整理机

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