JP2001080532A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2001080532A
JP2001080532A JP26243499A JP26243499A JP2001080532A JP 2001080532 A JP2001080532 A JP 2001080532A JP 26243499 A JP26243499 A JP 26243499A JP 26243499 A JP26243499 A JP 26243499A JP 2001080532 A JP2001080532 A JP 2001080532A
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JP
Japan
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torsion bar
input shaft
diameter portion
small
serration
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JP26243499A
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English (en)
Inventor
Hiroto Sasaki
裕人 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動力舵取装置において、簡単な構造変更にてト
ーションバーの耐久性を向上でき、しかもトーションバ
ーのねじり剛性の設定の自由度が高いこと。 【解決手段】トーションバー10の上端部15に設けら
れるシール部材収容用の周溝32を、入力軸8のセレー
ション部23の径方向内方の位置からずらした位置で、
トーションバー10の大径部29に設ける。トーション
バー10の強度に余裕ができる。トーションバー10の
小径部28の径としては、細くされるセレーション部2
3に見合う細い径を採用できる。周溝32とセレーショ
ン部23の位置関係の変更のみで対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】トーションバーを介して連結
される入力軸と出力軸との相対回転に応じて操舵補助力
を発生する動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
の動力舵取装置では、入力軸および出力軸は互いに中心
孔を有し、この中心孔にトーションバーが挿入されてい
る。入力軸の端部の外周にはセレーション部が形成さ
れ、セレーション部によって入力軸がステアリングホイ
ールに連結されるようになっている。上記のセレーショ
ン部の外径は動力舵取装置が装着される車両によって種
々のものがある。セレーション部の外径の小さい入力軸
では、必然的にセレーション部に対応する中心孔の部分
も小径となり、この小径の部分に挿入されているトーシ
ョンバーの頭部の径も必然的に小さくなる。
【0003】ところで、通例、トーションバーの頭部の
周面には、トーションバーの外周と入力軸の中心孔の内
周との間を密封するためのOリングを収容する周溝が形
成されており、周溝の溝底の径は一段と小さなものとな
る。このため、トーションバーが捩じり力を受けたとき
に、周溝の部分で応力が過大となり、耐久強度が弱くな
るという問題がある。そこで、周溝の部分での強度を確
保しようとすると、トーションバーの全体が大径化して
しまう。このため、トーションバーのねじり剛性を自由
に設定し難い。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は簡単な構造変更にてトーションバ
ーの耐久性を向上でき、しかもトーションバーのねじり
剛性の設定の自由度の高い動力舵取装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するための課題解決手段として、請求項1記載の
発明は、トーションバーの両端部を対応する入力軸およ
び出力軸にそれぞれ一体回転可能に連結する動力舵取装
置において、上記入力軸の端部の外周に形成されるセレ
ーション部と、入力軸を貫いてトーションバーを収容す
る中心孔とを備え、入力軸の中心孔は、セレーション部
に対応する小径部と、これより入力軸の長手方向中央側
に位置する大径部とを含み、トーションバーは、入力軸
の中心孔の小径部に嵌め合わされる小径部と、この小径
部に隣接し入力軸の中心孔の大径部に嵌め合わされて一
体回転可能に固定される大径部とを含み、この大径部に
環状のシール部材を収容する周溝が形成されることを特
徴とするものである。
【0006】本発明では、シール部材収容用の周溝を、
小径化する場合のある入力軸のセレーション部の径方向
内方ではなく、セレーション部から軸方向に変位した位
置の径方向内方に対応する、トーションバーの大径部に
設ける。したがって、周溝の溝底径として十分な大きさ
を確保できる結果、強度を向上でき、この強度の余裕が
トーションバーのねじり剛性の設定の自由度を高めるこ
とにもなる。また、トーションバーの小径部の径として
は、細くされる場合のあるセレーション部に応じて十分
に細い径を採用できる。
【0007】しかも、上記の強度の向上およびねじり剛
性設定の自由度の増大を、周溝とセレーション部との位
置関係の変更という簡単な構造変更にて実現することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様について添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の動力舵取装置の全体構成を示す模式的断面図であ
る。図1を参照して、動力舵取装置は油圧制御弁1を備
えており、この油圧制御弁1は、操舵補助力を発生する
パワーシリンダ2への送給油圧を制御するべく、パワー
シリンダ2と油圧ポンプ3および油タンク4との間に介
装される。パワーシリンダ2は、車輪に連なるラック軸
5の外側を取り囲む筒形のラックハウジング(図示せ
ず)の一部を液密的に封止してシリンダ室6を形成した
ものからなる。このシリンダ室6には、ラック軸5の途
中部に固定したピストン7が摺動自在に嵌め合わされて
おり、このピストン7の両側の油室6a,6b間の差圧
によってラック軸5に与えられる油圧力が、ラック軸5
の軸長方向に沿ってなされる舵取り動作を直接的に補助
する。
【0009】舵輪(ステアリングホイール)に連なる筒
状の入力軸8と、舵取機構に連なる出力軸9とが、入力
軸8の中心孔20および出力軸9の中心孔21に挿通さ
れたトーションバー10を介して同軸的に連結されてい
る。両軸8,9は共通のハウジング11の内部に回動自
在に支持されている。このハウジング11は上ハウジン
グ11aと下ハウジング11bを有している。入力軸8
の上端部22はハウジング11から突出しており、上端
部22の外周には図示しない舵輪に連結するためのセレ
ーション部23が形成されている。
【0010】また、出力軸9の下半部外周には、ピニオ
ン12が形成されており、このピニオン12は、出力軸
9と交差する態様にて下ハウジング11bの下部に挿入
されたラック軸5に噛み合わされている。トーションバ
ー10と連結される側の出力軸9の端部には、上記ハウ
ジング11の内部に保持された筒形のバルブボディ13
がピン24によって結合され、このバルブボディ13の
内側に、バルブロータ14が相対回転自在に嵌め合わさ
れている。このバルブロータ14は入力軸8の外周に一
体的に形成されている。バルブボディ13とバルブロー
タ14との間には、両者13,14の相対角変位に応じ
て相異なる向きに絞り面積が変化する一対の絞り(図示
せず)が備えられ、この絞りを形成したバルブボディ1
3とバルブロータ14とでバルブ機構Vが構成されてい
る。
【0011】舵輪操作がなされると、入力軸8が軸心回
りに回動し、この回動がトーションバー10、出力軸9
およびピニオン12を介してラック軸5に伝達され、こ
のラック軸5が軸長方向に摺動して舵取りがなされる。
このとき、入力軸8と出力軸9とを連結するトーション
バー10には、舵輪に加わる操舵トルクに応じた捩じれ
が生じる。この捩じれに応じて上述したバルブボディ1
3とバルブロータ14が相対角変位を生じ、油圧ポンプ
3からの圧油がパワーシリンダ2の所要の油室6a又は
6bに油が供給されるようになっている。
【0012】トーションバー10は、相対向する上端部
15と下端部16との間に、所望の捩じれ特性を得るべ
く外径及び長さを所定量に定められた本体部17を有し
ている。トーションバー10の第2の端部16は、本体
部17よりも大径とされており、第2の端部16の周面
には、例えばセレーションからなる起伏部18が形成さ
れており、この起伏部18が出力軸9の中心孔21に圧
入されている。25は入力軸8およびトーションバー1
0の上端部を径方向に貫通するノックピンからなる係合
ピンである。
【0013】図1の要部拡大図である図2を参照して、
入力軸8を貫いてトーションバー10を収容する上記中
心孔20は、入力軸8のセレーション部23の径方向内
方に対応する小径部26と、これより入力軸8の長手方
向中央側に位置する大径部27とを含んでいる。一方、
トーションバー10の上端部15は、入力軸8の中心孔
20の小径部26に嵌め合わされる小径部28と、この
小径部28に隣接する大径部29とを含んでおり、この
大径部29が本体部17に連なっている。
【0014】トーションバー10の上端部15の大径部
29は、入力軸8の中心孔20の大径部27に嵌め合わ
されて上記した係合ピン25を介して一体回転可能に固
定されている。また、トーションバー10の上端部15
の大径部29には、係合ピン25を挿通させる横孔30
が形成されており、この横孔30よりも小径部28側に
位置する大径部29の部分に、環状のOリング等からな
るシール部材31を収容する周溝32が形成されてい
る。シール部材31はトーションバー10の外周と入力
軸8の中心孔20の内周との間を密封する。
【0015】本実施の形態によれば、トーションバー1
0に設けるシール部材収容用の周溝32を、小径化する
場合のある入力軸8のセレーション部23の径方向内方
ではなく、セレーション部23から軸方向に変位した位
置の径方向内方に対応して、大径部29に配置する。し
たがって、周溝32の溝底径として十分な大きさを確保
できる結果、強度を向上できる。また、強度に余裕があ
るので、トーションバーのねじり剛性の設定の自由度を
高めることも可能となる。また、トーションバー10の
小径部28の径を十分に細くできるので、セレーション
部23としては、自身の強度のみを考慮して、内外径と
も十分に細くすることが可能となる。
【0016】しかも、上記のトーションバー10の強度
の向上およびねじり剛性設定の自由度の増大を、周溝3
2とセレーション部23との位置関係の変更という簡単
な構造変更にて実現することができる。なお、本発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の動力舵取装置の概略構
成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【符号の説明】
8 入力軸 9 出力軸 10 トーションバー 11 ハウジング 15 上端部 16 下端部 17 本体部 20 中心孔 22 上端部 23 セレーション部 25 係合ピン 26 小径部 27 大径部 28 小径部 29 大径部 31 シール部材 32 周溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トーションバーの両端部を対応する入力軸
    および出力軸にそれぞれ一体回転可能に連結する動力舵
    取装置において、 上記入力軸の端部の外周に形成されるセレーション部
    と、 入力軸を貫いてトーションバーを収容する中心孔とを備
    え、 入力軸の中心孔は、セレーション部に対応する小径部
    と、これより入力軸の長手方向中央側に位置する大径部
    とを含み、 トーションバーは、入力軸の中心孔の小径部に嵌め合わ
    される小径部と、この小径部に隣接し入力軸の中心孔の
    大径部に嵌め合わされて一体回転可能に固定される大径
    部とを含み、この大径部に、トーションバーの外周と入
    力軸の中心孔の内周との間を密封する環状のシール部材
    を収容する周溝が形成されることを特徴とする動力舵取
    装置。
JP26243499A 1999-09-16 1999-09-16 動力舵取装置 Pending JP2001080532A (ja)

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