JP2001080333A - 油圧緩衝器のねじ式車高調整装置 - Google Patents

油圧緩衝器のねじ式車高調整装置

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JP2001080333A
JP2001080333A JP25631299A JP25631299A JP2001080333A JP 2001080333 A JP2001080333 A JP 2001080333A JP 25631299 A JP25631299 A JP 25631299A JP 25631299 A JP25631299 A JP 25631299A JP 2001080333 A JP2001080333 A JP 2001080333A
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damper tube
bump stopper
cap
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Takashi Tsukahara
貴 塚原
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Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器のねじ式車高調整装置において、
ダンパチューブにバンプストッパキャップを容易に圧入
し、このバンプストッパキャップに螺合したスプリング
シートによって懸架ばねを支持可能とすること。 【解決手段】 油圧緩衝器10のねじ式車高調整装置に
おいて、バンプストッパキャップ40の基端側にダンパ
チューブ11の小外径部51に圧入固定される小径圧入
部71を備えるとともに、キャップ40の先端側にダン
パチューブ11の大外径部52に圧入固定される大径圧
入部73を備え、バンプストッパキャップ40の外周に
ねじ付きカラー42を固定し、ねじ付きカラー42の外
周にスプリングシート14を螺合させたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧緩衝器のねじ
式車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧緩衝器のねじ式車高調整装置
として、特開平6-109052号公報に記載のもの(従来技術
1)は、ダンパチューブの外周に筒状のシリンダアダプ
タを圧入固定し、このシリンダアダプタに螺合したコイ
ルばねアダプタにより懸架ばねの一端を支持可能として
いる。
【0003】また、油圧緩衝器のねじ式車高調整装置と
して、実登録2591093号公報に記載のもの(従来技術
2)は、ダンパチューブにねじ付きカラーを嵌装し、ダ
ンパチューブとカラーの間に回り止め手段を設け、カラ
ーに螺合したスプリングシートにより懸架ばねの一端を
支持可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1では、シリ
ンダアダプタの圧入代が多く、圧入困難である。
【0005】従来技術2では、ねじ付きカラーの回り止
め手段を備える必要があり、ダンパチューブとカラーに
回り止めのための加工を必要とする。
【0006】本発明の課題は、油圧緩衝器のねじ式車高
調整装置において、ダンパチューブにバンプストッパキ
ャップを容易に圧入し、このバンプストッパキャップに
螺合したスプリングシートによって懸架ばねを支持可能
とすることにある。
【0007】また、本発明の課題は、油圧緩衝器のねじ
式車高調整装置において、ダンパチューブにバンプスト
ッパキャップを容易に圧入し、かつこのバンプストッパ
キャップにねじ付きカラーを回り止めすることなく被着
し、このねじ付きカラーに螺合したスプリングシートに
よって懸架ばねを支持可能とするとともに、ねじ付きカ
ラーのサイズ変更が容易で多機種に容易に対応可能とす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ダンパチューブと懸架ばねを有し、ダンパチューブ
の軸封部まわりに延長部を備えたバンプストッパキャッ
プを圧入固定し、ダンパチューブの外径を軸封部まわり
で小外径部、軸封部から軸方向に離れた側で大外径部と
し、バンプストッパキャップの基端側にダンパチューブ
の小外径部に圧入固定される小径圧入部を備えるととも
に、バンプストッパキャップの先端側にダンパチューブ
の大外径部に圧入固定される大径圧入部を備えた油圧緩
衝器のねじ式車高調整装置であって、バンプストッパキ
ャップの延長部外周にねじ部を形成し、ねじ部外周にス
プリングシートを螺合させるようにしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、ダンパチュー
ブと懸架ばねを有し、ダンパチューブの軸封部まわりに
延長部を備えたバンプストッパキャップを圧入固定し、
ダンパチューブの外径を軸封部まわりで小外径部、軸封
部から軸方向に離れた側で大外径部とし、バンプストッ
パキャップの基端側にダンパチューブの小外径部に圧入
固定される小径圧入部を備えるとともに、バンプストッ
パキャップの先端側にダンパチューブの大外径部に圧入
固定される大径圧入部を備えた油圧緩衝器のねじ式車高
調整装置であって、バンプストッパキャップの延長部外
周にねじ付きカラーを固定し、ねじ付きカラー外周にス
プリングシートを螺合させるようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記ねじ付きカラーをバンプ
ストッパキャップの延長部外周に圧入固定してなるよう
にしたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記ねじ付きカラーをバンプ
ストッパキャップの延長部外周に溶接固定してなるよう
にしたものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば下記の作用がある。 バンプストッパキャップの延長部外周にスプリングシ
ートが螺合できるねじ部を形成し、キャップの基端側の
小径圧入部をダンパチューブの小外径部に、キャップの
先端側の大径圧入部をダンパチューブの大外径部に、2
段(多段)圧入固定した。従って、キャップの先端側の
大径圧入部は、ダンパチューブの小外径部を遊挿されて
大外径部に達してから初めて圧入開始されるものとな
り、圧入代が少なくなり圧入が容易である。
【0013】請求項2、3、4の発明によれば下記〜
の作用がある。 バンプストッパキャップの延長部外周にねじ付きカラ
ーを固定し、キャップの基端側の小径圧入部をダンパチ
ューブの小外径部に、キャップの先端側の大径圧入部を
ダンパチューブの大外径部に、2段(多段)圧入固定し
た。従って、キャップの先端側の大径圧入部は、ダンパ
チューブの小外径部を遊挿されて大外径部に達してから
初めて圧入開始されるものとなり、圧入代が少なくなり
圧入が容易である。
【0014】ねじ付きカラーをバンプストッパキャッ
プの外周に圧入、溶接等により固定したから、ねじ付き
カラーに回り止めを必要としない。
【0015】ねじ付きカラーはパイプ材から作成でき
るから、サイズ変更に際しての作成が容易で、多機種に
容易に対応できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器の一例を示す模
式図、図2は図1の要部拡大図、図3はダンパチューブ
を示す模式図、図4はバンプストッパキャップを示す模
式図、図5はバンプストッパキャップの変形例を示す模
式図である。
【0017】油圧緩衝器10は、図1に示す如く、シン
グルチューブ分離加圧型であり、ダンパチューブ11と
ピストンロッド12と懸架ばね13を有し、ダンパチュ
ーブ11の外周部に下スプリングシート14を後に詳述
する如くに取着し、ピストンロッド12に上スプリング
シート(不図示)を取着し、懸架ばね13を下スプリン
グシート14と上スプリングシートの間に介装してい
る。
【0018】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
下部に車軸側取付部15を備え、ピストンロッド12に
取着してある上スプリングシートに車体側取付部(不図
示)を備える。そして、懸架ばね13により路面からの
衝撃を吸収し、ダンパチューブ11が内蔵する減衰装置
により懸架ばね13の伸縮振動を制振させる。
【0019】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
一端軸封部16にロッドガイド17を加締め固定し、こ
のロッドガイド17にピストンロッド12を貫通支持す
るとともに、該軸封部16にオイルシール18を備えて
いる。そして、この軸封部16は、オイルシール18の
外側に設けたエンドプレート19を保持するように加締
め加工されている(図2)。
【0020】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11に
作動油を充填するとともに、ピストン21を摺動自在に
配置している。ピストン21は、ダンパチューブ11の
内部に、作動油を充填し且つピストンロッド12を収容
するロッド側室22Aと、作動油を充填し且つピストン
ロッド12を収容しないピストン側室22Bとを区画形
成する。
【0021】油圧緩衝器10は、前述した如く、シング
ルチューブ分離加圧型であるから、ダンパチューブ11
の内部に、フリーピストン23を摺動自在に配置し、こ
のフリーピストン23により区画される加圧ガス室24
とリザーバ室25とを設け、リザーバ室25とピストン
側室22Bとの間にフリーピストンストッパ26を加締
め固定し、ストッパ26のオリフィス27によりピスト
ン側室22Bとリザーバ室25とを連通している。リザ
ーバ室25は、油圧緩衝器10の圧縮行程と伸長行程
で、ダンパチューブ11に進入もしくは退出するピスト
ンロッド12の容積変化分の作動油を補償する。
【0022】油圧緩衝器10は、ピストンロッド12の
ダンパチューブ11への挿入端に螺着固定した中空ロッ
ド12Aにバルブストッパ28、ピストン21、バルブ
ストッパ29をナット30で固定している。そして、ピ
ストンロッド12は、伸び側減衰バルブ31Aを備えて
ロッド側室22Aとピストン側室22Bとを連絡可能と
する伸び側流路31と、圧縮減衰バルブ32Aを備えて
ロッド側室22Aとピストン側室22Bを連絡可能とす
る圧側流路32(不図示)とを備える。
【0023】油圧緩衝器10は、減衰力調整装置33を
備える。減衰力調整装置33は、ピストンロッド12に
ピストン側室22Bとロッド側室22Aを連絡可能とす
るバイパス流路34を形成し、このバイパス流路34を
ピストンロッド12の中空部に交差する半径上に設け、
ロッド側室22Aに開口している。減衰力調整装置33
は、ピストンロッド12の中空部の上端側から調整ロッ
ド35をOリング35Aを介して液密に挿入し、調整ロ
ッド35の上端部にノブ35Bを備えている。また、減
衰力調整装置33は、ピストンロッド12の中空部の下
端側に設けた大径部に中空ロッド12Aが螺着される下
端側からロータリーバルブ36を挿入し、このロータリ
ーバルブ36の挿入端と上述の調整ロッド35の挿入端
とを回転方向一体に連結している。ロータリーバルブ3
6はピストンロッド12に螺着固定される中空ロッド1
2Aにより抜け止め保持される。そして、ロータリーバ
ルブ36はピストン側室22Bに開口する縦孔37を備
えるとともに、この縦孔37の周方向複数位置に設けら
れて縦孔37に連通する、減衰力を調整するための複数
の互いに孔径の異なるオリフィス36A、36B…を備
える。即ち、ロータリーバルブ36はノブ35Bを用い
た調整ロッド35の回転操作により回転可能とされ、か
つ各オリフィス36A、36B…のいずれかを選択的に
ピストンロッド12の前述したバイパス流路34に合致
する各調整位置に停留し、選択したオリフィス36A、
36B…の絞り抵抗に起因する減衰力を得る。このと
き、減衰力調整装置33は、ロータリーバルブ36を各
調整位置に節度感をもって停留せしめるため、節度感機
構部38を備える。
【0024】従って、油圧緩衝器10の圧縮時には、ピ
ストン側室22Bの作動油がピストン21の圧側流路3
2を通り圧側減衰バルブ32Aを撓み変形させて圧側減
衰力を発生させ、ロッド側室22Aに流れる。
【0025】また、油圧緩衝器10の伸長時には、主と
してピストンロッド12の移動速度が低速のとき、ロッ
ド側室22Aの油が減衰力調整装置33のロータリーバ
ルブ36のいずれかのオリフィス36A、36B…を通
ってピストン側室22Bに流れ、オリフィス36A、3
6B…の絞り抵抗に応ずる伸側の減衰力を生ずる。この
減衰力は、減衰力調整装置33の上述した調整ロッド3
5の回転操作により調整される。
【0026】また、油圧緩衝器10の伸長時で、主とし
てピストンロッド12の移動速度が中高速のとき、ロッ
ド側室22Aの作動油がピストン21の伸び側流路31
を通り伸び側減衰バルブ31Aを撓み変形させて伸び側
減衰力を発生させ、ピストン側室22Bに流れる。
【0027】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
前述した軸封部16まわりにバンプストッパキャップ4
0の基端部を圧入固定し、キャップ40の基端面にはバ
ンプラバー当接板41を設けている。油圧緩衝器10の
最圧縮時に、ピストンロッド12の外端部に設けられて
いるバンプラバー(不図示)が当接板41に当接して圧
縮変形し、最圧縮ストロークを規制する。
【0028】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
ロッド側室22Aに位置するピストンロッド12まわり
に、リバウンドストッパ45にバックアップ支持される
リバウンドラバー46を設けている。油圧緩衝器10の
最伸張時に、リバウンドラバー46が前述のロッドガイ
ド17に当接し、油圧緩衝器10の最伸長ストロークを
規制する。
【0029】然るに、油圧緩衝器10にあっては、懸架
ばね13のためのスプリングシート14をダンパチュー
ブ11の外周部に設けるに際し、前述した如く、ダンパ
チューブ11の軸封部16まわりに延長部40Aを備え
たバンプストッパキャップ40を圧入固定し、このキャ
ップ44の外周にねじ付きカラー42を固定し、ねじ付
きカラー42にスプリングシート14とロックナット4
3を設けている。以下、詳述する。
【0030】油圧緩衝器10にあっては、図2、図3に
示す如く、ダンパチューブ11の外径を軸封部16まわ
りで小外径部51(長さA1 の範囲)とし、軸封部33
から軸方向に離れた側(本実施形態ではダンパチューブ
11の全長のうち小外径部51を除く長さA2 の範囲)
で大外径部52としている。小外径部51は、大外径部
52に対し切削加工され、或いは絞り加工される等によ
り小径化される。
【0031】また、油圧緩衝器10にあっては、図2、
図4に示す如く、キャップ40の内径を基端側から先端
側に向けて順に、小内径部61(長さB1 の範囲)、大
内径部62(長さB2 の範囲)、第1拡径部63(長さ
B3 の範囲)、第2拡径部64(長さB4 の範囲)の如
くに拡径している。尚、相隣る小内径部61、大内径部
62、第1拡径部63、第2拡径部64の境界部には一
定のテーパ部が設けられる。
【0032】そして、油圧緩衝器10にあっては、キャ
ップ40の基端側の小内径部61をダンパチューブ11
の小外径部51に圧入固定される小径圧入部71とし、
キャップ40の大内径部62の一部でダンパチューブ1
1の小外径部51に対応する部分を非圧入部72とし、
キャップ40の大内径部62の他の一部をダンパチュー
ブ11の大外径部52に圧入固定する大径圧入部73と
している。
【0033】また、油圧緩衝器10にあっては、キャッ
プ40における大径圧入部73よりも反基端部側の第1
拡径部63と第2拡径部64を、ダンパチューブ11の
大外径部52よりも拡径したスプリングシート支持部7
4とし、このスプリングシート支持部74の先端外周に
後述するカラー42を介してスプリングシート14を支
持可能としている。
【0034】また、油圧緩衝器10にあっては、バンプ
ストッパキャップ40の延長部40Aの外周にねじ付き
カラー42を固定している。ねじ付きカラー42は、キ
ャップ40の大内径部62の外周に挿着される小内径部
81と、キャップ40の第1拡径部63の外周に挿着さ
れ、かつキャップ40の第2拡径部64に圧入固定され
る大内径部82と、小内径部81と大内径部82の間に
形成され、キャップ40の大内径部62と第1拡径部6
3の間のテーパ部に衝合するテーパ部83とを備える。
テーパ部83は、キャップ40に対するねじ付きカラー
42の固定位置の位置決めと、懸架ばね13のばね力の
伝達(支持)を行なう。テーパ部83はカラー42の位
置決め、及びスプリングの荷重を受けるので圧入代(抜
け強度)が少なくて良い。また、ねじ付きカラー42
は、外周の略全部にねじ部84を設け、スプリングシー
ト14とロックナット43を螺着可能とし、外周の下端
側に設けた溝部85の下部をロックナット43のための
ストッパ86とする。尚、ねじ付きカラー42は、キャ
ップ40にテーパ部83で位置決めした状態で、大内径
部82の内周面をキャップ40の第2拡径部64端面に
溶接固定してある(溶接部87(図4))。
【0035】尚、キャップ40の基端面は前述のバンプ
ラバーが当接板41に当接する際の空気抜き孔40Bを
備えている(図4)。
【0036】油圧緩衝器10にあっては、バンプストッ
パキャップ40の延長部40A外周にねじ付きカラー4
2を固定しサブ組み立て状態を得た後、このキャップ4
0をダンパチューブ11の軸封部16まわりの小外径部
51から大外径部52に向けて圧入し、ねじ付きカラー
42にスプリングシートとロックナット43を螺着し、
キャップ40の小径圧入部71をダンパチューブ11の
小外径部51に固定し、且つ、キャップ40の大径圧入
部73をダンパチューブ11の大外径部52に固定す
る。このとき、キャップ40の大径圧入部73はその大
内径部62の先端部がダンパチューブ11の長さA1 の
小外径部51を通過するまで抵抗なく遊挿された後、初
めてダンパチューブ11の大外径部52に到達して圧入
開始され、圧入代が短縮される。また、キャップ40の
小径圧入部71、大径圧入部73は、ダンパチューブ1
1に対するキャップ40の圧入範囲である小内径部61
と大内径部62の合計長(B1 +B2 )を、長い懸架ば
ね13を振れなく安定支持可能とする等のために長く設
定する場合にも、非圧入部72の存在により、それらの
圧入代を短縮できる。
【0037】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 バンプストッパキャップ40の延長部40A外周にね
じ付きカラー42を固定し、キャップ40の基端側の小
径圧入部71をダンパチューブ11の小外径部51に、
キャップ40の先端側の大径圧入部73をダンパチュー
ブ11の大外径部52に、2段(多段)圧入固定した。
従って、キャップ40の先端側の大径圧入部73は、ダ
ンパチューブ11の小外径部51を遊挿されて大外径部
52に達してから初めて圧入開始されるものとなり、圧
入代が少なくなり圧入が容易である。
【0038】ねじ付きカラー42をバンプストッパキ
ャップ40の外周に圧入、溶接等により固定したから、
ねじ付きカラー42に回り止めを必要としない。
【0039】ねじ付きカラー42はパイプ材から作成
できるから、サイズ変更に際しての作成が容易で、多機
種に容易に対応できる。
【0040】キャップ40が小径圧入部71と大径圧
入部73との間に非圧入部72を備えるものとした。従
って、長い懸架ばね13のために、キャップ40の大径
圧入部73をダンパチューブ11の軸封部16から大き
く離れた位置に圧入固定するに際し、非圧入部72の分
だけ、大径圧入部73の圧入代をより短く、且つ小径圧
入部71の圧入代もより短くでき、圧入作業を容易にで
きる。
【0041】キャップ40のスプリングシート支持部
74がダンパチューブ11の外径よりも拡径されてダン
パチューブ11に触れない。従って、キャップ40のス
プリングシート支持部74の内径がスプリングシート1
4の支持により変形しても、この変形部がダンパチュー
ブ11をきずつけることがなく、ダンパチューブ11の
真円度等を変形させず、ダンパチューブ11内における
ピストン21等の摺動を損なわない。
【0042】尚、本発明の実施にあっては、キャップ4
0の小径圧入部71及び/又は大径圧入部73におい
て、それらの内径の周方向複数部位でそれぞれ軸方向に
伸びる突条部を設け、この突条部をもってダンパチュー
ブ11の小外径部51、大外径部52に部分圧入するも
のとしても良い。これによれば、キャップ40とダンパ
チューブ11の圧入部を面接触状でなく、点接触状とし
て圧入荷重を低減できる。
【0043】図5は、前述のバンプストッパキャップ4
0の変形例に係るバンプストッパキャップ100を示す
模式図である。バンプストッパキャップ100が、バン
プストッパキャップ40と異なる点は、延長部100A
の外周に、ねじ付きカラー42に相当する部分を一体に
備えたことにある。即ち、キャップ100は、キャップ
40と略同様に、基端側から先端側に向けて順に、小内
径部61(長さB1の範囲)、大内径部62(長さB2の
範囲)、拡径部63(長さB3の範囲)を備える。尚、
相隣る小内径部61、大内径部62、拡径部63の境界
部には一定のテーパ部が設けられる。そして、キャップ
100にあっては、小内径部61をダンパチューブ11
の小外径部51に圧入固定される小径圧入部71とし、
大内径部62の一部でダンパチューブ11の小外径部5
1に対応する部分を非圧入部72とし、大内径部62の
他の一部をダンパチューブ11の大外径部52に圧入固
定する大径圧入部73としている。更に、キャップ10
0は、ねじ付きカラー42と略同様に、延長部100A
の外周の略全部にねじ部84を備え、ここにスプリング
シート14とロックナット43を螺着可能とし、外周の
下端側に設けた溝部85の下部をロックナット43のた
めのストッパ86とする。尚、キャップ100の基端面
はバンプラバーが当接板101に当接する際の空気抜き
孔100Bを備える。
【0044】従って、バンプストッパキャップ100を
用いる油圧緩衝器10にあっては、バンプストッパキャ
ップ100をダンパチューブ11の軸封部16まわりの
小外径部51から大外径部52に向けて圧入し、ねじ部
84にスプリングシート14とロックナット43を螺着
して組み立てられる。
【0045】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施にあっては、以下の変形を採用できる。
【0046】(1) ねじ付きカラーはバンプストッパキャ
ップの延長部外周に、圧入だけで固定され、もしくは溶
接だけで固定され、又は他の手段により固定されても良
い。
【0047】(2)キャップは小径圧入部と大径圧入部と
の間に非圧入部を備えることを必須としない。
【0048】(3) キャップはダンパチューブに対し、小
径圧入部と大径圧入部の2つの圧入部を備えるだけでな
く、小径圧入部と大径圧入部の中間に1以上の中径圧入
部を備えるものであっても良い。この場合、ダンパチュ
ーブの小外径部と大外径部の間に1以上の中外径部を備
えるものとなる。このとき、小径圧入部と1以上の中径
圧入部と大径圧入部(小外径部と中外径部と大外径部)
は、それらの圧入径(外径)を順次拡径するものとな
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器のねじ式車高調整装置において、ダンパチューブにバ
ンプストッパキャップを容易に圧入し、このバンプスト
ッパキャップに螺合したスプリングシートによって懸架
ばねを支持することができる。
【0050】また、本発明によれば、油圧緩衝器のねじ
式車高調整装置において、ダンパチューブにバンプスト
ッパキャップを容易に圧入し、かつこのバンプストッパ
キャップにねじ付きカラーを回り止めすることなく被着
し、このねじ付きカラーに螺合したスプリングシートに
よって懸架ばねを支持可能とするとともに、ねじ付きカ
ラーのサイズ変更が容易で多機種に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器の一例を示す模式図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3はダンパチューブを示す模式図である。
【図4】図4はバンプストッパキャップを示す模式図で
ある。
【図5】図5はバンプストッパキャップの変形例を示す
模式図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 ダンパチューブ 13 懸架ばね 14 スプリングシート 16 軸封部 40、100 キャップ 42 ねじ付きカラー 51 小外径部 52 大外径部 71 小径圧入部 72 非圧入部 73 大径圧入部 84 ねじ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパチューブと懸架ばねを有し、ダン
    パチューブの軸封部まわりに延長部を備えたバンプスト
    ッパキャップを圧入固定し、ダンパチューブの外径を軸
    封部まわりで小外径部、軸封部から軸方向に離れた側で
    大外径部とし、バンプストッパキャップの基端側にダン
    パチューブの小外径部に圧入固定される小径圧入部を備
    えるとともに、バンプストッパキャップの先端側にダン
    パチューブの大外径部に圧入固定される大径圧入部を備
    えた油圧緩衝器のねじ式車高調整装置であって、 バンプストッパキャップの延長部外周にねじ部を形成
    し、ねじ部外周にスプリングシートを螺合させたことを
    特徴とする油圧緩衝器のねじ式車高調整装置。
  2. 【請求項2】 ダンパチューブと懸架ばねを有し、ダン
    パチューブの軸封部まわりに延長部を備えたバンプスト
    ッパキャップを圧入固定し、ダンパチューブの外径を軸
    封部まわりで小外径部、軸封部から軸方向に離れた側で
    大外径部とし、バンプストッパキャップの基端側にダン
    パチューブの小外径部に圧入固定される小径圧入部を備
    えるとともに、バンプストッパキャップの先端側にダン
    パチューブの大外径部に圧入固定される大径圧入部を備
    えた油圧緩衝器のねじ式車高調整装置であって、 バンプストッパキャップの延長部外周にねじ付きカラー
    を固定し、ねじ付きカラー外周にスプリングシートを螺
    合させたことを特徴とする油圧緩衝器のねじ式車高調整
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ねじ付きカラーをバンプストッパキ
    ャップの延長部外周に圧入固定してなる請求項2記載の
    油圧緩衝器のねじ式車高調整装置。
  4. 【請求項4】 前記ねじ付きカラーをバンプストッパキ
    ャップの延長部外周に溶接固定してなる請求項2記載の
    油圧緩衝器のねじ式車高調整装置。
JP25631299A 1999-09-09 1999-09-09 油圧緩衝器のねじ式車高調整装置 Withdrawn JP2001080333A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017090476A1 (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置

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