JP2001080105A - 電気凝固式印刷装置 - Google Patents

電気凝固式印刷装置

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JP2001080105A
JP2001080105A JP26125599A JP26125599A JP2001080105A JP 2001080105 A JP2001080105 A JP 2001080105A JP 26125599 A JP26125599 A JP 26125599A JP 26125599 A JP26125599 A JP 26125599A JP 2001080105 A JP2001080105 A JP 2001080105A
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electrocoagulation
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negative electrodes
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Koji Toda
耕二 戸田
Kunimasa Muroi
國昌 室井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負電極及び回転ドラム(正電極)を用いた電
気凝固式印刷装置において、負電極の製造コストを下げ
るとともに先端部を研磨可能にする。 【解決手段】 この電気凝固式印刷装置は、正電極を構
成する回転ドラムと同ドラムに対向する負電極間にイン
クを噴射して、負電極に負電圧パルスを印加することに
より、インクを回転ドラムの円周表面上に凝固させ、こ
れを紙などに転写させる。負電極132は、負電極用基
板130上に、断面長方形状の接続部132aと断面正
方形状の先端部132bとに分割して構成される。これ
らの接続部132aはエッチング法又は導電性インク印
刷法によりそれぞれ形成されるとともに、先端部132
bは金属箔接着法により形成される。また、接続部13
2a及び先端部132bはアディティブ法などにより負
電極用基板130上に一体形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気凝固式印刷装
置、詳しくは、液状のインクの一部を通電によって凝固
させて所望の像を形成し、これを紙などの被印刷物に転
写させて印刷する電気凝固式印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の印刷装置は、例えば特表
平4−504688号公報に示されているように、円周
表面が正電極として機能する回転ドラムと、回転ドラム
の軸線方向にて所定の間隔で配置され同回転ドラムの円
周表面に所定の隙間をもって対向する複数の負電極とを
備え、複数の負電極と回転ドラムの円周表面間の隙間に
回入側にて液状のインクを噴射充填し、複数の負電極の
うちで適宜選択された負電極に負電圧を印加して回転ド
ラムの円周表面にインクの一部を凝固接着させて所望の
像を形成し、隙間の回出側にて残余の非凝固インクを回
転ドラムの円周表面から除去し、回転ドラムの円周表面
に形成した像を被印刷物に転写するようにしている。そ
して、各負電極を軸線方向に同一断面形状の細いワイヤ
で構成し、その先端面を回転ドラムの円周表面上に対向
させるとともに、後端を負電圧を印加するための電気回
路部に接続するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の印刷装置にあ
っては、電極の先端面は回転ドラムの円周表面にインク
ドットを凝固させる関係上、各負電極の先端面の形状を
円形、正方形などの上下左右に対称に構成することが望
ましい。上記従来装置のように、各負電極をワイヤで構
成する場合、軸線方向に直交する断面を上下左右に対称
な形状(例えば、円形)にすることは簡単であるが、こ
のワイヤは電気回路部まで導かれるので、ある程度長い
ものが必要とされる。一方、負電極の先端部は、耐食性
の高い良導体で構成する必要があるために、前記従来の
ワイヤを負電極として用いた印刷装置では製造コストが
高くなる。また、負電極の先端部のみを高耐食性良導体
で構成するために、負電極の先端面に高耐食性良導体を
メッキすることも考えられるが、メッキでは、その厚さ
が薄いために負電極を研磨して再使用することができな
くなるとともに、採用できる金属が限られるという問題
もある。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記した問題に対処するため
になされもので、その目的は、負電極部分の製造コスト
を下げた印刷装置を提供することにある。さらに、本発
明の目的は、負電極の先端部分を研磨して再使用するこ
とができ、種々の金属を同先端部分に用いることがで
き、また簡単に負電極部分を製造できるようにした電気
凝固式印刷装置を提供することにもある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、各負電極を軸線方向に同一断面形状を有す
る先端部と同先端部に電気的に接続された接続部とで構
成するとともに、接続部の断面積を先端部の断面積より
も小さく設定したことにある。これによれば、回転ドラ
ムの円周表面に凝固するインクドットにより的確な印刷
を可能とするために、各負電極の先端部の断面を上下左
右に対称な形状(例えば、正方形)にしても、接続部の
断面積を通電に必要な程度にまで小さくできるので、
(例えば、前記正方形の一辺よりも短い一辺を有する長
方形にできるので)、負電極の製造コストを下げること
ができる。
【0006】また、本発明の他の構成上の特徴は、負電
極の接続部と先端部とを異なる導電材料で形成したこと
にある。これによれば、先端部にのみ導電性及び高耐食
性を有する高価な材料を用い、接続部には導電性のみを
必要として高い耐食性の要求されない安価な材料を用い
ることができ、結果として負電極の製造コストを下げる
ことができる。
【0007】また、本発明の他の構成上の特徴は、各負
電極の先端部の軸線方向の長さを同軸線方向に研磨可能
な程度に長く設定したことにある。この場合、前記先端
部の軸線方向の長さを1mm以上に設定することが好まし
い。これによれば、負電極の先端部分を研磨して再使用
することができる。
【0008】また、本発明の他の構成上の特徴は、各負
電極の接続部を、基板上にエッチングにより形成した帯
状の導電体層で構成したり、基板上に導電性インクを印
刷して形成した帯状の導電体層で構成したりできる。こ
れによれば、接続部を安価かつ簡単に形成できる。
【0009】また、本発明の他の構成上の特徴は、各負
電極の接続部を基板上に形成した帯状の導電体層で構成
するとともに、各負電極の先端部を、基板上に接続部の
一部を覆うように金属箔を接着した後、同接着した金属
箔の一部をカッティングにより除去して形成したことに
ある。この場合、カッティング技術としては、レーザ、
ダイシング又はイオンエッチングによるカッティングを
採用できる。これによれば、各負電極の先端部を、高耐
食性良導体である種々の金属を用いても簡単に構成でき
る。
【0010】また、本発明の他の構成上の特徴は、各負
電極の接続部を基板上に形成した帯状の導電体層で構成
するとともに、各負電極の先端部を前記接続部の先端側
部分の上面に導電金属を帯状にメッキして構成したこと
にある。これによれば、接続部及び先端部を安価かつ簡
単に形成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は同実施形態に係る電気凝固
式印刷装置を概略的に示している。この印刷装置は、回
転ドラム10、印刷ヘッド20、被覆器30、インク噴
射器40、電解液供給器50、除去器60、転写器70
及び洗浄器80を備えている。
【0012】回転ドラム10は、円周表面が接地されて
いて正電極11として機能するものであり、駆動装置
(図示省略)によって図示反時計方向に回転駆動される
ようになっている。
【0013】印刷ヘッド20は、図1及び図2に示すよ
うに、その軸線方向を回転ドラム10の軸線方向と平行
にして同ドラム10に対向して配置されており、断面略
コ字状かつ軸線方向に長尺状に絶縁樹脂で形成したフレ
ーム110を備えている。フレーム110には、プリン
ト基板120が立設固定されている。プリント基板12
0上には、外部の印刷データ出力器21から印刷画像を
表す印刷データを入力して、同データに対応した負電圧
パルス列信号を出力するためのデータ処理回路、及び同
データ処理回路からの負電圧パルス列信号に基づいて後
述する負電極132をドライブするドライブ回路等を構
成する回路部品が組み付けられている。
【0014】また、フレーム110には、側面に負電極
用基板130を固着してなる絶縁樹脂で構成した支持体
140が同フレーム110に螺着されている。プリント
基板120及び負電極用基板130には、それぞれコネ
クタ121,131がそれぞれ設けられている。両コネ
クタ121,131はフラットケーブル150(又はフ
レキシブル基板(FPC))を介して電気的に接続されて
おり、プリント基板120上に設けたドライブ回路から
負電極用基板130上の負電極132に負電圧パルスが
印加されるようになっている。
【0015】負電極用基板130は、その一部を図3に
拡大して示すように、樹脂、ガラスエポキシ、アルミナ
等の絶縁材料で構成されている。複数の負電極132
は、負電極用基板130上に所定の隙間a’を隔てて等
間隔でそれぞれ延設されており(図1及び図2にて下方
に延設されており)、電気的に接続された断面長方形状
の接続部132aと断面正方形状の先端部132bとに
分割されている。先端部132bの先端面は、回転ドラ
ム10の円周表面から隙間20〜100μmを隔てて対
向している。先端部132bを断面正方形状とした理由
は、回転ドラム10の円周表面上にインクドットを凝固
させる関係から上下左右対称にすることが望ましいから
で、製造が容易であれば他の形状(例えば、円形)にす
ることも可能である。また、接続部132aを断面長方
形状にした理由は、通電に必要な断面積を有すれば足り
るためで、製造が容易であれば他の形状(例えば、正方
形、台形、半円形、楕円形)にすることも可能である。
これにより、接続部132aの材料コストを低減でき
る。
【0016】先端部132bの正方形状の断面の一辺の
長さa及び隙間a’は、20μm〜50μm程度に設定
することが好ましく、本実施形態では約30μmに設定
されている。先端部132bの延設方向の長さcは、先
端面を研磨して再使用するために1〜15mmに設定す
るとよい。接続部132aの断面長方形の長い方の一辺
(図3の幅方向の一辺)の長さは前記長さaに等しく、
接続部132aの断面長方形の短い方の一辺(図3の高
さ方向の一辺)の長さは、製造コストを低減するために
前記長さaよりも小さく、例えば数μmから20μm程
度に設定するとよい。
【0017】また、接続部132a及び先端部132b
は共に導電性材料で構成されており、両者を共にある程
度高い耐食性を有するニッケルNi、ステンレス等の金
属で構成するようにしてもよいが、先端部132bをニ
ッケルNi、ステンレス等のある程度耐食性の高い金属
に保ったまま、接続部132aに関しては耐食性の低い
安価な銅等の導電性の金属を用いるようにしてもよい。
また、接続部132aを前記ニッケルNi、ステンレ
ス、銅等の導電性の金属等で構成して、先端部132b
のみを金Au、白金Pt、チタンTi等の極めて高い耐
食性を有する導電金属で構成するようにしてもよい。
【0018】ふたたび、図1の説明に戻ると、被覆器3
0は、インク噴射器40の回入側に配置されていて、回
転ドラム10の円周表面に金属酸化物含有オレフィン物
質を連続的に被覆するようになっている。インク噴射器
40は、図4に模擬的に示すように、負電極132の先
端部132bの先端面と回転ドラム10の円周表面間の
隙間に回入側から液状のインクAを噴射充填するもので
ある。
【0019】電解液供給器50は、負電極132からイ
ンク噴射器30側に所定の短い距離だけ隔てて配置され
ており、回転ドラム10の円周表面上に向けて開口した
流出口51を備えている。この流出口51は、負電極1
32の先端部132bにインクが付着しないように電解
液C(通電によって凝固する成分を殆ど含んでいない電
解液)を流出するもので、流出口51には、タンク52
に蓄えられていてポンプ53により汲み上げられた電解
液Cが供給されるようになっている。また、流出口51
に連通する連通路54は、流出口51に供給される電解
液Cの流量を制御する制御弁55を介してタンク52に
接続されており、余剰の電解液Cをタンク52に戻すよ
うになっている。
【0020】除去器60は、印刷ヘッド20の回出側に
配置されていて、柔軟なゴムへら61を有しており、残
余の非凝固インクを回転ドラム10の円周表面から除去
し、除去したインクを再使用するようになっている。転
写器70は、除去器60の回出側に配置されていて、回
転ドラム10の円周表面に凝固接着している所望の像を
紙などの被印刷物Bに転写させるものであり、図示時計
方向に回転する加圧ローラー71を備えている。洗浄器
80は、転写器70の回出側に配置されていて、回転ド
ラム10の円周表面を連続的に洗浄するようになってい
る。
【0021】次に、負電極用基板130上に負電極13
2を形成する製造方法について説明すると、同製造方法
としては下記(a)(b)(c)などの製造方法を採用でき
る。
【0022】(a)エッチング及び金属箔接着法 まず、ガラスエポキシ、アルミナ等の絶縁性材料で構成
した負電極用基板130を用意して(図5(A))、同基
板130上に、真空蒸着、スパッタリング、CVD、金
属箔接着、メッキなどにより導電体層132a’を形成
する(図5(B))。次に、導電体層132a’上に接続
部132aの形状(図3(A)参照)に対応したパターンの
レジスト膜135を形成し(図5(C))、レジスト膜1
35の部分を残してエッチングにより余分な導電体層1
32a’を除去する(図5(D))。そして、レジスト膜
135を除去すれば、負電極用基板130上に接続部1
32aが形成される(図5(E))。
【0023】次に、前述のように上面に接続部132a
を形成した負電極用基板130を用意して(図6(A)
(D))、先端部132bを構成するための導電性の金属
箔132b’を、接続部132aの先端側の一部が重な
りかつ同接続部132aと電気的に接続されるように負
電極用基板130上に接着する(図6(B)(E))。そし
て、金属箔132b’の余分な部分をレーザー、ダイシ
ング、イオンエッチングなどのカッティング技術により
除去すれば、負電極用基板130上に接続部132aに
電気的に接続された先端部132bが形成される(図6
(C)(F))。
【0024】このようにして負電極用基板130上に負
電極132を形成する場合、導電体層132a’及び金
属箔132b’としてニッケル、ステンレス等のある程
度耐食性の高い同一導電性金属材料を用いることもでき
るし、導電体層132a’を先端部132bとは異なる
耐食性は低いが安価な銅等の導電性金属材料を用いるこ
ともできる。また、金属箔132b’のみを耐食性の極
めて高い金Au、白金Pt、チタンTi等の異種導電性
金属材料を用いることもできる。
【0025】(b)導電性インク印刷及び金属箔接着法 まず、ガラスエポキシ、アルミナ等の絶縁性材料で構成
した負電極用基板130を用意して(図7(A))、同基
板130の上面に対向させてスクリーン印刷装置136
を配置する(図7(B))。このスクリーン印刷装置13
6は、接続部132aの形状(図3(A)参照)に対応した
スリットを有するスクリーン136aと、その上方に導
電性粒子を混入させてなる導電性インク132a”を通
過させるネット136bとを備えている。次に、ロー
ラ、へら等の押し出し部材136cを移動させることに
より導電性インク132a”をネット136bを介して
負電極用基板130上に押し出せば、同インク132
a”の層が負電極用基板130上にスクリーン136a
のスリットの形状に対応して形成される(図7(C))。
そして、スクリーン印刷装置136を取り外して、導電
性インク132a”を負電極用基板130上にて凝固さ
せれば、負電極用基板130上に接続部132aが形成
される(図7(D))。なお、接続部132aの形成は、
導電性インク132a”を焼成させるようにしてもよ
い。
【0026】次に、前記(a)で説明したようにして、負
電極用基板130上に、接続部132aに電気的に接続
された先端部132bを形成する(図6(A)〜(F))。
【0027】この場合、導電性インク132a”内に導
電導粒子、ニッケル、金、銅、銀、パラジウム、モリブ
デン、タングステン等を混入させることにより種々の金
属材料の接続部132aを形成できるとともに、金属箔
132b’の種類により、接続部132aと先端部13
2bとを同一な導電性金属材料で構成することもできる
し、異なる導電性金属材料で構成することもできる。
【0028】(c)アディティブ法 まず、ガラスエポキシ、アルミナ等の絶縁性材料で構成
した負電極用基板130を用意して(図8(A))、同基
板130上に、真空蒸着、スパッタリング、CVD、金
属箔接着、メッキなどにより導電体層132a’を形成
する(図8(B))。次に、導電体層132a’上に、先
端部132bの断面正方形の一辺の長さaから接続部1
32aの断面長方形の短い方の一辺の長さbを減算した
厚さa−bに等しい厚さにレジスト層137’を形成す
る(図8(C))。次に、レジスト層137’上に、先端
部132bの形状に対応した貫通孔を有するフォトマス
ク138を配置してUV露光し(図8(D))、導電体層
132a’上に先端部132bを除く形状のレジストパ
ターン137を形成する(図8(E))。
【0029】そして、レジストパターン137の存在し
ない導電体層132a’上にメッキにより導電性金属材
料からなる先端部132bを形成し(図8(F))、レジ
ストパターン137を除去して導電体層132a’上に
先端部132bのみを形成する(図8(G))。その後、
導電体層132a’のうちで、接続部132a及び先端
部132bの形状に対応した部分を残してエッチングに
より不要な導電体層132a’を除去することにより、
負電極用基板130上に接続部132a及び先端部13
2bからなる負電極132を形成する(図8(H))。
【0030】このようにして負電極用基板130上に負
電極132を形成する場合、導電体層132a’及びメ
ッキによる導電性金属材料をニッケル、ステンレス等の
ある程度耐食性の高い同一導電性金属材料を用いれば、
図8(H)の接続部132aは先端部132bと一体化し
て、前記(a)(b)による場合と同一の構造の負電極13
2を形成できる。
【0031】一方、導電体層132a’及びメッキによ
る導電性金属材料として異なるものを用いれば、実質的
に、先端部132bの一部のみが異なる材料で構成され
ることになる。また、この場合でも、図8(B)の工程で
先端部132bに相当する部分に導電体層132a’を
設けないようにしておけば、先端部132bを全て(た
だし、接続部132aとの接続箇所を除く)同一材料で
構成できる。そして、この導電体層132a’及びメッ
キによる導電性金属材料として異なるものを用いる場合
には、接続部132aをニッケルNi、ステンレス、銅
等の導電性金属材料で構成し、先端部132bを前記導
電性金属材料とは異なる金、白金、チタン等の導電性金
属材料で構成できる。
【0032】前記(a)〜(c)のような薄膜形成及び微細
加工技術を用いたので、多数必要とする負電極132を
比較的簡単かつ安価に製造でき、装置全体の製造コスト
を低減できる。また、負電極132の接続部132a及
び先端部132bとして、種種の導電性金属材料を用い
ることもでき、用途に応じて簡単に負電極の構成を変え
ることも可能となる。また、負電極132の接続部13
2aをハンダぬれ性のよい材料で構成すれば、コネクタ
131との接続をハンダにより簡単に行える。また、負
電極用基板130に回路部品を装着する場合でも、前記
接続部132aとの接続をハンダにより簡単に行える。
【0033】次に、上記のように構成した本実施形態の
動作を説明する。回転ドラム10を図1,4にて反時計
方向に回転させた状態で、被覆器30により回転ドラム
10の円周表面に金属酸化物含有オレフィン物質を被覆
し、インク噴射器40により回転ドラム10と印刷ヘッ
ド20との隙間に液状のインクAを噴射充填する。この
状態で、印刷データ出力器21からの印刷データに対応
した負電圧パルスが負電極132に印加されれば、正電
極11として機能する回転ドラム10の円周表面上(正
確には前記被覆した金属酸化物含有オレフィン物質上)
に凝固インクA1が前記負電圧パルスに対応して形成さ
れる。このとき、電解液供給器50は、負電極132の
先端部132bを電解液Cで覆うので、同先端部132
b上にてインクAが凝固することはない。
【0034】そして、除去器60は、前記凝固インクA
1以外の回転ドラム10上のインクAを除去するので、
転写器70の作用により、回転ドラム10の円周表面か
ら被印刷物Bに前記印刷データに対応した所望の像が転
写される。次に、洗浄器80により回転ドラム10の円
周表面が洗浄され、同洗浄された円周表面が再度使われ
て印刷部Bに次々に像が印刷されていく。
【0035】このような印刷による長時間の使用の結
果、負電極132の先端部132bが腐食された場合に
は、同先端部132bが負電極用基板130及び支持体
40と共に研磨されて、この負電極132が再使用され
る。この場合、先端部132bの長さを製造時に1〜1
5mmという比較的長く設定するようにしたので、この
電気凝固式印刷装置によれば、長期の使用にわたって鮮
明な印刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電気凝固式印刷装置の一実施形
態を概略的に示す全体構成図である。
【図2】 図1の印刷ヘッドの拡大断面図である。
【図3】 (A)は、図2の負電極用基板上に形成した負
電極の一部を示す平面図であり、(B)〜(D)は、それぞ
れ前記(A)の平面図のB−B線、C−C線及びD−D線
に沿った見た負電極用基板及び負電極の断面図である。
【図4】 回転ドラム、印刷ヘッド及び電解液供給器の
機能を示す概略図である。
【図5】 (A)〜(E)は、負電極の接続部の製造工程の
一例を示す製造工程図である。
【図6】 (A)〜(F)は、負電極の先端部の製造工程の
一例を示す製造工程図である。
【図7】 (A)〜(D)は、負電極の接続部の製造工程の
他の例を示す製造工程図である。
【図8】 (A)〜(H)は、負電極の接続部及び先端部の
製造工程の他の例を示す製造工程図である。
【符号の説明】
10…回転ドラム、11…正電極、20…印刷ヘッド、
30…インク噴射器、40…被覆器、50…電解液供給
器、60…除去器、70…転写器、80…洗浄器、11
0…フレーム、120…プリント基板、130…負電極
用基板、140…支持体、132…負電極、132a…
接続部、132b…先端部、135…レジスト膜、13
6…スクリーン印刷装置、137…レジストパターン、
138…フォトマスク、A…インク、A1…凝固イン
ク、B…被印刷物、C…電解液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE02 AE25 AE31 AE47 AE76 AE92 AG06 AG07 AH44 AH45 AH46 AH47 AH48 AH62 AH63 AH64 AH66 AH68

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周表面が正電極として機能する回転ド
    ラムと、前記回転ドラムの軸線方向に所定の間隔で配置
    され同回転ドラムの円周表面に所定の隙間をもって対向
    する複数の負電極とを備え、前記複数の負電極と前記回
    転ドラムの円周表面間の前記隙間に回入側にて液状のイ
    ンクを噴射充填し、前記複数の負電極のうちで適宜選択
    された負電極に負電圧を印加して前記回転ドラムの円周
    表面にインクの一部を凝固接着させて所望の像を形成
    し、前記隙間の回出側にて残余の非凝固インクを前記回
    転ドラムの円周表面から除去し、前記回転ドラムの円周
    表面に形成した像を被印刷物に転写するようにした電気
    凝固式印刷装置において、 前記各負電極を軸線方向に同一断面形状を有する先端部
    と同先端部に電気的に接続された接続部とで構成すると
    ともに、前記接続部の断面積を前記先端部の断面積より
    も小さく設定したことを特徴とする電気凝固式印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した電気凝固式印刷
    装置において、 前記接続部と前記先端部とを異なる導電材料で形成した
    ことを特徴とする電気凝固式印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載した電
    気凝固式印刷装置において、 前記先端部の軸線方向の長さを同軸線方向に研磨可能な
    程度に長く設定したことを特徴とする電気凝固式印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載した電気凝固式印刷
    装置において、前記各負電極の先端部の軸線方向の長さ
    を1mm以上に設定した電気凝固式印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のうちのいず
    れか一つに記載した電気凝固式印刷装置において、 前記各負電極の接続部を、基板上にエッチングにより形
    成した帯状の導電体層で構成した電気凝固式印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4のうちのいず
    れか一つに記載した電気凝固式印刷装置において、 前記各負電極の接続部を、基板上に導電性インクを印刷
    して形成した帯状の導電体層で構成した電気凝固式印刷
    装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項4のうちのいず
    れか一つに記載した電気凝固式印刷装置において、 前記各負電極の接続部を基板上に形成した帯状の導電体
    層で構成するとともに、前記各負電極の先端部を、前記
    基板上に前記接続部の一部を覆うように金属箔を接着し
    た後、同接着した金属箔の一部をカッティングにより除
    去して形成するようにした電気凝固式印刷装置。
  8. 【請求項8】前記請求項1乃至請求項4のうちのいずれ
    か一つに記載した電気凝固式印刷装置において、 前記各負電極の接続部を基板上に形成した帯状の導電体
    層で構成するとともに、前記各負電極の先端部を前記接
    続部の先端側部分の上面に導電金属を帯状にメッキして
    構成した電気凝固式印刷装置。
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